オークションに出品され中国政府が返還を求めていたブロンズ像の落札者は中国人男性
2月、フランス・パリで行われたオークションに出品され、中国政府が返還を求めていた2つのブロンズ像について、オークションで落札したのは、中国人男性だということがわかった。
この男性は、およそ40億円の支払いを拒否している。
北京で会見した中国人男性は「中国人なら誰でも同じことをすると思う。わたしは、自分の責任を果たしたまで。支払いをする気は、一切ない」と話し、故イブ・サンローラン氏の遺品オークションでおよそ40億円で落札した「ネズミとウサギのブロンズ像」の支払いを拒否する姿勢を示した。
この2つの像をめぐっては、中国側が1860年代のアヘン戦争で、英仏連合軍が略奪したものと主張し、競売の中止と返還を求めていた。
今回、落札者が支払いを拒否したことで、ブロンズ像をめぐる騒動は、今後も続くとみられる。
(03/02 20:00)