超党派の「日朝国交正常化推進議員連盟」(山崎拓会長)は3日、北朝鮮による拉致被害者、蓮池薫さんの兄・透さんと意見交換した。透さんは横田めぐみさんの娘、キム・ヘギョンさんについて「(めぐみさんの両親の)横田さん夫妻が第三国ででも面会すべきだ。そこから何かが生まれるのではないか」と提案した。
山崎氏は終了後、「単なる圧力路線だけでなく、対話の努力を別途行うべきだと改めて確信した」と述べ、国会議員有志の訪朝を検討する意向を示した。
これに対し、自民党の「北朝鮮外交を慎重に進める会」(山本一太会長)は3日、北朝鮮による長距離弾道ミサイルの発射準備の動きを踏まえ、政府に経済制裁措置の延長などを求める要望書をまとめた。「正規の外交ルートとは別に国交正常化を促すようなメッセージを出すべきではない」と議員外交もけん制した。【田所柳子、山田夢留】
毎日新聞 2009年3月3日 22時28分