(CNN) 米国で2007年、刑務所や矯正施設に入所、もしくは仮釈放や保護観察中となっている人数が過去最高の730万人に達していることが、調査機関ピュー・センターが2日に発表した調査で明らかになった。米国人の31人に1人が「受刑」状態にある計算。
ピュー・センターは米司法省並びに国勢調査局の統計を元に人数を算出した。
米国では過去四半世紀、刑務所や矯正施設の管理下に置かれる人数が増加し続けている。1982年は220万人で、成人77人当たり1人の割合だったが、その後、急上昇している。
この米国人の割合は世界で見ても高い。ピュー・センターによると、全世界の人口のうち米国人が占める割合は5%に過ぎないが、全世界の受刑者のうち米国人は25%を占めている。
人種別に見ると、受刑状態にある黒人は白人の4倍、ヒスパニックの2.5倍に達している。2007年末の時点では、成人の黒人11人に1人に相当していた。
州別に見ると、ジョージア州の割合が最も高く、成人13人のうちの1人だった。逆に最も低いのはニューハンプシャー州で、88人に1人。全体的に南部州での割合が高く、北東部州では低い傾向が見られる。