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韓国株式市場、外国人投資家の「賭博」売買で混乱

 韓国株式市場は、外国人投資家の賭博場と化したのか。

 2日の韓国株式市場で外国人投資家が4000億ウォンを超える株式を売り越し、KOSPI指数が44ポイント(4.16%)急落した。外国人が株式を売却して得た資金をドルに換え、引き揚げているため、ウォン相場は対ドルで36ウォンも下落し、1ドル=1570.30ウォンを付けた。

 外国人投資家は1月28日から2月9日まで1兆6000億ウォンを超える株式を買い越した。しかし、2月10日から手のひらを返したように姿勢を変え、15日連続で株式を売り浴びせて、2兆4000億ウォンの売り越しを記録した。なぜこんなことが起きたのか。

 NH投資証券のイム・ジョンソク投資戦略チーム長は「2月初めまではウォンの対ドル相場が年末には1200ウォン前後まで回復するとの見方が多かったが、最近は東欧国家の連鎖的なデフォルト懸念で新興市場の貨幣価値が当分下落するという観測が外国人の間で主流になった」と指摘した。

 外国人の立場から見れば、韓国株を購入し、為替相場がウォン高に転じれば、株価が上昇しなくても為替差益が出る。しかし、東欧の経済危機で韓国をはじめとする新興市場では通貨安が予想されるため、外国人は株式を集中的に売り、資金をドルに換えて引き揚げている。このため、ウォン相場が下落している。外国人投資家は韓国株式市場を賭博場のように利用していることになる。

 韓国の金融市場は外国人による投機的取引で大きく揺らいでいる。2月9日に1200ポイントを超えたKOSPI指数は、外国人が株式売却に転じて以降、188ポイントも下落した。

キム・ジェゴン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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