親が育てられない新生児を預かる慈恵病院(熊本市)の「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)をめぐり、熊本県の蒲島郁夫知事は2日、厚生労働省を訪れ、舛添要一厚労相に妊婦の相談体制を充実し、支援を強化することなどを要望した。
熊本県が昨年9月、「ゆりかご」についてまとめた中間報告は「将来的には国が関与して対応していくことが不可欠」と指摘。相談・支援体制の強化のほか、「里親制度」の充実や実態調査の実施などを求めた。この日、蒲島知事から中間報告をもとに要望を受けた舛添氏は、「真摯(しんし)に受け止め、検討する」と述べるにとどめたという。
=2009/03/03付 西日本新聞朝刊=