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午後1時半からの「ひるドラ」という30分ドラマも今年度で終わり、正午開始の情報番組に替わる。昼ドラの終了はなぜか。TBS編成制作本部PRセンターは「一番大きいのは、視聴率の低下です。『天までとどけ』は15%ぐらいでしたが、最近は5%程度のドラマもある。主な対象としていた40代までの主婦層が、ドラマを受け入れなくなっている」と説明する。
テレビ離れが進み、夜のドラマでさえ大ヒット作品は少なくなった。働く女性が当たり前になったという生活様式の変化もある。主婦でもパートに出たり、「友達とランチ」という外への志向は強い。山田さんは「私の友達たちも昼間のこの時間、天気が良ければ大抵出かけています。今の主婦の在宅率は低いですよ」と言う。
テーマ設定に新鮮さが欠けてきたこともある。「ワイドショーで、セレブ妻による夫殺害事件や、資産家のきょうだいの間での殺人事件を放送している。事実は昼ドラより奇なり、になっている。それに、携帯メールで気軽に連絡が取れ、主婦合コンさえ開かれている。昼ドラによろめく時代はとっくに終わってしまった」と山田さんは指摘する。
毎日新聞 2009年1月8日 東京夕刊