鹿児島県・奄美群島で確認された色とりどりの野鳥約330種類のうち、296種類をカラー写真で紹介する「奄美の野鳥図鑑」を、特定非営利活動法人(NPO法人)「奄美野鳥の会」がこのほど出版した。B6判336ページで2500円(税別)。
同会は奄美で野鳥観察や自然環境調査などに取り組んでおり、1997年にも野鳥図鑑を出版。今回は会員(約400人)が撮影した写真を大半で使用し、掲載する野鳥の数も増やした。
いずれの写真も解説付きで、特に奄美固有種のルリカケスやオオトラツグミ、オーストンオオアカゲラ、アマミヤマシギについては生態に関する最新の知見などを別掲。観察例が少ないバライロムクドリなどの“珍鳥”も取り上げ、島内の主な探鳥ポイントを地図入りで紹介している。
鳥飼久裕会長(48)は「圧倒的な森林、多様な動植物という奄美の自然の価値を発信したい」としている。〔共同〕(14:01)