麻生太郎首相は1日、東京・八重洲の書店を訪れ▽伊藤元重著「危機を超えて すべてがわかる『世界大不況』講義」▽塩野七生著「わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡」▽養老孟司著「読まない力」▽半藤一利著「幕末史」など計10冊を自費で購入した。
帰り際に書棚に並ぶ、佐高信著「小泉純一郎と竹中平蔵の罪」(毎日新聞社刊)に目をとめると、「この本とか買ったら面白いんじゃない?『麻生首相熟読』とか」と記者団に笑いかけた。結局、この本は買わなかったが、小泉純一郎元首相が、郵政民営化などを巡り首相を厳しく批判し、08年度補正予算関連法案の衆院再議決に欠席すると発言したことが念頭にあったと見られる。【仙石恭】
毎日新聞 2009年3月2日 東京朝刊