放送予定
   
   
   
3月3日(火)放送予定
なぜ死なせてしまったか
〜“認認介護”の現場で〜
【森本健成キャスターがお送りいたします。】

いま、認知症の人が認知症の家族を介護する、「認認介護」と呼ばれる世帯が増えている。二人暮らしの夫婦が、ともに認知症になることで生活の維持が難しく、火の不始末や介護の放棄なども起きやすい。また、自ら助けを求めることが難しいため、危険が見過ごされがちなのが現状だ。富山県では仲の良い夫婦がともに認知症になり、悲しい事件が起きる。妻が夫を虐待し死なせてしまったのだ。多くの医療・介護関係者が関わりながらもその危険に気付かず、誰も夫婦を助けられなかった。今後、認知症の人が倍増する中、悲劇を防ぎ、穏やかな暮らしを守るにはどうすればいいのか。事件の背景と新たな取り組みから、穏やかに老いるための支援策を考える。
(NO.2707)

スタジオゲスト 永田 久美子さん
    (認知症介護研究・研修東京センター
 主任研究主幹)
 
   
   
3月4日(水)放送予定
追跡 地下空洞
〜突然の陥没が町を襲う〜

【森本健成キャスターがお送りいたします。】

家の庭に突然、深さ6mの穴が開く。家が傾き、車が落ちる。全国でこうした地面の陥没が相次いでいる。原因は、戦中戦後のエネルギー不足の時期に全国で盛んに掘られ、日本の復興を支えた石炭の一種"亜炭"。いま、地下に広がる廃坑が崩れ出し、陥没を繰り返しているのだ。かつて日本一の産地だった岐阜県御嵩町が調査したところ、町の住宅地の6割以上の地下には、廃坑が存在していることがわかった。町民には不安が広がり、住宅が売れなくなるなどの影響が出ている。町の地下の廃坑すべてを埋め戻すには1000億円程度かかると試算されているが、対策は一向に進んでいない。過去の負の遺産に対し、誰が、どう責任を負うのか。住民の不安を誰が取り除くのか。"亜炭"の廃坑をめぐる問題に迫る。
(NO.2708)

スタジオゲスト 濱田 政則さん
    (早稲田大学理工学部教授)