日本マクドナルドは、小規模で売り上げが少ない数百店舗の閉鎖・移転に乗り出す。2009年12月期から5年以内をメドに実施、移転後は大型化や営業時間の延長を進めて、1店舗当たりの収益力を高める。同社は1990年代半ば以降の積極出店で、効率の悪い小型店を多く抱える。外食市場の停滞が続くなか、店舗網再編を通して人材や経費など経営資源の最適な配分を目指す。
原田泳幸最高経営責任者(CEO)が2日、日本経済新聞に対して明らかにした。見直す店舗は面積が165平方メートル程度より小さく、売上高の絶対額が下位の店舗。厨房(ちゅうぼう)設備のスペースを確保できず提供商品が限られる店舗や、主要顧客層である家族や子供の来店に適さない立地で、ブランドイメージを損なっている店舗も対象となる。(07:00)