民主党の小沢一郎代表は3日午後、党本部での幹部会で、東京地検特捜部が政治資金規正法違反の疑いで自身の政治団体を捜査、公設秘書を逮捕したことについて「全く問題ない。心配いらない。適切に処理している」と違法性を否定した。幹部会では、西松建設OBが代表を務めた政治団体から小沢氏の政治団体への献金について、正当性を主張していくことを確認した。同党は4日午前、小沢氏も出席して役員会を開き、対応を協議。この後、小沢氏は党本部で記者会見する。
次期衆院選を控え、小沢氏の公設秘書逮捕という事態が民主党にとって大きな打撃となるのは確実だ。捜査の展開や世論の動向次第では、小沢代表の進退問題に発展する可能性もある。
幹部会で小沢氏は「全く心当たりがない。何でこういうことになるのか全く分からない」と強調した。この後、小沢氏は無言で党本部を後にした。
鳩山由紀夫幹事長は幹部会後、小沢氏の進退について、記者団に「この問題で今すぐとはならない」と指摘。「いずれ代表自ら説明すると考えている」と述べた。別の幹部も3日夜、「きちんと説明すればいい。代表辞任という状況にはなっていない」と語った。
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