テレビ愛知(名古屋市)は27日、別会社に制作を委託したバラエティー番組で、スタッフが通行人を装い街頭インタビューに答える「やらせ」があったと発表した。登場した「通行人」と、番組最後に表示されるスタッフの名前が同じなのを不審に思った視聴者の指摘で発覚した。
テレビ愛知によると、番組は1月16日未明に放送した「松井誠と井田国彦の名古屋 見世舞(みよまい)」。名古屋市内の観光地で出演者が通行人に感想を尋ねるコーナーに、メーク担当の女性スタッフ2人が出演した。
再放送直後の22日、視聴者からメールで指摘を受けたテレビ愛知が番組制作会社「ビデオネット」(同市)に問い合わせたところ、「出演者に次の予定があり、通行人を探す時間がなかった」と事実を認めた。
テレビ愛知は「外部で制作した番組のチェック態勢が不十分だった。再発防止に努めたい」と話している。