小浜病院が３期工事に着手　今秋、診療棟増築や駐車場整備

　小浜市大手町の公立小浜病院は２日、今秋から高度医療施設整備事業の３期工事に着手する、と発表した。総事業費１７億７６００万円のうち、関西電力が６億７０００万円を支援する。

　関電の支援は、県のエネルギー拠点化計画に基づくもので、関電からの財源を活用し救命救急センターを一部改修。熱傷の治療に活用する無菌室や、高気圧酸素治療室を設けて施設を充実させる。

　事業は２００１年度から始まり、これまでの２期の工事で本館、救命救急センター、医師公舎などが整備された。

　３期工事は２００９年度から１１年度までの３年計画で進める。救命救急センターの改修とともに、本館南隣での診療棟増築や駐車場の整備も今回の柱。１９６０−８０年代前後に建てられた病棟を解体して用地を確保する。

　診療棟は２階建てで、脳神経外科、泌尿器科、眼科、精神科、皮膚科、歯科が入る。がん治療に備える放射線治療室、原子力発電所で放射性物質に汚染された場合の除染室も完備する。

　構内の駐車場は現在の８３台から、２倍以上の２１７台分を確保する予定。

　（池上浩幸）