「憲法９条の会つくば」設立＝茨城・つくば市

【PJ　2005年10月02日】− 「輝け！憲法、守ろう！いのち」を合言葉に、茨城県つくば市のつくば国際会議場大ホールで１日、「憲法９条の会つくば」設立のつどいが開かれた。当日は隣接する土浦市で「第７４回土浦全国花火競技大会」が開催されるのに伴い、道路が混雑しているにもかかわらず、会場には延べ900人もの参加者が集まった。

　午後1時半から設立総会が行われた後、ジャーナリストの斉藤貴男氏が「『平和と平等』をあきらめない！」と題した講演を行い、今の日本がアメリカ並みの不平等な差別社会になりつつある現状を分かりやすく話し、憲法改正の動きが憲法９条のみならず24条（男女平等）などの改正につながっていき、ゆくゆくは戦争のできる国作りに行きつくことを訴えた。

　シンガーソングライターの小室等氏は、ベトナム戦争が激しかった1960年代の自身の話を交えながら、当時多くの人々に歌われた反戦歌や、イラク戦争を題材にした反戦歌をギター演奏で歌い、参加者から惜しみない拍手を送られた。

　現在、茨城県内には「茨城県南地区９条連」「憲法９条を守り生かす『取手９条の会』」「水海道市憲法９条を守る会」「憲法９条土浦の会」などがあり、今後「憲法９条牛久の会」や「筑波研究学園都市研究所・大学関連９条の会」などが設立される予定だ。

　また、１日につくば市で「憲法９条の会つくば」設立されたことから、茨城県南部を中心に県内各地で憲法に関する催しが相次いで企画されている。

　10月15日には、つくば市吾妻のアルス集会室で午後２時から「とめよう戦争への道！１０・１５つくば集会」（主催：とめよう戦争への道！百万人署名運動茨城県南連絡会）が行われる。牧師で「つくる会」の教科書採択に反対する杉並親の会の小海基氏、千葉動労委員長の田中康宏氏、自治労茨城県職員組合の鈴木健二氏がそれぞれの立場から、憲法や教育基本法、各種労働法制の改正に対する意見を述べる。資料代500円。

　同16日には、水戸市の茨城大学学生会館で午後１時30分から「徹底討論！自民党『新憲法第１次案』」（主催：憲法を守り生かす茨城ネットワーク）が開催される。学生、教員、新聞記者、弁護士らを迎え、会場からの参加型ディベートで、自民党が発表した改憲案について討議していく。参加費５００円（学生無料）。

　同29日にはつくば市谷田部の市民ホールやたべで午後１時から「まもり活かそう憲法９条・教育基本法10・29つくば集会」（主催：まもり活かそう憲法９条・教育基本法茨城ネットワーク）が開かれる。千葉大学教授の三宅晶子さんが「教育における労働と心、そして戦争　教育基本法改悪に抗して自由と平和を求める」と題した講演を行う。入場無料。

　このほか、先に設立された「常陸24条の会」では、つくば市柴崎のともいき舎で24日午後６時半から定例会が開催され、憲法24条について学びあう。【了】

問い合わせ先
○憲法９条の会つくば
http://www.geocitiies.jp/geo_net21/9jo/
○とめよう戦争への道！百万人署名運動茨城県南連絡会
電話・ＦＡＸ０２９６ー７６ー１５６５
http://www11.plala.or.jp/kennan100/
Ｅメールアドレスshima@grape.plala.or.jp
○憲法を守り生かす茨城ネットワーク（憲法ネットいばらき）
電話０２９ー２３１ー４５５５ ＦＡＸ０２９ー２３２ー０５３２
http://blog.livedoor.jp/kenpou/
Ｅメールアドレスisogai@habataki-lo.jp
○まもり活かそう憲法９条・教育基本法１０・２９つくば集会実行委員会
電話０２９ー３０１ー６１３５　ＦＡＸ０２９ー３０１ー６１４３
Ｅメールアドレスibaraki-net@fox.dti2.ne.jp
○常陸２４条の会
長田さん０２９ー８５８ー６３６５　小張さん０２９ー８６２ー５４５０


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パブリック・ジャーナリスト　崎山 勝功【 茨城県 】
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