子供が食べてはいけない食品添加物5種類
加工食品の摂取割合は、食品産業の発達と生活パターンの西欧化によって急速に増加しており、加工食品を長く保存し、味と香り、見た目を良くするために多くの食品添加物が使用されている。
米国の資料によると、1970年代初期には2kg前後だった1人あたりの年間食品添加物摂取量が今や2倍に増え4kgに至っている。韓国は、現在600種類の食品添加物を許可しており、製品ひとつに数十種類の食品添加物が使用されているという。
食品添加物の1日摂取許容量(ADI)とは、多くの動物実験を通じて危険が現れない量を人に1/100倍という安全係数を乗じてヒトに適応させたものであるが、この安全係数とは、なんらかの科学的根拠によって定められたものではなく任意の数字に過ぎない。食品添加物は、人体に安全なものだけが許可されているのではなく、人体に安全でないとしても低濃度で毒性が現れないならば使用が可能だ。しかし、人によっては非常に微量でもアレルギーなどの異常反応が現れることもあり、食品添加物1日摂取許容量はこのような子供や敏感な人たちのために別途の措置は取っていない。
子供は成人に比べ免疫機能と毒性物質に対する解毒能力が完全に発達してない状態にあり、相対的に体重あたり吸入する毒性物質の濃度が高いため汚染物質になお弱い。最近、英国の専門家が「子供たちの一日平均の色素と保存剤摂取量が過剰行動障害、集中力欠乏、アレルギー、癇癪、発作などの行動障害の原因になることがある」と警告している。また最近国内の臨床研究においては、アトピーのひどい子供たちがタール色素、安息香酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなどから異常免疫反応を引き起こすことを立証した。
環境正義では、法的に許可されていても安全性に対して社会的に大きく疑問が提起された添加物について2006年9月の食品完全表示制度の施行以後、状況がどのように変化したかを2007年の1年間、持続的にモニタリングしようとしている。安全性に疑いのある添加物は多くあるが、ここ数年の環境正義の問題提起によって、いくつかの企業が自発的に使用しない努力をしてくれた食品添加物である、タール色素、安息香酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、MSGに焦点を合わせてモニタリングしていくものだ。この成分は企業の意志さえあったなら充分に除去可能だという事実を見せてくれた。しかしモニタリングの結果、市民の心配と要求にも拘わらず依然として多くの製品で該当成分が使われている。
環境正義は、添加物の有害性情報を市民に知らせる努力と共に該当添加物を使用している企業の製品を持続的にモニタリングして、その結果を市民と共有しようとしている。また依然としてこのような添加物を使用している企業には該当成分を取り除く努力を常に見せてくれることを強く要求する。
子供が食べてはいけない食品添加物5種類
1.タール色素
タール系色素は石油から抽出した物質で、一部のタール色素には人体に及ぼす毒性、血小板減少症、喘息、癌などを誘発するという研究資料が報告されており、米国は発がん性を理由に赤色剤2号の使用を禁止し、ヨーロッパ連合は、黄色剤4号を喘息誘発物質として見ている。また黄色5号は動物実験において腫瘍細胞を作るという報告がある。青色剤1号は子供に活動過多を誘発するという理由で摂取制限を勧告している。その他に赤色剤3号は甲状線腫瘍発生と関連があり、赤色剤40号はマウスで癌発生が報告され使用と係わる論議が続いている。
2.安息香酸ナトリウム
最近、炭酸飲料成分中のひとつである安息香酸ナトリウムがDNAを損傷させて肝硬変やパーキンソン病など退行性疾病を呼び起こすという研究結果が発表された。世界保護機構(WHO)は、2000年に安息香酸ナトリウムが安全だという結論を下したが、その安全には限界があると明示した事がある。飲料中の添加ビタミンCと結合する場合、発ガン物質であるベンゼンが生成されるという事実が知られて英国食品基準庁(FSA)が昨年ベンゼン濃度が高い飲料4種類を回収した。飲料の腐敗を防ごうとし使う安息香酸ナトリウムは、過度に摂取すると目、粘膜の刺激、新生児奇形児誘発、じん麻疹など皮膚炎などを起こすことがあると学界で報告されている。
3.亜硫酸ナトリウム
亜硫酸ナトリウムは、食品での細菌発育抑制、変色防止、小麦粉生地の品質改善、漂白のため使用されるが、最終的に製品の見かけだけを改善するため使用される「化粧品」という非難を受けてきた。亜硫酸ナトリウムは、水に溶けると強い酸性となり、人体に入って行く際、食道を毀損し、胃の粘膜を刺激し、痛みを起こし、神経炎、慢性気管支炎、喘息などを誘発する。そのため、過度使用を規制している。米国では既に80年代に喘息患者の中から亜硫酸ナトリウムの被害で喘息発作を起こして死亡した事件が幾つか確認され、食品に亜硫酸ナトリウムが含まれていながらも、これを表記していない製品は全量回収された。しかし、韓国では亜硫酸ナトリウムの表記がされていない場合も多く、果物ジュース、水あめ、ぶどう酒、ジャムなど多くの製品から亜硫酸ナトリウムを摂取するようになり、1日の摂取の限界量を超過して喘息発作に至る場合もある。
4.亜硝酸ナトリウム
ハムやソーセージなど肉類加工品に使用され、鮮紅色を帯びるようにしておいしそうに見せる役割をする。嘔吐、発汗、呼吸困難、虚脱の副作用があり、肉類と反応するニトロソアミンという化合物を作り出す。このニトロソアミンは、発がん性物質としてだけでなく、その量が多くなると突然変異、出産障害などに至るといわれている。それだけでなく亜硝酸イオンがポツリヌス食中毒を起こすバクテリアの製造を抑制する成分があり、発色剤と同時に保存料の役割をするのに、企業が食品広告をする際、添加物に亜硝酸ナトリウムを表記しながら表向きは「無保存料」という表記をし、まるで防腐剤をまったく使用していないかのように偽装包装をしたりした。
5.MSG
調味料に多く使用され、L-グルタミン酸ナトリウムとして表記されたりもする。1960年代、MSGを過度摂取した場合、脳神経細胞を傷つけるという動物実験結果があって敏感な人の場合頭痛、吐気,虚弱,下腕とえりあし部分が燃えるように感じたりする。人によっては、息が苦しくて心拍数に変化が起こり呼吸困難を訴えたりする。
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