東近江市は2日、旧蒲生町立病院(現市立蒲生病院)で04年11月、入院中の女性患者がベッドの柵(さく)に首をはさみ死亡した事故で、市が遺族に総額1600万円を支払うことで和解に達したと発表した。
患者は竜王町小口、無職、礒田輝子さん(当時71歳)で、脳こうそくで入院、リハビリを受けていた。遺族は05年12月、当時の蒲生町(現東近江市)に2800万円の損害賠償を求める訴訟を大津地裁に起こし、昨年10月、地裁が和解勧告を出していた。市は4日開会の市議会に損害賠償を支払う議案を提案する。【斎藤和夫】
毎日新聞 2009年3月3日 地方版