大阪府議会は3日、府庁移転に伴い、「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)から大阪市の部局が移転する費用約40億円について、橋下徹知事が代表質問に明確な答弁をしなかったとして、公明党が反発し、質疑が中断する事態になった。4日に再開する予定。
問題になったのは、WTCに入居している市部局の移転費用を府と市のどちらが負担するか。光沢忍氏(公明)は「40億円の追加費用が発生するかもしれない。検討段階の議案では、まともな議論はできない。議会軽視だ」と反発。橋下知事は「市と調整中」との答弁を繰り返したため、光沢氏が納得せず、畠成章議長が審議を中断した。
橋下知事は議会後、「審議のための材料を議会に提供できていなかった。反論のしようがない」と報道陣に述べた。府議会事務局によると、質問途中で本会議が中断したのは74年の9月議会以来。