バスケットボールの男子が、日本協会傘下の日本リーグ(JBL)とプロで独立組織のbjリーグに分裂している問題について、トップリーグのあり方検討委員会の第1回会合が17日、東京都内であった。両リーグの幹部らが参加し、論点を整理する作業部会を置くことが決まった。
連携の具体例として、bjチームを日本協会に登録して全日本総合選手権出場への道を開くことや、両リーグのチャンピオンシップや交流戦を行うことなどが想定されている。ただ、分裂時の感情的なしこりが残り、これまでは交流すらなかった両者が手を取り合うのは簡単ではない。
プロ化を目指し、日本リーグ機構にいた一部チームが脱退して立ち上げたbjリーグが始まって4季目。日本協会の「日本バスケの強化、普及のため」との呼びかけのもと、両リーグが同じテーブルにつく環境が整った。委員長の深津泰彦・日本協会副会長は「ファンの目から見て今の姿は不自然という認識でやっていかないといけない」と話している。しかし、JBL内には選手の待遇や競技レベルが上で「自分たちこそがトップリーグ」という自負もあり、今後も協議は難航することが予想される。(阿久津篤史)