常温核融合の公開実験に成功、どこでって、阪大で!

えーっと、僕も今日知ったんです。前もって知ってれば、公開実験を見に行ったのに。

常温核融合の(かなり怪しい)サイトに出たニュース↓
http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/page284.htmLink

これによると、阪大名誉教授にして文化勲章受章者、阪大接合研には荒田記念館というご当人の名を冠した建物があるという溶接工学の大物(だと思う)であられる荒田吉明先生が、常温核融合の公開実験に成功したという大事件があったようです。
どなたか、事情をご存じのかたがおられたら、お教えいただけると、ほっとします。
 
上記の怪しいサイトには「毎日、朝日、日経、日刊工業新聞、NHKなどマスコミも多数参加」と書かれてますが、どこかでニュースとして取り上げられたのでしょうか。

[追記 5/28]
文章のスタイルから明らかかと思ってはっきり書かなかったのですが、僕はこの「成功」を九分九厘間違いだと考えています。これまでの検証実験との本質的違いはありそうにないです。
もちろん、なんらかのシステムで固体内常温核融合が起きてはならないという理由はないのですけど、パラジウム・水素(重水素)系でいまさらとなると、これまでとはよほど画期的に違うことをしないと無理でしょう。

万が一本当だったら、「ごめんなさい」と言うしかないです。はい。まあ、その必要は生じないでしょう。

それから、今回の「成功」は質量分析の結果に基づいているので、核反応の専門家よりも、まずは質量分析の専門家に、本当にこの実験でいいかどうか伺うのがよさそうです。うちだと、豊田さんとか・・・。ポイントは重水素とヘリウムの識別ですかねえ。よくわかんないけど

まあ、きちんとした論文が出ればすべてがはっきりします。最大の難関は論文を出版するところにあり、そこで査読者からかなり厳しい注文がつくはずです。査読者を説得できるだけのデータをそろえられるのなら、それだけでも立派。

― posted by きくち at 12:20 am commentComment [947] pingTrackBack [3]

この記事に対するコメント[947件]

1. ぴぴ — May 28, 2008 @00:58:29

日刊工業新聞と日経新聞が取り上げています。

■日刊工業
阪大、固体核融合で公開実験−ヘリウムの生成など確認
2008.05.23 日刊工業新聞 32頁 (全438字) 
大阪大学の荒田吉明名誉教授は22日、固体核融合に関する公開実験を行った。金属ナノ粒子に対して純度100%の重水素ガスを導入、ヘリウムの生成と熱エネルギー放出を確認した。一般に三重水素の熱核融合には約3億度Cの超高温が必要とされている。今回、ヘリウム生成が計測されたことで、固体内で常温核融合反応が起きている可能性があるとしている。

実験では、酸化ジルコニウム・パラジウム合金のナノ粒子を使用した。重水素ガスが合金内に取り込まれると同時にヘリウムに変換されるという。重水素が金属の格子内に取り込まれると同時に変換されると見られるが、電子雲やイオンの挙動など原理的に分かっていないことも多い。

ヘリウムは合金の格子内に取り込まれると、数百度Cの熱を加えないと外へ放出できない。重水素が取り込まれることで飽和状態になるため、サンプル再生が課題となる。さらにほかの有効な合金サンプルの検討も必要になる。荒田名誉教授は引き続き固体核融合反応を実証するため「研究所をつくりたい」と話している。

■日経新聞
2008/05/23, , 日経産業新聞, 10ページ, , 642文字

 大阪大学の荒田吉明名誉教授は二十二日、外部からエネルギーを投入しなくても熱を取り出す公開実験に成功した。核融合でできたとみられるヘリウムが大量に検出された。
 同名誉教授は「従来とは違うタイプの核融合反応が起きている」としているが、熱の発生量の測定は難しく、常温核融合の証拠とするには多くの追試が必要だ。
 核融合を起こすには、水素の原子核である陽子を非常に近い距離に近づける必要がある。プラスの電気を帯び反発し合う陽子に「核力」と呼ぶ強い力が働き、一気に核融合が進む。
 現在は数百億気圧で圧縮するか、一万ボルトの電圧で水素を加速してぶつけるしかないと考えられている。
 公開実験ではパラジウム原子が格子状に集まった超微小粒子を真空容器の中に入れ、中性子を原子核に含む重水素のガスを吹き込んだ。大気中の約十万倍のヘリウムを検出。石炭一グラムに相当する三十キロジュールの熱が発生したという。
 荒田名誉教授は「パラジウム原子のすき間に普通は一個未満しか取り込まれない重水素が四個入って凝縮し、電子と原子核が引き合うことで核力が働くまで近づき、外部から熱などのエネルギーを加えなくても核融合反応が始まった」と話している。
 常温核融合は一九八九年に英米の研究者が報告。社会現象になるほど研究熱が高まったが、様々な追試で同じ結果が得られていない。
 国内外の様々な研究者から違う方式の提案も出ているものの、取り出した発熱量の結果にバラツキが大きいことから、常温核融合を示す明確な証拠とはなっていない。

Owner Comment きくち  May 28, 2008 @01:37:58

日刊工業と日経産業だけというのは、なかなか渋いですね。
 
荒田先生はご専門こそ溶接ながら、昭和30年代にも核融合に関わっておられたらしく、常温核融合に取り組まれる「内的必然性」はおありだったのでしょう。
 
固体内常温核融合が起きてはならない理由はないんですけどね。でも、これまでだめだったんだから、今回も九分九厘だめでしょう。よほどきちんとした証拠を揃えないと、論文誌に通らないと思いますしね。

3. 亀@渋研X Website — May 28, 2008 @00:57:46

山形浩生氏も「き、き、きくちさん、これはいったいどういうことですかっっっ!!!」と書いておいでで(^^;;
http://cruel.org/other/rumors2008_1.htmlLink

ぼくも27日に知って探しているのですが、メジャーどころの一般紙では報道されていないようです。日刊工業新聞(2008年5月23日)には「阪大、固体核融合で公開実験−ヘリウムの生成など確認」と題した記事が出たようです(http://www.nikkan.co.jp/news/six06_20080523.htmlLink )が、内容は未確認です。また、Wikipediaによると、『日経産業新聞』2008年5月23日にも記事があるようです。少なくとも、Web上で簡単にわかるところには記事本文はいずれも見当たりません。これをどう考えたらいいのか……。

エントリで引用されている「(かなり怪しい)サイト」をソースにした言及は、あちこちにあります。が、なにしろ、「目次ページ」というページを見ると「相マ」で千島学説なので……。いや、偏見をもつべきではないと思うんだけど……。

で、あのう、きくちくんは当然のようにご存知だと思うのですが、阪大で核融合を研究しているところというと、レーザーエネルギー学研究センターというのが有名どころらしいのですが、そこのサイトでもなにも触れられていません。
http://www.ile.osaka-u.ac.jp/Link

Owner Comment きくち  May 28, 2008 @01:40:14

荒田先生は接合研ですから(もちろん、今は退職してますが)。
接合研には荒田記念館という建物もあるんですよ。
 
というわけで、レーザー研は関係ないのです。
そもそもあそこはレーザー点火の研究ですから、固体内常温核融合とは狙ってる方式がまるで違います。

かなり怪しいサイトは、まあトンデモ系サイトですよ

Up5. 亀@渋研X Website — May 28, 2008 @01:18:29

あ、コメントを書いている間に、記事が(^^;;
ぴぴさん、ありがとうございます。 m(_ _)m

6. 通りすがり — May 28, 2008 @01:27:37

荒田さんは以前から常温核融合の実験に成功したと主張していて、
2001年頃には阪大の核物理研究センターで追試が行われていまし
た。でも、追試が成功しなかったので核物理研究センターでは実
験を打ち切り、それでこの話は終わったのだと思っていたのです
が…。荒田さん、まだやってたんですね。

2001年当時は熱測定だけに基いて核融合を主張しており、また、
発熱量を精度よく測ることは難しいため、かなり怪しい話でした。
今回はHe4の発生を確認したということで、本当ならすごい話です
が、当時の核物理研究センターの内情を知るものとしてはちょっ
と信じ難い感じがします。

Owner Comment きくち  May 28, 2008 @01:57:26

ありがとうございます。RCNPで追試をやっていたとは知りませんでした。
(元)阪大の人では高橋亮人先生もまだ続けておられますしね。ひとつの拠点なのでしょうか・・・知らないけど。
 
ヘリウムを本当に確認したのかどうか、知りたいですね。
僕は「九分九厘まちがい」と思いますが(九分九厘なら、残りは九割一厘なのか・・・というのは冗談です)

8. 芹沢 — May 28, 2008 @01:40:25

核融合が生じたならば当然発生しているであろう放射線は検出していないようなんですよね。何故なんでしょう。
外へは漏れ出さないような対策を施しているにせよ、内部には当然何らかのセンサがあるものと思うんですが。

ていうか、大阪大学のどこでやっておられるのか存じませんが、そうそう小規模な施設でできる実験とも考え難いのですけれども。
いや、http://physicsworld.com/blog/2008/05/coldfusion_demonstration_a_suc_1.htmlLink の写真を見る限りでは(これが実験装置なのか単なるイメージ画像なのか確認せずに書いてますが)ごく小規模なのかな?いつぞや高校生がガレージで作ったというファンズワース型慣性静電閉じ込め核融合炉を思わせます。

Owner Comment きくち  May 28, 2008 @02:04:21

physicsworldのほうが、怪しいサイトより、いろんな意味でよいですね。
実験は阪大のインキュベーションセンターでやったようです。オープンラボを荒田先生がなんらかのプロジェクト資金で借りておられるのでしょう。庭先でやっているのではありません

Up10. 通りすがり — May 28, 2008 @02:27:54

芹沢さんへのレスです。

「発熱よりもまず放射線を測れ」というのは、常温核融合の実験
に対していつもなされる定番の批判ですが、この批判にまともに
応えた実験は僕の知る限りありません。通常の恒星内等の核反応
では、He4が出来るまでには何段階かのプロセスがあり、その過程
で放射線が出るので、(Wikipediaの「原子核融合」等参照)本当
に核反応が起こっていたら実験者は無事ではすまないはずです。
しかし、これまでの実験では(RCNPでの実験も含めて)実験者を
放射線から守るような特別な配慮は成されていません。

ただ、(相当不自然ですが)二つの重水素から直接He4が出来るよ
うな反応が起こっているとするなら、ほとんど放射線が出ない核
反応というのはあり得ないわけではありません。

きくちさんが書いておられた通り、「本当にヘリウムが発生した
のかどうか」が重要ですね。どこかで追試をしてもらいたいもの
です。

ついでに言うと、常温核融合の実験は大抵かなり小規模で、個人
が趣味でやることも不可能ではないレベルです。(パラジウムが
高価らしいですが。)

Owner Comment きくち  May 28, 2008 @10:45:47

常温核融合実験は物性実験の研究室なら比較的簡単にできるので、フライシュマン・ポンズとジョーンズが話題になった当時、多くの実験グループが「試しに」やったのだと思います。高温超伝導のときもそうでした。
熱発生は核融合の証拠になりませんから、直接証明を狙って中性子測定を試みた人たちももちろんいます。僕が直接聞いた例では、中性子の増加が観測され、「すわ、常温核融合の実証か」と思って実験を続けてみると、どうやら「雨が降るとバックグラウンド中性子の量が変わる」ということだったとか。
そうやって、たくさんの研究グループが「やってみたけど、だめだった」で撤退したのでしょう。そのような実験結果は所詮「予備実験」なので、もちろん論文になりませんし、誰がやっていたかも当事者と周辺以外は知らないまま、消えていったのだと思います。
否定的結果といえども、論文にするためには相当腰を据えてかからないといけないので、予備実験でやめちゃったら、それっきりですよね。
僕の想像ですが、おそらくは、世界中で膨大な数の「発表されていない否定的予備実験」があるのですよ。その中には中性子測定を試みたグループもたくさんあったのではないでしょうか。

「やったよ」というかた、あるいは「ここでやってたのを知ってるよ」というかたがおられたら、教えてくれるとうれしいです。
やること自体は別に恥ずかしくもなんともないんで。むしろ、「やってみたけど、だめだった」でやめた人たちは極めてまっとうだったということでしょう。

 
ところで、他の「通りすがり」と同一人物とみなしてよい場合を除き、できれば「通りすがり」という捨てハンドルはやめていただけると助かります。過去にも「通りすがり」が何人かいて、識別できないことと、さらにその一部は「荒らし」でしたので。

12. BUNTEN — May 28, 2008 @06:16:51

>山形浩生氏も「き、き、きくちさん、これはいったいどういうことですかっっっ!!!」と書いておいでで(^^;;

それでここに来た(来るなよ(^_^;)>俺)のですが、まだ詳細不明ってことみたいですね。

Owner Comment きくち  May 28, 2008 @11:03:19

来ていいです。
山形君に「っっっ!!!」って言われても、僕も「あらたせんせいっっっ!!!」って感じです(^^
 

14. kan — May 28, 2008 @11:22:06

エネルギータイムズに日経の英訳記事が出てたのではっておく

http://newenergytimes.com/news/2008/29img/Arata-Demo.htmLink

Up15. 「通りすがり」という名で書き込みしたものです — May 28, 2008 @11:07:54

すいません、かつて(不本意ながら)常温核融合の実験に関わった
ことがあり、個人特定されたくないという気持ちが強かったので、
このようなまぎらわしいハンドルネームを使ってしまいました。

これで書き込みは終わりにするつもりですが、もしまたコメントを
書く機会があれば、別の名前にします。

放射線測定の件については、私が「批判に応えた実験はない」と
書いたのは、正確に言うと、「起こっている核反応の種類を特定
し、かつそれと整合的な放射線のデータを得た実験はない」という
意味で、単に中性子やガンマ線を計ってみたというレベルなら、
きくちさんの言われたとおり、いろいろと存在します。

放射線の測定は熱の測定よりずっと容易なので、放射線に関する
よいデータが得られる前に核融合という突飛な結論に飛びついて
しまう人は、私としてはとても信用できません。

Owner Comment きくち  May 28, 2008 @11:59:46

ありがとうございます。個人を特定されないハンドル名はいくらでも考えられるので、いかにも「捨てハンドル」なやつを避けていただければよろしいかと思います。
 
もともとフライシュマン・ポンズからして「熱」でばかり話をしていたので、熱の議論が多いのですが、ジョーンズの論文は熱じゃなくて、たしか中性子ではなかったでしょうか。
熱の話については、化学反応だろうという批判が最初からあったわけで、少なくとも「核融合と化学反応が識別できる」実験でないと意味ないです。
今回は核反応でしかできないはずのHeの検出ということで、それはいいんですけどね

Owner Comment きくち  May 28, 2008 @12:20:12

昔の論文を探すのがめんどうなので、いい加減な記憶で書いてます。
最初の論文で何を観測したかについて、嘘を書いてるかも。

Owner Comment きくち  May 30, 2008 @10:48:12

ジョーンズは中性子でした。
それから、荒田先生ご自身も過去に中性子発生を報告しておられるようですね(核融合研究 62(1989)398らしい)。
http://209.85.175.104/search?q=cache:Mjt9sm2D4JUJ:219.109.2.236/atomica/07/07050402_1.html+%22Cold+Fusion%22+D-D&hl=ja&ct=clnk&cd=43&gl=jp&client=firefoxLink

19. kan — May 28, 2008 @11:30:17

関わった経験があるのでしたら
放射線の測定が対象に対して影響を与えるタイプの実験であることをわかっておられるかと思うのですが

実験自体は比較的容易にできても、それの測定が難しいこと
これがこの研修が進まない大きな原因だと思いますよ

UpOwner Comment きくち  May 28, 2008 @12:02:41

実験自体が簡単にできちゃうから、やるんですよ。
でも、核融合を実証するための測定は大変。
最終的には、放射線も反応生成物もきちんと測定しないと認められないですから、いずれそれをしなきゃだめなんです。でないと、どのみち論文は通らない。公開実験でどれほど「できたできた」と言っても、それだけではね。
 
要するに、典型的なmarginal scienceなんです。
marginal scienceは信念を持っちゃうとだめなんです。自分でも結果を疑ってかかるようでないと。
長く続けるほど、信念は強固になりますから、厄介です
 
この分野が進まない理由は、多くの研究者がとっくに見切りをつけてるからです。何も出ない可能性が高いので、労力に見合うとは思えない。そもそも、研究したからといって、この分野が「進む」という期待もできない。

21. kmori — May 28, 2008 @12:18:04

常温核融合とは違いますが関連するものとして、岩村康弘氏の元素転換実験についてはきくちさんはどうお考えですか?やはりあれも何かの間違いでしょうか。
PdとCaOの膜にDを通すと、膜上のCsがPrに変わるというこれです。
http://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/421/421050.pdfLink
Spring-8を使って確認しているというのですが…
http://www.spring8.or.jp/ja/users/meeting/2006/sp8_seminar/152_sp8_semiLink

Owner Comment きくち  May 28, 2008 @13:17:54

これねえ、噂はきいてるんですが、研究の中身はきちんと見たことがないんですよ。
論文が出ているんですよね、たしか

23. 芹沢 — May 28, 2008 @13:03:13

>元素転換実験
こっちはもっと胡散臭いですね。とりたてて強いエネルギーを加えるでもなく、単に接触させているだけなので、触媒反応以上の現象が起こるとは思えない。
素人考えではありますが、これ単にスペクトル読み間違ってるだけなんじゃありませんかね。
化合物でも無関係に元素のスペクトルが検出されるんでしたっけ?

24. LEXUS — May 29, 2008 @07:12:55

常温核変換の記事というか再現可能な実験の様子なら、ズッと前から三菱重工のHPに載ってましたよ♪
(昔はもっと細かく説明してあったんですが...)

■ 三菱重工:Pd多層膜の重水素透過による元素変換の観測 
http://www.mhi.co.jp/atrc/project/pdtamakuso/index.htmlLink

■ UCLAで常温核融合成功、ただし発生エネルギーは少量
http://wiredvision.jp/archives/200504/2005042802.htmlLink

■ 「常温核融合」会議、MITで開催
http://wiredvision.jp/news/200708/2007082723.htmlLink
http://wiredvision.jp/news/200708/2007082819.htmlLink

■ Cold-fusion demonstration "a success"
http://physicsworld.com/blog/2008/05/coldfusion_demonstration_a_suc_1.htmlLink


■ 未来を築く常温核融合
http://www.lenr-canr.org/acrobat/RothwellJmiraiokizu.pdfLink

UpOwner Comment きくち  May 29, 2008 @09:01:00

さまざまなところで噂になっているのは知っていますが、論文を見てないんで。
査読を通ったということですから、それなりに説得力のある実験なのでしょう。読んだかたのご意見が伺えればありがたいです。
 
追試次第でしょう。

26. LEXUS — May 29, 2008 @07:19:59

常温核変換 → 常温元素変換

一応w

27. LEXUS — May 29, 2008 @07:34:28

番外編w

■ 高校生が手作り原子炉を作成! 核融合成功に近所はドン引き!
http://news.livedoor.com/article/detail/3170003/Link

Owner Comment きくち  May 29, 2008 @09:02:34

このURLで何をお示しになりたいのでしょうか。
まさか、本当に核融合に成功していると思っておられるわけではないですよね。
これについては、上のほうでもコメントされてましたが、まじめに捉えるひとはいません

と書いたものの、下の芹沢さんのコメント参照。

29. 芹沢 — May 29, 2008 @09:16:51

いや、このLivedoorの記事は核融合と核分裂の区別も付いてない酷い代物ですが、どうやら高校生が慣性静電閉じ込め核融合炉を作ったこと自体は事実のようなんですよね。あれはあれで核融合ではある、まあ電気を取り出せるような代物ではなくて中性子発生源として使われるもののようですが。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BCLink

「元素変換」は査読通ってるんですか、知りませんでした。まあいずれにせよ検証はこれからなんでしょうけれど、事実ということになったらえらい騒ぎですね。

UpOwner Comment きくち  May 29, 2008 @09:47:44

あ、この記事が出たときにFusorについて調べたのを忘れてました。中性子発生源として使われるという話にはたしかにおぼえがあります。
記事と違うじゃんと思ったことだけ憶えてました。うっかり書いてはいけませんね。すみません。
  
Fusorについては、どなたか、さらに詳細がわかれば。

31. (稲 — May 29, 2008 @09:37:12

岩村さんの査読を通った論文はこれです。2002年のJJAP。
http://jjap.ipap.jp/link?JJAP/41/4642Link

主張されているとは別のあまり重要でない結論(たとえば、重水素を透過させると特定の不純物が表面に偏析する、とか)を提出しているのであれば、この論文で査読を通すことはありうると思います。しかし、この重大な結論を導くには、記述or実験の足りないところが沢山あるなあ、と思います。

私が思う程度のことは岩村さんもよくおわかりでしょうし、あちこちで話をされるときに質問もされていると思いますが、その後論文が出ていないようなので、どの程度そういうもろもろの問題点が詰められているのか判断できません。

32. あんね — May 29, 2008 @10:04:34

ご存知の方も多いと思うのですが、高校生の常温核融合装置の話で参考になりそうなURLをふたつ。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200705231350&page=2Link
 (図面を見て部品は加工業者に依頼したのでは?と推測あり。同時に高校生にかなりの能力はありそうだとも。)
http://www.youtube.com/watch?v=7RVlg8M8XRsLink
 (その高校生が出ている動画)


ここにコメントとして書かれたということは、その高校生の核融合成功の記事にそれなりに信憑性があると考えられたということなのだと思いますが、2億度をどうやって測ったのか、またそれに耐えられる物質は存在するのだろうか、ってところが高校生の物理も怪しげな自分にも疑問なんですが。

33. あんね — May 29, 2008 @10:17:37

(誤)高校生の常温核融合装置 → (正)高校生の核融合装置

すみません。

34. 芹沢 — May 29, 2008 @10:42:59

プラズマ温度の2億度というのは放射される熱量ではなくイオン温度ですね。
分子運動エネルギーとしては2億度に相当するエネルギーを持っているが、密度が低いため熱伝導の割合は少なく、実際に放射される熱量としてはずっと低温ということです(この辺説明としてはちょっと怪しい)。

プラズマの温度計測についてはよく解りません。

Up35. WSJT — May 29, 2008 @10:46:34

こんにちは
慣性静電閉じ込め核融合炉については国内では東工大と京大でやっていたみたいです。
私の古いブックマークに登録してある物を今見てみたら、
東工大の堀田研でやっていた物
http://www.es.titech.ac.jp/hotta/SCBF/SCBF-j.htmlLink
は見つかりましたが、京大の吉川研の方はNot foundで見つかりませんでした。

36. WSJT — May 29, 2008 @12:13:59

ググってたらこんな日本語の解説を見つけました。

慣性静電閉じ込め核融合研究の現状
J. Plasma Fusion Res. Vol.83, No.10 (2007)795-811

http://www.jspf.or.jp/Journal/PDF_JSPF/jspf2007_10/jspf2007_10-795.pdfLink

37. 読者A — May 29, 2008 @12:43:50

高校生の核融合装置ですが、これくらいの真空装置なら高校生でも簡単に出来ますよ?

重水素を入れる配管やボンベは写っていませんが、どうしているのでしょう?グロー放電は簡単に起きるので放電が見えても核融合にならないですが?

そもそも慣性静電閉じ込めというなら、内部の電極構造の写真位は必要です。簡単に中性子発生源と書かれていますが、中性子は非常に危険です。
物理学の先生のWebでの議論としては、かなり問題ですね。

岩村さんの査読を通った論文は、ある程度ちゃんと書いてあります。
(稲 さんは読まれているのでしょうか?コメントが的外れのように思うのですが・・・XPSとSIMSでの結果ですが、実験データとしては正しいのでしょう。別の解釈は可能だと思います。

現在は、この手の論文がJJAP等で受理されないから、続報は出ないでしょう。

Owner Comment きくち  May 30, 2008 @10:57:43

Fusorについてはよく知りません。中性子がどのくらい出て、どのくらい危険なのか、よくわかっていないので、迂闊なことを書いていたら申し訳ありません。

39. 芹沢 — May 29, 2008 @14:20:51

>そもそも慣性静電閉じ込めというなら
誤解を与えたようで申し訳ありませんが、「荒田氏のは単なるフューザだ」とかいうことを言いたいのではなく、英文サイトの写真をみて「フューザみたいに簡素で小型な装置に見える」と思った、という話でした。
で、浸透膜元素転換に絡んで高校生がフューザを作った話が出てきたのでその話が続いただけで、その高校生がフューザを作れたかどうかと荒田氏のが本当に常温核融合であるかどうかはまったく別の話。

岩村氏のについても荒田氏のについても、あくまで評価はこれからです。ただ、限られた情報だけ見た感想として「怪しい」と述べているに過ぎません。

>現在は、この手の論文がJJAP等で受理されないから
まあどこかしら受理するところはあるんじゃありませんかね。どこも受理しないなら、それはやっぱり内容に問題あるんじゃないかなぁ。

UpOwner Comment きくち  May 30, 2008 @01:58:52

荒田先生のはFusorではないです。
 
こちらは圧力をかけてパラジウム粉末に重水素を吸わせるというものなので。

41. (稲 — May 29, 2008 @15:11:23

読者Aさん、

>(稲 さんは読まれているのでしょうか?

論文は読んでます。そのうえでの感想です。

>別の解釈は可能だと思います。

僕の感想もそういうことです。

>実験データとしては正しいのでしょう。

実験データについても、XPSのS/Nが異常に悪い理由がちょっと気になったり、SIMSの96MoだというピークがSr_2O^{2+}ではない根拠はなにかしら、なんて思ったりしました。

42. 読者A — May 29, 2008 @15:52:33

芹沢さん
>>そもそも慣性静電閉じ込めというなら
>誤解を与えたようで申し訳ありませんが、「荒田氏のは単なるフューザだ」とかいうことを・・・<以下略>

これは私宛でしょうか?私はそんなことは書いていませんが?

なお、論文誌に受理されるかどうかはレフリーに拠りますが、エディターが通したくない種類の論文は通らないと思います(個人的な意見ですが)

(稲 さん
XPSのデータですが、S/Nは実験チャンバーに付けたXPSだと、この程度だと思います。私の疑問は各元素のEbのずれ方が違うことにありますが・・・
JJAPだと(失礼)この程度で通っている論文は多いと思いますが・・・(偏見かもしれませんが)

SIMSはフランスの会社に委託したようですね。
ちなみにSr2Oという物質を何故考えたのでしょう?
Srの酸化物はSrOですね。Srには水素化物が出来るのでSrH2の代わりにSrD2が出来ていると考えた方が自然でしょう。
また、Pd(OH)2やPd(OD)2を考えるとPrの質量数に近い物質になります。

43. (稲 — May 29, 2008 @17:51:24

読者Aさん、

XPSは~10 cpsとかのいくらなんでもあり得ないスペクトルなので、試料じゃないところにX線が当たってるのかなあ、と以前読んだ時に思いました。念のためさっき読み返してみたら、自家製のスペクトロメータだそうなので、そのせいかもしれません。

SIMSはO2^+ビームでとっているので、酸化物イオンができるのではないかと。Sr_2O^{2+}はH_2Oと等電子的なので(オクテットというやつですね)、かなり安定なんじゃないかと思います。実験も計算もしたわけではないので単なる想像ですが。

実験についてはほかにも気になることがあったかもしれませんが、それはおいといて、

>JJAPだと(失礼)この程度で通っている論文は多いと思いますが

JJAPはあまり読まないので一般論ですが、そういう「程度」の論文は、結論もあたりさわりのないものだったりすると思います。結論の重要性・新規性(常識からの隔絶度というか)が高ければ、それに応じて証明の確度も高いことが要求されると思います。

Owner Comment きくち  May 30, 2008 @02:03:09

JJAPの話ではないですが、かつて「超伝導体を回転させると重力遮蔽ができる」という画期的すぎる論文が、それなりにまともな超伝導の専門誌に通ったことがあります。
 
まあ、それを言えば、左回りのコマだってPRLに通ったわけです。
 
論文が通るというのは、それなりの説得力があったということです。しかし、正否が確定するのはその後の追試によります。
論文が通るのは「出発点」ですよね。

Up45. さつき — May 30, 2008 @02:30:24

詳しい方、教えて下さい。
Wikipediaによると、恒星内の核融合反応として知られているD-D反応は
D + D → T + p および D + D → 3He + n

一方、今回の実験では、
D + D → He(4) (+ エネルギー) --- (1)

例のあやしげなサイトの説明では、高橋先生は、実際には左辺には4個のDが関係していると予想しているとのことですが、いずれにしても、入力がDだけ、検出されたのがHe(4)だけだとすると、中性子は出ないと考えられますが、単純過ぎますか?

一方、
Dの原子量は   2.013553 amu (D + D = 4.027106 amu)
He(4)の原子量は 4.002602 amu
単純に計算すると、(1)式の反応による質量欠損は、0.024504 amu で
これは、He(4)の質量の0.612%に相当します。
エネルギーに換算すると22.8 MeV です。
これでγ線が出ない訳はないと思うのですが、いかがでしょうか。

ちなみに、D2分子とHe(4)原子の、上記の質量差は決してわずかではなく、他の元素と化合していなければ容易に捕らえる事ができると思います。

Owner Comment きくち  May 30, 2008 @11:02:10

僕は迂闊なことを書き続けてますね。
D+Dで生成物がHe3じゃなくてHe4と言ってるんですよね。
よくわかんなくなっちゃいましたよ。
 
常温核融合の本を発掘しなくては

47. kkojima — May 30, 2008 @09:51:31

全然詳しくありませんが、D+Dから4Heの質量差をエネルギーとして飲み込みきれないから、γ線(ということは、p2コ、n2個の塊が一旦これらのエネルギーを持つ励起状態として存在し、このエネルギーを光子として放出して、安定した4He核になるという意味になりますよね)程度で収まり切らずに、陽子とか中性子とかを吐き出している、というところなのではないでしょうか。

ただ、元記事(日経産業)を読んだ限りでは、パラジウムの格子の隙間に、普通はD原子が一個しか入らないが、四個入っているというような表現があるものの、これ以上は、どんな反応だとの主張(中性子が出ている、いないとかの主張についても)があったようには読めないわけですが。

48. さつき — May 30, 2008 @12:17:26

kkojimaさん、ありがとうございます。
現段階では実験者当人が反応を具体的には特定していないと見るべきで、議論してもしょうがないですね。
生成物が天然にわずかしか存在しないHe3だったら確証も高まったのに、なぜ天然と同じHe4なのかと思ったのです。

エネルギーの方も素人考えで、核分裂や放射壊変のようにγ線スペクトルで反応が特定できるのではないかと思ったのです。

恒星内のD+D反応は、質量欠損が一桁小さくて,
D + D → 3He (0.82 MeV) + n (2.45 MeV)
D + D → T (1.01 MeV) + p (3.03 MeV)
ただし、
D + T → 4He (3.52 MeV) + n (14.06 MeV)
D + 3He → 4He (3.67) + n (14.67)
などは質量欠損が大きい。
そのエネルギーは、ほとんどが生成した粒子の運動エネルギーになるようですね。
(Wikipediaの核融合炉の項より)

49. 読者A — May 30, 2008 @11:05:42

(稲 さん
XPSは良く使われているのでしょうか?
私の使っているVGの装置(古い)ではこの程度のS/Nは珍しくありませんが・・・

Sr_2O^{2+}はイオンがオクテットと言われているのですよね?
そういう例を聞いたことはありませんが、SIMSでなくても例があるのでしょうか?スパッタ現象なのでSr{+}で飛んでそれが気体中で会合するのかな?(それだと、ある意味でトンデモですが・・・)

さつきさん(専門家ではありませんが)
通常の恒星でD-D反応でHeが出来ても良いのですが、反応面積が小さいので通常は組み替え反応で説明します。標的のDのプロトンをDで置き換えるとT + pになり、中性子を置き換えると3He+nとなります。
理化学辞典の3版には水素融合H-Hが載っています。これを重水素に変えたものとして理解できます。

ただ、これまでの核融合では生成率が低いので考えに入れる必要が無かったのです。

常温核融合では中性子バーストが観察されない理由としてD + D → He(4)が用いられていますが、通常の原子核物理ではD + D → He(4)だけしか起こらないことは説明できないと思います。

UpOwner Comment きくち  May 30, 2008 @13:53:23

「固体内核反応研究vol.1」という本を部屋から発掘しました。99年の本なので、もう古いですが。出た当初に眺めたきりなので、完全に中身を忘れていました。

荒田先生の以前の実験では、He3とHe4の発生比率が1:4だそうです。
とにかくDの反応ながら、中性子発生は少なくHe4がたくさん出る(場合がある)、というのがコンセンサスなんですね。そういえばそうだったかも、程度にしかおぼえてないんですけど。

高橋先生の4D反応理論も書かれているのですが、要するにこれは、D+D->He4の反応がたくさん起きるとは思えないから、別の反応を考えましょうということであると

51. エウリピデス — May 30, 2008 @18:47:11

そもそも「常温核融合」という言葉が罪のような気がします。

「光速移動」「ワープ○」「転送」という、スタートレックに出てきそうな名前がひょっこり、物理学の世界に、迷い込んじゃったように思いますけど。

「常温核融合」という言葉は、20年前の常温核融合騒動のとき、物理学者スティーブン = ジョーンズ博士が作ったという話があるようですが、真相はいかに。

Owner Comment きくち  May 30, 2008 @20:23:55

英語はCold Fusionですから、むしろ「低温核融合」かな。もちろん、通常のHot Fusionはとんでもなくhotなわけで、「低温」といっても常温だというわけです。
言葉自体になんの問題もないと思います。高温超伝導みたいなもんです。
 
ジョーンズは固体常温核融合を最初に発表した2グループの片方です。フライシュマン・ポンズ組がかなりエキセントリックなことを言ったのに対し、ジョーンズの結果は穏当なものだったため、信用されたと思います。そもそも、ジョーンズはミューオン触媒核融合という一種のcold fusion(でいいんでしょうね)を研究していたので、その分野で知られていたというのもあります

53. エウリピデス — May 30, 2008 @20:30:07

ところで、ジョーンズ博士は、ミューオン触媒核融合という研究で、ある程度国際的に名の知れた学者だったのですか。

ジョーンズ博士の書いた、いわゆる911論文ですが、素人目にも、とても学者の書いた論文とは思えないものです。

また、ジョーンズ博士の太陽熱利用の研究も、WEBかなんかで見たと思いますが、なにこれって感じの、ものでした。

ブリガムヤング大学というのも、なにか先駆的理化学研究ができるような、施設・研究仲間・環境とは程遠い地方の私立大学で、場違いなきがします。

「常温核融合」では、一番激しく反応を見せたのが実験装置ではなく、マスコミということで、罪作りなコトバと感じたまでです。

Owner Comment きくち  May 30, 2008 @23:19:04

ジョーンズが911陰謀論者になった件については、すでにエントリーがあります↓
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1190390847Link

まとめると「常温核融合ではそれほど傷を負わなかったジョーンズがなぜ?」ということです。

常温核融合の問題がセンセーショナルに取り上げられたこと自体はしょうがないです。本当なら大ニュースです。
また、マスコミだけが騒いだと思われては困ります。科学界でも大騒ぎになり、多くの人が追試に取り組みました。フライシュマンとポンズのデータは怪しげだったのですが、ジョーンズのデータは穏当で、本当かもしれないと思われたのです。
常温核融合という言葉に問題があるとはまったく思いません。

一方、ジョーンズの911論文は、すでに論破され尽くしていると思いますし、論文自体なんともひどい。
911のジョーンズがひどいからといって、そして常温核融合が間違いだったからといって、ミューオン触媒核融合や最初の常温核融合論文でのジョーンズまで否定することはないでしょう。

Up55. PseuDoctor — May 31, 2008 @13:10:08

こんにちは。
微妙にスレ違いですが、単なる感想ですのでお許し下さい。

ジョーンズ博士に限らず新谷弘美先生などの例にも見られますように、ある分野で素晴らしい業績を上げていても、トンデモに嵌ってしまう偉い人は居ます。
逆に最近では安斎先生や池内先生の話題も出ていますが、批判者として優秀であっても、あらゆる分野での御意見を全て鵜呑みにするのは危険なのかもしれません(未だ未確定の部分があるので断定的な判断は避けます)。

結局は「属人的な議論をするな、論そのものを見ろ」という事になると思いますが、個人的には「自分が信じた相手には正しくあって欲しい」し「尊敬している人がヘンな事を言い出して欲しくない」という気持ちも強くありますので、何と言うか、最近、ちょっとブルーですね。

勿論、それで眼が曇っては元も子もありませんが。

56. TAKESAN — May 31, 2008 @14:03:10

今日は。
 
私としては、「あの分野で功績があるのだから、言っている事はある程度妥当だろう」、よりも、「あの分野で功績があるからといって、これについて妥当な事を言うとは限らないだろう」、と考えた方が、安全だと思っています。
 
人への印象が、主張を評価する際にバイアスを掛ける事はありますしね。自分が好感を持っている論者が批判されているとカチンときたりして、言っている事の妥当性は蔑ろにして庇おうとする、とか。

57. TAKESAN — May 31, 2008 @14:15:32

もちろん、ある分野で功績を挙げた人が、別分野でおかしな事を言ったからといって、功績が否定される訳では無いのですよね。
ある分野ではおかしな事を言っていたが、違う所で画期的な発見をしたり、というのもあるでしょうね。

58. ぽち — June 1, 2008 @12:37:14

http://video.google.com/videoplay?docid=-2209111050197074447&hl=enLink
を1時間ほど見てみると、水爆極東戦争危機があると感じる。
アメリカは9.11では核を使ったらしく、
当時、現場にいた人達(警察官など)は200名もガンや精神障害で亡くなっている。
広島では被爆と精神障害には関係があることが既にわかっているという事実。
被爆すると5〜10年くらい経つと死亡者数のピークになるらしく、
中東に出かけていった自衛隊員もガン死亡多くありませんか?
と、国会で質問してもらいたい。

↓はビデオを見た私の予測です。
水爆極東戦争に日本が巻き込まれるのは避けたい。
今年か来年かに社会工学的な何かが(朝鮮半島での同時テロ)あるそうです。
テロ(戦争)には通貨(USDとJPY)の下落を防ぐ効果があります。
お金を失いたくない人たち(アメリカ政府内のユダヤ系政治家=Inside Jobs関係者)は
朝鮮半島と日本にWTCと同様なテロを起こします。そして
アメリカCIAは犯人は北朝鮮とオームだと発表します。
アメリカ軍は北朝鮮の軍事施設を攻撃し、自衛隊も協力するでしょう。
でも、金正日とアメリカは本当は仲が良いのです。
この戦争は、アメリカ通貨が弱くならないようにすることが目的です。
正日さんには悪人役を演じてもらい、自殺されたかのように装ってアルゼンチンに引越して頂きます。
日本と朝鮮で同時多発テロだけは避けたい。

【参考URL】
http://dokuritsutou.main.jp/Link

Owner Comment きくち  June 1, 2008 @23:32:54

コメントのしようがないです。
トピックも違いますし。

まあ、勝手な予測を根拠なく書いていただいてもいいことはいいですが、あまり多かったら消します

Up60. 名無しさん — June 2, 2008 @18:47:01

どのあたりが「勝手な予測」で、どの部分が「根拠がない」のでしょうか。

紹介されていた「3.29東京」動画を見たところ、新聞や国会議員の質問主意書に対する答弁書、パイロット集団の分析、消防士の証言、消防士の被害者団体のガン患者病名リスト、など根拠が色々と示されているように思いますが如何なものでしょうか。

61. 名無しさん — June 2, 2008 @18:56:54

>コメントのしようがない
そんなこと無いと思いますよ。
「3.29東京」動画を丁寧に見ていただければ、「常温核融合の専門家:スティーブン・ジョーンズ」について詳しく説明されていますよ。今回の場合は、ヘリウム4でしたが、ヘリウム3が出る場合もあるんでしたよね。そのヘリウム3についても、「3.29東京」動画で触れられていましたよ。
http://video.google.com/videoplay?docid=-2209111050197074447&hl=enLink

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @16:15:02

あなたが、ぽちさん?

スティーブン・ジョーンズはミューオン触媒核融合の専門家で、常温核融合の際には「まともなデータ」を出した人でしたね。
「まとも」という意味は、「中性子がちょっと増えたので、常温核融合は起きているが、とても実用的な核融合ができるレベルではない」というデータだったということね。

常温核融合はどこをどういじったって9.11陰謀論には結びつきません。単にジョーンズという個人が両方唱えてるだけ。
ジョーンズだって、911は水爆だなんてこと(少なくとも最初は)言ってなかったですけどね

とにかく、このエントリーは911と何の関係もないので、そういうダメな話はやめてください

63. 名無しさん — June 2, 2008 @19:04:36

>トピックも違いますし。
これも一概にそうとは言えないと思いますよ。
常温核融合の場合、ゆっくり反応させれば発電所、素早く反応させれば放射能の出ない水爆をつくりえるわけですからね。
公開実験が成功した以上、この記事を「ニセ科学」に分類するのは止めてもらいたいですね。ウィキでも「疑似科学」リンクが削除されて了解されていますしね。

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @16:19:05

トピックが全然違います。
なんの関係もありません。

wikipediaが常温核融合を擬似科学からはずしたんですか。常々、wikipediaは信頼できないと言い続けてきたわけですが、実例がまた増えたってことですかね。
 
もちろん、なんらかの方法で固体内常温核融合が起こすことが、物理法則によって否定されているわけではありません。起きてもいいと多くの物理学者が考えたからこそ、いろいろな追試がされたわけですからね。
まあ、本当に起きているなら、きちんとした論文が出て、追試もされるでしょう。それまでは、水素・パラジウム系の「常温核融合」が擬似科学に分類されていてもかまわないですよ。

Up65. 名無しさん — June 2, 2008 @19:25:33

>かなり怪しいサイト
これは、どの部分が怪しいのでしょうか。色々な見識をもたらしてくれる良質なサイトだと思われますが如何なものでしょうか。
6月1日には、実験成功についての海外からの声も拾っていますし。

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @16:19:38

全部怪しいですけど、どこが怪しくないか指摘してくださいね

67. 名無しさん — June 2, 2008 @20:03:01

さつき さん
>なぜ天然と同じHe4なのかと思ったのです。
元素転換が起こったのでしょうかね。「**ループ」というものでしたっけ。そこらあたりはよく解りませんが。

68. 名無しさん — June 2, 2008 @21:37:01

>かなり怪しいサイトは、まあトンデモ系サイトですよ
あなたがそのように思われるのは何故ですか。「常温核融合は本当だった!その1〜その12」までを丁寧に読みましたか。どの部分が、どのようにトンデモなのですか。単に総論否定でトンデモと言っているだけではないのですか。

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @16:21:01

細かいところで正しいことが書いてあったとしても、全体がダメならダメなんですよ。
ABOFAN氏のサイトだって、個々には正しいことも書いてあるのね

Up70. 名無しさん — June 2, 2008 @22:01:31

芹沢 さん
>核融合が生じたならば当然発生しているであろう放射線
例えば、中性子線のことですか。それとも、アルファ、ベータ、ガンマ線でしょうか。

71. 名無しさん — June 2, 2008 @22:06:40

きくち さん
>さまざまなところで噂になっているのは知っていますが、論文を見てないんで。
論文見ていなくて、「ニセ科学」に分類するのは何故ですか。

72. 芹沢 — June 3, 2008 @10:28:06

今のところ名無しさんの行動を見る限りでは9.11テロ純水水爆説支持かつ常温核融合支持のようなので「核トンデモ」さんなんでしょうか。
それとも単に所構わず噛み付きに来てるだけ?それなら次は「水伝」や「血液型と性格の相関」、あるいは「マイナスイオン」でもやりますか。

このエントリでも既に何度も書かれているように「とりあえず『常温核融合に成功した』と発表されたが、真正認定はこれから」です。今のところは白でも黒でもない、ただしこれまでの経緯や周辺情報からして「かなり黒に近そうだと判断している」に過ぎない。
この段階で既にWikipediaが「常温核融合に成功」と書き換えられているのは明らかに拙速に過ぎます。あれをやったのは名無しさん、あなたですか?
この手のアレゲなニュースが大好きなスラッシュドットでさえ、まだ取り上げてないんですよね。まあWeb上に日本語ソースとしてまともな報道情報がありませんから時期尚早との判断なのかも知れませんが、賢明ですね。

73. 名無しさん — June 3, 2008 @12:50:47

>日本語ソースとしてまともな報道情報がありません
ん?5月23日に日本語で2紙が報道しているけど?まともではないとでも?

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @16:22:13

普通のニュースじゃないですよねえ。
普通の新聞やテレビは報道しなかったのですね。

Up75. 名無しさん — June 3, 2008 @13:44:51

>「核トンデモ」さん
そうやって、すぐにレッテル張りをするのですね。現に、常温核融合の実験は成功しているし、溶けた鉄の塊がWTC地下に長期間とどまっていたことは、サーマイトでは説明できない。当時の知事が【コンクリートは粉々になっている。見てくれ!コンクリートがない!】【地下6階に火があるんだ!】と記者に答えているんですよ。

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @16:33:03

ジョーンズは融けた鉄の塊があったと主張しましたが、「ジョーンズにはあれが融けた鉄の塊に見えたんだねえ」と失笑を買ったのでしたね。
ジョーンズ以外に鉄の塊を見た人はいましたっけ?
そういうものです。
 

77. gen — June 3, 2008 @14:19:08

>70の名無しさん
実験が成功したかどうかわかるのは、論文の信頼性を確認し、追試が終わってからです。
自分で確認できるわけではないのに、常温核融合実験に成功したと言い張る人が現れる→常温核融合は可能だ→純水爆は既に作られていた→911で使われた
と短絡的に考えられるのは、科学的な素養が低いように思えます。

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @16:24:24

今回の名無しさんが興味深いのは、本当に言いたいのは「911では水爆が使われた」なんですよ。
そのために、阪大の常温核融合も肯定しようとしている。
 
なんというかな、怪しいものを怪しいもので補強しようとするのは筋が悪いですね。
なんだか、デジャヴュですけど

79. 芹沢 — June 3, 2008 @14:23:20

>すぐにレッテル張りをするのですね
お互い様ですがね。
>常温核融合の実験は成功している
まだ常温核融合であったかどうかは証明されていない。実験者がそう主張しているだけ。
>溶けた鉄の塊がWTC地下に長期間とどまっていた
不思議なことにその写真を誰も公開しないんですよね。ホントにあったの?水爆でさえ、そんなことは不可能なんだけども。
>当時の知事が
知事は何の専門家なんですか?

Up80. みづ — June 3, 2008 @16:03:58

問題は、

「常温核融合実験に成功したと言い張る人が現れる→常温核融合は可能だ→純水爆は既に作られていた→911で使われた」

この「→」が自分以外の人にも説得力があると思えてしまう感覚ですよね。

81. kkojima — June 3, 2008 @16:12:42

>溶けた鉄の塊がWTC地下に長期間とどまっていた
そのこと自体の真偽を私は問うつもりがないけれど、「それが核融合の証拠」だと思っているのでしょうか?だとしたら、それは、どういう道筋で説明できることなんでしょう?別に証拠だと思ってないなら、それでも良いです。

82. DICE — June 3, 2008 @16:19:00

>ん?5月23日に日本語で2紙が報道しているけど?まともではないと
>でも?

まともかどうかはそのソースが無いので確認が出来ません。

「誰々がこう言ってるから」

なんていう事ばかり主張しないで、もう少し筋道を立てて具体的に説明
して下さい。

つまみ食いした意見ばかりでお腹一杯です…

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @16:27:17

新聞報道はこのエントリーのコメント#1でぴぴさんが引用しておられます。
二紙とも怪しい新聞ではないが、といって普通の新聞でもないです

84. DICE — June 3, 2008 @16:46:35

>新聞報道はこのエントリーのコメント#1でぴぴさんが引用しておられ
>ます。

はい、この二誌の引用は読ませて頂いております。

>■日刊工業
>固体内で常温核融合反応が起きている可能性があるとしている。

>■日経新聞
>同名誉教授は「従来とは違うタイプの核融合反応が起きている」として
>いるが、熱の発生量の測定は難しく、常温核融合の証拠とするには多く
>の追試が必要だ。

という事ですから、現段階では常温核融合が可能だという事は現段階で
はまだ疑って掛かるべきと私は読みました。
ですから、芹沢さんの書かれたコメントに対して名無しさんが書かれた
コメントは的外れでは?という意味を込めて書き込んでみたのですが…

Up85. 名無しさん — June 3, 2008 @16:32:29

>どこが怪しくないか指摘(#65)
「常温核融合は本当だった!」というシリーズ物ではないでしょうか。まだ、よく理解できていませんが。

>このエントリーは911と何の関係もない(#61)
常温核融合と911が関係なければよいのですがね。ビキニ環礁で使われていた時の水爆は、起爆装置に原爆を使用していました。その起爆装置に常温核融合記述を取り入れて、あるファー、ベーター、ガンマーといった放射能を出ないようにしたらどうなるのだろうか、ということなんです。

>どういう道筋で説明できる(#80)
航空機火災で、溶けた鉄の存在を説明できるのでしょうか。航空機燃料では鉄を溶かすことは出来ませんよ。

>科学的な素養が低い(#76)
ケロシンが燃えて鉄を溶かすことが出来るのでしょうか。それが出来ると言う人を、科学的な素養が高いと言うのでしょうか。サーマイトで鉄の蒸発痕跡を作ることが出来るという人を科学的な素養が高いと言うのでしょうか。あなたは、ケロシンが燃えて鉄を溶かすことが出来ると思いますか。

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @17:26:26

よく理解できてないけど、怪しくないのですね。

ビキニ環礁の水爆って、そりゃもちろん、水爆ですから原爆で起爆しています。
常温核融合は実験テーブルを破壊できるほどの猛烈な破壊力ですから、それを原爆の代わりに使ったらどうか、とおっしゃるわけですよね。
放射線を出さない、という目的は達成できると思いますよ。でも、爆発させるという目的が達成できないので。
そういう意味では「名無しさん」のアイデアは、「911では水爆は使われなかった」という常識を補強してくれるものになっています。
 
融けた鉄があったという証拠がないので、鉄の話は無意味ですね。
別のところに書きましたが「ジョーンズにはあれが鉄に見えたんだねえ」
というのが評価です。 
鉄は融けてないので、ケロシンの話も無意味です。つまり、名無しさんは「誤った前提でどれほど詳細な議論を展開しても、それは所詮誤り」ということを実践しているのです

87. みづ — June 3, 2008 @17:20:56

>>自分で確認できるわけではないのに、常温核融合実験に成功したと言い張る人が現れる→常温核融合は可能だ→純水爆は既に作られていた→911で使われたと短絡的に考えられるのは、科学的な素養が低いように思えます。

 に対して、

>科学的な素養が低い(#76)
ケロシンが燃えて鉄を溶かすことが出来るのでしょうか。それが出来ると言う人を、科学的な素養が高いと言うのでしょうか。

 のように相手の言説の一部分だけ切り出して、それに(文脈に沿わない)反応をしてあたかも「反論」したスタイルを保とうとするのがダメだということなんですよ。
 これにもし「反論」するのであれば、自分のスタイルが「科学的な素養が高い」と主張することであり、「○○はどうなんだ?」と言ったところで何の意味もありません。

 まあ全てにおいてこういうスタイルで貫かれているようなので、一貫性はあるのかもしれませんが。(^^;

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @17:29:09

過去ログを読まないとか、FAQを知らないとか、さまざまなところで一貫しています。
一貫してればいいというものではない、ということです
 
まあ、ギャラリーのみなさんには「陰謀論者はダメな議論しかできない」の新たな実例として読んでいただければいいかと。前のダメな人と違いはないんだけどね。

89. 名無しさん — June 3, 2008 @18:15:27

>鉄は融けてない(#86)
他でも示しましたが、クレーンからタラタラと溶け落ちているのは鉄ではないのですか。
http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/newversion/pic11/moetera.bmpLink

>そのこと自体の真偽を私は問うつもりがない(#81)
この写真には、溶けた鉄の塊が写っているのではないのですか。
http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/newversion/pic11/moetera.bmpLink

>ジョーンズ以外に鉄の塊を見た人はいましたっけ?(#75)
この写真を見た人も含まれるのではないのですか。
http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/newversion/pic11/moetera.bmpLink

>失笑を買った
誰の失笑を買ったのですか。失笑した人は、何に見えたといっているのですか。

UpOwner Comment きくち  June 3, 2008 @20:06:42

この写真の出所はどこでしたっけ。
参考までに、何月何日にどの現場を撮影したものか教えてください。
  
それはさておき、この写真で「鉄が融けているものである」と断言できるんですか? まさか、「鉄が融けていた」という重大な事実の証拠がこの写真一枚だなんてことは言わないでしょうね。
名無しさんはその写真が「融けた鉄以外のものではありえない」とどうして断言できるのですか?
 
誰の失笑を買ったか、ですか。「陰謀論の罠」とDebunking 911 Mythsを読めばわかります。
 
あなたはビデオのURLを示すだけできちんと説明せず、ただ「見ろ」という方針のようですから、僕は本の題を示してあげます。
読みなさい。

91. DICE — June 3, 2008 @18:28:59

3枚とも同じ画像…

しかも私にはクレーンがどこにも見えませんし、タラタラと落ちている
物質も確認出来ません…orz
もしかしたら、フォークグラブで掴んでいる黒い物体の事の仰っている
かもしれませんが、あれだけで鉄の塊かなんて判別出来る人が果たし
ているのでしょうかね?

92. 名無しさん — June 3, 2008 @18:38:42

>フォークグラブ
失礼しました。クレーンではなかったのですね。
>掴んでいる黒い物体の事
それではなく、オレンジ色の物です。

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @20:07:34

そのオレンジのものが融けた鉄以外のなにものでもない断言できる理由は?

94. Blatanda Website — June 3, 2008 @18:47:09

私は、皆さんのように人間ができていないので、「相手の言説の一部分だけ切り出して」反論しちゃいます:P
きくちさんおっしゃるように「鉄」は意味がないと思いますが、他のスレでも「鉄」にこだわっていらっしゃるようだし。

>85. 名無しさん さん
>航空機燃料では鉄を溶かすことは出来ませんよ。

可能なのですね、これが。
一言で言えば「過去ログ嫁」で終わりなのですが、おさらいの意味も込めて。あ、実際に9.11で溶けた鉄が確認されたかという問題とは別です。

鉄製錬は昔は木炭を使ってたんですね。
だから、昔から製鉄が盛んだったイギリスなんかは、森林資源の枯渇が問題となって、木造船が主流だった造船業に深刻な影響を及ぼした、なんてのはこの際関係ありませんが。

で、
木炭の発熱量:35GJ/t(ソース忘れました)
ジェット燃料の発熱量:36.7GJ/kl(例えば経済産業省告示第六十六号)

ジェット燃料の比重0.8ぐらいだから、ざっと
ジェット燃料の発熱量:46GJ/t

ジェット燃料の方が熱量高いんですね。
「何が熱源か」ではなく、「いかに短時間に狭い範囲で発熱させるか」が温度を決めるわけですね。(熱源が「核融合」であっても同じ)

だから、

>ケロシンが燃えて鉄を溶かすことが出来るのでしょうか。

の答えは「出来る」。
※これ以降他のスレでも同じ問題提起はしないようにお願いしますね。


>それが出来ると言う人を、科学的な素養が高いと言うのでしょうか。

さて、名無しさんさんの科学的素養は?

Up95. 名無しさん — June 3, 2008 @19:33:54

>当時の知事(#79)
当時のニューヨーク州知事:ジョージ・パタキ氏がCNNに出演して、WTCの現場に行っている。その時、何と言ったか。
http://video.google.com/videoplay?docid=-2209111050197074447&hl=enLink
<パタキ氏>
「これはサウスタワーだった。あっちはノースタワーだった。」
「見てくれ!コンクリートがない。ほんのわずかだ。」
<レポーター>
「コンクリートはどうなったんですか。」
<パタキ氏>
「コンクリートは粉々になった。マンハッタン全域に、粉塵が2から3インチの厚みで積もった。」
<レポーター>
「知事、説明してもらえますか。まだ煙が上がっていますよ。」
<パタキ氏>
【まだ、火が残っている。】
【信じられないくらい深い辺りに、地下6階ぐらいに火がある。】

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @20:08:59

いいですけど、それが何を証明しているんです?
火は燃え続けましたよね

97. zorori — June 3, 2008 @20:01:38

名無しさんさんはひょっとして、今年の常温核融合実験のニュースを聞いて、2001年の事件と結び付けたのでしょうかね。7年の時差なんてどうせ気にしないなら、純粋水爆が実用化されるまで待って陰謀の根拠にすればよいのに。そのころはタイムマシンも開発されて時差も解消されますから。

98. 名無しさん — June 3, 2008 @20:20:04

>実際に9.11で溶けた鉄が確認された(#94)
航空機火災の熱が、地下6階にまで届いたとでも?

>「鉄」にこだわっていらっしゃる
写真の【オレンジ色の塊】や【タラタラと落ちている雫】は、
溶けた状態の鉄や一部冷えた状態の鉄ではないのですか。
冷えている状態が一様でないから、温度にむらが出ていて、それが色の違いになっている。
鉄でないとしたら、一体何なのですか。
http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/newversion/pic11/moetera.bmpLink

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @23:13:44

僕はその写真は何月何日にどのビルでの活動を撮ったものか教えていただけないかとお願いしたのですが、お返事はないのでしょうか。
質問するだけってのはダメですよ。
相手に答を求めるなら、自分も答えなくちゃ

Up100. 名無しさん — June 3, 2008 @20:31:27

>鉄以外のなにものでもない(#92)
11)WTC地下に三ヶ月間実在した溶解した鉄のプール
http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/newversion/hydrobomb.htmLink
溶解したドロドロの鉄のプールが、WTC1、2、7の地下で発見されている。911以後三ヶ月たっても、プールは維持されていた。鉄は、2800度くらいで蒸発する。1850度程度で溶解する。極めて高い温度で熱せられたから、鉄のプールが出来たのである。さらには、WTC7では、鉄が蒸発した形跡が認められている。鉄は簡単には蒸発しない。なにが、原因足りうるか?サーマイトであろうか?溶解だけであるならば、それも考えうる。だが、蒸発したとなると、サーマイト説では無理がある。(サーマイト説が喧伝されている理由は、別途解説する。)一旦蒸発した鉄も、温度が下がれば、溶解した鉄に形を変える。これらは、地下に溶解したプールとなって溜まる。

The molten steel was found “three, four, and five weeks later, when the rubble was being removed,” Loizeaux said. He said molten steel was also found at 7 WTC, which collapsed mysteriously in the late afternoon. Construction steel has an extremely high melting point of about 2,800 degrees Fahrenheit.

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @23:02:26

名無しさん、その英文で引用されているLoizeauxって人が誰だか、知ってるの? そして、彼が本当は何を言ってるか、知ってるの?
彼こそが「融けた鉄」問題でジョーンズを失笑した本人だってことに、気づいてます?
気づいてないよね。気づいてたら、そんな引用できないものね。
 
まあ、そういうものです。残念でした。

102. zorori — June 3, 2008 @20:43:07

>鉄でないとしたら、一体何なのですか。

可能性としては、赤熱したアルミ、プラスチック、炭、オレンジ色に着色した段ボールから塗料が滴っているところ。
特撮の専門家ならもっと候補を挙げてくれるでしょう。

そんな段ボールをわざわざだれがそこに置いていたかと考えると可能性は非常に小さいのですが、水爆で鉄が溶融されたという可能性よりありそうです。

103. kkojima — June 3, 2008 @20:55:56

>この写真には、溶けた鉄の塊が写っているのではないのですか。
私は、それが鉄であるとは言えないなどと主張していないでしょ?そんなことのために先のコメントをしたわけではない。それは棚上げして、核融合だと説得したいなら、「核融合でなきゃそんなことは起こらない」ような道筋を示せなきゃだめなんですと言ったのです。

溶けた鉄が長期間存在することを不思議がるなら、むしろ、どうして熱が逃げないのか(断熱されている?)とか、どこかから熱が供給されている(たとえば、核分裂生成物を大量に含むなら、崩壊熱を考えることができます)とかの疑問が提起されるわけで、溶ける際にどういうものが熱を与えたかの問題ではありません。

ところで、あなたが下に書いた英文では、融点が華氏2800度とあるのであって、その上の日本語の文章とか合いませんけど。

104. kkojima — June 3, 2008 @21:40:47

書き忘れました。

名無しさんがぽちさんと同一人物かどうかは知りませんが(というか、別人なんだろうなとは思うんだけど)

「放射線を出さない核融合反応がある」(例によって真偽は
棚上げするけど)という話は、ぽちさんの話の補強材料でもなんでもないですよ。なぜなら、ぽちさんの「911では核を使ったらしい」という論は、放射線被曝を匂わせた話になってますからね。

まあ、これくらいにしておきます。本筋でないところに反応されたので腹が立っただけですから。

Up105. 名無しさん — June 3, 2008 @21:46:18

>赤熱したアルミ(#100)
アルミニウム溶解
色が茶色すぎたり、赤すぎたりする。WTCの明るいオレンジとは違う。
アルミの融点は低い。(約660℃)
アルミだとすると、大量のアルミはビルのどの部分にどれだけの量が使われたのか。
http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0200/images/plate-making1.jpgLink

>プラスチック、炭
ビルのどの部分に、どれだけ使用していたのか。
融点で、写真のような明るいオレンジ色になるのか。

>書いた英文(#101)
直訳調に訳すと、
【溶けた鉄は、瓦礫が取り除かれてから、3、4週間、そして5週間も後も見つかっている。】
と、Loizeaux は言った。
彼は、【溶けた鉄は、不自然に崩壊した第7ビルで見つかっている。】と言った。
【建設用鉄鋼材料は、華氏約2800度という極端に高い融点になっている。】
(*鉄の沸点は、2750度なので、これは実質、沸点に達していると解釈できる。)
(* boiling point の意味で使っているものと思われる。)

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @23:03:30

大量のアルミですか?
名無しさん、世の中にはアルミサッシっていうものがあるのをご存じですか?

107. YMN — June 3, 2008 @22:42:06

>今のところ名無しさんの行動を見る限りでは9.11テロ純水水爆説支持かつ常温核融合支持のようなので「核トンデモ」さんなんでしょうか。
>それとも単に所構わず噛み付きに来てるだけ?
 
 リチャード某とやらの信者さんで彼の主張をパッケージで信じ込んでいるのかもしれません。
その某はインターネットを主要な情報源として「ネット・ジャーナリスト」を自称しているそうで、それで kikulog を知らなければかなりのボンクラということになり、本人という可能性もあります(本人なら生活がかかっているから必死ということになります)。
本人でなければ、信者さんが無能な弁護士役をやってその某の評価をむしろ落としてしまうこともあります。

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @23:05:14

僕の考えでは、名無しさんは「陰謀論者がいかにダメであるかを示すために、陰謀論否定派が送り込んだ"ニセ陰謀論者"」です。
え、その説はすでに出ている? 何度でも同じ説を繰り返すのが陰謀論のやり口ですから、真似しました。

109. e10go — June 3, 2008 @22:54:50

>名無しさん — June 3, 2008 @20:20:04
>溶けた状態の鉄や一部冷えた状態の鉄ではないのですか。
http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/newversion/pic11/moetera.bmpLink

一度、製鉄所の溶鉱炉から出てくる溶けた鉄を見ると良いよ。
八幡製鉄所の溶鉱炉で何度か見た事あるけど、色と明るさがぜんぜん違うから。
それにドロドロだから、あんなふうにツカメないよ。

Up110. ながぴい — June 3, 2008 @23:03:21

>【建設用鉄鋼材料は、華氏約2800度という極端に高い融点になっている。】
>(*鉄の沸点は、2750度なので、これは実質、沸点に達していると解釈できる。)
 
え??
華氏と摂氏の違いわかってますか?

華氏2800度は約1500℃で、鋼鉄のおよその融点だと思います。
沸点なんて話はどこにも書いてないよ〜ですが。

Owner Comment きくち  June 3, 2008 @23:16:48

鉄の沸点の値、はじめて知りました。勉強になります。

日本語に訳すときに、華氏のままにしとくのは誤解を招きますね。

112. bonta — June 3, 2008 @23:03:48

私も混ぜてください
>名無しさん
>鉄は、2800度くらいで蒸発する。1850度程度で溶解する
>鉄鋼材料は、華氏約2800度という極端に高い融点
>鉄の沸点は、2750度

摂氏と華氏ごちゃごちゃだ。

113. ながぴい — June 3, 2008 @23:41:39

>摂氏と華氏ごちゃごちゃだ。

おそらくケルビンもごちゃごちゃにしてるんぢゃないかな?


文献によると鉄の融点は1850度程度ではなくて、1535℃です。
絶対温度では1805 Kですが。

114. ながぴい — June 3, 2008 @23:50:24

あ、誤字った。

誤:1805 K
正:1808 K

Up115. lastline — June 4, 2008 @00:23:42

僕も混ぜてもらいます。

鉄の融点は1808 K (1535 ℃、華氏2795度)
沸点は3023 K (2750 ℃、華氏4982度)

上でも指摘されてますが、熱量が問題ではなく以下に断熱するかなのでケロシンでも鉄は融解できます。ケロシンで鉄を融解できないなら、昔の人はいったいどうやって鉄を鋳造していたのでしょうね。
そもそも、本当に鉄なのかが疑わしいですけど。

>911以後三ヶ月たっても、プールは維持されていた。
本当だとしたらすごいですね。3ヶ月も約1600℃以上に保たれていたんですね。一体どうやって?鉄以外の物質は融解しなかったのですね。ところで名無しさんはマグマの温度知ってますか?

http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0200/images/plate-making1.jpgLink
アルミの溶解炉はずいぶん質の悪い写真ですねぇ。質が悪いといえば、フォークグラブの写真も質が悪いですが。色で判断しておいでですがカメラが見たままの色を移すわけではないので。フォークグラブの写真は周りが暗いので必要以上に明るくのでしょう。また実際に融解した鉄で約1600℃なら鋼でできていると思われるフォークグラブはどうして掴むことができるのでしょうね。
ついでに、アルミの融点は低くても800℃くらいになれば明るいオレンジ色の赤熱は見られますよ。アルミの出所ですがアルミサッシとかありますし、そもそも飛行機がアルミニウムですよ。

ちなみに比較的鮮やかな融解したアルミの写真
http://f.hatena.ne.jp/satzz/20080223230812Link
http://d.hatena.ne.jp/satzz/20080223Link より

116. 温泉カワセミ — June 4, 2008 @00:46:53

楽しそうなのでワタシも少し混ぜて貰いましょう。:E

商売柄、1000℃オーバーに熱せられた物質を見る機会は結構ありますけど、名無しさん氏が89で3つのurlで示された同一の写真、ぱっと見があまりに不自然なのですよ。

だって、融液のすぐソバのフォークグラブ(で良ぇの?)で挟んでる黒い部分が『黒すぎる』もの。少なくとも、あの部分は鉄融液に接していたとは考えにくいですねぇ。

両者の境目部分を拡大してみたんですけど、やっぱり気持ち悪いんですよねぇ。フォークグラブの写真に、あの赤い熔融鉄と称されてるモノを合成した臭く見えるのはワタシだけですかね?

だいたい、アレが鉄融液やとしたらフォークグラブなんかを突っ込んでナニをしようとしたのか、シチュエーションそのものが不自然すぎるしねぇ。

まぁ、名無しさん氏のお話はツッコミどころが多すぎて、ゲップが出そうですけどねぇ。

Owner Comment きくち  June 4, 2008 @01:16:57

まずは名無しさんに、あの写真が何月何日にどの現場を撮影したものか、説明していただかないと。
 
いや、もちろん、ネットにデータがあるのでしょうが、画像なので探すのは大変

118. エディ — June 4, 2008 @03:32:10

>2,800 degrees Fahrenheit

の「Fahrenheit」が理解できなかった名無しさん、

Bon Joviの「7800°Fahrenheit」を聴くといいですよ。:)

119. kurita — June 4, 2008 @03:27:57

> 画像

このページの情報によると、そんな熱いものに近づいたら油圧系統がまず故障してしまうらしいですが。
http://drjudywood.com/articles/dirt/dirt4.htmlLink

ついでに、ジョーンズ教授一派による画像加工の「前科」が同ページ内の Figure 6 に。 作業用ライトの白色光があたかも溶融した鉄によるものかの様に加工されています。

この画像の「論文」内での使われ方を見れば、他の画像の信頼度も推して知るべし、でしょう。
http://www.wtc7.net/articles/WhyIndeed09.pdfLink

UpOwner Comment きくち  June 4, 2008 @09:19:10

名無しさんも、ご紹介のサイトをちゃんと読んだらいいのに

121. DICE — June 4, 2008 @08:36:35

私は過去に現場監督の真似事的な仕事をしていた時期がありまして。
某製鉄所のミル工事に関わった事があり、その時に製鉄所の仕事という
ものを多少なりとも見せて頂いております。
高炉から流れ出る湯の近くで耐火服を着て仕事をした事もありました。
そんな訳で「溶けた鉄」っていうのもの一般の方よりは間近で見た経験
がある訳ですが、名無しさんが提示されている画像の物体は「溶けた鉄
」では無い様に見えます。
鉄では無いなら何ですか?と聞かれても困りますが(苦笑
オレンジの部分が鉄が液状なっている状態なのだとしたら、近接してい
る黒い物体が冷めた鉄だという主張はなかなか出てこないと思いますよ
、ましてや溶けた鉄のプールまで存在していた状態だったのなら…
一つ一つの情報を独立して考えるのではなく、総合的にもう少し考えら
れる事を名無しさんにはお勧めします。

Owner Comment きくち  June 4, 2008 @09:24:04

鉄以外のなに? っていう質問をしちゃうところが、名無しさんの議論の「ダメ」なところですよねえ。
問題はなぜ名無しさんが「鉄以外のなにものでもない。鉄である」と考えておられるかなので、その理由を言ってもらわなくては。

みんなが名無しさんに向かって言っているのは「鉄ではありえない」ではなく、「鉄には見えない」とか「鉄とは限らない」ということですから、じゃあほかの何かと訊かれても。

名無しさんが単に「鉄に見えるから鉄だ」と主張されるだけなら、「鉄に見えないから鉄じゃない」と主張するのとまったく同じなんで。
相手にだけ根拠を訊いて、自分は根拠を言わないというのは、ダメな陰謀論者ですよね

123. zorori — June 4, 2008 @09:07:31

名無しさんさんにお尋ねします。

例の写真のオレンジ色の物体の下に見える黒くて弓状の細長いものの材質はなんでしょうか?

もちろん私には分からないので、オレンジ色の物体の材質を写真を見ただけで言い当てられる名無しさんさんにお尋ねしているのです。

Owner Comment きくち  June 4, 2008 @09:29:02

名無しさんには
All that glitters is not gold.
という諺を贈るのがよいかと思います。
黄鉄鉱はPoormans' goldでしたっけ?

ちなみに
All that glitters is gold.
と考えた女性は天国への階段を買おうとしていたのでしたね。

Up125. N.T. — June 4, 2008 @08:59:23

3DCG会社で実写合成の仕事をしてましたが。

ツメがつかんでいる黒い塊は、投光器程度の照明で形状がわかる程度、
また重機の塗装部などと比較してもそれなりに反射率のある物体で、
あれほど近距離に赤熱した金属をつかんでいれば、
左側や下側がかなり強く照らされるはずです。
下部は融解金属のもっと大きな塊があるんですからなおさら。

また、蒸気ももっとあかあかと照らされるでしょう。

あと、夜間・人工照明下のディティールがこれほど見えるほどの絞りで
「鉄が融解してぽたぽた垂れる(垂れているように見えますね)」
ほどの赤熱ぶりの物体を撮影したら、恐らくかなり露出オーバーします。
より温度の低い熱間圧延の写真とか、鍛冶場の写真とか、
ご覧になったことありますか。

私見ですが、実写と見るには無理があります。
非常に高い確率で合成でしょう。

126. トンデモブラウ — June 4, 2008 @09:55:14

黄鉄鉱(Pyrite)は普通の硫化鉄ですが、金色で非常に綺麗な鉱石です。
知らない人は黄金に見えるのでアホの黄金(Fool's Gold)とも呼ばれているとか。(Fool's Mateぢゃありません。)
元非鉄金属リーマンより。

Owner Comment きくち  June 4, 2008 @16:33:16

あ、Fools' Goldでしたね。すみません

128. kkojima — June 4, 2008 @10:02:01

>きくち先生
そして笛吹は我々を理性へと導いてくれるわけですね。名無しさんのことも導いてくれればいいんですが。

そういえば、黄鉄鉱って、小学校の理科室に標本があって、子ども心にとても魅力的なものに見えました。貧乏だったんですねぇ。

129. 芹沢 — June 4, 2008 @10:47:45

黄鉄鉱は五角十二面体や立方体に結晶するので人工物っぽくて面白いんですよね。Pyriteというぐらいで、昔は石英に打ち付けて火打ちに使ってました。マニアックでない石好きには結構人気のある鉱物です。

ところでWikipediaの記述を再確認したところ、ちゃんと常温核融合云々の記述は訂正されていました。
誰でも書き換えられちゃうので情報を全面的に信用できないのが欠点ですが、ちゃんと他者のチェックが入って適正に修正されもするのが強みですね。オープンソースの精神です。

Up130. namuny — June 4, 2008 @14:55:18

はじめまして
常温核融合の話に戻りますが
結構興味深い理論が出ているようです。
ソースは「常温核融合2008 著者 高橋 亮人(阪大)」という本。

4D→B8
B8→2He4+運動エネルギー

理論の核は、水素原子を2体運動で表現できることから、
複数の水素原子の塊について計算してみた結果、
(正多面体と仮定すると特殊解としてして解けるので)
2個、3個までは波動方程式に近い結果が出て、
4個では波動方程式の計算結果は存在しないが
計算してみたら安定解が存在せず原子核サイズまで
分子サイズが小さくなってしまう。

というもの。この計算結果が信頼できるなら核融合が起こるのは
納得できますが。

Owner Comment きくち  June 4, 2008 @16:35:00

ええ、僕の持ってる本にも高橋理論は出ています。
興味深い理論です・・・いろいろな意味で。

132. 名無しさん — June 5, 2008 @00:13:59

9/11: Ground Zero Molten Steel

http://jp.youtube.com/watch?v=oM7HI4kjtvA&eurl=http%3A%2F%2Fwww%2Ewtcnuke%2Ecom%2Fpulverise%2EphpLink

温度の件では、御指摘ありがとうございました。溶けた鉄に関するものです。

133. 名無しさん — June 5, 2008 @00:16:27

>あの写真が何月何日にどの現場を撮影したものか(#117)
別の写真なら日付がわかりました。2001年9月27日と右下に表記があります。
9/11 Inside Job - The Most Damning Evidence Yet!
http://jp.youtube.com/watch?v=ezIU6ZxYU3A&NR=1Link

134. 温泉カワセミ — June 5, 2008 @02:05:28

あれだけ皆さんで、『鉄の溶融プール』や、あの写真の『滴る赤い液体みたいなもの』の怪しさを説明したのを読んだ上で、また何の証明にもなってない動画のURL貼って来られると言うことは、名無しさん氏は未だにあの写真にあるフォークグラブの爪の下の方には、熔融した鉄のプールがあると信じておられるんですね。f(--;

まぁ予想してたことではありますが、素晴らしく典型的な香ばしい反応を見せておられますね。;-)

Up135. 名無しさん — June 5, 2008 @06:38:31

>滴る赤い液体
鉄以外の何であるかの説明が出来ていませんね。
何の証明にもなっていないと言えるのは何故ですか。

Owner Comment きくち  June 5, 2008 @15:38:15

鉄であることが証明されてるんですか?
自分に跳ね返ってくるだけの質問をしてどうするの?

137. 名無しさん — June 5, 2008 @06:52:50

海外での、公開実験成功の報道です。数多くの写真があります。
Photos of Arata-Zhang LENR Demonstration May 22, 2008
http://newenergytimes.com/news/2008/29img/Arata-Demo-Photos-AT.htmLink

138. あふ — June 5, 2008 @06:55:14

物理的でなく感覚的な疑問で申し訳ないのですが。
余熱で何ヶ月も液状を保ち続けたということはかなり巨大な鉄のプールであったろうと思います。
冷えて出来た巨鉄槐は、どうやって運び出したのでしょうか。
ひょっとして今もWTC後の地下に眠っているのでしょうか。

139. 技術開発者 — June 5, 2008 @07:59:25

こんにちは、あふさん。

>余熱で何ヶ月も液状を保ち続けたということはかなり巨大な鉄のプールであったろうと思います。

もともと、「何ヶ月も後でも熱い」というがれきの状態こそが、溶融状態の否定データと考えても良いわけです。皆さんは既に「火鉢」なんてものを使用された経験は無いのだろうと思いますが、あれは火力の調整ができる暖房器具でしてね。灰から熾を掘り出しておくと大変に暖かいのですが2時間ほどで燃え尽きてしまう訳です。ところが灰の中に熾を埋けておきますと、一晩経ってもそれなりの大きさで熾が掘り出され、朝にその上に隅を重ねるとまた熾りはじめる訳ですね。空気の流入を制限することで燃焼の速度を調整出来るわけです。

フィリピンにはスモーキーマウンテンという自然発火した巨大なゴミの山がありますが、この山の内部でも酸化はゆっくりと進むわけです。また私が子供の頃に「ボタ山火災」というのがありました。炭鉱で石炭としては出荷できないけど石炭も一部含まれた石を巨大な山に積みあげたものなのですが、これがやはり酸化熱が内部で蓄積して燃え始めるわけですね。でもって、いくら消そうとしてもなかなか消えない訳です。なにせ巨大ですからね。でもってスモーキーマウンテンにせよ、ボタ山にせよ、その巨大な構造の中に空気(酸素)がしっかり含まれ、少しずつは表面から供給されるという事が燃え続けるということに関して重要な意味を持つんです。つまりがれきがメルトして空気を含まない巨大な固まりになると後は冷えるのを待つだけになるんですが、メルトとかせずに空気を含んだいわゆるがれきの状態でいることによって内部で酸化熱が発生し続けて、何ヶ月後でも熱くいらわると考えることができるわけです。

Up140. DICE — June 5, 2008 @08:17:45

名無しさん、何度も皆様がお書きになっているし、私も書いたのですが
お読みになられていますか?
あの画像だけでは「鉄」かどうかを判断出来る人間はこの世に恐らくお
りませんよ、撮影した人間ですら無理でしょう。
では名無しさんがあれは「鉄」だという具体的な根拠を逆にお示し下さ
い。
どうにも不自然なのは静止画像にはそのオレンジ色の物体が写ってい
るのに動画には写っていないってのが一謎です。
現場で働いてた人間からすると、ガス溶断なんて毎日の様に見てました
ので鉄筋程度が溶けたのを見ても何の不思議さも感じないのですけど
ね、実際の所…

141. 温泉カワセミ — June 5, 2008 @09:14:10

名無しさんさん、

>鉄以外の何であるかの説明が出来ていませんね。

ワタシの116で、N.T. さんの125でのコメントを読めば『何であるか』を私見として書いてありますがね、少なくともあの写真中の赤いものが『千数百度の物体』と考えるには、『あまりにも不自然』な映像であるので、『合成』したものではないかと言ってますよ。

それと、もし『作り物の写真でない』と仮定(ワタシはそうは思いませんが)した場合、あの写真は、少なくともフォークグラブの爪が届きそうな範囲内に、『大量の熔融した鉄のプール』等というものが存在しない根拠として読めるんですけどね(笑)


>何の証明にもなっていないと言えるのは何故ですか。

だって、写真には『赤い何か』はあるけど、それが『熔融した鉄』であると断言できる根拠が示されてないですから。それに、さっきから言うてる様に、あの赤いのを『熔融した鉄』と考えると、あまりにも『不自然すぎ』ますからね。

142. 名無しさん — June 5, 2008 @09:37:11

>『合成』したもの
その根拠は何ですか。
合成する前の物体は何であると判断したのですか。
鉄以外であれば、何ですか。鉄以外の可能性があるとは言うが、鉄以外の何であるのかについては述べられていますか。

Owner Comment きくち  June 5, 2008 @15:42:17

根拠は「不自然だから」ですよ。
不自然では根拠になりませんか? なりますよね、少なくとも名無しさんには。ご自分も「不自然」が根拠ですもんね

でも、D51さんの「不自然」には名無しさんとは違って、根拠がありますね。

そもそも、写真そのものが不自然といわれているときに、「何であるか」もへったくれもないでしょ。Photoshopかもしれませんしね

144. よしき Website — June 5, 2008 @10:07:00

141の名無しさん
> 鉄以外であれば、何ですか。

あれは、31階にあったインド料理屋が大量に作り置きしておいたカレーだったのです。

Up145. 名無しさん — June 5, 2008 @10:15:31

>そんな段ボールをわざわざだれがそこに置いていたかと考えると可能性は非常に小さいのですが、水爆で鉄が溶融されたという可能性よりありそうです。(#102)
そのように仰る根拠は何ですか。
>あれは
根拠は何ですか。
何故、話を横道にそらすのですか。

Owner Comment きくち  June 5, 2008 @15:44:19

水爆が使われた可能性がないからですよ

話をそらしているのは名無しさんです。溶けた鉄である根拠を示すのがあなたに課せられた課題です。

147. kkojima — June 5, 2008 @10:20:51

名無しさんは、自分の書き込みに対して疑問が寄せられているのに、それに答えていないことを自覚していますか?

自説への反論への疑問を呈しているつもりかもしれませんが、その前に、自説が成立していないのではとの疑問に答える必要があります。

つまり
Aだという主張に対し、Aだと言う理由は何?と聞かれているのに、じゃAじゃないという証拠は?と聞き返しているのです。その噛み合わなさを自覚していますか?ということです。

148. よしき Website — June 5, 2008 @10:47:58

#143の名無しさん
> >あれは
> 根拠は何ですか。

カレー以外とすればなんだったのですか?

溶けた鉄だったというのなら根拠は何ですか?

149. 芹沢 — June 5, 2008 @10:51:29

>Aだという主張に対し、Aだと言う理由は何?と聞かれているのに、じゃAじゃないという証拠は?と聞き返している
残念ながら、名無しさんにはこれのどこが変なのかお解りにならぬものと。

むしろ悉く主張の根拠が否定されているのに、それを更に否定するための何かを持ち出して無限後退を続けることの方が問題かも知れません。
「水爆を使用してない証拠を出せ」→当然あるべき残留放射能がないとか色々→「しかし水爆で溶かされた鉄のプールがある。ないという証拠を出せ」→根拠とする画像、動画の方には写ってないけど?捏造じゃね?→「捏造だという証拠を出せ」てな感じに。
いずれどの道も行き止まりになるんですが、困ったことに以前行き止まった道のことをすっかり忘れてまた辿り直そうとする。先達の立てた案内図も見てない。

Up150. DICE — June 5, 2008 @10:53:07

名無しさん、私の書き込みは読まれてますか?

あの画像だけを見て「溶けた鉄」だと断定出来る材料は何一つないので
す、普通に考えると。
なのに名無しさんはそれを「溶けた鉄」としか考えられないと仰る、だ
からこちらは何故あの物体が「溶けた鉄」とは考えられないかを書き込
ませて頂きました、その部分はあっさりスルーされておりますが…

もう一度あの画像のオレンジ色の物体が「溶けた鉄」とは考えられない
理由を書いておきます。

あの場所に溶けた鉄のプールが実在したのであれば、その周辺は恐ろし
く高温になっていた事は容易に想像出来ます。
私は製鉄所の高炉付近で仕事をした経験があるのですが、耐火服を着用
しての作業でした。
動画の方で作業員の方を確認致しましたが、現場で作業されている方達
は耐火服を着ておられません。
耐火服を着ずに「溶けた鉄」のプールの近くで作業なんてとても考えられ
ない事です。
もう一点は「溶けた鉄」のプールが存在したなら、通常の重機での作業は
考え難いという事です。
その「溶けた鉄」のプールがあったと仮定すると、まずその「溶けた鉄」の
プールが他にも無いかという事をまず疑います、重機を瓦礫の上に侵入
させて、鉄のプールに転落する危険が考えられるからです。
そうした場合、瓦礫の撤去にはクローラークレーン等の大型クレーンを
持ち込み、クラムシェルで上部の瓦礫を撤去後、小型・中型重機を侵入
させるでしょう、二次災害を防ぐ為に。
その後、「溶けた鉄」のプールの撤去という事になる訳ですが、これは
まず「溶けた鉄」を冷却し、固めた後の作業を選択するのが普通です。
ですからあの画像が「溶けた鉄」だと仮定すると、あまりにもおかしな
事が多すぎるのです。

名無しさんはあの画像の物体は「溶けた鉄」としか考えられないという
事ですから、私の書き込みに対する具体的な反論をお待ちしております

151. kkojima — June 5, 2008 @12:30:47

芹沢様

>残念ながら、名無しさんにはこれのどこが変なのかお解りにならぬものと。

私も、そうなのではないかと感じているのですが、敢えて明示的に質問して、確認してみたいという思いです。議論がメタに上がるので、あまりやっちゃいけない(やりとりが果てしなく発散する危険性を有するという意味で)ことではあるのでしょうが。

152. disraff — June 5, 2008 @13:12:29

そもそも「質問」するなよって思いますけどね>名無しさん。
あなたは自説の根拠を説明すべき立場です。
その説明が納得の行くものでなければ、あなたの説が却下されるだけ。
自分が果たすべき責任を他人に転嫁するんじゃありません。さすがに小学生ではないんでしょう?

不鮮明な写真に写っている未確認飛行物体が、外宇宙より飛来した異星人の宇宙船「ではない」事を証明するのは、一般には不可能です。
でも、それが外宇宙より飛来した異星人の宇宙船「である」ことが立証されない限り、それを外宇宙より飛来した異星人の宇宙船であると扱わなければならない理由はありません。

153. N.T. — June 5, 2008 @13:22:05

■名無し様
>『合成』したもの
>その根拠は何ですか。

コメント125をいま一度お読み下さい。

「贋物または無意味な素材を組み合わせて本物らしく見せる」稼業の
経験と写真術・光学知識の側面からご回答申し上げています。

解像度の小さな画像で画素も荒く、枚数も限られておりますから、
実務上、非常に簡単なレベルの合成で作れるとは申し添えておきます。

154. 名無しさん — June 5, 2008 @13:25:12

>材料は何一つない
では、赤々とした物体は、鉄ではなくて一体何なのですか。「鉄ではない、鉄以外、鉄以外」というだけですね。

>「質問」するなよ
色々な人が動画で「モルテン・スティール」と言っています。あの、赤々としたものが、鉄ではないとすると一体何なのですか。鉄以外なら何でもよいと言う風に受け取られかねませんね。

>納得の行くものでなければ
鉄以外の納得がいく説明があるのですか。

UpOwner Comment きくち  June 5, 2008 @15:48:03

カレーじゃないという根拠を示してください。
このブログには「カレーだ」と主張する人がいます。
そういう話ですよ。

あなたに求められているのは、溶けた鉄だという根拠です。
質問ではなく、まず自分の根拠を述べる。

156. よしき Website — June 5, 2008 @13:46:36

> 鉄ではなくて一体何なのですか

カレーですよ。カレーでないという納得のいく説明を名無しさんからまだ聞いていませんよ。

157. 名無しさん — June 5, 2008 @13:51:05

鉄でなければ何なのですか。
動画では様々な人が「溶けた鉄」と言っています。何故、鉄ではないと言えるのですか。
溶けた鉄に過剰反応しているように見えます。

Owner Comment きくち  June 5, 2008 @15:50:12

溶けた鉄などなかったという証言があるからに決まってるじゃないですか。

あなたは「鉄だった」という証言のみを採用して、「鉄はなかった」という証言があったことは無視しています。その理由を問われているのですよ。

159. lastline — June 5, 2008 @13:47:24

>鉄以外の納得がいく説明があるのですか。
115. で指摘しましたが、アルミニウムなど。鉄以外に考えられないと書いてますが、「誰かが言っていた」「そう書いてある」「そう見える」だけでは何の根拠も無いですよ。赤熱の色に関しても、それは温度による色なので鉄である証拠にはなりません。

あなたの主張は911で水爆が使用されたですよね。仮に鉄が融解したとしても、94でBlatandaさんが指摘するように、 水爆など使用しなくても鉄は融解しますから「水爆が使われた」根拠にすらなりませんよ。

また、147. でのDICEさんの指摘をお読みになりましたか?本当に融解した鉄ならフォーククラブでつかめないし、重機で作業もできないでしょうね。ましてや、融解した鉄のプールが本当に存在したら一体どうやってその熱が保たれていたのでしょうか。また、鉄以外の物質が融解しない理由は?1600℃といえば、かなりの物質が融解してしまいますよ。沸点の低いものなら蒸発すらするでしょう。

そもそも、146. で芹沢さんが指摘しているように理論の道筋がおかしい。

Up160. 名無しさん — June 5, 2008 @14:00:22

>あの物体が「溶けた鉄」とは考えられない
では、何であると考えているのですか。

161. 名無しさん — June 5, 2008 @14:03:08

>融解した鉄ならフォーククラブでつかめない
写真では、溶けた金属が滴っています。確かにつかめていませんね。冷えた部分はつかめて、熱くてトロトロな部分は滴り落ちています。アルミニウムを熱して、あのような温度変化が出ますか。

Owner Comment きくち  June 5, 2008 @15:51:12

で、あの写真は何月何日のどこの現場なんです?

163. CID — June 5, 2008 @14:10:46

私もカレーだと思うなぁ。
カレーだとしか考えられない。あの色、あのたれ具合。
名無しさんは様々な人が言うから鉄だとお考えのようですが、よしきさんの他に、私もカレーだというのであれはカレーです。

Owner Comment きくち  June 5, 2008 @15:52:02

僕も溶けた鉄よりはカレーかなあと思います。
でも、photoshopかもしれない

Up165. lastline — June 5, 2008 @14:25:05

>アルミニウムを熱して、あのような温度変化が出ますか。 156. 名無しさん より
どのような温度変化なのか良く分かりませんが、冷えて固まった鉄が器のような役割を果たしているという意味でしょうか?
それなら別にアルミニウムでも可能でしょうし、アルミニウムならより融点の高い金属に入っていたと考える事もできます。
まぁアルミニウムという証拠も無いですけど。

http://f.hatena.ne.jp/satzz/20080223230812Link
http://d.hatena.ne.jp/satzz/20080223Link より

>溶けた鉄に過剰反応しているように見えます。 153. 名無しさん より
皆さんは、「鉄である根拠が無いので、鉄かもしれないし鉄じゃないかもしれない。鉄である可能性は低そうだ」と指摘しているだけですよ。
鉄に拘ってるのは名無しさんですよね。

166. bonta — June 5, 2008 @14:28:01

>冷えた部分はつかめて、熱くてトロトロな部分は滴り落ちています。
>アルミニウムを熱して、あのような温度変化が出ますか。

そりゃ鉄はアルミより熱伝導度低いけど、一部硬くて一部トロトロは難しそうな。
あ、冷凍カレーならつかんだ部分硬くて反対側トロトロがありえる!
というわけで カレー派3人目

167. 名無しさん — June 5, 2008 @14:30:10

>鉄である可能性は低そう
鉄以外の何である可能性が高いのですか。冷えてる途中のあの幅と厚さは、鋼材ではないのですか。

168. 名無しさん — June 5, 2008 @14:37:54

>鉄である根拠
各種動画

169. disraff — June 5, 2008 @15:09:16

名無しさん>

だから、質問する立場にないことを自覚しなさい。

>色々な人が
世の中には、いかにも怪しげなことを本気で信じている人など掃いて捨てる場所に困るほどいます。
もちろん、今のあなたもその一人です。

>鉄以外の何なのですか
知ったことではありません。
そもそも、「何か」があることすら疑わしいというのに。

>鉄以外に納得の行く説明があるのですか
知ったことではありません。
問題は、「鉄」という説明では到底納得が行きません、ということです。履き違えないように。

>根拠は各種動画
お話になりません。「調査する」「立証する」とはどういうことか、理解してから出直すように。

Up170. DICE — June 5, 2008 @15:11:39

名無しさんは具体的にという言葉の意味すら理解されていないのですか?
とりあえず原因を解明するのが礼儀という割に知識が足りな過ぎます。

>鉄以外の何である可能性が高いのですか。冷えてる途中のあの幅と厚さ
>は、鋼材ではないのですか。

鋼材ってのは何も鉄とは限りません。
そもそも溶けてる状態の物を鋼材とは呼べません。

とりあえず、溶けた鉄は存在したと思いますよ実際。
でもね、溶けた鉄のプールは無かったと思います。

この違いが分かりますか?

171. 芹沢 — June 5, 2008 @14:53:28

画像で判断=印象だけ、ということで宜しいか。
例えば実際に部分的に融解した鉄塊を持ち上げた状況の写真を参照し類似点を指摘するというならまだしも「鉄以外考えられない」と思い込みだけで発言されてもね。

また重機で溶けた鉄(と称するもの)を持ち上げる理由は何ですか。救助作業であれ復旧作業であれ調査であれ、溶けた状態のものをわざわざ引き上げる理由が何一つない。本当に溶けた鉄のプールが存在したなら、間違いなく冷え固まるまで待ってから動かします。
その下に人がいたなら既に死んでいるし、安全策なしに溶けた鉄を引き上げるというのは周囲の作業員を焼き殺すのと同義です。従って「実際に溶けた鉄を引き上げたことはなかった」とほぼ断定できます。

そして、これも何度も指摘されていることですが、物体の温度というのはその差が大きいほど早く平均化が進みます。つまり1500度を越える鉄は30度にも満たない外気に触れることで急激に冷却が進み、ほどなく「溶解した鉄」ではなくなる。写真の日付はテロから数日後だそうですが、そこまで時間が経過して尚溶解した状態であるとすれば、鉄に与えられた熱量いかばかりか。1万度もあれば足りますか?いやもっと?
因みに鉄の沸点は摂氏2750度、多分そこまでの熱量だったらそれこそ蒸発して残りませんがな。

しかも「炭水化物の燃焼でも鉄は溶融し得る」ことも製鉄炉が証明済みですので、鉄のプールがあろうがあるまいが水爆説の根拠とはなり得ない。

「55倍のトリチウム」云々の信憑性については触れませんが、実際に水爆が使用されていたなら影響はそんなものでは済まなかったでしょう。
http://www.rerf.or.jp/library/scidata/lssrepor/tr05-88.htmLink によると広島では未だに死因として白血病が他地域に比べ有意に多いのだそうで、明らかに核兵器のもたらす放射線によって引き起こされる癌のうち最多のものは白血病と考えられます。
然るにWTC復旧に関わった作業員の癌のうち白血病が多いというデータは提示されていません。

どちらを向いても、水爆説は否定されます。

172. 名無しさん — June 5, 2008 @16:00:20

>知ったことではありません。
鉄以外に拘るのは何故ですか。

>鋼材とは呼べません。
では何と呼ぶのですか。

>冷え固まるまで待ってから
黒い方の塊を引き上げたら、その下に溶けた状態の鉄があったという状況ではないでしょうか。

>蒸発して残りません
鉄の蒸発痕跡があります。蒸発したものが冷えたら液体になります。更に冷えて固体になります。鉄の蒸発痕跡があったのです。鉄を蒸発させるほどの熱源とは一体なんでしょうか。

173. lastline — June 5, 2008 @16:17:19

>鉄以外に拘るのは何故ですか。
鉄に拘るのはなぜですか?

>黒い方の塊を引き上げたら、その下に溶けた状態の鉄があったという状況ではないでしょうか。
例の写真は9/27日との頃ですが、18日間も鉄が融解し続けていた熱源は何ですか?水爆ほどの熱源があったとしても、18日間も液状の鉄が留まっているとは考えられません。

>鉄の蒸発痕跡があります。蒸発したものが冷えたら液体になります。更に冷えて固体になります。
鉄の沸点は2750 ℃ですね。仮に蒸発したとしたら鉄以外の物質も蒸発してますね。蒸発するほどの熱量があったら、どうして鉄だけが集まってプール状になってるんですか?

鉄の蒸発痕跡の情報源は?

174. トンデモブラウ — June 5, 2008 @16:20:54

>名無しさん ― June 5, 2008 @14:30:10
>鉄以外の何である可能性が高いのですか。
 
知らんがな。
もぅ、ウザいなぁ。
 
>名無しさん ― June 5, 2008 @14:37:54
>>鉄である根拠
>各種動画
 
鉄である根拠ではない。
『名無しさんが鉄だと思い込んでいる何か』の根拠ではあるかもな。(その動画とやらは一切見てはおらんけども。)
あなたが見た動画とやらから判断できる事実は、『名無しさんから見ると鉄だと思えるものが映っている。』というだけだね。

Up175. kkojima — June 5, 2008 @16:41:33

真面目に諫めても相手にしてもらえないので、論点を戻しますが、鉄に拘るわりには鉄だとすれば何が言えるのかについては相変わらず何もないままですか?>名無しさん

それと、コンピュータ記録された動画から、映っている対象の素材を判別できる素晴らしい技術をお持ちのようなので、その原理の御説明をいただきたい。

176. さんちゃん — June 5, 2008 @16:59:07

写真を見ても、オレンジ色の物体に光があたって蒸気に色が付いているように見えるんだけど。
(そばにオレンジ色の管みたいのがあるし、そういう配色かな)

それに溶解した鉄を摘み上げれるわけないし、瓦礫の山じゃ隙間だらけで溜まりようがないと思うけど。
それにしても陰謀論者はこんな写真で材質とかよく分かるよね・・・。

177. みづ — June 5, 2008 @16:36:06

名無しさんはとりあえず、自分の議論がギャラリーからどう見えているか考えてみたらどうでしょか。
論理的で、知識の裏づけがあって、信頼される議論をしているように見えるか。自分ならそのモノイイで(鉄であると)納得するのか。

178. kkojima — June 5, 2008 @17:14:28

ああ、ごめん。勘違いしてた。動画が根拠って言ってるのは、動画の中でmolten steelと言ってるように聞こえるってことね。

じゃ、この動画の音声が、本来はカレーだと言ってたのに、誰かが吹き替えて溶けた鉄だということに偽造したものじゃないという証拠は何かありますか?

179. 芹沢 — June 5, 2008 @17:14:04

>鉄以外に拘るのは何故ですか。
君一人が鉄に拘ってるだけで、他の人は「鉄であるかも知れんし違うかも知れん」というスタンスを崩してない。鉄以外であるはずだと言っているのではなく、君の主張が主観によるもので根拠がないと言ってるだけ。

>黒い方の塊を引き上げたら、その下に溶けた状態の鉄があったという状況では
ほう、君は1500度の熱源に近付くことができるのか。
下がまだ溶けているということは、その辺りは1500度を越えているということだ。上の方が冷え固まっていたとしても、伝導率からしても1000度を下回っているということはないだろうね。正に灼熱。
作業員だって避けて通るよそんな所。

>鉄の蒸発痕跡があったのです
ではそのソースを明示し給え。溶けた鉄のプール云々言ってた連中でも鉄の蒸発については触れてないようだったが。コンクリート表面が薄く鉄コーティングされた形跡でもあったのかな?

ところで放射線及びそれによる白血病の件はスルー?

Up180. 名無しさん — June 5, 2008 @17:17:31

>「55倍のトリチウム」云々
911 Ground Zero Tritium Levels 55x Over Normal
Update On The Micro Nukes In The WTC
http://www.rense.com/general76/wtc.htmLink

>そばにオレンジ色の管
オレンジ色の塊を持ち上げたときに落ちたものではないでしょうか。あの管の温度は低そうですが、形状からしてアルミサッシの枠ではなさそうですね。

>18日間も鉄が融解し続けていた熱源
熱源については、前から皆さんにお聞きしています。サーマイトでは局所的で無理ですものね。

>鉄の蒸発痕跡の情報源
ペイポライズド・スティール
9/11 WMD (part 2)
http://jp.youtube.com/watch?v=PBKbYsdlDGULink

181. kkojima — June 5, 2008 @17:38:56

>>18日間も鉄が融解し続けていた熱源
>熱源については、前から皆さんにお聞きしています。サーマイトでは局所的で無理ですものね。

わかっちゃいませんね。18日間のほうを聞いているんですよ。何か、熱が供給され続けたとお考えなのですか?なら、それは、911当日に何で爆発したかとは別の考察が必要でしょ?

182. 名無しさん — June 5, 2008 @17:41:17

>18日間のほうを聞いているんですよ。
ケロシンが燃えただけでは無理ですね。当日の爆発の熱源が続いたのでしょうかね。
9/11 WMD (part 2)
http://jp.youtube.com/watch?v=PBKbYsdlDGULink
9/11 WMD (part 1)
http://jp.youtube.com/watch?v=Vab4JsT1WQk&NR=1Link

Owner Comment きくち  June 6, 2008 @08:33:46

僕の質問は「写真は何月何日のどこの現場を写したものか」です。これくらい、すぐに答えられるでしょ。

ところで、「ケロシンが燃え続けた」と考えなくてはならない理由がわかりません。それって、「ストーブの灯油に引火して家が全焼」というケースでは「家が燃え尽きるまで灯油が燃えていた」と言っているようなもんですよね。それとも、「灯油だけでは、全焼しないですよね」という質問をするのでしょうか。
あるいは、マッチ一本で山火事が起きたら、山火事がおさまるまでマッチが燃えていたとでも?
ビルの中には可燃物がたくさんあるんですよ。

Up184. kkojima — June 5, 2008 @17:55:04

だから、なぜ続くの?
核融合が18日間継続したとでも?

熱と温度の違いを知ってます?

185. kkojima — June 5, 2008 @17:55:42

>55倍のトリチウム

えーと、リンク先を見たけど、55倍のトリチウムを測定したという話自体の報告ではないではないですか。

186. 技術開発者 — June 5, 2008 @17:39:25

こんにちは、皆さん。

名無しさんの紹介されたエドワーズが分析を依頼したラボというのが分かる方は教えてください。というのは、こんなに少量のしかも粉塵試料中のトリチウムを定量できる方法というのは、日本でもたぶん米国でも「分析の学会賞がねらえるレベルのスゴイ方法」に思えるからです。

トリチウムの分析というのは難しくて、現在のところ試料は基本的に水です。きちんと蒸留して蒸留水の状態にして「液体シンチレーションカウンター」で測定ですね。
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/lib/No9-1.pdfLink

187. disraff — June 5, 2008 @18:14:59

せめて、「何をどういう理由で求められているのか」がよく理解できるまで、じっくりと考えてみてはどうですか>名無しさん。脊髄反射よろしく急いで応えなくても、誰も「すぐに答えがなかったから怪しい」なんて思いませんから(いやそもそもじゅうぶん怪しいんだけど)。
「指摘や質問の意味も満足に理解できないまま、頓珍漢なリンクや反問を重ねるダメダメな奴」という評価をひたすら積み重ねるのは、あからさまに捨てハンであっても不本意でしょう?

「質問するな」と言いましたが、受けた質問や指摘の意味が理解できない場合にその意味を確認するのでしたら、歓迎されます。ただし、妙な先入観や決め付けは排するように努めてくださいね。
さだめし慣れてないことだとは思いますが、しっかりとした議論の仕方を身に付けられるか付けられないかで、今後の人生が変わると言っても過言ではありません。きっかけは何であれ、せっかくの機会ですから、せいぜい活用することをお勧めします。

188. kkojima — June 5, 2008 @18:38:18

こんなことしてあげる必要はないのかも知れませんが、トリチウムの話の出所はhttps://e-reports-ext.llnl.gov/pdf/241096.pdfLink
っぽいですね。名無しさんがリンクしてた先を掘っていったら行き当たりました。だからどうしたと言われそうですが。

なお、技術開発者さんはがっかりなさるかと思いますが、トリチウム水を液シンで測ってる。

ところで、アメリカって未だにキュリーを使ってるの?いや、日常生活がメートル法にならないのは勝手だが、ScienceのドキュメントではSI単位にして欲しいよね。ということで、1Ci=3.7×10^10Bqです。

Up189. DICE — June 5, 2008 @18:57:17

名無しさん、いくらなんでも

>では何と呼ぶのですか。

これは酷過ぎますよ…

胡散臭い情報の画像や動画は探せるのに、鋼材が何であるかも調べ
られ無いんですか?

鋼材ってのはすでに材料として加工(寸切り・ガス切りも含み)されてい
る状態の物です、パイプ・鉄骨・ボルト等…
あの画像に写っているものが例え鉄だとしても鋼材であった物とは呼べ
ても鋼材とは呼べないって事です。

そもそも金属であるかどうかすら判別出来ませんから。
現場の人間が例えそう言っている動画があったとしても、その現場の人
がその時に「そう思った」というだけで、実際に鉄であったかどうかを確
認した訳では無いでしょうし。
ガラスも溶けたらあんな感じですよねぇ〜そういえば。

190. namuny — June 5, 2008 @20:23:53

変な議論が終わらないのでちょっと覗きに行ってみました。
熔けた鉄というのがあれというのはちょっとね。
半導体の酸化炉を覗いていた経験から言うと、大体900度程度と
言ったところの色ですね。

まあ、鉄の化合物で融点が800度台のものもあるけど。

自分にも溶けた鉄には見えないけど、純鉄の特性だけ出して否定するのもどうかなとは思う。

Owner Comment きくち  June 6, 2008 @08:38:08

この件のもっともだいじなことは、そもそも「溶けた鉄のプール」なんてものが目撃されたかどうかですから。

192. アルビレオ — June 5, 2008 @20:35:25

名無しさんは「溶けた鉄のプール」の証拠として画像を紹介しました。
そして「オレンジの物体が鉄であるとはいえない」とつっこまれました。

つまりこの点に関しては「画像に証拠としての価値があるかどうか」が目的ですよね。
だったら証拠としての価値を左右するのは「鉄であると言えるか」であって、「オレンジの物体が何であるかを特定する」ことではありません。
反論を繰り返しているうちに本来の目的とは関係のないところで議論を続けてどうするんですか。

さらに「溶けた鉄」の存在は核でなくても十分にありうることもさんざん指摘されているのに。

193. yamaguchi — June 5, 2008 @21:16:40

きくちゆみのブログとポッドキャストに↓な事が書かれていますね。

2008/06/03
常温核融合、公開実験成功/東京平和映画祭の本チラシ完成

未来地球研究所の仲間が「ついに外に出たね」とこれ(*1)を教えてくれました。わたしたちはこちらの方向でエネルギーの研究をしている科学者を支援してきたので、常温核融合が可能であることを知ってはいました(*2)。だけど、この技術が認められ、活用されるようになるのは、まだまだ遠い未来の話と思っていました。


わたしもおつきあいのある北大の水野忠彦先生(*3)は常温核融合の世界的第一人者。これまでも何度も実験に成功している(*4)。

*1..#68で名無しさんが、その1〜その12と書かれていた「かなり怪しいサイト」でした(^^;;
*2..きくち先生よりお詳しいようです(T_T)
*3..良く聞く名前ですね。
*4..えっ、そうなんでしたか。

「かなり怪しいサイト」で「かなり怪しい人物」が「かなり怪しく繋がって」いますね。

Up194. YMN — June 5, 2008 @21:12:49

#186 disraff さん
>さだめし慣れてないことだとは思いますが、しっかりとした議論の仕方を身に付けられるか付けられないかで、今後の人生が変わると言っても過言ではありません。きっかけは何であれ、せっかくの機会ですから、せいぜい活用することをお勧めします。
 
 しっかりとした議論ができる人の方がむしろ少ないかもしれず、また全ての人が歌が巧い必要が無いように、全ての人がしっかりとした議論ができる必要があるわけでもありません(裁判員制度に向けて一抹の不安はありますけど)。
それにしても音痴の自覚なくステージによじ登って得意げに歌いだし、マイク握って離さない状態となると問題で、音痴を自覚してステージから降りてもらうか、歌の修行をする必要があることになります。
 
 とりあえず名無しさんさんは今までの全ての自分の書き込みと自分へのコメントを3回読み返し、量よりも質ということを念頭に書き込みを1日に3回までに制限してみてはどうでしょうか。
まずは形からということで、その前にブログ管理者から注意されているハンドル名をノーマルにすることが先決でしょう。
そうすればハンドル名のブランド・イメージを保持しようという気にもなることかと思います。

195. nabe — June 5, 2008 @22:45:28

kkojimaさんに教えてもらった,
https://e-reports-ext.llnl.gov/pdf/241096.pdfLinkLink
をざっと見てみました.ローレンス・リバモア研究所(専門家集団!!)のレポートですね.

詳細な論理は追えていないのですが,
1リットル当たり3 nCi(ナノ キュリー)程度のトリチウム水が見つかった原因として,飛行機に30 Ci程度のトリチウムがあった,という事です.「10^10分の1かぁ,それならありえるかな.何しろ水で薄めるとなったら100m立方の水槽10個分だもんなぁ」というのが私の感想です.
それよりビックリしたのは,飛行機の非常口表示板に1 Ciを越すような量のトリチウムが使われている,ということでした.
# 本文中にも,"Typical emergency EXIT signs in buildings contain from several to several tens of Ci of molecular tritium." と書いてある.

> ところで、アメリカって未だにキュリーを使ってるの?いや、日常生活がメートル法にならないのは勝手だが、ScienceのドキュメントではSI単位にして欲しいよね。ということで、1Ci=3.7×10^10Bqです。

すみません,私もまだキュリー(Ci)の方がしっくりくるのです.
#だってほんの数年前まで,放射線関係の法律ではキュリーをもとにした数字だったのです.単位はベクレル(Bq)を使っていても,元がキュリー単位だったから”3.7 kBq (0.1 μCi)以下のXXXは規制対象外”とかね.ざっと調べてみたら”1 kBq以下は...”に変わったのは2004年のようです.
で,「非常口表示版が340 Ciって...そんなに多いんだ!(@_@)」と直ぐにビックリ出来るのです.「1.2テラベクレル???うーんと37ギガベクレルが1キュリーだから...えーと...」
#密封されているから壊れない限りどうってこと無いけど,近くで壊れると嫌ですね.

196. nabe — June 5, 2008 @23:04:57

すみません,下から3行目"340 Ci"は"34 Ci"のミスタイプです.f(--;

197. 野火助 — June 5, 2008 @23:24:16

いつもただ読んで楽しんでいるだけの者ですが、某氏のあまりの必死さが心の琴線を打ちましたんで、ちょっとだけちょっかい出させて下さい。

件の鉄壁ならぬ鉄池の証拠写真なんですが、その辺のフリーソフトで充分なんで、レタッチソフトを使って、倍率を300%程度に拡大、フィルタで色相を反転させ、すこしコントラストと明度を調整し、できたら少しエッジガンマ補正を効かせて見てください。

問題のフォーククラブで掴んでいるモノのアウトラインが、赤い色を殺してみることではっきり見えてきます。鉄骨のヒゲがつんつんと突き出しているタダのガレキを掴んでいることが判ると思います。元の写真と比較すると、赤熱している固まりかけの銑鉄(のようなもの)の筈が、ちゃんとコンクリート殻と鉄骨の芯があってクラブはこれを掴んでいるんですね。

さらに、面白いのは、中心で赤熱している部分が、色を反転させてみるとかなり不自然な平面で構成されているのが判ります。これは、何かパネルか戸板のようなモノを掴んでいる・・・というよりは、何かカブせてんだろ!というような2次元的なオブジェクトなわけです。つまり、その板のエッジがいやにきシャープな直線で構成されているんですな。

この妙な2次元オブジェクト(専らここに赤燈色が集中している)を取りのけると本当にタダのガレキのみで普通の重機による建築廃材の撤去作業の図に過ぎないわけですよ。後ろにポタポタたれているのも多分、こぼれる土砂に着色したものじゃないかと推測しますね。

まあ、推測の部分は邪推としても、固まりかけの溶けた鉄の中から鉄筋が突き出してちゃいけません。(**!)

ちなみに、これはそんな難しい作業じゃありませんので是非ご自分で試してみて下さい。でき上がったものをアップしないのは、手間暇かけた揚げ句に改ざんだとか言われるのがバカバカしいからってのもあります。

198. ながぴい — June 6, 2008 @00:59:38

>問題のフォーククラブで掴んでいるモノのアウトラインが、赤い色を殺してみることではっきり見えてきます。鉄骨のヒゲがつんつんと突き出しているタダのガレキを掴んでいることが判ると思います。
 
特に加工をしなくても、拡大してみると、
この赤い物体、後ろにあるものが透けて見えてませんか?
薄いビニールみたいなもんだったりして。

Up199. 名無しさん — June 6, 2008 @05:26:53

>十分にありうる(#190)
サーマイトでは、鉄を溶かすことは出来るかもしれませんが、
蒸発痕跡を残すことは出来ませんね。動画では、エンジンのボンネットの一部に穴を開けていましたが、実際の被害では、エンジンもろとも被害を受けていますね。これ程までの、すさまじい破壊力をもつものは一体何なのですか。サーマイトでは説明できませんね。近いうち(?)に、ローレン・モレ氏が主張しそうな劣化ウランでもなさそうです。
鉄を蒸発させることが出来るものは何でしょうか。

Owner Comment きくち  June 6, 2008 @08:43:04

サーマイトについて語っているのは陰謀論者ですので、サーマイトと水爆のどっちにするかは陰謀論者同士で決めてください。そんなことは僕たちにきくべき質問ではありません。
誰の説なのかくらい確認してくるように。

それから#100に対してぼくが
「名無しさん、その英文で引用されているLoizeauxって人が誰だか、知ってるの? そして、彼が本当は何を言ってるか、知ってるの?
彼こそが「融けた鉄」問題でジョーンズを失笑した本人だってことに、気づいてます?」
と書いたことへの返事をください。
これは「誰がジョーンズを失笑したか」への僕の答でした。失笑したのは、あなたが自説の証拠として挙げた人です。

どう考えるか、きちんと答えてください。

そろそろ、名無しさんに向けてつきつけられて今なお名無しさんから返答のもらえていない質問のリストをまとめる時期かもしれません。
まず、名無しさんは自分につきつけられた質問をもう一度見直して、返答していないものの返答を書くように。

もうひとつ、名無しさんに重要な質問。これには必ず答えなさい。
最近いくつかの陰謀論エントリーにコメントを書き続けている「名無し」というハンドル(僕は最初に、このハンドルは不適切であると言いました)の人物はひとりですか。それとも複数の人間が同じハンドルで書いてるんですか。
自分につきつけられた質問があることも理解できていないようなので、もしかすると、すべての「名無し」は別人ではないかという疑惑を持っています。なにしろ、名前がないのですから、誰でもないかもしれず、誰でもあるのかもしれません。
そう疑われるのが嫌なら、早く「名無し」というハンドルをやめて、特定の名前に変えてください。
 
あらためて言いますが、このブログでは「名無し」だの「通りすがり」だのというハンドル名を不適切と考えています。その名前は「まじめに議論する気がない」証拠とみなしています。
したがって、名無しさんもずっとそういう扱いを受けていることはよく理解しておいてください。

201. kurita — June 6, 2008 @05:56:51

サーマイトが使用されたなんて主張している人はここにはいませんよ。 それを否定したいのなら、サーマイトが使用されたと主張している人(まずは陰謀論者さんだけど)のところに乗り込んで行くべきです。 誰も主張していないことにここで反論しても仕方ないです。 が...

いずれにしろ、悪いことは言わないから、名無しさんさんはこんなことを続けない方がいいですよ。 おいくつか知りませんが、こんな妄想にのめり込んで行ったら残りの貴重な人生を棒に振りかねません、マジで。 もう返事はいらないから、陰謀論者以外の情報源にもちゃんとあたって、自分の挙動を冷静に客観的に見つめ直してみましょう。 「なんであんなアホなことを信じてたんだろ」と思える日が一日でも早く来ることを祈ってます。 ほんとに。 あなたはある意味で陰謀論者の被害者でもあるわけだから。 自分が加害者になる前に目を覚ましていただきたい。

202. 後藤 — June 6, 2008 @07:44:55

http://www.sharpprintinginc.com/911/index.php?module=pagemaster&PAGE_user_op=view_page&PAGE_id=32&MMN_position=55:55Link
今までこれは出てましたっけ?
例の「溶けた金属を持ち上げている」写真を検証している海外のサイトです。
右端の鉄骨と同じものが写っている写真を探し、カメラマンの位置、撮影方向、写っている「プール」の場所を検討し、現場にはないのに写真に写っている別の鉄骨、どうもPhotoshopで消しきれなかった背景の一部ではないかという謎の物体などを示して、複数の写真を合成してでっちあげた可能性を示唆しています。これで皆が納得するかどうかはさておき、すごい力作です。

203. 技術開発者 — June 6, 2008 @08:08:06

こんにちは、kkojimaさん。

>こんなことしてあげる必要はないのかも知れませんが、トリチウムの話の出所はhttps://e-reports-ext.llnl.gov/pdf/241096.pdfLink
っぽいですね。

この論文については既に私も目を通していまして、試料のサンプリングから測定法、トリチウムの環境漏洩起源についてもそうおかしな所のない論文だと思っています。

>なお、技術開発者さんはがっかりなさるかと思いますが、トリチウム水を液シンで測ってる。

問題は、エドワースの方でして、ダスト中のトリチウムを研究所に依頼して測ってもらったと言っているわけです。これはとてもスゴイことなんですね、ダストに含まれる水素及びその同位体というのは、けっして多くないわけです。同じようにトリチウム水として液体シンチレーションカウンターで測ろうとするなら、純酸素中でダスト中の水素とその同位体を完全燃焼させてトリチウム水としなくてはならないわけです。そんなに微量の水を他の成分と分離するために蒸留することは普通の操作ではできませんから、無トリチウム水で希釈して取り扱える量に増やしてから蒸留する事になります。そうすると、おそらく100倍程度の希釈量になり、液体シンチレーションカウンターの定量限界以下の量に成りかねないわけです。
これが私が「エドワースが依頼した分析機関の分析は学会賞がねらえるくらいスゴイ」と書いた理由です。

Up204. kkojima — June 6, 2008 @08:25:51

>技術開発者さん

既読でらっしゃいましたか。それは失礼しました。私もこのペーパー自体は、別に、核兵器云々の疑惑に転用されようのない内容かと思うんですが、おっしゃるとおり、中に、トリチウムが何に由来するかについても考察があるにもかかわらず、測定値だけ一人歩きするようですね。(蛍光表示に放射性物質を使うと言うだけで日本では凄いバッシングを受けるような気もしますが)

むしろ、名無しさん自身がこれを読んでるかどうかの方が気になりますけどね。
それと、ダストからトリチウムを測る云々については、おっしゃる意味は理解するものの、できるできないより、ナンセンスだと思います。トリチウムを検出したかったら、水素がたくさんありそうなところを探さなければなりませんよね。御存知だろうと思いますが、環境中でトリチウムを測る場合、対象としているのはほとんど水です。生体内ですら、OBTよりまずは自由水を測ります。陰謀論者の中には、トリチウムが水素であることを知らない人も多いのかも知れませんが。

Owner Comment きくち  June 6, 2008 @08:55:57

おお、たしかに、名無しさんがトリチウムとはなんのことだと理解しておられるのか、興味が出てきました

206. kkojima — June 6, 2008 @08:36:39

ところで、名無しさんは以下の件をどうお考え?

「溶けた鉄」だということは、18日後に大量の熱が残留していることを意味する→その熱の残留は、断熱されていることや、18日間加熱され続けているということによるものではない→0日時点で持っていた熱量が甚大

ということで、それは核兵器だと言いたいという御様子ですが

ならば、0日時点での「溶けた鉄」とやらの温度は何度とお考え?それとも、その時点では、鉄は気体状?

気体状なら、あそこにある「溶けた鉄」が気化した時に、大気圧下で体積としてどれだけになるとお考え?

ついでに、温度がたかければ化学反応が起こりやすい。鉄は空気中の酸素で酸化されやすい。合金状なら酸化しづらい材料もあるが、気化したら鉄は無防備に酸素に晒される。なのに、冷えたら「溶けた鉄」に戻るというストーリーなの?なら、冷える途中で還元されるの?(なんか、凄い製鉄技術を見出しうるような予感が!!)しかも、気化すれば凄い勢いで拡散し、急冷されると思うけどね。

207. kurita — June 6, 2008 @08:53:08

後藤さん:
> 今までこれは出てましたっけ?

おぉ、これはすごいです。 きっとどこかの誰かがこういう仕事をしてるだろうな、とは思っていたけど、このサイトについては知りませんでした。 これはもっと世間に知られていてしかるべきでは。 教えてくださってありがとうございます。

208. 技術開発者 — June 6, 2008 @08:47:45

こんにちは、kkojimaさん。

>むしろ、名無しさん自身がこれを読んでるかどうかの方が気になりますけどね。

別なエントリーできちんと説明はしたんですけどね。ご本人はエドワースの方しか気になさっておられないのだろうと思います。私はむしろお読みの方にきちんと説明したいなという意識で書いています。私自身は工業材料の分析屋ですから、そんなに環境分析が強いわけではありませんが、環境分析の基本はサンプリングです。サンプリングがきちんと理屈にあつたもので無ければ、最終結果は意味を持たないと考えても良いくらいです。

さらに言うと、「何倍」という比率についても、まず試料の測定値と比較対象の測定値を明示しての「何倍」でなければ意味を持ちません。そういう基本が無視されたまま、「何倍」だけが一人歩きしているのは危険な事です。

UpOwner Comment きくち  June 6, 2008 @10:21:37

名無しさんは読まないでしょう。読まないというより、自分に都合の悪いことは目にはいらないのではないかと思います。
 
ギャラリーに伝えることのほうが重要ですよね。

僕も、微量なものが「何倍に増えた」という主張は、量まで含めてきちんと議論しなければあぶないと思います。

210. kkojima — June 6, 2008 @10:57:27

技術開発者さん

別のトピックでも名無しさんが活躍(?)してたのですね。きくち先生もおっしゃってますが、名無しさんが読まないだろうことは想像に難くないので、他の方にきちんと説明ということの方が大切ですね。

「何倍」の件は、ネット上じゃなく、実務の方でそういう主張をされる方への対応をすることがあります。もちろん、「何倍」という表現が、理解に役立つ場面もあるのですが、虚像づくりに寄与している場面も多い。特に、実際の測定値を示さず、「何倍」だけが主張される場面は要注意ですね。

それと、今回、遡ってみたのですが、55倍のトリチウムって、このトピックでは名無しさんが言い出したのではないのですね。先にURLを示したトリチウムの文献も、他で既に議論済なら、いちいち反応すべきではなかったかも。どうも昨夕から私自身、脊髄反射的にものを書いているので、反省です。

211. フリメール — June 6, 2008 @11:25:50

普段ROM専ですが、一言だけ。

>「名無しさん」さん
あなたにとって911は物心つく前で、幕末や二次大戦と同じくらい遠い歴史的事象なのかもしれませんが、多くの人にとってはそうではありません。だから綿密な調査もせず軽々に発言することは慎むべきだと考えているのです。
もし科学的に見える議論をしたいのなら、せめて摂氏と華氏とKを学校で習って理解してからおいでになったらいかがですか。私はいわゆる文系人間で、物理が最も苦手ですが、そのくらいは理解してますよ。

余談ですが、小学校の時製鉄所に行き、ローラーで引き延ばす作業ラインを見学したことがあります。寒い季節で雨が降っていたこともあり、最初のうちは真っ赤な鉄鋼が通るたびに「わー、あったかい」とか喜んでいた私たちも、鉄鋼が引き延ばされて長くなり、通過時間が長くなるごとに「熱い熱い!」と大騒ぎに。
ラインからかなり離れた、安全な見学路でさえああだったんだから(しかも引き延ばすなら温度はある程度下がってますよね)、至近距離で滴るほど高温の鉄なぞをつかんだら、作業員がどうなるか、ぞっとしないものがあります。

個人的体験ですが。

Owner Comment きくち  June 6, 2008 @12:07:18

先日、神戸製鋼の見学に行って、そのようなラインを見学しました。
あれはなかなかの見ものです

213. とーりすがーり — June 6, 2008 @13:04:44

名無しさんは#197野火助さんの投稿どうかんがえてるの〜♪
たぶん建築廃材ってしめされちゃったよ?
それはスルーして次は蒸発痕跡?

そうならちょっと卑怯だよね。
みなさん議論してあげる必要ないですよ〜

(こういう上から目線が陰謀論者を育むケロシンですね)

Up214. zorori — June 6, 2008 @13:33:56

圧延工場は私も見学したことがあります。圧延なので形状は保てる程度の温度で溶融して滴り落ちるような状況ではありませんが、ものすごく熱いですね。

鉄のプールとなると、高炉みたいなものを想像しますが、こちらは稼働中に見学した経験はありません。想像を絶する熱さかと思います。

鉄ならぬ、焚き火も火勢が強くなると意外に熱くて近寄れないことがありますね。手をかざして暖をとるどころの話ではなくなります。そういう経験も最近はできないのかもしれません。

215. YMN — June 6, 2008 @22:22:49

>鉄を蒸発させることが出来るものは何でしょうか。
 
 そんなことより先に考えることがあるはずです。
自作自演説の根幹に(宇宙人とかではなくて)アルカイダを犯人に仕立て上げようとするアメリカの陰謀であるという主張があるわけで、それでいかにもアルカイダらしからぬハイテクをわざわざ駆使して制御解体なるものを行うというのが、何ともトンチンカンな話ということになります。
 
 常識と非常識の選択肢があればまず常識の方を取るのが手筋というものですが、トンデモにハマる人は常に非常識の方を選択してしまう傾向があります(余程輝いて素晴らしいものに見えるのでしょう)。
百歩譲って非常識の側である制御解体という所から話をスタートさせたとしても、通常の爆薬と核では通常の爆薬を選択するのが手筋というものです。
 
 ここで1人だけまともな名無しさんさんに kikulog に不自然にワラワラと集まったおバカさんが群がって言いがかりをつけている状況と、1人だけ理解の共通チャンネルから外れている人である名無しさんさんと、どちらが常識的な解釈でしょうか(確率的にどちらがありえるかと考えても良いです)。
 
http://escoltd.co.jp/05_application/useful/meltpoint_win.htmlLink
 鉄の蒸発温度ということで少し検索してみたページですが、ここの表では鉄は融点より蒸発温度(ここでのローカルな定義だと思いますが)の方が低くなっています。

216. Jed Rothwell Website — June 6, 2008 @22:26:19

You wrote:

「上記の怪しいサイトには「毎日、朝日、日経、日刊工業新聞、NHKなどマスコミも多数参加」と書かれてますが、どこかでニュースとして取り上げられたのでしょうか。」

私は発表会に出ました。新聞記者は数人に会ったが、彼らは記事を出版したかどうかわかりません。発表会の内容は面白かったが、別に革命的ではありません、荒田教授は長年この研究を続けてきました。この結果も前の学会で発表しました。研究そのものも珍しくありません。他に常温核融合を研究している教授やアメリカのロスアラモス国立研究所などの研究員は約4000人います。


「もちろん、なんらかのシステムで固体内常温核融合が起きてはならないという理由はないのですけど、パラジウム・水素(重水素)系でいまさらとなると、これまでとはよほど画期的に違うことをしないと無理でしょう。」

無理ではありません。Fleischmann-Pons効果(常温核融合)を追試した世界的レベルの研究所は200以上あります。これに付きの論文は2500本あって、論文審査のある学術専門誌に出たのは1000本ほどあります。このコメントから推測しますが、あなたはその文献をお読みになっていないようです。研究についてもっと勉強をしてから判断したほうがいいと思います。


「万が一本当だったら、「ごめんなさい」と言うしかないです。」

そろそろ「ごめんなさい」と言うべきです。


「それから、今回の「成功」は質量分析の結果に基づいているので、核反応の専門家よりも、まずは質量分析の専門家に、本当にこの実験でいいかどうか伺うのがよさそうです。」

違います。その成功も、19年の間に発表した数千の成功も、過剰熱をはじめ、三重水素の検出、質量分析、カンマ船、x光線など、さまざまな証拠によります。質量分析の専門家ももちろん研究に参加しています。

詳しくは:

http://lenr-canr.org/Link

をご覧になるといいです。日本語の資料は水野教授の本と私の本あります:

http://lenr-canr.org/acrobat/MizunoTjyouonkaku.pdfLink
http://lenr-canr.org/acrobat/RothwellJmiraiokizu.pdfLink

英語の論文は500本あります。

- Jed Rothwell

217. Jed Rothwell Website — June 6, 2008 @22:29:33

I wrote:

「新聞記者は数人に会ったが」

正しくは「数人会いましたが」。日本語をキチンと書かないと笑われます。

- Jed

218. さつき — June 7, 2008 @01:29:51

>Jed Rothwell さん

私は素人ですが、教えてほしいことがあります。

1)今回の実験では、3Heの検出も試みられたのでしょうか?
2)公開実験ということですが、放射線(中性子線?)に対するなんらかの防護策はとられていたでしょうか?

余談ですが、第一報が「あやしげなサイト」で災難でしたね。
このサイトのトップページから辿る「太陽活動・地震ほか」のリンク先に、「ANS観測網」がありますが、とっても、と〜っても、あやしげなサイトです。

Up219. Jed Rothwell Website — June 7, 2008 @03:43:21

さつき wrote:

「1)今回の実験では、3Heの検出も試みられたのでしょうか?」

3Heについて報告しなかった気がします。高温学会の研究論文にも3Heの報告ありません。(「固体核融合実用炉の達成」、荒田 吉明・張 月嫦 Yoshiaki ARATA and Yuechang ZHANG)


「2)公開実験ということですが、放射線(中性子線?)に対するなんらかの防護策はとられていたでしょうか?」

防護策はとられていませんでした。放射検出器は見なかったが、その辺においてあったでしょう。この分野の研究者は安全対策に対して無頓着な態度をとる人が多いです。常温核融合はめったに有害な放射線を放出しませんが、セルが時々爆発しますから、もっと気を付けてほしいですね。でも、今回のセルは、圧力が低くて、頑丈なステンレス鋼の筒に入っていましたから、安全でしょう。

爆発したセルのかけらの写真はここにあります:

http://lenr-canr.org/Experiments.htm#PhotosAccidentsLink

今回の実験の簡単な概要報告(英語):

http://lenr-canr.org/News.htmLink

- Jed

220. ジルベルト下大利 — June 7, 2008 @06:23:40

圧延工場や転炉なら私も見学したことがあります。熱いですね。

ところで、「熱間圧延工場の加熱・圧延スケジュール作成装置及び方法」という特許に関する資料を見ていたら、「CCから出片直後の高温状態の鋼材温度低下が1時間あたり100℃〜200℃程度あることを考慮すると」とあります。
http://www.j-tokkyo.com/2003/C21D/JP2003-306721.shtmlLink

名無しさんの引用である「11)WTC地下に三ヶ月間実在した溶解した鉄のプール」というのが事実なら、1時間に100℃と計算して場合でも爆発当時の温度は20万℃を超えちゃいます。
実際のところ気化した状態ではさらに早く温度は下がりますから、名無しさんは何万℃を想定しているのでしょう?
こう考えると"三ヶ月間実在した"というのはウソですね。作業を開始する数時間前までは蒸発した状態で鉄は空気中を漂っていて、「直前に鉄のプールを作った」というのが正しい表現です。

「どうして長期間高熱が続いたのか?」という疑問に答えてないから単純計算してしまいましたが、想像するとすごくドキドキする光景です。一度見て見たい(笑)。

221. ちがやまる — June 7, 2008 @07:57:17

どのエントリに書いたか忘れましたが、消防士や救護職員の健康状態を把握するためのコホート研究の話の導入部に、現場では12月まで地上と地下で火災が続いていた、という記述があったように記憶します。
「鉄のプール」があったことを示しているわけではありませんが。

Owner Comment きくち  June 7, 2008 @20:11:54

長期にわたって火が燃えていたことは事実です。いま、手許に文献がないですが。たしか、ビル火災では歴史上最長だったような気がします。
鉄のプールなんてものはなかったですが

223. 名無しさん — June 7, 2008 @08:48:00

>万が一本当だったら、「ごめんなさい」と言うしかないです。
Jed Rothwell様よりコメントいただいていますが、論文を読んでいなくて、「はい。まあ、その必要は生じないでしょう。」と言えるのが不思議ですね。

Up224. ちがやまる — June 7, 2008 @09:10:06

ここは常温核融合のエントリでしたね。#221 ジルベルト下大利さん以下「9.11」のエントリへ移りましょう。
「名無しさん」もあちこちに書き入れるのは止めてもっとも適した場所( 「9.11」 でしょうか) に一貫して書くことにしてはいかがですか。

がんになった人が本当にふえているかについてはyamaguchiさんから「名無しさん」へ質問が出ていたようですが、答えないのですか?
他の人のことより前に、「名無しさん」が自分でじゅうぶんに確かめていない話を持ち出して騒いでいる人(話のすじ道が理解できませんので、騒ぐとしか表現できません)としか見えてないことに気付くべきではないでしょうか。

(「名無しさん」がこれに返答なさりたい場合は、「9.11」のエントリの方に書いてくださるようお願いいたします。)

225. さんちゃん — June 7, 2008 @09:43:24

>19年の間に発表した数千の成功も
そんなに成功しているのにまだ実験しているの?(それも公開実験だし)
というか、そんなに成功しているのになんでまだ実用化されないんだ?

226. zorori — June 7, 2008 @10:42:09

Jed Rothwell さん、こんにちは、

>Fleischmann-Pons効果(常温核融合)を追試した世界的レベルの研究所は200以上あります。これに付きの論文は2500本あって、論文審査のある学術専門誌に出たのは1000本ほどあります。

教えてほしいのですが、肯定的な結果の追試が200以上あるのでしょうか?また、論文審査のある学術専門誌にでた1000本ほどの論文も肯定的なものなのでしょうか?

そうだとすると、今回の実験以前に既往の研究についてきくちさんらが誤解しているということなのでしょうか?

227. kkojima — June 7, 2008 @10:55:28

>そんなに成功しているのになんでまだ実用化されない

いや、それはプラズマ核融合をやっている人たちにとって耳が痛すぎる指摘かと

たとえば、トカマクでは、核融合を起こせる条件を達成すること自体はずっと昔にできていますが、それと、実用化は別です。

核分裂の場合に、理論的な予言がなされてから、シカゴパイルでの成功や、原子炉を使った発電と、割ととんとん拍子に進んだので、比べられて核融合の人はいつも責められていますが、実用化に向けては、単に核融合を起こすだけじゃなくて、それをどう継続させるか、核融合を起こすために必要な投入エネルギーよりずっと大きなエネルギーを得るにはどうするか(数十倍くらいで実用的と言えるでしょう)、またそういった設備を作る材料の開発など、いろいろ課題はあります。

そもそも、常温核融合の報告って、「熱が出た」というのですが、どういう過程で熱になるのかを検証できてるのでしょうか?

たとえば、D-T反応は中性子が出るから、炉壁とかが放射化して実用化できないだろうと某大物学者が発言し、マスコミなんかも結構取り上げたので閉口したことがあります。D-T反応で中性子が大きな運動エネルギーを持って飛び出してくることこそ、核融合を実用化するうえで鍵になっているのですが、そういうことを考えなかったのでしょうね。D-3He反応は、中性子ではなく陽子だから、4He原子核と同様に封じ込められて安全だという趣旨で発言してたのでしょうが、そうすると、核融合で発生したエネルギーのほとんどはプラズマ加熱に用いられるのみということになります。核融合実現のために、一生懸命プラズマを断熱する方策を考えてきたのに、その上で、プラズマから熱を得ないと実用にならないとなると、これは難問ですよね。

だから、核融合を実現することと、実用化することは、全然違う種類の研究であると言えます。

ということで、常温核融合ができたできたとたくさんの報告があるということが、Rothwellさんの主張のとおりだとしても、だったらなぜ実用化されていないのかと問うことは無理があるでしょう。

228. TAKA — June 7, 2008 @11:18:08

>話のすじ道が理解できませんので、騒ぐとしか表現できません

これで思い出すのはレオンカヴァッロ作「道化師」の、悲痛な笑い声です。
その道化師は、望まぬ現実を知ってしまい、己に与えられた役に苦しみました。そうとは知らない観客たちは、その迫真の演技に対し惜しみない拍手を送っていたのでした。

その後の結末は、皆様もご存知の通りです。あの道化役が混乱せず冷静に己を制していれば、その芝居はまた違った幕切れを迎えたのかも、知れませんね。

Up229. kkojima — June 7, 2008 @12:22:18

>違います。その成功も、19年の間に発表した数千の成功も、過剰熱をはじめ、三重水素の検出、質量分析、カンマ船、x光線など、さまざまな証拠によります。質量分析の専門家ももちろん研究に参加しています。

Jed Rothwellさんは、公開実験の現場にいたとおっしゃるのですよね。元記事の「今回の「成功」は質量分析の結果に基づいているので、」に対して、違うというなら、質量分析によるものではないと述べていることになります。と、まあ、言語論理が問題ではないので、せっかく現場にいたとおっしゃるなら、過去の実験の話ではなく、今回の公開実験では何を測定していたのかについて述べてください。

また一方で、さつきさんの質問に対し、「放射検出器は見なかったが、その辺においてあったでしょう。」と答えていらっしゃる。さて、今回の公開実験で、トリチウムを検出しようとして何らかの測定をおこなっていたのですか?いなかったのですか?γ線については測定していたのですか、いなかったのですか?先のお話の中にはありませんでしたが、中性子(neutron)線は測定していたのですか、いなかったのですか?

安全性の問題よりも、以前から、反応が起こっているかどうかを判断するという点でこれらの検出が話題とされているわけです。今回の公開実験におけるResultsだけでなく、Materials and Methodsにあたる部分について、ご記憶のことをお答えいただければ、意義のあるコメントとなるかと存じますが、いかがでしょうか。

230. YMN — June 7, 2008 @20:51:56

>いずれにしろ、悪いことは言わないから、名無しさんさんはこんなことを続けない方がいいですよ。
 
 目的が達成できない場合、努力が足らないのか、それとも努力の方向が違うのか分りにくいものがあります。
「努力は必ず報われる」という言葉がありますが、この言葉を信じて目標を達成した人が少なからずいる一方で、魔界へと誘う悪魔の言葉という一面もあるように思います。

231. Jed Rothwell Website — June 8, 2008 @01:34:36

名無しさん wrote:

「>万が一本当だったら、「ごめんなさい」と言うしかないです。

Jed Rothwell様よりコメントいただいていますが、論文を読んでいなくて、「はい。まあ、その必要は生じないでしょう。」と言えるのが不思議ですね。」

常温核融合の論文は19前から数千本出版されています。荒田の結果も10年前から報告され、アメリカ、イタリアなどで追試して確認されています。その文献を読まないで「たぶん間違っている」と速断したから、「ごめんなさい」と言うべきです。


さんちゃん いわく:

「>19年の間に発表した数千の成功も
そんなに成功しているのにまだ実験しているの?」

はい!熱核融合もそうだし、核分裂だって、半導体だってそうです。冶金学は数千年も前から研究をしてきたのに、まだまだ実験をしなければなりません。科学にはきりがないのです。


「というか、そんなに成功しているのになんでまだ実用化されないんだ?」

論文を読めば分かると思います。とにかくITERの熱核融合よりよ実用的なものに近いです。研究費も熱核融合の0.001%でここまで進歩したから、非常に効果的だと思います。

kkojimaの言う通りです「常温核融合ができたできたとたくさんの報告があるということが、Rothwellさんの主張のとおりだとしても、だったらなぜ実用化されていないのかと問うことは無理があるでしょう。」たしかに試験管のなかで、6割か8割の成功率で反応を起こすことができます。でも、反応を制御することがまだうまくできないので、規模を大きくすれば、爆発するでしょう。試験管の爆発はすでに、アメリカ、日本、フランス、中国から報告されています。危険です。私も北大で100W程度の反応を観察した時怖かったです。


zorori wrote:

「>Fleischmann-Pons効果(常温核融合)を追試した世界的レベルの研究所は200以上あります。これに付きの論文は2500本あって、論文審査のある学術専門誌に出たのは1000本ほどあります。

教えてほしいのですが、肯定的な結果の追試が200以上あるのでしょうか?」

その200というのは、E. Stormsの本の表1に記載された実験の数です。Stormsが分析して要約データをまとめたわけです。表1に載ってない実験もいくらかあります。「実験」と言っても、一回だけ行ったわけではありません。たとえば、TAMU(テキサス州立大学)では一回につき、セルを100本同時に試して、そのテストを数年にわたって毎月繰り返しました。


「また、論文審査のある学術専門誌にでた1000本ほどの論文も肯定的なものなのでしょうか? 」

私のデータベースには、学術専門誌の論文の数は1600ぐらあります。肯定的な実験結果を報告するのは、900か1000ぐらいです。(ある程度成功したとか、SN比の低いあいまいな結果もあります。私が疑問に思うのもあります。)あとの600本は理論的なものや、結果が認められなかった報告です。常温核融合に実験を分析して、問題を指摘しようとする否定的な論文はMorrison、Jones、ERAB調査グループなど、約10本あります。(その論文はでたらめだと思いますが、LENR-CANRでお読みになった自分で判断してください。)北アメリカ(カナダと米国)の研究グループが学術専門誌に出した論文を調査して、まったく効果が認められなかったと報告した論文の数と研究員の数をリストにまとめました:


Number
First authorOf PeopleInstitution
Albagli16MIT
Anderson11Yale
Campbell2Lawrence Livermore N. L.
Deakin5Florida State U.
Dignan4San Francisco State U.
Ewig4Sandia N. L.
Faller3Env. Monitoring Systems Lab.
Fleming5AT&T Bell Labs.
Guilinger9Sandia N. L.
Hayden10U. British Columbia
Hill11Iowa State U.
Kashy10Michigan State U.
Porter8U. California Berkeley
Rehm3Argonne N. L.
Roberts12U. Michigan
Rugari7Yale/Brookhaven
Schirber8Sandia N. L.
Silvera2Harvard U.
Southon4McMaster U.
Wiesmann1Brookhaven N. L.

Totals: 20 groups, 135 people

(リストがめちゃくちゃになった!)

このグループは熱核融合のやりかたで熱核融合の生成物(中性子など)を捜そうとしました。常温核融合にはそんな生成物がありません。それに、このグループの人たちには電気化学の専門知識が不十分でした。電極の整備やローディングがうまくできなくて、成功したはずがありません。大変難しい実験です。多専門的アプローチが必要です。


Kkojima いわく:

「>違います。その成功も、19年の間に発表した数千の成功も、過剰熱をはじめ、三重水素の検出、質量分析、カンマ船、x光線など、さまざまな証拠によります。質量分析の専門家ももちろん研究に参加しています。

Jed Rothwellさんは、公開実験の現場にいたとおっしゃるのですよね。元記事の「今回の「成功」は質量分析の結果に基づいているので、」に対して、違う というなら、質量分析によるものではないと述べていることになります。と、まあ、言語論理が問題ではないので、せっかく現場にいたとおっしゃるなら、過去 の実験の話ではなく、今回の公開実験では何を測定していたのかについて述べてください。 」

こんどの公開実験では、過剰熱とHe-4を測定しました。熱とヘリウムの比率は一定の値:23.8 MeV/He-4(原子)。しかし、今回の実験もすべての実験も、過剰熱に基づいています。過剰熱がまず出なければ、He-4、トリチウムなどを探しても無駄です。(三菱工業の原子核変換の結果もきっと熱が出ていると思います。)フライシュマンの法則は「熱はこの効果の主要な痕跡」である。(私の本、第1章参考)

高熱学会の論文を引用します:

「更にこれまでの結論を明確にするために核燃料(D2/H2)とその反応生成物He-4を質量分析(QMS)によって徹底的に解明し、その結果をFig.7[A],[B],[C],[D]に比較して示した。そこで Fig. 7 [C](ガス内部)、[D](固体内部)に示すように、特に[D]固体内部にはガス内部より多量の が発生していることが一目にして分かる。金属にたいする He-4 の特性は常温〜数百度レベルでは は固体の中に入ることも、また内部から外に出ることも出来ないことはよく知られている。このFig. 7[D]の特性は極めて短時間に多量の He-4 がぎっしり試料の内部に詰め込まれた状況を示している。」


「また一方で、さつきさんの質問に対し、「放射検出器は見なかったが、その辺においてあったでしょう。」と答えていらっしゃる。さて、今回の公開実験で、ト リチウムを検出しようとして何らかの測定をおこなっていたのですか?」

トリチウムは今回なかったと思います。論文にはトリチウムの報告ありません。トリチウムは弱い熱を伴うことがありますが、めったに出ません。トリチウムが出れば、実験がうまくいかなかった証拠です。


「いなかったのですか?」

私ですか?いましたよ!


「γ線については測定していたのですか?中性子(neutron)線は測定していたのですか、いなかったのですか? 」

γ線はや中性子は非常にまれです。熱核融合の率より、10E11倍少ないです。計る価値がありません。つまり、普通の環境で、普通の計測器を使えば、観測できません。北大の地下研究所では観測できますが。三菱ではたまにγ線を観測しますが、たぶん核変換の副作用ではないかと私は思います。岩村さんはどう思っているか分かりません。

ただし、安全のために、実験のそばに放射線測定器を置くべきだと思います。(普通の小形計器。)万一、透過性放射線が出るかも知れません。それよりも、さっき書いたように爆発が怖いのです。

- Jed

232. 名無しさん — June 8, 2008 @06:46:54

Jed Rothwell 様
非常に真摯なコメントをありがとうございました。ここまで明確に研究者の立場から論拠を明確にされていることに感激いたしました。Jed Rothwell 様が実験成功直後に書かれた英文やそれに対するコメントは、数ある英文の実験成功記事の中で極めて興味を引くものでした。

この記事と直接関係ないことを書き込んだこともありましたが、「規模を大きくすれば、爆発するでしょう。」を悪用することを非常に危惧していたので、あのような書き込みとなりました。今後、あの種の話題は別トピックが相応しいですので、そういたします。

「研究費も熱核融合の0.001%でここまで進歩したから、非常に効果的」という記述に、エネルギー問題の解決に希望を見出すことが出来ました。不遇な立場におられる皆様の頑張りに感服いたします。ここまで明らかになっているのですから、いち早く、「ごめんなさい・訂正トピックス」と「ニセ科学への分類削除」が実行されるべきですね。

233. zorori — June 8, 2008 @08:00:59

Jed Rothwell さん、返答ありがとうございます。

私は研究者でもなく事情が分からないので、もう少し教えてください。
以前の常温核融合騒ぎは研究者間の問題だけではなく、社会的騒動になりました。結末としては常温核融合は間違いであり、フライシュマン・ポンズはねつ造まがいのことまでしたとして信用を失ったと認識しています。その結果、他の常温核融合の研究者も研究環境が苦しくなったとも。

それで、後日談としての現状がよく私にはわからないのです。例えば次の4つのどのような状況なのでしょうか?

1.その後の研究によって、フライシュマン・ポンズが正しいかったことが確認された。物理学者間では見解がほぼ一致しているが、一般には報道されないので、誤解が広まっている。

2.フライシュマン・ポンズが主張したのとは別のタイプの常温核融合の研究が進み、追試などで確認されている。このことは多くの物理学者が認めている。これを知らない物理学者は勉強不足である。(Jed Rothwell さんの見解はこれに近いように感じたのですがどうでしょうか?)

3.研究状況は上記2.と同じであるが、認めているのは常温核融合の研究者がほとんであり、物理学者全般が認める主流の説とはなっていない。

4.以上のどれでもない。zororiの認識は根本的に間違っている。

Up234. 芹沢 — June 8, 2008 @08:33:56

結局のところ、「追試の結果核融合反応が認められた」とする論文の具体的な数についてはお答え頂けないわけですな。
対して「否定的な論文が約10本」で「その内容はでたらめ」ですか。いやはや。

235. kkojima — June 8, 2008 @08:52:34

Rothwellさん

詳しい報告をありがとうございます。「いなかったのですか?」の部分は、あなたの不在を問うたつもりはありません。測定していなかったのですか?という趣旨です。

さて、おっしゃる内容からすると、やはり、核融合がおこっているという証拠としては、4Heの検出ということであり、元エントリで「今回の「成功」は質量分析の結果に基づいているので」と表現されていることと、あなたから報告していただいた内容は食い違っていません。しかも、きくち先生は今回の実験に対してコメントしているのに、あなたは、パラジウム-重水素系のすべての実験に対するコメントだと勘違いしているかのようにとれる反論でした。日本生まれの方でないと仮定して、Rothwellさんの日本語力は随分高いように感じられますが、この件については誤読されているのではないかと推測します。

また、この4Heの検出を行う手法について、荒田名誉教授の専門分野ではないということは、Scienceにおいて非常に重要なことです。元エントリにある「質量分析の専門家の意見を聞きたい」というのは、適切な反応だと私は思います。

それと、あなた自身が、常温核融合では中性子もγ線もトリチウムも測るだけ無駄であるかのようなお話をいただきながら、一方で、「19年の間に発表した数千の成功も、過剰熱をはじめ、三重水素の検出、質量分析、カンマ船、x光線など、さまざまな証拠によります」とおっしゃるのは、理解できません。矛盾していませんか?

236. pasta — June 8, 2008 @09:42:23

zororiさん
はじめまして。私も研究者でもなんでもありませんがzororiさんの分類がおもしろいので素人意見を述べさせていただきます。zororiさんの分類では3が正解と思います。常温核融合の流れは以下のような感じになっていると思います。

フライシュマンら・・・重水を金属につめれば核融合(dd反応)が起きるかもしれない->実験してみた->過剰熱が出た->核融合がおきたに違いない->発表した。

一般の科学者・・・核融合がおきているなら中性子やγ線がでるはずだ->実験してみた->中性子もγ線も過剰熱もでない->常温核融合はうそである->いまだに中性子大量発生の情報はない->常温核融合研究は進展していない。

常温核融合研究者・・・ー存海靴討澆->過剰熱は時々出る->再現性を上げる工夫をする。中性子やγ線ほとんどでないがHe4やその他のありとあらゆる生成物ができ同位体比率が天然と異なる->dd反応では説明できないので別の理論を考える。

,侶覯未今回の公開実験ということになると思います。でも△諒未陵論はできてないので一般の科学者は納得できません。そんなわけで常温核融合(固体内核反応)は主流の科学者には認められないのだと思います。

237. kkojima — June 8, 2008 @11:04:14

ここで書き込んでいる人には、このことの意味が分かっていない人はいないと推測して居るんですが、ROMもいるようなので確認してみます。

核分裂は、そもそも巨大な核に不安定さを与えるような陽子/中性子比を与え、よりエネルギーの低い状態である小さな核2つ(と余剰の中性子2〜3個)に分けます。もちろん、全体が発熱反応であることだけでなく、電荷をもたない中性子を核に打ち込むこと自体に困難な点がないという特徴があります。

核融合も、全体が発熱反応であること自体は同じですが、正の電荷を持つ核同士をくっつけようとすれば、近づければ近づけるほど大きな斥力が働くわけで、反応を起こさせること自体に困難さがあります。

つまり、核融合が起こるほどの距離に近づくということは、高い高い山に向けてスロープを上っていると思ってください(しかも近づくにつれて傾斜が急になるというタチの悪いスロープですが)。

これを上れるくらいに初速を大きくしておこうというのが、普通の核融合です。原子核の運動エネルギーを高く保つということは、温度が高いということです。だから、数億度とかの話になります。

常温核融合は、どうにかして、このスロープ自体がなくなっている状態を作らないと実現できません。核反応においても、化学反応(というのは、原子がもつ電子の反応と乱暴に言い換えてもいいでしょう)の際と同様に、触媒作用のようなものがあるとすれば、こういう事が起こってもいいということになりますが、それは確認されていません。

逆に、常温核融合があり得るなら、そういう作用があるという傍証になるという程度の段階でしょう(常温核融合について信じている方に、なんらかの反論を望みますが)。

故に、別の理論というのは、なにも、D+D→T+pとか3He+nとかとは別というだけを意味しません。いや、反応自体はこれと同じであったってなんの問題もありませんが、なによりも、そうした触媒作用のようなものを解明しないと、解明できたことにならないということです。

むしろ、私としては、別の反応だと言い張ることは、そういう知見があるという状況ではなく、単に、中性子やトリチウムが測定に掛からないないことを説明するためのいいわけ、天動説に於ける周転円のような段階に過ぎないと受け止めていますけどね。

238. 名無しさん — June 8, 2008 @12:14:55

>過剰熱をはじめ、三重水素の検出、質量分析、カンマ船、x光線など、さまざまな証拠
これは、Jed Rothwell 様が、「それらの物質の有無を計測してみたが、それらの物質の検出はなかった。」という意味で使っていると思います。

Up239. Jed Rothwell Website — June 8, 2008 @13:41:25

Kkojima wrote:

「やはり、核融合がおこっているという証拠としては、4Heの検出ということであり、元エントリで「今回の「成功」は質量分析の結果に基づいているので」と表現されていることと、あなたから報告していただいた内容は食い違っていません。」

私たちは質量分析は二次的な証拠として考えます。核反応がおきている主要な証拠は膨大な熱量と熱力学の第2法則です。ヘリウムはそれを裏付ける役割をします。なぜかというと微量のヘリウムを質量分析で計ることはむずかしくて、どうしてもその結果を疑問に思う余地があります。ところで、化学反応の領域をはるかに超えると拒否できません。荒田の場合、水素の対照実験では、化学反応が終わってから、200分後にセルの温度は室温まで落ちます。重水素の場合6000分間(100時間)以上経ってもそのまま〜1W発熱が続きます。荒田先生はせっかちですから、100時間で反応をむりやりとめますが、他の研究室ではセルをほっておいた際、発熱が数ヶ月続いたことがあります。これはわずかなヘリウムより、劇的に説得力があります。

荒田の3000分間のグラフはここにあります:

http://www.lenr-canr.org/News.htmLink

ご覧のように熱力学の第2法則によって、熱源はセルの中にあります。


「しかも、きくち先生は今回の実験に対してコメントしているのに、あなたは、パラジウム-重水素系のすべての実験に対するコメントだと勘違いしているかのよ うにとれる反論でした。」

当然です。荒田の実験もパラジウムと重水のシステムです。荒田と同く気相吸着を利用した他の研究者も成功しました。同じ反応が起こっているに違いありません。荒田の結果を問うことは他の結果を問うことと等しいです。荒田の実験を追試した研究者はとくに癪に障るでしょう。自然は統一しています。有力な¥専門家ならの実験をすれば、同じ発熱が出ます。


「日本生まれの方でないと仮定して。。。、この件については誤読されているのではないかと推測します。」

誤読ではありません。日本生まれの、日本の国籍を持っている常温核融合の研究者はきっと私と同じ意見でしょう。


「4Heの検出を行う手法について、荒田名誉教授の専門分野ではない」

荒田教授は自分では実験を行っていません。共著者の張教授と中国人4人の大学院生らしい人がやっていますが、質量分析の経験者らしいです。


「質量分析の専門家の意見を聞きたい」

私もそれを勧めています。先生は頑固ですから、やってくれるかどうかわかりません。アメリカのもっとも優秀な質量分析の国立研究所にサンプルを送るように勧めています。荒田の前の実験(DS Cathodeシリーズ)ではそこで分析してもらいました。


「それと、あなた自身が、常温核融合では中性子もγ線もトリチウムも測るだけ無駄であるかのようなお話をいただきながら、一方で、「19年の間に発表した数 千の成功も、過剰熱をはじめ、三重水素の検出、質量分析、カンマ船、x光線など、さまざまな証拠によります」とおっしゃるのは、理解できません。矛盾して いませんか?」

矛盾していません。Kkojima さんはたぶん高エネルギー物理学と熱核融合の状況に慣れているから矛盾に感じます。常温核融合では熱核融合の基準もルールも違います。

三菱のような膨大な資金¥のある研究設備では、中性子などすべて精密な装置で観察します。さっき書いたように、普通の環境において普通の機器では無理です。ヘリウムは熱核融合と同じ率で出てきますから、測定しやすいです。中性子とγ線は10E10倍少ないから、測定しがたいです。トリチウムは量が一定しない謎です。時々ものすごい量が出ます。x光線は資料のすぐ近くで計るオートラジオグラフのような方法ではいい結果が出ています。特にイタリアとインドでは。

ところで10E10倍少なくても、中性子は核反応の証拠ですから、測れるなら測る価値があります。バックグラウンドの低い地下の研究所で観察できます。洞くつのようなところです。


芹沢いわく:

「結局のところ、「追試の結果核融合反応が認められた」とする論文の具体的な数についてはお答え頂けないわけですな。」

どうぞ、自分で数えてください!リストはここです:

http://www.lenr-canr.org/DetailOnly.htmLink

私は論文を600本ぐらい読みましたが、少なくて核融合反応が認められたのが、〜500本です。あとの1000本の内容についてよく分かりません。


「対して「否定的な論文が約10本」で「その内容はでたらめ」ですか。いやはや。」

これも是非自分でお読みになって、でたらめかどうか判断してください!

http://www.lenr-canr.org/acrobat/Fleischmanreplytothe.pdfLink

http://www.lenr-canr.org/acrobat/JonesSEchasingano.pdfLink

http://www.lenr-canr.org/acrobat/ERABreportofth.pdfLink

私に知る限り約10本ですが、芹沢さんがもし、他の否定的な論文があると分かったら、著者と題を教えてください。

「いやはや」は文献をお読みになって、しっかり勉強してから、言うことばではないかと思います。

- Jed

240. kkojima — June 8, 2008 @14:01:16

To 名無しさん

発言者の意図するところが何であるかについて、発言者に質問しているのに、あなたが何か言うことに意味があるでしょうか。

別のところで私が書いたのは、そういう意味でもあるのですが。

To Rothwellさん

>誤読ではありません。日本生まれの、日本の国籍を持っている常温核融合の研究者はきっと私と同じ意見でしょう。

もうしわけないが、それは誤読でしょう。「今回の」と限定されているのですから、過去の様々なパラジウム-重水素系の実験について、事前に情報を得ている得ていないにかかわらず、それを対象として言及しているととらえるのは、読み方として誤っています。

だから、私が「きくち先生は今回の実験に対してコメントしているのに、あなたは、パラジウム-重水素系のすべての実験に対するコメントだと勘違いしているかのようにとれる」といったのに対して、当然だとの回答をなさるのでしょうね。私は、あなたが、きくち先生の文章を勘違いしているのではと指摘したんですが、勘違いではないと、あなたが検証することが可能でしょうか。一度、現発言者(とは、きくち先生ですが)に確認してみてはいかがでしょう。もちろん、私が読む場合にも、誤読はあり得ます。それは、発言者自身ではない以上、しかたのないことです。その点についていかがお考えでしょうか。

まあ、この点は、あまり重要ではないというか、日本語に関するスキルの問題かもしれないので、深く追求しません。同じことを、立場を変えて英語でやるとしたら、私はRothwellさんが日本語で書かれているように、蕩々と英語で書くという自信はありませんしね。

それよりも本質的なこととして、結局、Rothwellさんが、元エントリの記述に対して「違う」と言った趣旨は、「荒田名誉教授の公開実験では、核融合が発生したことは、ヘリウムの発生ではなく、むしろ余剰熱で証拠づけられる」ということである、としてよろしいですか。

だとすれば、それは、今回の公開実験を行った方々の見解なのでしょうか、それとも、Rothwellさんの見解なのでしょうか。そこは、切り分けて考えたいと思います。

あと、蛇足ながら、

>荒田の結果を問うことは他の結果を問うことと等しいです。

等しくありませんよ。そんなことをおっしゃるとは笑止千万です。むしろ、今回の実験が実験ではなく、デモンストレーションにすぎないとでもおっしゃっているようなものです。

241. 名無しさん — June 8, 2008 @14:21:41

>「いやはや」は文献をお読みになって、しっかり勉強してから、言うことばではないかと思います。
まさしく至言です。ともすると、常温核融合に対して、マイナスの印象操作、イメージ操作といった感じが見受けられますからね。
Jed Rothwell 様の誠実な態度をうかがい知ることができました。私も見習いたいと思います。微力ながら、件の英文サイトを広めさせてくださいね。

242. 名無しさん — June 8, 2008 @14:55:17

kkojima さん
あなたにとって、突っ込みどころが多そうなところを見つけました。あなたの発言のおかしさについても述べられていますので、きちんと相手方にわかる様に相手側掲示板に記述なさらなくてはいけませんね。それとも、お得意の陰謀論者という言葉を使って一蹴して逃げて御仕舞いですか。

【エネルギー問題】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2092/1192011656/Link

243. ちがやまる — June 8, 2008 @15:24:02

Jed Rothwellさん(#269)ご紹介のEnergy Research Advisory Boardの報告(1989)でも熱量測定の結果の説得力がたりないとあったようですが、
「荒田の3000分間のグラフはここにあります:」
http://www.lenr-canr.org/News.htmLinkLink

のFig.3を素人ながら拝見しても、道程の困難さにめまいがしてくるようです。試料の表面性状や温度によっても(重)水素化の程度や速度も変ってくるでしょうし。何が生じているかについて別の決め手を用意しているのではないかとつい期待してしまいます。

というようなわけで、専門家の皆様には専門家としての議論を、「名無しさん」の言うことは気にしないでお進めいただくことを希望します。

Up244. kkojima — June 8, 2008 @17:36:10

名無しさん

少なくとも、Rothwellさんは、私の質問にも誠実にお答えいただいてるように受け止めていますが、あなたの行動は意味不明です。

陰謀論者という言葉で一蹴?そんなこと私がいつしましたか?それに該当するという部分を、私の発言から切り出して引用していうならまだしも。

別のところでも述べたが、あなたはどうやら、発言していないことを発言しているというように受け止める癖があるようです。

それと、リンクを示された掲示板には、私は書き込んだ記憶がないが、なんでこういう展開になるのか困惑します。誰か別人と勘違いなさっているのかな?

ついでにいえば、Rothwellさんは、元のエントリの話題に沿ったコメントをしていますね、あなたは、「ぽち」さんの書き込みがこのエントリの話題に沿っていないという指摘に対して反論してきた。が、しかし、再三に亘って問うているが、あなたの反論(つまり、911で核を使ったという主張がこのエントリの話題に沿っているとすること)の根拠となる部分について、何も述べていらっしゃらない。

さらに追加するなら、先ほど、あなたは、私がRothwellさんに質問した件について、勝手な憶測を述べましたが、それに対して私が批判したことについては、なんのリアクションもなしですか?Rothwellさんの丁寧な回答を読んでみれば、あなたの憶測が正しかったかどうかはわかりそうなものなのに。

245. kkojima — June 8, 2008 @17:58:28

ああ、なるほど。意味がわかりました。ここのコメントを、そのBBSに転記したのね。

246. (稲 — June 8, 2008 @18:33:47

Jed Rothwellさん:
>荒田の3000分間のグラフはここにあります:
>
>http://www.lenr-canr.org/News.htmLink

興味深い実験ですが、実験条件の詳細がわからないと何も判断できないように思います。
せめて、試料中のPdの質量、容器の熱容量、水素の圧力くらいは書いて頂かないと、吸収熱の寄与も見積れません。化学反応において、HとDでは同位体効果が大きいのでその見積りはどうなっているのかも気になります。

それと、対照実験も含めて、最初の300分の温度変化をなぜ隠すのかな?

247. 山形ミクラス — June 8, 2008 @19:29:50

>242.名無しさん

あなたは控えめに言っても恥知らずですね。
kkojimaさんに反論できなくなると、

>あなたの発言のおかしさについても述べられていますので、
>きちんと相手方にわかる様に相手側掲示板に記述なさらなくては
>いけませんね。それとも、お得意の陰謀論者という言葉を使って
>一蹴して逃げて御仕舞いですか。

ですか。
私の乏しい経験から言えば、「親子丼掲示板」は読むだけでもかなりの負担を強います。
少なくとも、私が尊敬できる論者には。
ましてや、答えに詰まると「表に出ろ」だの「小僧」だのと罵詈雑言を投げかけてくる輩を相手に論戦(と言うか論理の通じない相手に理性的な書き込みを続けること)など、心身ともに調子のいい時でもないととても勧められません。
kkojimaさんがどうなさるかはわかりませんが、もしも「親子丼」に書き込まれた場合、名無しさんは三拝九拝してから読むことを強くお勧めいたしますよ。


>kkojimaさん

どうぞご無理はなさらないでください。
老婆心ながら横レスさせていただきます。

248. 名無しさん — June 8, 2008 @23:03:50

>>247
常温核融合をニセ科学と思っている以上は、かなりの負担になるでしょうね。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2092/1192011656/348-351Link

Up249. 芹沢 — June 9, 2008 @01:00:35

>私は論文を600本ぐらい読みましたが、少なくて核融合反応が認められたのが、〜500本です。あとの1000本の内容についてよく分かりません。
大変失礼致しました。そこまで言われてしまいますと、英語論文読んで理解できるだけの知識のない身には俄に反論できません。少なくともJed Rothwell氏が半可な予断に基づくものではなく、それなりの論拠を元に判断した結果として常温核融合の成功を認めるに至ったのだろうということは認めざるを得ません。

それはそれとして、論文リストを見る限りでは1989年以前から2003年頃まで15年以上(あるいはそれ以上の期間)に渡り各種論文が存在する。そしてJed Rothwell氏に拠れば1600のうち少なくとも500程度は常温核融合反応を肯定したものである、と。
にも関らず、未だにその成果が認められずにいるのは何故なんでしょうか。
また、未だ特定の核融合反応方式に絞られず各自が独自の方法で研究を続けているらしい点も疑問です。普通、有力な反応方式が発見されたならばそれをベースに規模を発展させるなりして実績を重ねて行くものなんじゃないでしょうか。
また、放射線についても測定せず(または測定データを公表せず)反応結果の生成物データだけが明かされるのも妙な話です。「常温核融合では放射線が発生しない」とでも言うならば、その反応についての理論的な考察が必要でしょう。しかし実際のところ「現象としてこうなった」以上のものが出ていないように思われます。

一応申し上げておきますと、常温核融合が真実可能であるならば大変素晴らしいことです。核融合のコストそのものを引き下げ、エネルギー源としての有用性が一気に広がります。
が、残念ながら現時点ではまだ立証責任を果たしたとは言えない状態にあるようだ……と門外漢としては判断せざるを得ませんでした。

250. 名無しさん — June 9, 2008 @07:47:32

「ごめんなさい。」と言い、冒頭文を書き換え、「ニセ科学」への分類をはずしてください。
芹沢様も、以下の様に仰っています。
>Jed Rothwell氏が半可な予断に基づくものではなく、それなりの論拠を元に判断した結果として常温核融合の成功を認めるに至ったのだろうということは認めざるを得ません。

Jed Rothwell様が、皆様が執拗に罵倒してやまない私のコメントを真摯に読んでくださった事を大変光栄に思っております。私のコメントが、Jed Rothwell様が書き込まれる際、ほんの僅かながらでも手助けとなりましたこと、大変喜ばしく思っております。色々な人に、Jed Rothwell様の英文サイトを紹介させていただいております。

Owner Comment きくち  June 9, 2008 @17:31:00

名無しさんはものごとがよくわかっていないようです。

芹沢さんは、「Jed Rothwell氏が(どういうご専門のかたか知りません)、単なる思い付きではなく、いろいろ調べられた上で常温核融合の成功を認めるに至った」ことを認めたのです。つまり、Rothwell氏はそこらの陰謀論者とはレベルが違うようだということは認めたわけですが、それは芹沢さんが「常温核融合がすでに成功している」と認めたこととではありません。
名無しさんも、その程度の読解力は持ちましょうよ。

まだまだ「ニセ科学」の分類のままで問題ありません

そのことと、

252. kkojima — June 9, 2008 @08:26:39

山形ミクラス様

御心配頂き、ありがとうございます。今のところ、その「親子丼」とやらに私が何か書かなきゃいけないような理由を思いつきませんので、おそらくは何も書かないと思います。

名無しさんへ

自説について賛同者を得ることより、敵認定して対立するのが好きなようですね。不毛なことだと申し上げておきます。

いや、実際、私が書いた事から、自説に有利な解釈を(無理矢理にでも)引き出すならともかく、特に否定的に書いたつもりのない部分を、(その裏の意図として)否定するための恣意的な文章であると受け止めるなんざぁ、救いがありませんね。
あ、あれは名無しさんが書いてるんじゃないのか、失礼。

ここらで信仰告白を少し

一般マスコミを始め、多くの一般の方々には「常温核融合なんてあるはずないじゃん」というイメージが浸透しているでしょう。でも、「なぜそう思うの?」と問えば、きちんと自分の考えを説明できる人は多くないと推測しています。
一方、ちゃんと物理学を学習してきた経歴をもつ人なら、「常温核融合なんてあるはずないじゃん」という考えを持つ人は少ないと思います。現に、ここの元エントリで書かれている内容を読んでも、常温核融合という現象が存在する可能性を否定はしていないと解釈するのが妥当ですよね。

私も、(自分が物理学を修めた人間であると自称するのは憚られますが)常温核融合なんてあり得ないと考えているのでないことは、件の親子丼とやらに転載された文章で読み取れることだと思うんですよ。自分の日記に一度書いたことがあるんだけど、常温核融合を今ひとつうさんくさいものにしたのは、関わっている人間の行動なのであって、科学としての常温核融合のちゃんとした研究ってのは、あり得るはずなのですよ。その違いが分かって欲しいのですが。

つまり、信仰告白とは、私自身は、(それが存在することの理論的予言もなにもまだない状況にあるわけですが)いつの日か本当に常温核融合が発見され、応用技術ができて、エネルギー問題の解決に役立つという日が来れば良いなと夢見ているということです。

Owner Comment きくち  June 9, 2008 @17:33:54

はい、常温核融合がありえないという理由はないでしょう。あまりありそうにない、と考える理由はいくつでもあげられますが。
地道な研究で説得力のある結果が出れば、いいんじゃないでしょうか。
マスコミ向けデモだけでは、だめですね。

Up254. 芹沢 — June 9, 2008 @09:08:33

>「ごめんなさい。」と言い、冒頭文を書き換え、「ニセ科学」への分類をはずしてください。
>芹沢様も、以下の様に仰っています。
そりゃまた酷い誤読ですな。
私は「Jed Rothwell氏が(名無しさんと違って)只のトンデモさんではなく、きちんと自分なりの検証をしているのは判った」と言っているのであって、「常温核融合は本当にあったんだ」とは言ってませんよ。

ついでに言えば、きくちさんがどう判断するかはまた別の話。

あとJed Rothwell氏の威を借るだけの人はお引き取り下さい。

255. Jed Rothwell Website — June 9, 2008 @13:40:28

芹沢wrote:

「>私は論文を600本ぐらい読みましたが、少なくて核融合反応が認められたのが、〜500本です。あとの1000本の内容についてよく分かりません。
大変失礼致しました。そこまで言われてしまいますと、英語論文読んで理解できるだけの知識のない身には俄に反論できません。」

日本語の論文と本もたくさんありますから、読んでください。LENR-CANRにはにはないけれども、図書館と本屋で求めてください。


「500程度は常温核融合反応を肯定したものである、と。
にも関らず、未だにその成果が認められずにいるのは何故なんでしょうか。」

それは認めない人に聞いてください。私は否定葉の考え方さっぱり分かりません。


「普通、有力な反応方式が発見されたならばそれをベースに規模を発展させるなりして実績を重ねて行くものなんじゃないでしょうか。」

残念ながらそれができません。前にも書いたように、制御できないため爆発することがあります。規模を発展すれば、爆発も大きくなります。


「また、放射線についても測定せず(または測定データを公表せず)反応結果の生成物データだけが明かされるのも妙な話です。」

もちろん測定しました!公表もいくらでもしますよ。何億円をかけて苦労して測定しました。しかし、放射線が非常に弱いから、普通の測定器では何も認められません。


「常温核融合では放射線が発生し ない」とでも言うならば、その反応についての理論的な考察が必要でしょう。」

この反応は理論的にはまったく理解されていません。未解明です。解明するために研究をしています。


「一応申し上げておきますと、常温核融合が真実可能であるならば大変素晴らしいことです。」

それは大変すばらしいですよ。自分の本を引用しますが:「常温核融合の研究者たちすら、自分たちの仕事はどんなにすごい可能性があるか分かっていない。常温核融合は現在のエネルギー源をさらに改良した代わりの「クリーンエネルギー」だけではない。「代わり」と呼ぶのはインターネットに接続したペンティアム系の最新のコンピューターのことを「そろばんと鉛筆の代わり」と呼ぶようなものだ。常温核融合は想像を絶するほど性質的によりよいものだ。」


kkojima wrote:

「一方、ちゃんと物理学を学習してきた経歴をもつ人なら、「常温核融合なんてあるはずないじゃん」という考えを持つ人は少ないと思います。」

物理学者なら、不可能だと思うのは当然です。理論上こんな中性子のない室温でおこる未知な核融合はまったくありえません。それは、Fleischmannをはじめだれでもわかりきったことです。しかし、実験をしてみれば、実際にその反応が起こっています。熱が出て、D原子がHeに変わっていきます。回りの原子も大いに核変換します。トリチウムも中性子もx−線も出てきます。この事実は19年にわたって数百の研究所で数千回確かめました。理論と実験結果が異なる場合には、実験のほうが勝つ。


稲 ―wrote

「>http://www.lenr-canr.org/News.htmLink

興味深い実験ですが、実験条件の詳細がわからないと何も判断できないように思います。」

それはそうですよ。このグラフをチラッとみて判断できるわけありません!高温学会の論文と荒田が前に開発したDS Cathode研究も読まなければ分からないでしょう。


「せめて、試料中のPdの質量、容器の熱容量、水素の圧力くらいは書いて頂かないと、吸収熱の寄与も見積れません。」

論文を読まなければ見積れません。これは「ニュース欄」です。詳しく説明ではありません。高温学会誌を読んでください。高温学会から許可を得れば、日本語の論文をLENR-CANRの図書館にアップロードしますが、許可するまで時間がかかります。私が翻訳する英語のバージョンは来週あたりアップロードしますから、読んでください。


「それと、対照実験も含めて、最初の300分の温度変化をなぜ隠すのかな?」

だれも隠していません!冗談でもそんな意地悪い言い方をやめてほしいです。

なぜ0から300分までデータがないかは論文を読めば分かります。300分まで、普通の化学反応の熱が発生しています。(Pd-D生成熱)それを含めばグラフのスケールを変えなければならないので、重要なデータが見えなくなります。そんな詳しい内容を一々「ニュース欄」で説明すれば、誰も読みません。

とにかく皆さん、素直に文献を読みたまえ。勘違いするなよ!学問は時間と努力が必要です。早とちりをしないでください。数千人の科学者が19年間苦労して行った研究です。非常に難しい研究です。一枚のグラフを見てすぐ判断できるわけがありません。そんなに簡単にわかる内容でしたら、とっくの昔にこの問題を解決したはずです。

- Jed

256. Jed Rothwell Website — June 9, 2008 @13:52:34

許可なしで論文をアップロードしてはいけませんが、文献ならいいでしょう。もし本気に荒田教授の研究を理解して判断しようと思うなら、これを参考にしてください。グラフをチラッと見て研究をはねつける人は何もしなくてよい。楽チンです。つまらない論文を読んだり、考えたりしなくてすむ。私は時々否定派(葉ではない)の人たちがねたましいです。

1)Arata Y, Zhang Y-C; Kaku Yugo Kenkyu 62 (1989) 398. Cited in Chem. Abstr. 112: 224669 [1990]. (in Japanese). "Achievement of intense 'cold fusion' reaction".
2)Arata Y, Zhang YC; proc. Jpn. Acad. 66, Ser. B (1990) 1. "Achievement of intense 'cold' fusion reaction".
3)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan Acad. 66, Ser. B (1990) 33. "Cold' fusion caused by a week'on-off effect'".
4)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan Acad. 66, Ser. B (1990) 110."Corroborating evidence for 'cold' fusion reaction".
5)Arata Y, Zhang Y-C; Fusion Technol. 18 (1990) 95. "Achievement of an intense cold fusion reaction". But see; "Corrigendum",FT 19 [1991] 196.
6)Arata Y, Zhang Y-C; Fusion Technol. 22 (1992) 287. "Reproducible 'cold' fusion reaction using a complex cathode".
7)Arata Y, Zhang Y-C; Kaku Yugo Kenkyu 67 (5) (1992) 432 (in Japanese). "'Cold' fusion in deuterated complex cathode".
8)Arata Y, Zhang Y-C; Koon Gakkaishi(J.High Temp.Soc.). 20(4) (1994) 148(in Japanese, Engl.abstr.). "A new energy generated in DS-cathode with 'Pd-black' ".
9)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan Acad. 70 Ser. B (1994) 106. "A new energy caused by 'Spillover-deuterium' ".
10)Arata Y, Zhang Y-C; Proc. Japan Acad. 71 Ser. B (1995) 304. vol. 71, No. 8, 304-309, (1995). "Achievement of Solid-State Plasma Fusion ("Cold Fusion")".
11)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan Acad. 61, Ser. B (1995) 98. "Cold fusion reactions driven by 'Latticequake'".
12)Arata Y, Zhang Y-C; Koon Gakkaish (J. High Temp. Soc.). 21 (6) (1995) 303 (in Japanese, Engl. abstr. & Fig. captions). "Achievement of solid-state plasma fusion ("cold fusion")".
13)Arata Y, Zhang Y-C; Koon Gakkaishi (J. High Temp. Soc.). 21 (1995) 130 (in Japanese, Eng. abstr.); "Peculiar relation between hot plasma fusion and solid-state plasma fusion ("cold fusion")".
14)Arata Y, Zhang Y-C; Koon Gakkaishi (J. High Temp. Soc.). 21 (1995) 43 (in Japanese, Engl. abstr.). "Cold fusion caused by 'lattice quake'".
15)Arata Y, Zhang Y-C; Koon Gakkaishi (J. High Temp. Soc.). 22 (1) (1996) 29 (Japanese, Engl. abstr.) "Generation and mechanism of solid-state plasma fusion ("cold fusion")".
16)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan Acad. 72 Ser. B (1996) 179. "Deuterium nuclear reaction process within solid".
17)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan Acad. 73, Ser. B (1997) 62. "Presence of helium (4/2He, 3/2He) confirmed in deuterated Pd-black by the "vi-effect" in a "closed QMS" environment".
18)Arata Y, Zhang Y-C; J. High Temp. Soc. 23 (1997): (special volume pp 1-56). "Solid-state plasma fusion ('cold fusion')".
19)Arata Y, Zhang Y-C; J. High Temp. Soc. 23 (1997) 110 (in Japanese, Engl.abstr.). "Presence of helium (4/2He, 3/2He) confirmed in highly deuterated Pd-black by the new detecting methodology".
20)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan. Acad. 73, Ser. B (1997) 1-6. "Helium(4/2He, 3/2He) within deuterated pd-black".
21)Arata Y, Zhang Y-C; Jpn. J. Appl. Phys. 237 (1998) L1274. "Anomalous difference between reaction energies generated within D2O-cell and H2O-cell".
22)Arata Y, Zhang Y-C;Kaku Yugo Kenkyu 69 (1998) 963 (in Japanese). "Excess heat in a double structure deuterated cathode".
23)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan. Acad. 74, Ser B (1998) 110. "Anomalous 'deuterium-reaction energies' within solid".
24)Arata Y, Zhang Y-C; Proc. Japan Acad. 74 Ser. B (1998) 201. "The importance of sono-implantation".
25)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan Acad. 75 Ser. B (1999) 71. "Definitive difference between [DS-D2O] and [Bulk-D2O] cells in 'deuterium-reaction'".
26)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan Acad. 75 Ser. B (1999) 76. "Critical condition to induce 'excess energy' within [DS-H2O] cell".
27)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan. Acad. Ser. B 75 (1999) 281. "Anomalous production of gaseous 4He at the inside of 'DS cathode' during D2O-electrolysis".
28)Arata Y, Zhang Y-C; Jpn. J. Appl. Phys. 38 (1999) L774. "Observation of Anomalous Heat Release and Helium-4 Production from Highly Deuterated Palladium Fine Particles".
29)Arata Y, Zhang Y-C; Genshikaku Kenkyu (Anomalous Nuclear Fusion Reaction). 45(2)(2000). vol.45, No.2, July 2000; and ICCF8 (Lerici, Italy, May 2000). "Definitive Defference among [DS-D2O],[DS-H2O] and [Bulk-D2O] cell in the Deuterization and Deuterium-reaction".
30)Arata Y; Kotai Butsuri 35 (1) (2000) 67 [in Japanese]. Cited in Chem. Abstr. 132: 128508 (2000) "Developmental challenge in new energy source; 'Solid state plasma fusion'".
31)Arata Y, Zhang Y-C; Appl. Phys. Lett. 76 (2000) 2472. vol.76, No.17, 2472, (2000). "Sono Implantation of hydrogen and deuterium from water into metallic fine powders".
32)Arata Y, Zhang Y-C; Jpn. J. Appl. Phys. 39 (2000) L4198. "Deuterization and Deuterium Reactions in the Electrolyses of D2O with the Double Structure Cathode and the Bulk Cathode".
33)Arata Y, Zhang Y-C; Proc. ICCF 8, Italy (2000) 11 and 293. "Definitive Difference among [DS-D2O], [DS-H2O], [Balk-D2O] cells in the Deuterization and Deuterium-reaction" (pp. 11-16), and "Sonoimplantation of hydrogen and deuterium from the water into metallic fine powders", (pp. 293-298).
34)Arata Y, Zhang Y-C; Proc. Japan Acad. 77 Ser. B (2001) 43. "Intense sono implantation of gases into metals".
35)Arata Y, Zhang Y-C; proc. Japan. Acad. 78 ser. B (2002) 57. "Formation of condensed metallic deuterium lattice and nuclear fusion".
36)Arata Y, Zhang Y-C; Proc. Japan Acad. 78 Ser. B (2002) 63. "Nuclear fusion reacted inside metals by intense sonoimplantion effect".
37)Arata Y, Zhang Y-C; Proc. Japan Acad. 78 Ser. B (2002) 201. "Intense deuterium nuclear fusion of pycnodeuterium-lumps coagulated locally within highly deuterated atom clusters".
38)Arata Y, Zhang Y-C; Appl. Phys. Lett. 80 (2002) 2416. "Intense sonoimplantation of atoms from gases into metals".
39)Arata Y, Zhang Y-C; Proc. ICCF 9, China (2002) 5-16. "Pycnonuclear Fusion Generated in "Lattice-Reacter" of Metallic Deuterium Lattice within Metal Atom-clusters".
40)Yamamura T, Shiokawa Y, Inoue A, Zhang Y-C, Arata Y; J.High Temp. Jpn 28 (2002) 144. "Neutron Activation Analysis of Pd Atom Clusters Caused Pycnonuclear Fusion".
41)Arata Y, Zhang Y-C; ICCF10 (Boston (2003); "Development of Compact Nuclear Fusion Reactor Using Solid Pycnodeuterium as Nuclear Fuel".
42)Arata Y; Kotai Butsuri 38 (1) (2003) 83 [in Japanese]. "Discovery of Pycnodeuterium-lumps and Intense Solid-state Nuclear Fusion in Highly Deuterated (Nano-particles)".
43)Arata Y, Zhang Y-C, Fujita H, Inoue A; Koon Gakkaishi 29 (2) (2003) 68. "Discovery of solid deuterium nuclear fusion of pycnodeuterium-lumps solidified locally within nano-pd particles": English translation (Il Nuovo Saggiatore, 20 (2004) 66 in Italy phys. soc.).
44)Arata Y, Zhang Y-C; J. High Temp. Soc. Jpn 29 (2003) 171. "Deuterium Absorption Characteristics of Peculiar Composite Powder (Zr3NiO・NiO)".
45)Arata Y, Zhang Y-C; J. High Temp. Soc. Jpn 29 (2003)(special vol: pp 1-44). "The Basics of Practical Nuclear Fusion Reactor Using Solid Pycnodeuterium as Nuclear Fuel".
46)Arata Y; Il Nuovo Saggiatore 20 (5-6) (2004) 66. "The formation of 'solid deuterium' solidified inside crystal lattice and intense solid-state nuclear fusion ('cold fusion')".
47)Arata Y, Zhang Y-C; Progress of Theoretical Phys. (Supplement), No. 154 (2004) 241: Fusion 03. "The Basics of Nuclear Fusion Reactor using Solid Pycnodeuterium as Nuclear Fuel".
48)Arata Y; Special Volume, IIW (Osaka), July 11st (2004). "Relation between Welding Science and Nuclear Fusion".
49)Arachi Y, Emura S, Omura A, Nunogaki M, Asai T, Yamamura S, Inoue A, Arata Y; Solid State Ionics (2006). "Structural Analysis on High Density H (D) Absorbed Nano-sized-Pd/ZrO2 Composite for Hydrogen Storage Materials".
50)Arata Y, Zhang Y-C; ICCF12 (Yokohama, Jpn; (2006)). "Development of "DS-Reactor" as the Practical Reactor of "Cold Fusion" based on the "DS-Cell" with "DS-Cathode".
51)Arata Y;IL NUOVO SAGGIATORE, (2004)6, "The formation of 《solid deuterium》 solidified inside crystal lattice and intense solid-state nuclear fusion (《cold fusion》) ".
52)Arata Y; (2007) 7, "Toward the Establishment of Solid Fusion as a Perpetual Energy for Humankind".
53)Other 22 papers (Fusion Tech: 2, Kakuyugo Kenkyu: 2, Kotai Butsuri: 2, Genshikaku Kenkyu: 1, ICCF:10, others:5.

257. zorori — June 9, 2008 @14:11:48

あのう、全くの門外漢の印象なのですが。

何やら、未解明の現象があるらしいことは感じます。ただ、それを説明する理論的仮説らしきものもない段階ということですよね。ならば、その現象を「常温核融合」と呼ぶことは時期尚早ではないのでしょうか?

女子長距離選手が「未知のウイルスに感染して出場断念」というニュースを思い出しました。未知なのになぜそのウイルスが原因の症状だとわかるのかというような疑問です。普通は原因不明の症状と言いますよね。

258. (稲 — June 9, 2008 @14:31:19

これでしょうか?

 荒田,吉明; 張,月嫦
 新エネルギー創生研究プロジェクト特別研究報告 「固体核融合」実用炉の達成
 高温学会誌 34(2),中扉2p,85〜93,2008(ISSN 03871096) (高温学会)

高温学会誌はj-stageにありますが、vol.34はまだ出ていないようです。

http://www.jstage.jst.go.jp/browse/jhts/_vols/-char/jaLink

Up259. DICE — June 9, 2008 @14:44:50

素朴な疑問ですが、Jed Rothwellさんは「荒田教授」と表記したり、「荒
田」と敬称抜きだったりなされますが、荒田教授とはどの様なご関係で
しょうか?
「私の本」等の話もありますし、著名なお方の様ですが…

260. (稲 — June 9, 2008 @14:54:10

ちなみに、高温学会のウェブページも見つけましたので載せておきます。
http://www.amps.or.jp/Link

261. 読者A — June 9, 2008 @14:21:21

Jed Rothwell さん

#216で紹介のあった2つの文献(Jed Rothwell さんと水野さんの書いたもの)を見ました。常温核融合の研究者は情緒的な文を書かれる人が多いと言う指摘が昔ありましたが、今回の文章もそうですね。

さて、私はうん十年前に大学で原子核物理をやっていました。
そういう目からすると、皆さんの実験は非常に甘いのです。

水野さんの書かれた反応理論を見ると 2Dから4He+γ(23.8MeV)へのチャネル分岐確率は10ppmですよね。
これは実験があるから誤魔化せないからでしょう。

ところが3Dになるとd+4He+γ(23.8MeV) への分岐が50%もあることになりますね?これは変です。3体衝突とは言え、2体のサブチャネルで計算可能な部分がありますよ。ちゃんと計算していますか?

4体以上ではもっと色々な可能性があるにも関わらず、都合の良い例しか挙げていません。

これらの反応が起こっているなら、γ線を計るべきです。
また過剰発熱が核反応で起きているのであれば、質量欠損が熱エネルギーに変わるプロセスを具体的に示すべきです。

なお、ロシアグループの話でD2中性子とかいう言葉が出ていますが、この言葉を使った段階で物理屋は読む気がなくなるでしょう。

また核反応はfmの世界なのでnmの話をされても、それがどうしたですね
さらに言えば、D-Dでクーパーペア話をされています、核物質内でクーパーペアが出来るということと、真空中でD-Dペアがクーパーペアを形成するのは意味が違います。pmと言われてもfmはその1/1000です。

繰り返しますが、荒田先生の実験も岩村氏の実験も状況証拠にしか過ぎません。核反応を主張するのであれば、その直接的な証拠が必要でしょう

262. Jed Rothwell Website — June 9, 2008 @15:01:32

稲 wrote:

「これでしょうか?

 荒田,吉明; 張,月嫦
 新エネルギー創生研究プロジェクト特別研究報告 「固体核融合」実用炉の達成
 高温学会誌 34(2),中扉2p,85〜93,2008(ISSN 03871096) (高温学会) 」

ずぼし!おおきに!探していました。(Reprintには日付がない)注意しますが、この論文の質があまりよくないと思います。前に学会の発表とYamaura et al.の論文の方が説得力があると思います:

Hydrogen absorption of nanoscale Pd particles embedded in ZrO2 matrix prepared from Zr–Pd amorphous alloys

Shin-ichi Yamaura,a) Ken-ichiro Sasamori, Hisamichi Kimura, and Akihisa Inoue
Institute for Materials Research, Tohoku University, 2-1-1 Katahira, Aoba, Sendai 980-8577, Japan

Yue Chang Zhang and Yoshiaki Arata
Osaka University, 11-1 Mihogaoka, Ibaraki, Osaka 567-0047, Japan

J. Mater. Res., Vol. 17, No. 6, Jun 2002


zorori wrote:

「何やら、未解明の現象があるらしいことは感じます。ただ、それを説明する理論的仮説らしきものもない段階ということですよね。ならば、その現象を「常温核融合」と呼ぶことは時期尚早ではないのでしょうか?」

早くありません。1992年までその証拠が明らかになりました。燃料はD2で、反応生成物は4-Heです。反応はなぜ起こっているかは仮説がなくても、融合反応だとわかります。またまた自分の本を引用して、ええと。。。「重水素が二つ一緒に核融合すると、24メガ電子ボルトの一定の量のエネルギーを放つ。1グラムの重水素ガスは345,000メガジュールを放つ。  97メガジュールを発生した水野のセルはおそらく0.3ミリグラムの重水素をヘリウムに変換したと思われる。あいにくこのセルはヘリウムの発生を観察できる仕組みにはなっていなかったから、それは確認できなかった。他の実験ではヘリウムがこの割合で観察されたことがある。この他の実験は水野のよりエネルギー量がとても少なかったゆえ、微量のヘリウムを発生したが、近代の測定器では微量のものでも信頼性の高い観察ができる。ヘリウムとエネルギーの比率は始めて確認した研究者は米国海軍のチャイナ・レーク海軍武器研究所、メルヴィン ・ マイルズ等で、いくつかほかの研究所も続いてこの結果を再現した。SRIで行われた常温核融合の実験のヘリウムとエネルギーの比率は重水素のプラズマ核融合の予測する値に近い。その証拠を図1.3に示す。」

ところで、SRIは荒田のDS Cathodeを追試して、過剰熱とヘリウムを確認しました。新しいZrO2-Pd資料はまだ試していませんが根本的に同じような資料で同じやり方ですから、うまくいくはずです。

- Jed

263. kkojima — June 9, 2008 @15:47:16

Rothwellさん

『「一方、ちゃんと物理学を学習してきた経歴をもつ人なら、「常温核融合なんてあるはずないじゃん」という考えを持つ人は少ないと思います。」

物理学者なら、不可能だと思うのは当然です。』

このくだりは、どう解釈すればいいのでしょう。あなたは引用した私の文章を肯定しているのですか?否定しているのですか?

言い換えると、あなたは、私が、「物理学者は常温核融合が不可能だと思っている」と書いたと思っているのですか、「物理学者は常温核融合が不可能だとは思っていない」と書いたと思っているのですか?どちらでしょう。

どうもすんなり読めないので、確認です。

Up264. Jed Rothwell Website — June 9, 2008 @15:41:56

DICE wrote:

素朴な疑問ですが、Jed Rothwellさんは「荒田教授」と表記したり、「荒田」と敬称抜きだったりなされますが、荒田教授とはどの様なご関係でしょうか?」

すまん、すまん。呼べ捨てにされたら先生が怒ります。

実は学問的な論文や本では、誰でも名前だけで示す。「Einsteinの理論」Rothwell,Mizuno,Arataなど。一々教授だの博士だの付けません。

- Jed

265. 芹沢 — June 9, 2008 @15:42:48

門外漢から少々質問を。

実験というのはあくまで検証を目的とするものであって、実験それ自体が目的ではない筈です。常温核融合の実験で言えば、目的は2つ:
1:常温核融合という現象が起きることを確認する
2:常温核融合現象が発生する理論を予想し、それを検証する
3:常温核融合の発生効率を上げ、技術として実用化する
で、1は(常温核融合肯定の立場からすれば)1989年に既に達成されている筈で、「本当に起きているのか」を検証したその後数年以内の実験以降では基本的に必要なくなっている筈なのではないでしょうか。
とすれば、以降の実験はあくまで実用化研究あるいは理論面検証のために行なわれてきた筈です。とは言え理論なしに実用化は程遠い道程ですから、恐らくは研究の大半は理論構築のために費やされてきたものと予想されます。
にも関わらず、未だ理論の糸口すら掴めていないようであるのは何故でしょうか。

Jed Rothwell氏もこの分野の研究者であらせられるようですので、何らかの仮説はお持ちのことと存じます。どのように考え、それを検証するためにはどのような実験をデザインすべきであるとお考えなのでしょうか。

残念ながら本職ならぬ身には、とても1000の論文を読んで理解するには至りませんので、直接の理論以外からの質問となります。どうぞご了承下さい。

266. 技術開発者 — June 9, 2008 @15:53:30

こんにちは、皆さん。

私は良く学問の成果というのは「提唱者と否定する者の共同作業によって生まれる」なんていうんですよね。そのとき頭の中にあるのは錯体科学の創始者のウエルナーのことなんです。彼は27歳で「配位結合」を思いつき「錯体」という概念を提唱したわけですが、学会の人たちはさまざまな問題点を指摘したわけです。ウエルナーはその指摘された問題を丹念に実験しては解決したわけですね。そのため彼がノーベル賞を得たとき(30年くらいかかったと思いますが)には「ウエルナー型錯体」と言われるものは全て配位の状態が解明されていたといわれています。

なんていうかな、研究者にとっていわゆる「いちゃもん」に対して「いちゃもんつけるな」という時間くらい無駄なものはないんですよ。常温核融合と呼ぶか固体核反応現象と呼ぶかはともかく、常にいちゃもんを黙らせるだけの「実験結果」「計算結果」を求めるしかないんじゃないですか?それが研究者というものでしょ。

Jed Rothwell さんがそういう結果を出す時間を惜しむことなく「あるんだ」「あるんだ」と時間を無駄にしている姿が常温核融合研究者の平均的姿だとすると、「なるほど確かに常温核融合は病的科学であるな」という認識を深めます。

267. kkojima — June 9, 2008 @16:24:49

Rothwellさんのコメント中の「理論」と「実験」の関係について、違和感があったので、先の私の確認質問の回答をもらってから書こうと思ってたんですが、芹沢さんに書かれてしまいました。

先に、実験ではなくデモンストレーションだと言っているようなもの、と申し上げた件も含め、どうも「実験」というものの位置づけが異なっているように感じます。

268. Jed Rothwell Website — June 9, 2008 @15:57:21

読者A wrote:

「ところが3Dになるとd+4He+γ(23.8MeV) への分岐が50%もあることになりますね?」

なりません。それは熱核融合ではそうなるし、理論上どんな核融合でもなるとかも知れませんが、常温核融合では50%ではなくて、γ分岐が0.00000000001%程度です。


「これは変です。3体衝突とは言え、2体のサブチャネルで計算可能な部分がありますよ。ちゃんと計算していますか?」

計算しません。観察します。常温核融合はすべて実験結果に基づきます。つまり、experimental scienceの段階です。どの科学も実験で始まります。


「これらの反応が起こっているなら、γ線を計るべきです。」

あなたは神様と議論すべきです。「おおい!γ線はどこだ!あるべきだよ!」実験の結果は事実です。自然は自然です。私たちの理論では説明できなくても否定できません。


「また過剰発熱が核反応で起きているのであれば、質量欠損が熱エネルギーに変わるプロセスを具体的に示すべきです。」

プロセスを示すのは理論家たちの仕事です。水野は実験者です。
彼は熱量測定を正確にする義務がありますが、その結果を説明する義務は少しもありません。それに、実験者にプロセスを問わばろくなことはありません。(理論家に実験をやらせるようなものです。)

理論にこだわって、説明できない結果を無視したり、否定したりしますと、科学の進展はどうなりますか?終わってしまいます!

- Jed

Up269. zorori — June 9, 2008 @16:39:48

Jed Rothwell さん、

>早くありません。1992年までその証拠が明らかになりました。燃料はD2で、反応生成物は4-Heです。

そのような反応が起こっているなら常温核融合ですけど、証拠と言えるほど確かではないという状況なのではないですか。明らかな証拠だとしたら、いまだに納得しない研究者が大勢いるのがよく理解できません。この場ですら、論争がある訳で、すでに1992年に結論が出たことと言われても不思議な気分になります。

芹沢さんが( June 9, 2008 @15:42:48)が書かれたのと同じ疑問を私も感じます。

270. 読者A — June 9, 2008 @17:11:12

Jed Rothwell さん

>>「ところが3Dになるとd+4He+γ(23.8MeV) への分岐が50%もあることになりますね?」

>なりません。それは熱核融合ではそうなるし、理論上どんな核融合でもなるとかも知れませんが、常温核融合では50%ではなくて、γ分岐が0.00000000001%程度です

水野ざんの文では50%と書いてあるのですが・・・
でもそうすると4D以上でも4He生成確率は非常に低い値になりますね

>常温核融合はすべて実験結果に基づきます。つまり、experimental scienceの段階です。どの科学も実験で始まります。

科学は実験で始まる?あなたは理論負荷性をご存知ですか?
実験で過剰熱が出ることを、核融合へ直ちに結びつけるのは「核融合」知っているからです。つまりあなた達の主張そのものが実験結果から始まっているのではなく、常温核融合があることを前提にしています。

>あなたは神様と議論すべきです。「おおい!γ線はどこだ!あるべきだよ!」実験の結果は事実です。自然は自然です。私たちの理論では説明できなくても否定できません。

なるほど、水野達の主張している核反応が起きているという証拠は実験で得られないわけですね。つまり、過剰熱やHe等の実験結果は信じるがγ線が検出されないという実験は信じない訳ですね。

>プロセスを示すのは理論家たちの仕事です。水野は実験者です。
彼は熱量測定を正確にする義務がありますが、その結果を説明する義務は少しもありません。

う〜ん、核変換のエネルギーが単純な熱エネルギーに変わるのは実験的追求すべき問題ですよ。何故それが実験的に見つからないのですか?
理論を聞いているわけではなく、実験や観察を聞いているのです。

Jed Rothwell さん、「常温核融合」にこだわって、説明できない結果を無視したり、否定したりしますと、科学の進展はどうなりますか?終わってしまいます!

271. kkojima — June 9, 2008 @17:36:32

何の仮説もなく、実験しているだけというなら、なぜ「核融合」だと言えるのでしょう。

測定にかかる様々なデータを説明できるのが、「核融合」しかないということは、実験からだけでは言えませんよね。

1.興味深いデータ(予期しない熱の発生)が得られた
2.核融合ではないかという仮説を立てた

この先に必要なのは、核融合だとするなら、それを検証するためにはどんな実験が適当なのかを考え、それを実行することです。その実験で、仮説が予言する結果に近い結果を得られれば良し、だめなら、仮説を修正して考え直します。

「理論」と「実験」の関係で言いたかったのは、こんな感じです。

核融合であるかどうかは、この2.までの段階に止まっており、検証が進められていないと受け止めました。1.の結果を得た実験の追試をいくら繰り返しても、それは、熱が発生するかどうかの再確認にしかならない訳で、核融合であることの検証は別に必要ですよ。

そもそも、説明が付かないような現象を何度も確認しているというだけなら、「常温核融合」自体が、既存の理論を超える未知の何かであると主張されるのと同じ理屈で、「常温核融合ではない未知の何か」が原因であっても、話は成り立ちます。「実はそこで対消滅が起こっていたんだよ」とかでも、話は成り立つんじゃないですか?

(いえ、別に対消滅だと思ってませんし、反粒子がそこにありそうにないのに対消滅に御登場願うのは全くのナンセンスですが、念のため)

272. Jed Rothwell Website — June 10, 2008 @04:02:11

zorori wrote:

「>早くありません。1992年までその証拠が明らかになりました。燃料はD2で、反応生成物は4-Heです。

そ のような反応が起こっているなら常温核融合ですけど、証拠と言えるほど確かではないという状況なのではないですか。」

ヘリウムを観察した科学者たちは確かだと思っています。私も同意見です。


「明らかな証拠だとしたら、いまだに納得 しない研究者が大勢いるのがよく理解できません。」

それは否定派の人々に聞くべきです。私はなぜ彼らが納得しないか不思議に思います。私の推定ですが、多分論文は読んだことがないから、実験の内容について分かっていないでしょう。Scientific Americanの編集者たちは否定派ですが、彼らから手紙をいただきました。彼らが言ったのは:「論文は一本も読んだことがない。また読む必要がない。間違いだと分かりきったことだし、我々の仕事は論文なんか読むことではなくて、科学者たちの意見を聞くことである」彼らの記事はとんでもない間違いだらけですから、明らかに論文を読んだことがありません。記事のサンプルとその手紙はここ:

http://lenr-canr.org/News.htm#SciAmSlamLink

ところで、否定派は本当に大勢か、少数か不明です。否定派の方々は自分たちが大勢いると言い張りますが、世論調査を行わなければなりませんん。私の知る限り1993年に日本で世論調査を行った以来だれも調べていません:

Inoguchi, S., Jyouon kakuyouugou no ankeito wo bunseki, Trigger, June 1993

回答者は科学者や上役の技術者で約半分は「常温核融合は多分存在している。研究を支持する」と答えた。


読者A wrote:

「>常温核融合はすべて実験結果に基づきます。つまり、experimental scienceの段階です。どの科学も実験で始まります。

科学は実験で始まる?あなたは理論負荷性をご存知ですか?」

Ha! 理論負荷性は確かに例外です。大変珍しいです。他の例を挙げられますか?もし実験が理論負荷の理論を支持しなかったとしたら、誰も信じなかった。早かれ遅かれ実験で確かめなければ科学の観念ではありません。


「実験で過剰熱が出ることを、核融合へ直ちに結びつけるのは「核融合」知っているからです。つまりあなた達の主張そのものが実験結果から始まっているのではなく、常温核融合があることを前提にしています。」

違います。過剰熱が化学の範囲の数万倍超えていること、ヘリウム、トリチウムを観察していること、化学燃料のないこと、科学性生物がないこと:これらをあわせると絶に否定できない証拠です。

読者Aさんはもし否定できるなら、論文を書いて発表して下さい。このデータを分析して、常温核融合ではなくて、他の現象によるものだと証明してください。そんな論文は19年待っても、誰も発表したことがありません。(Morrisonの穴だらけの論文がありますが、まさかそれが正しいと思っていないでしょう。)読者Aさんがもし書けるなら、LENR-CANRにアップロードしてあげますから、英語でも日本語でも書いてください。

- Jed

Owner Comment きくち  June 10, 2008 @18:26:15

「常温核融合ではなくて、他の現象によるものだと証明してください」と書いた時点で、科学の議論とはどういうものであるかを知らないことがわかっちゃうんですよ。
それは、「自分の議論はダメ」と公言しているようなものです。

やるべきは、それが「常温核融合以外のものではないと証明すること」です。

Up274. kkojima — June 10, 2008 @06:07:14

Rothwellさん

>このデータを分析して、常温核融合ではなくて、他の現象によるものだと証明してください。

それは、あの「名無しさん」がやった間違いと同じ間違いです。

このデータが常温核融合の証拠であると主張する人が、その反論に答える義務があるのであって、逆はありえません。

こういう間違いを犯すということは、科学的なdiscussionをしていないということでもあります。

「常温核融合の証拠だとは言えない」という命題は、「常温核融合ではないことの証拠だ」という命題と等価ではありませんよね。「その証拠では、常温核融合だと断定することはできない」ということです。あなたは「Morrisonの穴だらけの論文」という表現を使っていますが、穴だらけという意味がわかっているなら、自らの発言の穴にも注意していただければ幸いです。

さて、先に私は、質量分析の結果云々の質問をした際にあなたからいただいた回答は、つまるところ、証拠は過剰熱だと言いたいということなのか、と確認しようとしました。

その問いに回答はいただいていませんが、

>これらをあわせると絶に否定できない証拠です。

「絶に」は、「絶対に」のtypoかと存じますが、この発言と先の「証拠は過剰熱」というのは、並立し得えません。

再度問いますが、何を核融合の証拠としていて、そう考える根拠はなんなのでしょう。そして、今回の実験では、何が検出されたのでしょう。

275. ちがやまる — June 10, 2008 @06:08:42

TAKAさん風に。
「論文の中味を検討すべきだ、という人が自分から"Scientific American"をとりあげて世論の話をするなんて、本当に中味の話ができる人なの?」
「「(稲」さんの疑問に答えてない。質問の表現がわるいと言っただけで、証拠として出されているはずの図の温度変化(insulateされているといってるのに)が吸着熱・水素化等の反応熱以外によるものであることを示しているという理由を述べていない。期待はずれだ、期待はずれだ。」

う〜ん。TAKAさんの芸風の足元にも及びません。

276. Jed Rothwell Website — June 10, 2008 @06:37:46

kkojima wrote:

>このデータを分析して、常温核融合ではなくて、他の現象によるものだと証明してください。

それは、あの「名無しさん」がやった間違いと同じ間違いです。

このデータが常温核融合の証拠であると主張する人が、その反論に答える義務があるのであって、逆はありえません。」

私は義務があると思います。有意義な議論を行うために、両側の意見を持つ人々は自分の主張を合理的に、事実に基づいた議論をしなければ解決しません。平等の義務です。だた「そう思わない」とか「他の説明があるだろう」というのは、議論として成り立ちません。反証をあげることが不可能です。(not falsifiable)ニュートンの法則だって「納得しない」という人がいます。なぜ納得しないか、その代わりにどんな説明をするか、言わなければ「納得しない」意味がありません。特にアメリカでは進化論に納得しない狂信的な信者が多いですが、その人たちは科学的な事実に基づいている反論を示したことがありません。科学のかの字も分かっていないからです。

常温核融合の場合、「核融合ではない」と出張するなら、では、この熱、ヘリウム、トリチウムなどは別の仮説で説明する義務があります。仮説を提示しなければ不戦敗になります。20年もあれば、提示する時間は十分ありました。


「常 温核融合の証拠だとは言えない」という命題は、「常温核融合ではないことの証拠だ」という命題と等価ではありませんよね。「その証拠では、常温核融合だと 断定することはできない」ということです。あなたは「Morrisonの穴だらけの論文」という表現を使っていますが、穴だらけという意味がわかっている なら。。。」

分かっていますよ!あなたはもしその意味が分からなければ、是非Morrisonを読んでください。典型的な穴だらけの論文です。Fleischmannの反論は壊滅的な打撃ですが、私だって、誰だって反論を書くことができました:

http://lenr-canr.org/acrobat/Fleischmanreplytothe.pdfLink

科学の議論には正しい方と間違っている方があります。Morrisonの仮説は到底不可能で、18世紀、17世紀の物理法則に反します。


「さて、先に私は、質量分析の結果云々の質問をした際にあなたからいただいた回答は、つまるところ、証拠は過剰熱だと言いたいということなのか、と確認しようとしました。

その問いに回答はいただいていませんが。。。」

ここでは回答できません。荒田の文献や高橋の本などを勉強しなければなりません。(工学社「常温核融合2006」ISBN4-7775-1208-8)



>これらをあわせると絶に否定できない証拠です。

「絶に」は、「絶対に」のtypoかと存じますが、この発言と先の「証拠は過剰熱」というのは、並立し得えません。


再度問いますが、何を核融合の証拠としていて、そう考える根拠はなんなのでしょう。」

Fleischmann, Schwinger など2000人ほど優秀な科学者はCurieの原論によって過剰熱そのものは核反応の証拠であると主張しまし。(He-4や他の証拠によって、その反応は核分裂や核崩壊ではなくて、核融合だと分かります。)あなたはまだ彼らの理論を十分把握をしていないと思います。彼らの論文をじっくり勉強をして、よく考えてから、判断してください。もしその過剰熱を他の仮説で説明できましたら、論文を書いてください。ここでけろりと読んだこともない論文をはねつけないで下さい。

熱は核反応の証拠であるというのは、ノーベル賞を持つSchwingerとCurieの言うことですから、間違っていると言うなら、その証拠を見せてください。素直に学者らしく勉強をしてください。

もしCurieの間違いを指摘することができたら、あなただってノーベル賞をもらうでしょう。

- Jed

277. kkojima — June 10, 2008 @08:25:38

Rothwellさん

御理解頂いていないようだが、私が述べていることは実は極めてシンプルなことです。

AであればBである

ということが
1.真であることが証明されていること
2.証明されていないこと(未確定であること)
3.偽であることが証明されていること

の3パターンがあるのですが、あなたは「1.でないとする人は3.であると主張している」かのような行動を取っているのです。

これは基本的な論理の問題です。1.でないとすることは、2.であると言っているにすぎません。つまり、1.を主張する人が、十分に説得できていないから、そういう反応になるということです。3.を主張しているのではないのですから、あなたの言う「義務」は存在しません。

私の言った穴というのは、あなたの発言における、この問題なのであって、Morrisonの論文云々は、あなたが「穴」という表現を使った文脈をなぞったまでのこと(つまり、あなたが「穴」という表現がどういう意味か判っていると私が考えた、その理由を説明したまでのこと)で、関係有りません。

278. kkojima — June 10, 2008 @08:31:31

続いて、

「再度問いますが、何を核融合の証拠としていて、そう考える根拠はなんなのでしょう。」

は、単に質問しているだけですよね。別に否定していない。

私は、「熱」は「核融合」の可能性を考えるきっかけにすぎないと考えています。だから、別の知見が必要になる。あなたも、

>He-4や他の証拠によって、その反応は核分裂や核崩壊ではなくて、核融合だと分かります。

と書かれているわけで、それは、「熱」だけでは「核融合」だと特定するのに不十分だと考えているということではないのですか?

そう考えているなら、「熱が証拠だ」は、おかしい。「熱が証拠」とは、熱だけで核融合だと特定できるという意味です。「熱は証拠だ」なら、別に、他の知見とあわせて総合的に判断すれば核融合と判断するというのでも問題ない。この違いです。

#日本語の助詞の問題になっている気もするので、こういう書き方をするのは酷かもしれませんが、どうにも私の言っていることを誤解されているとしか思えないので、ここまで書きました。御理解ください。

Up279. zorori — June 10, 2008 @09:28:27

Wikipediaの記述なので信憑性は分かりませんが、本当だとしたら悲しいですね。(Jed Rothwell さんの説明によると本当のような気がします。)もはや、科学的議論の問題ではなくて、その土俵にすら上がれないという社会的問題ですね。こうなってしまったのも、過去の歴史に責任があるわけで、研究者は注意しなければならないと思います。今後の根気強い努力によって名誉挽回できるのか、病的科学という認識が定着してしまうのかは私にはわかりませんが。

----引用----
>そして、常温核融合研究者たちは一般の科学者が検出できない過剰熱やわずかな中性子、わずかな生成物の検出を核反応の証拠と主張する特殊な人々とされ、常温核融合は病的科学とみなされている。そのため常温核融合研究者同士の追試は関係者の追試とみなされ評価されていない。また、常温核融合研究者でない科学者が追試をすることはほとんどなく、追試をした場合はやはり関係者とみなされるので追試として評価されない。よって常温核融合分野ではいかなる追試を行っても評価されない状態となっている。

また、ネイチャーなどの主な科学誌は常温核融合に関する追試論文について原則として掲載を拒否している。そのため常温核融合関連の論文は査読に耐えられないレベルとみなされ評価されない理由となっている。

このような環境であるため研究者は研究費の捻出に頭を悩ませており、現在でも研究費のかなりの部分は私費でまかなわれているといわれている。また新規研究者も参入しないので、研究者の高齢化・研究の先細りが心配されている。
----引用終わり----

280. 読者A — June 10, 2008 @08:43:55

Jed Rothwell さん

おはようございます

少しは冷静になったでしょうか?
ヒステリックに騒いでも議論の足しにはならないですよ。

私の文章の意味が分からないようですね?
理論負荷性は科学哲学の用語です。すべての科学は理論負荷性を持っています。だから実験だけで、理論は知らないという態度は科学者として失格ですね。

>早かれ遅かれ実験で確かめなければ科学の観念ではありません

当たり前です、常温核融合論者が「常温核融合」を実験的に実証できていないというのが、問題の核心の部分です。

>過剰熱が化学の範囲の数万倍超えていること、ヘリウム、トリチウムを観察していること、化学燃料のないこと、科学性生物がないこと

これらを全て認めたとしても、原因が「核融合」であることになりません。そこが理解できていない事が、この騒動が終わらない理由でしょうか?

つまり、未知の反応が起きていると言う認める事と、その原因が「核融合」であるとは全く違うことです。

核反応であれば、核反応以外では出来ない現象を実験的に見つけることです。高エネルギーγ線や短時間で崩壊する(したがって自然界には存在しない)核種とかが良いでしょう。

そういう実験事実が無いなら、それは実験家が既知の理論で説明できない事実を観察したということです。
そういう実験なら、Heや過剰熱の測定法を議論は多くの科学者の関心外です。つまり時間の無駄で、読む価値はないでしょう。

再度繰り返しますが、過剰熱やHeの検出は「核融合」の証拠にはなりません。実験的に核融合である直接的な証拠を出すべきです。

ところで科学性生物とは何でしょう?

また、核融合のエネルギーが過剰熱になっているとのことですが、ちゃんとした論文はありますか?高エネルギーを通常の熱エネルギーにするのは難しいですよ。高エネルギー粒子の痕跡が残っているはずですが、そういう実験事実はありますか?

よくラジウムが暖かいからと言いますが、ラジウムはα崩壊しましから熱に変わりやすいですね。このあたりは放射線のイロハに対応する部分ですが・・・γ線だけしか出ないと言っているのでは・・・・

最後に、Jed Rothwell さんは本当にご自分で紹介された水野さんの文献(本?)を最後まで読んだのですか?
主張に矛盾があるように感じるのですが、どうしてでしょうね?

281. トンデモブラウ — June 10, 2008 @09:18:09

血液型の人と同じようなズレを感じますね。
『常温核融合の専門家』ってのは、みんなこんな様子なのでしょうか?(とっても不安じゃあ・・・)

282. 読者A — June 10, 2008 @09:53:20

急いで書いているので、誤字が多くてすみません。

重要なところなので訂正します


そういう実験なら、Heや過剰熱の測定法を議論は多くの科学者の関心外です。つまり時間の無駄で、読む価値はないでしょう。

そういう実験なら、Heや過剰熱の測定法の議論は多くの科学者の関心外です。つまり時間の無駄で、読む価値はないでしょう。

ついでに少し使いします。
「科学の真偽」を世論調査して云々言うのは既に「科学」を逸していると思います。

世に偽科学で商売されている人も多いと聞きます、化学反応の数万倍ならそれで実用化すればいいでしょう。実用化の問題点は何ですか?

>ノーベル賞を持つSchwingerとCurieの言うことです・・・
ノーベル賞を持つ人で否定派は多いですが、そういう人の意見は無視するということでしょうか?
科学的な議論というものを分かっているのでしょうか?

283. 芹沢 — June 10, 2008 @09:43:37

>ところで科学性生物とは何でしょう?
多分そこは化学生成物のtypoかと。要するに「化学反応では有り得ない」という主張かと思われます。

>早かれ遅かれ実験で確かめなければ科学の観念ではありません
「遅かれ早かれ」ですね(些細なことですが)。
そう、実験は「確かめる」ためのものです。で、何を?今のところアナタの実験で確かめられているのは「熱が出た」「ヘリウムとトリチウムが出た」ぐらいですか(その事実すら疑っていますが、まあそれは置いておきましょう)。
最初の実験は「確かにこの方法で熱とHe/Tが出る」の確認でも良いとして、以降の実験でやるべきは「なぜ出るのか」についての仮説検証実験なんじゃありませんか?
で、そこのところでどういった仮説をお持ちなのか、またその検証のためにどんな実験をされた(或いはする予定)なのか、それを伺いたいんですよ。

現代物理の常識からすれば、核を融合させるには斥力を退けられるだけの運動エネルギーが必須=分子運動量として高温状態であるわけですから、常温核融合が生じるならば何らかの触媒(?)のような効果により斥力が緩和されるか、或いはまったく未知の現象-----例えばフリーエネルギーのようなものの作用とか-----を考える必要があるでしょう。そうなってくると量子力学などを含め相当広範囲に影響を及ぼすであろうと思われます。少なくとも現状の理論は常温核融合以外の現象を説明するに足りているわけですから、常温核融合により発生する新理論もまた既知の現象を綺麗に説明できるものでなければなりません。
それだけの新理論を構築し、また実験結果がそれを実証して初めて、常温核融合は病的科学のエリアから真正の科学へと返り咲くことができます。

正直、主張される内容だけ見るとエネルギー保存則すら守られているのか怪しく思えてきます。熱量と(僅かな)放射線、生成された元素。計算は合ってますでしょうか。

Up284. (稲 — June 10, 2008 @10:03:43

Jed Rothwellさん:
> 注意しますが、この論文の質があまりよくないと思います。前に学会の発表とYamaura et al.の論文の方が説得力があると思います:
>
> Hydrogen absorption of nanoscale Pd particles embedded in ZrO2 matrix prepared from Zr–Pd amorphous alloys
>
> Shin-ichi Yamaura,a) Ken-ichiro Sasamori, Hisamichi Kimura, and Akihisa Inoue
Institute for Materials Research, Tohoku University, 2-1-1 Katahira, Aoba, Sendai 980-8577, Japan
>
> Yue Chang Zhang and Yoshiaki Arata
Osaka University, 11-1 Mihogaoka, Ibaraki, Osaka 567-0047, Japan
>
>J. Mater. Res., Vol. 17, No. 6, Jun 2002

ありがとうございます。こちらの論文はPd/ZrO_2試料の作成法、水素吸蔵特性を述べた``normal science''の論文ですね。

この論文を見ると、この試料は水素をよく吸収するようです。重要な点として、この試料での水素吸収が、試料の履歴に強く依存することがわかります。

また、著者たちは明言を避けていますが、Pdを触媒としてZrO_2の水素化反応が進行しているように思えます(少なくとも分光学的に検証する必要があります)。とすると、そちらの反応の時間変化や、反応熱も考慮しないといけないですね。

高温学会誌の論文が楽しみです。

285. kkojima — June 10, 2008 @11:19:41

完全に横なんですが、水素吸蔵合金にどのように水素がおさまっているかについて、構造的な面での研究ってないのでしょうか?

結晶構造とかでX線の畑の人とかからは、「水素が見えるものか、ばかもの」とお叱りを受けるかも知れませんが、超冷中性子回折の結果とあわせて見るとかはできないのかな?と思うんですよね。

これが見えるのだとしたら、件の常温核融合反応が起こる前と後で、何が変わっているのか見てみるのは、結構直接的な検証になると思うんですよ。

もちろん、中性子回折でものをみるような予算やマシンタイムは誰が用意するんだばかもの、と叱られる可能性もあるわけですが、素人なので笑って許して下さい。

286. kkojima — June 10, 2008 @11:24:51

読者Aさん

Heでは証拠にならないまでは言い過ぎでしょう。きちんと定量できれば、何らかの知見になるはず。確かに、それまで無かったHeが出てくる過程は核融合でなくとも考えられますが(たとえば、微量にα核種が混入していればアルファ線すなわち4He核が出てくる、とか)そこは、測定精度との兼ね合いだと思います。だから、4Heではなく、3Heを検出する意味があるし、質量分析の結果から何かが言えるというなら、その報告内容の検証結果が知りたいという話にもなるわけで。

それと、科学生成物は、私も単に「化学」のtypoとして読みました。少し、熱くなっていらっしゃるように見えます。

ここにいる中では一番核反応に詳しい方かと思います。なるほどと思いながら読んでいる部分も多々あります。つまらないところで揚げ足をとられるような展開になるとすれば、とてももったいない話ですから、老婆心まで。

287. 読者A — June 10, 2008 @12:15:23

kkojimaさん
>水素吸蔵合金にどのように水素がおさまっているかについて、構造的な面での研究ってないのでしょうか?

ありますよ。中性子線やNMRの実験は良く知られています。今ちょっと文献を挙げることが出来ませんが、本であれば 朝倉書店の「拡散現象の物理」深井有著の第2章にあります。

>Heでは証拠にならないまでは言い過ぎでしょう。
ご存知と思いますがHeは割りに多い元素です

Wikipediaの記載を転載すれば
「ヘリウムは地球の大気の0.0005%を占め、鉱物やミネラルウォーターのなかにも溶け込んでいる。天然ガスと共に豊富に産出し・・・」

大学などでもHeガスはそれほど珍しく無いでしょう。
Pd膜がHeを急増し、一方向に拡散させればHeの凝集が起こっても不思議は無いです。従ってHeがあった、Heが凝集しているだけでは核融合の証拠になりません。
3Heが多く発生していれば面白いですが、3Heが大量に発生しているとの証拠は無いと思います。そうであれば中性子が検出されるはずです。

核反応というからには、核反応の証拠が必要だと思います

Owner Comment きくち  June 10, 2008 @18:30:58

「拡散現象の物理」なら研究室に行けばあるなあ。

Up289. namuny — June 10, 2008 @15:56:39

芹沢さん

1:常温核融合という現象が起きることを確認する
2:常温核融合現象が発生する理論を予想し、それを検証する
3:常温核融合の発生効率を上げ、技術として実用化する

ここ、ちょっと違うと思います。ちょっとだけですが。
1:常温核融合という現象が”再現性よく”起きることを確認する

でしょう。
今回の公開実験はこの”再現性よく”起こせるところまで来た事にあたるんじゃないでしょうか。


私としては、常温核融合は非常に可能性は高いと思っていますし、
その証拠としては、三菱の実験で、天然同位体比にない元素変換が検出されていることで
十分だと思います。
なんで、質量数が8もいきなり増えるのかが疑問でしたが
高橋理論で4体配位モデルを知って、かなり腑に落ちた気分です。

290. namuny — June 10, 2008 @18:48:39

>私としては、常温核融合は非常に可能性は高いと思っていますし、
私としては、この現象が核反応である可能性は非常に高いと思っていますし、

と修正しておきます。

291. kkojima — June 10, 2008 @18:23:51

読者A様

水素吸蔵合金の件、ふざけたコメントに回答いただき感謝します。おかげで一つ勉強になりました。今、御紹介の本を探すことはできませんが、本に書かれるくらいなら、結構一般的に行われているものと推察します。

Heの件は、Pd膜がHeを吸蔵するということは存じませんでした。うかつなことをしゃべってるのは、むしろ私のほうかもしれませんね。

292. kkojima — June 10, 2008 @18:55:23

namunyさん

>1:常温核融合という現象が”再現性よく”起きることを確認する

でしょう。
今回の公開実験はこの”再現性よく”起こせるところまで来た事にあたるんじゃないでしょうか。

うーん、今回の公開実験は、「一部の人が「核融合を起こしている」と主張する対象となっている、ある現象を、再現性よく起こせるところまで来た」なのでは?

あなたの表現は、先に、この現象が核融合で起こっているという暗黙の前提に基づいています。核融合によるものなのかどうかは、実験によって得られる様々な知見によって、確認、検証されるべきものです。

こうした、確認、検証が十分できる実験を成功させて、はじめて、芹沢さんの言う、「1:常温核融合という現象が起きることを確認する」が達成できたことになります。

再現性よく起こせるなら、それを使って、核融合であることの証拠探しをもっと熱心にやるべきなのに、と思うんですが、そのあたりの見解が(恐らく)異なるのですよね。

293. ちがやまる — June 10, 2008 @19:02:55

外野(スタンド?)からなんですが、ひとつ質問してもいいでしょうか。
namunyさんの言われた「三菱の実験」というものの組み立てとその内容を知りたい一般人が参照できるものを紹介いただけないでしょうか。

上の方にあった
>J. Mater. Res., Vol. 17, No. 6, Jun 2002
というようなものでよろしいのですが。よろしくお願いいたします。

Up294. ちがやまる — June 10, 2008 @21:14:45

自己レスです。
Iwamura Y et al., Elemental analysis of Pd complexes: effects of D_2 gas permeation. Jpn. J. Appl. Phys. 41(Pt1,7A), 4642-4650, 2002.
だそうです。(どうもお邪魔しました)

295. pasta — June 10, 2008 @20:50:12

お子様的疑問を述べさせていただきます。

科学の目的は「真理の探究」ではないのですか。
自然現象に潜む真理を探究した結果として理論ができるのではないのですか。
加速器もカミオカンデも真理を探究するためにやっているのではないのですか。
常温核融合といわれる現象の真理は探究されたのですか。
されてないですよね。
そんな現象があるのかないのかもわからない。
あったとしてもそれを説明する理論もない。
なんの真理も探究されていませんよね。
この段階で核融合か否かなんて論議は不毛です。
この段階でニセ科学とか病的科学とかと考える気持ちもわかりません。
証明は研究者の仕事とつきはなす気持ちもよくわかりません。
まだなんの真理も探究されてないのにどうしてそんなによそ事でいられるのか。
私は本当のことが知りたいです。
真理の探究の結果、N線やポリウオーターみたいな結果であっても笑い話ですみます。
でも今ここでニセ科学と決め付けて真理が探究されないまま
常温核融合研究者たちが死んで行ってしまったら真理は永久にわかりません。
科学者の方々がどうしてそれを心配しないのか私はとても不思議です。
私も見れる論文は見てみて真理はどうなのかを考えたいと思いますが私ごときが考えても何の意味もありません。
やっぱり科学者の方々に探求していただかないとだめなんです。
科学者の方々には常温核融合と言われている現象が本当はどうなのかをもっと探求してほしいです。

Owner Comment きくち  June 11, 2008 @11:43:57

今は、常温核融合であると信じるに足る現象が本当に報告されているか、という段階なんですよ。
多くの追試でいったんは否定されたものですから(常温核融合騒ぎの歴史は本になっているので、お読みになることをお勧めします)、再度となると、本質的に新しいことが出ているのかどうかが問題です。
N線とポリウォーターをご存知でしたら、話は早いのですが、あれだって別に世界中のあらゆる科学者が興味を持って研究にとりくんだわけではなく、その分野の専門家が対応したわけです。科学者はそれぞれにやるべき研究を抱えています。それを放り出してまで取り組むとすれば、それだけの信憑性がなくてはならないわけです。これは「優先順位」の問題なんですよ。
マスコミ相手のデモをやっているようでは、科学者は動きません。
現時点で、核融合の専門家の興味を惹くだけの事実はないということなので、しかたないでしょう。

297. namuny — June 10, 2008 @21:17:24

ちがやまるさん
すぐに見られるものは三菱のHPにあります。
http://www.mhi.co.jp/atrc/project/pdtamakuso/index.htmlLink

kkojimaさん
確かに、先入観なしに発言してはいません。
でも、三菱で100%の再現性で核変換が起こせており、
しかも、変換前の核種の自然同位体比をほぼ保った状態で
変換後の核種の同位体比を観察できる現象が核融合以外の何で説明できますか?変換後の核種の同位体比は自然同位体比で無いという事実も踏まえてお考えください。

今回の阪大の実験と、行っていることはおおよそ同じです。
(PdにD2を吸収させ、その後の反応物としてHeと熱を見るか、Pdに混ぜた不純物の同位体比を見るかの違い。Pdの結晶構造が同じという保証がないだけ)
近い現象が起こっていると見るのは自然ですし、三菱側が核融合であれば阪大側も核融合であろうと推測することも自然だと思います。とりあえず断定はできませんが。

298. kkojima — June 10, 2008 @21:38:41

numaryさん

>変換前の核種の自然同位体比をほぼ保った状態で変換後の核種の同位体比を観察できる現象が核融合以外の何で説明できますか?

いや、核融合ならむしろ不自然ではありませんか?核反応の起こりやすさは、核種ごとに異なりますから、変換前の同位対比と返還後の同位対比が保たれる必要なんてありませんよ。

Up299. kkojima — June 10, 2008 @21:41:27

うわっ、すごいtypoだ。同位体比と書きたかったんですが。

300. kkojima — June 10, 2008 @21:43:23

>核融合であろうと推測することも自然だ

だから、そういうのを「仮説の段階」だと申し上げています。核融合で説明が付きそうだ、というに過ぎません。

核融合だとすればこれこれこういう事が予測され、それ以外ではそうはならないという様なデータを得る実験を行って、予想どおりの結果を得ました、というような論文や報告が欲しいよね、ということです。

こういうことが現象として起こっているけど、核融合なんじゃない?という行為を繰り返しているのでは、研究として先に進んでいかないでしょう?

301. kkojima — June 10, 2008 @21:50:10

もう一回読み直したら、変換も返還と間違ってました。

さて、さっきは核融合なら不自然と書いたけど、同位体比が保たれるって、質量分析で見てるんですか?元素として、CsからPrに変わったということは、ChemicalなEvidenceはないのでしょうか?

というか、同位体比が保たれるって、何か化合物ができてるだけだったりすると、その質量のばらつきの比はまさにそのまま保たれそうですが、案外そんな間違いじゃないんですか?

いや、化学反応なら、核種毎の反応しやすさの違いってのは考えないのが普通だからそう思ったまでですけれど。

302. ちがやまる — June 10, 2008 @21:53:27

namunyさんありがとうございました。
X線光電子分光の読み方を知りませんが、もともとなかったモリブデンなどができるといわれれば、私のレベルでは特に疑うことはできません。薄膜を通過するときにどんなことが起きているのか、大変興味をそそられます。皆様の議論を拝聴したいと存じます。

303. namuny — June 10, 2008 @21:54:19

kkojimaさん

SrのうちほとんどSr88だったものが
Moに変化し、これを分析した結果ほとんどがMo96(自然同位体比17%)に変わっていたということを指して上の表現をしたのですが。核種毎の反応性の違いはとりあえず無関係です。
核融合で不自然というのであれば、何か自然なモデルは考えておられますか?
(ないといってもこちらが正しいと強弁はしませんのでご安心を。)

仮説なのはわかってますので上記でも断定はしてませんと書いてありますし、
追加の実験が必要なのも同意します。

ついでに、一点
>核反応の起こりやすさは、核種ごとに異なりますから、変換前の同位対比と返還後の同位対比が保たれる必要なんてありません

>”既知の核反応”の起こりやすさは、核種ごとに異なりますから、変換前の同位対比と返還後の同位対比が保たれる必要なんてありません
と修正すべきだと思いますよ。多体核融合や固体内の核融合があるならば、それは未知の核融合ですし。

Up304. namuny — June 10, 2008 @22:35:12

追記
最後にわざわざ核種ごとに核反応の起こる確率が違うことを否定するようなことを書いたのは、この三菱の岩村さんの実験では
CsやCaなど別の元素でも同様な結果が得られているからです。
つまり、元素(核種)にそれほど依存しない可能性があるからです。

あと、手元にある資料では三菱のほかの実験時、深さ方向の元素分析にSIMS(材料科学技術振興財団にて)を使用しているとの記述があるので、Moの時もおそらく同様の方法で測定していると思われます。

305. namuny — June 10, 2008 @23:55:12

とおもったら、上の方で似たような議論は既にでていましたね。
フランスの会社にSIMS分析を出してたみたいです。

上ではSrD2をみていたのではとか、SrOをみていたのではとか
(OはSIMSでのイオン化に使用)とかの議論になってましたが、
それでは質量数96になら無いのでは・・・。

306. 田部勝也 Website — June 11, 2008 @01:20:01

>pastaさん

まずは、#226の技術開発者さんのコメントを読むと良いと思いますよ。リンクを張っておきます(↓)。
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1211901606#CID1212994410Link

>pastaさん「真理の探究の結果、N線やポリウオーターみたいな結果であっても笑い話ですみます」

笑い話になる可能性が高いと思っている科学者たちが、N線やポリウオーターの「真理の探究」をさせられたとして、そのために、他のもっと有益な事に使えたかも知れない科学者たちの時間と資金が無駄になる事について、pastaさんはどう思いますか。
その科学者たちは、そんな「真理の探究」に付き合わされなければ、もっとすごい「真理の探究」に取り組めていたかも知れないのですよ。

どうしても、科学者に常温核融合の「真理の研究」をさせたいのならば、「笑い話になる可能性はそれほど高くはないですよ」と、誰かが科学者を説得するべきではないでしょうか。そうでなければ、科学者たちは(常温核融合よりももっとすごい)別の「真理の探究」に集中するだけだと思います。
世の中に探究しなければならない「真理」は、常温核融合だけではありませんから。

>pastaさん「常温核融合研究者たちが死んで行ってしまったら真理は永久にわかりません」

いま生きている常温核融合研究者たちしか、常温核融合の研究をしたいと思う可能性はないのですか。将来にも、常温核融合を研究したいと思う科学者があらわれる可能性はないのですか。それほど常温核融合の研究は魅力がないものなのですか。

Owner Comment きくち  June 11, 2008 @12:44:06

問題は、科学研究に割くことのできるリソース、つまり資金・設備・時間・労力をどう振り分けるか、なんですよね。
リソースが無限にあるなら、どんなに可能性の低いことにでも回せばいいわけですが、有限リソースですから、研究者あるいは国や組織の事情に合わせて、その配分を考えなくてはなりません。
常温核融合に興味があって、リソースを割いてもいいと考える研究者はそうすればいいので、誰も「常温核融合には手を出すな」と言っているわけではないのですよね。
 
「探求すべき真理」はいくらでもあり、その中で常温核融合は順位が低いというだけの話です。
これは、「探求すべき真理」のリストを作ってみればわかります。
pastaさんも、ためしに「探求すべき真理」について自分なりのリストを作ってみるといいのではないかな。

308. ちがやまる — June 11, 2008 @04:55:04

わ、話を戻しちゃってたんですね、私。大変申し訳ありませんでした。

Up309. kkojima — June 11, 2008 @06:22:15

numanyさん(先のコメントでは、ハンドルネームまで誤ってました。ごめんなさい。ボロボロですね、私は。)

>核融合で不自然というのであれば、何か自然なモデルは考えておられますか?

いえ、別に考えていませんでした。それと、核融合で不自然というより、核反応とするなら不自然と言うべきでしたね。

既知の反応では、と限定すべきではないかとのお立場は、判らんではないのですが、未知の反応というものを仮説として持ち出す前に、既知の反応で説明できる余地がないか、徹底的に検証すべきが科学者のとるべき態度でしょう。

ただ、核反応は核種ごとに違うというとらえ方の方が、一般的にそうであろうと前もって踏まえておくべきものであって、それが、違わないということの方が、とっても特殊なケースとなると考えるべきですね。

なぜなら、核反応が原子核そのものの反応なのであって、中性子が1個多かったりするだけで、原子核としては別物になるからです。違うものが同じ反応をするとしたら、逆に、どんな特別な理由があるのか、これらには何か共通性があるのか、という道筋で考えるべきものかと思います。

310. namuny — June 11, 2008 @07:58:03

kkojimaさん
>numanyさん(先のコメントでは、ハンドルネームまで誤ってました。ごめんなさい。ボロボロですね、私は。)

いえ、numanyでなくnamunyです。
名前を間違えたことにとやかく言うつもりはありませんが、
発言を書き込む前に一度見直す余裕は持ったほうがいいと思いますよ。

>未知の反応というものを仮説として持ち出す前に、既知の反応で説明できる余地がないか、徹底的に検証すべきが科学者のとるべき態度でしょう。
それに、ここ20年間成功していないことも事実です。その努力を放棄すべきとは言いませんが、
それ以外の道を探ることも同時にすべきと思います。

311. 技術開発者 — June 11, 2008 @08:00:33

こんにちは、pastaさん、田部さん。

>科学の目的は「真理の探究」ではないのですか。

 その通りなんですが、皆さんが考える「真理の探究方法」と現実に行われている「真理の探究方法」に幾分の齟齬があるんですね。私は良く将棋に例える事があるんです。将棋のプロがコンピューターと対戦して、まだとりあえず勝っているみたいですが、なんて言いますか「網羅的に様々な手の先を読む」という事にかけてはコンピューターの方が遙かに沢山の手を素早く読むことができるんですね(現実には、コンピューターもプログラミング段階で「定石」を或る程度組み込みますから完全に網羅的に読むわけでは有りませんけどね)。にも関わらず人間の方がまだ勝っているのは「枝切り」の能力が人間の方が優れているからなんです。二三手先を読んだときの盤面を描いたときに「確かに駒得にはなっているが、どうもこの盤面では味が悪い」とか判断してそこから先の読みを止めてしまう能力です。そうやって、「なんとなく不利に成りそうな手」について、そこから先を読まずに、「味がよい」つまり「なんとなく有利に成りそうな手」を選び出して、それについてはかなり先まで読むわけです。このかなり先についても途中の「味が悪くなりそうな手」については直ぐに先読みを止めている訳ですね。こうやって、コンピューターよりは遙かに遅い先読みの能力を「勝てそうな枝」に集中する能力に優れているからプロの棋士は強いわけです。

 科学に関しても同様の事があるんですね。皆さんは科学者というと「思いつく能力」を磨いていると思うかも知れないけど、私に言わせると科学者だって「色んな事を思いつく能力」は大して違いは無いんです。もちろん、思いつきに必要な基礎知識は人より多いから、思いつきそのものは多くなるけど、もし皆さんがその基礎知識を得ていると仮定したら「思いつくこと」の数なんてのはたいして違いが無いんですね。むしろ、その「思いつき」を切り捨てていく能力の方を磨いているのが科学者じゃないかと思うんです、「どうもこれはおかしい、この仮定は捨ててもう一度別な方向から考えてみよう」がどれほど早くできるかという部分を磨くことで「真理の探究」を効率よくできる面があるわけです。

誤解されるといけないので言っておきますが、私自身、常温核融合というか個体内核反応というものついては「あったら面白いだろうな」と思っています。だから研究することは否定しません。問題は「あるんだ」と学界から外に出す段階では無いと思うわけです。おそらくこの研究の一番の問題点は「再現性の悪さ」にあります。再現性というのもいろいろなレベルがあるんですね。「自己の実験の繰り返し再現性」のレベルから「他者の追試による再現性」というのもありますし、「量的にはマチマチだけどとりあえずこうやれば何かは起こる」が再現する定性的再現性のレベルも有れば「こうやれば、必ずこのくらいの何かが起こる」と量の再現性もあるわけです。学界から外の社会に対して「こういう現象はありますよ」と出て行くレベルというのは「量的な再現が他者の追試においても起こることが確認される」というレベルである必要があると思っています。それが見えない段階では「味が悪い仮定」と見えてしまう訳です。

312. (稲 — June 11, 2008 @09:08:19

namunyさま、

>上ではSrD2をみていたのではとか、SrOをみていたのではとか
>(OはSIMSでのイオン化に使用)とかの議論になってましたが、
>それでは質量数96になら無いのでは・・・。

Sr_2O^{2+}です。水分子H_2OのHを2個ともSr^+イオンに置き換えた分子イオンです。質量分析器というのは、イオンを(質量/電荷)でスケールして観測するものなので、これは96に見えるです。(ちなみに、SIMSの測定で阻止電位を80V(非常に高い!!!)にしていると書いてあります。フランスの測定者が分子イオンの干渉に相当苦労したことが伺えます。)

あと、前に書き忘れたけれど、XPSでPrと言っているピークはCuっぽいです(結合エネルギーがぴったり一致します)。ちなみに、水素存在下でNi,Cuなどの遷移金属の拡散が促進される現象が知られています。(Cuがどこにあるかって? 試料を押さえる部品が銅製だと書いてあります。)

岩村さんの論文は、実は「水素誘起金属拡散過程における逆同位体効果」についての研究なのかもしれません。

313. 芹沢 — June 11, 2008 @09:18:41

なんにしても、現段階では「核融合である可能性は否定しないが、そうでない可能性も否定できない」ぐらいのところにあるように思われます。少なくとも、核融合以外の何かでないことを確認する実験が行なわれていないようですし、また根本的に核融合でさえない何かである可能性も追求されていない。
で、科学のルールに則って判断すれば「証明できていないものはないと見做す」のが適切であろうと。正確には「判断保留」なんですが、今回もまた保留状態を覆すには至らないようです。

ところで常温核融合肯定派の方々の言動を伺うに「未知の反応だから核融合の常識と異なって当たり前」と考えておられるように見えるのですが、これは反証可能性を放棄する危険な言動ではありませんかね。
否定派は恐らく、「それが核反応である証拠」が提出された時、常温核融合に対する否定的見解を翻す用意があります。
肯定派は何を以て自説を覆す覚悟がおありでしょうか。

Up314. ちがやまる — June 11, 2008 @10:01:53

実は「水素誘起金属拡散過程における逆同位体効果」についての研究なのかもしれません。
((稲さん)

プラセオジムと言ってるのが実は銅ではないか、というのはわかりましたが、モリブデンの方も別の解釈はできますか?

(反省して静かにしてようと思ってましたが、あんまり解釈がすっきりしてるので質問してしまいました。)

315. Jed Rothwell Website — June 11, 2008 @10:21:57

Kkojimaいわく:

「AであればBである

ということが
1.真であることが証明されていること
2.証明されていないこと(未確定であること)
3.偽であることが証明されていること
の3パターンがあるのですが、あなたは「1.でないとする人は3.であると主張している」かのような行動を取っているのです。」

私は人が偽っていると一回も言ったつもりはありません。否定派の人たちは勉強しないから大いに間違っています。偽っていません。


「私の言った穴というのは、あなたの発言における、この問題なのであって、Morrisonの論文云々は、あなたが「穴」という表現を使った文脈をなぞった までのこと(つまり、あなたが「穴」という表現がどういう意味か判っていると私が考えた . . .)」

「穴だらけ」とはアメリカの学者の仲間内の言葉で、「間違いだらけ、下手な」という意味です。けっして「偽り」ではありません。Morrisonの論文には高校レベルの化学の間違いがいくつかあります。たとえば、600Jを発生する反応を1,100,000Jの反応と混乱しました。

話し変わりますが、ICCF14の学会が迫るので、このグループに参加する時間がなくなりました。いろいろと面白いコメントや私宛ての質問があるのに、残念ながら撤退しなければなりません。なお、常温核融合について、質問や問い合わせがありましたら、いつでも直接連絡をしてください: JedRothwell@gmail.com

- Jed

316. kkojima — June 11, 2008 @11:43:51

namunyさん

大変失礼いたしました。弁解の余地もございません。

Rothwellさん

「命題が偽」とは、ウソをついているって意味じゃありません。故意に誤読しているとは思いませんので、申し訳ないが、あなたは私のコメントを理解していただいてないものと受け止めます。

ただし、「理解していない」とは、言語の問題であって、あなた自身を攻撃しているものではないことは御理解ください。立場を置き換えて考えれば、私だって英語の文章の意図を誤解することは良くあります。

317. Jed Rothwell Website — June 11, 2008 @10:24:37

稲 wrote:

> Hydrogen absorption of nanoscale Pd particles embedded in ZrO2 matrix prepared from Zr–Pd amorphous alloys
>wro
> Shin-ichi Yamaura,a) Ken-ichiro Sasamori, Hisamichi Kimura, and Akihisa Inoue
Institute for Materials Research, Tohoku University, 2-1-1 Katahira, Aoba, Sendai 980-8577, Japan
>
> Yue Chang Zhang and Yoshiaki Arata
Osaka University, 11-1 Mihogaoka, Ibaraki, Osaka 567-0047, Japan
>
>J. Mater. Res., Vol. 17, No. 6, Jun 2002

ありがとうございます。こちらの論文はPd/ZrO_2試料の作成法、水素吸蔵特性を述べた``normal science''の論文ですね。

もちろんですよ!常温核融合の研究はすべてnormal scienceです。Fleischmannの言う通りです:"We are painfully conventional people."(私たちは頭にくるほど型にはまった科学者です。)

だって、使っている道具や方程式は19世紀のものです。熱量計、X線フィルム、CR-39、顕微鏡、水銀温度計。120前の科学者ならすぐ納得します。5gの資料が〜100Wを絶えず発生する。19世紀の科学者なら「あいまいな結果だ」とか
「測定誤差だ」とか「化学反応かもしれない」なんて、言いません!FleischmannとかSchwingerは昔のアナログ人間ですから、目で見て、手で触って熱いと分かる第一原理に基づく証拠を主張します。ビデオを見せてから「10分間にこれだけの水が目の前に蒸発した!」とFleischmannが出張しても、若い科学者にはそんなものは通じません。「コンピュータで精密に測って来い」と言います。(これは本当に学会でみた議論です。)


「この論文を見ると、この試料は水素をよく吸収するようです。」

その通りです。常温核融合の「秘訣」試料です。(ちっとも秘密でないが。)よい資料があれば、成功率は決まって90%、100%になります。専門家がこの論文を読むとすぐ「あっ、この資料なら熱はきっと出」と思うでしょう。

ナノ粒子は広く利用されて、成功した報告はいくつかあります。荒田と山浦たちの独創的なやり方ではありません。ですから、今の実験がうまくいったはずです。しかし彼らの資料は優れています。熱くなっても焼結しないところが特徴だと思います。長く使えるわけです。発熱が100時間越えても続きます。他の資料なら発熱がすぐ終わって、顕微鏡でみると点々だったナノ粒子がじゅわ〜と固まっています。吸収しなくなります。実験がうまくいかない理由は以外と簡単です。肉眼でわかる場合もあります。電解の圧力によって資料が真っ二つに折れたりします。

ああ〜あ。撤退すると言ったのについ. . .

- Jed

318. ちがやまる — June 11, 2008 @11:44:17

私はここに出てきていっぱしの口をたたいてはいけない素人ですが、好奇心と、ものの考え方を習う、ということから(途中から)興味を持ってこの話題の議論を拝聴させていただいています。

(稲 さんのやり方をまねて(単なる猿まねです)みますと、
装置の壁のステンレス鋼(Grade 316L)の成分は あるサイトによると
「Fe, <0.03% C, 16-18.5% Cr, 10-14% Ni, 2-3% Mo, <2% Mn, <1% Si, <0.045% P, <0.03% S」
となっていて、モリブデンが入っているのですね。

いっぽう「XPS(X線光電子分光)データベース」
techdb.podzone.net/
というところを拝見するとモリブデンに似たスペクトルは他になさそうです。(稲 さんがおっしゃるように水素を充満させるという条件でXPSスペクトルをとることがふつう行なわれないために装置の壁から出てくる可能性を見逃してしまっていたなら大変まずいですが、それはコントロール(ブランク)実験をちゃんとやっていれば防げることですよね。

Up319. kkojima — June 11, 2008 @12:05:27

namunyさん

馬鹿な私は、名前の件だけで話を終えてしまいました。

>>未知の反応というものを仮説として持ち出す前に、既知の反応で説明できる余地がないか、徹底的に検証すべきが科学者のとるべき態度でしょう。

重要なポイントはそこのつもりはありません。不自然という私のコメントへの疑問を呈されたと認識しましたので。その辺は筆がすべった程度。本当に言いたかったのは、

>核反応が原子核そのものの反応なのであって、中性子が1個多かったりするだけで、原子核としては別物になるからです。違うものが同じ反応をするとしたら、逆に、どんな特別な理由があるのか、これらには何か共通性があるのか、という道筋で考えるべきものかと思

というあたりです。言いたかったのは、なぜ私が違和感を感じたかの理由なんです。

とはいえ、
>それに、ここ20年間成功していないことも事実です。

成功していないのか、そういう努力をしていないのか、その違いは大きいと思っています。もちろん、努力をしている、いないについては、私はなにか言及するだけの知見を持たないのですが。

320. namuny — June 11, 2008 @12:23:04

芹沢さま

本題の前に
>否定派は恐らく、「それが核反応である証拠」が提出された時、常温核融合に対する否定的見解を翻す用意があります。

これは無いでしょう。用意があるのであれば論文の査読の拒否や阪大の実験が大手マスコミにて
一切報道されないなどということは無いと思います。
ご自分にその用意があるのであれば、自分にその覚悟があるとのみ告げればよいのでは。

閑話休題
自分も学生時代SIMSを触って、多少なりとも分析をした経験がありますので
その辺のことはある程度はわかります。ただ、試料の関係からCsしか使っていませんでしたが。

その経験から言えば、2価イオンはそこまで多くないですし、留め金具からの元素を検出
した経験もありません。(酸素だと多いのかな?)
試料を作った真空チャンバーからのオイル上がりとも取れるCは表面によくありましたが。
その辺はフランスの分析会社に因るのでなんともいえませんが。

それに、岩村さんの論文のp4649、Fig9(d)でちゃんと対照実験を行い
そういった化学反応起因の質量でないことは計測されていますよ。

あと、この論文にはありませんが、鉄で同様の試験を行った際、D2で暴露した試料のみ
深さ方向に対して同位体の分布が変化している結果がありました。
これはどのように説明されますか?

321. (稲 — June 11, 2008 @14:47:42

ちがやまるさん、

XPSとSIMSで見えているので(96のピークを別にして)、Moはあるのでしょう。Mo源の解釈としては、_元素変換以外_に、試料内部の不純物が表面に拡散してきた(「表面偏析」といいます)、試料周辺の部品(はこの手の真空装置ではMoの材料を使うことがよくあります)から、表面を伝って拡散してきた、などがあると思います。試料内部の不純物も、本来試料に含まれていたもの以外に、スパッタで薄膜を作るときにイオン源由来のMoが注入されることがあります(微量ですが、観測されているくらいの量は充分あり得ます)。

namunyさん、

SIMSの経験がおありとのこのたので、たとえば、Si中のAsをSIMSで調べる時に、Si_2O^{2+}イオンが妨害するというような話を聞かれたことがあるのではないでしょうか? そんなに特殊な話ではありません。(Srに限らず、同型のイオンは、常に元の元素の質量数_+8_に現れます。一種のマジックナンバーですね:-p)

岩村さんの論文のFig. 9(d)はそのような解釈の根拠になりうると思いますが、(c),(d)は信号強度が異常に弱い((d)は(a)の1/100)ことを見ると、別の説明も充分にありうると思います。(たとえば、(a)のスペクトルを、カウントレートを極端に抑えた条件で測定して、(d)のようになることはありえます。統計の問題です。別の説明もありえます。)

>あと、この論文にはありませんが、鉄で同様の試験を行った際、D2で暴露した試料のみ
>深さ方向に対して同位体の分布が変化している結果がありました。
>これはどのように説明されますか?

ええと、僕は岩村さんの論文の査読係ではないわけですが(^^;;、その結果はどこの論文に出ているのでしょうか?

Jedさん、
私は、``normal science''をそういう意味で使ったわけではありません。その上で、理論負荷性という言葉を見かけたので、ちょっと思い出して、使ってみました。

322. 芹沢 — June 11, 2008 @15:12:20

>ご自分にその用意があるのであれば、自分にその覚悟があるとのみ告げればよいのでは。
まあ確かに、私意外の誰かを代弁できるだけの論拠を持っているわけではありませんので、「派」として括るのは不適切でしたね。
でも科学者であれば誰しも持っている「覚悟」だと思いますよ。しかも、常温核融合の否定について研究している人はいませんから、そこに利害関係もない筈です。従って「絶対に認められない」ような人は多分どこにもいないでしょうね。
では何故常温核融合が認められていないか?要するに、常温核融合研究者の提示する証拠が不十分だから、です。

それはそれとして、常温核融合の反証可能性についてはどのようにお考えですか?何を以て「これは常温核融合ではない」ことをお認めになるでしょうか。
(実際のところこの現象が核融合であるかないかを問うているのではなく、「常温核融合であることが否定されるとすれば、何がその決定的証拠たり得ると考えるか」です)

323. namuny — June 11, 2008 @19:24:54

kkojimaさん

この現象が核融合であるか、もしくは別の何かであるのか、
明らかにしようと努力する方法は、CFを研究する人にとっては

実験条件を明らかにし、特定の条件で異常な結果が検出されることをしめし、
対照実験を行いこれらを比較比較したデータを公開すること

でしょう。個人的にはそれを行っていればCF肯定側は十分努力をしているとみていいと思います。

むしろ、CF否定側はその結果をまともに見もせずに頭ごなしに否定しているだけの
感が強いです。(特定の誰かをさすつもりはありません)
否定する側がまともな努力をしていない、というのが私の印象です。

Up324. namuny — June 11, 2008 @20:19:50

(稲さん
芹沢さんへの返答にまとめてしまっててすいませんでした。

上にも書いたように、私はCsでの検出しかしていませんでした。
(稲さんが例に挙げたとおり半導体関係です。
(稲さんには釈迦に説法でしょうが、ROMしている人のために書きますと
マイナスイオン化しやすい元素の検出にはCsを、プラスイオン化しやすい元素の
検出にはO2を使うのが一般的です。
逆に言うと、Asなどのマイナスイオン化しやすい元素の検出にO2を使用すると
検出率が桁オーダで落ちます。(と教えられたので自分では使いませんでした。)
あと、Asはシリコンへの固溶度が高いですがそれでも最大でいいところ1%(10^20/cm3)
もいきません。濃度分布を見るなら5桁下、せめて3桁下まで見たいところです。
(なんで5桁かというと、一般的に使用されているSi基板の不純物濃度が
このくらいだからです。閑話休題)
Asの検出の際、母材Siに対して5〜7桁下まで見たいときに、わざわざ見にくいO2を使い、
母材と酸素との化合物の2価のイオンが邪魔すると言われても、当たり前ですとしか言えません。
少なくとも、この2価のイオンが非常に強くでるという論拠にはならないと思います。

その上で確認したいのですが、岩村さんの論文ではこの質量数96のピークが
最大であったと書かれています。(もともとのSrもあったにもかかわらず)
母材のピーク強度や、よく知られる安定なSrOのピーク強度を
酸素と母材との化合物の、更に2価のイオンのピーク強度が上回る可能性は
どのくらいあるとお考えですか?


あと、鉄の話は、もともと水野氏、大森氏、Miley氏が1996年の
CF学会誌に投稿したものを岩村さんが追試したもののようですね。
ページ番号は上記三人の順番でp.665,p.670,p679です。
岩村さんの追試結果の論文はわかりませんが、内容は
「固体内核反応研究No1」(工学社、1999)p151から載っています。

芹沢さん
私はCF学者ではないので個人的意見としてですが
過剰熱や異常元素の発現といった現象が既存の理論の中でうまく説明されたとき
でしょうか。
この結果としてこの過剰熱が利用できたり、異常元素の有効利用ができるのであれば
その現象が固体内核融合でなくともまったくかまいません。

Owner Comment きくち  June 12, 2008 @09:30:50

過剰熱がうまく利用できるものなら、核融合でなくてもかまわない、というのは当然で、というより、普通の科学者の考えは「過剰熱が出るというが、そうだとしても核融合ではないだろう。核融合にこだわらずに実用化するなら、それはそれでいいんじゃない? どうして、核融合だなんて言い続けるんだろうね」ってとこです。

もちろん、過剰熱が再現性よく出て、実用化できるほどのものなら、ですが。

326. 芹沢 — June 11, 2008 @20:32:01

>否定する側がまともな努力をしていない
否定ではなくて「保留」ですよ。で、それに努力は関係ない……というか、保留できなくなるだけの物証を突き付けて初めて常温核融合肯定側の努力が完結するんです。現在はまだそこまで行ってない。

あくまで新規性の主張を起こなっているのがCF側であるということ、検証に値するものが出るまでは「無いものとする」のが適正な判断であることには同意頂けているものと思いますので、namunyさんとの争点は「何を以てCFが証明されたと見做すか」でしょうかね。

327. namuny — June 11, 2008 @20:46:33

「保留」であるなら論文の査読拒否や報道拒否(?)は
しないと思いますよ。

それでも、昨今のエネルギー問題喧しいときに
ぬか喜びになる可能性の否定できない実験結果を
大きく報道するわけには行かないという判断がされたのであれば
わからないでもないですが。

328. namuny — June 11, 2008 @20:53:32

「何を以てCFが証明されたと見做すか」
については、
私は今回の過剰熱実験が再現率100%を謳っていますから、
阪大以外の複数個所で同様に再現されることが確認されたなら
ほぼ証明されたと考えていますよ。
その上で、CFが実在するものとして世界中で研究が発展することを願います。

そもそもCFがここまでこじれた原因は再現性の悪さですから。

UpOwner Comment きくち  June 12, 2008 @09:32:35

過剰熱が再現性よく観測できるとしたら、それは「過剰熱が出る」であって、核融合かどうかとは別です。
核融合であるかどうかの検証は、さらに先の問題ですよ。

330. namuny — June 11, 2008 @21:12:44

(稲さん
(稲さんにもうひとつ確認したかったのですが、
>(微量ですが、観測されているくらいの量は充分あり得ます)。
のMoが、XPSで母材であるSrと同じくらいの強度で検出されるほど
の偏析が本当にあると考えているのですか?(論文のグラフ参照)
どれほど劣悪な実験環境を想定しているのか非常に疑問です。

331. nabe — June 11, 2008 @21:15:35

namunyさん,

> むしろ、CF否定側はその結果をまともに見もせずに頭ごなしに否定しているだけの感が強いです。

と,このように思われるのは,なぜなのか私には良くわかりません.

恐らく,論文の査読者の目も他の論文に比べれば少々厳しくなっているのではないかと推察はしますが,namunyさんの言われるように”論文の査読の拒否”をするようなことはないと思うのです.もちろん,査読したうえで掲載を拒否されることはあらゆる論文において良くあることですけど...
#推察の理由は,あの大騒ぎの時にとても多くの専門家が「これが本当なら凄い,自分で解明してやろう」と積極的に関わったにもかかわらず,原子核反応が起きていることが明確にはならなかった(少なくとも原子核物理学の専門家は納得出来なかった)からです.
いかに積極的に関わってきたかは,例えば
http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiLog_Navi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0002375308Link
この石田さんの文章を読んで頂ければ,その雰囲気をご理解頂けるのではないでしょうか?
#日本物理学会誌です.
そして,この神岡での実験でも原子核反応は明らかにならなかったのです.

ところで,CFとは何の略でしょうか?似たような表現にμCF(muon catalyzed fusion)というのもあるので,ちょっと混乱しました.

332. ちがやまる — June 11, 2008 @21:11:54

息抜きに関係なさそうな話をはさませて下さい。
ステンレスの魔法瓶というのは昔はなかったそうです。それは長い間にステンレスから水素が放出されて真空にしてあった隙間にたまり、それで断熱がうまくいかなくなるためなのだそうです。
ステンレスの魔法瓶が可能になっているのは、隙間にペレット状のちいさな水素吸蔵合金が接着だか溶接だかしてあるのでそれが出てくる水素を取り込んでくれているからなのだそうです。

吸収のスピードは水素と重水素とでは違うでしょうね。水素の場合吸収が300分までにすんでしまっているとしたら、その時刻以後の発熱だけを比べても比較の意味はないように思います。

333. disraff — June 11, 2008 @21:14:20

それがもし「悪くとも原発程度には安全かつ制御可能で、収支が有意にプラスのエネルギーを取り出せる物理現象」なのであれば、その正体はともかくとして実用化しようという流れになってもおかしくないですね。

ただ、いったいぜんたいそこで具体的に何が起こっているのか、が明らかでないのに「常温核融合」という「命名」が一人歩きすると、なーんか「マイナスイオン」の再現になりそうな気が。

Up334. namuny — June 11, 2008 @21:38:26

nabeさん
すいません、そのリンク先、ファイルが壊れていると表示されて見えません。
CFはコールドフュージョン=低温核融合のことです。
打ちやすいので途中で略してしまいました。

熱心に取り組まれていただろうことは想像に難くないです。
私の会社でも私の入社前に一時期常温核融合に手を出しており
一度だけ過剰熱を検出したという事実が残っています。
例によって再現できずそのまま立ち消えになっていますが。

ちがやまるさん
確かにそのとおりですが、一応、上のほうに出ているスライドに
荒田教授の5/1〜8の実験結果として
D2ガスの吸収による発熱 0.76 kJ
実験時に観察された発熱 29.2 kJ
という 公開実験の前の事前実験の記録が出ていますよ。

335. WSJT — June 11, 2008 @22:39:20

nabeさん

カミオカンデで

336. WSJT — June 11, 2008 @22:58:23

すみません。誤操作で投稿を失敗してしまいました。

nabeさん
カミオカンデでJonesの実験の追試をしたことは聞いたことがあり、どうなったんだろうと気になっていました。結局中性子はカミオカンデを使っても検出できなかった訳ですね。結果がわかってスッキリしました。

337. ちがやまる — June 11, 2008 @22:53:08

吸着熱よりずっと大きな発熱であることについては、上の方で (稲 さんのコメントがありました。部分的にコピーしますと、

「(前略)
>J. Mater. Res., Vol. 17, No. 6, Jun 2002
(中略)
また、著者たちは明言を避けていますが、Pdを触媒としてZrO_2の水素化反応が進行しているように思えます(少なくとも分光学的に検証する必要があります)。とすると、そちらの反応の時間変化や、反応熱も考慮しないといけないですね。」
(#284. (稲 June 10 @10:03:43)

このあたりの課題について利害も責任もない立場の私としては、ここらで口をつぐみ、静かにゆくえを見守りたいと思います。お教えをくださった皆様、どうもありがとうございました。

338. namuny — June 11, 2008 @23:49:58

ちがやまるさん

たぶん、検算している人はしていると思いますが、
上の実験で水素化反応が発生していたばあい、
試料が純粋にZrO2・PdのばあいZrO2の分量は0.135mol相当なので
全量が水素化していた場合の熱量は吸熱反応になり
125kJくらいになります。
なお、乖離した酸素はそのまま水蒸気になると65kJの発熱をします。差し引き60kJの吸熱です。
もし、酸素がPdにくっついた場合は約20kJの発熱になりますが
その可能性は除いてもよいでしょう。
吸熱分を過剰熱と足して90kJです。
ただ、検出されたHeの個数が多く、1個あたりの熱量は最大約1.9MeV
くらいでもし水素化を考慮しなければ約0.6MeVになるはずです。

化学反応とは桁違いのエネルギーですが核融合として出るはずのエネルギーを考えると1桁足りないことも事実です。
他研究所での追試にてこの辺の検証がされることを期待します。

Up339. namuny — June 11, 2008 @23:59:07

補足 Pdは0.073molですね。

340. nabe — June 12, 2008 @01:08:57

namunyさん,

> すいません、そのリンク先、ファイルが壊れていると表示されて見えません。

そうなのですか,残念です.でも変だなぁ,私がクリックすると見れるのですが...もしかするとサーバー能力などの問題でダウンロードに時間がかかりすぎるのかもしれません.ファイル全体がダウンロードされるまでにファイルを開こうとしたときに,”壊れて...”というメッセージを見た事があります.

> CFはコールドフュージョン=低温核融合のことです。

コールドフュージョン.確かに,そういう呼び方もしていましたね.失念していました,すみません.
そういった意味では,私が挙げたμCFは極端なコールドフュージョンと言っても良いかもしれません.

341. pasta — June 12, 2008 @06:47:44

田部様
>「笑い話になる可能性はそれほど高くはないですよ」と、誰かが科学者を説得するべきではないでしょうか。

ポリウオーターやN線を終わらせた科学者は笑われていますか?
笑われていませんよね。それはそれがうそである重要な実験事実を指摘したからです。それに気がつかなかった科学者たちが笑われました。真理の探究とはそういうことですよ。多くの論文に共通する間違いを指摘するだけです。時間もお金もかかりません。でも現代の科学者たちはだれもそれをやらない。やらないのにニセ科学だといって後ろ指をさしている。

>それほど常温核融合の研究は魅力がないものなのですか。
ニセ科学、病的科学と言われている分野に一生を投じようとする若者はいないでしょう。みんなそれほど馬鹿でも英雄でもありません。

技術開発者様
>問題は「あるんだ」と学界から外に出す段階では無いと思うわけです。

では「ないんだ」と学界から外に出す段階でもないのではないですか。
有馬氏やホイジンガなど学界から「ないんだ」と外に出した人は大勢いますよ。何が問題なんですか。きくちさんだってそとで常温核融合は微妙だけどないって言ってますよね。



でもこのサイトで論文評価が進んでいるようなのでとってもいいと思います。ぜひ本当の真理を発見お願いします。
常温核融合かどうかはもし本当にあれば真理などわからなくても実用化されるでしょう。今回のデモは題名からしてそれを意図したもののようですね。それの真贋は工学屋さんに任せておけばいい。
科学者のみなさんはぜひ本当はどうなのかを追及してほしいです。

342. pasta — June 12, 2008 @07:48:32

すいません。きくちさんの外で言ったことはちょっとニュアンスがちがいましたね。引用していいでしょうか。
「常温核融合が否定されてからも、「あるはずだ」という思い込みで研究を続行したひと握りの学者はやはりニセ科学にはまったと言うべきだろう。」
といわれていたんですね。失礼しました。

343. 技術開発者 — June 12, 2008 @07:57:36

こんにちは、pastaさん。

>では「ないんだ」と学界から外に出す段階でもないのではないですか。

私は法学の「推定無罪原則」をもじって「推定不在原則」なんて事を言ったりしますけどね。基本をどこに置くかなんです。「新たな知見は証明されるまでは無いとおく」「新たな知見は、証明されるまで『在る』とも『無い』とも置かない」「新たな知見は、無いと証明されるまで在るとおく」なんて3通り分類してみましたが、現実はこれほど単純ではありません。しかし、人類の歴史を見ると基本的には「新たな知見は、証明されるまでは無いとおく」を基本原則としてきたように感じるわけです。上でも述べましたが、基本的に人間は様々な想像(空想)を持つ動物です。その中でいたずらに想像に振り回されるのを避けようとすれば、基本原則を「証明されるまでは無いとおく」としないとならなかったのだろうと思います。

もちろん、この原則は自然法則のような人類と無関係に存在する法則ではありません、あくまで人間の社会にできあがった社会原則にすぎないわけです。そのため、社会で暮らす人間が揃って「そんな原則はやめよう。これからは、どんな話でもまず「在るか無いか分からない」から始めよう」とするなら、そうなっても構わないものではあります。私は、そのような不安定な社会に子供や孫が生きるのは不幸な気がしますが、pastaさんは「その方が幸福な社会になる」と思われているのだろうと思います。

付け加えて「社会の健常な保守性」という話を書いておきます。もともと社会が「新たな知見はとりあえず無いとおく」という原則でやっていくとすると、なかなか新規な発見というのが起こらない訳です。そこで、社会は或る程度のゆとりを持たせた面があります。それが「研究するのは構わないよ、研究してそのことに詳しいもの同士で証明が正しいかを検証しあって、本当に確からしいなら社会に対して『こんな新しい事がありますよ』と教えてよ」みたいなシステムです。これがいわゆる「学界でも認められた」にあたるのだろうと思います。そのため学界の内部においては、「常識に囚われずにきちんと証拠を吟味せよ」という評価態度が生まれるわけです。これは、もともと社会から「自分たちは基本的には無いと置くから『いやこれは在るんだ』というものを学界は見つけ出してくれ」という部分を社会から委託された学界というものが必然的に持たなくてはならない態度であったわけです。つまり社会に「基本的に無いとおく」という原則があることで、その例外として「学界はしっかり見つけ出せ」なんですね。

もしも、pastaさんが望まれているように、「社会も常識に囚われずに様々な新規な事柄を『在る』とも『無い』ともおかずに考えるべきだ」という社会原則がだきたなら、おそらく学界というものは不要なのだろうと思います。

Up344. zorori — June 12, 2008 @08:31:54

北海道新聞朝刊に北大大学院の水野忠彦氏が常温核融合を確認したとの記事が出ていました。

過剰熱の確認とガンマ線を検出したそうです。
過剰熱は30回の実験すべてで確認。
炉内で炭素13が大量に発生。
窒素が発生。

とりあえず、情報提供のみ。

345. トンデモブラウ — June 12, 2008 @08:23:03

いやぁ、一般的なド素人から見ると、『常温核融合』肯定派が認められないということを世間のせいにしているように感じますが。
これでは、私が生きているうちに『成功』することはなさそうですね。
そういう科学者ばかりが携わっているのではない、と信じたいところですけど。
中々寒い話ですなぁ。
 
あれですか、「俺はもっとできるヤツなんだよ。きっと、認められないのは世間のヤツが見る目がないんだ。・・・いや、ユダヤの陰謀かも。」っての?

346. (稲 — June 12, 2008 @08:42:53

namunyさん、

基本的に誤解されているようですが、論文書く方と論文読む方の立場は対等ではないんですよ。証明する側と証明の穴を見つけてあげる側。穴をふさぐことができれば証明は強固になる。出来なければ却下。ふさいだつもりが裏側に別の穴が口をあけることもよくある。そうやって生き残ったものが積み重なってなにものかになる、と。読み手が勝手に好意的にばかり解釈してあげていると、いつまで立っても一人前の大人にはならんです。

>少なくとも、この2価のイオンが非常に強くでるという論拠にはならないと思います。

だから、そんな「論拠」はいらないんです。そうでないことを明確に示せばすむ話。

>その上で確認したいのですが、岩村さんの論文ではこの質量数96のピークが
>最大であったと書かれています。(もともとのSrもあったにもかかわらず)
>母材のピーク強度や、よく知られる安定なSrOのピーク強度を
>酸素と母材との化合物の、更に2価のイオンのピーク強度が上回る可能性は
>どのくらいあるとお考えですか?

これも同様。大体、阻止電位80Vをゼロにしたとき何が見えるかは知りたいですが。

>「固体内核反応研究No1」(工学社、1999)p151から載っています。

ありがとうございます。

>>(微量ですが、観測されているくらいの量は充分あり得ます)。
>のMoが、XPSで母材であるSrと同じくらいの強度で検出されるほど
>の偏析が本当にあると考えているのですか?(論文のグラフ参照)
>どれほど劣悪な実験環境を想定しているのか非常に疑問です。

これも同様。(「観測」されているMoはスパッタ膜の0.1%以下なんですよね。普通は気がつきませんが、そういう微量成分が最表面に偏析して単原子層をつくるという現象はよく知られています。)

Owner Comment きくち  June 12, 2008 @09:36:36

ちなみに「固体内核反応研究No1」は僕も持っています。もし見つからなければ、該当部分をお見せできますので、ご連絡ください。

348. WSJT — June 12, 2008 @09:41:31

nabeさん

>> すいません、そのリンク先、ファイルが壊れていると表示され>て見えません。
>
>そうなのですか,残念です.でも変だなぁ,私がクリックすると>見れるのですが...もしかするとサーバー能力など

昨日はAcrobat5で読めました。最近Acrobat8に変えてから時々読めないpdfファイルに当たるので、それかなと思い今Acrobat8の入っているパソコンで見てみましたが問題なく読めるので、このpdfファイルは壊れていないようです。

当時、超新星爆発時に発生したニュートリノを検出したカミオカンデを使って低温核融合の検証実験をするのだからこれで白黒がはっきりするなと非常に期待をしていたのを覚えています。結局、低温核融合によって中性子が発生したという有意の証拠は得られなかったため報告が出来なかったということだったのでしょうか。ご存じでしたらお教え下さい。

Up349. Tama — June 12, 2008 @10:35:21

おそらくはじめましてです。wikipediaの話題が出ているようなので、wikipedia好き(笑)から一言。

現在、「常温核融合」の項目はカテゴリ「疑似科学」が外されていますが、カテゴリ「正確性」を付け加え、正確性について議論中というテンプレートが付いています。いまだに実験成功の記述をしたり外部リンクを貼ったりする人がいますが、そのたびに取り消されています。現在の編集に対する姿勢としては、ノートを見ればわかりやすいかもしれません。「Wikipediaを演説場所と勘違いしている」とのご意見は痛快。
「病的科学」との記述については、90年代以降のフィーバーぶりは明らかに病的科学の状況であったという、過去の事実としてそう表記されるのは当然かと思います。2008年の公開実験以降の話は、またこれから書き加えていくことになるだけです。

なお、wikipedia内では「疑似科学(科学的手順を踏まずに恣意的な議論を誘導する)」と「病的科学(科学的手順は踏むが思い込みから事実と異なる現象を見出してしまう)」のそれぞれを区別して定義付けようとなされており、その定義に従うなら常温核融合は病的科学のように私は思っています。でも疑似科学的な側面もあったのは確かですかね・・・
「疑似科学」の項目では、相変わらず「疑似科学とは言い切れないが、疑似科学扱いされているもの」に分類されていますね。「病的科学」の項目にはばっちり書かれています。
あくまでカテゴリが変更されただけで、常温核融合の項目にも「病的科学」「疑似科学」という説明はちゃんとあります。

なんというか、wikipediaは読んでいて非常に面白いですね。
ソースとして使おうとしても見るタイミング次第で編集入ってたりするので油断ならんところではありますが、編集履歴から差分を見たり、ノートを確認したりしながら読むのがいい。
まあ、「信頼出来ない」という意見は否定出来ないっていうか、そもそも信頼をするものとは考えてませんがw

Owner Comment きくち  June 12, 2008 @12:30:09

あんまり細かい定義をしてもしょうがないですが、「病的科学」という分類はそれでいいと思います。「病的科学ですか」と聞かれたら、病的科学ですよね。
「擬似科学なのか病的科学なのか」とか言い出すとめんどくさいし、どちらであるかを決めることにあまり意味はないと思いますが。

351. Isshocking — June 12, 2008 @12:44:06

別件ですが、常温核融合らしき実験結果が発表されています。

北大大学院工学研究科の水野忠彦氏(エネルギー環境システム)は十一日、水素と炭素を簡易な反応容器(炉)で加熱する実験で、通常の化学反応では起こりえない異常な発熱(過剰熱)の確認と、核融合反応を示すガンマ線を検出したことを明らかにした。水野氏は「常温核融合」が確認できたとして、八月に米ワシントンで開かれる国際常温核融合学会で報告する。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/98372.htmlLink

352. Noe — June 12, 2008 @12:52:51

>水野氏は「常温核融合」が確認できたとして、八月に米ワシントンで開かれる国際常温核融合学会で報告する。

この「国際常温核融合学会」って、内輪の学会ですか?
ググッてもヒットしないんですが。

353. Isshocking — June 12, 2008 @12:59:02

>この「国際常温核融合学会」って、内輪の学会ですか?
これは記者の聞き違いで、第14回常温核融合国際会議のことだと思います。
http://www.iscmns.org/iccf14/index.htmLink

Up354. ROCKY 江藤 — June 12, 2008 @13:16:23

ありゃ、探している間に回答が付いていた。

これですね>国際常温核融合学会
The 14th International Conference on Condensed Matter Nuclear Science,
which is also known as
the 14th International Conference on Cold Fusion (ICCF-14)
http://www.iccf-14.org/Link

学会(国際会議)にも股の名、失礼、又の名があるんだな。

355. 芹沢 — June 12, 2008 @13:24:07

ところで阪大のも北大のも工学者による研究なんですね。コメント寄せてるのも工学者。
なんで物理学者じゃないんでしょう。この辺が理論構築の進まぬ理由のひとつ?

「工学博士ひでおの法則」なんてのもありましたが、名高い工学者でも理論面は不思議と疎かな方が結構いらっしゃるようで、余計に心配になります。

356. Isshocking — June 12, 2008 @13:42:32

北大の件は344でzororiさんが先に報告されてましたね。見落としました。

>ところで阪大のも北大のも工学者による研究なんですね。コメント寄せてるのも工学者。
>なんで物理学者じゃないんでしょう。この辺が理論構築の進まぬ理由のひとつ?
工学の場合は部分的な整合性とか有用性があればそれはアリ、という感性が大きいのではないでしょうか。なんならオレオレ理論でもOK。
物理学者の場合は実験する前に基礎理論との一貫性を考えてしまうでしょう。

357. namuny — June 12, 2008 @14:35:43

休憩中なので手短に。

nabeさん
そのリンクですが、FireFoxでみていてだめだったのですが、
IEで見直してみたら見えました。お騒がせいたしました。
なかなか興味深いですね。微量な中性子発生は確認されたものの
コンタミからの放射を否定できるレベルではないのですね。

358. zorori — June 12, 2008 @14:10:11

芹沢さん、

>ところで阪大のも北大のも工学者による研究なんですね。コメント寄せてるのも工学者。
なんで物理学者じゃないんでしょう。

工学者にとっては、何か役に立ちそうな仕組み見つけ出せば業績になるわけで、その説明や理屈は後でゆっくりやればよいわけですね。理屈不明でもよく効く薬を見つければ医学的には有用なのと同じで。メンタリティとしては発明家と似ていて、その手法はとにかくいろいろ試してみる試行錯誤が中心ではないかと。そして、難しそうな課題の方が成功した時の評価も高いわけで、一発当てようという心理になる工学者も出てくるんじゃないかと。

一方、理学系の人はあまり見込みのない研究を選ぶことはあまりしないのではないでしょうか。

なんというか、常温核融合は理論はまだないわけですから、実在する可能性の見積もりもできないわけです。にもかかわらず、工学者が可能性を信じて研究をするのは、万が一実在した場合の実用性の大きさに目が行くのじゃないかなあと。確率は小さくても期待値が大きく感じるのでは。

それと対照的なのが、サイエンスの分野でも素粒子の発見で、こちらは理論が先にあって、未発見の素粒子があるに違いないという可能性の見積もりがあるわけです。そして探してみたらやっぱ有ったというわけで。

似ているようで、ずいぶん違うと思います。ちなみに私は工学部卒なんですが。

Up359. zorori — June 12, 2008 @14:51:31

連投、失礼します。
前のコメントと絡むのですが、ちょっとした疑問です。

普通、物理学者と言えば先ず理論を仮説として立て、それを検証するために実験をするというイメージがあります。理論があるので実験計画も立てられるわけです。

ところが、常温核融合では理論がないので、どのような実験をしたらよいかどのようにして決めるのだろうかという疑問です。結局、カンみたいなものでいろいろ試してみるということでしょうか?だとしたら工学的というか錬金術的な手法だなと感じます。

Owner Comment きくち  June 12, 2008 @15:22:24

いや、物理だからといって、必ずしも理論がきちんとあるとは限らないです。仮説とか、なんとなく、とかもあるでしょう。
あるいは、別の実験でなんだか妙なデータが出たので、そこを集中的に調べてみるとか。

「発見」は思いもかけないものです。超伝導であれ量子ホール効果であれ、狙ったものではないですよね。

常温核融合が妙なのは、理論がないからじゃなくて、「常温核融合が起きているに違いないので、起こそうとがんばっている」からじゃないでしょうか。
パラジウムは水素吸蔵物質なので、パラジウム・水素系の物性を調べるというのは自然な考えです。
そこで妙なことが起きた。常温核融合かもしれないと考えた。そこまでは、問題ではないです。その先は、条件の整備・再現性・核融合以外の原因検討・核融合である証拠をどうするか、といったことをいろいろ考えるべきなんですよね。
「常温核融合が起きているに違いない」というところから抜け出せないのが問題でしょう。「何かが起きているらしい。核融合の可能性もある」くらいの気持ちでやらないと。

361. ゆんゆん探偵 — June 12, 2008 @16:09:42

>「常温核融合が起きているに違いない」というところから抜け出せないのが問題でしょう。「何かが起きているらしい。核融合の可能性もある」くらいの気持ちでやらないと。

ここの距離の取り方を間違っちゃうと、データの読み方や統計の処理の仕方に不要なバイアスが入ってしまうのでまずいですね。

超心理学分野には、分野全般にわたってそういう特徴が見られます。

某氏の血液型性格診断に関する論証にも、同様の特徴が見られましたね。

362. zorori — June 12, 2008 @15:25:51

きくちさん、こんにちは、

確かに、きっかけはひょんなこともありますね。
ただ、たまたま妙なことが起きたのを見つけたとして、次の段階ではそれを説明できるかもしれない仮説を検証する実験となるわけですね。
その検証実験は結果次第で仮説を肯定も否定も出来るものでなければなりませんね。常温核融合の仕組みそのものを説明する理論を証明するものではなくとも、常温核融合が起きているという証拠にならないといけないわけでしょう。

ところが、実験後に検証できたという人もあればそうではないという人もいるといことは、検証実験になっていないのではないかと。じゃあ何をしているかというと、いきなり製品開発をしているような印象を受けるんです。製品開発というのは少々極端な表現ですが。

「常温核融合が起きているに違いない」と思っているとすれば、本人の心情としては検証実験は終わっているんじゃないでしょうか。次の段階の実用につながる核融合炉の試験制作のような気分じゃないかと。

常温核融合の研究者の方が既に常温核融合は確かめられたと言われるのを聞くとそんな気がしてくるんです。

363. 一発ギャグ — June 12, 2008 @17:38:27

常温核融合などあるはずが無い
陰謀論に違いない
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/98372.htmlLink

Up364. namuny — June 12, 2008 @20:31:45

(稲さん

Moが表面に単原子層偏析していた場合、濃度が0.1%程度にあたるのは承知しています。
それでも多すぎるといいたいのです。
稲さんが、スパッタ装置内にMoが有るといったのは、装置を構成しているステンレス等に
Moが含まれていることがありえる、という意味と理解しました。
実験に用いられる耐食性の高いステンレスといえばSUS316でしょうか。
こちらは他のステンレスに比べても高いMo濃度を持っていますが、せいぜい2〜3%です。
単純に計算すれば、Moの30〜50倍の鉄がサンプルに混入することになります。
これはサンプルの3〜5%にあたります。これだけでも非常に考えにくいことです。

また、Moの表面偏析ですが、Moは表面偏析しにくい金属と記憶しています。
鉄にMoが含まれていた場合、表面のMo濃度はさがるはずです。正確には鉄が表面偏析すると言うべきでしょうか。
これはSUSでも同様でしょう。
となると、周辺部品からスパッタされる異物の中のMoの比率もさらに下がることになりますね。
結果、スパッタターゲット以外から何十%もサンプルに堆積していることになります。
わたしが330で
>どれほど劣悪な実験環境を想定しているのか非常に疑問です。
と書いた理由をご理解いただけたでしょうか。

ですので、スパッタ装置内部の部品がスパッタされ、サンプルに付着したとしても
そこまでMoが含まれるとは考えにくいです。
それ以前に、普通、スパッタの前にはプリスパッタなどサンプル以外のところに
ターゲット材を付け環境を安定させる作業をするものです。
この辺は私が作業したわけではないので一般論ですが。


あと、SrやPd中のMoがどうなるかは知りませんが、結局は真空に対する界面エネルギーの差ですから
無論Feのほうがよほど表面偏析しやすいでしょう。(稲さんの理屈が正しいのなら
表面は鉄になっていなければおかしいですね。


その他の点についてはわたしはその証拠を示せる立場には無いので
岩村さんにその辺を含めたデータを出してくれることを願うだけです。

おまけですが
先の議論の際の
>少なくとも、この2価のイオンが非常に強くでるという論拠にはならないと思います。(以下略
というのは、常温核融合か否かはおいておいて、
質量数96のピークがSr2O(2+)であるという(稲さんの仮説に対し、疑問があるという
私からの個人的な問題提起です。
この論文を私が書いてあなたに査読をお願いしているわけではありません。
なにか返信がおかしくありませんか?

365. namuny — June 12, 2008 @21:02:24

ところで、北大の発表はすごいですね
あまりの内容に半信半疑どころか一信九疑です。

ガンマ線の発生にC13や窒素の生成などがあるとなると、
否定派の方も核反応であることを信じざるをえなくなるのでしょうか。
いったいどんな反応なのか想像もつきません。

366. NiKe — June 12, 2008 @21:54:34

「あるはずがない」なんて言ってる人はいないので、ギャグとして成立しないなあ。

いえ、独り言です。

> ガンマ線の発生にC13や窒素の生成などがあるとなると、
> 否定派の方も核反応であることを信じざるをえなくなるのでしょうか。
> いったいどんな反応なのか想像もつきません。

詳細なデータが明らかにされるまで話は先に進まないと思います。
この時点で「否定派」が「信じざるをえなくなる」というのは余りに気が早いのではないかと。

367. namuny — June 12, 2008 @22:23:37

NiKeさん
>詳細なデータが明らかにされるまで話は先に進まないと思います。
>この時点で「否定派」が「信じざるをえなくなる」というのは余りに気が早いのではないかと。

そういう意味ではありませんよ。疑問形ですし。
上の方で核反応の証拠としてガンマ線や中性子を測れという方が何人か居たので、これを示されたら信じるのかなと。
(肯定的な私でさえ信じがたいのに。)
一種の皮肉というか、慨嘆というかなんというか、そんな感じ(?)のものです。

368. PseuDoctor — June 12, 2008 @22:30:13

>NiKeさん
いやいや、本当に「あるはずがない」なんて言ってる人がいたとしたら、それこそギャグの対象でしょう。
本当にいれば、ですけどね。

>一発ギャグさん
もしそんな事を言っている人がいるのなら、是非どこにいるのか教えて欲しいです。一緒に笑い飛ばしに行きましょう。
それとも、わざと変な事を言うというのが「ギャグ」なのでしょうか?
・・・いや、無理にお返事なさらなくても結構ですけれど。

Up369. nabe — June 12, 2008 @22:47:54

WSJTさん,

はい,私も当時この神岡実験の結果を待っていた一人です.しかし論文を直接読んだ記憶はないにもかかわらず,”あぁ,やっぱり出なかったんだなぁ”という記憶が残っています.当時は私の周りの多くの人がその真偽の程に興味を持っていましたから,その人たちからの情報を聞いて納得したのだと思います.
今回,気になって論文を探してみたところ,東大宇宙線研究所のレポートに石田さんの書かれたものがあることはわかりました.これがなぜ一般的な雑誌の論文として出版されなかったのかはわかりません.すみません.

namunyさん,

読んで頂けたようで良かったです.

> 微量な中性子発生は確認されたもののコンタミからの放射を否定できるレベルではないのですね。

そうですね.放射性物質は少量とはいえ必ず存在しますから,それらの出す信号を本物とわけるのは難しいです.特にウラニウムとかラドンとかはカミオカンデとしても問題が大きく,特別少なくなるように工夫した濾過装置を使っているようです.

370. namuny — June 12, 2008 @23:35:32

きくちさん
328に返信頂いてたのにきがつきましたので。

>過剰熱が再現性よく観測できるとしたら、それは「過剰熱が出る」であって、核融合かどうかとは別です。
>核融合であるかどうかの検証は、さらに先の問題ですよ。

確かにそうですね。書いてから書き方を変えた方がよかったかなとちょっと後悔していました。
CF→現在常温核融合と呼ばれている現象
というつもりで書いていました。

それにしても、今度の北大の発表は衝撃ですね。
戦国時代、弓矢、槍が主力のころ、
種子島がやっと国産できるようになるかなと思って見ていたら
いきなり隣に戦車が降って来たような気分です。

371. kkojima — June 12, 2008 @23:17:51

うわ、仕事で忙しくて見られなかった間に進みすぎてて、書きづらいですが

namunyさん

>実験条件を明らかにし、特定の条件で異常な結果が検出されることをしめし、対照実験を行いこれらを比較比較したデータを公開すること

対照実験って、何がcontrolなのでしょう。controlとして何を考えるかは、実はその仮説の置き方に依存します。あまり、「対照実験」ということに乗っかるのは危険です。逆に、もっと説得力のあるデータがとれる可能性を自ら封じてしまう可能性もあります。

再現性が高くなってきたようなので、とりあえず、「何かの現象が観測されている」ことは、あなたの言う「否定派」でも認めているのではないでしょうか。あとは、どういうデータが示せれば、多くの人が納得するのかです。そのためには、どういうデータなら納得しそうなのかを見極めるには、「それでは証明できたことにならない」と言っている人たちが、どういう批判をしているかが、大きなヒントとなります。

あなたが「否定派」だとする人たちからのツッコミこそは、鍵となるデータを得られるアイディアの源のはずですよ。

ところが、そういうツッコミに対し、「そんな疑問を持つのは、既知の反応を元に考えるから」などと、理屈で反論しようとするから、変だと言われるわけです。

その時に、説明の付かない部分を埋めるのに、次々と新たな仮定を積み上げていくならば、到底、何らかの確証が得られるような見込みはありません。判りますよね?何かの批判に答えようとするたびに、新規に検証すべきものが増えるからです。

それにしても、
>ほぼ証明されたと考えていますよ。

これはついて行けません。再現性が悪いことが、本質的な問題ではありません。再現性が悪ければ、誤差なのじゃないか?とか、別の現象を見誤っているのでは?という疑いは生じますが。だから、それをひっくり返して、ある現象の再現性が高ければ、誤差とか見誤りではない、そういう現象は実際に観測されたのだ、とは言える。でも、それだけで、その現象を引き起こしている反応についての仮説の証明になるという話はないでしょう。

#すみませんが、途中を読み飛ばしているので、同じ指摘を既に受けているなら、私のコメントは無視してください。

372. kkojima — June 12, 2008 @23:42:23

全く間が悪いことに、直前にあるnamunyさんの話にあるきくち先生とのやり取りが、今私が書いたコメントとかぶってますね。

そろそろ退散すべきかも。

373. namuny — June 12, 2008 @23:45:32

kkojimaさん
すごいタイミングですね。

最後のところは先ほどの書き込みとかぶるのでパスしますが
その前のところ。再現性は重要ですよ。

”再現できないものは科学ではない”
ですから。
逆に言えば、再現できるようになれば、それは科学です。
解析され、理解され、改良され、発展するというレールに乗るものです。
そこに乗れば、私のようなサボリーマンが応援するようなところは過ぎたということでもあります。

Up374. 田部勝也 Website — June 12, 2008 @23:43:33

>pastaさん(#341)「ポリウオーターやN線を終わらせた科学者は笑われていますか?」

笑われてはいないかも知れませんが(私は笑われたと思いますけど)、もっと有益な事に使えたかも知れない貴重な時間と資金を費やしてしまった事だけは確かですね。

ルネ・プロスペル・ブロンドローがN線の存在を公表したのが1903年。当初から否定的な反応が多かったわけですが、ロバート・ウィリアム・ウッドはあえてブロンドローの実験を追試し、失敗を重ねた末に、1904年にブロンドローを訪ねてアメリカからフランスに渡航します(当時のその旅の困難さは想像できるでしょうか)。そこでの一連の実験とウッドによるその結果の報告によってN線は完全に信用を失ったわけです。ところが、それでもウッドの報告を信用せず、N線の(pastaさんの言う)「真理の探究」を目指した科学者たちは、1906年にブロンドロー自身がN線を捨てるまで、N線の研究に没頭するわけです。
その間、何人の科学者のどれだけの時間と資金が費やされたでしょうか。pastaさんは「多くの論文に共通する間違いを指摘するだけです。時間もお金もかかりません(#341)」とおっしゃっていますけど、少なくとも、N線を終わらせるのには「時間もお金も」信じがたいほど莫大に浪費された事実がある事は指摘しておきたいと思います。
余計な事を言えば、1904年以降もN線に固執し、1906年にブロンドロー自身に公開実験を持ちかけた(そしてブロンドロー自身にそれを拒否された)科学者たちは笑われたと、私は思います。

ところで私は、#306で「笑い話になる可能性が高いと思っている科学者たちが、N線やポリウオーターの“真理の探究”をさせられたとして、そのために、他のもっと有益な事に使えたかも知れない科学者たちの時間と資金が無駄になる事について、pastaさんはどう思いますか」と問うたのですけど、それに対しての回答がありませんね。
私は「笑われるかどうか」という(どうでもいい)事なんかよりも、「もっと有益な事に使えたかも知れない科学者たちの時間と資金が無駄になるかどうか」を問題視しているのですけど。

>pastaさん(#341)「多くの論文に共通する間違いを指摘するだけです。時間もお金もかかりません。でも現代の科学者たちはだれもそれをやらない。やらないのにニセ科学だといって後ろ指をさしている」

pastaさんは本当に、みんながみんな、公表されている実験事実に対する間違いや疑問点を指摘しないで、ニセ科学だと言って後ろ指をさしていると思っているのですか。
だとすると、相当重度の確証バイアスの罠に陥っている可能性があります。別エントリのコメントですけど、Jさんの解説を読まれる事をお勧めします(↓)。
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1191758412#CID1201267264Link

>pastaさん(#341)「ニセ科学、病的科学と言われている分野に一生を投じようとする若者はいないでしょう」

なぜ、それが「ニセ科学」「病的科学」と言われるようになったのか・言われているのか、考えてみた事はありませんか。もしかして、「なぜ『お前らの科学』はオレ(たちの可能性や誠実さ)をわかってくれないのだ((c)亀@渋研Xさん)」と叫びたいだけなのですか。

なお、上の亀@渋研Xさんの文書は、亀@渋研Xさんのブログから引用です(↓)。
http://shibuken.seesaa.net/article/81331477.htmlLink

>pastaさん(#341)「科学者のみなさんはぜひ本当はどうなのかを追及してほしいです」

その努力を一番怠っているのは、今回の件で言えば、荒田吉明先生らのグループ自身のように、私には見えるのですけど、pastaさんにはそう見えませんか。
だって、これだけ、「この点についてはどうなっているのか」「こういう実験はしてみたのか」「ここはこのような不備がある」などと言われてるのに、それらの疑問に謙虚に応えているようには、素人の私には見えないんですよ。荒田先生は、常温核融合について一番詳しい科学者のはずなのに……。
つまり、実はこれらの素朴で簡単な疑問にさえ答えられないんじゃないのか……と、疑ったとしても全然不当じゃない状態なのではないかと思うんですよね。

Owner Comment きくち  June 13, 2008 @01:34:28

ポリウォーターは実験と追試にもとづくきちんとした議論が繰り広げられた後に、提唱者も含めて「ポリウォーターというものはなかった」という結論で合意し、終結したものだと理解しています。その意味で、これは科学としてはじまり科学として終わった(間違いだと結論が出た)例であって、決して笑うべきものではないでしょう。
 
少なくとも、僕の理解はそうです。

もちろん、その後でもまだポリウォーターに固執する人がいたなら(たぶん、いたのでしょうが)、それは笑われてもしかたがないと思いますが。

376. ROCKY 江藤 — June 13, 2008 @01:06:29

>>pastaさん(#341)「ポリウオーターやN線を終わらせた科学者は笑われていますか?」
>笑われてはいないかも知れませんが(私は笑われたと思いますけど)、もっと有益な事に使えたかも知れない貴重な時間と資金を費やしてしまった事だけは確かですね。
 pastaさんの言われる「ポリウオーターやN線を終わらせた科学者」は、田部勝也さんの例ではロバート・ウィリアム・ウッドのことではないのでしょうか? 彼はむしろ賞賛されたかもしれません。
 「終わらせる」と言う表現の意味が、pastaさんと田部勝也さんとで食い違っているように見えます。

377. pasta — June 13, 2008 @00:18:14

技術開発者様
ていねいなお答えありがとうございます。でもちょっと難しいですが。
こんな感じということでいいでしょうか。基本的に一般社会はあるかないかわからないものはないことにしておいたほうがいいので、
常温核融合が話題になった->学界でもあるかないかわからない->とりあえず社会に対してはないことにしようと否定発表->でも学界内では研究継続->解明できたら発表しようとしてた->学界内で合意ができないのに研究者が勝手に発表->これはいけないことである。

田部様
ていねいなお答えありがとうございます。
ご質問がありますが私には科学の分野で何が有益かよくわかりません。基本的に有益でないが真理を探究することに価値を置く分野だと思ってます。だからN線の存在がどういうメカニズムで誤認されるかを解明することはひとつの真理の解明なので有益なことだと思います。他の分野でも真理の解明が進んだかもしれませんが真理が解明されればどちらも有益であり、比較はできないと思います。

公表されている論文群にたいして科学的疑問や批評がされているのであればいうことはございません。私がしらなかっただけです。

ニセ科学、病的科学と呼ばれることになったのかは人間の心理としてなんとなく想像はつきますがはっきりわからないので教えてください。ところでニセ科学と呼ぶにも病的科学と呼ぶにも常温核融合と呼ばれる現象(過剰熱とかHe生成)が一般には否定されているということが前提になります。でも現象がないことを証明するのは難しいと思います。現象があったという証拠がないという評価は多いと思いますがそれは現象があることを証明しないだけで現象がないことの証明にはなりません。ニセ科学とか病的科学とかと呼んでいる人はどのようにその証明をしたのでしょうか。そこがこの問題の一番わからないところです。また、その分野をニセ科学とか病的科学とかと呼ぶ行為は真理の探究にどのような役割を果たしますか?

荒田先生が真理の探究にどんな役割を果たしているか。荒田先生はROTHWELLさんによると53本もの論文をだされています。もちろん荒田先生は名誉教授でもあるしご高齢ですし、疑問や指摘に謙虚に答えるようなことはないかもしれません。しかしこれらの論文をもとに誰でも評価をすることができます。もし共通する間違いがあれば「なぜ荒田先生は間違ったか」を解明することができます。それは物理的ではないかもしれないが研究者の心理の真理の解明となります。間違いがなければそれらの実験結果は物理的な真理を解明する材料になるでしょう。荒田先生が正しくても間違っていても私は荒田先生は真理の探究の方向に向かっていると思います。

Owner Comment きくち  June 13, 2008 @02:03:26

それはやはり基本的な科学の論理をごぞんじないのですよ。

まず「現象がないことの証明」はできません。たとえば、100回実験して現象が観測されなくても、101回目には起きるかもしれないわけです。いっぽう、「現象があることの証明」はできます。だから、科学では「現象がある」と主張する側がそれを証明するのがルールです。
「幽霊がいないことを証明せよ」という問題を考えてみればわかると思いますよ。
 
たしかに、「ある」と信じる側からすれば、これは不公平に思えるかもしれません。しかし、証明するという点からすれば、「ある」と「ない」は同等ではないんです。
したがって、「常温核融合がある」と言いたければ、きちんと「ある」ことを実証しなくてはなりません。また、否定側の主張も「常温核融合はない」ではなく「常温核融合は実証されていない」です。実際、常温核融合が絶対にありえないと思っている人はいないでしょう。ただ、これまでの状況から「まず、ないだろう」と思われているわけです。

もちろん、それが他のさまざまな現象と矛盾するものであれば、「ない」と言ってほぼ間違いない場合があります。エネルギー保存則や熱力学第二法則に反する現象などは、「ない」と言ってもかまいません。ただし、エネルギー保存則のような基本法則でも、言葉の厳密な意味で「絶対に正しい」とは証明できませんから、純粋に論理だけで言うなら「ない」とは言えません。そのあたりは、「ありえなさ具合」との兼ね合いになります。

Up379. arimohu — June 13, 2008 @02:01:58

横レスですが>pastaさん
現象が無いことの証明は悪魔の証明です。立証責任は主張側にあり、少なくともこの公開実験では不十分なのでしょう。
真理の探究であれば何でも許されるわけではありません。今回のスタンドプレーは大学の信用に傷はつけたでしょうし、研究費が国から出ているとしたら無駄なことに税金が投入されていることにもなりかねません。実験そのものはスタッフや学生にやらせているとしたら、報われない可能性が非常に大きい研究では彼らの今後の人生設計にも影響するでしょう。
53報の論文数は多いとも少ないともいえません。1000報出した人もいますし数報でノーベル賞を受賞した人もいます。
要は主張の中身と、研究に対する姿勢が批判の対象なのです。物理であれ化学であれ生物であれ地学であれ、科学者は懐疑的に現象を考察します。単に何でも疑うことではありません。仮説がもし正しいとした場合に既知の真理と照らし合わせて整合性が取れるかどうかを徹底的に検証するのです。私は化学屋ですが、そうした指導を教官から厳しく受けてきました。
果たして荒田氏の指導を受けた人々はそうした教育をされたのか?はなはだ疑問です。その点だけでも、荒田氏のやっていることは真理の探究の妨害に他なりません。まじめに論文書くなりベンチャーでも立ち上げればいいのに。

380. 田部勝也 Website — June 13, 2008 @03:33:17

>きくちさん、ROCKY 江藤さん、pastaさん

ご指摘ありがとうございます。きくちさんとROCKY 江藤さんのご指摘に対しては、反論はありません。これまでの話を整理する意味も含めて、自分が誤謬に至った経緯をまとめておきたいと思います。

まず、pastaさん(#295)が「科学者の方々には常温核融合と言われている現象が本当はどうなのかをもっと探求してほしいです」と主張します。論拠は主に「常温核融合といわれる現象の真理は探究されたのですか」「真理の探究の結果、N線やポリウオーターみたいな結果であっても笑い話ですみます」の2点だと、私は理解しました。

それに対し、私(#306)は、「N線やポリウオーターみたいな結果であったら笑い話ではすみません」と反論しました。論拠は「それは、他のもっと有益な事に使えたかも知れない科学者たちの時間と資金を無駄にした事を意味するから」です。
ただし、「笑い話では済まない」「笑い話で済んだとしても探究する価値がある」と考える科学者は、それを探究すれば良いですけど、そうでない科学者にまで「それを探究しろ」と言うのは、あまりに傲慢にすぎる──という点をしっかりと指摘しておけば良かったと、今は思っています。

pastaさん(#341)の「ポリウオーターやN線を終わらせた科学者は笑われていますか?」という言葉に対して、私(#374)が見当外れの不適切な応答をした事は認めます。
個人的には、N線も1906年までちゃんとした科学であり、科学として始まり科学として終わったと思っています。決して笑うべきものではないと考えます。
#374では、ただ、「少なくとも、N線を終わらせるのには「時間もお金も」信じがたいほど莫大に浪費された事実がある事は指摘しておきたいと思います」と書くにとどめておけば良かったと、悔いています。
私の卒研自体が、新発見と思われた特異な物理現象が実は実験設計の不備に拠るものだと証明するものだった事もあって、否定的な結論を十分に証明する事も素晴らしい科学的成果だという認識は強く持っていたつもりだったのですけど、今回は脊髄反射に反論しようとするあまり、行き過ぎたコメントをしてしまいました。

#374のコメントは、「笑い話」を「否定的な結果に終わる話」、「笑われる」を「否定的な結果に終わる」と読み替えて理解していただくと幸いです。
その上で、pastaさんには、その「真理の探究」が否定的な結果に終わるだろう(少なくとも今取り組んでいる「真理の探究」よりも興味を持てない)と考えている・表明している科学者に対してまで、その「真理の探究」を強要する事に対しての見解を求めたいと思っています。

Owner Comment きくち  June 13, 2008 @09:11:03

ああ、そういう意味ではポリウォーターもN線も今となっては「笑い話」ですね。非常に教訓的な笑い話です。
 
今回の荒田先生のケースなどは、その教訓が生きてないという意味で、「笑えないが、笑い話」というところかと思います。

382. 田部勝也 Website — June 13, 2008 @03:39:43

上の私のコメント(#380)を踏まえた上で……。

>pastaさん(#377)「公表されている論文群にたいして科学的疑問や批評がされているのであればいうことはございません」

念の為、科学論文の評価としては「無視」というのも大変大きな意味をもつ「批評」であると、私は理解しています。
何度も繰り返しているように、科学者たちは数多くのさまざまな「探究すべき真理」の中から、自分の興味や社会的意義など各自の価値観に従って、自分の「探究すべき真理」を選ぶわけです。日夜大量に生み出される「探究すべき真理」のすべてに対して科学的疑問や批評をするのは合理的でありませんし、そもそも不可能です。
ですから、科学者たちは、自分が探究している・しようとしている「真理」が、他の科学者たちの興味を惹き、他の科学者たちにもそれが「探究すべき真理」だと思ってもらうように、多大な努力をしているわけです。それはもう科学者としての死活問題と言っても良い切実な努力です。

荒田先生はその努力を(正しい方向で)しているのかどうかが問題になっているわけです。

ここでのコメントを注意深く読むと、多くの「否定派」の人たちは、「この点について明確でないと興味を持てない」「ここの不備が解決されないと真剣に検討するに至らない」といったニュアンスの発言をしている事が分かると思います。決して、ニセ科学とか病的科学とか言って頭ごなしに否定しているわけではないように、私には思えます。
逆に言えば、「その点を明確にすれば興味を持ってその“真理の探究”をしてみようと思うかも知れない」「そこの不備が解決されれば、真剣に検討してみたいと思うかも知れない」という事ですよね。
なのに、50本以上もの論文を書かれていて、それでも、自分が取り組むに値する「探究すべき真理」だと誰にも思ってもらえないという事は、やはり何か問題があると考えざるを得ないと思うのです。

最後に、「なぜ荒田先生は間違ったか」については、(まだ間違ったのかどうかは分からないわけですけど、「研究者の心理の真理の解明」という点については)嫌と言うほど例証はあって、すでにとてもたくさんの論考がなされていて一般書にもなっていると思いますので、興味があれば探してみると良いと思いますよ(「これ」という一冊を挙げられなくて申し訳ないのですけど)。

383. 芹沢 — June 13, 2008 @06:22:01

>一発ギャグ
これは恐らく、CF擁護派が「俺の研究が否定された!陰謀に違いない!」と叫んでいるようだ、という意味でしょう。
勿論、CFを頭から否定しているのではなくて単に「今回のではまだ証明されてないね」と言ってるだけだ、というのは承知の上で、にも関らず擁護派は全否定されたと取って躍起になる、そこに陰謀論者と同様の姿勢を見たという。
以上、解説終わり。

>ポリウオーターやN線を終わらせた科学者は
エーテルの存在を否定したのはマイケルソン/モーリーの実験でしたっけ、あれはエーテルの存在を証明するつもりの実験だったんですよね。ところが予期した結果が出ない。精度が低いんじゃないか、いや実はこういう理由だったと考えれば説明が付くんじゃないかと喧喧諤諤の議論の末にいくつかの修正実験が行なわれ、いずれもエーテルの存在を証明する結果が出ずに終わったわけですが。
信じていても、いや信じていればこそ、白黒はっきり付けるための実験を行ない、結果が黒であればきっぱり受け入れる。それが科学ってもんです。
「まだ証明されてないだけ」と仰るなら「何を以て不在の証明とするか」を明示せねばなりますまい。反証可能性です。
それがないと陰謀論者やID論者みたいに無限後退してしまいますよ。

余談ながら、進化が仕組まれたものではなく偶発によるものであることが証明されましたね。
http://transact.seesaa.net/article/100181426.htmlLink
20年間、44000世代に亘る壮大な実験でございました。
この「枸櫞酸消化能力を獲得した新種」はどう分類されることになるのか気になります。

UpOwner Comment きくち  June 13, 2008 @09:22:54

20年間の実験って、すごいですね。
生態学にはものすごい長期観察の例があるようですが、大腸菌で20年がんばったのはまた別のすごさがあります。
読んでみなくては。
 
気の長い話としては、北大の100年コンクリートなんてのもあるようですが。

385. ちがやまる — June 13, 2008 @07:06:13

日常生活に何が必要だろうか、ということから考えてみると、〜は科学だ、〜は非科学だ(〜は生活に直結していない話題)と権威者に決めてもらってそれに従うことは必要なことではないように思われます。専門家に問題をどうとらえたらいいかについて初歩的なものも含めた情報を出してもらうことはもちろん大切なことでしょうけれども(そして、知識差を利用して本を売ったりするだけなのではなく、その本などで知識差をうめるような情報を出してくれる人が貴重なのです)、そこにもとめられるものは科学・非科学の判定をあおぐことではないでしょう。

このブログでは何度か出ているようですが、上の「〜」も含めて日常生活に現われる対象について、おおざっぱなうさんくささ度が自分で見積もれて、自分でうさんくさいものを避けられることが大切なのではないでしょうか。それに必要なことは、それぞれの人の知識経験に応じて日常で出会う現象の本質を問うことで、うさんくささ度を見積もる技量をあげ、専門家が出してくれる情報をもとに物差しを補正していくことでしょう。
ですから日常から離れた事項について、結局白なのか黒なのかはっきりしてくれ、と依頼して答えてもらっても物差し向上にはあんまり役立たなくて、液晶ディスプレイにものが映るってどういうことよ(めちゃくちゃ沢山な問題が詰まってますが)みたいな問題について力量のある人のとらえかたを検討してみたりする方がずっと役立つのではないでしょうか。
うさんくささ度がはっきりしない場合には、「よくわからん」の方へそっと戻して忘れておけばいいのです。

386. (稲 — June 13, 2008 @08:26:44

namunyさん、

論文に「書かれていること」だけに基づいて、「書かれていないこと」に関してああだこうだ言い合ってもたいした意味はないと思いますが、一つだけ。

>稲さんが、スパッタ装置内にMoが有るといったのは、装置を構成しているステンレス等に
>Moが含まれていることがありえる、という意味と理解しました。
>実験に用いられる耐食性の高いステンレスといえばSUS316でしょうか。
>こちらは他のステンレスに比べても高いMo濃度を持っていますが、せいぜい2〜3%です。
>単純に計算すれば、Moの30〜50倍の鉄がサンプルに混入することになります。
>これはサンプルの3〜5%にあたります。これだけでも非常に考えにくいことです。

イオン源で、イオンビームから見える部品をステンレスで作ることはさすがにないです。表面電位が不安定でビームのコントロールが難しいし、まさにnamunyさんのおっしゃるとおりFeによる汚染がおきますから。で、何を使うかというと、これが純Moだったりするんですよね♪ 

Owner Comment きくち  June 13, 2008 @09:18:25

Moを使っているんですか。
この手の実験をまったく知らないのですが、すると、試料に含まれないはずのMoが観測されちゃうというのはわりとよくあることなのでしょうか。

388. 技術開発者 — June 13, 2008 @08:09:37

こんにちは、pastaさん。

>こんな感じということでいいでしょうか。基本的に一般社会はあるかないかわからないものはないことにしておいたほうがいいので、
>常温核融合が話題になった->学界でもあるかないかわからない->とりあえず社会に対してはないことにしようと否定発表->でも学界内では研究継続->解明できたら発表しようとしてた->学界内で合意ができないのに研究者が勝手に発表->これはいけないことである。

なんていうかな、学界の作法というのが社会の原則とマッチングしていた時代のことをきちんと考えて欲しいわけです。私は「東京−大阪を3時間で結ぶ夢の弾丸列車」なんてたとえ話をするんですね。もともと、そういう話が夢のように思える時代に、世間に向けて「こんな弾丸列車ができるから作りたい」と言っても、世間は冷たくて普通だったんですね。「線形の良い線路を引いて、空気抵抗の少ない強力なモーターを積んだ新型車両を開発すれば」なんて根拠を説明しようとしても、世間の人は「そんな俺には分からない難しいことを言っておれを騙すつもりだろう」としか思ってくれないのが社会の普通の雰囲気だったんじゃないでしょうか。でも、それだと実際に新幹線はできませんよね。そこで、専門家の作法として「自分の専門に関する根拠がくっついている話については、きちんと吟味しなさい」という作法が必要になるわけです。そうすると「線路の線形と速度」に関する専門家はその根拠を吟味して「確かに線形が良ければ250キロは出せるから夢じゃないかも」とか言い出す訳ね。空気抵抗やモーターの専門家も「確かに夢じゃないね」と言い出す訳です。そうやっていろんな専門家が揃って言い出す事で、やっと冷たい世間も「そうまで専門家が言うならできるんだろう、できれば便利だから作ろうよ」と言ってくれる要になるという全体像なんです。なんていうか、世間が冷たいことが前提としてあって専門家集団は「きちんと判断する」ということをより強く求められる訳ですよ。

でね、実は専門家は変わっていないのだけど世間の方が専門家の持つ「常識に囚われずにきちんと根拠を判断する」という作法に形だけすり寄ってしまっているのが現代なのね。形だけになるのは当然で「常識に囚われない」は専門性なんてなくても誰でも簡単になれるけど、「きちんと根拠を判断する」は専門家でないとできないからね。つまり「そんな難しい事をいって騙すつもりだろう」なんて部分が衰退して「難しくて分からないけど、常識に囚われて判断してはいけないそうだから、できるのかも」になっているのが今の社会なんですね。そうなると、どんな話でも気楽に世間に流行ってしまうわけです。でもって、実は、それは科学の発展を大きく損なうことにつながるのね。

 例えば、上の「弾丸列車」の話でも、まず世間は「夢だろ」と相手にしないから、専門家が吟味して「できる話」の範囲で世間に出るのね。つまり「東京−大阪3時間」とね。でも世間が「常識に囚われない」なんて言い出すと、「俺の考えでは東京−大阪2時間だ」「俺は1時間だ」「いや30分だ」幾らでも根拠のいい加減な話は出てくるよね。そうすると世間は「早いに越した事は無いな」と「30分説」の電車にお金をつぎ込むかも知れないよね。もし、新幹線が構想された時代に世間が「常識に囚われない」をやったら、実現可能性の高かった新幹線にはお金が投資されずに、途中で頓挫するような弾丸列車構想にお金がつぎ込まれたかもしれないよね。

 そういう部分を考えて見て欲しいわけです。そしてそうやって、世間が「常識に囚われない」事をよしとする社会では専門家集団はどう働けば良いのかという事も考えて見て欲しいんですね。

Up389. ちがやまる — June 13, 2008 @09:04:24

この話ですね。番組は私は見ていませんが。
http://books.bitway.ne.jp/meng/cp.php?req=126_01_01&site=book&bid=B1040002001&catid=0804Link

「日本国有鉄道」の話ですから、方針決定も含め、科学研究の進め方とらえ方の例につながるかは疑問に思います。

390. 技術開発者 — June 13, 2008 @09:32:11

こんにちは、ちがやまるさん。

>「日本国有鉄道」の話ですから、方針決定も含め、科学研究の進め方とらえ方の例につながるかは疑問に思います。

まあ、或る程度デフォルメしてたとえ話にしている面があるんですね。一番言いたいのは、まず、世間が「否定的である」という事の大事さなんです。だからこそ技術者は「否定的」を打ち破るだけの「確かさ」を提示しなくてはならなくなり、「確かさ」をきちんと整備する能力を磨くことで科学者なり技術者になっていくわけです。そういう「否定的→だから確かさを磨く」という社会のシステムにより、いい加減な事が社会に出るのが防がれていた訳です。社会が否定的であることにより、科学や技術は「より確かなもの」を磨き出す能力を持つことができた訳ですね。

 社会の多くの人が「否定的であることは良くないのではないか」とするなら、科学者や技術者は「確かさ」を磨き出す必要性は少なくなっていく訳です。だから問いかけたい訳です。「そういう社会を本当にお望みなんですか?あなたの未来、あなたの子供の未来、あなたの孫の未来にとって、科学者や技術者が『確かさ』を磨く事に価値が薄い社会は本当に幸福なんですか?」ってね。

391. zorori — June 13, 2008 @09:46:45

技術開発者さんのコメントを読んで、日ごろ苦々しく思っていることを思い出しました。世の中全体が直接民主主義の方向に逆行しているように感じています。行政の分野では住民の意見を聞くということがおおはやりで、行政官の専門性などは不要と考えている人が多いように感じます。政治でも劇場型政治というかポピュリズムというかそんな感じです。行政出身の政治家は人気ないですし。

それで、科学でも最近は論文投稿、学会発表という手順を踏まずにいきなりマスコミ報道する例が増えているような気がします。研究費獲得のためには世論が結構重要なのかも知れませんが。海外では、先にマスコミに報道されたような論文は受け付けない雑誌もあったかと思いますが、それとは逆方向です。

専門家集団の中である程度、選別、格付けされた情報が一般に流れるのではなく、いきなり個々の専門家の評価を一般人がするような方向にあるように感じます。

392. ちがやまる — June 13, 2008 @10:56:26

説明をいただいたおかげで技術開発者さんのおっしゃりたかったことはわかりました。
ただ、科学者、技術者たちの社会学みたいな話になると、あまり抽象的だと役立たなくなると思います。先立つモノ、メシの種、はどの業界でも重要であるとともにナマナマしい側面も持つものなのでしょうから。
60年くらい前の分子生物学の揺籃期に物理化学者がX線回折や電子顕微鏡ですでに済ませていたような事を1980〜90年代の「バイオの時代」に工学系の人たちが繰り返しているのをよく目にしました。科学の前線からははるかに後退した地点ではありましたが。無駄は相当あったと思います。でも先端を支えるための底辺の維持、などということまで考えたら全くの無駄ともいえなかったでしょう。どのくらい無駄といえるかは簡単ではないと思います。
さらに、研究費を分配すると簡単に言っても、専門が違う、カテゴリの違うもの同志を比較する、という問題が出てきてしまうわけです。

393. kkojima — June 13, 2008 @11:51:42

namunyさん

すいません、間があいちゃってますけど、再現性の話は

「現象を観測したこと自体が信頼されない」

というレベル。でもって、再現性よく現象を起こせるようになって、ようやく、そういう現象が起こっていることは、信じてもらえるようになる。

このステージにいるのでしょう?と申し上げてます。

報告された現象自体が信じてもらえない中で、その現象を引き起こすのがどのような反応なのかという議論がナンセンスなのは当然。これから、ようやく、どういう反応なのかという議論に入っていけるというところです。

核融合だという証拠になっていないというツッコミは、再現性が悪いということとはレベルの違う話ということです。逆に言えば、漸く、そういうツッコミができるレベルになったのです。

再現性が重要なのは当然です。当然ですが、再現性が得られたから、核融合の証拠になるはずが無いじゃないですか。それは、別に検証が必要なことなんですよ。

Up394. 技術開発者 — June 13, 2008 @11:45:31

こんにちは、zororiさん。

>技術開発者さんのコメントを読んで、日ごろ苦々しく思っていることを思い出しました。

 確かに政治・行政の世界でも成り立つ話かも知れません。もともと社会が「変化を嫌う」面が強くあり、特に負担増なんてのはとても嫌うというのが当然である状態があって、政治家には「それでも将来のためにはこの負担増が必要なんです」とうまく説明出来る能力が要求されるし、その政治家のブレーンを務める社会・経済などの専門家は他の専門家から突っ込まれても大丈夫なだけの「確かさ」を持った将来予想なり対策案を構築する能力が要求される訳です。しかし、小泉さんの頃から、社会に「変化を嫌っては成らない」という意識が強くなり「痛みに耐えることも必要」という意識が痛みの内容を深く吟味されることなく喚起されたことで、「痛みの内容(つまりその痛みで将来が良くなるのかどうか)」があまり議論されなくなっている感じがします。

例えば後期高齢者医療制度なんかも2006年6月の国会で強行採決された訳ですが、TVをはじめマスコミは委員長席に詰め寄る議員たちの映像は山ほど流しながら、その時に裁決された法案で国民の皆さんの負担がどうなるのかはほとんど議論していなかった訳です。そして、現実に法律として施行されてから「天引きは高齢者虐めだ」と始めて報道され、そして制度の見直しなんてことになるわけです。本来ならそういう議論は国会で審議されている段階で「専門性に基づいて予測」して、その段階で修正するなら、はるかに無駄が少ないわけですね。

395. namuny — June 13, 2008 @12:29:27

(稲さん
>これが純Moだったりするんですよね
この点については私の不勉強でした。失礼しました。(イオンビームスパッタは使ったことがありませんでしたので・・・言い訳ですね。)

あと確かに
>論文に「書かれていること」だけに基づいて、「書かれていないこと」に関してああだこうだ言い合ってもたいした意味はない
のにも賛成しますので論文内部から。

Fig6でPrの、Fig8でMoについての再現実験の結果が示されていて
何れも検出されていないようですが、これについてはどのように説明されますか?
Moの混入がソース源が原因でしたらいずれでも見えるはずですよね?
また、Prが押さえのCuが拡散して見えてきているのであれば
こちらも同様に見えなくてはおかしいですね?表面は何れもPdで同一です。

実験環境の話しに行かずに先にこちらに行くべきでしたね。反省します。

396. (稲 — June 13, 2008 @12:24:39

きくちさん、

>この手の実験をまったく知らないのですが、すると、試料に含まれないはずのMoが観測されちゃうというのはわりとよくあることなのでしょうか。

keVのイオンビームをぶつけてターゲットを「蒸発」させ、基板に積み上げることをスパッタ成膜と呼ぶわけですが、イオンの作り方とか制御の仕方とかでバリエーションがあるわけです。イオンが余計な所にも当たってしまうと、不純物の原因になります。余計なところに当たらないように工夫するし、イオンが当たりそうなところにはスパッタ効率の低いMoとかWを使うわけですが、それも程度問題。

やり方によってはそういう不純物を減らすこともできますが、それも結局はできあがった膜を分析してみないと分からないわけです。岩村さんのJJAPの論文では、XPSで分析していますが、あのS/Nでは最低でも数%以上の濃度にならないとスルーされてしまうと思います。

それから、「固体内核反応研究No1」が図書館にあったので見てみました。第一の感想は、「SIMSの信号強度が強い!」 JJAPでは「最大の信号強度」の96がたったの数十〜数百cpsだったのに、こちらでは最大でないくせに数十万cps! 

第二は、「あの黒い付着物をどうして分析しないんだろう?」 (EDX、EPMAでは第2周期までの軽元素の分析はできないです。)同位対比がどうの(あるいは、57の正体がこうの)、というのはその後の話でしょうね。

397. zorori — June 13, 2008 @13:18:07

北大の記事にあった国際常温核融合学会(会議)で、別の掲示板での出来事を思い出しました。環境ホルモン学会は環境ホルモンの存在を議論する場として相応しいかというような話です。

普通に考えると「常温核融合学会」というような学会は常温核融合が存在すると考える研究者の集まりですよね。存在することを前提として、さらに研究や実用化などに資するというのが設立趣旨みたいなものでしょう。

自らを否定するような常温核融合の存在を議論する場としてはふさわしくないように思います。

Owner Comment きくち  June 13, 2008 @13:50:50

ええ、学会に関してはその問題があります。

僕はよく「マイナスイオン応用学会」などを例にしてその話をするのですが、なにかが「ある」ことを前提に作られた学会で「あるかないか」の議論が可能かというと、それははなはだ疑問です。
超心理学会なども、同じ問題を抱えているのではないでしょうか。
 
もっとも「学会」という言葉は組織を指す場合と学術会合を指す場合があり、ちょっと事情が違うかとは思いますが。

Up399. kkojima — June 13, 2008 @15:11:44

技術開発者さんの「否定的」という一群の文章は悩ましいですね。
私としては、その「否定的」というのは「保守的」な意味かと思って読みました。私は、研究者ではありませんので、そういう「保守的」な大衆の一人であるべきなのかも知れませんが、私自身は、いろんなことを頭から否定するのは、頭から信じ込むのと同じくらい根拠がないと思っているため、そういう行動を良しとしていません。
でも、その思いがどうあるかという問題は、その行動が大衆の一員として埋没した中では考慮されることではないのですよね。

面白いことに、Rothwell氏に、「物理学を学んだものは、大衆とは違って、頭から否定はしないだろう」旨の発言をぶつけたら、氏からは「判りますよ。物理学を学んだ人なら、頭から否定するのは当然ですよね。」のようなリアクションをいただいているのですね。日本語を誤読する問題を除外しても、それが、彼において、科学者の反応というものについての先入観、さらには、大衆の反応についての先入観が反映されていると見ることは、さほど無理はありますまい?

彼は、(そういう発言はしていないと思ったが)「大衆は虚心坦懐に受け止める」「科学者は"既存の科学"の範囲内でしか考えられない」という先入観を有するようです。先入観を持っていることまでは責められませんが、せめて、そうじゃないと主張した内容を、正しく受け止めて、反論してほしかったなぁと遠い目。こちらの意図を、かれの先入観に沿うように誤解しているので、意見が対立しているのに、対立していない、私が彼の話に賛意を示していることになっちゃったりするので、どうもね。

という話を読んで、他の方はどう思われますか。

400. 技術開発者 — June 13, 2008 @15:59:02

こんにちは、kkojimaさん。

>技術開発者さんの「否定的」という一群の文章は悩ましいですね。
>私としては、その「否定的」というのは「保守的」な意味かと思って読みました。

まあ、もともとは「社会の健常な保守性論」として述べていたものですから、保守的と読み替えて読んでいただいても良いのですが、

>私自身は、いろんなことを頭から否定するのは、頭から信じ込むのと同じくらい根拠がないと思っているため、そういう行動を良しとしていません。

社会的な意味で言うと根拠の必要性とは何かなんです。なんていうか、社会の健常な保守性というのは「お遊びのために生じたものではない」訳です。「生き延びる」という実利のために生じたものです。私は「原始人と茸」なんてたとえ話で説明したりしますが、原始人は知性持つことでいろんな地域に広がっていったわけですが、それぞれの土地で身も知らぬ植物や動物あるいは茸などにであっただろうと思います。「原始人だから初めての茸でも手当たり次第食っただろう」と思われるかも知れませんが、私はたぶん、「飢えない限り自分の知っている食い物だけを食おうとした」と思っています。でも新しい土地で自分の知っている食い物だけでは足りなくて飢える訳で、その飢えの中で「食っても大丈夫」だったり、食ってひっくり返ったりしながら食い物のレパートリーを増やしていったのだろうと思うわけですね。

「社会の健常な保守性」というのは、或る意味でこの「食い物があるなら、食えるかどうか分からない茸は食わない」という原始の時代の知恵と同じだろうと思うわけです。

401. kkojima — June 13, 2008 @16:53:21

技術開発者さん

>「社会の健常な保守性」というのは、或る意味でこの「食い物があるなら、食えるかどうか分からない茸は食わない」という原始の時代の知恵と同じだろうと思うわけです。

それは、現代でも同じだと思います。食べ物を資源に一般化すれば、近代的な概念になるでしょう。

この例で言えば、「食い物が程なくなくなるぞ」のような社会に対する警告に対して、その「保守性」がどう働くか、という場面を想像した時に、私の感じる悩ましさが、御理解頂けるかと。先のコメントでは、「悩ましさ」を説明できていません。

「そうは言っても、目の前の食い物はあるじゃないか」という対応が、恐らくは、保守性なのですね。それに対して、「無くなる」と主張している人は、(その予測が正しいかどうかは別にして)恐らくは、反応の鈍い大衆に落胆しながらも、自らは、使命感に突き動かされて行動する、という場面がありそうです。

使命感は、「正義」にすり替わりがちです。大衆に対して、彼の警鐘に耳を貸さないよう、いろんな妨害をする人は、彼にとって、「悪」と認定されるのでしょう。

これくらいにしておきます。おかげさまで、自分の中のイメージが明確になったような気がします。

402. 技術開発者 — June 13, 2008 @17:06:19

こんにちは、kkojimaさん。

>「そうは言っても、目の前の食い物はあるじゃないか」という対応が、恐らくは、保守性なのですね。それに対して、「無くなる」と主張している人は、(その予測が正しいかどうかは別にして)恐らくは、反応の鈍い大衆に落胆しながらも、自らは、使命感に突き動かされて行動する、という場面がありそうです。

 まさにその部分を言っている訳ですよ。熱帯で生まれた人類が冬のある地方まで広がったときに、そういう話が原始人の間で起こったと思うんです。最初の冬をたぶん共食いして生き延びた者は、冬を知らない者にどうやって「冬は怖い」と伝えたのかを考えて欲しいんです。その保守性を打ち破るだけリアルに具体的に伝えたのでは無いでしょうか?というより、生き延びた者のうちその保守性を打ち破るだけのリアルな具体的な伝達ができた部族が生き延び、kkojimaさんが言われる様な簡単に落胆するような伝達者の部族は、また何の備えもなく冬に突入して全滅したか、共食いしてわずかに生き延びることを繰り返したりしたんじゃないかと思うんですね。このリアルに伝える能力こそが、上で言っている「確かさ」を磨き上げる能力と同じ事だろうと思うんです。

403. namuny — June 13, 2008 @20:59:52

(稲さんへ
「固体内核反応研究No1」見つけられたようですね。
買っても大して高くはないですが、安いに越したことはないしよかったですね

あと、スパッタの説明が誤解を招くのでつっこみを。
>keVのイオンビーム
ここは不適切です。かならずしもビームではありませんし、
イオンのエネルギーがそこまで高くないものもいくらでもあります。
RFスパッタやDCスパッタ、マグネトロンスパッタなどは
ターゲット表面近くにプラズマを作るタイプです。

>「蒸発」
スパッタはイオンを高速にターゲットにぶつけてターゲットの原子を吹き飛ばし、
サンプル上に堆積させる技術(もしくはサンプルにイオンをぶつけて削る技術)であって、
蒸発と違いこのときターゲットが混合物であってもその組成を保ったまま
成膜できるのが特徴です。
蒸発させて成膜するのは普通は蒸着装置といいスパッタ装置とは完全に別個のものです。

わかって書いてるとは思いますが指摘したくなってしまいました。ご容赦。


kkojimaさん
なんか議論がとってもすれ違っている気がするのですが。
どこがどうすれ違っているかについては頭をひねってますので少々お待ちを。

Up404. (稲 — June 13, 2008 @21:44:35

namunyさん、

>Fig6でPrの、Fig8でMoについての再現実験の結果が示されていて
>何れも検出されていないようですが、これについてはどのように説明されますか?
>Moの混入がソース源が原因でしたらいずれでも見えるはずですよね?
>また、Prが押さえのCuが拡散して見えてきているのであれば
>こちらも同様に見えなくてはおかしいですね?表面は何れもPdで同一です。

ええと、前にも書いたような気がしていたのですが、言葉だけでした。

>「水素誘起金属拡散過程における逆同位体効果」についての研究なのかもしれません。

HとDは質量が違うだけで化学的性質は同じ、ような気がしたりするわけですが、実は、質量が倍も違うと化学的性質も結構違うわけです。ゼロ点エネルギーが100meVのオーダーで違ってて、それがさらに反応系と遷移状態で違うので、結果として活性化エネルギーが違う、もちろん頻度因子も違う。とくに活性化エネルギーは指数関数で速度定数に効くので、H/Dが関与する反応の反応速度は結構違ってしまうわけです。効き方は反応の機構(H/Dの関与の仕方)によっていろいろだし、違いの見え方も、温度とか測定のタイスケールによって劇的だったりたいしたこと無かったりしますが。

で、Dの方の反応速度が大きくなる場合(ざっくり言うと、反応系のポテンシャル曲率より遷移状態の(反応座標以外の)ポテンシャル曲率が大きい場合)を、慣習的に「逆同位体効果」と呼ぶわけです。それが、岩村論文の同位体効果の一つの解釈(これはこれで、きちんと機構を解明できれば、Kuhn的「通常科学」におけるエピソードとして面白い話だと思います)。

あとは、例えば、「固体内での定常水素フラックス下での化学ポテンシャル勾配に対する同位体効果」、とかですかね......

405. (稲 — June 13, 2008 @22:25:16

誤:タイスケール
正:タイムスケール
でした。

406. namuny — June 13, 2008 @22:32:49

(稲さんへ

ちょっと待ってください。
対照実験はどちらも重水素を流していますよ?
(といいつつ、会社にプリントアウトした論文を忘れてきたので月曜まで確認できないのですが)
一方のサンプルではSrとPdを同時スパッタしてあり対照用のサンプルではその部分をSrのみにしてたはず。
Csも同様にPdとの同時スパッタとそれのみの比較だったはずです。
もし手元に論文があるなら確認して見てもらえませんか?

407. kkojima — June 13, 2008 @22:36:38

namunyさん

あ、いえいえ、私が粘着っぽく書いているのは、あなたの

>「何を以てCFが証明されたと見做すか」
>については、
>私は今回の過剰熱実験が再現率100%を謳っていますから、
>阪大以外の複数個所で同様に再現されることが確認されたなら
>ほぼ証明されたと考えていますよ。

>そもそもCFがここまでこじれた原因は再現性の悪さですから。

の記述に対し、「再現性が得られれば核融合が証明された」というのはついて行けないという趣旨(自分ではそのつもり)のコメントをしたつもりなのに

>再現性は重要ですよ。

>”再現できないものは科学ではない”
>ですから。

と返答いただいたので、あ、誤解されてるなと思ってのことです。おそらく、「本質的でない」という言葉に反発されてのことでしょう。言い訳すると、「本質的でない」は、反応の機構が核融合であるとの主張の上で、本質的でないと言っているつもりなのですが、あなたには、「再現性なんてものは科学において本質的でない」と読めたのかも知れません。

これで、御理解いただけるでしょうか。

408. SatoRue — June 13, 2008 @22:53:32

常温核融合つながりで、こんなニュースが
・簡易炉で「常温核融合」か 北大院・水野氏が確認 国際学会で発表へ(http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/98372.htmlLink )
 この水野忠彦氏、こんなサイトでも名前が出ていますね・・・
・超微粒子トルマリンが水におよぼす影響は大きい
(http://www.sts-jpn.co.jp/amenity/amity/a225.htmlLink )

Up409. namuny — June 13, 2008 @22:47:38

kkojimaさん

とりあえず読み返して見ました。
おっしゃるとおりですね。ちょうど間が悪かったというか。

その直前にきくちさん宛に書いていたとおり、
>CF→現在常温核融合と呼ばれている現象
というつもりで書いていましたから。

同じ言葉を、”原因が核融合ではないかと推測される異常な発熱、元素検出反応”
と、”固体内で実際に核反応が起こる現象”
の別の意味で使っていればすれ違いますね。

393についてはおおよそそれで結構です。
ただ、世界中で検証実験が再現性よく行われれば、
エネルギーの収支、異常検出元素の量、質量の欠損の確認などから
かなり早い時期にこの点の確認はされると思います。

410. namuny — June 13, 2008 @23:13:03

SatoRueさん
トルマリンの話は始めてみます。
読ませていただきますね。

411. namuny — June 13, 2008 @23:19:03

・・・・・えーと、水野さんいったい何をしてるんでしょうね。

412. (稲 — June 13, 2008 @23:14:22

namunyさん、

Fig. 6は、Pd/CaO/PdにHを透過させてPr(Cu)が増えない、という結果なので、これは404で書いた通りです。

Fig. 8は、Pd/PdにDを透過させた時にMoが増えない、という結果で、これは私の勘違いでした。ひょっとすると、Fig. 6とかかれたのも、Fig. 6ではなくてFig. 5のことをおっしゃりたかったのかもしれません。こちらは、Pd/PdにDを透過させてPr(Cu)が増えない、と言う結果です。

Fig. 8については、最も素朴な解釈としては、CaOターゲットでMo部品(基材とか)が使われていた、とか。(まあ、書いてないことはナンとでも言えるいちゃもんレベルの話ですが、そのレベルであっても論文に書いてある範囲では否定もできないわけです。)

Figs. 5&8をまとめて説明する解釈としては、表面偏析または表面拡散にCaまたはOが何らかの役割を果たしている、とか考えてみることもできます。論文に書かれてる結果だけでは強く支持されるわけではありませんが、こちらの可能性にフォーカスした実験をすれば現象の見え方が違ってくるかもしれません。

413. pasta — June 14, 2008 @04:53:41

きくちさま
否定側の主張が「常温核融合は証明されていない」であれば私は何も疑問に思いません。でもきくち先生も「常温核融合は否定された」と明確に文書中で述べておりますよね。世間一般にもそういわれております。それはきっと常温核融合分野でもN線のウッドにあたる人がいて多くの科学者を納得させる否定論文を書いたのだと思いますが(あるいはそういう合意ができた別な理由と時期)それを教えていただけませんが。あと常温核融合が病的科学だとかニセ科学と呼ばれるようになった経緯も簡単に教えていただけるとありがたいです。また、常温核融合はこれこれの理由でニセ科学である、あるいは病的科学であるというような論文があったら紹介お願いします。

田部様
きくち先生はニセ科学に多くの研究者がもっとかかわってほしいと思ってる。私は常温核融合の真理の解明に多くの研究者にかかわってもらいたいと思ってるということです。常温核融合研究はもう約20年も続いています。N線は4年ポリウオーターでも7年くらいで終結してますよね。常温核融合が最終的になかったことになればこれはもう史上最大の勘違い科学です。その研究者がどのように間違ったかは十分それだけで科学史的研究の対象になると思いますよ。

namunyさま
岩村さんの論文はROTHWELLさんのサイトにありますよ。
違ってたらすいません。
http://www.lenr-canr.org/acrobat/IwamuraYelementalaa.pdfLink
あと、ほかならぬ大阪大学による追試
http://www.lenr-canr.org/acrobat/Higashiyamreplicatio.pdfLink
私はこんな議論がみたかったんです。皆様よろしくお願いします。

UpOwner Comment きくち  June 14, 2008 @14:04:18

科学で「検証によって否定された」といえば、そういう意味です。
「ないことの証明」はできないことが自明ですから、科学者はそれを初めから除外しています。
   
それから、常温核融合事件については、顛末をまとめた一般向けの本がありますので、まずはそれをお読みになることをお勧めします。常温核融合について言うなら、特定の誰かの手によって否定されたというべき話ではないでしょうね。

415. namuny — June 14, 2008 @07:23:17

(稲さんへ

うーん、私の記憶もいい加減ですね。
月曜日に確認します。

とりあえず、

>Fig. 8は、Pd/PdにDを透過させた時にMoが増えない、という結果で、これは私の勘違いでした。
>ひょっとすると、Fig. 6とかかれたのも、Fig. 6ではなくてFig. 5のことをおっしゃりたかったのかもしれません。
>こちらは、Pd/PdにDを透過させてPr(Cu)が増えない、と言う結果です。

ということですので、
・Moがイオンスパッタのビームライン中の純Mo部品より混入したこと(ターゲット周辺にあったかどうかはおいておいて)、
・Prピークが、実はCuのピークであり、押さえの金具からPd上を拡散して検出されたこと

という、(稲さんの二つの主張は、いずれも否定されたということでよろしいですね。
これ以外に論文に書かれていない範囲でのいちゃもんレベルの疑問や疑いはあるにせよ
論文中に積極的に核変換を否定する材料は見当たらないと。(強く肯定はできないかもしれませんが)

論文外にいくと以前(稲さんがおっしゃったようにあまり意味のない議論になってしまうので
岩村さんに別のデータを出していただけることを祈るとしましょう。

pastaさんが何か新しいデータを持ってきてくれたようですし。
>pastaさんありがとうございます。見せていただきますね。

416. namuny — June 14, 2008 @07:55:08

確認できました。
Fig5と6の勘違いでした。
pastaさん、ありがとうございました。

417. namuny — June 14, 2008 @08:32:11

(稲さん
追伸
CaOが何の役割を果たしているのかはよくわからないので
そこの解明が必要なのには同意します。

418. (稲 — June 14, 2008 @08:31:40

namunyさん、

Fig. 5&8は、「現象の発現にCaOが必要」ということを示しているわけですが、現象発現の機構が何であるか、については何も示していないですよ。せいぜい「現象に関与する化学種が沢山ある複雑な機構らしい」くらいでしょうか。 (「元素変換」説と「拡散」説を対比させるなら、むしろ「拡散」説の方にやや有利かと。)

あと、論文に書かれていないことはやめましょう、と言ったのは、必ずしも「いちゃもん」レベルになるからというわけではないんですよ。具体的に言うと例えばこんなのとか:
 「PrがCuでないことはXPSで別のラインを見れば済む話で、普通の実験者であれば確実にチェックしますし、論文で言及します。岩村実験についていうと、「Prだけが出てくることを知っていた」のでなければ、当然ワイドスキャンして何がでてくるか注意深くチェックするはずです。実験前からPrだけに注目していたのであったとしても、Pr 3dがCu 2pと重なることは当然知っているはずで、Pr & Cuの別のラインを計っているはずです。そういうことが一切_書かれていない_ということは...」
 まあこんなふうに行間を読んでみたとしても、実験に参加されたわけではないnanunyさんに何か明快な説明が頂けないのは分かっているので、そういう「書かれてないこと」の話はやめましょうといったわけです。論文自体の評価としては、あれも書かれてないこれも書かれていない<<否定の連続>>、それは問題だ、というのはあります。

Up419. namuny — June 14, 2008 @14:19:17

(稲さん

ちょっと考えて見たら、CaOにMoが含まれていた可能性はほとんどないですね。
含まれていたらFig4の方にMoが検出されてなくてはなりません。
逆にPrが含まれていたと主張されますか?でしたらFig7でPrが検出されないのはおかしいですよね。
故意に入れたといわれたら、それはほんとにいちゃもんです。

というわけで、拡散の可能性は非常に少ないと思われますがいかがですか?

あと、私は実験にかかわっていないので、わからないものはわかりません。すいませんが。
先にも書いたとおり、
>岩村さんに別のデータを出していただけることを祈るとしましょう。


あと、CaOの意味なのですが、よくわからないと書きましたが個人的に想像していることがあります。
素人の放言ととっていただいて結構ですが気分転換に。

上で、私の会社で、私の入社前に常温核融合の実験を行ったことがあると書きましたが、
それにかかわっていた先輩から聞いた話で、実験用のPdを取り扱っている貴金属店では
「常温核融合のPdが売られている」
というのがあります。通常のPdとは結晶構造が違うのかSEMで見たりすると違いがわかるとか。
筋があるとかなんとか。私自身が実物や写真を見たことはありませんが。
そして、一回成功したPdの実験サンプルでは、もう再現しないとも。

つまり、Pdの結晶構造や、結晶自体が変わることはないとしても何らかのストレスが
Pd内部の重水素の拡散、集中に関連している可能性があります。
この結晶構造やストレスをCaO上にPdを性膜することにより再現しているのではないかと。
また、これはそのまま荒田先生のZrO2・Pdナノ粒子につながるかもしれません。

伝聞に想像を積み重ねてますので信憑性がないことはわかっていますが、
個人的にはこの薄膜、およびナノ粒子の結晶構造やストレスのデータが
出てこないかと期待しています。

420. 田部勝也 Website — June 14, 2008 @21:57:56

>pastaさん

私の「他のもっと有益な事に使えたかも知れない科学者たちの時間と資金が無駄になる事について、pastaさんはどう思いますか」「時間と資金が無駄になると考えている科学者にまで“それを探究しろ”と言うのは、あまりに傲慢にすぎるのではないですか」という質問には答えて頂けないんですね。
ま、それは置いておいて……。

>pastaさん「私は常温核融合の真理の解明に多くの研究者にかかわってもらいたいと思ってるということです」

で、それを多くの研究者に説得して、実際に多くの研究者を動かすだけのものが、まだ何も出てきていないわけなのでしょう。
少なくとも、ポリウォーターもN線も常温核融合も、最初のうちは、多くの研究者を実際に動かすだけのものがあって、実際に多くの研究者が動いたわけです。でも、荒田吉明先生たちの研究では、50本以上の論文が出されても、多くの研究者はほとんど動いていない。これはどういう事なのか、素人たる我々は少し考えてみるべきだと思うのですよ。
多くの研究者が「これこれこういう理由で関わりたくない(“この点について明確でないと興味を持てない”とか“ここの不備が解決されないと真剣に検討するに至らない”とか)」と言っているのに、pastaさんが「関わるべきだ! なぜ関わらないんだ!」といくら叫んだって、それは単なるワガママと言うものではないのですか。
まぁ、ワガママを言い続けるのは勝手ですけど、それだけでは誰も相手にしてくれないですよ──というだけの事です。

>pastaさん「常温核融合研究はもう約20年も続いています」

マルチン・フライシュマンとスタン・ポンス、スティーブン・ジョーンズ、通産省エネルギー庁による新水素エネルギー実証試験プロジェクト(NHE)などの常温核融合研究は「終わった」と言っても許されるでしょう。

>pastaさん「常温核融合が最終的になかったことになればこれはもう史上最大の勘違い科学です」

この主張に対しては、2つの論点から反論したいです。

1つは、すでに何人かの人から何度も出てきている「“ない”を証明する事はできない」という論点から。誰も「常温核融合はない」とは言っていないわけです。「今回の荒田吉明先生らの結果は常温核融合ではないのではないか」と言っているだけ。荒田吉明先生らの今回の研究が間違いだったとして、それを「史上最大の勘違い科学」と言うのは、さすがに言い過ぎでしょう。
同様に、これまでの常温核融合は、フライシュマンとポンスの研究は間違いだった、ジョーンズの研究は間違いだった、NHEは失敗した、……という歴史があるだけで、たぶん、常温核融合研究が「終わる」事はないでしょう。「“ない”を証明する事はできない」のですから。

それともう1つ。たとえば、「反相対論」の研究はおよそ100年、「ホメオパシー」の研究はおよそ200年、「創造論・ID論」の研究は1000年以上の歴史があります。おそらく多くの「ウォッチャー」にとってみれば、荒田吉明先生らの研究も「またか……」の一つに過ぎないんですよ。「史上最大の勘違い科学」と言うには、あまりに小物過ぎる感が否めません。
pastaさんは、科学史をほとんどご存知ないので、今回の件程度の事を「史上最大の勘違い科学かも?」と思うのかも知れませんけど、そんな程度の事は科学史上いくらでも嫌と言うほど繰り返されているという事実は知っておいても損はないと思いますよ。

ここまで読まれたら、あとは#385のちがやまるさんのコメントを良く読み返してみると良いと思います。
──うさんくささ度がはっきりしない場合、(かつ、pastaさんの生活にとって差し迫った問題でないのならば)「よくわからん」の方へそっと戻して忘れておけばいいのです。
もし、常温核融合が本当にまじめに探究すべき真理であると科学者たちが思うようになったら、忘れたくても忘れられないくらい、科学者集団が騒いでくれると思いますよ。

以上、それでも納得して頂けないとしたら、おそらく私にはpastaさんを同意させる事はそもそもできないのだろうと思います。私が提示できる視点は一連のやりとりですべて提示していると思いますし、これ以上は同じ主張の繰り返しでネット上のリソースを浪費するだけの事になりそうですので、この件についての私の書き込みは以上で終わりにしたいと思います。

421. kkojima — June 14, 2008 @21:39:33

namunyさん

御理解いただけて胸のつかえがとれました。

422. kkojima — June 14, 2008 @22:20:57

namunyさん

>一回成功したPdの実験サンプルでは、もう再現しない

そういう事が、もし毎回確認されているなら、それはそれで一つの知見だと思うんですが。(先輩からの伝聞だけなのが残念ですね)

わがままを言わせてもらえるなら、サンプルを電顕で見ているのなら、その「成功するサンプル」の実験前、実験後の顕微鏡像を比較とかしていないのか、とか質問して答えをもらうことはできないのでしょうか。

私は、以前、水素が吸蔵されてるところの構造を見る方法はないの?という横な質問をしてますが、本当に言わんとすることは(気づいているひとは気づいているでしょうが)割とポピュラーな手法で構造についての研究ができるなら、そういう結果と照らし合わせて考えようとか思わないのかな?ということなわけです。

あと、嫌らしいことをいうことになりますが、一回成功したら再現しない、が本当なら、サンプル中の何かが反応で消費されている可能性を検討すべきですよね。

423. namuny — June 14, 2008 @22:56:01

kkojimaさん

上にも書いたように、うちの会社では”1回しか”成功していません。
だから、毎回ということはありえないんです。
なので、その辺の話は先輩が貴金属店から聞いた話だと思うんです。
だから、一々電顕でとっていたとは思えないです。ブームのかなり最初のころだったはずですから。聞いては見ますけど。
あと、常温核融合関係の本を開けば
発熱後に電極表面の一部が熔けてクレータができたような写真やぼろぼろになった表面の写真が見られますよ。
かなり解像度は悪いですが。

>サンプル中の何かが反応で消費されている可能性
その可能性は否定しませんし、それを含めた実験がされていると思いますよ。
水野先生はCとHが核反応したとか発表してましたしね・・・

Up424. namuny — June 15, 2008 @09:11:46

pastaさんの示してくれた
大阪大学での再現実験を行った論文を見て見ました。

・サンプルは3つ。同じに作ったはずなのにD2ガスの透過の仕方が違う。時間経過でも違う。
・結論としては同様にCs→Prが観測できた。
・確認はICP-MSにより確認された。
(ICPは誘導結合型プラズマなので、コイルで変動磁場をかけイオンを作る手法のこと、
MSは質量分析器のこと。三菱重工に行って分析をしたようです)
・量としてはCs数百ナノグラムからPr数十ナノグラムができるレベル。@Table 1
(分析能力がどのくらいあるかは不明。有意の結果ではあるから載せているのだろうけれど。サンプルのどこまでを削って分析しているかも不明。)

・三菱重工のサンプルを借りてJAERIでNAA(中性子放射化)分析をおこないPrの存在を確認した。
(Pr141に中性子をぶつけて陽子をはじき出しCe141(半減期32.5日)にしてこの崩壊に伴うガンマ線を観測した。
信号強度はバックグラウンドノイズにたいして2〜3くらいでかなり弱い。でも、2回行っておなじところに出ている)
・知見として、D2ガスが通りやすいサンプルほど変換が起こりやすいことが確認された。
・押さえの金具の銅は気になっていたようで、こちらはテフロンで抑えていた。

こちらだけ見ると、データの出し方が足りないだとか質量分析のノイズレベルがどの程度のものを
使用したのだ?とか、S/Nが悪いとかいろいろまだ文句が出そうですが、
積極的に否定できる材料は少しずつ減っていますね。

425. ちがやまる — June 15, 2008 @11:44:31

私(はっきりいってズブの素人ですよ)が要約するなら、
「三菱重工に提供された(これはMethodsには記述されていませんがabstractに書いてあります)Pd, CaOを蒸着させた特定の薄膜に、Csを添加し1気圧のD_2を摂氏50〜80度の条件で約1週間程度通過させる実験を3回おこなったところ、ICP質量分析によって試料表面にPrの存在を認めた論文である。また、三菱重工でD_2透過実験を行なった試料の放射化分析でPrの存在を確認した結果も追加されている。」
と書くでしょう。

測定に問題がなければPrがあった、と結論づけられるでしょう。
ただその場合でも、コントロールがない実験ですし、Prがどこから来たかについて何もわかりません。(私の読み方では、というか間違えた読み方をしてももとの表現のせいかもしれません)Csをつける薄膜は三菱重工にもらっているようです。すでに (稲 さんが示唆しておられた、膜の成型までに入ってしまった可能性は否定できません。

426. kkojima — June 15, 2008 @14:36:34

namunyさん

なるほど、「SEMで見ると」の部分を含めて、貴金属屋さんの話である可能性もあるのですね。でも、聞いていただけるとのことですから、ダメもとでお待ちします。

あと、こっから先は、namunyさんへの返答ではなく、

もしも、反応で中性子が発生してたら、Pdが吸収することは十分考えられます。どのくらいの数(というか、オーダーでも)の反応が起こっているかにもよりますが、Pdは多くの安定同位体を持つ元素ですから、反応前後で同位体比を見て、有意に高次化したパラジウムが増えていれば、核反応であるということの証拠としては結構有力かと思います。

とか、いろいろ次々にアイディアを出して、やってみないのかなぁ、と、そういう行動のあり方の疑問があるんですよね。いや、もちろん、そんなことはやってみたけど、何もでなかったということかもしれないし、さらに言えば、そういうデータがないなら核反応じゃない証拠だ、と言ってるんでもないんですよ。念のため。

427. (稲 — June 15, 2008 @15:49:16

namunyさん、

>ちょっと考えて見たら、CaOにMoが含まれていた可能性はほとんどないですね。
>含まれていたらFig4の方にMoが検出されてなくてはなりません。

「検出されなかった」んですか? Fig. 7(c)で検出されているMo 3dの強度は2 cpsですよ。Fig 4(e)の雑音レベルは10 cps程度なんですが、それで「Moが無い」と結論して好いんですか? Fig. 7の実験でも、PrだかCuだかが検出されなかったということがどうしてわかるんでしょうか?

(これも「書かれてないこと」の一つなんですよ(他にもまだまだあります)。岩村論文は、中性子とかγ線とか、核反応の「積極的な証拠」は何もなくて、核反応以外の考えられるプロセスを否定することで、核反応説を立証する、というスタイルを取っています。そのスタイルで説得力ある議論とするためには、もっと沢山「書いて」、いろんな可能性をきちんと否定しないといけないんですよ。)

それから、余計なお世話と思われるかもしれませんが:「常温元素変換」が本当であったら、と願望される気持ちをお持ちだとういうことはよくわかるのですが、その願望の結果として、論文を読むときにまで無意識にバイアスがかかっていることを自覚された方がよいのではないでしょうか?

415を書かれたときも、Figs. 5&8の結果をみて

 「400 Aも深い所のCaOの有無が表面拡散に関係するはずがない、だから拡散説は否定される」

と考えられたんでしょうが、全く同じ理屈を使って、

 「400 Aも深いところでのCaOの有無が表面付近での核反応に関係するはずがない、だから核反応説は否定される」

とは、全く思いもされなかったわけですよね。そういう強いバイアスがかかった心理状態では、論理的な判断は無理ではないかと思うわけです。(もちろん、そういうバイアスがかかった心理状態で純粋な「応援団」に徹するというのは「あり」だと思いますが、こういうところでの議論には参加されないほうがよいかと思います。)

428. yokozukisan — June 15, 2008 @19:12:02

先生方、こんにちは。

この件ですが、こんな物理の専門家の先生方がこんなに真面目に
議論されていたことを知ってうれしいです。

これほどに熱心にご興味を持って議論されているのでありましたら、
ぜひここはひとつ勇気を出して荒田、水野両氏の実験の条件をつぶさに
仕入れ、できたら原料を譲ってもらって追試実験に乗り出してみる
というのも悪くないのではと思いましたが、いかがでしょうか。

私としてはぜひそれを希望したく、何卒ご検討をお願いしますです!;v)

UpOwner Comment きくち  June 15, 2008 @23:38:43

disraffさんが書いておられるとおり、勇気と原料だけで追試はできないんですよ。
つまり、実験というのはどんなものであれ、それなりに大変な「はず」だということです。
荒田・水野両氏の実験には、それでもなお「やってみよう」という気にさせられるほどのものはないです。水野さんなんて何度もこの手の発表をしてるはずだけど、これまでなにか当たったことがありましたっけ?

430. disraff — June 15, 2008 @20:57:19

追試に必要なのは勇気ではなくて、実験器具と人と時間、そして資金です。
状況に鑑みて「常温核融合の追試」のためにお金が出てくる可能性は高くないので、ひとつyokozukisanがスポンサーになってみてはいかがでしょう。

専門家ではないですが、議論を拝見しているとそもそも実験のデザインがいまひとつよろしくなさそうだね、という感じなので、そのまま追試をしてもあんまり意味がないような気もします。

Owner Comment きくち  June 16, 2008 @00:24:22

水野氏の発表じゃあ、普通の人は追試したくならないでしょう。
常習犯だもの

432. ちがやまる — June 15, 2008 @21:27:38

いっしょうけんめいに藪を切り開いたあとがあるけれども、その先には登りたい山なんてなくて崖があるんじゃない?という話をしている人たちのそばへ行って、
「鉈を持ってただちに手伝いにいかないの?」
というのはどう呼べばいいのでしょうか。場が読めない?

そもそも原料に不純物がないかどうか示されていなそう、別の施設で追試をしたという実験では別の材料を使っていないようなので、ふつうに「同じ条件で確認された」というわけでもなさそう、というところへ、「できたら原料を譲ってもらって」というのは。。。?

433. namuny — June 15, 2008 @21:16:33

(稲さん

そもそも私は297で
>先入観なしに発現してはいません。
と書いていますよ。いまさらですが。

Cu押さえからの銅拡散について、後一点気がついておられないようなので補足しますが
もしこれがCuの拡散であれば、XPSの測定範囲は表面から20Aにある原子しか測れませんから
Fig7(a)のグラフが100時間を越えたあたりでCu(Pr)が半分以上になり
もしこれが表示されていなくても他のグラフの合計が半分以下まで落ちていなくてはおかしいですよね。
また、同様の理由でFig.4(a)でも、カウント総量にMoの影響が出るはずです。
ただ、Fig.4側は確かにS/Nが不足ですね。

それから、(稲さんの推測ですが
>「400 Aも深い所のCaOの有無が表面拡散に関係するはずがない、だから拡散説は否定される」
ですが、ちょっとちがいます。
「いくらCaOで拡散の状態が変わるとしても、直径25mmのサンプル周辺を押さえた銅の押さえからの
銅原子が、真空中100時間70度の条件で1cmも表面を拡散してくるわけがない。
しかも水素+CaOを使った対照実験で全くでなかったのに。」
とは思いましたけどね。対照実験でわずかでも出るならまだ考えますが。1cm拡散するのは相当異常ですよ。
もしこれがそうなら、実験終了後銅の押さえは相当目減りして、サンプル側は銅の拡散によりボコボコの
すごいことになるのは想像に難くないです。(稲さんは、岩村さんがそういったことを隠していた
と主張されたいのですか?

まあ、この点については、CuでなくPrだったというのは大阪大学の追試で確認されていますし、
Cuの拡散ではなかったということでよろしいですか。

Up434. namuny — June 15, 2008 @22:49:58

それと、私の議論に対する姿勢について非難されていますので私からも一言。
こういったことは言いたくありませんが、
(稲さんは自分の間違っていた点について、まず認め訂正して次の議論に入るべきです。
それともビームラインからのMo混入と周囲のCu押さえからの銅拡散をまだ主張されますか?

次の(稲さんの主張である拡散の根拠ですが
CaOにMo(やPr)が混入しているという”いちゃもんレベル”の主張ですね。(自分でおっしゃったように)
CaOにMoやPrが混入しているなら、少し考えればわかりますが、わずか900AしかないCaO層に
1%以上の濃度でMoとPrがそれぞれ混入している必要があります。
いったいどんなターゲットですか?また、これらが同時に混入していることはありえません。
431に書いたとおり、拡散が正しいならPrが100時間でXPSで検出可能な体積の半分を占めてしまうからです。

私の主張を否定するために”いちゃもんレベル”の根拠を持ち出しながら
>バイアスがかかった心理状態では、論理的な判断は無理ではないかと思うわけです。
というのはいかがでしょうか。

あと、
>こういうところでの議論には参加されないほうがよいかと思います。
とおっしゃいますが、ここはきくちさんのブログでしょう。きくちさんがそうおっしゃるなら消えますが。
学会ではなくただの匿名のブログでの議論でさえ、常温核融合を肯定する人間に参加するなという人が
いるのであれば実際に研究をされている風当たりはいかほどかと推察されます。

Owner Comment きくち  June 16, 2008 @00:18:08

ご自分で「匿名の」とおっしゃるなら、やめていただこうかな。
 
まあ、ハンドル名なんて事実上匿名ですよ、たしかにね。
しかし、なんらかの意味で、ネット上での識別名になっているという意識は持っていただきたい。ここではnamunyだが、よそでは別名であり、誰と同一人物かは秘密、というやりかたも原理的に可能ですが、それは議論をする態度ではないです。
本名を明かせというつもりはまったくありませんが、「匿名性」をふりかざしてほしいとも考えていません。
 
だからこそ、「捨てハンドル」のかたには再三にわたり不快と注意を書いてるわけです。
そういえば、「名無しさん」は「ハンドル名を変えなければ議論しない」と宣言して以降出てこないですね。

436. namuny — June 15, 2008 @23:04:47

訂正
拡散は表面方向と裏面方向にほぼ等しく進むことを考えれば
Moは2%以上、PrはCsと逆転しているので3%以上はありますね。

437. namuny — June 15, 2008 @23:16:27

431の訂正です。
>先入観なしに発現してはいません。
発言です。失礼しました。

438. com — June 15, 2008 @23:50:24

こんばんは。 
 
今まで黙ってましたが…そうやって他人様の庭先で(ブログで)、感情的になるくらいなるのは見苦しいですよ。 
 
イチャモンに何を熱くなっているのですか。 
ここでの議論は、議論する相手だけではなく、その1000倍はいるであろうROMをもうちょっと意識し、見苦しくない程度にやり合ってもらえませんかね? 
 
com的感想ですが、常温核融合は、現状において科学的に否定されている、という常識を覆そうとしている側は、想像を絶する努力が必要でしょう。現状において、それが見受けられるとは言えません。無論、結果が、ですが。 
認められない側も、虚心になってなぜ認められないのか、もっと考えるべきではないのか?…そう思いますが。 
 
結論ありきで、それに見合う情報だけ選択するってのは、マイナスイオンや古くからの伝統であるUFOによく見られる光景であることを、もっと自覚すべきだと思います。 
 
願わくば、これ以上見苦しくならないことを。

Up439. pasta — June 16, 2008 @06:00:08

きくちさま
誰かによって否定されたわけではないのでしたら、「否定された」と発言している各個人が多くの情報をもとに「否定された」と判断しているということなのでしょうか。きくち先生はどのような情報をもとに判断されたのですか。それを教えてください。多すぎるようでしたら主要なものをいくつかで結構です。なお本については今手元にガリー・トープスの本と大浜一之の本があります。
何年か前に読んだのですがもう一度読んでみるつもりです。
もっと否定的な説得力のある本あるいは否定されたという常識を作ったといえる本があったら教えてください。

田部様
質問に対する答えは377で書いたつもりでした。できれば終わりといわないで377での私の質問(なぜ常温核融合がニセ科学とか病的科学と呼ばれることになったのか)を教えていただけるとありがたいです。
科学史について良く知らないのは事実です。確かに医学の分野ではほんとにこんな話は多いですよね。
385のちがやまるさんのコメントは私もたいへんいいコメントだと思っていたのですがあれは私に対するコメントだったんでしょうか。私が科学者の方に真理を探究してほしいと言ったのがいけないということだったのでしょうか。どうも私は理解力が足りなくてすいません。
技術開発者の方もいろいろ解説いただいたのですが難しくてコメントできません。すいません。

Owner Comment きくち  June 16, 2008 @08:58:04

基本的には「追試で確認できなかった」から「否定された」ですよ。それ以上でも以下でもありません。科学としては、それで充分です。

もし、今後、説得力のある肯定的結果が出て、追試が各地で成功すれば、「肯定された」に変わります。
だから、常温核融合を信じる研究者は「他の科学者を説得するに足るだけのデータ」を提供すればいいわけです。現時点で、多くの科学者は常温核融合に否定的ですから、「説得するに足るデータ」というのはかなりハードルが高いものになっています。
 
少なくとも、マスコミ向けデモがその役を果たさないことだけはたしかです。むしろ、マスコミ向けデモなどは、ただ単に「うさんくささ」を増す以外の役には立たず、ハードルはさらに上がります。
水野さんのような例は、僕など「またですか」としか思いません。
  
結論を言うと、マスコミ向けデモがされているだけでは科学者が相手をする必要などないのです。きちんとした論文が発表されるまでは無視するほうが効率的です。

Owner Comment きくち  June 16, 2008 @09:55:03

研究にかける人員も予算も時間も限られているわけですから、「見込みがなさそうなもの」に手を出す人は少ないでしょう。
まして、常温核融合は「狼少年」みたいなものですから、ちょっとやそっとでは他の研究者は動きません。そこにさらに「マスコミ向けデモ」なんかやられたら、いよいよもって動きませんよ。
それは当然なんです。
 
だから、常温核融合研究者がやるべきことは、「マスコミ向けデモ」でもなければ「国際会議で発表します」という宣伝でもない。そんなことばかりしていたら、信用を失うだけです。特に水野さんなんかはとっくに信用されてないと思いますが。
ここまで「見込みがなさそう」と思われているものを再び「見込みがあるかも」と思わせるには大変な努力がいるでしょうね。
荒田さんも水野さんもそれを避けてるのでだめです。彼らは懐疑的な科学者を相手にすることを自ら放棄しているんですよ。

442. トンデモブラウ — June 16, 2008 @07:47:07

「追試によって肯定された」と認められていないというのが、「否定された」ということではないですか。
なんだか科学的なお話から遠のいている感じ。
大丈夫か、『常温核融合』?

443. どくりつ — June 16, 2008 @08:46:31

独立党がまたなんか言ってます。

>大学の関係者に「JCFの相馬」なる人物が電話をかけてきて、
>「独立党・リチャード・コシミズが実験を妨害しに行くから
>注意しろ。」と話したそうです。

ほうとうなんでしょうか??

荒田先生を守ろう! richardkoshimizu's blog/ウェブリブログ
http://richardkoshimizu.at.webry.info/200806/article_12.htmlLink

UpOwner Comment きくち  June 16, 2008 @10:07:08

独立党の話題を書くのに「どくりつ」というハンドルはどうかと思いますが。

それはさておき、コシミズはひどいですね。陰謀論とトンデモなら、なんでも受け入れるんですかね。この人の話を真に受ける人がいるということが信じがたい

445. (稲 — June 16, 2008 @09:02:59

namunyさん、

うわあ、すごく混乱されてますね。せっかく積み上げてきたのに、振り出しに戻っちゃってないですか。433、434、436あたりで書かれていることのお答えになりそうなことはすでに書いているので、自分で考えながらよく読み直してください。計算するときは検算も大事ですよ(とくに桁違いには注意(^^;;)。

それから、ICP-MSとか放射化分析について勉強されると、その『論文』が相手にされていない理由が分かるかもしれませんよ。

446. disraff — June 16, 2008 @09:33:49

>ほうとうなんでしょうか??

むかし忍野八海にドライブに行った帰りに寄った、とある店のメニューに「熊ほうとう」というのがありました。まさに熊肉入りのほうとう、一食3000円也。悩んだあげく結局試さなかったのですが、今にして思えば心残りです。

ほうとうにしては高価でしたがいちおうお金は足りていたので、あの時足りなかったものこそ「勇気」ですね。

Owner Comment きくち  June 16, 2008 @10:09:40

勇気が足りない人には「サイボーグ009」第4巻(秋田書店サンデーコミックス版による)をお勧めします。
加速装置のほかに必要なものは勇気だけです
 
第4巻じゃなかったかも(^^;

448. Noe — June 16, 2008 @09:54:04

>むかし忍野八海にドライブに行った帰りに寄った、とある店のメニューに「熊ほうとう」というのがありました。

これは山梨県と長野県に支店のあるほうとう屋さんですね。

ここはほうとうはもちろん美味しいのですが、とんかつとかエビフライもなぜか非常に美味しいです。エビフライのでかさは半端じゃない。

Up449. トンデモブラウ — June 16, 2008 @10:35:10

島村ジョー、かっこええ・・・
加速器と勇気があれば、『常温核融合』も大成功ですね。

450. nabe — June 16, 2008 @11:28:18

加速器と20年間の執念をもって,「核融合による113番元素を創った」というのは,どうです?
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/news/2004/nov/index.htmlLink
加速器があっても難しい核融合もある,という事で.

#エイヤッと走る時,いまだに「加速装置!!」と唱えてしまう...

451. kkojima — June 16, 2008 @13:12:11

加速器といったって、地上で環を作っているなら、限界は見えてます。

この際、冥王星軌道あたりに加速器を、って、それはディアスポラでイーガンがやってたか。

452. 読者A — June 16, 2008 @12:41:04

仕事が忙しかったので、久しぶりに見ましたが大変多い書き込みで全部読んでいませんが・・・

常温核融合の実験者は核反応の常識を軽視しているように見えます。
D-Dの核融合ではガンマ線は出るのですよね?
1.12eV以上のガンマ線が出れば電子-陽電子の対生成が起きます。
これは観測例があるでしょうか?

Sr>Mo、Cs>Prの元素変換は核子当たりの質量欠損に見合うエネルギー収支はどうなっているのでしょうか?
過剰熱は都合の良いときだけ出る訳ではないように思います。
不思議な現象が起こっているのだろうと思いますが、それが核反応だと言うには核反応の条件を満たす必要があるでしょう。

元素転換が本当だとすれば安定核でなく、不安定核を作ってその崩壊を観察するほうが、核反応である証拠になります。(原子核実験では常套手段)そうすれば、反応の理論も作りやすいはずです。

ちなみにNbからRuは何故実験していないのでしょうか?

453. えふべー — June 16, 2008 @16:03:53

「あとは・・・勇気だけだッ」「なにッ?」ってくだりは子供心にも感動した名セリフですが、その後の展開を考えると(敵の女の子が身を挺して助けてくれる)ジョーの武器は決して勇気だけではなかったのですね・・・

UpOwner Comment きくち  June 16, 2008 @18:38:25

ジョーはイケメンですから

455. 技術開発者 — June 16, 2008 @17:23:04

こんにちは、pastaさん。少し無駄話をしましょうかね。

>私が科学者の方に真理を探究してほしいと言ったのがいけないということだったのでしょうか。どうも私は理解力が足りなくてすいません。

半島の北の方にいる将軍様は、食料の危機に頭を痛められて、農民に「トウモロコシの作付け間隔を狭めるように」と指示をお出しに成ったのだそうです。農民たちは「そんな狭い間隔で苗を植えたらうまく成長もしないし、実も付かない」と思いながら将軍様のいう事には逆らえずにトウモロコシの苗を15cmだったか20cmくらいの間隔で植えたのだそうです。結果としてまともなトウモロコシはできずに飢餓は進行したのだそうです。将軍様が「食料危機をなんとかするためにトウモロコシが沢山なって欲しい」と思われた事は間違いでは無いわけです。半島の北の方の農民も一所懸命に沢山の作物を実らそうと考えていたのだと思います。ただ、農民は様々な農業の知恵から「トウモロコシの作付け間隔はこのくらい」と考えていた訳です(トウモロコシは求肥性の強い作物ですから思いっきり肥料を入れた土でも30cmくらいですね。土地が痩せていたらもっと間を開けないと実らないんです)。それが将軍様の目から見ると、「農民たちは馬鹿だ、もっと詰めて植えればもっと実るはずだ」と見えた訳ですね。

 なんていうか、pastaさんの目から見たときに「常温核融合」に対して多くの科学者が否定的見解を出している姿が「真理を探究をなおざりしている姿」に見えた訳です。それは将軍様が「もっと詰めればもっと成る」と思えた農民の作付け間隔と同じでは無いのでしょうか?自分にそう見えたら、「自分の見方は過去の連綿と構築された来た科学の進め方」よりもはるかに正しいと思うのはどうしてなんでしょうね。将軍様だからですか?

456. さんちゃん — June 16, 2008 @19:00:53

>ジョーの武器は決して勇気だけではなかったのですね・・・
アンパンマンの友達は愛と勇気だけです。

Owner Comment きくち  June 16, 2008 @19:27:30

アンパンマンの顔はジョーとは別の意味でいけてます

458. kkojima — June 16, 2008 @20:55:00

きくち先生が冴えまくっていて、なんだか怖いものを感じます。

Up459. kkojima — June 16, 2008 @20:55:33

読者A様

つまらんツッコミですが、1.02MeVのtypoですよね。電子対生成は。

460. namuny — June 16, 2008 @20:24:20

きくちさんがやめるようにとのことなのでこれで最後にします。
一応、コメントをいただいた分の返答+αを。

(稲さん
(稲さんの主張では表面に一原子層がついている、でしたね
表面を充填するMoは、平面であればMoの原子直径が2.90Aなので、1.3E15cm-2、計測数はこの約1/3
だと、CaO 900Aに対し、体積比0.1%
質量比0.3%、Mo原子数:CaO分子数比で0.15%、表面と裏面両方向に拡散することを考えればそれぞれこの倍。
内部に残る分を考えればそれ以上。一桁間違えてましたね。申し訳ない。
いずれにしてもターゲット材料としては考えられない値ですが。

あと、とりあえず見返した範囲では、
Sr→Moの実験の際にCuが拡散しない(MoとSrのカウントの合計がCuの拡散の分下がるはずの分が下がらない)
ことを説明する記述はありませんでしたよ。

それ以外にも(稲さんの拡散原因説の説明には疑問(Moが表面偏析する、+2イオンが最大カウントを作る、Cuが1cmも拡散する)
がありますがそれらについてはとりあえずよしとし、岩村さんのこの論文だけでは拡散説を否定するのは
無理なのは認めます。阪大のほかに静大、イタリアINFNが追試に成功しているようなので、個人的にそちらの論文を探して見ます。
拡散説については試験前のサンプルのSIMS測定(CaOの下まで)があればその正否の判断はつきそうですし。

読者Aさんへ
2004年までの時点で、岩村さんは以下の変換に成功しているようです。
ただ、下の2つに関してはCF学会誌にしか出てないようで詳細不明です。
133Cs→141Pr
88Sr→96Mo
12C→24Mg→28Si→32S
23Na→27Al

きくちさん
「匿名のブログ」というのは学会などの公式の場所と比較するいみで強調のために使用した言葉であり
事実以上の意味はありません。
この「namuny」も捨てハンではありませんしメールアドレス中にも使用しています。最初のほうで一回アドレスを
記入したとおもいますので確認できるかと思います。
捨てハンドルにするためにわざわざアドレスまで用意したと言われるのであれば何も言いませんが。
こちらで議論の場を提供していただいたことにはお礼を申し上げます。ありがとうございました。
おじゃまをいたしました。

Owner Comment きくち  June 17, 2008 @01:13:14

「匿名のブログ」と言われたので、決して「匿名のブログ」のつもりではない、ということを注意しました。
書き手の意識の問題ですので、理解していただいているのでしたら、続けていただければ。

462. kkojima — June 16, 2008 @22:18:57

namunyさん

なんでそんなに文章が読めないかなぁ。きくち先生のコメントをちゃんと読んでみて下さい。

「匿名の」というのが、きくち先生の「やめていただこうかな」というのにかかる条件に合致していないと主張するなら、やめる必要はないですよね。

どうにも、行動に論理性を欠いています。少し、冷静になって下さい(軽率な発言の目立つ私が言う事じゃないかも知れないけどね)。

463. pasta — June 16, 2008 @22:02:34

きくちさま
すいません。いまひとつわかりません。
「追試で確認できなかった」だから「常温核融合は実証されてない」であればわかるんですがそれは「否定された」のですか。私には「否定された」というのは「ないことが証明された」ように聞こえるんですが。実はこれは科学分野の専門用語で「否定された」という場合には「実証されてない」ことを意味する暗黙の了解があるんでしょうか。ところでホイジンガの本を入手しましたのでそれを真っ先に読んでみたいと思います。ここのお話を理解するにはそれが早道かも知れませんよね。

技術開発者様
今度のお話はわかりやすいですね。でも私は王様じゃありませんよ。私がイメージする王様はこんな感じです。
農民たちは食料危機に悩んでいてなんとかしようと考えた。あるグループは作付け間隔を狭めれば当然収量は増大すると主張した。別のグループは作付け間隔を広げたほうが栄養がいきわたりそのほうが収量が増大すると主張した。両派の対立はすさまじくその他大勢の農民(たとえば私)は何が正しいかわからなくなって王様に相談した。そこで王様は両派ではない農民を選び作付け間隔を少しずつ変えて収量の変化を見させもっとも収量の多くなる作付け間隔をわりだした。その結果を両派およびその他の農民に見せ対立をおさめるとともに収量の増大に成功した・・・なーんてね。

私は相当強権的なイメージをもたれてしまったようですね。私は真理の探究の方向で動いていただけるようお願いをしているだけです。432のちがやまるさんのコメントはこのことに対してだと思うのでコメントしますと私は藪刈りを手伝ってくれと頼んでいるのではありません。藪を刈った人たちが山に登ったのか崖に落ちたのかを確かめてほしいとお願いしているのです。

namunyさま
何が問題になっているのか私にはいまひとつよくわかりませんがきくち先生も「かな」をつけられているのでこの貴重な議論をぜひ続けてください。お願いします。

ちょっと長くなってしまいすいませんでした。皆様お子様的疑問に答えていただきありあがとうございます。

UpOwner Comment きくち  June 17, 2008 @01:20:46

常温核融合のように、なんらかの法則に反するわけではないものの場合、「ないこと」は決して証明できないですから、それは自明なこととして誰も気にしません。
「否定された」と言えば、「実証されなかった」という意味です。だから、将来「肯定」に変わる可能性もあります。
 
ただ、「実証されていないこと」は無数にあるんですよ。そのほとんどすべては、研究もされていないわけです。科学ですらないかもしれない。今すぐにでも新たな「実証されていないこと」を思いつけるはずですよ。練習問題として、考えてみてください。

その中でいえば、常温核融合は科学者の注目を集めただけでもすごいのです。注目を集めたからこそ、否定されたわけ。単に実証の努力もされていないものとは違って、「追試で実証できなかった」ということです。
 
下でdisraffさんが書いてくださっているように、科学者はそれぞれに真理を探究しています。それが常温核融合ではないというだけの話です。
もし、どうしても常温核融合こそが最も大事な「探究すべき真理」である、と考える人がいるのであれば、やはりその人が自ら研究するか、さもなければ研究資金を出すなり研究者を雇うなり、そういう方法を取るしかないでしょう。

465. disraff — June 17, 2008 @00:02:50

>私は真理の探究の方向で動いていただけるようお願いをしているだけです。

世の中に突き詰めるべき真理は星の数ほどあり、たいていの科学者は、それぞれ有意義であると信じるところの「真理の探究の方向」に動いています。それがpastaさんの個人的な興味を満足させる方向に従っていないからと言って、「真理の探究の方向で動いていない」かのような言い方をするのは失礼というものです。

466. ちがやまる — June 17, 2008 @00:02:09

私の名前が出たのでびっくりしましたが、私のは#428 yokozukisanさんへの返答でした。pastaさんへは、きくちさんを始め皆さんがていねいに答えておられるので、あとはご自分でお考えになるといいのではないでしょうか。
「藪を刈った人たちが山に登ったのか崖に落ちたのかを確かめてほしいとお願いしているのです。」(pastaさん)
確かめてもらったらどうなるというのでしょう?
藪こぎをしたり、沢登りをしたり、大勢の人が様々なコースから山登りをしています。限られた予算や時間等のしばりの中で、多くの人たちは自分はどこからどう登るかに勝負をかけているわけです。

467. ゆんゆん探偵 — June 17, 2008 @01:24:16

>pastaさん

別にね、物理学者の人々は、pastaさんに対して「真理の探究をしていただきたい」という要望を「口にするな」と言っているわけじゃないんですよ。pastaさんの要望を聞いた上で「ん〜、でもそっちはあんまり見込みないしなぁ」と返事をしているだけなんです。

常温核融合は一旦完膚無きまでに「終わった」過去を持っています。だから、まずジャンル自体が色眼鏡で見られちゃうのは仕方ないんですね。そうした色眼鏡を外して、新たに人々の興味を掻き立てるには、何かこれまでに無い新しい知見なり目覚しい実験結果なりが必要なんです。

で、物理学者を相手にした場合、「それ」は雑誌に載った論文であり、追試可能な条件の整った実験なんです。マスコミに対するデモンストレーションでは無くてね。

言ってみればね、pastaさんが「お願い」をするまでも無いんです。本当に、再現可能な画期的な実験の条件が整えられたら、放っておいても物理学者達はこぞって常温核融合の研究に参入します。もともと、人一倍そういう「真理の探求」が好きで好きでたまらなくて、大人になってもそこから離れられなかったのが学者という人種です。彼ら(彼女ら)の「面白いこと」に関する嗅覚は舐めたものではないですよ。

直近で話題にされた阪大の荒田先生や北大の水野先生のお話もそうです。本当にそれがインパクトのある内容であれば、間違いなく近いうちにそれらの論文は世界を席巻して、多数の物理学者の注目を集めることになります。

そういう意味では、あわてて今から突撃する必要は無いのだとも言えます。本当に重要な実験であるのならば遠からず明らかになるのですから、今は落ち着いて待つのもいいのではないでしょうか。

468. とーしろ — June 17, 2008 @02:15:27

エジソンと荒田、水野両氏の違いを推測せよ。(読みづらくなるから書き込まないでください)
研究対象が目に見えるか見えないかはかなり大きいです。実際電磁波を発見した誰かは精神病院送りにされたみたいです。
反論するなら反証実験してからにしてください。エジソンの経歴は、少なくとも学校教育は誉められたものではないですよね。でも今は非難する人はほとんどいないでしょう?しかし此処で槍だまにあげられている方々は、その経歴にも言及されてますよね。それなりに活躍なさってきた方々なのに人格攻撃にすら見えます。なんにしろ先ず否定するのは科学者ではなく評論家ですよね。ね、鯖缶のきくちさん。
断っておきますが、私は素人で傍観者です。あまりに見苦しいのでちょっとだけ口出しさせていただきました。

UpOwner Comment きくち  June 17, 2008 @02:55:44

これは科学の問題だし、議論なのだから、「素人で傍観者」と宣言して書き込まれても、特に返事をする気にはなりませんが。
素人なのはいいですけど、「傍観者」が書き込む理由がわかりません。書き込んだ時点で議論に参加したのではないのでしょうか。見苦しいとお考えなら、見なければいいような気もします。
 
僕には、荒田先生や水野さんが、科学者として「見苦しい」と思えます。なぜなら、最早、科学における検証のルールに則っていないからです。
水野さんの業績は知りません。知っているのは、常温核融合で名の売れている人だということだけです。特に褒められた売れ方ではないです。
荒田先生は、少なくともご自分の専門分野では偉い研究者だったのだと思います。高い評価を受けているようですから。
研究者の話ですから、研究歴に言及しても問題ないんじゃないでしょうか。個人の生活についてどうこう言っているわけではありませんから。あくまでも研究者としての経歴の話です。
 
繰り返すと、マスコミ向けの発表をどれほどやったって、それだけでは、科学者は相手にしないということです。でも、そういうやりかたは非難されてもしょうがない。

470. apj — June 17, 2008 @02:47:12

>反論するなら反証実験してからにしてください。

 残念ながら、この意見は間違っています。
 科学の世界では、新規なことを主張する側が立証責任を負います。立証が不十分な間は認められないだけです。

 なお、学会発表→論文発表→追試による確認、というまっとうなルートを踏まず、勇み足でプレス発表を先行させたネタは、大抵が怪しい物であるという経験則もございます。
 何も慌ててマスコミに流して、自分から怪しくする必要はありません。じっくりと、追試可能な精度になるまで実験して論文を出し、他の人達の追試を待って、正しいかどうかを判定すればいいんです。

>なんにしろ先ず否定するのは科学者ではなく評論家ですよね。

 情報を出すルートが間違っていて、専門家以外にまで誤解が広がりそうな場合は、そのことを指摘するのは専門家の役割です。

471. ROCKY 江藤 — June 17, 2008 @03:12:27

>468 とーしろさん
>実際電磁波を発見した誰かは精神病院送りにされたみたいです。
誰のことを言っているのでしょう?
電磁波の発見は一般にはハインリヒ・ヘルツに帰されますが、彼は精神病院には入らずに、36歳で病死しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%84Link

472. 芹沢 — June 17, 2008 @06:41:53

pasta氏は「悪魔の証明」ってご存知でしょうか。

悪魔が実在することを証明するには悪魔を一体捕えて見せれば充分ですが、悪魔が実在しないことを証明するのは不可能です。世界中くまなく探したって「まだ発見されていないだけ」の可能性を否定できませんので。
従って、こういう時には「実在が証明されるまでは実在しないものと扱う」という、簡単で現実的なルールに基づいて処理するのが適切ですね。

常温核融合で言えば、まだ「常温核融合は実在する」と言えるまでの証明が為されていません。尻尾だの三叉の槍だのは発見されているようで、これを傍証として「悪魔は実在している!」との主張もあるようですが、それ単に蜥蜴の尻尾とフォークに見えるんだけど、というのが周囲の見解。
ならば科学的態度としては「常温核融合は実在しないものと扱う」ですね。厳密に表現すればこれは「あるともないとも言えないので無視しておく」という意味ですが、慣例として「否定」という表現となります。

さて、悪魔の存在を確証している人ならば「真理を追求せよ」と言いたくなっちゃうでしょう。それは解るんですが、実際のところ我々としては徳川埋蔵金探しよりも分の悪そうな研究に生涯を費す覚悟なんぞないわけでして。
無論、そこに意義を見出す方がいらっしゃるのは大変結構なことですが、その他の人間がそうでないことについて文句を言われましても。

473. 技術開発者 — June 17, 2008 @07:51:14

こんにちは、pastaさん、そして皆さん。

>私は相当強権的なイメージをもたれてしまったようですね。私は真理の探究の方向で動いていただけるようお願いをしているだけです。

このように言われる前提として、「科学者が真理の探究をしていない」という前提があるわけです。それはちょうど、半島の北の方の農民が30cm以上の作付け間隔にするのを、将軍様が「うちの農民は食料の増産に熱心ではない」と見なしたのとおなじです。

別にpastaさんに限らず、今の日本人の多くが「自分たちの持っている文化は試行錯誤の結果として経験的合理性を持っている」ということを忘れているのだろうと思います。別に若者がという気は無いです。私よりも年上の人を含めて「今、こうなっているのは、たまたまそうしているだけだから、どう変えてもかまわない」としか思っていなくて、今のシステムがいろいろな試行錯誤の結果としてそれなりの合理性を持っていると言うことには思い至らずに、「自分はこうした方が合理的だと思うから変えよう」と過去の経緯とかも調べる気もなく平気で変えようとするわけです。

pastaさんの出されたたとえ話などもそのことを如実に表していますね。「作付け間隔」に関してもし対立が起こったなら、過去の事例を調べれば良いだけです。どの時代でも「もう少し狭めて沢山収穫してやろう」という農民はいます(私もプランター菜園で失敗したことが何度かありますが:笑)。そういう小型の失敗事例を調査するなら、

>そこで王様は両派ではない農民を選び作付け間隔を少しずつ変えて収量の変化を見させもっとも収量の多くなる作付け間隔をわりだした。

という無駄なことに勢力を割かずに済むわけです。もちろん、pastaさんは「自分は過去に構築された文化の中で生きているとは思わない」と考えておられるので、「過去にどのような経験があっても人間は常に試すべきだ」と言われるのだろうと思います。

実際、「病的科学」というのは今に始まったことではなくて、「N線の発見」など幾つかの過去の経験があるわけです。そういう経験を踏まえて、科学者の態度の中に「再現性の不確かな、理論仮説ばかりが先行するものについては否定的に考える」というスタイルが生み出されている訳です。そうする方が「真理の探究が効率的にできる」という経験則が過去の経験から生み出されている訳です。それはちょうど農民がそれぞれの土地や作物に適合した作付け間隔を経験的に割り出しているのと似ています。そういう意味では「病的科学に落ちこんだ仮説の否定」というのは「真理の探究」の作法にかなっている訳です。

問題はpastaさんにとっては、「過去の経験則など自分が思ったことよりも遙かにも価値がないことだ」と将軍様になっているという事なんです。だから、過去に何があったかなどpastaさんにとっては何の意味もないことであり、「自分が思うとおりに科学者がやれば、『真理の探究』の近道になるはずだ」と思いこまれているということにあります。

Up474. kkojima — June 17, 2008 @08:29:38

とーしろさん

エジソンですかぁ。エジソンは、確かに役に立つ発明は色々したけど、トンデモ研究もたくさんやってたしなぁ。

えらい人であることが、業績全てが称賛に値することを意味しないという点では、荒田名誉教授との共通点かもしれません。

Owner Comment きくち  June 17, 2008 @10:58:00

エジソン(最近はエディスンって表記しますか?)は霊界通信の研究とかもしたのでした。
もちろん、だからといって他の「意味のある発明」についての業績がどうなるわけでもありません。
彼は重要な発明もしたし、怪しい研究もしたということ以上でも以下でもないですよね。
 
荒田先生もすぐれた業績を挙げられている(らしい)けど、常温核融合は怪しいんじゃないの、ということです。

476. kkojima — June 17, 2008 @08:37:46

これから書くことは、妙にまとめっぽいので、お気に召さない方もいるかも知れませんが

きくち先生をはじめ、科学の現場を知っている参加者から度々発言がされる、「科学における議論において知っておくべき常識」のようなものがあります。(個々の知識のことではありませんよ、議論とはどういうものか、とでも言うべきものです)

これが、きちんと読み取れない人たちがいます。

これが理解できてないと、なぜ、「所謂常温核融合」が認められないのかについて、納得することはできないのではないかなと思います。

また、より本質的には、「反証実験もせずに否定することは非科学的」だというような発言が誤りであるとされる理由も理解できないでしょう。

それと、天羽先生が書かれていることについては、最近は科学の世界だけでなく、法律の世界なんかでもそういうルールになってきているということが、天羽先生のブログ(最近移転されましたが)に紹介されています。これは、このことが「科学者がローカルルールを振り回している」のではないという例だと受け止めています。蛇足ながら。

477. (稲 — June 17, 2008 @08:39:39

namunyさん、

疑問を整理していただいたので簡単にお答えしておきますね。

>いずれにしてもターゲット材料としては考えられない値ですが。

「ターゲットから」とは書いていません。(その可能性があり得ないとも思いませんが。)私は「イオン源由来ではないか」と書いてます(0.1%は普通にあり得る量です。高感度のXPSなりなんなりで計ればMoが見えてしまうことはあります。)

> Moが表面偏析する

基板がPdだとすると普通はMoは表面偏析しないんですがね、この基板はPdHになってるんですよ。系内に大量の水素がある場合にMoが偏析しないという強い根拠もないでしょ。

>+2イオンが最大カウントを作る

何度も書きましたが、あのSIMSは阻止電位80 Vという「異常」な条件なんですよ。信号の99.99..%くらいは捨てて残りかすを見ているわけです。何故そんなことをするのかも、そういう条件で何が起こるのかも私には分かりません。だから普通のデータと同様に扱うことはしません。(「96が最大カウント」という記述もひょっとすると(Fig. 9に示した質量数の範囲で)という条件が抜けているだけのようにも思えます。)

>Cuが1cmも拡散する

拡散しますよ。ちょっとCuのデータが見あたりませんが、NiだとH吸着のあるなしで拡散係数が5桁くらい変わります。350 Kだと10^{-10} cm^2/sくらいから10^{-5} cm^2/sくらいに増えますね。実験時間が100hrsだから拡散長もちょうどですね(^^;;。これにH/Dの同位体効果がはいれば、大体説明出来ちゃいます。

>拡散説については試験前のサンプルのSIMS測定(CaOの下まで)があればその正否の判断はつきそうですし。

そうですね。せめて普通の条件のSIMSのデータとか、S/Nの良いXPSのデータとかでもあればはるかに理解が進むと思います。

それから、

>Sr→Moの実験の際にCuが拡散しない(MoとSrのカウントの合計がCuの拡散の分下がるはずの分が下がらない)
>ことを説明する記述はありませんでしたよ。

すみません、これはおっしゃっていることがよくわからないです。念のために伺うと「XPSの信号強度に加法性があるわけではない」ということは承知されてるんですよね?

478. 読者A — June 17, 2008 @09:30:01

kkojimaさん
すみません、1.02MeVです

高エネルギー光子に関しては以下のPDFがネット上にあります。
http://acc-physics.kek.jp/soken/CORECARRILink '05/Hirayama/HirayamaLecture.ppt#8

namuny さん

133Cs→141Pr
88Sr→96Mo
12C→24Mg→28Si→32S
23Na→27Al

上の2つは、質量数が8違いますが、下は12、4違うのですね。
反応に一貫性が無いように見えます。


>反論するなら反証実験してからにしてください
Apjさんの意見も分かりますが、原子核に立場から言えば、ある意味で
反証実験は既に終わっています。

低エネルギーD-D衝突反応ではクーロン障壁のため核反応は起きない、クーロン障壁をトンネル効果で抜けるにもトンネル確率がD-Dの距離に依存するため、それなりの運動エネルギーが必要になる。

これに真っ向から反対している常温核融合論者は居ないと思います。

では何を主張しているのか?
Pd膜(水素吸蔵金属)で核反応の促進効果?
D−Dの2体反応ではなく、3体、4体の効果である?
他にもあるのでしょうか?

さてD−Dの2体以上の反応に関しては原子核では次のように考えます

D−Dの3体反応とは、D−Dの2体反応で励起されたD−D原子核(励起状態)へ次のDが衝突する。D−Dの励起状態の平均寿命は10の−21乗秒ですから、原子核でいうDの3体同時衝突とは10の−21乗秒程度の時間でDが3個ぶつかることです。4体は3体の励起状態にDがぶつかるか、2体の励起状態同士がぶつかることです。

要するに2体以上のDの反応は非常に起き難いのです。

次にPd膜(水素吸蔵金属)で核反応の促進効果ですが
物質の内部電界で核を加速することは可能性としてあります。しかし微細な空間に1kVの電位差が生じる、例えば1μmの間隔で1kVがかかるとしたら、その電界強度は10の7乗V/cmになります。

このような高電界中では、核融合以外の物性的な変化が起きても良いと思いますが、そういう報告例は無いように思います。

岩村氏の実験が正しいとしても、
「訳が分からない常温核融合で核変換が起こった」解釈
「訳が分からない偏析でMoやPrの汚染が起こった」解釈
のどちらを支持するかと言えば、私は後者を支持します。多分多くの原子核の人は私と同じだと思います

従って岩村の解釈を証明するには、岩村の実験の再現試験を行っても無意味であり、本質的なメカニズムを示す証拠が必要です。

常温核融合が世紀の大発見であれば、それ位は当然すべきです。それが出来なくても、過剰熱が現実の生活に役立つレベルまでくれば、それなりの評価はされるでしょう。

そのどちらでも無い訳の分からないデータを見せられても困るだけです。

Up479. kkojima — June 17, 2008 @11:38:18

とーしろさんに対しては、先のような、おちゃらけてみせるのは逆効果なような気もしているので、少し、真面目にコメントしてみます。

>反論するなら反証実験してからにしてください。

これは、もういいですね。

>エジソンの経歴は、少なくとも学校教育は誉められたものではないですよね。でも今は非難する人はほとんどいないでしょう?

エジソンの経歴において、真っ当な学校教育を受けていないことは、むしろ、彼の「伝説」の一部として、プラス評価ですよね。
でも、とーしろさんが、この話題を出してきた意図が理解できない。荒田名誉教授がどういう教育を受けてきたから、だなんて話題を出した人って、今まで居ましたか?

>しかし此処で槍だまにあげられている方々は、その経歴にも言及されてますよね。

これも同様。ひょっとしたら、あなたが、彼らへの攻撃と受け止めているのは、「いつまでたっても十分なデータを示さないまま、ひたすらデモンストレーションのような実験を続けている」ことについて批判していることを、「経歴への攻撃」と誤解しているためかもしれませんが。

よって

>それなりに活躍なさってきた方々なのに人格攻撃にすら見えます。

人格攻撃だと受け止めるなら、それは筋違いです。科学者が、科学者としてやるべき仕事について、批判がなされているに過ぎません。

480. 技術開発者 — June 17, 2008 @12:10:46

こんにちは、皆さん。

なんか研究者の経歴みたいな話になっていそうなので、少し雑学的な話をしてみますね。常温核融合をポンズとともに言い出したフライッシュマンの話なんですが、彼は「表面増強ラマン散乱」という現象を最初に見つけ出したという経歴があつたんじゃなかったかと思います。こういう話をすることで、「きちんとした研究発表であれば否定はされない」という事を説明してみようと思います。

フライッシュマンは電気化学の人で分析化学はさほど詳しくない訳です。でもって、彼は電極(この時は銀電極でした)の上に付いている有機物(このときはピリジンでした)の状態が分析したくてラマン散乱分光を測った訳ですね。ラマン散乱分光は有機物の状態分析法として有用な方法ですが、彼がもしラマン散乱分光法の専門家だったら、たぶん測る前に止めていたのじゃ無いかと思います。というのは、電極表面に付いている有機物はラマン散乱で測るにはあまりに微量なので、その時代のラマン散乱分光法の常識では「微量過ぎて測れない」と思われる量だからです。彼は或る意味分析の素人だから測った訳です。そして見事にピリジンのスペクトルが測れてしまった訳ですね。彼はそのスペクトルをそのまま論文に載せて発表した訳です。

驚いたのはラマン散乱の専門家の方ですね。なにせ電極の表面にくっついている程度の微量のピリジンが測定できている訳ですから。でもって、ラマン散乱の専門家たちがいろいろと追試してみると、「荒れた導電性金属の表面の対象物は1000倍を超える強度のラマン散乱を出す事がある」という事が分かってきた訳です。これが「表面増強ラマン散乱」でして、フライッシュマンが最初に論文にピリジンのスペクトルを載せてから20年くらい「どうしてこういう増強が起こるのか」の解析も行われました(表面プラズモンによると言われています)し、現在は、いろんな測定がに応用されている訳です。

この話で理解して欲しいのは、たとえラマン分光の専門家でなくても、きちんと測れたスペクトルを論文として測定条件を明らかにして出し、他の研究者が追試して確かに測定出来るなら、そんな話が放っておかれたりはしないという事なんです。

こうやって「表面増強ラマン散乱」の第一発見者となったフライッシュマンが今は「常温核融合の最初の提唱者の1人」として「病的科学」の人と言われるのは何故なのか、周りが違うのか、彼の出し方が違うのか、そういう部分を考えて欲しいと思うわけです。「表面増強ラマン散乱」の時、彼は、素直に測った結果をなんら「測れた理由」をつけることなく出した訳です。なにせ、彼は「普通は測れないよ」とも思わなかったふしがありますからね。常温核融合の時、彼はポンズともに「異常な発熱が出る理由」ばかりのべ、その実験条件を詳しくは述べませんでした。

481. 読者A — June 17, 2008 @14:27:16

以下に関して追加します
>反論するなら反証実験してからにしてください
NEDOが平成5年度よりの5カ年計画で30億円の予算で行った研究があります
http://www.iae.or.jp/research/youshi/1997youshi.html#4.18Link

新水素エネルギー実証技術開発 総合研究報告書はNEDOのWebからダウンロードできます。

 具体的な研究開発実施項目と実施結果は以下の通り。
------------------------------------------------------------------
1.過剰熱計測試験:数種の電解セルにて、約500の電解実験を実施したが、装置の計測精度をこえた過剰熱は観測されず、現状の学問的基盤と技術で新水素エネルギーの利用は困難と判断される。
2.材料開発・解析:重水素を高吸蔵・維持させることにより反応が促進されると考え、適正な材料、処理法、電解法の開発を実施し、Pdの重水素吸蔵について多くの知見を得た。
3.反応生成物計測:数多くの試験では有意な放射線は検出できなかったが、ヘテロ構造のPdからは統計上有意と考えられる中性子ならびに重陽子照射によるDD反応の異常増加が認められた。これらの結果の確認には、今後の基礎的な取り組みが必要と考えられる。
------------------------------------------------------------------

これには水野氏らの参加しているが、この検証実験では不十分だということを言っているのだろうか?

岩村氏ら実験はNEDOの研究の後であるが、少なくとも過剰熱に関しては十分実験が行われたと解釈すべきであり、それでも過剰熱を主張するにはNEDOの実験の不備を証明することが必要であろう。

どういう理由で反証実験が不十分であったかを示すことが先決のように感じるのだが、水野氏らはそれを示したのであろうか?

482. namuny — June 17, 2008 @21:32:02

きくちさんの了解もあったようですし、もうしばらくお邪魔することにします。
ただ、岩村さんの論文をネタにするのもそろそろ限界かなと思ってはいますが。

(稲さんへ
>私は「イオン源由来ではないか」と書いてます
412で
>最も素朴な解釈としては、CaOターゲットでMo部品(基材とか)が使われていた、とか。
と書かれていますが。実験環境の確認はできないので追求はしません。

> 系内に大量の水素がある場合にMoが偏析しないという強い根拠もないでしょ。
Fig6で、系内に大量の水素があってMoが偏析しないという結果があります。
同位体効果で重水素のときだけ偏析して水素の時には偏析しないと主張されますか?
反応速度が変化するならともかく、無理があるように思います。

>何度も書きましたが、あのSIMSは阻止電位80 Vという「異常」な条件なんですよ。
とりあえずここは測定条件のせいで判断不能ということで。。

以上については水掛け論になるかと思いますが・・・

>拡散しますよ。ちょっとCuのデータが見あたりませんが、NiだとH吸着のあるなしで拡散係数が5桁くらい変わります。350 Kだと10^{-10} cm^2/sくらいから10^{-5} cm^2/sくらいに増えますね。実験時間が100hrsだから拡散長もちょうどですね(^^;;。これにH/Dの同位体効果がはいれば、大体説明出来ちゃいます。
Niでそういったことが起こることは初耳です。勉強になりました。
Cuについてはデータがないのでとりあえず保留ということで。

>すみません、これはおっしゃっていることがよくわからないです。
確認したいのですが、散乱でこの現象を説明する場合、Fig.4, Fig.7でCsとSrの信号強度が減る理由をどのように説明されますか?

483. namuny — June 17, 2008 @22:16:50

追伸
>Fig6で、系内に大量の水素があってMoが偏析しないという結果があります。
については、そこのエネルギーのデータがないので、おそらく偏析していなかっただろう
程度が正しいですね。
この点もやはり水掛け論になりそうです。

Up484. namuny — June 17, 2008 @22:44:23

読者Aさん

面白そうな資料、ありがとうございました。今ダウンロードして見ていますが400ページはなかなか大変ですね。

途中まで読んだところですが、ふと気になったので。
>3.反応生成物計測:数多くの試験では有意な放射線は検出できなかったが、ヘテロ構造のPdからは統計上有意と考えられる中性子ならびに重陽子照射によるDD反応の異常増加が認められた。これらの結果の確認には、今後の基礎的な取り組みが必要と考えられる。

有意な中性子が出ていますが(今のところ読んだ範囲では環境放射線+40%の例がありましたが)、
これは、核反応が起きている証拠じゃないんですか?
あと、測定誤差を微妙に上回る過剰熱も時々観察はされているようですよ。
この研究の結論は、あくまでも利用可能なレベルの過剰熱の生成は無理だったというもので、
常温核融合を否定したものではないように見受けられます。
参加した方は自分の手でいつか見た異常な激しい反応を再現しようと決心を強くしたんじゃないでしょうか。


そういえば、上の方できくちさんが常温核融合を「病的科学」に分類していましたが
実はかなり納得してしまいました。
常温核融合研究者にとってのこの病はたぶん、一度でも自分の目で見た現象に魅せられ、再現したいと思う恋の病みたいなものでしょうね。

485. namuny — June 17, 2008 @22:48:13

http://www.j-tokkyo.com/2004/G21G/JP2004-077200.shtmlLink

ちょっと興味深いものを見つけました。CaO層の役割です。
別に材質はCaOである必要はなく、Pdよりも仕事関数の少ない物質で
あればいい(という岩村さんの解釈?)のようです。
どうも量子井戸構造をつくるのに近い雰囲気を感じます。

486. pasta — June 18, 2008 @06:18:46

きくちさま>「否定された」と言えば、「実証されなかった」という意味です。
芹沢様>厳密に表現すればこれは「あるともないとも言えないので無視しておく」という意味ですが、慣例として「否定」という表現となります。

あーそーだったんですかー。これでやっといろいろな胸のつかえがおりました。私が真理の探究をお願いしたがる気持ちと言うのはここの誤解からきていたんですね。私のような素人が聞きますと「否定された」といわれれば「ないことが証明された」したがって「もはやその分野で真理を探究する必要はない」だから「否定された研究はやるべきではない」といっているように聞こえたんです。でもそうではなくてそれはただ「あるともないとも言えないので無視しておく」という意味だったんですね。そうであれば私が理解できなかった皆さんのご意見も全部納得です(たぶん)。

きくちさま
ところで「(荒田先生らが)科学における検証のルールに則っていないからです。」というのは具体的にはどんなことを指しているのですか。科学における検証のルールはどこをみればわかるか教えていただければそれを見ます。ほんとに初歩的な質問ですいません。

Owner Comment きくち  June 18, 2008 @09:55:27

そうですね。「"ない"ことは証明できない」というのは基本なので、それを理解していただければいいかと思います。
だから、「否定された」という表現も未来永劫について語っているわけではなく、今後なんらかの画期的な実験によって「肯定された」に変わることだってあり得るということです。
今回の件について、それはあまりありそうにないとは思いますが、ないとは言えませんし、そのかすかな可能性に賭ける科学者がいてもいいと思います。ただ、賭けるにしたって、科学としてきちんとやらなきゃ意味がないですか。
 
科学のルールですが、結局「第三者が検証できるように、実験条件などを明らかにしてデータを示した論文を査読付き専門誌に発表する」ということに尽きます。
雑誌の査読を通ることが最低条件で、発表されてから、第三者の検証という段取りになります。少なくともたてまえとしては、そうです。もちろん、分野によって査読のルールは多少(かなり?)違うと思います。
 
もっとも、「専門誌とは何か」とか、いろいろな話を考え出すときりがないです。
たとえば、かつて「超伝導体を回転させると重力を遮断できる」という実験論文が「まともな雑誌」に出たことがあります。ただし、まともはまともでも「超伝導の専門誌」でした。重力の専門家が査読したわけではなかったのでしょうね。

488. (稲 — June 18, 2008 @08:24:25

namunyさん、

>確認したいのですが、散乱でこの現象を説明する場合、Fig.4, Fig.7でCsとSrの信号強度が減る理由をどのように説明されますか?

光電子の非弾性散乱による減衰が原子スケールでの構造(どの元素がどの元素の上にあるとか下にあるとか埋もれてるとか、単独でいるのか別の元素と化合物を作ってるのかとか、島状の凝集体を作ってるのかとか)に依存することはおわかりなんですよね。そうであれば、(岩村論文では構造に関する情報が全く無いので)減衰曲線を再現するだけならいくらでも(それこそ無数に)モデルを設定できるということもご理解いただけると思います。

Up489. kkojima — June 18, 2008 @10:01:45

namunyさん

この特許出願って、まさに、「サイズの大型化をもたらすことなく表面層の表面積を大きくすること」以外のなにものでもないような気がしますが。

それが本当に消滅処理に役立つかどうかという観点は、特許として成立するかどうかに関係がない、そういう話のように思われます。

490. 読者A — June 18, 2008 @08:42:48

namuny さん

報告書の135ページの最後に
「我々の実験結果を一言で言えば過剰熱は実証できなかったということになる」と書かれていますよ。

試験結果総括(341ページ)では7)の総括で以下のように結論しています。
a)数種の電解セル方式で新たな知見も反映しつつ、多数の実験を繰り返したが、装置の計測精度をおけたか情熱は観測できなかった。

なお、同じページの2)に(研究者の解析方法に問題のあるときは過剰熱が計測されるケースがあり)と書かれています。報告書が何を言っているのか分かりますか?

ヘテロ界面の実験では309ページで以下のように記載されています。
「この実験で得られた平均のd−d反応率は、5×10^-24/sec・dd-pairで過剰熱を発生することは不可能である。

更に343ページの総括で
a)これまでの研究者が報告されている過剰熱発生量(例えばMJオーダー)を説明できるレベルの核反応生成物(He,T)及び放射線(n、p、α、X線、γ線)は検出されなかった。

結果のe)やf)でヘテロ界面のや低エネルギーdの照射実験が書かれており、低エネルギー核反応の可能性が示唆されていますが、これもバックグランドの20〜40%とという微量であり、現在の物理の範囲内で説明できるかもしれません。また試料はロシアから提供されたもので試料作成をNEDOで確認したものではありません。

常温核融合というものをPd膜を使った重水素の電解という観点、その過剰熱発生という観点で見れば全否定された結果だと思います。

このような実験結果があるのですから、後で「過剰熱発生としての常温核融合が成功した」という報告をするには、以前の実験が何故成功しなかったのか、新たな実験は何故成功したのかをきちんと説明する必要があります。

特に「研究者の解析方法の問題」が指摘されていますので、その部分は念入りに説明することが必要ですね。単に「NEDOの主張は間違っている」では駄目です

2004年に米国のエネルギー省(DOE)がレビューを行っていて、その報告書を見ることができます。岩村らの結果も16〜17ページに出ています。実験事実を否定する訳ではありませんが、
「From a Nuclear Physics perspective, such conclusions are not to be believed」 
such conclusions とは 核反応が起こって原子番号が4、質量数が8変化したという主張のことです。

要するに実験結果が正しいとしても、核融合だとは認められないのです。

以前(1993年かな)、物理学会誌に深井有が書いたように、「常温核融合論者は事の重大さへの認識が不足している」のです。

岩村らの主張する核反応が起きることは核物理学の基礎を否定することに等しいのです。(彼も核物理の専門家としてNEDOの研究に参加しています)彼の報告が正しいとしてngだと1日で10の13乗回程度の核反応が起きています。均一なら10の8乗回/秒ですね。核物理を知っている岩村が何故これを核反応的な観点で試験しなかったのでしょうね?

核物理学はこれまで常識を否定することで進歩してきました。ですから常識に反するという理由だけで研究結果を否定することはありません(厳しく批判されるでしょうが・・・)。実際には大物核物理学者が常温核融合に理解を示したため、否定派に圧力がかかったという話もあります。

実際に常温核融合を理論的に説明してノーベル賞を貰おうと思った理論屋は大勢いたと思います。常識を否定する実験は核物理(に限りませんが)チャンスなのです。

しかしながら、実験に再現性が無く、理論も何を言いたいのか分からないのでは話にならないでしょう。

491. TAKA — June 18, 2008 @11:41:21

以下、長いですorz。「真理の迷宮に身を預けたい!」という、血気盛んな勇者さんは、要チェックかも(^-^。
鴨娘「対消滅するかも」
____________

yokozukiさん
>できたら原料を譲ってもらって
>追試実験に乗り出してみるというのも悪くないのでは
>私としてはぜひそれを希望したく、何卒ご検討をお願いしますです!

これで思い出すのは、「ホレばあさん」のお話です。
昔、働き者の他人の娘さんと、上品な娘さんと、その上品なママさんが、一緒に暮らしていました。
そのうち働き者の他人の娘さんは、宝を手に入れ、幸せになりました。
それを見た、上品なママさん。「わが娘よ。あなたも真似をして、この井戸に飛び込みなさい。」「わかったわ。宝は手に入れたも、同然よ。」
ところでその上品な娘さんは、他人の娘さんとは違い、生来の怠け者でした。面倒な事はいつも、他人の娘さんに、頼んでいたのでした。もちちろんそれは、あの上品なママさんも、同じ事です。

このお話の結末は、皆さまもご承知の通りです。
_________

pastaさん
>藪を刈った人たちが山に登ったのか崖に落ちたのかを確かめてほしいとお願いしているのです

「これはもしや、功に逸る勇者の背中を見送る賢者の、心の問いなのか」(崖じゃなくて洞窟なの)

『苦難の地下ダンジョンへ・IZA・ORIRU』(純情・スンジョン・DJ・OZMA)
Wo Wo Wo… Wo Wo Wo…
何してるって貴方は言った 怪訝なトーンの賢者の声 挑むとこさ 未知なる迷宮 黄泉に
何で行くの? 証拠探しだよ ゴミ箱の論文を 見送った
生半可な知識だけじゃ ただお座なりに捨てられる 追試はまだ 準備不足で

どうせ最初からそう 結果まだ見えず 常温さめてゆく
おおお 何とも 不気味な迷路 核が 見えず 不安がよぎる
降りる ケープに すぐ出たら負けさ さらば懐疑 もう二度と戻らない

(グッバイ懐疑主義 ちょこざい坂降り 先だっての着ぐるみ 谷底 野晒し)
(おおラッキー 着替える ところが窮屈 まあ良いか いや 若干脱ぎたくなるよ 止まらずGOー!)

「さあほら坊や ここでドリーネ 懐疑無しじゃ醜いね さらけ出して 論理で負けそう」
「追試やってあげる 理論切ってみせる ねえ粗らが 有り過ぎる」
おおお 何とも 不気味な音色 これが 亡者の ささやきなのか
論理が 迷走 すでに終わりさ さらば懐疑 もう二度と戻らない
____________

とーしろさん
>エジソンと電磁波と鯖缶と

実況 「もしやエジソンからの、霊界通信なのか」
ファン「ああ、天国に召された、我らがブライト艦長。ブライトさーんっ」
詩人 「ああ船長!わが船長!」
作家 「虎よ、虎よ!」
新版 「言ったね、二度も言ったね、管理人でも無いのに!」
____________

namunyさん
>ここはきくちさんのブログでしょう。きくちさんがそうおっしゃるなら消えますが
きくちさん
>そういえば、「名無しさん」は「ハンドル名を変えなければ議論しない」
>と宣言して以降出てこないですね

これで思い出すのは、少年と熱い議論を交わす、喋る自動車です。

『レスを交わそう』参考:アニメ・ブブチャチャの「川を渡る歌」
♪さあ、みんなでレスを交わそうー 匿名になっても ♪さあ、みんなでレスを見ようー 徹夜になっても  ♪長いー コメント欄ー フリーズしながらー ♪さあ、みんなでコメントしようー はじかれてー 消えてもー 諦めないでー
____________

pastaさん
>これでやっといろいろな胸のつかえがおりました
>そうであれば私が理解できなかった皆さんのご意見も全部納得です(たぶん)
>私のような素人が聞きますと

T 「もしや科学素人の私と、同じ立ち位置なのか」
鴨娘「放言し放題のTよりか、ずっと良いかも」

『科学的思考を共有するのだろうか』(参考:アニメのシュレッグ2・エンディングの歌から)
「ヘイ!同士!ラテンで行こうぜ!」「ヨゥ!セニョール!」
♪科学!素人! レスを書こうか! ♪常連! 優秀普段! レスを返そうか!
♪怜悧!な意見! いっそ噛んで含もうか! ♪ROMは!待つ! 読み込みだろうか?
♪投稿する際! 誤字は無いのか? 脱字無いのか?(もう一丁!)
♪抜かり無いのか? (さらにもう一丁!) ♪内容は無いのか!
____________

この長い議論の行く末に、豊かな実りがあると良いですね(^^。レスしてる人にも、ROMの人にも。

492. 読者A — June 18, 2008 @11:06:04

pastaさん

きくちさんの意見に反論するわけではなく、深入りも避けたいのですが。

ポパー的に言えば、科学が普遍性を主張する場合には以下のように書けます
「全ての○○は××である」
これを否定するには、一回の反証実験でよく、何回検証に成功してもこれが正しいことを証明することはできません。


常温核融合のような再現性が無い場合は、条件設定に問題があるか実験が適切でないか、ということを考えます。

今回の場合、NEDOの試験条件では全部の実験で過剰熱は現れなかった、実験が適切でない場合(熱の見積もりに問題がある場合)に過剰熱が見えたとの指摘もあるのでNEDOの試験条件では過剰熱は全否定されたと思います。

たしかに実験精度の向上で観測できなかった現象が観測できるようになることもあります。しかし、最初の過剰熱の主張とは整合しないでしょう。

十円玉を落とす実験を繰り返したとして、十円玉が自然に上に上がる確率を0と言い切れないかもしれません。しかし上に上がる結果を期待するのは科学とは言えないように思います。

493. namuny — June 18, 2008 @20:19:22

kkojimaさん

明確に場所を指定した方がよかったですね。特許内容は別にどうでもよくて、

【発明の詳細な説明】【0006】
混合層57は、基板56に用いられている物質と、この物質よりも光電効果における電子発生効率に対する仕事関数が小さい物質とが混合して形成されている。Pdの仕事関数は、5.0eVであるので、基板56にPdが用いられたとき、例えば、PdとCaO(酸化カルシウム)とが混合されることによって、あるいはPdとY2O3(酸化イットリウム)とが混合されることによって、あるいはPdとTiC(炭化チタン)とが混合されることによって混合層が形成される。CaO、Y2O3、およびTiCの仕事関数はそれぞれ1.6eV、2.0eV、および2.3eVでありいずれもPdの仕事関数より小さい。このようにして形成される混合層57の厚みは数10nm〜数100nmである。

の部分です。岩村さんがCaOとPdの交互層をどういうつもりで付けていたかがわかります。
その、”つもり”が本当に重要な点なのかはわかりませんが。そういえばZrO2の仕事関数はいくつでしたでしょうね。

(稲さんへ
>減衰曲線を再現するだけならいくらでも(それこそ無数に)モデルを設定できるということもご理解いただけると思います。
それは理解していますが、今回の場合は多少なりとも対照実験がされているのである程度モデルは絞られますよね。
その絞られた範囲を確認したかったのですが。

結局、私の言いたかったのはPd+CaO上でのH2,およびPd上のD2環境でCs、Srのピーク高さが変化していないことから
(S/Nの問題はあるにしても)Pd内部への拡散、および凝集はほぼ除いてよいと考えられます。
ですので拡散説でFig4でCsのカウントが3〜4割に減る理由はCuとの相互作用によると考えるのが妥当ですよね?
となるとCs系では100時間経過後Cuが最低でも表面の6〜7割を占めているはずですね。
(CuとCsが化合物を作っている場合。遮蔽しているならCu1層でCsからの光電子を0には減衰しないのでもっと多くなりますよね)

またSr系でも同様にCuが拡散することが考えられますし、時間は4倍の400時間です。Srのカウントはもっと減衰しなければおかしくはありませんか。また、Fig4と7の(d)にPdのXPS測定結果が出ていますが、ほとんどピークが下がっていません。それほどPd表面をCuが拡散する(というか、覆う)ならこのピークはもっと下がるのではありませんか?
ということを言いたかったわけです。

Up494. namuny — June 18, 2008 @21:09:01

読者Aさんへ

まだ読み終わってませんので(というか、サボリーマンでも当面読み終われません。さすがに叱られそうです)
内容についてのコメントは避けますし、また、再現性を最大の問題にされているのであれば
否定のしようがありませんので議論の余地がありません。
(100%の再現性があるといっているのは岩村さんの元素変換と、今回の荒田先生の実験だけですし)

ですので言葉遊びになりますが
>十円玉を落とす実験を繰り返したとして、十円玉が自然に上に上がる確率を0と言い切れないかもしれません。しかし上に上がる結果を期待するのは科学とは言えないように思います。

べつに宇宙ステーションで10円玉から手を離しても落ちませんし、水銀の中で手を離せば上に上がります。
そういった場所や条件を探すのは科学的でないことはないでしょう。
10円玉が上に上がることが世界の運命を変えるなら探す価値もあります。

この研究のコストパフォーマンスが悪いという発言がどなたかからあった気がしますが、
常温核融合というか、この過剰熱の有効利用が実現できることは、将来のエネルギー問題と環境問題の
ほぼ無条件の解決ですから、コストに見合わないことはありません。
むしろ、見返りが大きすぎて胡散臭すぎるのが問題ですね。

495. kkojima — June 18, 2008 @21:18:30

namunyさん

>岩村さんがCaOとPdの交互層をどういうつもりで付けていたかがわかります。

申し訳ないが、私には岩村さんの意図は理解できません。電子がそこら辺にありさえすれば、ほいほいと重水素核が電子捕獲するんですか?そんな核反応が簡単に起こるなら、プラズマの中なんてどんな反応が起こるやら。

496. kkojima — June 18, 2008 @21:32:07

>べつに宇宙ステーションで10円玉から手を離しても落ちませんし、水銀の中で手を離せば上に上がります。

言葉遊びと言われればそれまでですが、屁理屈にもほどがありましょう。読者Aさんのたとえの前提は当然に理解できることでしょうに。

屁理屈で返していいなら、宇宙ステーションでは上がどっちかわかりませんし、水銀の中で離しても、水銀の液面より上には上がりますまい?

どうにかして10円玉を上に上げたいなら、なぜ上に上がらないのかを知る方が先です。万が一にも上に上がることを願って、同じ事を繰り返しても成果が得られる見込みは低いとは思いませんか?

497. namuny — June 18, 2008 @21:44:51

kkojimaさん
仕事関数とかバンド構造とかはご存知なんですよね?

過剰熱など常温核融合といわれる反応は、D:Pd比で1を超えると発生しやすいという報告がありますので、
私はPd/CaO界面で電子密度を上げることによりDイオンの密度を上げ、この条件の達成を狙ったのではないかと推測しています。

あと、確かに言葉遊びなんですが
>同じ事を繰り返しても成果が得られる見込みは低いとは思いませんか?
全く同じではないでしょう。いろいろ条件や材料の構造を変更して挑戦していると思いますよ。
この条件の変更が、10円を落とす実験のどこに相当しているかと考えた場合、
場所の指定がなかったのでそこに当てはめて見ただけです。

498. namuny — June 18, 2008 @22:24:31

たしかにちょっと冗談が過ぎましたか。失礼しました。

Up499. com — June 18, 2008 @23:46:13

謝罪されているので追い打ちをかけるのはどうかと思いますが…あまりに見苦しいので一言だけ。 
 
一体どこの誰が、どういう思考回路だったら、「10円玉を落として表が出る実験」と単に言われて、前提条件を「宇宙ステーション」と即座に上げて議論をするのでしょうか? 
 
議論での暗黙の了解における大前提をおちょくりたいのなら、議論を終了してはどうでしょうかね? 
ご自身の言いたいことがうまく伝わらない苛立ちは理解しないでもないですが、単なる負け惜しみをはき続けること、大多数のROMのに対して常温核融合がロクでもないことを示し続ける必要は、全くないと思いますが。

500. TAKA — June 19, 2008 @00:26:44

comさん、こんにちは。
>あまりに見苦しいので

実況「まさに緊張してコントが一瞬止まった『髭男爵』の、咄嗟のフォローだ」
家来「…セリフ忘れたorz」
貴族「いやいやヒグチ君、何テンパってんだーい」
貴族「落ち着かんかーい」
貴族「ボロが出るやないかーい」
横槍「ノクターンでも弾いたら?(^-^」
貴族「ボロディンかーい」
貴族「迷ったら取り合えず笑っとれば、ええんやないかーい。」

501. kkojima — June 18, 2008 @23:41:00

namunyさん

>仕事関数とかバンド構造とかはご存知なんですよね?

仕事関数の意味を知らないせいで、岩村さんの意図が読めないという指摘ならば、私は存じませんと言わざるを得ませんね。いや、本当に知らないのかも知れない。知らないということがきちんと認識できるというほど、私は賢くありませんので。

さて、「電子過剰の状態」と言うんだけど、別に、電子の総数が増えるわけじゃないですよね。仕事関数が小さいとは、物質から自由に飛び出してくる電子になりやすい、という事だと思ってるのですが、核反応は、なにも自由に空間を飛んでいる電子だけを相手に限る理由はないし、実際、軌道電子捕獲なる核反応もあります。

当然、核が電子を捕獲するとした際の反応断面積が電子のエネルギーに依存することはあるでしょうから、自由な電子の方が可能性が高いという意味でなら、それは了解できます。

しかし、説明のために無理に「中性子が発生する」というストーリーを持ってきたようにしか見えません。そもそも、重水素の核が電子を捕獲して、中性子2コからなる核(のようなもの。こういうのは何と呼ぶのか存じません。存在が確認されているのかどうかも知りません。読者Aさんなら知っているのかな)になるような反応というものが起こっていると、どうやって確認したというのでしょうね。そのストーリーがないなら、電子自体の出番がありません。

しかも、仮にそうして重水素ガスを通せば中性子が発生するとして、それが、次にCsに同時に8個も吸収される、しかも、それは自由な中性子が8個ではなく、中性子が2個くっついた粒子が4個同時にというような話になるわけですか?むしろ、吸収されずに、飛び出してくる中性子の方が多くあるべきとは思いませんか?

そして、
>過剰熱など常温核融合といわれる反応は、D:Pd比で1を超えると発生しやすいという報告がありますので、
私はPd/CaO界面で電子密度を上げることによりDイオンの密度を上げ、この条件の達成を狙ったのではないかと推測しています。

D:Pd比というのが、Dイオンの密度の問題なのですか?イオンという話はどこから来たのでしょう。

電子密度を上げることでDイオンの密度を上げる、というのも、理解できません。あなたのいうDイオンというのは、重水素核ではなく、アニオンなのですか?

502. pasta — June 19, 2008 @06:26:29

ホイジンガ読み終わりました。いやー、最初のころの状況がよくわかりました。せっかくホイジンガが肯定派と懐疑派の共同研究を提案しても肯定派はだれものらず、真理の探究に興味がなかったようにみえますね。それにしてもホイジンガはえらいです。ばりばりの懐疑派なのに第4回の国際会議までレポートしてちゃんと批判してる。ウッドをつれてこいといわれたとも書いてましたね。でも私もウッドはいてほしいなあと思います。何を誤認したのかがわかればすっきりしますよね。
おもしろい文献をみつけました。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004298667/Link
中身はよくわかりませんがこんなような議論でみんなが納得できればポリウオーターのようにきれいに終われるのにと思います。

きくちさま
ROTHWELLさんによると荒田先生は50本ぐらいの論文をだしてるようですよね。それらはみんな査読付ではなかったのでしょうか。Proc. Japan AcadとかJpn. J. Appl. Phys.とかKotai Butsuri とか。まあ今回の高温学会誌J. High Temp. Soc. Jpn? はたぶん査読なしの特権をお持ちのような気がしますけど。それともどれもあんまりデータが明確でなかったりするのかな。

読者Aさま
深井さんの文はこれですね。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002066089/Link
>これを否定するには、一回の反証実験でよく、何回検証に成功してもこれが正しいことを証明することはできません。

なるほど、だとすれば再現性がなければ科学ではないんですね。ということは今の実験をやっている人たちは科学にすべく再現性をたかめる技術の開発をやってる感じですね。高温超伝導の田中さんの結果をだそうと20年という感じですか。

namunyさま
もはやネタが多すぎてもしょうがないでしょうけど岩村さんの続報とイタリアの追試らしきものをみつけたので時間があったらネタにしてください。
http://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/421/421050.pdfLink
http://support.spring8.or.jp/SKP/PDF_St_18A/06A0241.pdfLink
http://www.lenr-canr.org/acrobat/CelaniFthermaland.pdfLink

Owner Comment きくち  June 19, 2008 @10:00:25

ホイジンガは力作ですね。僕も読み直したほうがいいんでしょうね。
 
さて、「ダブルスタンダード」と言われてもしかたないですが、Proc. Japan. Acad.(学士院紀要)はいちおう査読があることになっているものの、ここにまともな原著論文が出ると思っている人はあまりいないのではないでしょうか。偉い人の集まりですけど。
固体物理は原著論文ではないはずです。日本語だし。高温学会誌も原著論文とは思われないでしょう。
JJAPは査読付き原著論文を掲載されるきちんとした雑誌ですので、これに出ているものについては、検討に値するということかと思います。
 
ご紹介の「おもしろい文献」は面白そうには思うものの、アブストラクトの書き方からしてBut we don't knowなどと普通の論文では使わなそうな言い回しを使っているので、妙な印象ではあります。
 
常温核融合研究者がやるべきは、「再現性のある結果を出すこと」に尽きます。核融合と言わずとも過剰熱ですら再現性が低いとすれば、他の科学者をまきこむのはまだまだ難しいでしょう

Up504. (稲 — June 19, 2008 @08:25:33

namunyさん、

>ということを言いたかったわけです。

いや、もっともらしいモデルはいくらでもつくれるんですよ。

- Cs/Pd系では、Cuが拡散してくるとCsHが凝集体をつくって(or 脱離して or PdH_{0.6}に溶解して)XPSの信号が下がる。
- Sr/Pd系では、Cuが溶解してくるとSrH_2がCu層の上を覆う

とか。(こうなっているに違いないと主張しているわけではありませんよ。念のため。)結局、そういう可能性にフォーカスした実験を何もしていないんだから、拡散説が正しいと結論するわけにはいかないし、否定する根拠もない。

大体こんなところでしょうか。

ところで、僕もたいした根拠があって拡散説を持ち出したわけではなくて、たとえばこんなのもあるかも、というくらいのつもりだったんですが、何日間かかけて、namunyさんに拡散説の穴を探していただいて、いまのところたいした穴はないということが分かってきたと思っています。もしかするとこれは本当に正しいのかもしれませんね。誰かこちらの路線で実験してくれないかしら(^^;;

505. (稲 — June 19, 2008 @08:57:23

namunyさん、

>Cs系では100時間経過後Cuが最低でも表面の6〜7割を占めているはずですね。

CuがCsH(CsDというべきでしたか)を「押しのけている」とすると、↑の見積は、CuとCsHの有効相互作用距離みたいなものに依存します。namunyさんの見積は相互作用を最大にしてもっとも多めに見積もっていることになっているので、実際はもっと少ないかもしれません。

> Fig4と7の(d)にPdのXPS測定結果が出ていますが、ほとんどピークが下がっていません。それほどPd表面をCuが拡散する(というか、覆う)ならこのピークはもっと下がるのではありませんか?

基板であるPdの、非弾性平均自由行程1 nm超の光電子についての議論ですね。

Fig. 4では、「合計してちょうど単原子層くらいのPr+Cs」で減衰する比率と、「合計してちょうど単原子層くらいのCu+Cs」で減衰する比率を比較するわけなので、どっちでも同じで良いですよね?

Fig. 7では、「合計してちょうど単原子層くらいのMo+Sr」で減衰する比率と、「合計するとちょうど単原子層くらいのMo+Srと、単原子層は越えない量のCu」で減衰する比率を比較するわけです。Fig.4(d)のPdピークの減衰と比べるとFig.7(d)の減衰の方が大きいように見えるので、(吸着原子が層状だと仮定してちょっと計算してみると)辻褄はあっているのではないでしょうか?

506. 読者A — June 19, 2008 @08:44:50

pastaさん

>今の実験をやっている人たちは科学にすべく再現性をたかめる技術の開発をやってる感じですね

違いますよ、彼らもPdだけでは駄目だとというので新しい系へ移行しています。つまり再現性ではなく、固体内核融合とか凝縮系核融合との新しい核融合現象を探しているのです。
再現性では無く新現象を探しているのですが、新現象を見つければ初期の「常温核融合」が救えると考えている人(人達)がいるようです。

荒田氏はちょっと違うようですね。
荒田の書いた文章は面白いです。固体物理 35巻p67 2000年や38巻p83 2003年などが分かりやすいでしょう。

彼はバルクPdでは核融合は起きないと言い切っています。そして「現代物理」で未解明のナノ粒子であれば、バルクでは不可能な現象が起きると言っています。

「現代物理」では荒唐無稽な話ですが、ナノ粒子に活路を見出したと言うことです。まあ、話の筋は通っているのでナノ粒子の物性が分かればそれまでなんですけど。これで査読に通ると期待するのは難しいです。

なお、彼の書いた論文と称するもので「固体物理」は依頼原稿のようです、常温核融合の国際会議報告はフリーパスに近いでしょう。proc. Japan Acadは日本学士院が出しています。査読はあるようですが、あまり利用している人はいないでしょう。学士院賞を貰っているから、出しやすいのかもしれません。

岩村の実験ですが、JJAPの報告に比べて追試だと単純明快さが無い(質量数が8だけ増える点)ように思います。

なお、CaからTi、TiからFeの反応も起こるように思いますが、何故起こらないのでしょう?

もう一つ、彼らはPd/CaO/Pd膜の水素透過量や重水素透過量を報告しているのでしょうか?CaO膜があっても重水素が透過するのでしょうか?

もう一つ、SrやCsをドープする方法として湿式で行っていますが、電解の電気量や付着量の報告があるのでしょうか?

なお知り合いの水素透過膜研究者の意見は、以下のようなものでした。
表面のPd膜は触媒作用で水素分子を水素原子にする効果がある。そのため通常はPd膜表面に何かをつけることはやらない。やった場合は表面処理前後の水素透過率を測定するのが常識。

CaOの膜質にもよるが水素を含むとPdは膨らむのでCaO/Pdの構造が壊れる可能性がある。水素透過試験後の構造観察は必須。

パシベーションがやピンホールが書かれていないがCaOは水と反応して水酸化Caになるので湿式処理は向いていないように思う。

Pd表面だけの反応を見ているのではないか?
以上

507. ちがやまる — June 19, 2008 @12:12:09

「もう一つ、彼らはPd/CaO/Pd膜の水素透過量や重水素透過量を報告しているのでしょうか?CaO膜があっても重水素が透過するのでしょうか?」(読者Aさん)

Jpn. J. Appl. Phys. (2002)に、1000A のCaO/Pd層は、20A のCaOと180A のPdを交互に蒸着してつくったと書いてありますね。
どれだけ通過したかは下でわかるのではないでしょうか。
http://www.lenr-canr.org/acrobat/Higashiyamreplicatio.pdfLink

508. kkojima — June 19, 2008 @13:35:57

あああ、判らない。

namunyさんが示した特許公開では、中性子による反応を強調しているのですよね。だけど、件の岩村さんらの核変換とは、mass-8-and-charge-4であるというなら、なんで、重陽子が電子捕獲して中性子2コになるなんてことを考える必要があるのでしょう。重陽子でないと、charge-4の説明に困るじゃないですか?

いや、もちろん、消滅処理という話だけがしたいなら、中性子だけあれば十分です。でも、そのためにわざわざ、仮説上の反応ステップを増やすというのも、理解できない。

そもそも、あの特許公開にある内容は、たとえば、ちがやまるさんがリンクで示した実験で使われている材料を作るのに使われている手法なんでしょうか?

Up509. namuny — June 19, 2008 @14:35:18

kkojimaさん

説明が長くなりそうなので夜までお待ちください。

510. (稲 — June 19, 2008 @14:21:33

namunyさん、

今朝書いたのはぐちゃぐちゃですね。整理すると、

XPSのポイント:
1. Srの減り方がCsに比べてもっとおおきいはずだ(namunyさん)
2. Sr/Pd系のPdの減り方がCs/Pd系にくらべてやや大きいように見える((稲 )

拡散説(ver.0.2くらい)によると:

Cs/Pd系:Cu表面拡散(少なめ)、Mo表面偏析
Sr/Pd系:Cu表面拡散(多い<実験時間長い)、Mo表面偏析

ということなので、CsDとSrD_2の挙動が違えば全て説明のつくことなので、504だけで充分でした。(もちろん、他にも、表面のモルフォロジー変化とか、CaO(あるいはCa)の表面偏析とか、unknownなパラメータはいくらでもあるので、この実験事実だけでは何も言えないのは、昨日書いた通りです。)

511. kassy — June 19, 2008 @17:02:45

興味を持ってROMしています。
興味といってもチンプンカンプンなのですが面白いです。

ところで常温核融合が実証されればどのくらいのニュースになるのですか?

半年ほど前に山中教授の万能細胞が発表された時、一夜にして全世界的な
ニュースになったと記憶していますが、同じくらいでしょうか?

のほほんとした質問ですみません。

512. 読者A — June 19, 2008 @18:25:17

ちがやまるさん、ご教示ありがとうございます

1SCCMですか?、少ないなあ〜と思っていたら。
水素透過の専門家から、0.1mmのPdでは1気圧の圧力差にもつわけないので、多孔質の支持台を使っているはず。支持台の圧損を考える必要があると言われました。

また、20AでもCaOの膜がちゃんと付いていれば、透過量はもっと低くても良い。とにかくCaOなしの場合との比較が必要とのことです。

また論文に8Dで16Oが出来てそれが高エネルギーの8Beに変わる式が出ていました。50MeVの運動エネルギーを持つPrは何故表面に留まれるのかな?

大量のα線が出るはずですが、観測されているのでしょうか?Heは観測する予定みたいですが、α線も観察できるように思います。

513. namuny — June 19, 2008 @20:32:03

kkojimaさんへ
暴走しないでください。
別に重水素核が電子を捕獲して中性子になるなどの話はした覚えはありません。

>過剰熱など常温核融合といわれる反応は、D:Pd比で1を超えると発生しやすいという報告がありますので、
>私はPd/CaO界面で電子密度を上げることによりDイオンの密度を上げ、この条件の達成を狙ったのではないかと推測しています。

文字通りこれだけです。私は軌道電子捕獲などではなく、単に、D+D(4Dかも)反応時の電子遮蔽効果を
狙っただけだと思っています。

DをDイオンと書いたのは、金属中では水素は金属結合に介在する電子雲の中を特定の電子
(という言い方も変ですが)と結びつかずに移動していく様子をイオンと表現しただけです。

あと、CaOの役割ですが、冗長になるのを避けるためフォトダイオードなどのバンド構造を
理解されているという前提で書きます。

別々のバンド構造をもつ別の物質が触れたときに(今回はPdとCaO)どういうことが起こるか。
絵に描きたいところですが無理なので言葉で説明しますが、異種の物質が触れたとき、それぞれの真空順位が
つながるようにバンドが接続されます。そして、その後バンドが曲がってフェルミ順位が一致しようとします。
今回はPdの仕事関数が5eV、CaOの仕事関数が1.6eV、CaOのフェルミ順位がどこにあるかはわかりませんが
おそらく真空順位と1.6eVの間にあるでしょう。つまり、4Vくらいバンドがひん曲がります。
物理的にはCaO中の欠陥(O過多、O過少、結晶不整合他。スパッタ膜ですから欠陥はいくらでもあります)
から電子がPdがわにおっこって、戻れなくなります。結果、CaO側がどんどん+イオン化し電子にとっての
ポテンシャルが増え、バンドが曲がるわけです。(上を真空順位、下を電子が安定する方向とすると、どんどん下に曲がります。)
結果として、このイオン化した分の電子がPd側に供給されるので、もちろん全体としては中性ですが
Pd側の電子は本来より増えるわけです。無論、CaO側の陽イオンに引かれて界面に集中しますが。
この本来の金属中よりも高くなった電子密度を利用しようとしたのではないでしょうか。

Up514. namuny — June 19, 2008 @22:48:27

(稲さん

たしかにパラメータが多すぎて判断不能ですね。
(拡散説にも、サンプルの中央を結構広く見ているのにCsやSrを押しのける先はないだろうとかCuが2層以上になる可能性を考える必要はないのかとか、押しのけて凝集したとしても2層、3層になってXPSの強度が1/2、1/3になるわけでもないから、Cuの見積もりは別に最大でもないとかその他細々した疑問はありますが)
結局460の
>岩村さんのこの論文だけでは拡散説を否定するのは無理なのは認めます。

ということで、他の資料をあたりましょう。
pastaさんがイタリアの論文を見つけてきてくれましたし。(pastaさん、ありがとうございます。どこから探してくるのかとっても不思議ですが。)

あと、拡散説の確認実験は重要だと思います。核変換が否定されるなら、原因はサンプル作成時の混入か
検出時の混入か、ノイズの読み違えでしょうから。
見えるところに穴はなくともどこに落とし穴があるかはわかりませんし。
(Moの表面偏析はかなり怪しいと思いますよ。お互い様ですが。)

読者Aさん
>違いますよ、彼らもPdだけでは駄目だとというので新しい系へ移行しています。つまり再現性ではなく、固体内核融合とか凝縮系核融合との新しい核融合現象を探しているのです。
>再現性では無く新現象を探しているのですが、新現象を見つければ初期の「常温核融合」が救えると考えている人(人達)がいるようです。
この言葉に非常に納得しました。
私は「常温核融合」という言葉を”固体内核融合とか凝縮系核融合との新しい核融合現象”を含むもの
として使っていましたが読者Aさんは別個のものとして使っていたんですね。
そういうことであれば492の発言は納得できます。494については失礼しました。

515. pasta — June 20, 2008 @05:43:57

きくちさま
ROTHWELLさんのサイトでJJAPを調べますと水野さんのもありました。たとえば
http://www.lenr-canr.org/acrobat/MizunoThydrogenev.pdfLink
査読付論文誌にのったということはそれはニセ科学ではないということですか。それとも載っても主張がおかしければニセ科学なんでしょうか。論文誌にのらなければニセ科学と思っていいような気がしますが載った場合はどう判断すればよいのでしょうか。自分で論文を読んで判断する?あるいは他の科学者の意見を聞く?あるいは時代が判断するのを待つ?

namunyさま
>どこから探してくるのかとっても不思議ですが。
喜んでもらえてよかったです。岩村さんの名前で検索したら三菱重工技報がでてきてその中にイタリアのCelaniが再現したと書いて合ったのでROTHWELLさんのサイトでCelaniを検索してSrとかMoとかPrとか書いてあったものがそれかなと思いました。中身は読んでないので本当にそうかはわかりません。

516. ちがやまる — June 20, 2008 @07:58:51

pastaさんのきくちさんへの質問に関連して、pastaさんに質問があります。
査読付論文誌で議論されるような、場合によってはひとにぎりの専門家にすら評価が困難なこともある、そのような対象について「ニセ科学」かどうかをpastaさんが判断しなければならない、してもらわなければならない必要性はどこにあるのでしょうか。pastaさんご登場以来ずっと疑問に思っているのですが、そろそろお答えいただけませんでしょうか。

517. kkojima — June 20, 2008 @08:24:59

namunyさん

岩村さんの文章には載っていないことを、そこまで自分の考えで補って読むという発想自体が、私には理解できません。

あなたが、「岩村さんはこう考えたに違いない」と主張しているのではなく、「常温核融合が実現できるとすれば、こんなメカニズム」というアイディアを提示しているのなら、まださほど違和感を覚えませんが、なんとも。

それと、確かにあなたは
>別に重水素核が電子を捕獲して中性子になるなどの話はした覚えはありません。
とおっしゃるとおり、そういう発言はしていないと思いますが、これは、岩村さんの文章にはあるんです。

>【0010】
このような電子過剰の状態の表面層58に重水素(d)が供給されると、以下に示す(1)式に示すような反応によって、中性子(n)とニュートリノ(ν)とが生成される。
1d2+−1e0 → 0n2+ν ・・・・(1)
更に、上記(1)式にしたがって生成された中性子(n)が被変換物質54と結合することによって、非放射性の安定元素に変換される。例えば、被変換物質54がCs−133の場合、以下に示す(2)式に示すような反応によって、Cs−133が、非放射性の安定元素であるPr−141(プラセオジウム141)に変換される。
55Cs133+40n2 → 59Pr141 ・・・・(2)

なんかコピペしたら様式がおかしくなるけど、dとかnとかと書いてある後ろにある数値は、質量数のつもりのようです。

だから、重陽子が電子を捕獲して、中性子2個からなる粒子(そんなのアリ?)になり、この変な(中性子2個)粒子4個がセシウムと融合する(5体反応ですよ)とおっしゃっている。

#でも、それじゃ原子番号が増えちゃおかしいですよね。もちろん、その後ベータ崩壊するというストーリーかもしれないのだけれど。

それはともかく、御本人が語っていることは無視して、「この人はこう考えているはず」と発言することには、かなり無理があります。

私が「わかんねぇ」と頭を抱えているのは、まさに、この岩村さんの文章で語られていることなので、別の考えを示されても納得もなにもできません。だから、もうしわけないけど、これは期待した答じゃなかった。というか、まともに説明ができる話とは思ってないので、期待するという言い方自体がウソなんですが。

もちろん、当初は何でnamunyさんはこの文献を引っ張ってきたのかも判りませんでしたから、namunyさん御自身が、この文献から何を思いついたのか、は判りましたので、その点はこれで納得します。

でも、そういうわけで、私はこの文献が何かの参考になるとは思えません。

518. 芹沢 — June 20, 2008 @08:52:04

>査読付論文誌にのったということはそれはニセ科学ではないということですか。それとも載っても主張がおかしければニセ科学なんでしょうか。論文誌にのらなければニセ科学と思っていいような気がしますが

査読を通ったとしても「結果的に否定される」ものはあります。これはまあ「失敗した科学」とでもいうべきですかね、科学であろうとしたが否定されるに至った。
また査読に通らなかったものにも「裏付けが不足している」などの理由で主張が認められなかっただけで、そこを補った結果としてきちんと認められてゆくものもあります。
発表が科学として認められるかそうでないかは、その後の追試を待って判断すべき問題ですので、性急に答えを求めるようなことではありません。

対して「ニセ科学」は姿勢の問題です。主張を科学的な手続きに則って証明しようとしていないもの、具体的には「科学的に否定されたことを認めようとしない」「裏付けを取ろうとしない」などの理由によって科学になっていない、にも関らず科学であるかのように主張するもの。

Up519. kkojima — June 20, 2008 @11:25:07

思えば、なんで三菱の岩村さんの話になってるんだっけ?と思って遡ってみたのですが、namunyさんは、常温で核反応が起こってもいいと考えるのは、三菱の話が実例としてあるから、ということだったわけですよね。

もちろん、遮蔽効果で説明しようということでも良いのだけれど(私は、「岩村さんの特許公開にはそう書いてない」と言ってるだけですからね、念のため)だったら、岩村さんの話をもって自説の補強とせずに、他の論文とかでもよかったんじゃないですか。

実は、先のNEDOの報告書だって、若干の光明は見えていると思います。p320あたりだったと思うけど、東北大の笠木教授の実験なんか、どうですか?

あと、
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jspf/79/9/891/_pdf/-char/ja/Link
みたいなのもあります。

リンク貼り合戦みたいになっても宜しくないかも知れないが、いろんな研究者がいろいろやっているわけですよ。

520. moorhen — June 20, 2008 @11:38:48

議論の流れと違う話ですみませんが、ネットを徘徊していてたまたま見つけました。
去る6月15日、京大会館にて「常温核融合の研究の回顧と展望」という講演があったようです。

http://www.ieeu.tv/event.htmlLink
講演者は塙輝雄博士(大阪大学名誉教授・理学博士)。またもや阪大名誉教授ですか。いや他意はありませんが。

主催者は「米国法人国際地球環境大学」。毎月1回京大会館で講演会を開いているようです。
「米国法人」ですが「本部事務局」は和歌山県田辺市。創設者はかのL. ポーリング博士と小牧久時博士となっています。

教授陣は:

http://www.ieeu.tv/list.htmlLink

塙輝雄先生はここの教授兼常任理事のようですね。
IDの渡辺久義氏とかししゃ科もの高尾征治氏とか第11回日本トンデモ本大賞の天野仁氏とかに混じって、ビッグネームも何人か並んでるんですけど。大丈夫か?

今回は逃しましたが、上のリストには今後も興味深い講演が予定されています。
待て、しかして希望せよ!(はぁ)

521. namuny — June 20, 2008 @12:29:37

kkojimaさん
わたしがあの特許広報を持ち出したのは、
「CaOを使っているのは電子密度を上げるため」で、確かにあがるはずだといえるからという以上の意味は無いです。
それ以外はほとんど意味が無いと思います。荒田先生のZrO2についてもそういった見方が出来るという材料にはなりました。

そういえば、イタリアの論文はCs→Prの根拠を補強しそうに無いです。例によってICP-MSでしたし。CuとPdの同位体比が変わっていましたが再現性が無いようです。
というわけで、NEDOのほうとをゆっくり読むことにします。あと、kkojimaさんに示していただいたのも。

522. 読者A — June 21, 2008 @12:20:11

namunyさん

バンドに関する話は、文献が在るのでしょうか?

>Pdの仕事関数が5eV、CaOの仕事関数が1.6eV
というのは本当ですか?

CaOは金属では無いのですよね?
絶縁物だとすれば1.6eVはあり得ない数値です。
絶縁物ならフェルミレベルは価電子帯のトップと同じです。酸化物のバンドギャップは大きいのでCaOのバンドギャップが1.6eV以下とういことはあり得ないと思います。

メタルCaなら話は別でしょうがCaOでは無理なように思います。
またPdはメタルですからM−I接合でバンドが曲がってM層へ電子が注入されても電子密度は変化しません。

I(絶縁体)やS(半導体)ではバンドの曲がりで界面電子密度が変化しますがM(メタル)の電子密度の変化(内部電界変化)が起きることは無いでしょう。

東工大が発表しているC12A7 エレクトライド(CaとAlの酸化物)は仕事関数が2eVと言われていますが、メタルだそうです。
www.business-i.jp/sentan/jusyou/2007/toda.pdf

Owner Comment きくち  June 21, 2008 @18:12:17

フェルミ準位という言葉で何を表したいかにもよりますが、半導体や絶縁体のフェルミ準位はバンドギャップの中にあります。
詰まっている電子の最大エネルギーではなくて、あくまでも「化学ポテンシャル」のことだと考えれば、ですが。たぶん、そう扱うのが一般的でしょう。

CaOのギャップは7eVくらいあるのに対して、仕事関数は2eV以下みたいですね。

Up524. namuny — June 21, 2008 @15:02:56

読者Aさん

すいません。諸都合によりまだ読み終わっていません。

バンドに関しては、半導体の教科書、とくにMOSトランジスタのゲートのバンド構造と
ショットキー接続に関するものを読めば納得していただけるのではないかと思います。

PdとCaOの仕事関数ですが、その特許広報に書いてあるのを移しただけで確認はしていません。
まあ、わざわざ物性を違えて書くことはないと思いますが。

あと、勘違いされているような気がしますが、コンダクションバンドは必ずしも真空順位の下にはきません。
たとえばダイヤモンドなどはコンダクションバンドは真空順位より上です。
ですので、ダイヤモンドに紫外線を吸収させると電子を真空中に吐き出します。
NEA表面といったかと思いますが。
ホトマルの光電面などに用いられる技術です。(カミオカンデでも使われていますよね。)

>またPdはメタルですからM−I接合でバンドが曲がってM層へ電子が注入されても電子密度は変化しません。
これも間違いです。
クイズにしましょう。
私の大学入試の試験問題で似たような問題がありました。
「帯電した金属の電子密度はどうなるでしょう。」
答えは明日の夜までには書くようにします。


それから、会社の先輩に常温核融合用のPdについて聞いてきましたが。やはり田中貴金属店から聞いた話だけのようです。
あと、私の会社で実験をやっていたというのは、間違いではないんですが、厳密に言うと
「共同研究をしていた大学教授がやりたがって、費用はその先生もちで、会社の設備と人を使って実験を行った」
が正しくて、正式な資料は先生のほうでうちにはしっかりしたのが残ってないようです。
なお、途中でやめたのは見込みがないからとかではなく、先生の方が忙しくなりすぎて手が回らなくなってそのままということです。

525. 読者A — June 21, 2008 @17:39:02

namunyさん

>バンドに関しては、半導体の教科書、とくにMOSトランジスタのゲートのバンド構造とショットキー接続に関するものを読めば納得していただけるのではないかと思います。

その類の本は何冊も読みましたが、そういう記述は無いですね。
そうだな、例えば御子柴著「半導体の物理」の8章を見れば分かります。


>PdとCaOの仕事関数ですが、その特許広報に書いてあるのを移しただけで確認はしていません。

その値は誤りだと思いますよ。特許公報に査読はありませんし、普通に考えても分かることです。


>あと、勘違いされているような気がしますが、コンダクションバンドは必ずしも真空順位の下にはきません。
>ですので、ダイヤモンドに紫外線を吸収させると電子を真空中に吐き出します。

ダイヤモンドやGaNが負の電子親和力を持っているからどうしたというのでしょうね?価電子帯(バレンス)が真空準位の上にあったら化合物は分解して存在しないでしょうけどね。

仕事関数は真空準位からフェルミレベルまでのエネルギーです。
CaOが絶縁体であることは認めれば、バンド中の電子は殆ど無いのでフェルミレベルは価電子帯の直ぐ上にあることになります
つまり普通の(負の電子親和力を持ってない)絶縁体の仕事関数はバンドギャップエネルギー以上になります。

>私の大学入試の試験問題で似たような問題がありました。
>「帯電した金属の電子密度はどうなるでしょう。」
本当に大学の入試問題ですか?
固体の電子論を無視したような話ですね?

半導体のヘテロ接合も十分理解されていないように見えますが、どんな解答が示されるか楽しみですね。

では、私からも一つ
「固体の電子ガスモデルにおける電子の有効質量の格子ポテンシャルと関係を考察せよ」
簡単なはずですよね

Owner Comment きくち  June 21, 2008 @22:13:00

定義の問題に深入りするときりがないので、仕事関数は実験で決められるものだとすると、いちおうCaOの仕事関数は2eV以下のようです。
ネット上にデータが少ないので、確認するには、図書館でデータ集を見たほうがいいんですけどね。

527. 読者A — June 21, 2008 @20:26:36

失礼しました
訂正します


「固体の電子ガスモデルにおける電子の有効質量の格子ポテンシャルと関係を考察せよ」


「固体の電子ガスモデルにおける電子の有効質量と格子ポテンシャルとの関係を考察せよ」

固体中の電子がどういう存在なのかを理解すれば重水素の電荷を遮蔽するとうい話は出てこないでしょう。

528. namuny — June 21, 2008 @20:40:18

読者Aさん

すぐ上のきくちさんのコメントを読まれていますか?

>その類の本は何冊も読みましたが、そういう記述は無いですね。
では、読者Aさんの読み方がおかしいのです。

>仕事関数は真空準位からフェルミレベルまでのエネルギーです。
まずこれが間違っています。

フェルミレベルは真空順位から見て物質内の電子密度が半分になるレベルと定義されます。
仕事関数は物質内から電子を真空順位に持ち上げるために必要なエネルギーと定義されます。
これらは全く違うものです。
一応、金属の場合にはほぼ(全くではないです)一致します。
(絶対零度のときに電子が埋まっている一番上の順位が仕事関数、そことその次の順位との間のレベルがフェルミ順位です)
しかし、絶縁物や半導体ではバレンスバンドとコンダクションバンドの間に着ます。
絶対零度の時にはバレンスバンドが埋まり、次の順位がコンダクションバンドの一番下だからです。
仕事関数は物質に固有ですが、フェルミ順位は欠陥や微小な不純物によりいくらでも変わるものです。


>本当に大学の入試問題ですか?
>固体の電子論を無視したような話ですね?
無視しているのはあなたです。この問題は、高校物理が理解できていればわかる問題です。
過多、過少な電荷は金属中に安定して存在できません。存在すると金属内に電界が存在することになるからです。
結果、電荷は金属表面に集中します。


これだけ書いて理解していただけなければお手上げです。

UpOwner Comment きくち  June 21, 2008 @21:57:14

「電子密度が半分」というのはたしかに便法ではありますが、定義ではないと思います。まあ、絶縁体のフェルミ準位とはなにか、というのがそもそも問題かもしれません。
仕事関数が欠陥や不純物に依存しないというのは、いいのでしょうか。仕事関数もフェルミ準位もバンド構造を反映したものなのかと思いますが。これも定義次第かもしれませんけど

530. namuny — June 21, 2008 @20:58:04

電子密度→電子の存在確立
と訂正します。

531. namuny — June 21, 2008 @21:33:59

そういえば読者Aさんも問題を出されていましたね。
あまり答える意味があるとも思えませんが。

電子が格子ポテンシャルと相互作用するので純粋に外部から加えられる力で動く場合とは
別の振る舞いをする。
詳細はキッテルの固体物理学入門上巻p255〜にかいてありますね。
たぶんこのことでいいと思いますが。

532. namuny — June 21, 2008 @22:09:26

きくちさんへ

電子密度については確かにちょっとあれですので529で修正したとおりということとしてください。

仕事関数は・・・欠陥や不純物が微量である限りはほぼ無視できると思います。
さすがに%オーダーになってくると別の物質ですので、その物質の仕事関数になるという理解でよいのではないでしょうか。


半導体でも、不純物を入れすぎると不純物順位が縮退してバンドが狭くなったように見える現象もあります。
光の吸収端波長までずれてきて、同じようではあるものの別の物質ですね。色も違ってみえます。

533. namuny — June 21, 2008 @22:24:46

読者Aさんへ

説明していなかったことがありましたので追加します。

バンド内には状態密度分布というものがあります。
要するに、電子の席だと思ってください。
電子の数は「状態密度分布」×「電子の存在確立(フェルミ分布)」です。
フェルミ順位は外部から電圧をかけない限り曲がりませんので、
バンドも曲がらないとフェルミ順位より下にある電子の席の数そのものが変化しません。
つまり、表面が帯電するということは、電子の席が増えたり減ったりしているということで、
フェルミ順位に対しバンドが上、または下に曲がるということとはイコールになります。
無論、ものすごく薄い領域ですが。

Up534. namuny — June 21, 2008 @22:32:11

無論、ものすごく薄い領域ですが。→無論、金属の場合はものすごく薄い領域ですが。

535. 名無しさん — June 21, 2008 @22:40:54

常温核融合の研究者に直接書き込まれたにもかかわらず、「ごめんなさい。」をまだ言わないのですか。

Owner Comment きくち  June 22, 2008 @01:14:23

この名無しさんは、今までと同じ名無しさんですかね。
「名無しさん」という名前の人とは、ハンドル名を変えない限り議論しないという宣言をしましたから、議論はしませんよ。
その点、みなさんよろしく。
もちろん、我々は名無しさんのコメントを肴に勝手に進めます。
 
どうして、「ごめんなさい」になるんでしょうね。陰謀論者ってどうしてこう文章が読めないのかなあ。興味深いです。
もっとも、文章が読めれば陰謀論者なんかやってない、という気もします

537. pasta — June 21, 2008 @23:08:41

芹沢様
わかりやすい説明ありがとうございます。

>対して「ニセ科学」は姿勢の問題です。主張を科学的な手続きに則って証明しようとしていないもの

姿勢の問題だとすれば一般人に判断するのは難しいですが、査読つき論文誌に載ったということは「主張を科学的な手続きに則って証明しようとしている」ことになりますか。

ちがやまるさま
私は真理が解明されていないものに対してニセ科学とか病的科学というのは早いのではないかと思っています。でも常温核融合はすでにニセ科学とか病的科学とかいわれているのでどうしてそういわれているのか、どういう基準でそう呼ばれるのか、それが知りたくていろいろ質問をさせていただいています。

538. 名無しさん — June 22, 2008 @06:32:13

>陰謀論者って
総論否定、レッテル張りは、あなた方の特徴ですね。
荒田先生の公開実験を妨害した相馬という人が居たと言う事実が、荒田先生の実験の信憑性が如何に高いかを物語っていますね。

Up539. 名無しさん — June 22, 2008 @07:04:40

偉業を成し遂げられた荒田先生に対する嫌がらせ、妨害に対して、あなた方は徹底無視を決め込むつもりなのですか。それでも同じ大学の仲間なのですか。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/200806/article_21.htmlLink

540. ちがやまる — June 22, 2008 @06:02:11

pastaさん、お答えありがとうございます。

(さま、と書かれる方へ、さん、とお返しするのは気がひけますが、一般的風習としてお許しください。)

なにかを知る、自分の持っている知識体系に何かをつけ加える、という時に、わたしたちは「知識」として用意されている誰にでもどこにでもあてはまるようなブロックをどこからか持ってきてはめ込むわけではありませんよね。(同じ世界に住む同じ生物ですから共通点は多いでしょうけれども。)
ということは、自分にとっても意味のある、相手も答えたことが無駄にならない、そういう情報をやりとりするためには、自分の知識体系をさらす(ある話題について、ここまでに知識にもとづいてこのように考えるということを明らかにする)必要があると思います。pastaさんの質問には、なぜどのようにその質問が自分にとって切実なものであるかについての説明がついていないように思いました。

「どうしてそういわれているのか、どういう基準でそう呼ばれるのか」
玉露がにせ物かどうか知りたい、という場合、お茶という物を見たことも飲んだこともない人の疑問と、お茶屋さんの疑問とは表現は同じでも内容は違うでしょう。pastaさんは一般的な表現で単発的な質問をするのではなく、ご自身で調査・考察なさったことにもとづいてこう考えるがどうだ、というような具体的な質問を出される方がいいのではないでしょうか。

これらはあくまでも私の感想です。自分で必要なだけ核化学(物理学)、固体化学(物理学)を勉強なさったらいいのに、という考えにもとづいて質問をさせていただいていたわけです。

541. 読者A — June 22, 2008 @07:44:12

namunyさん、きくちさん、おはようございます。

さて、CaOの仕事関数については納得できていません。データ集の名称を教えていただければ月曜日にで

も確認したいと思います。

namunyさん、バンドの接合に関しては、あなたが間違っていると思います。
金属のショットキー効果とは金属/真空界面で真空中に電荷を置いた場合に静電効果で金属表面に逆符号の

電荷を生じ、それによる電界で仕事関数が減少することを言います。

金属−半導体界面で金属の仕事関数をΦm、半導体の仕事関数をΦs、電気親和力をχとすれば、ショット

キー接合では 金属側の仕事関数がΦm−χとなり、半導体にΦm−Φsの拡散電位を生じることになります

。これで金属と半導体のフェルミレベルは一致します。

半導体側の拡散電位によって半導体に空乏層が広がりそれはd^2Vs/dx^2=−ceNs/εsを解くことで計算できます。Nsは半導体のキャリア濃度、εiは誘電率です。この電位の変化がバンドの曲がった部分です。

これから接合の容量を測定し半導体中のキャリア密度を測定することができます。大学の学部の実験でやりませんか?

従って
>異種の物質が触れたとき、それぞれの真空順位がつながるようにバンドが接続されます。そして、その後バンドが曲がってフェルミ順位が一致しようとします。

などと言うことは起きません。

書いていて疲れたのでCaOの仕事関数のどこが可笑しいかは後で書きます。実験はどういう実験なんでしょうかね

Owner Comment きくち  June 22, 2008 @14:05:20

僕もCaOの仕事関数について確信があるわけではないので、ハンドブックを調べたほうがいいと思います。
2eV以下の値を書いている文書がネット上に複数あったというだけで、どうやって実験したのかもわかりません。
 
Landolt-Bornsteinの41Bに出ていそうです。

543. 名無しさん — June 22, 2008 @10:09:21

http://richardkoshimizu.at.webry.info/200806/article_19.htmlLink
荒田先生に対する嫌がらせが行われています。同じ大学なのに名誉教授を守らないのですか。身内ですよ。それとも無視を決め込むのですか。そして、コメント欄には、毎度の如く陰謀論者と言うのですか。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/200806/article_12.htmlLink
【おふざけでも何でもありません。真剣な話です。】

Up544. namuny — June 22, 2008 @12:53:43

読者Aさん

一つだけ教えてほしいのですが、
半導体の仕事関数が真空順位からフェルミ順位までのエネルギー差であると書いてある書籍の名前を教えてください。

あと、半導体関係の書籍は日本語のものがあまり充実していないので
海外のものを読んだ方がいいです。
日本語に訳されているものもありますので。

545. namuny — June 22, 2008 @13:08:19

日本語のもの→日本人の書いたもの

546. 名無しさん Website — June 22, 2008 @13:19:00

ニセ科学批判と超常信念と批判的思考 - alice-2008の日記
http://d.hatena.ne.jp/alice-2008/20080621/1214012442Link

Owner Comment きくち  June 22, 2008 @16:29:49

ふまくんたら、おちゃめさん

548. 545とは違う名無しさん — June 22, 2008 @13:50:24

同じ組織のもの同士、連携されたら如何ですか。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/200806/article_19.htmlLinkLink
荒田先生に対する嫌がらせが行われています。同じ大学なのに名誉教授を守らないのですか。身内ですよ。それとも無視を決め込むのですか。そして、コメント欄には、毎度の如く陰謀論者と言うのですか。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/200806/article_12.htmlLinkLink
【おふざけでも何でもありません。真剣な話です。】

UpOwner Comment きくち  June 22, 2008 @14:09:55

いやあ、このハンドル名はもう「荒し」だよねえ。
ようやるわ。
これも陰謀論者ですかねえ。違いますかねえ。陰謀論者じゃないとしたら、陰謀論者を貶めようという陰謀だよねえ。

もしかしたら、545と違うのは事実かもしれません。では、それ以外のすべての名無しさんと違うのか。意味のないコメントだよね

これはあとで消します。
まあ、今後「名無しさん」というハンドル名のコメントはいつ消されてもおかしくないと思ってください。

550. TAKA — June 22, 2008 @16:04:16

きくちさん、ご苦労さまです。
>いやあ、このハンドル名はもう「荒し」だよねえ
>ようやるわ

「ついに故障したのか」『余りなレス』(参考:アマリリスの歌)
みんなで聴こう 壊れたオルゴールを ジャリ ジャリ ジャリラ 響きは荒らしです

>これはあとで消します

「もしやグレイなのか」参考:HOWEVER(GLAY)
やわらかな レスが散る この場所で 今一人ゆっくりと歩み去る…

551. (稲 — June 22, 2008 @21:46:12

読者Aさん:
>金属−半導体界面で金属の仕事関数をΦm、半導体の仕事関数をΦs、電気親和力をχとすれば、ショットキー接合では 金属側の仕事関数がΦm−χとなり、半導体にΦm−Φsの拡散電位を生じることになります

namunyさん:
>異種の物質が触れたとき、それぞれの真空順位がつながるようにバンドが接続されます。そして、その後バンドが曲がってフェルミ順位が一致しようとします。

むう、なんとなく同じこと(ショットキー障壁の一番素朴な定性的モデルのこと)を言っていらっしゃるような気がしますが。ちがうのかな。

CaOの仕事関数は小さいですよ。CaO/SrO/BaOの混合酸化物は仕事関数がとってもちいさい(2eV以下)ので、昔からテレビというかブラウン管というか真空管の電子源に使われています。1910年代から、主に熱電子放出の実験がされてます。
http://prola.aps.org/abstract/PR/v77/i2/p246_1Link

ただし、これらの酸化物の仕事関数が小さいのには、表面の電気双極子(電気二重層)の寄与が非常に大きいと思われるので、金属/半導体界面の議論にそのまま使っても、(少なくとも定量的には)意味のある話にはならないような気がします。

552. 読者A — June 22, 2008 @22:07:43

CaOについて
最初に私は何度か、CaOは絶縁体ですかという質問をしています。答えを貰っていませんが、絶縁体で在れば仕事関数(=真空準位とフェルミレベルのエネルギー差)が1.6eVということはありません。
通常のCaOと呼ばれるものは絶縁体だと思います。

さてCaOやBaOなどは、TiO2やBaTiO3等と同じように還元処理をすることで半導体化するようです。http://www.geocities.jp/satouniverse/eemission.htmLink
この還元処理を活性化と呼んでいるようです
半導体の場合はフェルミレベルがバンド中を動くため伝導帯の直下にフェルミレベルがあることもあります。ですから活性化処理したCaOであれば仕事関数が小さい(=CaO1-x:n型半導体)となるでしょう。
しかしながら、ショットキー接合の理論では半導体側にバリアが出来るため半導体側の電子がPdへ注入されることは無いでしょう。

そもそも私が、電子の有効質量と格子ポテンシャルで言いたかったのは、固体中の電子は自由な電子ではなく、固体に束縛された電子だと言うことです。電子ガスモデルで自由電子のように取り扱うがそれは近似でしかありません。水やガスのように固体電子を流し込んで電子密度を上げるというのは幻想です。

昔、超格子が流行したときにそういう構造が検討されましたが全て失敗したと思います。
私が大学院の頃は第2量子化で自由電子モデルを例題に使った(例えば阿部龍蔵の統計力学)ものですが、最近は違うのかな。

namunyさん
本の名前は既に挙げた培風館の御子柴の本にあります
外国の本ということですが、ジーの本やショックレーの本を読まれましたか?日本語だと植村の本が復刻されたかな?
また理化学辞典にも真空準位からフェルミレベルと書かれていますよ。

もう少しレベル相手のレベルを考えた方が良いと思いますよ。

Owner Comment きくち  June 23, 2008 @00:55:29

活性化なのかどうかはわかりませんが、ここで問題になっているのは、理論計算ではなくて、実験値でしょう。実際に使われるCaOの仕事関数が問題なのだと思います。
Landort-Bornsteinに出ていそうなので、確認していただければ。
 
ところで、絶縁体と半導体でフェルミ準位の決め方が違うというのはそれでいいんですか? 真性半導体と絶縁体との本質的な違いがあまりよくわからないのですが、ギャップの広さで便宜的にわけているだけではないのでしょうか。
室温程度で伝導帯に励起されるかどうか、なのかな。

Up554. 読者A — June 22, 2008 @22:18:40

(稲 さん

ショットキーバリアーというのはnamunyさんのいう電子の安定方向と逆に曲がります。だからバリアーと言います。

半導体の電子親和力が、金属より小さいのでオーム性接触にはならないです。namunyさんはその辺りを理解しているのか、大変疑問ですね

だから、文献を聞いたのですが教えて貰えませんでした。

555. namuny — June 22, 2008 @22:35:29

読者Aさん

私はもうお手上げしました・・・
あと、わたしは大学から離れて久しいのでCaOについての文献を図書館で調べてすぐに用意できる立場にありません。
ご自分で確認されて、その結果に対し自分で納得できる結論を得てください。そのときはまた議論を受けます。
今の状態ですと空回りするだけのようですので。

追伸。そういえば、入試問題の答えについては納得していただけましたか?

556. 読者A — June 22, 2008 @22:30:34

(稲 さん、細切れの質問ですみませんがご紹介の論文に

Monomolecular films of BaO or SrO were deposited by evaporation on clean tungsten or molybdenum surfaces with precautions to eliminate effects caused by excess metal of the oxide or by heating.

と書かれていますが、これはn型半導体にすることで予想通りなのですが
表面の電気双極子(電気二重層)の寄与に関しては何を見れば良いのでしょうか?

557. 読者A — June 22, 2008 @22:48:44

(稲 さん、すみません
ご紹介の論文に載っているのですね。失礼しました

558. namuny — June 22, 2008 @22:53:20

追伸の追伸。
私はジーの本で勉強しました。
理化学辞典に載っているということですが、絶縁物についてもそう書いてありますか?
理化学辞典であれば本屋さんで確認できそうなので見てみますが。
CaOのバンドギャップについてはきくちさんが上の方で
バンドギャップは約7eV、仕事関数については542のコメントで
>Landolt-Bornsteinの41Bに出ていそうです。
と書かれています。

改めていえば絶縁体です。

(稲さんへ
電気二重層を考えてもバンドギャップの上端は真空順位の下にはきそうにないですね。
影響は電気陰性度差から見積もって大体2.5Vくらいだと思います。

Up559. 読者A — June 22, 2008 @23:04:24

namunyさん、失礼しました。

「帯電した金属の電子密度はどうなるでしょう。」というのが問題ですよね?

その答えが以下ですか?
「過多、過少な電荷は金属中に安定して存在できません。存在すると金属内に電界が存在することになるからです。結果、電荷は金属表面に集中します。」

「帯電した金属の帯電した電子の分布はどうなるでしょう。」という問題であればそういう回答で分かりますが・・・
金属の電子密度というのをどう考えているのでしょう?
「電子密度」はテクニカルタームであることは理解されているのですよね?

ところでショットキー効果の説明は理解されたでしょうか?バンドは不連続で繋がるように曲がることはありません。ヘテロ接合でバンドギャップが異なる場合に困るでしょう?
どこの国の本にも同じように解説されていると思っているのですが・・・

560. namuny — June 22, 2008 @23:22:42

読者Aさん

>「帯電した金属の帯電した電子の分布はどうなるでしょう。」という問題であればそういう回答で分かりますが・・・
それでいいです。金属中の電子密度は変化せず、表面のみ変わって見える。ということです。
厳密な問題文の文章は覚えていませんし、出題者の意図を直接聞いたわけではありませんが。


>バンドは不連続で繋がるように曲がることはありません。ヘテロ接合でバンドギャップが異なる場合に困るでしょう?
え・・・と、文章の前後が矛盾しているような気がするのですが。
半導体レーザのバンド構造の図などをみると、バンドに思い切り段差ができていますよね?

561. namuny — June 22, 2008 @23:47:47

書き忘れました。
>電子密度
原子数あたりの電子数の意味です。
金属が帯電することなどないとは言いませんよね?
よろしければそのときの金属の電子の状態を私(533)とは違う方法で説明してみてください。

562. namuny — June 23, 2008 @10:07:14

読者Aさんほか各位

会社に置き教科書にしているジーの教科書を確認したところ、
仕事関数はフェルミ順位までと書かれていました。
大きな勘違いをしておりましたので513以降に仕事関数について書いた点についてはお詫びして訂正いたします。

当初の513については、
>CaOの仕事関数が1.6eV、CaOのフェルミ順位がどこにあるかはわかりませんがおそらく真空順位と1.6eVの間にあるでしょう。

のところを

>CaOの仕事関数が1.6eVですから

とのみ修正します。大意は変わりません。

563. 読者A — June 23, 2008 @15:34:59

きくちさん、情報ありがとうございます。
今日は予想外の会議があるため、後で詳細を書きます。

今居る部署にはLBは31bまでしか無かった(最近はオンラインで検索することが多いため)ので、直接LBのデータを見ることは出来ませんでした。ただ検索して状況は大体分かりましたので後で書き込みます

namuny さん、513の以下の部分特にバンドの曲がる方向がおかしいのです。ジーを良く見てください
から電子がPdがわにおっこって、戻れなくなります。結果、CaO側がどんどん+イオン化し電子にとっての
ポテンシャルが増え、バンドが曲がるわけです。(上を真空順位、下を電子が安定する方向とすると、どんどん下に曲がります。)
結果として、このイオン化した分の電子がPd側に供給されるので

Up564. namuny — June 23, 2008 @18:30:07

読者Aさんへ

最初、何がおかしいといわれているかさっぱりわからなかったのですが、
私が説明をはしょりすぎていて逆にとられているような気がしてきました。

私のイメージしているバンドの曲がり方は、ジーの日本語版(第2版)の場合、7章の図2、英語版(第2版)の場合5章の図2のn-TYPE(a)を意図しています。(CaOが電子を放出し+イオンになる=N型)
あくまでも、真空順位が連続しているように曲がります。
異なるバンド同士が接続されているところの段差はそのままです。

読者Aさんはバリアが出来るとおっしゃいますが、私はバリアを形成するために放出される電子がPdに入ると主張しています。

よろしいでしょうか?

565. 読者A — June 23, 2008 @22:36:43

namunyさん

困った人だな。
半導体側はフラットバンド近似(接合から無限遠で一定)を使っていてフェルミ準位はそこからPdまで一定ですね。CaOの伝導帯の下にドナーレベルがあるはずですね。
「CaO側がどんどん+イオン化」というのはバンドが上に曲がってフェルミレベルより上にドナーレベルが来る(伝導帯のキャリア密度も少なくなる)からです。

「下を電子が安定する方向」は表現が変ですが、フェルミ準位の下がフェルミ統計で占有率が1、上が0とすれば私の説明が正しいはずです。

ジーの本昔の英語版(久しく使っていないので今探しています)では、電子の電荷(−e)を考慮していたかもしれません(つまり逆向き)。

n型のMOSやMISで電荷蓄積と電荷空乏、反転の説明を見ればよく分かるかもしれませんね。

あ、これを見て自分の説と対比して下さい。
http://staff.aist.go.jp/shiro-hara/schottky/schottky-physics.htmlLink

悪いけどこれ以上はちょっと対応できないです

566. namuny — June 23, 2008 @23:11:20

読者Aさん。

真空順位が上で下方がフェルミ統計の占有率が1ですよね。
上が電子にとってポテンシャルが高く、下が電子にとって安定している。
同じことを言っていますよ。
プラスイオン化ということはその位置が電子にとって安定だから下方向に曲がっているということです。
原子核のポテンシャルだって下でしょう。

どこがおかしいですか?

567. namuny — June 23, 2008 @23:30:16

プラスイオン化ということはその位置が電子にとって安定だから下方向に曲がっているということです。

プラスイオン化するということは、その位置が中性のときよりも電子にとって安定だから中性のときのバンド構造に対しイオン化したときのバンド構造が下方向に曲がっているということです。

対応はしてくれなくて結構ですが、
CaOについて調べた結果は書いていってくれませんか?

568. 読者A — June 23, 2008 @23:03:15

きくちさん

LBではデータが見つかりませんでしたが、化学便覧(丸善)の基礎編兇裡隠馨蓮複苅坑亜砲烹達瓧呂了纏関数が出ていました。注釈は在りませんが1.6〜1.86eVでした。

CaOは通常は絶縁物です(例えば津田「電気伝導性酸化物」裳華房)LBのCaOの説明では伝導性は酸素分圧で変化し還元雰囲気ではn型になるようです。

さて、オンライン検索で酸化カルシウムの仕事関数を検索するとAppl Surf Sci に多くの論文が出ている事が分かりました。またFirst-principles theory of metal-alkaline earth oxide interfaces という論文がRev B Condens Matter Mater Phys Vol.73 No.23 Page.235422.1-235422.6 (2006.06)に出たようです。
局所密度汎関数計算を行って,金属(Ag,Pd,Pt,Ni,Cu,Al)とアルカリ土類酸化物(BaO,CaOおよびSrO)との金属-絶縁体接合を研究したらしいです。

さて1990年頃に幾つか解説記事があるのでそれを見ると、この現象は1900年頃発見され、1940〜1950年にかけて膨大な研究結果が報告されている。川村、小林、久保、納賀「半導体と電子放射」産業図書、1949(久保は久保亮吾先生)、GHerrman and S.Wagener The Oxide-Coated Cathode Vol1,2 Chapman and Hall, London 1951が総合報告のようです。

仕事関数が低い理由はn型半導体の熱電子放出の式で説明できるというもの(1930年代)、1950年代に粉末での利用が進むと被覆空孔に放出された熱電子による伝導モデル(800〜1000°K)、1960年代に双極子形成による表面順位低下等の説が出たそうです。まだ未解明な点もあるようですが、仕事関数が低い酸化物カソードには還元によるn型化は絶対に必要だということが分かりました。

絶縁体では駄目なようです。


次に絶縁体と半導体の仕事関数の定義に関してです。
定義は同じで真空準位からフェルミレベルまでです。色々と本を見ましたが、一応同じです。
この場合半導体ではキャリア密度によってフェルミレベルの位置が変わるためn型とp型で仕事関数が変わることが予想されます。
ところが実験ではnでもpでもそれ程変わらないという結果になっています。
これは半導体の表面に表面準位(Tamm準位)が出来るため、それにフェルミ準位がピニングされるためと言われています(例えば中村勝吾「表面の物理」共立出版 6章)。

絶縁体、特にCaOでは単結晶の育成が難しく、不安定なため、単結晶での仕事関数の測定が無い(でもバンド構造は決めています)だと思います。

以上

UpOwner Comment きくち  June 26, 2008 @01:30:21

問題になっているのはCaOの実験値なので、通常のCaOが(n型化しているにせよいないにせよ)2eV以下ということであれば、それで議論を進めればいいのだろうと思います。

コーン・シャム方程式に基づくバンド計算はギャップがきちんと出ない(というより、励起状態の物理的意味が不明確)なので、計算でどの程度のことが言えるのか、いささか疑問ではあります。特に局所密度汎関数法だと自己相互作用が効いてしまうので、表面の計算はうまくいかない気がします。もちろん、それなりの方法があるから計算するのでしょうが。

570. 読者A — June 23, 2008 @23:50:16

訂正
GHerrmanはG.Herrmanです

ついでに
ワイドギャップ半導体(絶縁体)ではn型であれば仕事関数は小さいと予想されます。
これはJ.C.フィリプスの半導体結合論での結合−反結合準位のように見れば反結合準位(伝導帯)は原子のレベルからみれば真空準位に近くなっている。バンドギャップが大きいとそれだけ上に上がるからです。
(結合準位は当然下なので原子より仕事関数は大きい)  

571. pasta — June 23, 2008 @23:03:16

ちがやまるさま
あまり意味はないように思いますが私の悪い頭で考えた調査考察の内容を書きます。
常温核融合といわれてる現象は
1.過剰熱
2.He、トリチウム、中性子などの水素や重水素の反応物と思われるものの生成
3.鉄、Moなどの上記以外の物質の生成
これらの理由として言われているものが
A.dd反応による核融合
B.未知の核反応
C.未知の化学反応
D.測定ミスや勘違い
これらのうちAは中性子がでないことから早い段階で否定され、現在常温核融合の研究者の人(ROTHWELLさんとか)が主張してるのは(123B)の組み合わせだということはわかります。これに対して一般の科学者はDかせいぜいあるとしてもCであってBはすでに否定された、今十分な証拠もなくBを持ち出す主張はニセ科学か病的科学と思っているらしいこともわかります。
わからないのはじゃあ1,2,3だけだったらどうなのかということで、やはり真理の探究のためにはA〜Dの議論をする以前に1,2,3の吟味がされるべきなんではないか、A〜Dがくっついていなければニセ科学でも病的科学でもないのではないかと思うわけですがどうも先にBか否かの議論になっちゃっている感じがしたわけです。そこでここで質問させていただいたところ1,2,3については再現性がないためとりあえず無視しておいている状態らしいということがわかりました。また深井さんの文章から昔の論文はBを主張するのに熱心で1,2,3の証明が不十分らしいということもわかりました。だから研究者は査読付の論文誌に通るよう論文の質を上げなくてはならないということもわかりました。というわけで現在の結論は研究者の方にはもっといい論文を書いてほしい、他の科学者の方には研究者の論文が査読付の論文誌に載った場合にはそれなりの検討をしてほしいということです。そして少しでも真理の合意形成の方向に進んでもらえればと思います。でもこれは深井先生の文章で言っていることですよね。
 深井先生の文章はとてもいいものでした。大浜さんのレポートも深い先生のこの文章の紹介で締めくくられていました。書かれてから15年たっても状況はなにも変わっていないのでしょうか。研究者の論文の質はかわらず、自分たちだけであるという確信を深め、他の研究者はますますないという確信を深めただけなんでしょうか。
 まあ、こんなようなことを考えながら質問をさせていただいておりました。少しは伝わりましたでしょうか。

572. ちがやまる — June 24, 2008 @05:32:47

判断力や判断のセンスが経験や訓練で向上するとすれば、身のまわりの様々な事項について実際に判断してみる、というのは意味のあることだと思います。ただしその場合、行なった判断の結果が正しいといえるかどうかがはっきりわかるものでなければならないでしょう。

判断が正しいといえたかどうかの結果はすぐわかるものである必要はありません。研究テーマのゆくすえについて行なってみた判断は、2〜30年、あるいは5〜60年たって白黒がつくこともあるでしょう。そういうスケールでの判断が必要になるプロでも、そうでないアマチュアでも、それぞれの立場で試すことができます。
「この分野は遠からず廃れるであろう」「白黒がつかないままどんな時代にも試みる人が出で来るのではないか」「(具体的に)こんな事が明らかにされるのではないか、こんなテーマが出現するのではないか」など、なるべく判断(予言)ははっきりさせておくことが必要で、できればどこかに書き付けておくのがいいのかもしれません。

pastaさんの書かれたことについて私がいえることは2つくらいです。
「少しでも真理の合意形成の方向に進んでもらえればと思います。」
これについては、「真理」もそれぞれの研究者たちのすることも、わたしが望んでどうなるというものでなく否応無くそうなる(なっている)というものであろうと考えます。

「深井先生の文章はとてもいいものでした。大浜さんのレポートも深い先生のこの文章の紹介で締めくくられていました。書かれてから15年たっても状況はなにも変わっていないのでしょうか。」
このあたりにpastaさんの関心・問題の核心があるなら、何を確認したら15年間の状況の変化が検討できるかを考えた上、そちらへ確認に向かう必要があるでしょうね。

573. 読者A — June 24, 2008 @08:42:00

昨日はつかれていたのでCaO/Pd膜について書きます

まずPdの仕事関数を下げる効果ですが、Pdの表面にCaOをつけた場合には効果があるかもしれません。
タングステンの表面にBaOを付けた電極や酸化物含浸電極は実際に使われているようです。

岩村の構造で効果があるか(効果があったのか)に関しては分かりません。

以下は疑問点です
まず、CaO層が出来ているのか?普通はCaOになっていることをX線回折等で調べます。この場合だとPdのラインが大きくて2nmのCaOラインは観察できないかもしれません。ただPdの周期構造を示すピークは見えても良いように思います。それでも普通はCaOを厚く付けてX線のパターンを示すと思います。そういえばきれいな膜のTEM像があったように思いますが、電子線回折で調べたのでしょうか?

次にCaOがn型半導体かどうかです。これもデータがありません。
岩村は仕事関数を化学便覧で調べたようなのでn型とかいう話は知らなかった可能性もあります。

金属-半導体接合の話が使えるかですが、膜厚が薄すぎて空乏層が足りないのでそのままでは使えません。またCaO層全体が空乏層となればプラスチャージを持つとプロトンやDイオンは通れるでしょうか?

最後にCaOの膜厚が2nmだと量子効果(粒子だとバンドギャップが大きくなる)が現れるように思います。2/18の構造がきれいに出来ていれば、超格子構造になっているのですが、何故こういう構造にしたのでしょうか?

CaO/Pd多層膜の物性を測定したデータがあまりにも少ないので、普通は再現実験が出来ません。再現実験とは岩村の実験手順をそのまま繰り返すのでは無く、岩村と別の手法を用いてCaO/Pd多層膜を作って評価することです。製造方法に依らず同じ構造の膜であれば同じ特性を示せば、より一般的な再現性がある事になります。

だけれども、CaO/Pd多層膜のデータがないと同じかどうかわからないことになります。

要するにJJAPの論文だと結果が正しいとしても、分からない部分が多すぎるので大幅な実験データの追加(不明な物性に関する次の論文)を求められます。CaO/Pd多層膜の物性に絞れば論文として出せたはずだと思いますが、そういう論文は無いのでしょうか?

核融合と切り離して、CaO/PdやBaO、SrOの多層膜は面白いかもしれません。

それから、Pd/CaO界面に電荷が発生することですが、金属の電子密度がどれくらいだと考えているのでしょうね。
CaO側へ抜ける電子やPd/CaO/Pdを抜けるDイオンならPd/CaO/真空 のアナロジーが成り立つように思いますが、Pd内部だと変化ないように思います。


ちなみにJJAPのFig3のaの図は非常に不思議でPd膜をバイトンのガスケットでチャンバーに取り付けています。Pdは柔らかいので曲がっても大丈夫ですがCaOは割れるように思います。またチャンバーの壁に穴がありますが、SUSに直通の穴ですか?SUSの多孔質焼結体ではなく穴ですか?穴の総面積が1平方cmは良いですが、圧損が0ということでしょうか?そういうPdの支持台を創ったのであれば、その技術を公開すべきです。燃料電池の水素透過では皆、支持台の圧損で困っているようです。

それから水野氏の資料を読むと岩村さんはCaO/Pd多層膜でTiやFeが出来ると言っているようですが、反応系で複数の生成物がある場合、注目している元素と違っても変化量を書くべきだと私は思います。
特にCaが変化しているのであれば重要な情報です。
lenr-canr.org/acrobat/MizunoTjyouonkaku.pdf

Up574. namuny — June 24, 2008 @12:38:54

読者Aさんへ

まさかとは思いますが、バンドの中にプラスイオンが出来ると、バンド中の電子密度が下がる分
フェルミ順位が下がり、それを補うためにバンドが上に曲がるという、
空間電荷による電界の効果を無視した初歩的な間違いをしているのではありませんか?
万一そうなら、PNジャンクションを描いてその中に空間電荷を描きこんでみるのをお勧めします。


電子の注入量ですが、欠陥密度によりいくらでも変わると思いますが
機能の読者Aさんの資料に、表面の欠陥密度が1%で1V電位差ができるという記述がありましたね。
それを考慮するとPdの表面の原子数あたり4%程度の電子が過剰になっていることになりそうです。

575. ガ — June 24, 2008 @16:10:10

常温核融合を(残念ながら)否定した記憶を思い出してみると、
電荷を遮蔽する材料が電子しかないからミューオン触媒のような現象はない。
ありうるのは物質内電場による加速のみ。
加速なら核反応としては普通の熱核反応と同じ。
そういう前提で追試が行われたが否定された。
結論:永久機関と同程度に不可能。
といった所だったようですが、読者Aさんのコメントを見ると、だいたい正しいみたいですね。
それは片付いたとして、疑問なのは阪大が何故こんな信用をなくすようなことをしたのか? ということです。
それも病的科学を公開実験だなんて、「科学者は騙せないから一般人を」と言ってるに等しいのではないでしょうか?

Owner Comment きくち  June 26, 2008 @01:35:12

当初は、金属内の電子が重い有効質量を持てば、ミューオンと同様の効果を持ちうるのではないか、という考えもあったはずです。というより、金属内で起きるとすれば、それしか可能性はなかったと思います。
 
阪大がなぜしたのか、と言われましても、別に阪大の広報が宣伝したわけではありませんから。荒田先生がされただけです。
それは、水野さんの発表を「北大がやった」と言われても困るのと同じことです

577. てけてけ — June 24, 2008 @17:12:33

常温核融合自体は自然界でまれにではあるが起こることであり、
その研究自体を否定する意味はなにもないという認識なんですが、
実際にはありえないことなんですかね?

578. ちがやまる — June 24, 2008 @19:51:46

「575. てけてけ — June 24, 2008 @17:12:33

常温核融合自体は自然界でまれにではあるが起こることであり、
その研究自体を否定する意味はなにもないという認識なんですが、」

その認識の根拠は?

Up579. てけてけ — June 24, 2008 @20:00:37

根拠を問う意味はあるのかどうかよくわからんがw
「常温核融合自体は自然界でまれにではあるが起こることであるということ。」が根拠じゃまずい?

580. ちがやまる — June 24, 2008 @20:16:17

太陽とかのは「常温」じゃないし、「まれ」でもない。
「常温核融合自体は自然界でまれにではあるが起こることであるということ。」
がどこでどう起こっているか教えれ。

581. てけてけ — June 24, 2008 @20:22:27

え? まあwiki転載くらいしかできないけど、これって物理学で常識なんじゃないのか?
>常温での水素原子の核融合反応は、きわめて低い頻度ながら、
>トンネル効果や宇宙線に含まれるミューオンによって実際に
>起き、観測もできる。

582. ちがやまる — June 24, 2008 @20:26:18

ふーん。ミューオンのことは知らなかったよ。ありがとう。
(少し解るようになるまでは出てこないようにしよう。)

583. TAKESAN — June 24, 2008 @20:32:57

今晩は。
 
なんだか気になったので、もうちょっと長く引用してみます。
▼▼▼引用▼▼▼
常温核融合(じょうおんかくゆうごう、Cold Fusion)とは、室温で、水素原子の核融合反応が起きるとされる現象。もしくは、1989年にこれを観測したとする発表にまつわる社会現象。常温での水素原子の核融合反応は、きわめて低い頻度ながら、トンネル効果や宇宙線に含まれるミューオンによって実際に起き、観測もできる。しかし、本項目では、そのような規模ではなく、常温で目視できる規模で起きたと主張されていた核融合反応を扱っている。
▲▲引用終了▲▲(常温核融合 - Wikipedia)より
※この記述が物理学的に正確なのかは、私は知りません。
 
てけてけさんの最初のコメントは、ちょっと説明不足だったのでは?
 
------ 
 
ちがやまるさん、珍しくぶっきらぼうですね。

Up584. てけてけ — June 24, 2008 @20:51:34

んと、何らかの方法によって「極めて低い頻度を」高められる可能性が「ある」のか「ない」のか、ということです。
「研究自体を否定する意味はないと認識している」と言ったのは、
感覚的にではありますが、どっちもありうると考えたからです。
んで、実際にはどうなんでしょう?
過去の常温核融合詐欺まがいはある程度知ってはいます。

585. com — June 24, 2008 @22:15:12

こんばんは。 
 
ここで今話題になっているのは、 
 
1.起こりうる頻度が限りなく低いにもかかわらず、その頻度を無視して「起きる」とするのは、科学的ではない。 
2.「起きる」と宣言した割には、「起きる」ことを観測したとする実験計画のずさんさ、再現性の乏しさ、著しい客観性の欠如等、論理実証主義的観点からすると、とうてい「科学的態度」とは言えない研究者がいる。 
だと思いますが。 
 
社会問題化した現象をあとから解析すると1.の論法だった、ってのはよくありますよね。環境ホルモンが危ない、と世間を賑わせた10年前、摂取量(頻度)を重視した世論はほぼなかったですから。 
 
2.の「科学的態度」は、比較的よく見かけられる、陳腐な現象で、UFO肯定派などの、「正統的な」(謎)疑似科学の典型例ですよね。 
 
んでもって、ここの掲示板で議論をしている大半の方は、1と2を主張されていると思いますが。 
 
トーブスの常温核融合本を翻訳した渡辺正氏によると、地球の空気が全部重水素だったとして、10^64(10の64乗)年に1回、核融合が起きる可能性があるそうです。 
#引用元が現在自宅なので不明です…確か、日本化学会、化学と教育vol49、No.11、2001、688ページだったと思います。明日確認させて頂きます。 
 
どこまでこの言い回しが正確なのか、正直comには不明ですが、仮に10桁くらい違っていたとしても、「起こる可能性は果てしなく小さい」の評価は普遍でしょうね。 
 
なので、てけてけさんには、そう思う根拠を明示して頂きたいと思います。それか、この議論を最初から読んで、それでもなおかつ同じ質問をされたかどうか、興味深いところです。

586. てけてけ — June 24, 2008 @23:15:27

1.に関して、限りなく低くても起こっていることが確かなら、起こるわけなので、頻度の問題で起こらないことにはならない。(っていうかあなたが言っていることは全然論理的ではないw)
2.別に常温核融合自体は表題のこと以外で起きていないわけではないのでこの表題の実験の再現性は関係ない。(すでに起こっていることは実証されている)

この実験のことではなくて、常温核融合の「頻度を高めることは可能なのか」を問うているのですがね?
常温核融合自体はまれにではあるが起こっているという事実があるという前提で。

Owner Comment きくち  June 26, 2008 @02:01:22

何度も書いていますが、常温核融合が起きてはならないという理由はありません。しかし、パラジウム・水素系はさんざん調べられたので、よほどのことを考えなければ無理でしょう。
それを理解した上で、なおわずかな可能性に賭けて常温核融合の研究をしたいという人を止める理由もないです。ただし、それに大きな予算をつける理由もありません。
 

588. 読者A — June 24, 2008 @23:26:41

笠木東北大教授の最近の論文がありました。彼に期待している人も多いと思うので紹介します
Low-energy nuclear cross sections in metals
Surface and Coatings Technology   vol.201 2007, 8574-8578

内容は以下の記事と同じで2003年から具体的な進展は無いようですね。
固体金属中の核融合:金属は核反応の特殊環境か?
日本物理学会 日本物理学会誌 BUTSURI 58 2003, 190-194

Surface and Coatings Technologyの論文は2007年に開催されたされたSurface and Coatings Technologyに関する国際会議で講義(主催者の依頼で講演)のようです。G.K.HublerがPdでの異常発熱効果に関してレビューを行っています。Surface and Coatings Technology   vol.201 2007, 8568-8573

笠木は東北大の原子核実験施設の施設長で忙しいため実験が出来ていないのかもしれません。ただPdよりPdOの方が反応増幅因子が高いことがよく分かりません。

G.K.Hublerの論文では日本の研究として荒田(1994)が引用されています。水野らには触れていません。

Up589. てけてけ — June 24, 2008 @23:31:27

UFO肯定派ではありませんが、知的生命体が宇宙に存在するのか?
と問われれば、100%確実に存在しますと答えますよ、私は。事実ですからねw

590. 読者A — June 24, 2008 @23:28:26

ミュオン核融合は物理の最前線19巻で永嶺氏の解説を読んだだけですが、ミュオンの平均寿命が2.2みくろんマイクロ秒程度なので、意図的にミュオン発生を行うか、宇宙線のパイ中間子を意図的に凝集させた重水素に当てる必要があると思います。

重水素が何かの原因で高エネルギーを持つことも確率が0では無いので、そういう意味ではD−Dの核融合(熱核融合と同じ原理ですが)だって常温で起きています。

ですからこの低い確率レベルでは自然発生するかどうかは、あまり関係ないように思います。常温で人間が利用できるレベルになる確率が高いのはミュオン核融合ということでは無いでしょうか?

591. てけてけ — June 24, 2008 @23:43:09

ミューオンである必要があるのかも検証しないといけませんね。
実際には彼ら(荒田・水野)両氏の実験には相当部分懐疑的ですが
ありえないと簡単に附すことには異論を覚えると言うだけなのですけどねw

Owner Comment きくち  June 26, 2008 @02:04:59

パラジウム・水素系の常温核融合をミューオン触媒と考える人はいないと思いますが。
パラジウム・水素系は「ありえない」ではなくて、「ほぼありそうにない」ですよ。検証するだけのコストに見合わないでしょう。

593. アルビレオ — June 25, 2008 @04:11:12

ふまくんっぽいから相手にしないほうがいいですよ。

Up594. com — June 25, 2008 @05:59:28

おはようございます。 
 
まぁ、所詮ふまたんですからね。馬脚を良い感じで現してくれますね。仮にふまたんでなくとも、限りなくそれに近い存在ですかねぇ。

595. ちがやまる — June 25, 2008 @06:24:32

これまで自然放射線という時、ラジオアイソトープの崩壊のことしか考えていませんでしたから、ミュオンなんて教えてもらえて有難かったですよ。
http://art.aees.kyushu-u.ac.jp/members/watanabe/motooka.pdfLink

電磁相互作用というのをどのくらいに見積もったらいいのか見当がつきませんが、重水を貯めてあるところを透過するときにヘリウムができたりするものなのでしょうか。

596. namuny — June 25, 2008 @08:03:13

読者Aさん

やっと判った気がします。
対応しないとおっしゃってましたが、一つだけ、Yes Noで答えてください。

私は、Pd/CaO界面のエネルギーを基準にCaO側のバンドの無限遠が下がるように曲がるといっていましたが、
読者AさんはCaOの無限遠を基準にPd/CaO界面が上がるようにバンドが曲がると言っていたという事でいいですね?

597. 読者A — June 25, 2008 @09:34:12

namunyさん
私も分かりました。 答えはYESです

老婆心ながらnamunyさんの考え方の問題をお話します

お分かりでしょうが、半導体の接合のバンド図は電子の真空からのエネルギーに電位を加えたものです。
特に半導体側は接合から離れると電位が変化します。この電位の変化がバンド図の曲がりです。

ジー等のホモのpn接合説明では接合部からキャリアが拡散して電位が変化する拡散電位モデルの説明があったと思います。これはpn接合を絶縁した状態での熱平衡をいうには良いのですが、デバイスとしての特性を考える上ではキャリアの拡散ではなく、電極へのキャリアの移動で起きると考えます。空乏層が大きくなる場合を考えれば分かりやすいとます。

さてメタル-半導体界面ですが最初メタル側へ電子が移動しても半導体側が下の方向へエネルギーがずれると電子は半導体側へ引かれる力を受けます。つまり界面から離れる方向です。(要するに接合のバンド図で電子が動く方向はnamunyさんの言われる方向と逆です。)

空乏層の大きさは外部電界で変化します。高速の応答も可能です。
MOSやMIS等では空乏層を0(マイナス)にすることで界面準位や深い準位の量の測定を行います(DLTS法)。namunyさんの言われるような電荷の移動は絶縁状態では起きるかもしれませんが、実際は難しいと思います

なお。表面準位を考えると最初から表面に空乏層があるので更に難しくなります。

色々と失礼しました。

598. namuny — June 25, 2008 @12:39:17

読者Aさん

やっと胸のつかえがとれました。
でも、まだいくつか私の意図が伝わってないようです。
(私の説明がいい加減だったからなのはお返事の内容からわかりますので悪く取らないでください。)

あとで時間が出来たら説明を書きますので、余裕があったら読んでください。

Up599. namuny — June 25, 2008 @18:38:59

読者Aさん

以下説明です。

私のイメージしているモデルと読者Aさんの思われているモデルはかなりずれています。
読者Aさんも書かれたように、この岩村さんのサンプルの層の厚さ2nmでは、CaOはおそらく完全に空乏化し、電子の移動はほぼ全てトンネル現象によるでしょう。私の考えでは、まず、これが前提です。(当たり前だと思って書かなかったのがまずかったのですが。なお、CaOが完全に空乏化すると考えると、CaOの中にバンドが平らになる場所がありませんから、バンドの曲がり説明のときCaOの無限遠を基準にするという発想がありませんでした。行き違いに気がつくのが遅れた原因です。)

また、読者Aさんは、伝導帯にある電子がPdに流れ込むと言っている様にとられたようですが(また、だから仕事関数の値を気にされたのでしょうが)これもちがいます。
確かにそうであれば、593でおっしゃるように伝導体の電子はCaO側に引かれてほとんどPd側には行きませんが、私がイメージしていたのは、バンドギャップの途中にあるはずの欠陥順位から、直接真横に電子がトンネルしPd側に落ちるイメージです。
どちらかというと、593で言われた”表面順位”ができるイメージに近いです。

そういうイメージを持っていますので、CaOがn型の半導体のように、コンダクションバンドに電子を持っているという読者Aさんの推定は(表面はともかく内側については)納得できません。そんなにキャリアがあれば絶縁体ではないです。
これに関しては、いろいろありすぎて指摘するのを忘れていましたが、
わたしが524で
”ダイヤモンドのコンダクションバンド(伝導帯)は真空順位より上です”
と言ったのは
つまり、CaOのバンドギャップ7eVで仕事関数が1.8eVでも、コンダクションバンドも真空順位の上にあり、たとえばバレンスの上端が5eVで、コンダクションの下側が-2eV、もちろんコンダクションに電子無し、でも不思議じゃないのではという意味だったのですが。

以下おまけです。
568の
>(実験では仕事関数が)nでもpでもそれ程変わらないという結果になっています。
>これは半導体の表面に表面準位(Tamm準位)が出来るため、それにフェルミ準位がピニングされるためと言われています

これについては、意外と簡単にイメージできます。
半導体を真空中でカパッと割ったとき、電荷の放出がなければ割れた面のそれぞれの電子数は等量に分かれます。
この時、化合物半導体であればイメージしやすいですが、表面に等量のプラスイオンとマイナスイオンができます。
真正半導体でも完璧に均一ではありえないので、単原子層以下の表面の凸凹(結晶面に依存しますが)により隣り合った原子同士の間でもある程度の電子の偏りができると予想できます。
つまり、表面全体が等量のアクセプタとドナーに覆われた状態になるわけです。
不純物濃度はいくらドープしても母材に対する濃度比でいいところ1%なので
アクセプタとドナーの比率はどうなっても49:51〜51:49くらいになり、結果、ベアな半導体表面ではフェルミ順位はバンドギャップの中央に来ることになります。

それから、電気二重層と仕事関数、還元の関係についても私の理解の範囲内ですが、同程度の説得力の説明ならできます。もし要望があったらします。

600. nabe — June 25, 2008 @21:44:56

ちがやまるさん,

> 電磁相互作用というのをどのくらいに見積もったらいいのか見当がつきませんが、重水を貯めてあるところを透過するときにヘリウムができたりするものなのでしょうか。

そもそも透過してしまっては駄目ですし,重水だと駄目じゃないかなぁ.重水ってことは重水素の近くに酸素がありますから,触媒反応の素となる負電荷ミュオンは,水素より正電荷の大きな酸素に捕まっちゃいますから.
なお,重水ではなく重水素中に負電荷ミュオンが止まれば,ヘリウム3またはトリチウムが出来ます.
ミュオン触媒核融合についてWEB上にある簡単な解説は,
http://meson.riken.jp/ral/muCF.htmlLink


http://j-parc.jp/MatLife/ja/roles/mCF.htmLink
でしょうか...
#前者の方が簡単なのですが,実はちょっと数字が倍ほど間違っている所があります(たぶん書く時にフト勘違いしてしまったのでしょう).そのうち直ると思いますが...

601. TAKA — June 26, 2008 @01:08:24

comさん
>馬脚を良い感じで現してくれますね

作ってみました。「もしや、はみ出ているのか」
『話がちょっと飛び出してる』参考:鼻毛がちょっととびだしている。(アニメ:ドクタースランプ)

誰もが皆憧れた ベリー博識クールガーイ 必死の異論だけに 私振り向いてみたの
セクシー セクシー セクシー タクシー マムシー まぶしいよ 根拠が
だけど議論 重ねてみたら 実は…
論理がちょっと崩れている 矛盾がちょっと出過ぎている トンデモちょっと臭ってくる おまけに
アラシがちょっと飛び出している(ショック!)

セクシー セクシー セクシー コブシー キビシー くるしいよ 論拠が
さらに細部 突いてみたら 実は…
返事がちょっとアレに見える 認定ちょっとされかけてる みるみるメッキが剥がれてく やっぱり
アラシがちょっと飛び出している(ショック!)

602. ちがやまる — June 26, 2008 @04:20:43

nabeさん。お教えありがとうございました。

ミュオンによって原子核に変化がおきるためには、「捕獲」されること、相手の大きさが「水素」程度であって近接していること、が必要と考えるべきなんですね。
核融合の話から半分それて、ミュオンが生体にどんな作用を与えるかに関心が移っていたのですが、そちらは電子の状態に対する影響だけを考えておけばいいみたいですね。

603. 読者A — June 26, 2008 @12:47:12

namunyさん

ご説は拝見しました。
岩村は論文中でCaOが低仕事関数であることは述べています。
私はCaOを低仕事関数材料として使うにはn型半導体にする必要があることその方法として一般に還元処理が行われることをここで報告しています。

私は、岩村がCaOの物性を報告していないのでこれ以上の議論は無意味だと思います。以下は私の考えです。

ご意見の中で欠陥レベルや表面準位等は是非文献を調べてください
CaOやダイヤモンドについても膨大な研究が行われています。

負の電子親和力に関しても色々な研究が行われていて、実験と理論計算の両者で色々と分かっています。ダイヤモンドだからでは無い面があります。

また、ご意見の内容は実験で確認すべきであることは了解されると思います。しかしながら、岩村らの実験データが無い状況で議論してもしょうがないでしょう。

2007年のノーベル化学賞に輝いたG.Ertl教授は貴金属の触媒機構の研究もされています。相対論効果により5s、5pと5dの間で電子の移動があり、5dの空孔が反応に重要な役割を示すことを提唱されたと思います。
貴金属にはPdも入ります。非常に丁寧な仕事をされたように思います。

同じ貴金属での反応を調べるにあたり、岩村達の仕事はそれに比べてあまりに雑です。

雑な実験は色々な着想のネタにはなりますが、空想だけで何も実証できないと思います。

Up604. pasta — June 26, 2008 @19:54:39

深井先生の文章から15年、新水素エネルギー実証試験と言う質のいい検討がされくまなく調べられたが過剰熱などは実証されず、一般の科学者はこの現象はなかったという確信を深め、もちろん何かは起こっているようではあるがそれを証明するだけの説得力のある論文はでてこず、研究者たちは自分たちの実験や論文の質の悪さに気づかずに自分たちだけで現象があるという確信を深め、今回の公開実験にいたったという結論になった感じですね。もちろん質が悪いから現象がなかったともいえませんが、質が悪いと現象があったとも言えない、つまり一般の科学者の興味はひかないし、これまでの「さんざん調べたけどない」という結果を覆す説得力もないということですね。ようやく現在の状態がわかった気がします。ところできくち先生がエントリに書かれていた質量分析の専門家にこの公開実験のことを伺うことはされたのでしょうか。されていればぜひ結果を教えてください。

605. namuny — June 26, 2008 @21:43:15

読者Aさん

とりあえず、めちゃくちゃなことを言っているわけではないこと、少なくとも実験する価値程度はあることを理解していただけたようでよかったです。
岩村さんの実験を雑な実験とおっしゃいますが、この点を重視したものではないことを考えると酷でしょう。むしろ、実験前後のサンプルのSIMS測定結果(深さ分布)がほしかったところです。
CaOの効果については、別途論文がほしいところですが、こういう数値化しにくいところは、企業人としてはノウハウとして出さないでしょう。厳密に測れるものかどうかも疑問です。

この点については議論終了と言うことでしたらわたしもここまでとしておきます。
ちゃんと絵を描きながら話し合っていれば15分くらいで済んでいたであろう話ですが
こんな展開ではさすがに疲れました。しばらく休むことにします。

最後に読者Aさんのおっしゃっている点で気になる点を指摘しておきます。
>CaOを低仕事関数材料として使うにはn型半導体にする必要があることその方法として一般に還元処理が行われることをここで報告しています。
表面をn型に近くする事の意義は認めますが、中までn型では意味がないことは理解されていますか?
半導体光電面ではnからはpと比較して電子がほとんど出てこないという事実があります。
(仕事で光電子増倍管を使っていて、実際に研究開発している人からこのあたりのことを聞く機会がありました)
わたしは自分でバンド図を描いてみて納得しました。なお、普通、光電面の表面にはCsOによる電荷二重層が作られていますので構造としてはほとんど同じになります。

岩村さんの実験環境では重水素雰囲気なのでおそらくCaO表面は還元されてnになっている可能性もありますね。

606. 読者A — June 27, 2008 @08:44:55

>表面をn型に近くする事の意義は認めますが、中までn型では意味がないことは理解されていますか?

え〜表面をn型では無く、伝道帯に電子を存在させることですね。
表面のバンドの曲がりをいうなら、内部がnでも問題ありませんよ。

>半導体光電面ではnからはpと比較して電子がほとんど出てこないという事実があります。

東北大の河野の報告ではダイヤモンド(111)面1×1-H表面(水素終端)には水素由来の表面空準位があることが実験的に確かめられています。これが電子親和力−1eVです。同様の実験結果は産総研も出しているし、理論計算もあるようです。これで表面の曲がりを解析していますが、内部がnだと駄目で表面がnで良いという話ではありません

>岩村さんの実験環境では重水素雰囲気なのでおそらくCaO表面は還元されてnになっている可能性もありますね。

CaOの上にPdがついていますから通常は還元されません。
Pd層が粗な膜であれば可能性はありますが、その場合Pd膜での重水素拡散も起きないでしょう。

という様に岩村の論文からは膜質や還元について何も言えないのです。

ちなみに20Aの膜は全部が表面とも言えます。

607. ナノマスターHN — June 28, 2008 @00:47:04

こんにちは、皆さんの激論に水を差すわけではないのですが、今回の荒田氏の実験には疑問を持っています。
これは、常温核融合への疑問ではなく、あくまで荒田氏の実験に対する疑問であることを明記します。

私は、この実験システムの実機を見て触っております。
まず、このシステムのマスユニットは大幅な改造がなされており、データに信頼性がありません。余剰熱についても、初期の化学反応熱なのか私は些か信用しがたいと思っています。
 今回の実験成功といわれるものは、私が始めてこの機械に触れた数年前の情報と全く同じものであり、何の進展もありませんし、この時期に改めて公開実験をした意味が判りません。(ある、勘ぐりはありますが)

 私の知る範囲で言えば、荒田氏の「理論」は、正確には同じく阪大名誉教授藤田廣志氏(元・超高圧電顕センター長)の「アトムクラスター」論(今の言葉で言えば「ナノ粒子」)との組み合わせで始めて意味を持ってくると思いますが、パラジュウムナノ粒子の場合、金属パラジュウムの格子の緩みのため、バルクのパラジュウムより沢山の重水素が格子間に吸蔵され、これに超音波などのショックを加えることでD/D反応が起こる。というもので、フライシュマン/ポンスらのバルクパラジュウム反応の再現性の無さを克服した、との主張のはずです。
 私も、金属ナノ粒子の格子の緩みは観察していますので、「ホントかなー」とも思ったのですが、・・・・・・荒田氏のこの実験はいただけません。

608. pasta — June 28, 2008 @08:21:41

ナノマスターHN さま
いえいえ議論されているのは岩村さんの論文についてであり、荒田先生のものではありません。荒田先生のものはJJAPの論文も今回の高温学会誌のものもネットで読めないので議論になっていません。
お聞きしていいですか。
マスユニットとはHeと重水素を識別する機械ですか?。改造というのはどういう目的でどのような改造がいつなされたのでしょうか。データに信頼性がないというのはHeが観測されたことが疑わしいのでしょうか。それとも観測されえたHeの量が疑わしいのでしょうか。
私は一般人で理論はよくわかりませんが「何が起きたといえるのか」に興味があります。過剰熱の確認は難しいらしいのでおいといてHeが検出されたのかどうかが公開実験の目玉でしょう。荒田先生は試料があるときとないときにそれぞれ水素と重水素で実験されて試料があって重水素のときだけHeが出たと主張されたように聞いていますがそのとおりであれば何かが起きていると思えます。でもHe検出が疑わしければ実験には何の意味もないですよね。ぜひ教えてください。よろしくお願いします。

Up609. com — June 28, 2008 @11:06:22

こんにちは。 
pastaさんのコメント608 — June 28, 2008 @08:21:41より。 
 
>いえいえ議論されているのは岩村さんの論文についてであり、荒田先生のものではありません。 
 
いえ、あくまで荒田氏の話題が本論でしたが。 
むしろ、各論が延々と続き、読者から「たとえそうだとして、その結論からブログの記事にどう影響を与えるの?」と疑問に思わせてしまっているのですよ、現状は。 
#素人目には、最近ホットな話題の最初の命題が、長らくのやり取りの間に失われてしまった、と感じていますが…comだけですかねぇ? 
 
各論をどうこう言ったところで、常温核融合肯定派の今までの実績が覆るものではないことは、皆さんの合意を得られていると思いますが。

610. ナノマスターHN — June 28, 2008 @11:17:38

「岩村さんの論文についてであり」は了解しています。私は化学畑で、岩村さんの仕事については、コメントしません。始まりの荒田氏の話に、少し戻ってもらおうと思いまして、

さて、pasta様、マスユニットは、荒田氏が正にヘリウムを検出したとする機械そのものです。4重極のガスクロマトグラフィー用マスユニットですが、マスユニットとしてはあまり高度なものではありません。
 マスユニット(マススペクトロメーター)は、簡単に言えば分子の質量(マス)を分けて分析する装置です。
もちろんちゃんとした状態であれば、各種ガスの定性・定量に使えるものですが、東*大学の助手の方(当時)の話では、相当な改造が加えられているとの事、私が見ても相当な改造が加えられていました。
 また、今回の実験でやっていたかどうかわかりませんが、以前は重水素の加圧に、メーキングガスとして元々ヘリウムを加えていたとの情報もあります。つまり、荒田氏の実験で、真にDD反応でHeが出来たとの確証を私は信じられないということです。
 川崎君の実験(例の多比良先生の事件の当事者)ではありませんが、信頼できる実験なのか、公開実験ではありますが、公開された皆さんは、「このチャートはHeです」といわれただけでしょうね。
 機械も調整すれば、(荒田氏がやっているかどうかはわかりませんが)
データは作れてしまいますし、特定の実験者がやると上手くいく、というのも怪しいのではありますが・・・・

 過去に荒田氏に振り回された私としては、実験の信頼性が無いことを、まずお知らせしたかっただけです。

(私としては、出来れば自分自身で確か実験をしたい位の関心はあります。)

 

611. COW — June 28, 2008 @13:28:42

http://www.freerepublic.com/focus/f-bloggers/2024490/postsLink
先生のお嫌いな陰謀論議を辿っておりましたら、このブログに来ておりました。GOOGLで常温核融合を探索したところ、面白いページ(上記)に出会いました。最後の行ですが、日本人にも理解できない講義であったとか。。。
Cold-fusion demonstration "a success"
So, did this method work yesterday? Here's an email I received from Akito Takahashi, a colleague of Arata's, this morning:
"Arata's demonstration...was successfully done. There came about 60 people from universities and companies in Japan and few foreign people. Six major newspapers and two TV [stations] (Asahi, Nikkei, Mainichi, NHK, et al.) were there...Demonstrated live data looked just similar to the data they reported in [the] papers...This showed the method highly reproducible. Arata's lecture and Q&A were also attractive and active."
I also received a detailed account from Jed Rothwell, who is editor of the US site LENR (Low Energy Nuclear Reactions) and who has long thought that cold-fusion research shows promise. He said that, after Arata had started the injection of gas, the temperature rose to about 70 °C, which according to Arata was due to both chemical and nuclear reactions. When the gas was shut off, the temperature in the centre of the cell remained significantly warmer than the cell wall for 50 hours. This, according to Arata, was due solely to nuclear fusion.
Rothwell also pointed out that Arata performed three other control experiments: hydrogen with the ZrO2–Pd sample (no lasting heat); deuterium with no ZrO2–Pd sample (no heating at all); and hydrogen with no ZrO2–Pd sample (again, no heating). Nevertheless, Rothwell added that Arata neglected to mention certain details, such as the method of calibration. "His lecture was very difficult to follow, even for native speakers, so I may have overlooked something," he wrote.

612. SF物理マニア — June 28, 2008 @21:55:53

もう1ヶ月近くたちましたが、トンデモ確率が、98%ぐらいでしょうか?

613. TAKA — June 29, 2008 @02:02:00

常温核融合の話題が大好きな人は、最初からその存在を、疑っていないのかしら?
だとすれば、少しでも有望な実験報告が出た場合、それを見て希望を持つのも、無理はないですね。「これで否定派、懐疑派を見返すことが出来る。私のこれまでの思いも、無駄に成らずに済む。」

ただその時、「いや、他の可能性も有るだろう。常温核融合に否定的な人の意見も、参考にしてみよう。」という考えが浮かべば、常温核融合に対する現状理解が、より深くなるような気がします。「今回もまた、駄目でしたorz」と成るのを、防ぐためにも。

ところで、質問に丁寧に答えてくださる御方が居るブログは、心強いですね。この私も明日からは、「教えて君」にでも成ってみようかしら?自分自身で、一から勉強するよりも楽そうだし。もっとも、それで「深い理解」に達するかどうかは、「常温のみぞ知る。」という感じですな。
_________
SF物理マニアさん、こんにちは。
>もう1ヶ月近くたちましたが

昔、伝説の火の鳥を見たと言う人が、言いました。「本当に見たんだ。触っても熱くなかった。今、絵に描いて説明する。」
村人たちは、言いました。「ぼんやりした絵だなあ」「ていうか、見間違いでしょ」
火の鳥を見た人は、言いました。「細かい所まで書く時間が欲しい、それまで待ってくれ。」
そう言ってその人は、町に帰りました。村人たちは待ち続けました。しばらくして、忘れました。

Up614. pasta — June 29, 2008 @10:05:20

ナノマスターHNさま
ありがとうございます。これがHeと説明してる写真が以下に載っています。
http://newenergytimes.com/news/2008/29img/Arata-Demo-Photos-AT.htmLink
まずはマスユニットが改造されているからこの結果自体が信用できないし、この結果がほんとうにHeだったとしても荒田先生のやりかたではHeはどこからでもやってくる可能性がある、この実験でHeができたという主張は信用できないということですね。
まあ今回のは公開実験だし論文名からみてもそんなにきちっとしたことをやっていないのは想像つきますね。
でもご自身で実験されてみたいということはきちんと実験すればHeの発生を実証できるかもしれないと言う期待はあるということですか。

TAKAさま
一般人からみれば実用化されなけれあってもなくてもどっちでもいいことです。だからないはずと考える必要もありません。そこに常温核融合の公開実験に成功との報を聞けば当然常温核融合はあるんだろうと思うわけです。そこでネットを調べるとたとえば(きくちせんせいのきらいな)wikiのリンク先とかには肯定派の文章がやまのようにあったりするわけです。ここでもROTHWELLさんが2000本だかの論文が合って600本のうち500本は成功論文であるとかいうわけです。おそらく中立的にかかれたであろう原子力百科事典(のグーグルキャッシュ)
http://209.85.175.104/search?q=cache:Mjt9sm2D4JUJ:219.109.2.236/atomica/07/07050402_1.html+%E5%B8%B8%E6%B8%A9%E6%A0%B8%E8%9E%8D%E5%90%88%E3%80%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BE%E7%A7%91&hl=ja&ct=clnk&cd=2&gl=jpLink
なんかでもちゃんと現在にいたるまで研究されていると書いてあるしおそらくは否定派の根拠のひとつであるNEDOの報告書でも有意の中性子を検出したなんて書いてあるし、ネットで調べる限り常温核融合はないという確信を得ることは難しいです。そこでホイジンガやトープスの本を読みましたがフライシュマンらがいかにへまだったかが主体であってフライシュマンら以外の結果についてはあまりかかれてない。もちろん相当に怪しそうだという印象はありますが研究を続けている人たちは当然読んでるはずなのでそれでも研究をする価値があると思うからやっているんでしょう。さらに荒田先生のナノ粒子の話はトープスやホイジンガやNEDOが否定した後で出てきた話です。ナノ粒子の話もだめだということを書いた文章をネットで探しましたが見つかりません。荒田先生は試料があるときとないときにそれぞれ水素と重水素で実験されて試料があって重水素のときだけHeが出たと主張されたらしいですがそういった対照実験がきちんとされているならますますなにかありそうだという気になります。そして公開実験に踏み切ったということは長年の問題である再現性をクリアしたことを強く示唆することになります。だからこの公開実験は少なくとも常温核融合の歴史上では重要ポイントであると思います。一般人としては期待してしまいます。でもここでも議論されたように論文の質が悪くきちんと実験されてないようだしだれも追試しようという気にならずに忘れられる結果にもなるかもしれません。でも高温超伝導のときのように誰かがきちんとした実験で追試に成功したら面白いですよね。そういう追試を誰かがやってくれて荒田方式は有効なのか無効なのか結果をだしてほしいなと思っているわけです。でもそんな暇人はいないというここでの結論でした。
まあとにかく常温核融合はあるかも知れないと思ってもいいのではないですか。

615. NiKe — June 29, 2008 @11:27:24

どう考えても、荒田氏たちがきちんとした資料を出すべきところでしょう。それが出て来ないのなら相手にしないのは当然じゃないですかね。

なお、ここで「常温核融合はあるかも知れないと思って」いない人は殆どいないのではないですかね。極めてありそうもない、とは思っているでしょうが。

616. namuny — June 29, 2008 @15:14:16

読者Aさん

温泉につかって休んできました。
うえの議論はこれまでと言うことでしたが、一点勘違いされているところだけ書いておきます。
私がn-typeの半導体光電面で光電子が出にくいといったのはダイヤモンドのことではありません。
GaAsやInGaAsタイプの光電面で、不純物濃度を制御して成膜し、成膜後にその不純物濃度を
確認してあるものです。実データを出せるものではありませんので信じられないなら結構です。


なんでこんな話題になったか(というか、私が振ったかですが)というと、
常温核融合関係の本を見る限りでは、異常な反応を起こすための工夫としてDをPdに大量に吸蔵させた上で
・電極にパルス電圧をかける
・電極内部に共振波形を作るような周波数の電圧をかける
・超音波をかける
・パルスレーザを照射する
といった実験が行われているようです。

ナノ粒子に対するレーザ照射実験は荒田先生が以前行っていたと記憶しています。
温度傾斜+レーザによる電界=表面プラズモンの効果を期待しているのでしょうか。
たしか大阪大学内で行っていた再現実験で失敗されていたようですが

結局、Pd内部の電子の分布を外部からゆすり、
間接的に内部のDイオン濃度を変えることが目的のようだったんですが
今回の荒田先生の実験と岩村さんの実験はこの傾向から離れているように見えていました。
でも、電子の注入や電子の密度分布が別物質との接触で作られていて、それが影響を与えているのなら
もしくはそれを目的として構造を作っていたのであれば
共通性が見えてきて面白い

と言うだけの話だったんですが。

そういえば、追試結果の報道が全くないですね。

617. yokozukisan — June 29, 2008 @18:58:12

物理学者の先生のみなさん、この重大な情報をどのようにご覧に
なられますでしょうか。私は大変、ゆゆしき事態であると認識する
次第です。

「地球温暖化詐欺」(日本語字幕つき)
http://video.google.com/videoplay?docid=-642469597858991670&hl=enLink
http://video.google.com/videoplay?docid=-3254620128315043053&q=&hl=enLink
http://video.google.com/videoplay?docid=8486751216888618909&q=&hl=enLink
http://video.google.com/videoplay?docid=-8733072493656166413&q=&hl=enLink
http://video.google.com/videoplay?docid=4354818942774262279&q=&hl=enLink
地球温暖化の原因は、人為的なCO2のせいなどではない!

この情報は科学という営みへのあまりにも重大な疑義を提出している
としか思えません。これは小賢しい言い訳でごまかされてはならない、
常温核融合の研究への否定派の言い訳と同様に、そう思う次第です。

なんと大いなる欺瞞が、権威という二字によっていとも簡単に行なわれ
てしまっているかを如実に物語っているのではありませんでしょうか!!

(TT)

618. 読者A — June 29, 2008 @18:17:44

namunyさん
>私がn-typeの半導体光電面で光電子が出にくいといったのは・・・
GaAs等ではAsの空孔などの欠陥を作るので表面に空の準位が出来ればn型ではダイヤモンドと同じ議論が出来ます。

>Pd内部の電子の分布を外部からゆすり
その程度では何も変わりません。考えているエネルギーの桁が全く違うのです。もう一つ言えば、D−D反応から(4Dでも8Dでも)反応生成物としてHeが優先的に出来ることが可笑しいのです。

Up619. 憂鬱亭 — June 30, 2008 @00:22:46

>617 yokozukiさん

 海外の番組に字幕をつけただけでは、
疑問の提出にはなっても、証明にはなってません。

 とりあえず
「”環境問題のウソ”のウソ」
(山本弘著 楽工社 2008年)
あたりを読んでみてはどうでしょうか?

 単純に報道を鵜呑みしてはいけない、というのは、
物事を批判する側にも言えることです。

 それから、あなたが示した内容は、
別エントリーで論ずるべきだと思います。

620. ナノマスターHN — June 30, 2008 @00:38:39

pasta 様 NiKe様 各位様

>でもご自身で実験されてみたいということはきちんと実験すればHeの発生を実証できるかもしれないと言う期待はあるということですか。

荒田/藤田理論で言えば、荒田氏の実験等には相当な、その実験態度に相当な疑問を持っていますが、藤田先生(実は二人とも学士院会員ですが・・)の理論等には、信頼感はあります。
 また、私自身のナノ粒子の仕事で、格子間隔の変化を観察していますので(私は、ナノ粒子で学位を取得しました。)これまでのバルクパラジュウムとの違いはあるだろうとは思っています。
 だから、ナノ粒子になったら、水素/重水素の格子間の吸蔵量が増えるとの話は、あながち否定はしがたいと思いますが、確証はありません。
また、フライッシュマン-ポンス以来、確かに多少の人たちは何らかの異常現象を観察したのだろうとも思いますし、先日の、確かサイエンスだったか、少なくとも低温での核反応が観察されたとの事から、何かの条件が整ったとき、何らかの異常反応が見られた、というのは有りかなーとも思うとき、その条件が、ナノ構造にあると考えてみたわけです。
 つまり、例えば、たまたま、電極に使ったパラジュウムの表面が荒れて、微細なナノ構造が形成されていたときに、その表面ナノ構造部の格子間が緩んで、部分的に重水素の高度な吸蔵状態が現れたのだが、通常はそのようなことは起こり固く、結果として通常はフライッシュマン-ポンス実験は追試できない、ということではないかと考えた次第です。

 もちろん、格子間に裸のD核同士がいくら近づいたからといって簡単に核反応が起こるとはいえないことは承知していますが、化学領域ではありますが、私自身、「ありえない!」化学反応によって新規材料を作ってきましたので、何かが起こってもおかしくは無いと思います。

 私は実験屋です。自分で実験をして確証を見たい、との思いはあります。

621. 読者A — June 30, 2008 @09:45:45

ちょっと、疲れてしまったのですが、

ナノマスターHN さん
荒田先生のマスユニットの改造ですが、どの部分を改造してあるのでしょうか?

また、荒田/藤田理論で藤田先生の理論には信頼性があるとのことですが、どの部分を言われているのでしょうか?

藤田先生は電子顕微鏡の専門家だと思いますが、何故Dを吸蔵したナノ粉末の観察をされないのでしょうか?格子の緩みがあればそれを実測すればいいのでは無いでしょうか?

また、Pdなのでしょう?水素吸蔵だけならMgでも、Nbでも、Vでも良いと思いますが・・・・

ちなみに、科学分野の人の意識として「ありえない!」化学反応とは、どのような反応を指すのでしょうか?量子論的な基礎に反している反応が起きているのでしょうか?

622. 読者A — June 30, 2008 @10:20:34

失礼しました
#621の後半部分を以下のように修正します。

また、何故Pdなのでしょう?水素吸蔵だけならMgでも、Nbでも、Vでも良いと思いますが・・・・

ちなみに、化学分野の人の意識として「ありえない!」化学反応とは、どのような反応を指すのでしょうか?
それはどういう意味で「ありえない」のですか?量子論的な基礎に反している反応が起きているのでしょうか?

623. ちがやまる — June 30, 2008 @10:39:06

「ちょっと、疲れてしまったのですが、」(読者Aさん)

ごくろう様です。質量分析計の改造でなぜ「信頼性がありません」と言い切れたのか、という点と、「ありえない」化学反応が何だったのか、という点は、最外殻のやじ馬のひとりである私も同じく疑問をいだきました。
「ありえない」化学反応が何だったのかは、仮にその反応が核融合に関係のないものであったとしても、何をもって「ありえない」と考えるかという点で本エントリと関連する問題であろうと考えます。

Up624. nabe — June 30, 2008 @21:39:29

ちがやまるさん,
#だいぶ時間が経ってしまいました.蛇足でしたら申し訳ありません.

> ミュオンによって原子核に変化がおきるためには、「捕獲」されること、相手の大きさが「水素」程度であって近接していること、が必要と考えるべきなんですね。

えーと,ミュオンが”触媒”として働くような原子核融合反応においては,その通りです.
#”近接”はちょっと違って,少々遠くても良いのです.でも近傍に陽子数の多い原子核が存在しないことが重要ですね.

さて,実は融合反応ではない原子核反応も起きます.陽子数の多い原子核に負電荷ミュオンが捕獲されると,(陽子数が多いほど)高い確率で原子核に吸われて陽子が1つ減る(中性子が一つ増える)反応,つまり元素変換が起きます.
#陽子数が1しかない水素ではほとんど起きません.

> 核融合の話から半分それて、ミュオンが生体にどんな作用を与えるかに関心が移っていたのですが、そちらは電子の状態に対する影響だけを考えておけばいいみたいですね。

たぶんそれで良いと思います.たぶんと言うのは,私がそのあたりには詳しくないからです.
少し広く考えてお話しますと,まず地球上の生物に関与するミュオンは宇宙から定常的に降り注いでいる宇宙線だけです(厳密には2次宇宙線と呼びます).
#現代の粒子加速器でミュオンは人工的に生成できますが,ミュオンの寿命は2.2マイクロ秒なので作ったそばから無くなります.つまり粒子加速器の電源を切った途端に終わりです.

このような宇宙線,地上では10センチメーター四方(手のひら位)の広さに大体1秒間に1個降ってきていて,その70%がミュオンです(残りはほとんど電子です).
「ありゃー,そんなに沢山?!」と思われる方もあるかと思いますが,ほとんどのミュオンは人体を通り抜けるだけです.ただし通り抜ける途中,ある確率で人体内の電子を蹴っ飛ばすので,その際にちがやまるさんの言われる”電子の状態に対する影響”があります.それとほんのたまに,人体内で静止するヤツが上記の元素変換を起こす可能性があるはずです.
これらの割合やそれぞれの生体に対する効果の違いがどうなのか?といった研究がされているのかもしれないのですが,私はよく知らないのです.と言うわけで,”たぶん”です.
さて,ここで一つ気をつけて欲しいのは,”地上での宇宙線による被爆はたいしたことない”と言うことです.以下に示したURLに割と詳しく書いてありますが,宇宙線は人間が自然から受ける全放射線量(自然放射線と言います)の15%程度でしかないのです.
http://rcwww.kek.jp/kurasi/page-41.pdfLink
#このページは http://rcwww.kek.jp/kurasi/index.htmlLink のサブページですね.初めて見ましたが,なかなかよく出来ていて面白いです.


次に,きくちさん,
> パラジウム・水素系の常温核融合をミューオン触媒と考える人はいないと思いますが。

前にも書いたように,Pd(陽子数46)と水素が混ざっているような場所に負電荷ミュオンが止まっても,ミュオン触媒核融合が起きるなんて全くありえそうにない話なのです.それでも常温核融合研究で大騒ぎの続いていた1989年の会議では,宇宙線ミュオンが触媒する可能性を指摘した人がいたのです.でも,実験で否定されています.
http://msl-www.kek.jp/renrakukai/Meson_24.pdfLink
の21ページ左下から,ほんの少しですが載っています.

625. ちがやまる — June 30, 2008 @22:04:22

nabeさんていねいなご説明ありがとうございました。
ミュオンについての包括的な説明は次のリンクの冒頭にある記事「身の回りの宇宙放射線・・・ニュートリノ、ミュオンなど」もわかりやすかったです(pdfファイルです。被爆については表2にもまとめられています)。
http://www.c-technol.co.jp/pdf/321fbn.pdfLink

ミュオン1個が生体を通過するさいの相互作用の規模については、具体的な説明にはまだ出会っていませんが、今後も関心を持っていくつもりです。このような問題意識が持てたことは皆様のおかげであるとありがたく思っています。

626. namuny — June 30, 2008 @22:18:38

読者Aさん

>ダイヤモンドと同じ議論ができます
そのときに、中までn型だと仕事関数がむしろ大きくなる実験結果がありますと言っているだけです。
ここは事実の紹介なのでこれ以上は言いません。

>その程度では何も変わりません。
べつにゆすったエネルギーでDイオン同士をぶつけて核反応させるなどとは一言も言っていません。
Dイオンの密度が変化した結果として、なにか未知の現象が起こる可能性があるのではと言っているだけです。
既存の物理だけで考えたらありえないことなのは承知してますのでご心配なく。
でも、実際、何十人もの研究者が後半生を賭けたいと思う何かを見ているわけで、それが何であるかが問題なだけです。

>水素吸蔵だけならMgでも、Nbでも、Vでも良いと思いますが・・・・

面心立方および六方最密充填であるものでよく観察されると言う報告はあるようです。(常温核融合を科学する:工学社)より。Pd以外ではNiやTiでの報告があるようですが詳細は不明です。逆に体心立方では起こらないようです。
この本内では重陽子核の波動関数の広がり方が違う(体心では単一格子内にとどまるが面心では複数格子間に広がる)ためではないかと書いていますが・・・。
Mg:六方最密充填
Nb:体心立方
V:体心立方

627. com — June 30, 2008 @23:55:21

横レス失礼します。 
namunyさんのコメント626— June 30, 2008 @22:18:38より。 
 
>そのときに、中までn型だと仕事関数がむしろ大きくなる実験結果がありますと言っているだけです。 
>ここは事実の紹介なのでこれ以上は言いません。 
 
何というか…。 
事実を紹介されている、とあるけど、あくまで「実験結果がある」という事実であって、「(科学的に)事実認定された実験結果がある」わけではないのですよね。 
その実験結果のが科学的にどう評価されているのか、とは全く別のお話のようですね。
 
なんか、後日になって酷く誤解されそうな言い回しに見えます。 
 
>べつにゆすったエネルギーでDイオン同士をぶつけて核反応させるなどとは一言も言っていません。 
 
これも何だかなぁ…。少ない情報しか与えていない大元の書き込みから、読者Aさんが推定して書き込んだ内容に対し、後から議論の前提条件をつけているように見えてしまうのは気のせいでしょうかね? 
 
不誠実、とは言い過ぎでしょうが(大変失礼しました)、そう受け取られかねない書き方は、正直残念でならないのですが。

628. TAKA — July 1, 2008 @01:52:25

pastaさん、反応ありがとうございました(^^。
なるほど。確かに「常温核融合はあるかも知れない」と思っても良いですよね。この私も、また一つ新しい視点が持てました(-_-;ウーム。これからも、常温核融合の勉強、頑張ってください(^^。

ちなみに私の場合は、こんな感じです。
「また新しい情報が出たのか。しかし、常温核融合は過去、追試が上手くいかなかったと聞く。一時は多くの物理学者が関わったものの、その後は研究意欲が冷めて、手を引いた人も多いと聞く。」
「今回もまた、確かな証拠は挙がっていないと聞く。どうやらここは、懐疑的な専門家の意見を聞いていた方が、無難のようだ。余分な時間を、消費しないためには。」

科学素人の私は、お気楽なものです。なにしろ詳しい人たちの意見を、ただ鵜呑みに聞いていれば、それで済むのですから。
それに比べ、最先端を進む人は大変ですね。人の何倍もの苦労を重ねないと、先は見えてこないのですから。

_________
…。
レイラ様「『言っているだけ。』だからよろしいのですわ。何も問題は無くてよ。おほほ(^-^」
イチイ様「ていうか困るわけよ!この長い議論はいったい何よ!未だ確かな証拠は見えないじゃない!」
御嬢「常に反論の姿勢を100パー見せないと、勤まらない訳ね。一人真理を思索する、賢明な先駆者を、装うのであれば。」

Up629. ナノマスターHN — July 2, 2008 @01:22:34

文脈で誤解を与えました。
(私自身、「ありえない!」化学反応によって新規材料を作ってきましたので、)というのは、私の仕事がらみの話で、今回の件とは関係ありません。化学の話は、まだまだブラックボックスが多く、なかなか理論では割り切れないもので・・・

 マスユニットの改造が何処をどの程度触っているかはわかりません。
但し、ほぼユニットとしてバラして組み付ける状態のようでした。
、メーカー保証が付けれるような状態ではありません。
 また、私より良く見ていた前述の助手の方によれば中も相当な改造がされているとの事でした。
 どの様な方式でイオン化しているのか、きちんとイオン化できているのか、(四重極式ですからイオン化しているはずです)分析機器を少なくともあそこまでバラして組見直しているのであれば、そのまま信用することは難しいと思います。

 藤田先生の理論は破綻が少ないと感じているだけで、今回荒田氏の使っている素材で実際に格子緩みが起こっているかは判りません。今回使われているものは、パラジュウムナノ粒子が酸化ジルコニュウム中に分散した構造ですし、その点では孤立ナノ粒子ではないのですが、この構造が良いのか悪いのか、関係ないのか良くわかりません。
 ナノ学会でも、パラジュウム・ナノ粒子の水素吸蔵性については、否定的な話も聞きましたし、それもあって、私自身、少なくともパラジュウム・ナノ粒子の水素(重水素)吸蔵性について、追試をしたいと考えた次第です。

 また、超高圧電顕による直接観察は、このスケールですと基準点が取れないので「緩み」を検出するのは難しいのではないかと思います。また、あれだけのエネルギーをぶつけますから見えるかなー、まあトライしてもらいたいものです。
 私の場合、格子の緩みは、表面プラズモンの波長シフトからの間接証明です。

 

630. ちがやまる — July 2, 2008 @08:03:42

標準ガスで重水素とヘリウムを分離してみせればそれでおしまいですよね。逆にそれが無ければ他に何を言っても無駄でしょう。自分で調整などしたこともない者の言い分ですが、四重極式というのはスペクトルがとれてる段階でいい線いってる(目的のために充分かとは別)と考えてもいいものなのではないでしょうか。

新規材料についての質問は、何も直接のデータのないところでいろいろ言い合うよりは、ナノマスターHNさんのご経験を語っていただく方がいろいろ学ばせていただくことができるかなと勝手な期待を持ってしまったためでした。

631. 読者A — July 2, 2008 @13:53:29

ナノマスターHNさん

質量分析計は荒田達のデータが非常に精度良く分離していたので気になっていました。普通はもっと分解能が悪いように思います(例えば以下のpdf)
www.ulvac.co.jp/r_d/new_technology/data/no63-03.pdf

>化学の話は、まだまだブラックボックスが多く、なかなか理論では割り切れないもので・

理論で割り切れないことと理論的な基礎から逸脱するのはちょっと違うように思います。高温超電導体は物理の常識外の現象でしたが、量子論の範囲外だと思っている人はいないと思います。

632. ナノマスターHN — July 4, 2008 @01:47:45

ちがやまるさま、読者Aさま
 質量分析計については、これ以上の情報を持ちませんので、実際分かれているのか、見えているのかを論議できません。第三者による検証が必要と思うだけです。

 私の仕事の話に若干逸脱させて貰いますと、私は新規な金属ナノ粒子の大量合成法を見つけたのですが(USP、JP登録)この合成法を評して「水素が足りない!出来るわけが無い。」と言った御仁が居られました。でも現実には「もの」は出来ています。
 ナノサイズ粒子になりますと、バルクの材料と異なった振る舞いをすることが多く、まだあまり理論面での説明が充分にはされていないだけで、決して科学的な現象から逸脱しているわけではありません。
 化学屋としては残念ながら、物理と比べると化学領域は未だ良く判っておらず理論構築が厳密と言うところまでは行っていないとの認識です。おかげで時々驚くような反応に出会うことがありますが、科学の世界から逸脱しているわけではありません。(もっとも、この曖昧さを悪用された、似非科学が「化学」の世界に多いのが悩みの種です。)

633. 読者A — July 4, 2008 @10:17:30

面白い文献がネットにありました。
高エネルギー加速器研究機構の神山教授らの実験ではZrO/Pdの水素吸蔵はPdOの重水素による還元と水素化ということで説明が出来るとしています(以下のpdf参照)

may.jpn.org/~tomoken/kenkyukai/2004_kenkyukai/kannkyou_harjo1.pdf

一方荒田氏らも構造解析を実施しています。2007年の春の物理学会領域10で発表した内容を高温学会誌に投稿したようです。
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jhts/33/3/33_142/_article/-char/jaLink

ナノマスターHN さんが聞かれた「否定的な話」と一致するのでしょうか?

東北大の井上総長はこの分野の権威ですが、どうなっているのでしょう?

Up634. ナノマスターHN — July 4, 2008 @15:55:33

読者Aさん

東北大の井上総長が絡んでいることも、承知です。
井上先生は、荒田氏の使っているパラジュウムナノ粒子複合体の製作者です。ただ、井上先生がこの実験を肯定しているとは、思えません。(あくまで「この実験を」、です)初期段階で相当な肩入れをされたことも知っていますが、今は少し距離を置かれているんじゃないでしょうか?
井上先生の金属ガラスプロジェクトの評価委員が荒田氏の居た、阪大溶接であることも考えれば、その関係が微妙であることもありますが・・・
もっとも、これらのことと実験の信憑性は無関係と言えば、無関係ですが。・・
(言うなれば、井上先生は、以前この系の確認するための努力をされたけれど、派遣された人間は、肯定的な結果を持ち帰れなかったと言うことです。派遣された方は、誠実な方とお見受けしました。)

635. 読者A — July 4, 2008 @18:15:30

ナノマスターHNさん

誤解があるかもしれませんが、私は

Zr−Pdの非晶質を酸化してZrO/Pdのナノコンポジットを作成し、それがPd1ヶ当たり2.66という主張をしている

のは井上先生だと思っていました。特許がヒットしたのですが・・・

それは水素吸蔵としても大変面白い結果です。それに対して高エネ機構ではZrO/Pdではなくて ZrO/PdOのナノコンポジットになっているので

PdO+2.66D −> PdD0.66+D2O

となるのでDを2.66吸蔵しているように見えると言っています。

これが本当であれば、荒田達の実験以前の問題になります。
だから井上先生どうしたの?と思ったのです。

636. ナノマスターHN — July 4, 2008 @18:47:53

読者Aさん
仰るとおりです。井上先生のZrO/Pdのナノコンポジットの話は、荒田氏の話とは独立に面白い事実ですが、Dの吸蔵に関しては、まだ第三者の追試が済んでいません。(特許は成立していますね。特許第3720250号高水素吸蔵合金とその製造方法:井上・木村・荒田)
この材料と、荒田/藤田理論による核融合の話が表裏一体である事は確かなのですが・・・
高エネ機構の話の通りだとすると、確かに荒田達の実験以前の問題になりますね、
井上先生は、Dの吸蔵実験はされていないと思います。あくまで素材として(X)/Pdのナノコンポジットを作る手伝いをした、と言うところでしょうか、
「Pd1ヶ当たり2.66という主張をしているのは井上先生」ではなく、荒田先生でしょうね。もっとも、責任は有りだと思います。だから多分確認のために人を出したのでしょうね。

 先に述べましたが、Pdのナノ粒子の水素(Dを含め)吸蔵性については、まだ定説となる実験は確立できていないと思います。高エネ機構の話で話が付くのであれば、格子緩みの話は流れますね。

637. ナノマスターHN — July 6, 2008 @00:54:39

読者A様

高エネルギー加速器研究機構の神山教授らの

may.jpn.org/~tomoken/kenkyukai/2004_kenkyukai/kannkyou_harjo1.pdf
を読みました。

 このデータはその通りでしょうね。

 荒田達の前提は崩れましたね。
 後は、信頼しがたいマススペクトルのデータだけですね。

 ホッとしたような、残念なような。

 

638. isaac — July 10, 2008 @12:07:36

本日のR25に載ってました

2008.07.10 人類待望の究極のエネルギー源
夢のテクノロジー
常温核融合が成功ってホント?
http://r25.jp/magazine/ranking_review/10004000/1112008071009.htmlLink

639. yokozukisan — July 14, 2008 @14:49:04

菊池先生、皆様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

New Energy Times -> http://www.newenergytimes.com/news/2008/NET29-8dd54geg.htm#sputnikLink

ここに荒田先生の今回の公開実験のレジュメとともに解説とビデオが
本格的に載っていました。

これにより、荒田先生の今回の固体結晶中での重水素核融合の実験は,
再現性100%の成果ということと共に、大成功をおさめられたと考えます。

優秀な物理学学徒であられる諸先生の皆様が、このチャンスに本実験の
追試に挑まれ、CF研究の新たな次の一歩に踏み出されようとしておられる
ことを予感させられております。

次世代の物理学の偉大な進歩発展に寄与貢献されますことをお祈りする
ばかりです。

640. yokozukisan — July 14, 2008 @15:02:42

639 補足

詳細はビデオは次の1.2.3.にあります。

The full, unedited video, as provided to New Energy Times, broken into three segments, is now online. (The video is not a professional production, and New Energy Times apologizes for the quality of the video, though we are grateful to have the only publicly available copy at this moment.)

1. Arata Lecture (44 minutes)
2. Laboratory Demonstration (31 minutes. Please note there is a 3 minute segment when the focus of the video camera wanders; please be patient.)
3. Question-and-Answer Session (16 minutes)

Members of the Osaka team include researcher Wang Xiaofeng and technicians Ohmura and Urasaki.

(補足まで)

641. さつき — July 14, 2008 @16:49:40

またまた素人の質問で恐縮ですが,どなたか教えて下さい.
一般に知られている核融合で,例えば,

D + T → 4He + n + 17.6 MeV ------ 1

のように反応生成物が2つの粒子である場合,
この時生じるエネルギーは二つの粒子の運動量の和がゼロになるようにそれぞれの粒子に分配されると理解して良いでしょうか.(正確に言うと反応前の粒子の運動量も考慮しなければならないでしょうが,これは無視)

つまり,1式の反応で生じた中性子はヘリウムのだいたい4倍の速度で互いに反対側へ運動すると理解して良いかということをお訊ねしたい訳です.
そうだとすると,個々の粒子の運動エネルギーはそれらの質量に反比例して分配され,中性子が14.08 MeV,ヘリウムが3.52 MeVと計算されます.
(これくらいになると相対論的な計算が必要かもしれず,厳密には違っていると思いますが,これも無視)
ちなみにこの発想は,放射壊変の時の反跳エネルギーの計算と同じです.

なぜ,こんなことを質問するかと言うと,
その他に知られている核融合反応においても,複数の粒子もしくは一つの粒子とγ線などが生じるようになっていて,反応の前後で系の運動量を保存できる形になっています.
そこで,荒田さんが
D + D → 4He + エネルギー 
の反応を仮定されたと聞いた時に,γ線も出ないということなら,運動量はどう保存されるのかと疑問に思ったのです.
高橋先生が、左辺には4個のDが関係している筈と予想されたのは,同時に2個の4Heが生成することで系の運動量が保存できると考えたのかもしれないと思ったのですが,私の想像は間違っているでしょうか?

642. yokozukisan — July 15, 2008 @02:11:11

>>641
>運動量はどう保存されるのか

高橋モデルでは、プラトン対称に配位しているd核が中心の一点に
集まって生成された2つのHe核自身も対称に分離して近くの隙間に
そっと配位して収まるのでは。

ところで、ここのえらい先生方は>>639-640のビデオや解説みて
下さってますよね>先生方へ。

Up643. ガ — July 15, 2008 @14:06:40

大分前の日経サイエンスで「色々工夫をすればミューオン触媒の核融合が実用化レベルになるかも知れない」という記事があったんですが、その後何も聞かないところを見るとダメなようですね。(常温核融合騒動のあおりを食ったか?)
ところで、電子が重い有効質量を持てば、ミューオンと同様の効果・・とか言うのは、重い電子って格子振動との相互作用しか知らないんですが、そんなミューオンによる原子縮小効果とは距離スケールの違うものが同様の効果なんて持ちうるもんでしょうか?

644. kkojima — July 15, 2008 @15:42:47

DT反応で飛び出してくる中性子のエネルギーは約14MeV、アルファ粒子(ヘリウム4)が約3.6MeVです。さつきさんの考え方は基本的に正しいと思いますよ。

645. ナノマスターHN — July 15, 2008 @17:49:54

各位
これ以上の情報を知らないことと、私自身の仕事のリソースの優先順位のため、ここら辺で退去いたしますが、私自身の信条(信仰ではありません)告白と、荒田氏実験に対する考えを述べます。
 まず、いわゆる「常温核融合」について、現在の私は、現状では単純には肯定できない。
 その理由は、やはり再現性の問題であり、世界中の何処の誰がやろうとも、同じことが再現できる確証実験がなされていないことにあります。これは、確か岩波文庫にある「科学の方法」だったか何かの、「科学」の定義そのもののはずです。その点では、別に理論が確証されていなくても現象の再現性が担保されていれば信じます。
 但し、ここで議論されている「常温核融合」現象が、全く無いとの意見にも疑問は残ります。完全な再現性は無いにしろ、ある種の過剰熱を観察された事例は完全には否定できませんし、単純な「化学反応」では無い様にも見えるからです。
 私自身が、再現性実験をやりたい気分はここにあります。
 私が、始めに荒田氏の研究に着目したのも、従来の再現性の穴を埋める方法ではないかと考えたからです。私は、この荒田氏の方法(藤田法)は、従来のバルク・パラジュウム/重水素実験と異なると考えました。
しかしながら、今回の荒田氏実験に関しては、先に述べたように以前、直接触ったことと、荒田氏と、直接接触していた経験から、実験機器(特に質量検出)について疑問を持っていることを明言いたします。
 また、読者A様より紹介のあった、高エネルギー加速器研究機構の神山教授らのレポートより、従来のバルク・パラジュウム/重水素実験となんら変りが無いと思われることから、荒田氏の実験は、その再現性において先に述べた普遍的再現性を満たせるものではないと確信いたしました。
 重水素がらみの反応がすっきりしない事実は認めますが、現時点で所謂「常温核融合」を肯定できません。
 また、今回の公開実験は、「常温核融合」を実証する妨げにはなれど、肯定する手段ではなかったものという感想を持ちます。

646. さつき — July 17, 2008 @00:28:18

kkojimaさん、ありがとうございました。

647. madaitaka — August 18, 2008 @01:56:06

なんというか…まだいたんですね。
>yokozukisanへ
URLを書いてリンクするのでは、所詮ネットの中でしか話がまわっていないのですよ。

書籍のコードを書いておくので、ネット上の情報だけではなく
ご自分で本を買われてよくご覧になってはいかがですか?

単一の情報源からの情報のみでは…ねぇ?

ISBN4-02-256707-4

否定派・肯定派どちらの皆様も

Up648. 本日の催し物 — September 26, 2008 @11:31:16

2008年9月26日にTEETの常温核融合の講演会
熱電気エネルギー財団(TEET)のシンポジウムで、9/26(金)に常温核融合の講演会が開催されます。次のTEETのサイトで公開されています。
http://www.teet.or.jp/12shimpo.pdfLink

649. 実験の結果 — September 28, 2008 @23:29:54

http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/page284.htmLink

9/26に行われたTEETシンポジウムに参加された方からお便りがあり、簡単に紹介します。

三菱重工・岩村博士の講演では、従来の核変換実験の紹介と新たに「元素転換でTi(チタン)が検出された」ことに関して報告があったようです。

岩村さんの核変換実験はCold Fusion分野において世界的に有名で当サイトでも何度も紹介してきたものですが、簡単に言えば、Cs(原子番号55)からPr(原子番号59)への元素転換と、Sr(原子番号38)からMo(原子番号42)への元素転換を示した実験であり、何十回とくり返してもほぼ100%再現するというものです。

高橋亮人博士(大阪大学名誉教授)の次の論文でも「驚くべき核変換のクレーム・・」として紹介されています。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/No75-06.pdfLink

今回の講演のTiの検出というのは、詳細はわかりませんが、近年の播磨Spring8を使った局所的な分析の結果ではないかと思います。

そのあたりは、私のICCF12報告文(2005/12/4)を再掲しますので参考にしてください。
**************
これはすなわち、Cs-->Pr, Ba-->Sm, Sr -->Mo という元素転換(現代の錬金術)を実証した画期的なものであるが、それに対して、今回Spring 8のXRF(蛍光X線)装置を使って新たにわかった結果を紹介された。

サンプル(Pd基材)表面の局所的な部分部分を測定していくと、大量のPr(プラセオジム)に混じって大域的スキャンでは見つからなかった La らしきピークが出る場合があるという面白い結果である。基材表面の均一ではない状態を反映している模様。局所分析はまだわからない点も多くあるようであり、今後さらに実験をすすめていかれる様子である。
*************

Owner Comment きくち  September 29, 2008 @15:29:00

名前を書くべきところに、コメントのタイトルを書かないように。

651. 興味津々 — October 27, 2008 @09:13:52

常温核融合に関する映像資料が公開されているので、お知らせします。

【第14回常温核融合国際会議のビデオ】
http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/page284.htmLink
<荒田先生 約5分>
http://video.google.com/videoplay?docid=7094878409828061775&hl=jaLink
Yoshiaki Arata and Zhang-Yue Chang - “Solid Fusion” Reactor with Zero Input Energy

<水野先生 約18分>
http://video.google.com/videoplay?docid=-2822107802690572495&hl=jaLink
Tadahiko Mizuno and Shigemi Sawada - Heat Generation during Hydrogenation of Carbon (Phenanthrene)

<岩村氏(三菱重工) 約5分>
http://video.google.com/videoplay?docid=-3641400031471045399&hl=jaLink
Yasuhiro Iwamura et al. - Transmutation Reactions Induced By D2 Gas Permeation through Pd Complexes (Pd/CaO/Pd)

652. そろそろ方向転換したら? — November 5, 2008 @01:57:33

菊地さん、そろそろ風向きが変わって来たようですよ。

荒田先生を追い出すのは止めにしたらどうですか?


これまでのお詫びに研究資金を大学で提供したらどうですか?

UpOwner Comment きくち  November 5, 2008 @02:58:15

名前の欄にタイトルを書かないでね

654. ダークサイド — November 5, 2008 @02:44:00

リチャードコシミズが荒田教授と会いまして、基金設立だとか、寄付を募るだとかの話になっているそうで、652の書き込みも、おそらくコシミズ信者が書き込んだようですよ。

コシミズのブログでは、常温核融合だ、フリーエネルギーだと、よく判っていない者たちが大騒ぎしている有様です。

一部のサイトでは、寄付を名目にコシミズが集めた金をネコババするとか、もう何だか判らない状態です。

念のため報告しておきます。

Owner Comment きくち  November 5, 2008 @03:00:50

ありがとうございます。
もし本当に荒田先生がリチャードの資金援助を受けるなんてことがあったら、荒田先生は終わりだと思うんですけどね。
そりゃやめときなさい、と誰か忠告してさしあげたほうがいいんじゃないかなあ

656. ゴリラ人間 — November 5, 2008 @02:52:41

コシミズと荒田教授の対談の様子が動画で上げられていますね。
対談の部分は正味1時間くらいですが、まだ見終わってません。

研究員から教授に、リチャードが教授の研究を持ち上げているという情報がもたらされ、教授のほうからリチャードにメールを送ったのがきっかけのようですね。

荒田教授の研究室で撮影したようです。
ということ場所は阪大なんでしょうか?

Owner Comment きくち  November 5, 2008 @03:02:43

荒田先生のほうから接近したんですか。
そりゃまずいと思うなあ。
誰か、荒田先生に親しいかたが忠告してあげればいいのに

Up658. ダークサイド — November 7, 2008 @00:33:00

きくち先生、たびたびお邪魔してすいません。

私、カルトを追ってリチャード・コシミズの問題を危惧している一ブロガーです。

実は、今日のコシミズのブログに、コシミズ自身の手でこんな記事が掲載されました。

(コシミズブログ・引用)

ネット・ジャーナリスト、リチャード・コシミズです。

文化勲章受章者、日本学士院会員、大阪大学名誉教授....これが、荒田吉明先生の肩書きです。そして、先生は、日本の熱核融合開発の先駆者でありながら、現在は、「熱を外部から加えない」固体核融合こそ、人類の進むべき道であると確信されています。

私、リチャード・コシミズもまた、先生のご意見に全面的に賛同し、先生のご研究の「実用化」こそが、すべての課題に優先すべき最重要項目であると考えています。

先生が、阪大退官後20年を掛けて開発された「固体核融合炉」とは?
真空状態の反応炉の内部にパラジウム合金のナノ・パウダー
http://www.sigma-aldrich.co.jp/aldrich/nanopowder/first.htmLink
を投入しておき、重水素ガスを導入する。重水素ガスは、たちまち金属ナノパウダーに吸収され、即座に重水素同士の「固体核融合反応」が発生して、ヘリウムと熱エネルギーに変換される。

.悒螢Ε爐蓮核融合反応の結果としてしか発生しない物質であり、ヘリウムの産出は、即座に、核融合の成功を意味する。(D+D=He+熱エネルギー)ヘリウムの発生は、同時に、熱エネルギーの産出を意味する。外から熱を加えない状態で、熱エネルギーを取り出せる。発電に使える。

原料の重水素は、海水の中に一定比率で含まれており、ほぼ無尽蔵であり、人類が滅亡するまでに使いきれるものではない。重水素の海水からの分離は容易で、分離コストやエネルギー消費は僅少である。

3僕珊腓鉾爾κ射線の発生が一切ない。つまり、危険回避のための遮蔽などの安全対策が不要。また、反応が緩慢であるため、「核爆発」の恐れがまったくない。つまり、現状の原発のような事故発生の可能性がゼロである。

ご躙雲がないため、消費地近くで発電ができる。遠隔地に発電所を設置し、長い送電線で送電する必要がない。

詳細については、以下の動画を参照ください。荒田先生とコシミズの対談が収録されています。

11.1リチャード・コシミズ独立党・大阪学習会
http://video.google.com/videoplay?docid=-1198911172610409375Link

(引用終わり)

荒田先生の常温核融合を最大限に持ち上げ、寄付金を募っています。

この男の過去の行状は、他の多くのブログで暴かれており、支持者も離れ、経済的にも追い込まれつつあったのですが、荒田先生を利用するという策に打って出たようです。

私が、理系の専門教育を受けていませんので、コシミズの記述に効果的に反論する術を持っておりません。

また、多くのよく知らない読者が、何かの拍子にこれを信じて、この害毒に資金を投じるかもしれません(コシミズは純粋に荒田先生に資金を渡すと言っていますが、前科を考えるととても信用できません)。

何にも知らないでしょう荒田先生や、騙されてなけなしのお金を出す若い方々を考えると、何もしないではいられません。

このコシミズの記述に、変なところがありましたら、ぜひ教えてください。

それを発信しますと、よく判らない人が騙されるのを、少しでも防ぐことができるかと思います。

お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

Owner Comment きくち  November 7, 2008 @19:08:57

リチャード・荒田対談のビデオ見ました。
うーん、荒田先生って、世間に疎そう。荒田先生がリチャードに直接手紙を書いたんですね。そりゃあ、だめです。そもそもリチャードのサイトを見つけて先生に教える「若い人」もダメです。
いくら研究費をくれると言われても、陰謀論者と組んじゃったら、とんでもなくまずいですよ。
誰か荒田先生に教えてあげればいいのに。
 
上の主張のどこがおかしいかというと(1)から(4)よりもまず、確認もされていないのに「実用化」の話をしていることですね。
リチャードのビデオを見ると、彼は(真意はさておき、表向きは)常温核融合は本当である、という前提で話してますよね。
荒田先生も自分の研究を信じているから、当然だと思っておられるので、なかなか手強いんですが。
実際には実用化もなにも、まだ海のものとも山のものともつかないんですよ。世界中で多くの科学者がトライして失敗したものなので、そう簡単に「本当」にはならない。
結局、そこに尽きると思います。前提がおかしい。

660. ダークサイド — November 7, 2008 @20:28:19

きくち先生、お手数をおかけしております。ホントにありがとうございます。

もう一度、きくち先生や他の皆様のコメントを読み直して、自分なりにまとめてみたいと思います。

コシミズに騙されてはダメですよという発信が出来る場は、それなりにあります(多くはないのですが)。

9.11関連のものや常温核融合のところは、全部読ませていただいたのですが、もう一度繰り返して精読する必要が出来ました。頑張ってみます。

きくちゆみの項目のところに来ていた「まっすー」を始め、いかにもコシミズのような「ペテン師」に引っかかりそうな人が、コシミズのブログにあふれていまして、初期のオウム真理教を彷彿とさせます。

杞憂ならばいいのですが、どうも危険な方向へ向かいそうで心配です。

今後も、いろいろと教えていただくのをお願いすると思います。よろしくお願いいたします。

661. ど素人 — December 31, 2008 @13:04:13

お伺いしたいのですが、

、・・・・えっと、読ませていただいて、わかったような、わからないよ
うなところがあるのですが、・・・・・実際のところ、難しすぎて、細か
なところはわかりません。
 
 結論的には、核融合について、大学で勉強するには、高温核融合の研究を進めていったほうがいいということですよね?

 そこで、(ヘリカル?京都・レーザー大阪)があるみたいなのですが、どちらが有望なのでしょうか?

Owner Comment きくち  December 31, 2008 @13:39:19

核融合について勉強したいなら、「高温」のほうがいいでしょうね。もっとも、「常温」についてもミューオン触媒核融合など、きちんとした話もあります(あのジョーンズが専門だったはずの)。
核融合で何をしたいのかがだいじじゃないでしょうか。
発電の実用化に取り組みたいのか、核融合という現象の基礎をやりたいのか、恒星内の核反応に興味があるのか。

実用化という意味で磁気閉じこめとレーザーのどちらが有望かと言われると、僕にはわかりません。核融合発電が将来本当に実用になるものなのかどうかもわかりません。実用化できなくても困らないとは思います。
大学でやるなら、どちらにしろプラズマの基礎理論は教えてもらえるでしょうから、どっちでもいいのではないでしょうか。基礎勉強をしながら、大学院に進むまでに、どちらが有望か自分で見極めればいいのでは。

ほかのみなさんは別のアドバイスがあるかもしれません。

663. 寄付したい人 — February 12, 2009 @17:34:44

荒田吉明先生の共同研究者である張先生が、もう少しで来日します。3年間ビザ無しで、じっくりと研究できます。

http://richardkoshimizu.at.webry.info/200901/article_27.htmlLink

荒田先生も大阪大学から追い出されることがなくなりました。大阪大学は、荒田先生に「今まで通り研究室を使い続けて欲しい。」と英断しましたね。これで、荒田記念館を改造した上で研究室を引っ越さなくて済むようになりますね。寄付金も順調に集まっているようで、法人や大口の受け入れ態勢も間近とのことです。


リチャード・コシミズ氏とコラボレーションした事で、固体核融合の研究が無事に進展しましたね。荒田吉明先生に棄て台詞をはいた投資詐欺師の松藤民輔氏もビックリしているでしょう。荒田先生に「リチャード・コシミズと組んだら大変なことになりますよ。」と力説して絶縁されたのですからね。

Owner Comment きくち  February 21, 2009 @22:29:01

銀行口座番号は消させていただきました。トラブルの種になりかねないので。寄付したい人がおられれば、リチャードのブログでも見ればよいでしょう。

張さんの件ですが、どこの国民であれ、ビザ無しで3年滞在はできないと思います。最大が半年ではないでしょうか。お調べください。

それから、阪大が「使い続けて欲しい」と言ったという件、ご確認ください。「使ってもよい」ではないでしょうか。
一般に、オープンラボを「使い続けて欲しい」ということはあり得ません。あるとすれば、使用許可が出ることだけです。
ご確認ください。

665. NiKe — February 13, 2009 @12:43:54

なんか良く分からんけど、松藤民輔という人はマトモな知性を持ち合わせているらしい、ということだけは分かった。

まあ世の中にはトンデモさんの広告塔になってシアワセな暮らしを送る人もいるらしいので、荒田吉明さんも主観的にはシアワセになるのかも。
客観的には無残なことこの上なしですが。

666. FK — February 13, 2009 @13:42:25

Wikipediaで募金や講演予定の宣伝まがいをしている。
バカですね。

Up667. 寄付したい人 — February 15, 2009 @09:29:37

Nikeさん
>なんか良く分からんけど、松藤民輔という人はマトモな知性
 民輔は、1億の研究資金の約束不履行したのに、まともですかw

FKさん
>バカですね。
 チェックしてますねw貴方は御自分が利口だと。。。

668. アルビレオ — February 15, 2009 @23:33:11

>Wikipediaで募金や講演予定の宣伝まがいをしている。

に対して否定や反論をせずに

>貴方は御自分が利口だと。。。

と返しているようではダメダメですね。

669. NiKe — February 16, 2009 @18:49:49

いきなり「民輔は、1億の研究資金の約束不履行した」とか言われても意味が分かりませんってば。

でもこれが荒田さんへの資金提供ということなら、1億円出す方がどうかしてると思います。バクチにもほどがある。

しかしこのへんの意味不明な罵倒とか見てると「さてはコシミズが募金・投資詐欺まがいな行為をしているのだな」としか思えないわけですが(笑)。

(#668はミスで投稿してしまったものです。差し支えなければ削除していただければと。>きくちさん)

Owner Comment きくち  February 21, 2009 @21:50:43

消しておきました

671. 寄付したい人 — February 16, 2009 @23:38:45

Nikeさん
>言われても意味が分かりませんってば。

2008年3月ごろ、民輔が1億円の研究費の約束をして、荒田固体核融合株式会社という会社を作るために荒田吉明先生の実印を奪いました。会社は実在し、10月1日に設立されました。

Up672. 芹沢 — February 17, 2009 @10:14:22

>荒田吉明先生の実印を奪いました
事実なら窃盗ですね。事実でなければ名誉毀損。

>会社は実在し、10月1日に設立されました
じゃあ良かったんじゃありませんかね。

>民輔が1億円の研究費の約束をして(しかし出さなかった)
単に出資を引き上げただけの話なんじゃありませんか。明らかに実用の可能性のない研究に金を出す理由はないわけで。

なんにせよ、寄付したい人氏は将来性を見込んでいるんでしょうから出資なり寄付なりされては如何ですか?そこで誰かを非難したところで資金難(なんですかね)が解決するでなし、荒田氏の窮状(なんでしょうかね)を救いたいとお考えならご自分で工面されるのが一番ですよ。

673. 寄付したい人 — February 17, 2009 @22:11:50

>事実なら窃盗ですね。事実でなければ名誉毀損。
事実です。
http://video.google.com/videoplay?docid=1879209503377917403Link

>じゃあ良かったんじゃありませんかね。
このダミー会社を計画倒産させない可能性がゼロではないので良いとは言えません。このダミー会社の代表者が民輔なのか荒田先生なのか分からない。もし、代表者が荒田先生ならば、ダミー会社を計画倒産させて荒田先生に迷惑をかけるという妨害も考えられます。

674. disraff — February 17, 2009 @22:31:26

いずれリチャード・コシミズ絡みともなれば、妄想的な国家機関に匹敵する力を持った妄想上の組織が妄想上の陰謀によって荒田先生を妨害せんとて暗躍しており、民輔氏はその尖兵に過ぎないものと思われます。これからもさぞいろいろと妄想上の妨害工作があるでしょうが、めげずにがんばってください。
しかし何と言っても厄介なのは、妄想上で費やされたお金が現実に消えてゆく事でしょうね。

675. 寄付したい人 — February 19, 2009 @00:25:18

>しかし何と言っても厄介なのは、妄想上で費やされたお金が現実に消えてゆく事でしょうね。

妄想ではありません。
昨年5月の公開実験の現象は確かなものなのですから中型装置を作り、ハッキリと余剰熱を測定する必要がでてくるのです。お金は、共同研究者の招聘の為に使われており、非常に有意義な使い方がされています。

荒田先生が、現在の研究室から荒田記念館へと引越す費用は不要になりました。また、荒田記念館を改造する必要もなくなりました。これは、大阪大学の理解ある方々の賜物です。大阪大学の英断により2項目の費用が不要になりました。大阪大学の素晴らしい方々によって、実験そのものに対して資金を使うことが出来るようになりました。

厄介なことは何一つありませんね。

676. TAKA — February 19, 2009 @03:14:07

今週の、昔話な御題:【枯れ木に花を、咲かせましょうー。不思議な話に、乗りましょうー。自己責任の意味を、知りましょうー。】

なんとなく気になったので、「よく分からない儲け話にお気楽な思考で投資してみると、僕達は一体どうなるの?」という、例え話をつくってみました。皆様の思索に、寄与できれば幸いです。

『僕は無事』
ある日のこと。素朴な村を訪れた旅人は、ニコニコしながら言いました。「うまい話がありますよ。皆さん、如何?」
集まった村の人たちは、思案しました。
「どうします?」「う〜ん、誰かが一人、試みに投資するとか?」「ならば、Aさんが良い。人の良いAさんならば、我らの頼みを聞いてくださるはずだ。」

村の代表に、Aさんが決まりました。お気楽なAさんは、「やったあ♪(^^。これで私は、大金持ちなんだな♪(^-^。」
喜ぶAさんは、旅人の言う通りに行動しました。しばらくして、破産寸前になりました。

すっかり落ちぶれたAさんを見て、村の人たちは心から哀れみました。「かわいそうに。こんな事なら、宝くじでも買ったほうが良かったですね。」
そこでAさんは、最後のお金を使って、宝くじを一枚買いました。幸運にも一等に当選し、みごと破産を避ける事が出来ました。

その後、あの旅人が再び村を訪れました。旅人は、ニコニコしながら言いました。「絶対に儲けるお話を、お教えします。実は、高名なお方たちも、密かに注目しているのですよ。皆さん、如何?」
村の人たちは、喜びました。「なんと、あの有名人達までもが、関わっているとは!これを見逃す手はない!みんな、急げ!」

しばらくして、村の人たちは破産寸前になりました。うろたえる村人たちは、あの旅人を口々に恨みました。「信じた結果がこれだ!どうしてくれる!」
それを見たAさんは、言いました。
「宝くじを買えば良い。なあに、一等が当たるさ。この通り、僕は無事だ。」
『無駄に辛い経験をした者は冷ややか』

Up677. ながぴい — February 19, 2009 @17:05:21

あのフライシュマンとポンスの有名な記者会見は
1989年3月とのことなので、もうじき20周年ですね。:D
もう当時の大騒ぎとそれに続く落胆をおぼえてる人もあまりいないのでしょう。

わしゃ常温核融合は専門外なんで、多くを語ることはできませんが、
なぜか手元にホイジンガの「常温核融合の真実」(化学同人)を持っていたりなんかする。

この本によると、当時ユタ州から500万ドルの資金を得て設立された国立常温核融合研究所(NCFI)は2年でその資金を使いきり、何の成果も出せずに閉鎖されちゃったそうです。

当時、バブル絶頂だった日本でも、1993年に通産省が「新水素エネルギー(NHE)研究計画」として、4年間で3000万ドル相当の予算を申請したそうな。

実際にどんだけの金が使われたか、わしゃ知らんのだけど、
初年度の予算は約250万ドル(プラス日本産業界からの助成)だったそうな。
んで、この研究もなんも成果を出してないようですな。

さて、
今回の荒田先生の件では、資金はいくら集まっているのでしょう?
そして、なにか成果は出るのでしょうか?
まあ、あわてることはないわけで、
何年か待てば、結果はおのずとわかるでしょう。

わしのような疑り深くお金もない人間は
いつもと変わらない日常をぼけ〜とすごしていくだけですね。

678. 寄付したい人 — February 21, 2009 @07:43:46

>実際にどんだけの金が使われたか、わしゃ知らんのだけど、
 知らないのに書き込むのですか。

>んで、この研究もなんも成果を出してないようですな。
 伝聞表現ですね。そのように言えるソースは何ですか。

>今回の荒田先生の件では、資金はいくら集まっているのでしょう?
 固体核融合の研究を円滑に進めるために重要となってくる共同研究者の招聘費用を賄うことが出来ています。大阪大学の力強い皆様の御蔭で、「半ば強制的な移転費用」も「荒田記念館の改造費用」も不要になっています。

679. ながぴい — February 21, 2009 @08:20:48

>伝聞表現ですね。そのように言えるソースは何ですか。

ソースもへったくれも、実用化されてないということが事実です。
成果があったというのなら、なぜそれを隠す必要があるのでしょうかね。
理解に苦しみます。
ああ、いつものように誰かの陰謀ですね。よくわかります。:D

680. 寄付したい人 — February 21, 2009 @09:44:55

>そして、なにか成果は出るのでしょうか?
 張先生は成果を出すために来日されたのです。まるで妨害のように難癖ばかりつけていないで大阪大学の英断を見守りましょう。

>ソースもへったくれも、
 どのような研究がなされたのですか。という意味で聞いています。どのような研究がなされたのか分からなければ判断のしようがありません。

>ああ、いつものように誰かの陰謀ですね。よくわかります。
 貴方が仰っているのは誰なのですか。

681. ながぴい — February 21, 2009 @10:28:39

>どのような研究がなされたのですか。

研究成果が出てないものを紹介しようがないでしょ。
あるというのなら、是非見てみたいですね。

どなたかご存知ですか?

Up682. NiKe — February 21, 2009 @11:57:43

阪大の「英断」ってなんざんしょ。
過去に業績をお持ちの荒田さんを『追い出さなかった』ことですか?

なんか追い出さなければならないようなことしたんですかね。
荒田さんが「公開実験」で評価を下げたとしても、阪大にとっては個人の問題だから放置してるだけじゃないかなあ。

683. 寄付したい人 — February 21, 2009 @13:01:17

>阪大の「英断」ってなんざんしょ。
 工学部が誇る現役学士院会員という荒田先生を尊重されたということではないでしょうか。

>荒田さんが「公開実験」で評価を下げたとしても、
 なぜ、公開実験が阪大の評価を下げたことになるのですか。全く意味が判りません。

684. ながぴい — February 21, 2009 @15:30:27

>張先生は成果を出すために来日されたのです。
>まるで妨害のように難癖ばかりつけていないで大阪大学の英断を見守りましょう。

なんだか懐疑的な意見には異常に神経質なんですね〜。
どうしてだろう?
誰も何癖なんてつけてないし、妨害もしてません。

わしゃ、
「常温核融合の真実」J.R.ホイジンガ(化学同人)
http://www.amazon.co.jp/dp/4759802738Link
の引用をしただけだし、

676の発言見ればわかるように、

>わしのような疑り深くお金もない人間は
>いつもと変わらない日常をぼけ〜とすごしていくだけですね。

と言ってるだけなんですけど?
疑り深いのがそんなにいけないことなの??
変に反論すれば、やっぱ胡散臭いのかもね、と思うだけですよ。

685. 寄付したい人 — February 21, 2009 @17:26:46

>誰も何癖なんてつけてないし、妨害もしてません。
 そうですか。なら何も問題ないではありませんか。阪大の英断を見守りましょう。

>疑り深いのがそんなにいけないことなの??
 話を濁していないで、伝聞表現のソースを示してくださいね。印象論になってしまいますからね。

>変に反論すれば、やっぱ胡散臭いのかもね、と思うだけですよ。
 どの部分が変ですか?荒田先生は、胡散臭くないから公開実験に踏み切られたのですよ。

686. ながぴい — February 21, 2009 @17:41:55

>話を濁していないで、伝聞表現のソースを示してくださいね。

話をごまかそうとしてるのはそちらでしょう。
常温核融合が実用化できるというのなら、
その根拠を示すのは肯定派のほうでしょう。
典型的なトンデモさんの論法ですね。
そんなんじゃダメですよ。

ちなみに、通産省のNHE研究計画に関して、
「常温核融合の真実」の522ページには
『悪いニュースは、56ヶ月が流れたというのに、常温核融合を支持するような説得力のある証拠がひとつも出なかったということ』
と書かれてある。
つまり、4年間の研究期間が過ぎても、なにも成果は出ていないということ。
ないものを示せと言われても無理ですね。

さらに
わしは肯定派の本としては
『「常温核融合」を科学する』小島英夫(工学社)
http://www.amazon.co.jp/dp/4777511537Link
も持ってます。

この本の結論は
『本書で明らかにした常温核融合現象の事実は、それが簡単に応用に結びつくものではないことを示しています』
と書かれてある。
肯定派でもこのレベルなんですね。
この本は2005年発行です。
常温核融合の発見から20年近くたつのに、この程度の進歩しかないわけです。

これらの本を読んだことはありますか?

荒田先生の方法に今までとは違う何か革新的なものでもあるのでしょうか?
あるとすれば、それを示すのは今度はそちらの番です。

Up687. 寄付したい人 — February 21, 2009 @21:31:39

>常温核融合が実用化できるというのなら、その根拠を示すのは肯定派のほうでしょう。
 昨年5月に、実証炉を経ての小型実用炉として公開実験されたではありませんか。つまり実用化できるってことじゃないですか。

>常温核融合の発見から20年近くたつのに、この程度の進歩しかないわけです。
 研究者が殺されたり資金難に追い込まれる状況じゃあ、十分な進歩は無理だったでしょうに。それを勘案したら結構な進歩ですよ。

>これらの本を読んだことはありますか?
 高橋先生の『常温核融合2008』(工学社)を読んでみようと思います。

688. 寄付したい人 — February 21, 2009 @21:41:45

>荒田先生の方法に今までとは違う何か革新的なものでもあるのでしょうか?

この記事でも何度か示されている「常温核融合は本当だった!その12」を再度確認されたら如何ですか。貴方がそれも知らずに書き込んでいらしたとは... 公開実験当日に配布された論文をご存知でしょ?

Owner Comment きくち  February 22, 2009 @00:59:12

上のほうのコメントに質問をふたつ書いたのですが、たぶん流れちゃって目に止まらないと思いますので、改めてここに書きます

(1)どこの国の人間であれ、最大6ヶ月を超えてビザ無し滞在できるとは思えません。事実関係をご確認ください
(2)阪大が荒田先生に「研究室を使って欲しい」と言う可能性は極めて低いと思います。オープンラボですから、規定に則って「使用許可」が下りるだけではないでしょうか。事実関係をご確認ください。

690. disraff — February 21, 2009 @21:33:38

そもそも「寄付したい人」さんがいきなり出て来て妙な書き込みをしたりしなければ、このトピックが再浮上して批判的な書き込みが追加されることもなかったでしょう。
してみると、実は「寄付したい人」さんこそが、荒田先生を妨害したいのかもですね。とにかく、書けば書くほど逆効果だし。

691. TAKA — February 21, 2009 @22:09:34

本日の御題:【「新発見と言うけれど、確かな根拠が見当たらない。」と訝るアナタの方こそ、納得できる根拠を私に提示してくださいね。】

気になったので、「この考え方で宇宙空間を旅行していると、僕たちは一体どうなるの?」という、お話を作ってみました。

『放り出された立証責任』
自信家のAさんは、懐疑論者たちに向かって言いました。「もう一度、言いましょう。あの星に、マイナス空疎イオンは存在します。それでも無いと言い張る御方は、ぜひとも根拠を見せてください。」

溜め息をもらす懐疑論者たちを見たAさんは、余裕で言いました。「おや、反論の声が上がりませんねえ…。それでは、私の大勝利と言う事で(^^。」
すると、「あの星から来た人」が根拠を見せながら、Aさんに言いました。「ほら、無いでしょ。」

突然の宇宙人に慌てたAさんは、とっさに「あの罵倒星から来た人」を装って、議論の放り出しを試みました。
「何が立証責任だ!何が悪魔の証明だ!僕がイオンエンジンなんだ!お前たちこそ空疎なんだ!この嘘吐きめらが!」
『逆切れのコツは自分の過ちを列挙することです』

Up692. moorhen — February 21, 2009 @22:27:04

いや、常温核融合よりも何よりも、この件でもっとも明白に胡散臭いのはコシミズ氏なんじゃないでしょうか。
「寄付したい人」さんは、氏は信頼に足ると思ってらっしゃるのかなあ?

Owner Comment きくち  February 22, 2009 @01:19:49

ええ、僕もそう思います。
正直、リチャードの資金が阪大に流れるのはよろしくないと思います。
まあ、荒田先生を経由して「マネー・ロンダリング」されると考えればいいのかもしれませんが(よくないってば)

694. ながぴい — February 21, 2009 @21:55:43

やれやれ、やはりぜんぜんダメですね。
人には「ソースを示せ」とか言っているくせに、
自分は啓蒙書をこれから「読んでみようと思います」という段階なんですか??
そういうのは世間で「勉強不足」というのだと思いますが。

>「常温核融合は本当だった!その12」を再度確認されたら如何ですか。

そんなんじゃお話になりません。
ネットサイトなんて、そこらへんのオッちゃんやオバちゃんだって作っとるで。

結局、専門家の審査をパスした、ピアレビュー(査読)のある雑誌に、
荒田先生の論文が掲載されたことはないのでしょう?
ないならば、ないというだけ。
この話は科学的に信ぴょう性がかなり低い、と判断させていただきます。

>公開実験当日に配布された論文をご存知でしょ?

いいえ、
そんなチラシのようなものを「論文」とは呼びません。
査読された論文でないなら、科学的にほとんど意味はありません。
そんなことも御存知ないのですか?

>研究者が殺されたり資金難に追い込まれる状況じゃあ、

誰が殺されたんですか?それこそ「ソースを示せ」と思いますね。
「役に立たない」と判断されれば、予算はもらえないのが当たり前だと思います。

私もdisraffさんと同様、『「寄付したい人」さんこそが、荒田先生を妨害したい』工作員なのかもしれない!と思いはじめました!:E

もともと常温核融合は「スキャンダル」として始まっています。
よっぽど信用のある人物がちゃんと検証していないと、
危なっかしくて投資なんてできませんよ。
少なくとも私はしないし、他人に勧めることもしません。

ところで、2004年にアメリカのエネルギー省(DOE: Department of Energy)が常温核融合について再検討したことを知ってますか?
「Report of the Review of Low Energy Nuclear Reactions」
というタイトルで発表されています。
この報告書の結論は、
『1989年に比べて、熱量計の洗練には顕著な進展があったが、審査員が現在達した結論も1989年の時の調査の時と同様のものであった』
というものです。
つまり、常温核融合は実証されたとは認めていないのです。

DOEは、通常の予算請求・論文査読の過程を経て研究を進めるべきだとして、
特別な研究開発計画の必要性を認めてはいません。

695. e10go — February 21, 2009 @23:52:41

>昨年5月に、実証炉を経ての小型実用炉として公開実験されたではありませんか。つまり実用化できるってことじゃないですか。

妄想はいいから、実用化されてから書き込めば?(永遠に書き込めんだろうね:E

696. zorori — February 22, 2009 @08:43:38

>昨年5月に、実証炉を経ての小型実用炉として公開実験されたではありませんか。つまり実用化できるってことじゃないですか。

えー!!
私の記憶による核分裂炉の分類は、

実験炉→原型炉(経済性の検証)→実証炉(大型プラントでの実証)→実用炉

FBRの常陽が実験炉で、もんじゅが原型炉ですが、このあたりでもたついています。
新型転換炉ふげんというのがあって、それは実証炉でしたがそれっきり。

核融合炉の場合は知りませんが。

Up697. 寄付したい人 — February 22, 2009 @08:29:03

e10goさん
>妄想はいいから、
 公開実験で配布された論文が妄想であると言いたいのですか。貴方が実験した上で言っているのですか。ならば、貴方の論文を見せてください。

ながぴいさん
>妨害したい工作員なのかもしれない!と思いはじめました!
 全く違います。

>そんなチラシのようなものを「論文」とは呼びません。
 では、チラシではない立派な貴方の論文を見せていただけますか。

698. 寄付したい人 — February 22, 2009 @09:34:06

菊池誠さま
>正直、リチャードの資金が阪大に流れるのはよろしくないと思います。

●どういった形で流れているのか詳細にご説明願います。確かにコシミズ氏は個人として寄付しました。そういった意味では、仰るとおり、コシミズ氏の資金が荒田先生に渡っていることになります。しかし、集めた寄付金の全部が全部、コシミズ氏の資金というわけではありません。銀行口座を介しているので、コシミズ氏の資金なのではありません。貴方は、このあたりを意図的に曲解しているように見受けられます。

699. 多分役立たず(HNです) — February 22, 2009 @09:19:11

>zorori さん

>昨年5月に、実証炉を経ての小型実用炉として

おそらく、このトピの表題の実験のことを言っているのでしょうけど...


同じく阪大のレーザーエネルギー学研究センターから「レーザー核融合炉開発のロードマップ」というのが公開されているようですが、

http://www.jspf.or.jp/Journal/PDF_JSPF/jspf2005_09sup/jspf2005_09sup-93.pdfLink

「FIREX」「LFER」「DEMO」と段階を追って開発するようですが、実証炉はどの段階を指すのでしょうか?



実証実験となると、実際に発電を行うようですが、件の名誉教授は、発電に成功したのでしょうか?

700. ながぴい — February 22, 2009 @09:42:23

もう言ってることが意味不明です。

>では、チラシではない立派な貴方の論文を見せていただけますか。

荒田先生の研究に関する論文は存在しないのでしょ?
ないんだったら、ないで、どうしようもないですね。
それで終わりです。


そもそもなんであなたのために私が論文探さなきゃいけないの?
Google Scholarでも使って自分で探しなさい。

http://scholar.google.co.jp/Link

なんでも人に「くれくれ」ばかり言っててはダメですね。

701. 寄付したい人 — February 22, 2009 @10:04:41

>なんでも人に「くれくれ」ばかり言っててはダメですね。

はぐらかさないでください。
貴方の論文は存在するのか、とお聞きしています。荒田氏の論文ではありません。貴方の論文です。

Up702. ながぴい — February 22, 2009 @10:11:41

>貴方の論文です。

わしの論文?
わしが常温核融合に関する論文なんて書くわけないでしょ。
いつ、私がそんなもんを書いたと言いましたか?
言ってないことまで責任は持てませんよ。

そんなことよりも、

>研究者が殺されたり資金難に追い込まれる状況じゃあ、十分な進歩は無理だったでしょうに。

これは「寄付したい人」さん自身の687の発言ですね。
常温核融合開発をめぐり、人が殺されたというのなら、それは事件です。
いったいいつ誰が誰になぜ殺されたのか、ちゃんと説明してください。

もう筋道立てて論理的な議論をするつもりも
自分の発言に責任持つつもりもないのでしょ?

703. 寄付したい人 — February 22, 2009 @10:24:28

>わしが常温核融合に関する論文なんて書くわけないでしょ。
 では、貴方はどんな論文を書かれているのですか。なぜ、固体核融合の進展をしきりに否定なさるのですか。

>いつ、私がそんなもんを書いたと言いましたか?
 荒田先生を、あれだけ批判なさるには、貴方がそれ相応の論文を書かれてると思ったからです。

>言ってないことまで責任は持てませんよ。
 貴方の論文は存在しないのですね。

704. 寄付したい人 — February 22, 2009 @10:30:08

菊池誠さま
>集めた寄付金の全部が全部、コシミズ氏の資金というわけではありません。

更に正確に述べるなら、300万円超の寄付金の内、5万円だけがコシミズ氏の資金になります。それ以外は、コシミズ氏の資金ではありません。更にお疑いなら、三菱東京UFJ銀行の住吉支店に資金照会すれば済むことです。通帳のJPEGも公開されており中身を確認すれば、菊池さまの言っている「(集めた寄付金は全額)リチャードの資金だ」が、間違いであることが明らかになります。

705. 寄付したい人 — February 22, 2009 @10:53:12

>とにかく、書けば書くほど逆効果だし。
 どのあたりでしょうか。張先生が来日されたのは事実ですし、そのことについて「いや未だに来日されていない」とは反論がありませんし。貴方たちは下記の動画を訝しがるのでしょうが、張先生が来日され、実際に固体核融合を進展させるための準備が着々と進んでいることが分かります。

http://torauma01.mine.nu/dtv/download/1235219024.zipLink

http://torauma01.mine.nu/dtv/download/1235247392.zipLink

706. zorori — February 22, 2009 @10:43:33

>多分役立たず(HNです)さん、

すみません、訂正します。新型転換炉ふげんは実証炉ではなくて原型炉でした。
20年ほど前に見に行ったこともあるのですけど、記憶とはいい加減なものです。その後電力会社の意向で実証炉計画は中止になったようです。つまり、電力会社抜きで、実証炉は作れないということで、実用炉は商用発電を行うので当然、電力会社が主体です。

そのような計画以前に大学が実験などで使う研究炉というのがありますが、ご紹介の解説も大学のものですから、現時点で研究炉という段階なのでしょうね。最後には商用炉のことも書いてありますけど、あくまで大学の研究者の希望的予測ということじゃないでしょうか。

20年前の私の知識では、実用炉の前の段階が実証炉ですので、「DEMO」ということになるのですが、どうなんでしょう?

Up707. ながぴい — February 22, 2009 @10:51:27

「ソースを示せ」から「論文を書け」という話にすり替えたのは「寄付したい人」さんのほうですね。
こういうごまかしはやめたほうがいいですよ。

>なぜ、固体核融合の進展をしきりに否定なさるのですか。

否定なんかしてないですよ。
「信用に足る根拠がない」
と言っているだけです。

荒田先生が論文を発表なされれば、話は違ってくるかもしれませんよ。
DOEだって、論文査読の過程を経て研究を進めるべきだとしているわけで、
そうすべきだと思います。
やるべきことをやってなければ、それだけ信用は下がるということです。

で、殺された研究者の話はどうなったんですか?
この掲示板の参加者さんからの他の疑問にも、ちゃんと答えてないようですね。
あなたのやっていることは、かえって逆効果になっているということがわかりませんか?

708. moorhen — February 22, 2009 @11:28:25

> 通帳のJPEGも公開されており

そんな画像が何かの証明になると思っていらっしゃる「寄付したい人」さんのおめでたさに、本気で心配になってきました。

荒田先生の世間知らずさも、たぶんそんなくらいなのでしょうかね。嘆息。

709. 寄付したい人 — February 22, 2009 @11:43:04

>そんな画像が何かの証明になると思っていらっしゃる

三菱東京UFJ住吉支店に行って調査すればよいではありませんか。荒田先生と奥様の2つの口座を調査すればよいではありませんか。

710. 寄付したい人 — February 22, 2009 @11:50:36

>荒田先生の世間知らずさも、たぶんそんなくらいなのでしょうかね。嘆息。

それは、松藤民輔が投資詐欺師であって、その投資詐欺行為を見抜けなかったことが、荒田先生の世間知らず度合いということですね。

711. 寄付したい人 — February 22, 2009 @11:56:02

>否定なんかしてないですよ。「信用に足る根拠がない」と言っているだけです。

では、信用に足る貴方の論文を見せてください。固体核融合でなくても構いませんので。

Up712. 妄想撲滅 — February 22, 2009 @12:03:46

寄付したい人さんって、たぶんコシミズ信者なんでしょうね。

コシミズブログの子供たちの学力では、ここでどんな屁理屈を言っても通用しませんよ。

自分ちに帰って、仲間内で盛り上がっててはどうですか。

外へ出てこないほうがいいですよ。

713. 寄付したい人 — February 22, 2009 @12:04:06

ながぴいさん
>荒田先生が論文を発表なされれば、話は違ってくるかもしれませんよ。
 高温学会誌に幾度か発表しているではありませんか。5月22日の公開実験で配布された物は、確か2007年3月に掲載されたものでした。

>やるべきことをやってなければ、それだけ信用は下がるということです。
 やるべきことをやっている貴方の論文を見せてください。そもそも、論文(分野不問)は存在するのですか。

714. 寄付したい人 — February 22, 2009 @12:16:41

妄想撲滅さん
>コシミズブログの子供たちの学力では、
 大人の学力をお持ちな貴方の論文を見せていただけますか。

>たぶんコシミズ信者なんでしょうね。
 どの部分ですか。賛助会員ではありませんけれども。

715. NiKe — February 22, 2009 @12:20:33

どっか他所のブログで「高温学会誌による例の論文掲載は査読期間が異常に短い。まともな査読がなされていると思えない」との指摘がありました。

実は、高温学会って荒田さんがトップなんだそうで。そして高温学会誌は内部だけで査読することになってるとか。

なお、聞くところによればこのへんの荒田「論文」は、えらく扇情的な言葉が頻出する一方で、検証に十分なデータを提供できていないのだそうです。

716. NiKe — February 22, 2009 @12:26:52

それにしても、松藤民輔氏を「詐欺師」呼ばわりするのはいただけません。事実関係も曖昧で、この話はコシミズのデマにしか見えない。従って、そんなのを連発する人もコシミズ「信者」に見えてしまうのですよ。

Up717. 寄付したい人 — February 22, 2009 @12:35:18

NiKeさん
>なお、聞くところによればこのへんの荒田「論文」は、
 つまり、貴方は該当論文を読んでいないということですね。

>えらく扇情的な言葉が頻出する一方で、検証に十分なデータを提供できていないのだそうです。
 貴方は該当論文を読んでいないのに、そのようなことを伝聞表現したのです。それが分かりました。書き込み、ありがとうございます。

>どっか他所のブログで
 具体的に明らかにしていただけますか。

718. 妄想撲滅 — February 22, 2009 @12:41:29

寄付したい人さんの反論の仕方は、コシミズブログでの、というよりコシミズ自身の反論の仕方にソックリ。

別に何を信じようと勝手ですけど、コシミズ信者なんでしょ。

ここで屁理屈をこねてもムダですよ。

善意で忠告してあげているのに、おそらく判らないでしょうね。

過去レスをよく読んで、コシミズんちに帰りなさい。

719. 寄付したい人 — February 22, 2009 @12:42:23

NiKeさん
>松藤民輔氏を「詐欺師」呼ばわりするのはいただけません。
 では、彼が荒田先生に契約の研究資金1億円を振り込んだと言う確証があるのですか。その確証が無ければ、貴方も詐欺師に加担したことになりますよ。

>事実関係も曖昧で、この話はコシミズのデマにしか見えない。
 デマである事を荒田先生に確認したのですか。

720. 寄付したい人 — February 22, 2009 @12:46:43

妄想撲滅さん
>ここで屁理屈をこねてもムダですよ。
 どの辺りが屁理屈なのですか。伝聞表現で荒田先生の公開実験配布論文に難癖つけていること事態が屁理屈ではありませんか。

721. ながぴい — February 22, 2009 @12:29:16

> 高温学会誌に幾度か発表しているではありませんか。

この論文のことなのかな?
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jhts/33/3/142/_pdf/-char/ja/Link
「重水素を吸蔵させたPd ナノコンポジット材料Pd⁄ZrO2 系におけるPd ナノクラスター原子配列解析」
江村 修一, 荒田 吉明, 荒地 良典, 布垣 昌伸, 大村 彰

ちょっと検索したところでは、これしか見当たりませんでした。
他にもあるのかな?

これ、日本語ですね。それと、高温学会ってなんの学会ですか?
核融合の国際的専門誌で発表されたわけではないようですね。
それじゃ、国際的な専門家に評価されようがない。

さらに内容は、そのタイトルからもわかるようにパラジウム原子格子内に重水素がどのように配置しているか、ということをXSAFTで調べた、という内容のようですね。

常温核融合が可能になったというデータはどこに載っているのですか?
適当な論文を持ち出してごまかそうとしても、信用は下がるだけですよ。

Up722. ながぴい — February 22, 2009 @12:55:02

誤字訂正、
×XSAFT
○XAFS

X-ray Absorption Fine Structureですね。

723. 寄付したい人 — February 22, 2009 @12:57:34

ながぴい さん
>この論文のことなのかな?
それは、高温学会誌 第33巻 第3号(2007年5月)の方ですね。5月22日の公開実験で参加者に配布した物は、【「固体核融合」実用炉の達成(荒田吉明、張) 高温学会誌 第34巻 第2号(2008年3月)】の方でした。

724. 寄付したい人 — February 22, 2009 @13:13:00

ながびいさん

当日の公開実験で配布された論文のダウンロード先URLは下記です。そこからアクセスすると、PDFファイルで読むことが出来ます。

「固体核融合」実用炉の達成
The Establishment of Solid Nuclear Fusion Reactor

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2092/1226647846/27Link

725. ながぴい — February 22, 2009 @13:24:02

そのリンクたどっていっても、404エラーでfile not foundです。

いづれにせよ、高温学会誌なんでしょ?
マイナーな学会誌では、国際的に懐疑的な批判にさらされる機会は少ないので、
信頼度は高くない、という事実は変わらないと思いますよ。

常温核融合が事実だとすると、それはたいへんな大発見なので、
それなのに、これしか論文が出てない、というのは
やはり根拠はそれほど高くないのだろうということです。

726. e10go — February 22, 2009 @16:59:47

>e10goさん
>>妄想はいいから、
> 公開実験で配布された論文が妄想であると言いたいのですか。貴方が実験した上で言っているのですか。ならば、貴方の論文を見せてください。

だ か ら 、 妄 想 は い い か ら 、
実用的な発電施設ができてから、物を言いなよ。それまでは、もう相手しないから。

Up727. 寄付したい人 — February 22, 2009 @17:19:34

e10goさん
>だ か ら 、 妄 想 は い い か ら

どの辺りが妄想なのですか。高温学会誌に掲載された論文の、どの部分がどのように妄想なのですか。貴方の言っていることは非常に抽象的で分かりません。印象論は止めてください。

貴方の論文は存在しないし、実験もしていない。そのくせ、妄想といっている。それが貴方であるという認識で間違いないですね。

728. ながぴい — February 22, 2009 @17:34:33

ところで、論文が出たということは、
当然、荒田先生は特許も取得なさっているんですよね?

論文は、
誰にでも再現可能なように実験内容が書かれてなくてはなりません。
だとすると、
この論文を読めば、あちこちで常温核融合が実用化されてもおかしくない、
ということです。

もう化石燃料にたよる必要はなくなるわけで、人類の未来は薔薇色ですね。
わくわくしちゃいます。

これが事実なら、大儲けできるはずで、
大企業がほっとくわけがありません。
なぜ、民間の寄付に頼らなければならないのかが、理解できません。

実用化されるかされないかは、待てばいいだけです。
私は何年でも待ちますよ。

実用化されたときに、また戻ってきて大いに自慢する、というのはどうですか?
もしそうなれば、地団駄を踏んで歯ぎしりして悔しがってあげますよ。
実用化されればの話ですけど。

729. ながぴい — February 22, 2009 @17:44:08

*なにかのバグで、1つ前に投稿したコメントが見えなくなっているようなので、再投稿しておきます。
(まあ、再投稿するほどのもんでもないけど)

>貴方の論文は存在しないし、実験もしていない。

いちいち反論のために実験したり論文書いたりする人なんていませんよ。
そういうことを言い続ける人は単に常識がないだけ。
常温核融合や荒田先生以前の問題。

高温学会誌というあまり知られてない学会誌に掲載された論文は、
国際的に多くの専門家が読むわけではないので、
それだけで評価は低くなります。
(今では論文は英語で書かれていないと国際的には通用しませんね。)

国際的な専門誌では受理されないので、
わざと身内の学会誌に投稿したと勘ぐることもできますね。
論文の査読制度というものを理解してますか?

そんな論文を鬼の首を取ったようにもてはやすのであれば、
それは単に胡散臭さを増幅してるだけです。

730. 寄付したい人 — February 22, 2009 @17:43:51

>なぜ、民間の寄付に頼らなければならないのかが、理解できません。

コシミズ氏や荒田氏に直接問い合わせてみては如何ですか。企業から寄付の方法についてコシミズ氏に問い合わせが来ています。今は、寄付を制限している段階で、大口や法人の寄付は待ってもらっている段階です。
http://video.google.com/videoplay?docid=1879209503377917403Link

UpOwner Comment きくち  February 22, 2009 @19:21:52

そろそろやめるべきだと思いますが、僕の質問は

(1)どこの国の人であれ、ビザ無しで三年間滞在はありえないと思うので、事実関係をご確認ください
(2)阪大が「使って欲しい」と言うのはおかしく、単に規則に則って「使用許可」を出しただけだと思いますので、「使って欲しい」と言ったという事実関係をご確認ください

の二点です

ところで、リチャードの資金ははいっていないのだとすると、リチャードは単に「寄付しろ」と言っているだけで、自分では寄付してないのでしょうか。まあ、それならそれで、やっぱりリチャードはダメって話ですが、さすがにそれはないでしょう。リチャードの資金ははいっているのではないのでしょうか。額の多寡の話はしていません

732. ながぴい — February 22, 2009 @18:15:29

>今は、寄付を制限している段階で、大口や法人の寄付は待ってもらっている段階です。

ほう、資金集めには苦労してないと?
だったら、問題なしで順風満帆じゃないですか。
なぜ、見るからに貧乏そうな物理学者:Eのブログに
いちいちイチャモンをつけに来る必要があるのか、わかりませんねえ。

実用化されたときに、また戻ってきて大いに自慢されたらいかがですか?
もしそうなれば、このトピのトップにも
『万が一本当だったら、「ごめんなさい」と言うしかないです』
とかかれてあるので、
きくち先生もきっとあやまってくれますよ。

私ももちろん、地団駄を踏んで歯ぎしりして悔しがってあげますから。
実用化されればの話ですけど。

733. 多分役立たず(HNです) — February 22, 2009 @17:58:33

>>728

>特許

特許は証明するための制度ではなく、権利を保護する為の制度です。

科学的に問題があろうとも、理屈さえ通れば特許をとることは可能です。

申請そのものは、形式さえ整えば、どのような内容でも可能です。

#たまに悪徳商法でも利用されています。

論文の件は、研究者には自明でも、素人にはわかりぬくいと思います。

#と、詳しい方に解説をお願いしたりして(汗)

多くの研究者に認められるには、権威のある雑誌に掲載され、その上で、多くの研究者の批評に耐える必要があると理解しているのですが、いかがでしょうか?

#件の名誉教授は表(権威ある雑誌)に出る気は
#あるのでしょうか?


>>709

>三菱東京UFJ住吉支店に行って調査すればよいではありませんか。

そのような調査に当該支店が協力すれば、当該支店は金融庁より業務停止命令を受けます(恐)

当然、そのような調査は当該支店に拒否されます。


>>706

>zorori さん

どうもありがとうございます。

少なくとも、発電に成功しなければ、実証炉とはいえないようでしょうね。

常温核融合で発電に成功したという話しは、全く聞かないです...

734. moorhen — February 22, 2009 @18:39:53

荒田先生が世間知らずであることは「寄付したい人」さんにも認めていただけたわけですね。よかった、少しは話が通じて。

> 三菱東京UFJ住吉支店に行って調査すればよいではありませんか。

「多分役立たず」さんのおっしゃるように、れっきとした銀行が、然るべき公的機関の命令もなしに顧客の口座記録を開示したりはしません。一般人に不可能な方法で確認すればよいなどとというのは、何だか詐欺師の開き直りにも似ていますね。
さらに、通帳の記載が正しかったとして、ただの出入金記録から何が判ったことになるのか、って話なんですが。例えば、その口座は誰が管理してるんでしょう?

「寄付したい人」さんも、自分の世間知らずさを自覚したほうがいいと思います。すでに寄付したお金は取り戻せないかも知れませんけど。

735. disraff — February 22, 2009 @18:38:33

>逆効果
「寄付したい人」さんが「それならあなたの論文を示せ」だの何だのと、科学の実証手続きの「か」の字もわかってない書き込みを繰り返せば繰り返すほどに、うさんくささばかりが募る…ということです。理路を以て人を説得したいんではなくて、単に批判を封じたいだけ、としか見えません。

ともあれ「寄付したい人」さんのお陰で、この件にリチャード・コシミズが一枚噛んで来た事がある程度広く知られる事となったでしょう。それについては心より感謝します。

Up736. 寄付したい人 — February 22, 2009 @18:46:12

e10goさん
貴方の論文は存在しないし、実験もしていない。そのくせ、妄想といっている。それが貴方であるという認識で間違いないですね。

ながぴいさん
>いちいちイチャモンをつけに来る必要があるのか、わかりませんねえ。
 明らかにコシミズ氏の資金ではないのに、寄付金全額が「リチャードの資金」であると表現することは曲解甚だしいので訂正の書き込みをしたまでです。しかも敬称略ではありませんか。書き込みはイチャモンではありません。

多分役立たず(HNです)さん
>論文の件は、研究者には自明でも、素人にはわかりぬくいと思います。
 どの部分ですか。素人にも分かるのは、重水素同士の反応でヘリウムと熱エネルギーが出てくるということです。
 特許庁の担当審議官が素人だということですか。

>少なくとも、発電に成功しなければ、実証炉とはいえないようでしょうね。
 それは違います。今回の意味する炉は、固体内で核融合が確かに起きていると言う事を示した物です。それに成功したからこそ、昨年5月22日に公開実験なさったのです。

Owner Comment きくち  February 22, 2009 @19:35:33

僕の質問は上に書きましたので、よろしくお願いします

リチャードは有名人なので敬称略でも大丈夫!
僕たちはファインマンやディラックやランダウにも敬称をつけません。

738. 寄付したい人 — February 22, 2009 @19:16:26

多分役立たず(HNです)さん
>当然、そのような調査は当該支店に拒否されます。
 そうですか。ならば、菊池誠先生が非常に拘っていらっしゃる「寄付金は全額リチャードの資金である」ことをどのように示すのですか。

disraffさん
>この件にリチャード・コシミズが一枚噛んで来た事がある程度広く知られる事となったでしょう。
 貴方は、荒田先生とコシミズ氏との提携を悪しき提携と思っていらっしゃるのですね。何か都合が悪いことでもあるのですか。張先生が実際に来日するという、明らかな成果が上がっているではありませんか。

Owner Comment きくち  February 22, 2009 @19:37:07

全額だなんて、ひとことも言ってませんが。
リチャードの資金がはいるのはよろしくないと言っています。それが300万なのか30円なのかなんてことは、知りません。ただ、あれだけ寄付を呼びかけるのだから、300万のうち100万くらいはリチャード資金じゃないと、筋が通らんでしょう。

740. にゃ〜ん? — February 22, 2009 @19:18:56

寄付したい人さん
いいかげん素人から見ていても滅茶苦茶ですよ…(**!)

査読付きの論文見せて?と言っている人に、貴方の論文は無いのですか?って…ありえませんから〜〜〜〜〜!!!):T

人の言うことが解らないのなら書き込んで欲しくない!
ROMの気持も考えて欲しい!(ダメダメさが示せて良いのかもしれないけど)

以上!!

Up741. 寄付したい人 — February 22, 2009 @19:43:32

菊池誠さま
>単に規則に則って「使用許可」を出しただけ
 使用許可が出たということは、「今まで通り研究室を使ってください。」ということになります。

>額の多寡の話はしていません
 貴方は、コシミズ氏の比率に関係なく「リチャードの資金」と誤解を広げるような表現をしたのです。

そこまで毛嫌いして何がしたいのですか。コシミズ氏は、荒田先生の支援を公式に表明しました。そして、荒田先生が迅速に研究を進めるに当たって欠くことのできない人、つまり、張先生を招聘しました。それに比べて貴方は、同じ阪大に居ながら何をしてきたのですか。

Owner Comment きくち  February 22, 2009 @20:34:55

「使ってほしい」と「使ってよい」は全然違いますね。少なくとも、普通の日本語では違うと思いますよ。
でも、全額だなんてひと言も言っていないのに、全額だと思われたくらいなので、日本語の解釈に差があるのでしょう。

いずれにしても、単なる「使用許可」だったということでよいのですね。それなら、なんらおかしなことも特別なこともありません。研究資金ができたのでオープンラボを継続使用できるということでしょうから、特別扱いではありません。

それから、ビザ無し三年の件についても、事実確認をお願いします

743. NiKe — February 22, 2009 @19:43:47

『他所のブログとはどこか』への回答です。

http://taraxacum.seesaa.net/article/113011862.htmlLink
ここ経由でたどりついた、下記のブログ(のエントリ)。

http://debu-data-studio.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-53c8.htmlLink

正確には、コメント欄でのshinok30さんの投稿です。しかしまあ、ここで頑張ってる名無しの人(shinok30さんは『John Doeさん』と命名しておられます)がここと同じ人だったらどうしよう(笑)。

744. NiKe — February 22, 2009 @20:00:29

それにしても。

松藤民輔氏についての発言は問題あると思うんですがねえ。
『一億の資金提供をしなかった』というけど、そもそもどんな約束があったのか全然教えてくれないし。
『実印を持ち出して会社を興した』なんてのは、犯罪者呼ばわり以外の何ものでもありませんよね。

普通に考えたらこれこそ誹謗中傷の怖れがあるのでは。

745. うさぎ林檎 — February 22, 2009 @20:06:23

物知らずなので、リチャード・コシミズという名前を始めて知りました。
どんな人なのかな?と思ってネットでこちょこちょと調べて、大体どういう方かわかりました・・・それにしてもリチャードって(++!)
これで今後「リチャード・コシミズ」と名前が出てきた時、その情報をどう判断するかの知見をを得ることが出来ました。
最近、「ニセ科学批判批判」が流行ってる(?)みたいですが、私みたいな素人が迂闊に騙されないためには「ニセ科学批判」の情報は貴重で、こういった具合に具体的に役に立ちます:)

Up746. 多分役立たず(HNです) — February 22, 2009 @20:11:29

話が通じないので何故かと検索してみたら、件の名誉教授様と、他の一般の研究者の方々で、使う言葉の意味が異なっていたようです。

>>696

で書かれていますが、

原子炉 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89Link

より、

>開発段階による分類

>実験炉
> 理論の基礎的研究段階の原子炉。研究炉とも呼ばれる。

>原型炉
> 技術上の問題点洗い出し、経済性試算段階の原子炉。

>実証炉
> 大型プラントの検証段階の原子炉。

>実用炉
> 実用段階の原子炉。この段階でその設計が完成したと
> 見なされて、多数のプラントが建設される。



http://www10.ocn.ne.jp/~solid_fu/solid_print.htmlLink
を見ると、件の名誉教授は、一般とは異なる意味で使っているようです。

実証炉 > 常温核融合の存在の実証

実用炉 > ???
 少なくとも、常温核融合発電の実用段階という意味での「実用炉」という意味では無さそうです。原子炉にいう「実験炉」かそれ以前のもののようです。

何故、高名なる件の名誉教授様は、一般的に使われる意味とは異なる意味で、これらの用語をお使いになられるのでしょうか?



>>736

>>論文の件は、

その論文の評価に関することです。皆さんの回答を読めば、論文が出たというだけでは全く評価されないことは理解できると思いますが。

>特許庁の担当審議官が素人だということですか。

その科学の専門分野に関しては一般に素人でも問題が無いでしょう。特許はその技術等を保護する為の制度です。科学的に正しいかどうかよりも、申請内容が特許の要件を満たすかどうかの方が重要です。

科学的に間違った特許でも、誰も困りませんから。

私がぐだぐだ書くより、下記のほうが判り易いかと。

『特許に関する与太話』
http://italic.cside.ne.jp/mlm/kiko_benriyat2.html#<B>Link (4)特許を取っているから「凄い」「効果が高い」「性能が良い」「品質が良い」etc.<BR>

747. 多分役立たず(HNです) — February 22, 2009 @20:52:33

少し追加

>特許

特許の目的は、その技術等の保護ですから、科学的に正しいことが証明されるのを待つなどすると、時期を逸する恐れがあります。

そうした意味で、科学的正確さの優先順位は低いです。

748. エディ — February 22, 2009 @22:28:45

>寄付したい人 氏

(February 21, 2009 @21:31:39)
>研究者が殺されたり

そろそろ、その「殺された研究者」の名前を勿体ぶらずに教えて欲しいなぁf(--;

749. QР — February 22, 2009 @23:41:36

ここの常連の人には言わずもがなの話でしょうけど、一部に分かってい
ない人がいるようなので、情報の信頼性の判断基準(五段階)を挙げて
おきますね。もともとは食べ物の効用について坪野吉孝・東北大(院)
教授が掲げたものですが、他でも応用できるでしょう。

(1) 個人の体験談や権威者の主観的意見ではなく、具体的な研究に基づく話か 
(2) 培養細胞や実験動物ではなく、ヒトの研究か 
(3) 学会発表だけでなく、きちんとした論文になっているか
(4) 臨床試験や大規模な追跡調査など、質の高い研究方法か
(5) 一つではなく複数の研究で確認されているか。

(1)を満たしていないものは論外(でもこれが多い)、(2)は今回は無関係
として、問題は(3)以降ですね。ここで言う「きちんとした論文」とは、
(4)、(5)につながり得るという意味でしょう。新説が認められるには、一
つの論文で「○」とされたのでは駄目で、複数の追試で確認される必要が
あります。ということは再現可能な論文の書き方になってなければいけな
いということでもあります。

今回の問題については、今までのやり取りを見ていると、追試での確認が
行われていないようですが、それ以前に、追試できるような論文の体裁に
なっているのかしらん。

750. moorhen — February 23, 2009 @00:22:27

NiKeさん

> ここで頑張ってる名無しの人(shinok30さんは『John Doeさん』と命名しておられます)がここと同じ人だったらどうしよう

確かに似たようなイタさがありますね。論文がまともな査読を経ていないという指摘をした相手に対して、自分の論文を示せとしつこく要求するところとか。常識で考えて、そんな変な理屈を言いだす人ってあんまり居ないんじゃ。それとも、似たような人々がコシミズ氏の周辺に寄り集まってるのかも知れませんが。

Up751. かとう — February 23, 2009 @02:54:41

きくち氏
>リチャードは有名人なので敬称略でも大丈夫!
>僕たちはファインマンやディラックやランダウにも敬称をつけません。

はい。
もう既に去年のあの時点では、南部、小林、益川も敬称が要らないレベルになって
ましたよね。;-)

752. かとう — February 23, 2009 @03:00:41

「特許」の話が出てたけど、問題の人じゃなくて、ながぴいさんが出したのか。

特許と、論文は全く別次元の話です。
自分の研究が発明に当たり、それで金儲けが出来そうな物に関して、その権利を
保護してもらうようにする事が特許です。
なので、論文に書くべきすばらしい研究結果があっても、それを自らの金儲けに
使おうとせずに、人類の未来のために、人類の共有財産とする為に、特許を取らない
という選択も十分あるし。
あるいは、研究者としてはそんな大した研究成果でもない(ネイチャーどころか、
メジャーな物理雑誌には載らなくて、マイナーな分野の雑誌にやっと載るぐらい)
けど、金儲けの種には十分になる研究もあるって、それは特許を取得しておきたい
と思うのも人情ですし。


特許の要件として一番重要な物は、過去に同じ発明を思いついた人が居ないって
事です。
主に審査のポイントはそこにあります。

ただ、永久機関等で、特許取得し、詐欺に使われたりした経緯がありますので、
既存の物理法則に反しているものは受け付けないって原則はありますが、今回の
様なものが「本物」だった場合、特許で受け付けないと後で問題になるので、
上記の原則は、あまりにも明白でなければ、一応受け付けられちゃいます。
そう云った例もあり、「特許取得済み」「特許出願中」な、インチキ商品が絶えない
状況もあるわけです。

いずれにせよ、こういった物の真偽を見抜くに、「特許」は何の根拠にもならない
ので、今回の様な流れでは、出さない方がよろしいですよ。

753. かとう — February 23, 2009 @03:17:55

>749. QРさん
信奉者の寄付したい人さんからの情報だと、学会発表(学会誌に載るのも含めて。)
までしかされてない様ですよ。

元々のきくりんのブログエントリにも書いてある情報でも、「公開実験に
成功したとのニュース。」であり、
>まあ、きちんとした論文が出ればすべてがはっきりします。
と論文待ちだし。

なので、追試以前に、(3)に到ってないステータスです。

754. アルビレオ — February 23, 2009 @03:27:24

ながぴいさんが特許の話を持ち出したのは核融合の存在証明ではなく「実用炉」の絡みでしょう。
すでに実用化に向けて動き出しているのなら、この新しい技術を他人にマネされないように事業化に先立って関連特許を押さえておくのが普通ではないでしょうか。

特許を取得していれば信頼できるわけではないですが、実用化目前として寄付なり投資なりを募るのであれば、特許の申請すらしていないというのはかなりおかしいのではないかと。

755. 寄付したい人 — February 23, 2009 @08:09:46

>特許の申請すらしていないというのはかなりおかしいのではないかと。

特許の申請をしていないと言えるのは何故ですか。どうしてですか。調べた上で言っているのでしょうね。公開実験の動画で荒田先生が何と仰っていたか何度も聞いたうえで言っているのでしょうね。

Up756. 寄付したい人 — February 23, 2009 @08:24:01

ビザ問題については、当初発券されなかったのですが、無事発券されたことが分かりました。それに、既に来日されています。
http://torauma01.mine.nu/dtv/download/1235219024.zipLinkLink
http://torauma01.mine.nu/dtv/download/1235247392.zipLinkLink

ビザ3年の問題は、こちらに問い合わせください。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/200901/article_27.htmlLink

Owner Comment きくち  February 23, 2009 @09:01:28

僕が外務省のサイトで確認したかぎり、どこの国であろうと「三年間ビザ無し」はありえないと判断しました。

3年問題を言い出したのはあなたですので、3年問題に関するきちんとした確認をする責任はあなたにあります。したがって、リチャードに確認するのはあなたの仕事です。それをする気すらないのでしたら、あなたは本気ではないわけですので、今後コメントしていただかなくて結構です。

あなたの次のコメントは「3年問題について、確認する」と明言するか、「3年は誤りであった」と言われるか、そのいずれかです。それ以外のコメントをいったん禁止しますので、よろしくお願いします。
「3年問題について、確認する」と明言していただければいいだけですので、特に厳しい条件ではありません。

それから、オープンラボについては、「単なる使用許可」ということでよろしいですね。なんら特別扱いではないということで。

では、よろしく

758. 寄付したい人 — February 23, 2009 @09:15:58

NiKeさん
>松藤民輔氏についての発言は問題あると思うんですがねえ。
 問題ありません。詐欺行為は事実ですし、ご本人も望んでおられるでしょう。昨年10月1日に設立した会社を計画倒産させる考えがあったかどうかまでは知りませんけれども。

>『一億の資金提供をしなかった』というけど、そもそもどんな約束があったのか全然教えてくれないし。
 下記の動画を御覧ください。
http://video.google.com/videoplay?docid=1879209503377917403Link

>『実印を持ち出して会社を興した』なんてのは、犯罪者呼ばわり以外の何ものでもありませんよね。
 事実ですから仕方がありません。

>普通に考えたらこれこそ誹謗中傷の怖れがあるのでは。
 だとしたら、これも削除対象動画ですが削除されませんよ。
http://video.google.com/videoplay?docid=1879209503377917403Link

Owner Comment きくち  February 23, 2009 @20:10:29

ひとつ前の僕のコメントを読んでください。

これ以降にも書き込みがあるようですが、「3年問題」についてきちんとした言及があるまで、あなたのコメントは禁止ですと明言しましたよね。読めないのでしょうか。

これ以降のコメントは消します。
もちろん、「3年問題」についてきちんとしたことをお書きになれば、その後はコメントを許可します。もちろん、ルールは守っていただく必要がありますが

760. うん — February 23, 2009 @12:54:57

菊池誠は荒田さんの研究の邪魔をしたいのかな?

UpOwner Comment きくち  February 23, 2009 @20:12:34

興味深いですね。
邪魔はしません。ただし、「学術的に意味がない」という批判はします。それが研究の邪魔であるというなら、そのかたは「学術研究」というものの意味を理解していません。

762. うん — February 23, 2009 @12:59:23

菊池さん、

そろそろ誰からお金をもらっているのか教えてください。

Owner Comment きくち  February 23, 2009 @20:14:32

興味深いです。
誰かの研究を「無意味である」と主張する人はみんな、どこかの誰かから金をもらってやっているのでしょうか。

もちろん、僕の主たる収入源は国立大学法人大阪大学です

764. トンデモブラウ — February 23, 2009 @15:54:06

きちんと議論する上で、最低限のモラルとルールくらい守って投稿しましょう。
消えちゃうよ。
 
あぁぁ、超有名人は呼び捨てにするのが礼儀なのかぁ。
き・・きく・・・ハァ、だめだ・・・できない。

UpOwner Comment きくち  February 23, 2009 @20:55:10

礼儀じゃないです。
「ディラックさん」でもいいです。

766. moorhen — February 23, 2009 @17:05:32

これは世間知らずな人への忠告。

あのねえ。荒田先生に迷惑をかけたくないんだったら、コシミズ氏もその周辺も大人しくしておいたほうがいいんだよ。大学教授をチンピラ呼ばわりしてはばからない部外者が、当の大学側からどう思われるか、常識で分からない?

まあ確かに、コシミズ氏にとっては騒いだほうが都合がいいかも知れんけどね。「当局に弾圧された」って主張できるから。

767. ながぴい — February 23, 2009 @17:20:27

ある科学実験について、
その信ぴょう性が高いか低いか議論することは
誹謗中傷ではありません。

批判的、懐疑的な意見に対して、
手段を選らばず封じ込めようとするのであれば、
それは言論の弾圧であって、科学の発展はありえないでしょう。

逆に、
根拠もなしに「金で邪教に飼われているだけ」と言ってみたり、
人を「チンピラ学者」だとか「ゴロツキ」呼ばわりするのは、
誹謗中傷になるかもしれないので、やめておいたほうがいいですね。

さて、
「寄付したい人」さんのやっていることは、
常温核融合とかそういったことの以前に、非常識だと思います。

2時間近くある動画にリンクするだけで、それを見ろというのは、
ご自身で説明する気はないということなのでしょう。

無意味に大量の書き込みをするのは、
「荒らし」ともとられかねないネチケットに反する行為だと思います。

また、
何が入っているかもわからないようなzipファイルに直リンクするのも、
モラル違反だと思いますね。
セキュリティ上から考えても、756などのリンクは削除対象だと思います。

UpOwner Comment きくち  February 23, 2009 @22:10:40

「寄付したい人」(そういえば、このご当人はいくら寄付したのでしょう)のコメントを消したので、意味が通らなくなりましたね。

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1234374022#CID1235367049Link
にいただいた某学生さんからのコメントによると、リチャード・コシミズのブログに
-------------------------------------------
菊池は、金で邪教に飼われているだけのチンピラ
学者。荒田先生が菊池というゴロツキが学内にい
ることを知った以上、立場的にまずいことになる
のを恐れている。だから、大人しくならざるを得
ない。こんな無能なバカ学者に国費で給料を払う
必要はない。これから追い出して路頭に迷わせる
。こいつには、文化勲章受章者で学士院会員の大
先輩学者に対する礼儀をわきまえないごろつきと
しての末路をたどってもらう。
-------------------------------------------
と書かれているのだそうです。
「寄付したい人」氏のコメントにもそれが書いてあったということですね。

しかし、まあ僕自身は別に「ゴロツキ」でもいいんですが、「ごろつきとしての末路をたどってもらう」って書いちゃうのは、自分がゴロツキだって宣言しているようなもので、戦略的にいいとは思えないんですけど。
荒田先生は却ってお困りになるんじゃないかなあ。

769. ジルベルト下大利 — February 23, 2009 @17:49:24

>荒田先生が菊池というゴロツキが学内にいることを知った以上、立場的にまずいことになるのを恐れている。

菊池先生ってそんなに偉い人物なのですか?大学の実情を知らないのですが、失礼な言い方をすれば“一介の大学教授”だと思っていたのですが。
大阪大学に在籍している教授の人数は知りませんが、東大が1250人なら、大阪大学も1000人位はいるのでしょう。その中の一人がどうあがいても大勢はひっくり返らないと思うんですけど。

自分の弱さを隠すために「相手が強すぎる」と言い訳する人がいますが、これもそのパターンなのかな?

Owner Comment きくち  February 23, 2009 @20:53:13

大学内では特に影響力ないです。
そりゃ、荒田先生のほうが影響力があるでしょう。

Up771. 多分役立たず(HNです) — February 23, 2009 @19:25:17

こちらの常連の方にはわかりきった事でしょうけど、ROMされる方々向けに

詭弁のガイドラインとは - はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%EB%CC%CA%DB%A4%CE%A5%AC%A5%A4%A5%C9%A5%E9%A5%A4%A5%F3Link

ストローマン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3Link


人格攻撃が出てくると、末期症状なのですが...

772. NiKe — February 23, 2009 @20:00:04

「寄付したい人」氏は、きくちさんからの質問に答えてないんですよね。
相手にしない方がいいかも。

(こっちも聞きたいことはあるけど、やはりきくちさんのが優先でしょ)

Owner Comment きくち  February 23, 2009 @20:33:54

ええ、単に僕は「3年間ビザ無しはおかしいと思うので、確認してください。それまではコメント禁止です」と書いたのですが、たかだかその程度の確認すらする気はないらしいので、コメント禁止を発動しました。
これについてはきちんと予告もしましたし、決して無理な要求ではありません。「確認する」と明言してくれればいいだけだったのですから。それすらできないというのでは、もはや論外でしょうね。

というわけで、「寄付したい人」氏の最近のコメントを消しました。興味のあったみなさん、すみません。
どういうわけか、「寄付したい人」氏は僕が氏のコメントを消せないと思い込んでおられたようなのですが、理由がまったくわかりません。ちゃんと予告したのに。
たぶん「このコメントを消すとは卑怯者」と言える(と氏が思い込んだ)コメントを書き続けたのだと思いますが(明らかに内容が変わりました)、そういう問題ではないのですね。

「寄付したい人」氏が3年問題ビザ無し入国問題について、なにか新しい発言をされるまでは、この調子で消しますので、申し訳ありません。もちろん、消す前にたまたま見ちゃった発言をネタにされることはかまいませんので。

いずれにしても、「3年ビザ無し」と「研究室を使って欲しいと阪大が言った」「阪大の英断」は「寄付したい人」氏が言い出したものですから、事実関係の確認を求められたら、やってもらわないと困るのです

Owner Comment きくち  February 23, 2009 @20:36:45

おっと、「寄付したい人」氏のコメント削除で少し動作がおかしくなりました。もうなおったかな

775. disraff — February 23, 2009 @20:31:39

発狂パターンから見るに、なにか後ろ暗いところのある人のようですね>寄付したい人。
リチャード・コシミズのコバンザメでもやってるのかな?

UpOwner Comment きくち  February 23, 2009 @22:14:07

「3年ビザ無し」がそんなに都合の悪い話だったんでしょうか。
あるいは「単なる使用許可」がそんなに都合悪かったのでしょうか。

わかんないですね。

777. うん — February 23, 2009 @22:22:46

きくちさんって大阪大学と日本国民に対して、
どのような成果を上げられてきたのですか?

今後は、どうするんですか?

Owner Comment きくち  February 23, 2009 @22:40:34

今後ですか。
リチャード・コシミズが僕を辞めさせるらしいので、路頭に迷うんじゃないですか?

779. com — February 23, 2009 @22:23:14

こんばんは。 
 
もう終わった話ですが…寄付して騙されたい人、あもとい、寄付したい人さんのコメントが消去されてるので、寄付したい人さんが何をしたか、あとから読んだ人には判らないでしょう…簡単に説明すると、 
 
1.youtubeの動画を貼り付けた。
#これくらいなら陰謀論者がいっぱいやってるので何とも。 
2.貼り付けたファイルがzip形式だった。 
#mixi等のSNSで、主にオンラインゲームのキーロガーを仕込むため、このての動画ファイルをzip形式にしていることがままあります。これと疑わしい行為をした。 
 
ご自身で「だいじょうぶだ」とも言ってましたが、過去の行動から誰が寄付したい人さんを信じるのでしょうかね。 
大抵のウィルス仕込みファイルは、だいじょうぶな装いをしていますよね。 
 
仮に、本当に無問題だったとしても、このご時世にこのようなことをすること自体、常識を疑いますがね。

780. 検査員 — February 24, 2009 @00:16:53

いや、なんというか、一部の人にとってはブログを開設しているというだけで「がっかい」のすごい人になったり、果てしなく巨大な権力を持った「だいがくきょーじゅ」だったりするのでしょうか。何か不思議な感触です。が、ある意味非常に興味深いです。

UpOwner Comment きくち  February 24, 2009 @08:22:55

それもまたひとつのネットリテラシーっていうやつではないでしょうか。
ブログなんて誰でも作れるんで、それを読んで見識のある・なしとか、おもろい・おもろくないとかなら判断できるでしょうが、権力のある・なしはわかんないですよね

782. QР — February 24, 2009 @06:16:21

#753 かとうさんにお返事しようと思ったら話が進んでしまったようで。
たしかにこの場合は学会内部の発表でしたね。大学の紀要なども怪しい論文は多いようです。「サイエンス」や「ネーチャー」に載るのはいつのことでしょうか。

Wikipedia で「リチャード・コシミズ」の項を調べてみたら、「独立党」の項目が書き足されていました。ここで出ていた話のようです。Wikipedia もいろいろ批判されますが、「履歴」や「ノート」まで参照した上でメタ情報を読み取れば結構使えます。今回書いているのは 122.24.63.183 の人ですね。


http://ja.wikipedia.org/wiki/Link リチャード・コシミズ

Owner Comment きくち  February 24, 2009 @08:19:40

紀要は玉石混交という感じでしょうか。紀要そのものにもいろいろあるので、個別に判断するしかないですね。

「寄付したい人」氏もここに書いたりwikipediaに書いたり、その熱心さには頭が下がります。
wikipediaの変更履歴にはいろいろな情報がありますね。

それにしても、wikipediaのリチャード・コシミズの項には
....................
一般的なジャーナリストが、得た情報の裏を取ることによって情報の真贋を確かめてから初めて発表することを大原則としているのに対し、コシミズがそうしたジャーナリストに必要な作業を行っているかについて議論の余地が残り信憑性は低い。
....................
と辛らつなことが書かれているのに、「寄付したい人」氏もそこには手を出さないんですね。
この項目全体を通読したら、寄付したくなくなる人のほうが多そうですが。

784. 妄想撲滅 — February 24, 2009 @17:36:34

寄付したい人さんには、きくちさんから宿題が出ていたのでは…。

それに答えないと、消されてしまいますよ。

っていうか、こうした話の流れを気にしない、面の皮の分厚さが、コシミズ信者の特徴ですねぇ〜。ハハハ

UpOwner Comment きくち  February 24, 2009 @21:46:12

「3年間ビザ無し」について、いっこうに返事がありません。
「ビザが出たからいい」なんてことは言い訳にしかなりませんよね。自分が「3年間ビザ無し」と書いたことの根拠を明らかにしてもらいたいわけです。

また、「使って欲しい」は「単なる使用許可」だったのかどうか、それも確認してくれないようです。

結局、これらの問題についてきちんとした回答がない限り、「寄付したい人」のコメントは最初からデマばかりだったということにしかならないので、消します。
デマではなかったと言いたいなら、根拠か訂正のいずれかをお願いしたいものですが、いっこうにその気配はないですね。
ダメダメです

786. ながぴい — February 24, 2009 @18:36:09

>下記が正しいURLです。失礼いたしました。
http://dokuritsutou.heteml.jp/newversion2/image2/top/solid_fusion_reactor.pdfLink

おお、わざわざ丁寧に申し訳ありません。

なんだ、やっぱり日本語ですね。
ご丁寧に図の説明まで日本語ですか。英語なのはアブストだけ。
これじゃあ、国際的に評価されることはないでしょうね。
まあ、国際的評価なんてどうでもいい、というのなら別でしょうけど。

しかも、引用文献が全部自分とこのもんだというのがすごい。
たしかに
「20年間、常に世界で独創的な立場で先行」
していると言えるのかもしれません。

しかし、日本語や日本で出版された文献が多いので、
単に世界の人は、この実験のことを知らないだけかもしれませんね。

別の見方をすると、
荒田先生以外、再現することができないんじゃないか?
と考えることもできますね。

せっかく論文を見せていただきましたが、
とくに私の考えは変わりません。
申し訳ないけど、これに投資しようと私は思いませんね。
まあ、頑張ってみてください。

Owner Comment きくち  February 24, 2009 @22:45:20

このエントリーの本文追記にも書きましたが、とにかく論文を出さなきゃしょうがないし、その論文を通すところが最大の関門なわけです。
でも、常温核融合というマージナル・サイエンスを推進しようとする以上、なんとしてもそこの関門をくぐりぬけなきゃしょうがないわけです。
査読者は普通の研究以上に厳しい要求をするはずですが、それはマージナル・サイエンスの宿命です。査読者を説得できるだけの有無を言わせぬデータを揃えない限り、マージナル・サイエンスはサイエンスと認められないわけです。常識はずれの大発見はそう簡単に論文が通りません。そうでないと、世の中はクズだらけになってしまう。

残念ながら、荒田先生はそれを放棄して、学士会報みたいなところとかになにかを書いてお茶を濁している。これではだめですよ。
査読者に文句を言わせないだけのデータを出す以外にないのですよね。

UpOwner Comment きくち  February 25, 2009 @03:03:38

追記
僕も投資する気にはなりませんが、お金が余っているかたが投資したいというなら、止める筋合いでもありません。平和研究のはずですから。

ただ、寄付を呼びかけているリチャード・コシミズという人は自分のサイトに

....
これから追い出して路頭に迷わせる。こいつには、文化勲章受章者で学士院会員の大
先輩学者に対する礼儀をわきまえないごろつきとしての末路をたどってもらう。
....

なんてことを平気で書いてしまえるキャラらしいので、そういう人物の協力を得ることが荒田先生ご自身のためになるのかどうか、僕にははなはだ疑問です。荒田先生に近いかたは忠告して差し上げるほうがいいのではないかなあ。

少なくとも、学問とは無関係な人物のように思えます。もっとも、学問と無関係な人物であることは、彼が「WTC純粋水爆派」の陰謀論者であることだけで充分に明らかという気もします。

789. NiKe — February 24, 2009 @19:41:58

「きくち February 23, 2009 @09:01:28」で聞いてることには答えてないですよね。3年間ビザ無しで滞在、ってのはどこに行ったんだろうか。

それに答えず「あれこれ問題点を引き延ばすのは如何なものでしょうか」はないでしょう。

Owner Comment きくち  February 24, 2009 @22:07:43

答えずにごまかしてばかりですよね。何か都合が悪いことでもあるのでしょうか。僕は単に、「寄付したい人」氏自身のコメントの根拠を訊いているだけなのですが・・・

791. 石田剛 Website — February 24, 2009 @20:47:12

寄付したい人 さんのコメントですが、誰がしたかはともかく、よその掲示板に書こうが魚拓しようが、ここで消されることとは関係無いですよね。そんなことで消せない、または消しても意味が無い事情は生じないと思います。

よその掲示板に書かれた下品な罵倒にしても、罵倒してる方ご自身の評価を下げるだけで、きくちさんや kikulog の評価を下げることは無さそうです。

これまでの経緯から、コメント禁止も消すのも妥当だと思いますし、禁止が解除される条件も非常にやさしいことなので、応じない理由がわかりませんね。

Owner Comment きくち  February 24, 2009 @22:03:23

ええ、もちろん僕だって常時監視するほど暇じゃないですから、瞬時に消せるわけではありません。
コメントを削除する前に多くの人の目に触れることもあるでしょうし、それをネタにコメントしていただいてもかまいません。
あくまでも、「寄付したい人」氏が宿題を片づけるまでは、コメントを見つけしだい消す、ということです。

たいした宿題じゃないので、やらない理由のほうがわかりません。
「外国人研究者がビザ無しで3年滞在」というのは可能性だけだったとしてもとんでもない特別待遇に思えます。そんな可能性が実際にあったのかどうか、きわめて興味深いですよね。それを確認してもらうのは重要でしょう。
もしも、それだけの特別待遇を外務省が認めようとしていたというのが事実であれば、それは大ニュースなのではないかという気がします。違うかなあ。

また、阪大が「使って欲しい」と言ったのなら、それもまた特別待遇に思えます。もちろん、こちらのほうはまだしも可能性がありますが。

Up793. moorhen — February 24, 2009 @23:39:02

> とんでもない特別待遇

普通に半年間のビザを出しておけば疑われることもなかったでしょうに、ついにシッポを出しましたね、奴らは。
賢明な皆さんにはもうお分かりでしょう。これは奴らの「陰謀」なのです。絶対に間違いありません。
脳天気に喜んでいる誰かさんと違って、懐疑論者たる我々の目は決して誤摩化されることはないのです。

おや、こんな時間に誰だろう?

Owner Comment きくち  February 25, 2009 @03:04:35

MIBですよ

Owner Comment きくち  February 25, 2009 @03:14:04

冗談はさておき、僕は「本当にそれは特別待遇か」も含めて知りたいわけです。
だから、「特別待遇ではない。これまでにもこういう例がある」と言っていただくのでもよいのです。

796. ちがやまる — February 25, 2009 @07:17:49

「MIBですよ」<< 大笑い。

最近、記憶がとぶような気がしてボケかと心配してましたが、これでしたか。納得。 (納得すんなよ!)

797. ながぴい — February 25, 2009 @19:04:01

なるほど、
fringe scienceではなくて、marginal scienceというのですか。

Proc. Japan Acad.てのが、学士会報なんですか?
わしゃ、見たことない…

引用文献がArataとZhangの二人ばかりというのが、なんとも異様。
この二人しかこの実験をやってないように見えるので、
再現性はほんとにあるのかな?と思ってしまう。

まあ、えらい先生がウソをつくとは考えられないので、
なんらかの現象を見ているのは確かだと思いますが。

この論文にはちょっとがっかりしました。

リチャード・コシミズといえば、
数ある911陰謀論の中でも、トンデモ度が高い
「WTCで小型純粋水爆が爆発した」説を唱える御仁ですよね。
こうした背景を荒田先生はご存知なのでしょうか。

UpOwner Comment きくち  February 27, 2009 @18:40:28

下に書きましたが、学士院紀要です。
全文をネットで読めます

799. QР — February 26, 2009 @07:05:04

ネットで調べたところでは、Proceedings of Japan Academy は日本学士院(Japan Academy)の欧文紀要ですね。学士会会報(こちらは文字通り学士の集まり)だとただのエッセイ集ですが、さすがにそこまでひどくはないようです。ただ、Japan Academy と言ってもエラい人の集まりなので、かえって査読が行われていない可能性はあります。

他の国と違って、日本のアカデミーはいくつかに分かれています。日本学士院は栄誉機関、勧告機関が日本学術会議(Science Council of Japan)、研究内容を審査して援助するのは日本学術振興会(JSPS)の役割で、お互いの風通しは必ずしも良くないです。

Owner Comment きくち  February 26, 2009 @08:43:26

ああ、すみません
ずっと上のほうでちゃんと学士院と書いておきながら、うっかり学士会報にしちゃいました。みなさまにお詫び申し上げます。

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1211901606#CID1213837225Link

に書いてあるのが僕の認識ですが、英語論文が出ていることはたしかです。たとえば

http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=pjab1977&cdvol=78&noissue=7&startpage=201&lang=en&from=jnlabstractLink

です。
Contributed by Yoshiaki ARATA M, .J . A., Sept. 12, 2002
と書かれていることの意味がわかりませんけど

Owner Comment きくち  February 27, 2009 @09:02:44

contributed paperは会員の論文ということですね。
会員の論文は載りやすいのだろうとは思いますが、査読なしで掲載されたりはしないようなので、「査読付論文がこれまでに何報も出ている」ことは間違いないということでしょう。
Proc. Japan. Acad.掲載の論文はネット上で誰でも無料で読めるようになっています。

802. ゴリラ人間 — February 26, 2009 @10:39:56

寄付したい人さんの「3年間ビザなし」発言はリチャードのブログを誤読したせいみたいですね。
リチャードの記事には「3年間ビザの心配の必要なく」と書いてあって、別にビザなしで3年滞在するとは書いてないです。

単なる誤読でどれだけ粘るんでしょうか。

それにしても発言の情報源がすべてリチャードってすごいですね。

UpOwner Comment きくち  February 26, 2009 @23:50:23

勘違いでしたって言えばいいだけなんですけどね。
不思議ですよね

804. ST — February 26, 2009 @12:12:31

粘着さんによく見られる傾向ですが、なぜあんなに頑張れるか、ある意味うらやましいです。
数ある指摘・反論をものともせず書きたいことだけをろくに調べもせずに書くとしても、ああいった労力はすごいです。私はほぼROMですが、読むだけでも大変です。(理解できれば納得ですが、読み終わってわけがわからないと疲れ倍増)

805. TAKA — February 26, 2009 @16:59:02

こんにちは。
>にゃ〜ん?さん
>ダメダメさが示せて良いのかもしれないけど

気になったので、サン・テグジュペリの「星の王子様」風に、考えてみました。「最近は、つまらない文章ほど、よく見えるんだ。きっと僕は、大人の階段をのぼってるんだ。」
次は、ルネ・マグリットの「白紙委任状」風に、考えてみました。「見たくもない文章。視線をそらしても、なぜか目の前に。」
・・・・・・・・・・
>STさん
>理解できれば納得ですが、読み終わってわけがわからないと疲れ倍増

これに関連した例え話を、「某ロボットアニメ」を参考にして作ってみました。皆様の思考の疲れが二分の一に減少すれば、幸いです。

『立ちはだかる詭弁、思考の限界』
語り:「ある日ネット上で起きた、詭弁論者と懐疑論者たちの議論。長い遣り取りの後、暫しの休憩に入った。詭弁論者が残していった数々の矛盾は、一人の若い感性を悩ませていた。」

若者:「…。」
若者:「…ふっ。…ふはは。ふははは…。」
若者:「ふはは…。あ、コメントの推敲、やっておかなくちゃ…。」

上司:「偉いな、若者。おや?デタラメな文章が、出来上がったようだが?」
若者:「分かってますよ…。叱らなくても良いでしょう…。フフフ…。」
上司:「相当、疲れているな。まあ、少し休め。」

先輩:「あの詭弁論者が、また現れたわ。そこの若者も、何か反論があれば、コメントを送りなさい。」
若者:「はい…。この画面表示、おかしいです…。文字が笑っています…。」
先輩:「画面に異常は見られないわ。…聞こえているの?」

若者:「ええ、反論ですね…。送信ボタン…。えい!」
先輩:「って、あなた、自分のコメントを消去しているわよ。しっかりしなさい。」

若者:「…。詭弁論者さんに反論したから、消えたんです…。道理でしょ…。」
先輩:「それは結構。あなたは、休暇を取りなさい。」
若者:「ご冗談でしょう…。僕だけが、頼りのくせに…。」
先輩:「では、コメントを書きなさい。」

語り:「こうして若者は、思考の許容限界が危ういまま、反論を再開した。果たして無事に、己を取り戻すことが出来るのか。そして読者たちは、彼を導くことが出来るか?」
若者:「やめてよね。賢い僕が、詭弁論者さんに負ける訳がないでしょ。…フ、フフ。」

806. うん — February 27, 2009 @17:50:38

菊池さん、

そろそろ、まともに仕事したらどうですか。
自分の殻に閉じこもってないで。

直感を信じて仕事をしてください。

Owner Comment きくち  February 27, 2009 @17:57:15

どうして僕が仕事をしていないことになってるんでしたっけ。
直感はまあほどほどに信じています。直感的にはパラジウム・水素系の常温核融合は厳しいです

Up808. 妄想撲滅 — February 27, 2009 @18:10:03

うん氏のこれまでの書き込みを見てますと、この方もコシミズ信者なんでしょうねぇ…と思えます。

コシミズ信者の方々は、直感と妄想が見事に連動するあたりが共通してますねぇ。

どうしてみんな、こうソックリなんでしょう? コシミズのブログで何かに感染しているのでは…?

ぜひ知りたいものです。

809. うん — February 27, 2009 @18:50:09

きくちさんとその取り巻きの方に共通していますよ

>直感と妄想が見事に連動するあたりが共通してますねぇ。

妄想はご自分の妄想から取り除かれるとよろしいかと思います。
まあ、自分で妄想と認識していないから仕方ないのでしょうが。

810. NiKe — February 27, 2009 @19:52:06

曖昧というか、何とでも取れる言い方ですね。

ふまっぽいな。

811. ながぴい — February 27, 2009 @20:46:52

>妄想はご自分の妄想から取り除かれるとよろしいかと思います。

どのへんが妄想なのか、なにが妄想でないのか、
非常に気になるので、きちんと説明してほしいですね:B

812. zorori — February 27, 2009 @20:46:32

>妄想はご自分の妄想から取り除かれるとよろしいかと思います。

変な、日本語ですね。重箱の隅で申し訳ありません。

Up813. disraff — February 28, 2009 @01:06:51

>妄想はご自分の妄想から取り除かれるとよろしいかと思います。

これまでの書き込みに鑑みて、「うん」氏の頭の中には妄想しか存在しないのだろうな、と思ってはいました。が、その事を自覚した上で、ごく当然のことと受け止めていたとはさすがに意外でした。

ともあれそういうことであれば、これは「うん」氏にしてみればごく自然な物言いなわけですね。

814. 寄付したい人 — February 28, 2009 @01:41:18

この度は、ビザの件で誤認いたしまして大変失礼いたしました。ご指摘の通り言葉の解釈を謝っておりました。その後、ビザは無事に発給されて来日されておりましたね。
http://video.google.com/videoplay?docid=-6891360202794305694Link

そして、張先生が来日された後の動向が分かりましたのでお知らせします。5月の公開実験以後に同じ組織の身内から支援の動きが全くなかったのが非常に悔やまれてなりません。
【阪大の張先生ご来日】
http://richardkoshimizu.at.webry.info/200902/article_23.htmlLink
<引用>
1.張先生は何故、この固体核融合研究に関与しているのか?:中国で有名大学を卒業され、大学院に進んだ先が、大阪大学大学院であった。その当時の指導教官(大ボス)が、荒田先生であった。

2.張先生ご自身も既に決してお若くないご年齢。だが、流石に極めて頭脳明晰の方。国際情勢なども良くご理解されていて、なぜ、前回の公開実験で邪魔が入ったのかも、先刻ご承知。

3.今の最大の問題は、やはり「研究資金」。だが、張先生は、「これ以上、一般の個人の方に負担をかけるわけにはいかない」と、われわれの過去の貢献に平身低頭感謝しつつも、「申し訳ない。これ以上、皆様に無理をしていただきたくない。」と、別の方法を模索し、私に相談を持ち掛け。(というか、我々が集めた金は、ほぼ全額が人件費などに充当されており、残りは少ない。)

Owner Comment きくち  February 28, 2009 @02:01:36

オープンラボの件とビザの件で、なんの特別待遇もなかったことがはっきりすれば、それで結構です。
「寄付したい人」さんの以前のコメントのままでは、まるでリチャード・コシミズ氏の発言が阪大や外務省になんらかの特別待遇を促すほどの影響力があったかのような印象を与えてしまいますから。それはいくらなんでもありえないわけです。

816. 寄付したい人 — February 28, 2009 @01:56:58

>リチャード・コシミズといえば、数ある911陰謀論の中でも、トンデモ度が高い「WTCで小型純粋水爆が爆発した」説を唱える御仁ですよね。

全体的な印象論をやめ、一つ一つ個別の事象を扱いましょう。その上で、信憑性を見極めましょう。
http://video.google.com/videoplay?docid=-6891360202794305694Link

Owner Comment きくち  February 28, 2009 @11:23:53

リチャード・コシミズは911陰謀論者のひとりであり、とりわけWTC純粋水爆説を唱えていることで有名です。
これは事実だと思いますが?

そして、少なくとも僕は、またおそらくこのブログにコメントをくださっているみなさんの多くは(そして、願わくば読者の多くも)、「911陰謀論はナンセンスであるが、その中でも純粋水爆説はそれだけで主張者が科学的知識も常識も持ち合わせていないと判断してかまわないほどのトンデモ説である」という認識を持っています。

Up818. 佐々木(以下秘密) — February 28, 2009 @08:27:15

時々、中学生に、インターネットの利用法を教えていますが、リチャード・コシミズ(輿水正)は2大教材のひとつです。

「検索のヒット順は、情報の正確度と比例しない。」
「インターネットの情報は、取捨選択の必要がある。」
「『信頼できるサイト』をまちがえると、とんでもないことになる。」
(英語圏の人のような名前を使っていても、そうとはかぎらない。)

実際に検索させると、すんなりと納得してくれます。

819. disraff — February 28, 2009 @08:23:55

全体的な合理性・整合性は無視して、一つ一つ個別の事象に「こうじゃないか、でなければそうか、いやいやどうか」と、場当たり的に思いつきを並べ立てるのが陰謀論者の手口ですよね。わかります。

で今回も、「邪魔が入った」あたりから陰謀論(陰謀、ではない)の匂いがしますね…。どうやら、陰謀論を巡らすと金になるらしい。

820. moorhen — February 28, 2009 @08:45:45

> 張先生が来日された後の動向が分かりましたのでお知らせします。

「お知らせします」ってことは、
「寄付したい人」さんは、引用したコシミズ氏の記述はすべて事実として認定してるのですか?

821. ながぴい — February 28, 2009 @10:36:20

>全体的な印象論をやめ、一つ一つ個別の事象を扱いましょう。その上で、信憑性を見極めましょう。

そもそも水爆がどんなもんかわかっとんのかいな?

中学生でも
「純粋水爆?んな実在するかどーかもわからんもん爆発したわけないやろ」
っちゅうことぐらいわかるがな。

822. NiKe — February 28, 2009 @11:24:02

個別に判断ですか?

例えば、投資詐欺呼ばわりしたり、実印を勝手に使ったと決め付けたり、などといった個々の言明は大丈夫なんですか?

Up823. ゆんゆん探偵 — February 28, 2009 @14:54:14

個別の事象:リチャード・コシミズは911陰謀論で純粋水爆使用説を唱えている
信憑性:極めて、極めて低い。

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @11:39:20

はい、僕もその立場です

信憑性の判断は総合的に行うべきですが、ツボのようなものもあるわけです。「これを言い出すようでは、話にならん」みたいな。

825. 普通の電気設計者 — February 28, 2009 @16:29:02

茶化して申し訳ありません。
リチャード・コシミズ氏は、いっその事、911陰謀論として
純粋水爆使用では無く、固体核融合の暴走とした方が一石二鳥を
得られたのではないのでしょうか?

そうすれば、(悪い意味で)宣伝の相乗効果を得られたはずです。
信憑性に関しては、これ以上下がる事がないだけに気にしなくて良いですし。

826. 寄付したい人 — February 28, 2009 @16:45:41

皆様へ

当日発生した、大量のパウダー状の粉塵の存在を、いったいどのように説明なさいますか。
(ちなみに、2008年の11月17日、18日に4発ずつ水爆が使用されましたが放射性降下物はなかった模様です。地震計で核爆弾と分かってしまいます。)
http://video.google.com/videoplay?docid=-6891360202794305694Link
(43分以降)

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @11:50:58

水爆だと決めつける理由がまったく理解できません。
地震計で核爆弾と分かった? それはたいへん興味深いです。

WTC爆破説の中でもっとも筋が悪く、トンデモなのが、水爆説です。
爆破説そのものに関しては、当初は爆破かと思ったと書いている建築専門家もいるくらいですから(もちろん、それは第一印象だけの話ですが)、爆破かもしれないと"当初"考えたこと自体を間違いとは思いません。今だに爆破だと信じるのはどうかしていますが。
しかし、純粋水爆を主張するのは、それとはまったくレベルの違うデタラメさです。

つまり、
(1)当初は爆破に見えたという感想だけなら問題ないが、いまだに爆破だと主張するならおかしい
(2)純粋水爆を主張するのは、最初からおかしい
ということです

Up828. 妄想撲滅 — February 28, 2009 @17:09:02

寄付したい人さんに、とっても素朴な質問です。

あなたが今書き込まれているこのエントリーは、常温核融合についてですよね。

911の時に使われたと主張する水爆は、いったい何で起爆したのでしょうか?

829. 寄付したい人 — February 28, 2009 @17:19:45

>あなたが今書き込まれているこのエントリーは、常温核融合についてですよね。

あなた方がコシミズ氏と911について言われています。パウダー状の粉塵について気になっていました。この存在を、どのように説明するのですかと聞いたまでです。

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @11:53:36

パウダー状の粉塵があれば水爆なんですか?
まずはそこの理屈が知りたいですね

831. 妄想撲滅 — February 28, 2009 @17:28:51

寄付したい人さんが、どのように信じているのか、ふと疑問に思ったので書き込んだのですよ。

コシミズ氏は、純粋水爆は常温核融合で起爆するとか言っていましたものでねぇ。

寄付したい人さんも、そのように信じているのでしょうか?

832. 寄付したい人 — February 28, 2009 @17:35:10

>ふと疑問に思ったので書き込んだのですよ。

私も疑問に思っていたので聞きました。当日のパウダー状の粉塵について説明してください。コシミズ氏が揶揄するように「説明のしようがないから黙る」方々ではないでしょうから、ごせつめいいただけるものと思っています。
http://video.google.com/videoplay?docid=-6891360202794305694Link

Up833. ごんべ — February 28, 2009 @17:37:37

きくちさん

現在医療機器で中性子発生装置が設置されている病院が有るのですが
この中性子発生装置の原理を使って、中性子ビームとして発射させる
事が出来れば、水爆の起爆剤として使用する事は可能なのでしょうか。

宜しかったら、先生の考えをお聞かせ下さい。

834. ながぴい — February 28, 2009 @18:01:37

>当日発生した、大量のパウダー状の粉塵の存在を、いったいどのように説明なさいますか。

なるほど、
粉塵の発生源は水爆以外に考えられない、という理屈ですね。
粉塵と言えば、水爆ですよね〜。
よくわかります。

で、その話のどこに納得しろと?

835. 寄付したい人 — February 28, 2009 @17:46:30

disraff さん
>場当たり的に思いつきを並べ立てるのが陰謀論者の手口ですよね。わかります。
 場当たりなのでも、思いつきなのではありません。陰謀論者でもありません。

>全体的な合理性・整合性は無視して
 当日のパウダー状の粉塵について、合理性・整合性をもって説明してください。

>で今回も、「邪魔が入った」あたりから
 どんな邪魔でしょうか。具体的にご説明願います。

moorhenさん
 あなたは、引用したコシミズ氏の記述はすべて真っ赤な嘘として認定してるのですか?

ながぴい さん
 中学生でも
「航空機燃料が燃えたくらいで、ビルが、あそこまで粉砕されるわけないやろ」
っちゅうことぐらいわかるがな。

NiKeさん
>投資詐欺呼ばわりしたり、実印を勝手に使ったと決め付けたり
 荒田先生の再三の問い合わせに対しても、松藤氏は一切振り込みませんでした。荒田先生の研究に投資すると言っておきながら、実際は契約を履行しませんでした。これって、どう考えても詐欺ですよね。そのようなことをした人は詐欺師ですよね。つまり、控えめに言っても松藤民輔氏が投資詐欺師ということになるではありませんか。

 荒田先生から実印を持ち去ったのは事実です。後で取り戻したそうですが。勝手に使用したかどうかまでは分かりません。可能性の問題を示したまでです。
<自己発言の引用>
【もし、代表者が荒田先生ならば、ダミー会社を計画倒産させて荒田先生に迷惑をかけるという妨害も考えられます。 】

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @12:02:16

たしかに、中学生程度の知識しかなければ。「航空機燃料が燃えたくらいで、ビルが、あそこまで粉砕されるわけないやろ」と思ってしまってもしかたないかもしれません。

巨大ビルの破壊現象について、あなたがどの程度の知識をお持ちなのか、まったくわかりませんが、少なくともWTCクラスのビルに航空機が突っ込んで燃料が爆発したという事例はこれまでにないわけですから、「航空機燃料が燃えたくらいで、ビルが、あそこまで粉砕されるわけないやろ」とひとことで斬って捨てられるその勇気には感服します。

「航空機燃料が燃えると、ビルはあのように壊れる」と考えることと「ビルは純粋水爆で破壊された」と考えることのどちらがより「ありえない想定」か、がポイントとなります。
純粋水爆のほうが圧倒的にありえないというのが、おおかたの人の見解です。

837. 寄付したい人 — February 28, 2009 @18:07:51

ながぴいさん
>で、その話のどこに納得しろと?
 分からないから聞いています。あのパウダー状の粉塵は、どのように発生したのですか。

ごんべ
>医療機器で中性子発生装置が設置されている病院
 病院名と機械の型番をお願いします。

Up838. ながぴい — February 28, 2009 @18:08:30

中学生でも
ビルを粉砕するのに、わざわざ水爆使うわけないやろ。
やはり、旅客機の突入とその後に発生した火災が倒壊の原因なのだろう、
と考えるかもしれませんね。

水爆が使われたという仮説を
持ち出す必然性自体がまったくありません。

839. 妄想撲滅 — February 28, 2009 @18:15:12

寄付したい人さんは、たぶん答えてくれないでしょうね。

私が常々疑問に思っているのは、コシミズ氏が主張するように911のときに、常温核融合で起爆するマイクロニュークが使われたなら、常温核融合は完成された技術だったはずで、コシミズ氏はそれをよく知っていた訳ですよね。

ではなぜ、荒田先生の公開実験のような初歩的ともいえるものに、あれほど大騒ぎしたのかということなのですよ。

コシミズ信者のみなさんは、これをどのように解釈しているのか、ぜひお聞きしたいものです。

840. うさぎ林檎 — February 28, 2009 @18:18:43

>寄付したい人さん
素朴な疑問で恐縮なのですが、何故「寄付したい人」なのですか?
ご自分は「寄付した人」では、ないってことですか?
それとも、自分以外の誰かに「寄付させたい人」の間違いですか?

841. NiKe — February 28, 2009 @18:25:23

911陰謀説を持ち出した時点で、このブログでは信用皆無なんですけどねえ。

> 荒田先生の再三の問い合わせに対しても、松藤氏は一切振り込みませんでした。荒田先生の研究に投資すると言っておきながら、実際は契約を履行しませんでした。これって、どう考えても詐欺ですよね。

「契約」が存在したことを示さなければ無意味ですよ。
そもそも、その話は確かですか?
どこで御聞きになられたのか。

> 荒田先生から実印を持ち去ったのは事実です。

どうして「事実」だと分かるのですか。
「持ち去った」というのですから、無断で持っていったのですよね?

842. 多分役立たず(HNです) — February 28, 2009 @18:59:52

中性子捕捉療法 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%80%A7%E5%AD%90%E6%8D%95%E6%8D%89%E7%99%82%E6%B3%95Link

すでに、医療用に中性子が使われているのですね。f(--;

水素爆弾 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E7%B4%A0%E7%88%86%E5%BC%BELink

Up843. ごんべ — February 28, 2009 @19:10:55

>多分役立たず(HNです)さんへ

物理学の学者としての意見を聞いているのですよ。

Wikipediaで調べた事とはあまり関係有りません。

物理学者としての考えは、辞典で調べた物とは、根本的に違います。

844. ごんべ — February 28, 2009 @19:39:14

きくち先生へ

>「911陰謀論はナンセンスであるが、その中でも純粋水爆説はそれだけ>で主張者が科学的知識も常識も持ち合わせていないと判断してかまわ
>ないほどのトンデモ説である」という認識を持っています。

 純粋水爆説を科学的知識からトンデモ説と仰るからには、それなりの
水爆と起爆装置についての知識を持ち合わせてあると思います。
 私は、原爆を使わない起爆装置を開発出来れば、可能であると考えて
いるのですが、現在の科学力があれば、無理とは思えません。

 お答えを待ちます、。
 

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @12:15:44

原爆を起爆装置に使わない水爆も原理的には可能です。
 
たとえば、レーザーによる点火が考えられます。阪大のレーザー研ではレーザー点火による核融合(もちろん水爆ではありません)が長年研究されています。
ただし、当然のことですが、レーザーという言葉で「レーザーポインター」のようなものを想定されては困ります。現在使われている核融合用のレーザー装置がどのような規模のものか、お調べになればよいかと思います。ちなみに、まだ点火まで到達していません。

たとえば、そういうものはたぶん「現在の科学力で無理とは思えない」の範疇にはいるのでしょう。その程度に「無理とは思えない」として、その事実はなんらかの意味で「WTCでそれが使われた証拠」になるのでしょうか。

846. 寄付したい人 — February 28, 2009 @19:38:36

ながぴいさん
>旅客機の突入とその後に発生した火災が倒壊の原因
 沸点と融点の違いを学習していると思います。また、そのことによって、灯油類似成分のケロシンが燃えて、通常の鋼鉄より高温での強度保証があるWTC鉄骨が、あれほど木っ端微塵になることは考えにくいですね。突入直前の閃光は一体何なのだと疑問を深めることでしょうね。

妄想撲滅さん
>ぜひお聞きしたいものです。
 是非、当日のパウダー状の粉塵について、ご説明ください。

うさぎ林檎さん
 素朴な疑問で恐縮なのですが、是非、当日のパウダー状の粉塵について、ご説明願います。

NiKeさん
>911陰謀説を持ち出した時点で、
 コシミズ氏と911の話を持ち出してきたのは、そちらが先です。是非、当日のパウダー状の粉塵について、ご説明願います。

>どうして「事実」だと分かるのですか。
 詳細は荒田吉明先生に聞いてください。

>「持ち去った」というのですから、無断で持っていったのですよね?
 信頼していた人に、詐欺行為を働かれたのですから、持ち去ったも同然ではないでしょうか。荒田先生は、実印を差し出すように、その投資詐欺師に唆されたのかもしれません。詳細は荒田先生に直接聞けば分かることです。

ごんべ
>物理学の学者としての意見を聞いているのですよ。
 具体的な病院名と機械の型番についての情報が不足しています。

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @12:55:04

WTCについてのあなたの疑問は、だいたい別のトピックで既に出尽くしたものばかりのように思えます。

時間の無駄なので、まずはWTCと911陰謀論関連のトピックにひと通り目を通してください。

UpOwner Comment きくち  March 1, 2009 @12:47:16

詐欺の件は、あなたが荒田先生に直接訊いて、その結果をご報告ください。
よろしくお願いします。

確認できないのでしたから、発言を撤回してください

849. ごんべ — February 28, 2009 @20:12:14

>寄付したい人 さんへ

貴方は、きくち先生の親衛隊ですか?

理論的な事を聞いた居るのに、型式が解ってれば純粋水爆が出来ている事になりませんか。

このような、訳のわからないコメントは控えて下さい。

きくち先生は、大阪大学の先生ですよ。

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @12:59:54

このコメント、意味不明です

851. disraff — February 28, 2009 @20:35:55

>詳細は荒田先生に直接聞けば分かることです。

では、是非そうしてください。
実印云々はここではあなたが言い出したことなんだから、あなたが裏付けをとる責任があります。

852. 多分役立たず(HNです) — February 28, 2009 @20:42:43

>ごんべ さん

私は、主に医療用の中性子発生装置を知らないであろう人向けに書いただけですが。

純粋水爆(きれいな水爆)のことも判らない人がいるでしょう。f(--;

#私は物理学者でもありませんし。


念のために

中性子 - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%80%A7%E5%AD%90Link

Up853. ながぴい — February 28, 2009 @21:43:13

>沸点と融点の違いを学習していると思います。

はて?
融点と沸点が木端微塵とどう関係があるのかな?

>また、そのことによって、灯油類似成分のケロシンが燃えて、通常の鋼鉄より高温での強度保証があるWTC鉄骨が、あれほど木っ端微塵になることは考えにくいですね。

ほ〜、
「パウダー状の粉塵」は鋼鉄の粉だとでもいうのですか?
その根拠は? 粉塵の分析でもしたのかな?
ところで、コンクリその他の建材は粉塵にはならないの?

>突入直前の閃光は一体何なのだと疑問を深めることでしょうね。

機体の金属に日光が反射でもしたのでしょう。
なんで疑問を深めなくちゃいけないのさ。

854. トンデモブラウ — February 28, 2009 @22:17:17

「パウダー状の粉塵」は、何が何でも水爆じゃなきゃダメなの?
何故?
というか、水爆でビルを制御解体って・・・いつの間にそんなに便利に制御可能なものが開発されたのやら。
できの悪いSFでもなさげな気がしますが。
私は凡人なので、そういった思考の距離感が全く掴めません。
「オレオレ・・・」という電話を身内と判断する感覚よりはるかに難しい。

855. e10go — February 28, 2009 @22:26:45

>現在医療機器で中性子発生装置が設置されている病院が有るのですが
>この中性子発生装置の原理を使って、中性子ビームとして発射させる
>事が出来れば、水爆の起爆剤として使用する事は可能なのでしょうか。

無理でしょう。
中性子ビームは起爆剤にならない(核融合は起きない)でしょう。
精々、原料の重水素を弾き飛ばすくらいでしょう。

>私は、原爆を使わない起爆装置を開発出来れば、可能であると考えて
>いるのですが、現在の科学力があれば、無理とは思えません。

たしかに、現在の科学力があれば無理じゃないだろう。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/technology/takoku/iter.htmlLink
しかし、装置は馬鹿でかい物になるし、「水爆」といえる程の威力は出せないでしょう。

私はきくちさんじゃないけど、これ位、私でも分かります。8-)

856. moorhen — February 28, 2009 @23:24:41

> 荒田先生の再三の問い合わせに対しても、松藤氏は一切振り込みませんでした。荒田先生の研究に投資すると言っておきながら、実際は契約を履行しませんでした。これって、どう考えても詐欺ですよね。そのようなことをした人は詐欺師ですよね。

それだけですか?
なら、それは「詐欺」ではありません。それはただの契約不履行。
根拠もないのに他人を「詐欺師」よばわりする「寄付したい人」さんは、名誉毀損といわれても仕方ない行為をしています。

> あなたは、引用したコシミズ氏の記述はすべて真っ赤な嘘として認定してるのですか?

そんな質問は無意味なのですが、それを説明しても物事の理屈に疎い「寄付したい人」さんには理解できないでしょうから、ご質問にお答えします。
純粋水爆説を含むコシミズ氏の主張のいくつかは、信頼できないと考えています。だからといって氏の言うことが全部ウソとということはないでしょう。したがって、引用したコシミズ氏の記述が事実かどうかは、私には判断できません。

「寄付したい人」さんの質問には答えてあげたので、先の私の質問にも答えてください。

857. うさぎ林檎 — February 28, 2009 @23:51:27

木っ端微塵:細かく粉々に砕け散ること。粉みじん。「ガラスが―に砕ける」(大辞泉)
えーっと、もしかしてひょっとしてまさか死の灰とか仰有りたいのですかね。
素朴な答えで恐縮ですが、私も、コンクリ等の建材に1票ですね。
で、寄付したんですか?してないんですか?

Up858. ごんべ — March 1, 2009 @00:09:59

e10go さんへ

貴方は、国際熱核融合実験炉の話を持ってきて、

>私はきくちさんじゃないけど、これ位、私でも分かります。

これは、酷すぎるのでは?

貴方には熱核融合と水爆が一緒になる「脳」なのですね。

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @13:04:11

原爆起爆ではないのだとすると、熱核融合であれレーザー点火であれ、核融合炉の知見を参考にするのが筋だと思いますよ。

860. ずくなし — March 1, 2009 @00:58:42

ごんべさんへ。横レス失礼します。

e10goさんが提示された国際熱核融合実験炉ではトリチウムの核融合について実験をするもので、理論的には水素爆弾と同じです。熱核融合炉で使用できないものが水素爆弾で使用できるでしょうか?
よってトリチウムを核融合が起きる温度まで医療用の中性子ビームで上げる事が出来るかといえば、それは無理です。

申し訳ないですが、電子レンジで水を加熱するのとは訳が違いますので、民生用の低出力中性子ビームの与えるエネルギーをご自分でも少し調べていただければわかる事と思います。

861. ながぴい — March 1, 2009 @01:00:06

いや、
WTCで何かが爆発したと主張する陰謀論者さんはたくさんいるわけよ。
ただ、爆発物と言ってもいろいろあるわけで、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E8%96%AC#.E7.81.AB.E8.96.AC.E3.80.81.E7.88.86.E8.96.AC.E3.81.AE.E7.A8.AE.E9.A1.9ELink
よりによって、なぜ「水爆」なのかと。

水爆といえば、ふつうメガトン級の大量殺戮兵器なので、
そんなもんがWTCで爆発していれば、あの程度の被害ですむわけがない。
そこで、コシミズは建物破壊のための「小型水爆」が爆発したというのだけど、
建物破壊なら「強力な爆弾が爆発した」でもいいわけで、
水爆である必然性はまったくない。

というわけで、
「純粋水爆説」はダメな陰謀論の中でもとびきりダメな陰謀論ということになります。

ちなみに、
純粋水爆のことを「きれいな水爆」とも呼ぶそうですが、
おもわず「きれいなジャイアン」を思い出してしまいました…
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080130_beautiful_gian/Link

862. かとう — March 1, 2009 @05:50:06

ごんべさん
>熱核融合と水爆が一緒になる
あなたの云う「水爆」の定義を教えてください。
議論にならない。

他の人は、当然に、水爆とは重水素と三重水素の核を融合させて、ヘリウムを作る
時に放射されるエネルギー(核融合です。)を、短時間に大量に生み出し、爆発物
様の破壊力を持たせたものの事を云ってるんですが。

Up863. かとう — March 1, 2009 @06:31:21

>知っている人
教えてください。
>ごんべさん
>現在医療機器で中性子発生装置が設置されている病院が有るのですが
と書かれていて、もう、普通の病院に中性子発生装置があるかのようですが、
どんな原理で作られているのでしょうか?
上で、wikiの中性子捕捉療法をひいていただいてますが、それは原子炉を
利用した物の様で、普通の病院に置ける物ではないですし。
加速器でしょうか。
どっちにせよ、現時点で採算や安全性が確保できる様な装置ではなさそう
ですし、何か画期的なものがもう出来ているのでしょうか。

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @13:23:46

前に話題になったFarnworth fuserのような慣性静電閉じこめを使った小型の中性子源を作ろうという話はあるみたいですね。医療用に実用化されているのかどうか、よくわかりませんが。
それ以外は原子炉か加速器じゃないでしょうか

865. 寄付したい人 — March 1, 2009 @09:30:52

ごんべさんへ
 先ほどの訳の分からないレスを失礼しました。

>貴方には熱核融合と水爆が一緒になる「脳」なのですね。
 横やり、ごめんなさい。
 荒田先生は、11月1日のコシミズ氏との対談で、「熱核融合は水爆と同じ反応」と仰っています。これについては、どうしましょう。

disraff さん
 では、是非、荒田先生に詳細を聞いてください。あなたが事実を疑ったのですから、荒田先生への確認義務は貴方にあります。

>実印云々はここではあなたが言い出したこと
 あなた方は投資詐欺の事実を疑うのですか。そこまで実印にこだわるのでしたら、是非とも、荒田先生に詳細を聞いてみてください。荒田先生に聞けない理由でもあるのですか。

 もちろん、荒田先生に煩わしいことに手間暇を割いていただくわけには参りません。たとえ荒田先生に直接コンタクトをとっても、荒田先生は、
「絶縁した投資詐欺師の松藤君については、11月16日のコシミズ君の動画でも一部触れられている。私はコシミズ君に『難しいことはよく分かりませんが、どうか(固体核融合の研究の進展を)よろしくお願いします。』と言ってある。詳細
はコシミズ君に話してあるので、コシミズ君に聞いてくれたまえ。」
と御返答なさるでしょう。

 disraff さん、貴方が荒田先生に詳細を聞いた結果の報告をお待ちしています。私が荒田先生に聞くとしたら、「disraff 氏と名乗る(注:もちろん荒田先生やコシミズ氏へは実名を名乗るのは最低限の礼儀)人の問い合わせがありましたか。」という問い合わせの有無の事実確認だけです。11月16日の動画で詳細が分かっているのだから、私が荒田先生に聞くことは、煩わしいことを蒸し返すことになります。私は、荒田先生に研究に専念していただきたいと心から願っていますので、貴方のような礼儀を失したことはいたしません。ですから、私からの確認義務は生じません。

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @13:27:27

ルール違反です。
前と同じですね。

詐欺の件を持ち出したのはあなたですから、荒田先生に確認するのもあなたの役目です。
それをする気がないなら、コメントは撤回してください。
あなたの「詐欺」コメントは冗談では済まされない内容ですので、責任を持って確認してください。あるいは、「確認する気はないので撤回」と言っていただければ、まとめて消します。

これはあなたへの宿題ですので、必ず解決するように要求します。
なお、これについて明確な返答があるまで、あなたのコメントは禁止とします

867. 寄付したい人 — March 1, 2009 @10:22:08

ながぴいさん
>建物破壊なら「強力な爆弾が爆発した」でもいいわけで、
 その「(純粋水爆以外の)強力な爆弾」が、長期間にわたり肺機能障害をもたらすパウダー状の大量粉塵を生み出す訳ですね。その詳細をご説明ください。ローレンス・リバモア研究所という核兵器を専門に研究している研究所に勤務されていたローレン・モレ女史のような論理破綻した劣化ウラン弾が原因である、とは言い出さないですよねw

>中でもとびきりダメな
 長期間にわたり肺機能障害をもたらすパウダー状の大量粉塵について何も説明できていませんね。貴方の言うことは「とびきりダメ」ですね。長期間にわたり肺機能障害をもたらすパウダー状の大量粉塵についてご説明ください。

>必然性はまったくない。
 長期間にわたり肺機能障害をもたらすパウダー状の大量粉塵は、何によるのですか。

UpOwner Comment きくち  March 1, 2009 @13:35:54

これまでにもダメな陰謀論者は何人も来ましたが、あなたはとりわけダメですね。
リチャード・コシミズ支持者の典型と考えてよろしいですか? それとも、典型ではない?

まずは冗談では済まない詐欺問題についてご確認ください。詐欺があったのかなかったのか、僕は知りません。あなたが言いだした話ですから、確認はあなたの役目です。
「確認しない」と明言されるのでも結構。その場合は、今後「詐欺については何も知らない」ということで通していただきます。

WTC爆破説の主な問題点は他のトピックでほぼ出尽くしています。まずは、それにひと通り目を通してください。

いずれにしても、詐欺問題についての明確な返答があるまで、ふたたび「コメントは見つけしだい削除」とさせていただきます

869. 芹沢 — March 1, 2009 @10:00:24

ごんべさんの立場がよく解らない。
寄付したい人の書き込みを見て「きくち先生の親衛隊ですか」なんてセリフ、どこをどう誤読したら出てくるんだろう。
阪大の物理学の教授であることを認識していながら、一方で「純粋水爆説を科学的知識からトンデモ説と仰るからには、それなりの水爆と起爆装置についての知識を持ち合わせてあると思います」なんて書く。

なんにせよ、
>中性子発生装置の原理を使って、中性子ビームとして発射させる事が出来れば、水爆の起爆剤として使用する事は可能なのでしょうか。
中性子は核融合のトリガにはなりませんよ。それは核分裂(原爆の方です)と混同してます。
原爆でいいなら第二次大戦直後にはもう歩兵用原爆なんかも実用化されてたぐらいで、ビルに設置可能な程度のサイズのものを用意することも不可能じゃありません。中性子線照射装置なんて要りませんね。
が、元々純粋水爆なんて苦し紛れの与太を持ち出した理由は「核なんて使ったら残留放射能が検出される筈」という矛盾点から逃れるためでしたので、再度その矛盾を突き付けられることになりますが。


とりあえず寄付したい人は
●リチャード・コシミズはWTCが「純粋水爆によって」破壊されたと主張している
→純粋水爆の起爆装置は常温核融合によるものと主張している
→→それなら常温核融合は実用化済ということになる
→→→にも関らず何故荒田氏は今頃常温核融合の初歩的な発生実験をしているのか
という矛盾にどうお答えになりますか。
「コシミズが間違っていて、常温核融合はまだ研究中だから純粋水爆はなかった」?
「コシミズの言う事が正しいので荒田氏は無意味に車輪の再発明をしている愚か者である」?

870. ぱく — March 1, 2009 @10:55:35

現在医療機器で中性子発生装置が設置されている病院が有るのですが

中性子発生装置がどのようなものでどのぐらいの大きさなのかぐらい調べてください。
中性子発生装置をX線発生装置レベルのもの(病院で使っているいわゆるレントゲン装置)と勘違いしていませんか?知らないでは済まされない、常識不足以前の問題!!コメに答える気もしない。。

871. 妄想撲滅 — March 1, 2009 @11:30:47

芹沢さんが、私の疑問に思っている事を再提起してくれました。

本当にありがとうございます。

寄付したい人さんに限らず、陰謀論者の類は、都合の悪い質問は見事にスルーしますから、おそらくお答えいただけないでしょうねぇ。

気長に待ちますわ。

それと、パウダー、パウダーってうなされているようですが、過去レスを読めば解決済みですよ。

あっそうか、陰謀論者は何も読まないで、直感と妄想が連動するのでしたね。

寄付したい人さんが提起されたリチャード・コシミズの信憑性を見極めましょうという件は、これまでのやり取りで、結論がもう出ているように思いますがねぇ。

私は、リチャード・コシミズの信憑性は限りなく低いと思いました。

わたしは

872. 芹沢 — March 1, 2009 @11:46:24

857にヒドいコメントが追加されたのでそれにも突っ込んでおこう。
「長期間にわたり肺機能障害をもたらすパウダー状の大量粉塵」が純粋水爆以外でもたらされないとする根拠は何ですか。
他の方法で発生し得るものであるなら、その存在を以て純粋水爆の証拠とすることはできません。そして実際、「長期間にわたり肺機能障害をもたらすパウダー状の大量粉塵」は単にビルが崩壊しさえすれば、その原因が何であれ発生します。
「他の方法でも発生するという証拠を見せろ」とかなんとか言われるのでしたら実証実験してみせましょうか。ただ残念ながらビルひとつ壊してみせるには相応の資金が必要ですので、巨額の寄付をお願いします。

Up873. 芹沢 — March 1, 2009 @11:58:15

あ、857じゃなく859の間違いでした。

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @13:28:51

すみません。番号は僕があとでコメントをつけると変わってしまいます。
お手数ですが、コメントのURLを貼っていただくのがいいかと

875. 普通の電気設計者 — March 1, 2009 @10:44:15

肺機能障害をもたらすパウダー状の粉塵 → アスベスト
発生元 → ビルの防火用塗装

大量に吸い込んだ場合、短期的にも症状が出ます。
長期的にも肺機能障害を起こし、中皮腫、肺がんと進みます。

こちらの方が無理ないと思いますが。

876. ぱく — March 1, 2009 @12:22:00

《当日発生した、大量のパウダー状の粉塵の存在を、いったいどのように説明なさいますか。》

われわれはその《大量のパウダー状の粉塵》の現物を見ていないのですから。それはあなたが《大量のパウダー状の粉塵》の組成物質は常温核融合によってのみ生成されるものであるということを立証すべきでしょう。当然確証があっての意見なのでしょう?それとも旅客機そのものが常温核融合発生器だとか中性子発生装置とか言うんですか。疑問の提案者がその問題点について立証するというのが世の中の常ですよ。なんか理論的におかしいですかね?

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @13:40:57

いえ、「寄付したい人」氏の議論のしかたが間違っています。
 
もしそれがリチャード・コシミズ支持者の常識であるとすれば、リチャード・コシミズ支持者は基本的に議論のしかたを間違っていることになります。

あるいは、リチャード・コシミズ支持者の多くはきちんと議論できるのに、「寄付したい人」氏はできないのかもしれません。もしそうだとするなら、きちんと議論できるリチャード・コシミズ支持者のみなさんは「寄付したい人」氏をなんとかしないと、「リチャード・コシミズ支持者なんて、あんなものか」と思われるだけですね。僕はそれでまったく困りませんが。

Up878. 寄付したい人 — March 1, 2009 @21:22:17

菊池誠さま
>リチャード・コシミズ支持者の典型と考えてよろしいですか? それとも、典型ではない?
 私は荒田吉明先生、張先生の支持者です。リチャード・コシミズ氏については、昨年11月1日に、荒田吉明先生と対談したジャーナリストという認識です。荒田先生は、コシミズ氏を「コシミズ君」と呼ばれています。食事にもコシミズ氏を招待している様子です。それだけ、荒田先生はコシミズ氏に信頼を寄せています。

>冗談では済まない詐欺問題について
>詐欺があったのかなかったのか、僕は知りません。
>詐欺問題についての明確な返答
 まずは、昨年、11月16日のコシミズ氏の動画を御覧ください。その動画で、松藤民輔氏が昨年10月1日に設立した「荒田固体核融合株式会社」について触れられています。この会社については、松藤民輔氏本人が自身のブログで「10月1日、荒田固体核融合株式会社を僕が設立した。」と述べています。

 11月16日のコシミズ氏の動画をみれば判ることですが、昨年の3月頃に、松藤氏は荒田先生に投資話を打診しました。「¥5千万、¥1億」の研究資金(出資?)を提供するとのことでした。しかし、待てど暮らせど、荒田吉明先生に研究資金は渡りませんでした。そこで、荒田先生が再度、松藤氏に事の進展を問いただしました。結局、荒田先生は、松藤氏とは絶縁されました。

 松藤氏は口上で述べたという認識でしょうが、口約束といえども契約は契約です。結局のところ、契約は不履行となったのです。これを詐欺というのではないのでしょうか。5千万、1億という金額も絡むので、投資詐欺ということになります。それとも、私が詐欺という概念を間違って解釈していたのでしょうか。

Owner Comment きくち  March 1, 2009 @22:33:04

僕はリチャード・コシミズ氏の発言や書いたものの信憑性を極めて低いと評価していますから(なにしろ、純粋水爆を主張している方です)、リチャード・コシミズ氏の出している情報だけしかないのであれば、信頼に足るとは思いません。
荒田先生ご自身が「詐欺にあった」と確認されるなら、少なくとも荒田先生側からすれば詐欺という認識であることがわかります。これはリチャード・コシミズ氏とは独立に確認していただくことを求めます。まずは、ご確認のほどをお願いします。
なお、本当に詐欺であるなら、刑事告発されるべきではないかと思います。

それから、「寄付したい人」さんは特にリチャード・コシミズ氏の支持者ではないようですので、再度僕の立場をくりかえしておいてもかまわないでしょう。
リチャード氏は911陰謀論者の中でも最も科学知識や常識に欠ける「純粋水爆派」ですので、その発言内容の信憑性は極めて低いと判断しています。

Owner Comment きくち  March 2, 2009 @00:14:07

とにかく

(1)ご自分で確認すると明言する
(2)詐欺の件は事実確認ができないので撤回すると明言する

のいずれかをお願いします。
それまでは、発言を禁止とし、コメントは見つけしだい消します。

なお、リチャード・コシミズ氏の動画やブログなどは「事実確認」にははいりません

881. ながぴい — March 1, 2009 @22:03:16

コシミズの信者ではないというのなら、
コシミズの言うことばかりを鵜呑みにせず、他のソースにもあたり、
何が一番確からしいか、よく考えてから発言すべきですね。
よく理解してないのに暴論ばかり吐くのはいけません。

>長期間にわたり肺機能障害をもたらすパウダー状の大量粉塵は、何によるのですか。

この件に関しても、ふつうは「水爆なんて爆発したわけがない」で終わりです。
これがこの件の本質であって、
それ以上いくら屁理屈をくっつけてもダメなものはダメです。

たしかに同時多発テロのときに発生した粉塵による健康被害は深刻な問題なので、
さまざまな医療機関等が調査を行っています。
「寄付したい人」さんは、この件についてどれだけ御自身で調べられましたか?

たとえば、最近でも以下のような記事があります。
http://news.yahoo.com/s/ap/20090205/ap_on_re_us/attacks_healthLink
>Study: 9/11 lung problems persist years later

また、英語版ウィキペディアにも
http://en.wikipedia.org/wiki/Health_effects_arising_from_the_September_11,_2001_attacksLink
「Health effects arising from the September 11 attacks」という項目があります。

WTCテロによって発生した粉塵による健康被害について議論したいのならば、
まず、ここからリンクしてある記事を読み、
さらに自分で検索して文献にあたってよく調べるべきでしょう。
それが誠実な態度だと思いますね。

さて、発生した粉塵の成分ですが、New York Timesの以下の記事をご覧ください。
http://www.nytimes.com/imagepages/2006/09/05/nyregion/20060905_HEALTH_GRAPHIC.htmlLink
>What was found in the dust.

粉塵の成分比がグラフにしてありますね。
このグラフによると、

50%:繊維質以外の素材と建築材の破片(この素材は高pHなので吸引すれば肺を痛める可能性あり)
40%:ガラスとその他の繊維質
9.2%:セルロース、おそらく紙とその他の事務用品から発生したもの。
0.8%:アスベスト

とのことなので、鋼鉄は主成分としては含まれていません。

さらにこれらの粉塵には有害物質として、
鉛、チタン、バリウム、ダイオキシン、
火災により発生した多環芳香族系炭化水素化合物
なども様々な分量で含まれていたと書かれています。
(チタンとバリウムがそんなに有害なのかな?その化合物には有害なものがあるかもしれないけど)

こんなものを大量に吸い込めば、肺疾患になる可能性は十分ありますね。
水爆などというものを持ち出す必然性はまったくないのです。

粉塵による健康被害は、実際に多くの被害者が出ているので、
その原因について根拠のないデタラメな風説を安易に流布してはいけません。

882. disraff — March 1, 2009 @22:24:03

荒田先生の支持者、という割に、参照するのはリチャード・コシミズのblogだとか動画ばかりですね。おまけになぜかコシミズが飯の種のひとつにしている911陰謀論まで支持しているようだし。荒田先生の関係でつい数ヶ月前に知ったにしては、ずいぶんとまた深々と嵌まったものですね。それとも荒田先生も以前から911陰謀論の支持者でいらっしゃったりするのでしょうか?

ちなみに動画を紹介する際にはせめて何分何秒頃に何があるからそこを見て欲しい、くらいの情報は示しておかないと相手にされませんよ。とはいっても、ここでのリチャード・コシミズの信頼度はゼロ以下ですので、いくら挙げられても証拠としては…。

>これを詐欺というのではないのでしょうか。

ふつう詐欺とは、金銭を騙しとる行為のことです。

Up883. moorhen — March 1, 2009 @23:28:00

> それとも、私が詐欺という概念を間違って解釈していたのでしょうか。

他人の実名をあげて繰り返し詐欺師よばわりしておいて、いまさらそういうことを言いだしますかと。

884. 寄付したい人 — March 2, 2009 @08:48:01

ながぴいさん
>こんなものを大量に吸い込めば、肺疾患になる可能性は十分ありますね。
 可能性ではなく既に呼吸器疾患になっています。広島座談会の小吹見解をご存知のはずです。
【WTC対応者に広範な肺機能障害が続いている。 (小吹 伸一)】
http://rickoshi001.blog.ocn.ne.jp/blog/Link
他には、白血病、リンパ腫、骨髄腫になっていますが、「アスベストだけ」では全部を同時に満たす説明ができません。

Owner Comment きくち  March 2, 2009 @16:50:23

詐欺問題について明言されるまで、発言禁止です。
これ以降のものを消します

886. DICE — March 2, 2009 @09:08:53

水爆を『誰が』、『何の為に』、『どこに』、『どの様にして』設置したとお考えなんですかね、水爆説を唱える人というのは。

『倒壊の仕方がそうにしか見えないから』

ってな話しか読み取れないのですが…

『UFOに見えるからUFO』
『霊に見えるから心霊写真』

と同レベルな話の気がします。

Up887. 寄付したい人 — March 2, 2009 @09:06:18

松藤民輔のブログには、このように記述がありました。
<引用開始>
昨日話したように日本の時代の開幕はノーベル賞にも見えてくる。同じレベルなら当然日本人なのにスウエーデンの国際的武器のこの賞は米国人が圧倒的に多かった。ノーベル賞と覇権の変遷、そんな研究面白いよ。北欧は米国を捨て日本に擦り寄るのだ。荒田先生にノーベル賞を。10月1日、荒田固体核融合株式会社を僕が設立した。常温下でヘリウムを世界で初めて出す事に成功した。この会社は11月にはホームページを開設する予定である。目的はノーベル賞と夢のエネルギーの紹介だ。
<引用終了>

詐欺1:荒田先生に1億円が渡っていない。
詐欺2:荒田固体核融合株式会社のホームページが存在しない。

Owner Comment きくち  March 2, 2009 @16:59:26

これだから、リチャード・コシミズ支持者はまったくダメですね。

僕は詐欺であることを荒田先生に確認することにするか、撤回するかだと申し上げました。それ以外は無意味ですので、誤解しないように。

もちろん、リチャード・コシミズの見解ではなんの意味もありません。

この下のほうは再び消します

889. disraff — March 2, 2009 @09:09:36

だから、コシミズの見解を垂れ流すのは無意味だと何度言えばわかるのですか。
「説明できない」「聞いたことがない」って、「寄付したい人」氏はWTCクラスの高層建築が3棟も崩落するような災害について何をどれだけ知っているというのでしょうね。どうせ、知りもせず知ろうともせずに、さんざん「信頼できない」と明言されている御仁の話を鵜呑みにしているだけでしょう。
自分で何も考えないで、他人の言う事を右から左に流すのを「議論」とは呼びませんし、そういう人とは議論になりません。チューリングテストをやりたいわけじゃないんです。

だいたい「寄付したい人」氏はコシミズ信者じゃないんじゃなかったんですか。無関係な件でのコシミズの放言の信頼性で争う必要がどこにあります。ここは911陰謀論の話をする場じゃありません。そんな暇があるならさっさと荒田先生ご自身にお話を聞いてきなさい。

Owner Comment きくち  March 3, 2009 @00:46:05

リチャード・コシミズ支持者ではないといいながら、リチャードの発言は鵜呑みのようですね。そういう人を「支持者」と言うと思うのですが

まあ、「寄付したい人」氏はここで純粋水爆を持ち出したことによって、ご自身の発言の信頼性も失ったわけです

Up891. 妄想撲滅 — March 2, 2009 @09:31:35

寄付したい人さんに要求されているのは、荒田先生に直接確認するか、発言を撤回するかの2点でしたよね。

そうでなければコメントを消すと。

書き込みをなさるのなら、まず要求されている事に答えてからってのがマナーだと思いますがねぇ。

892. ながぴい — March 2, 2009 @09:34:14

だめだ、こりゃ:B

893. disraff — March 2, 2009 @09:33:57

…。
わかっててやってるのかどうか知りませんが、そのようなことを「詐欺」呼ばわりするのはもはや犯罪ですよ。ネットでなら何をどれだけ言いたい放題しても大丈夫、とか思ってませんか。

894. かとう — March 2, 2009 @09:36:54

>寄付したい人
松藤氏が立ち上げた会社「荒田固体核融合株式会社」と
コシミズ氏の「寄付」とは何の関係もありませんよね。

その「荒田固体核融合株式会社」の資金源は一体なんでしょうか?
松藤氏の個人資産であれば、該当会社が荒田氏に研究資金を
渡さないのは、ただの契約不履行であり、詐欺ではありません。

もし、「荒田固体核融合株式会社」の資金源が、コシミズ氏と
同様、寄付であれば、詐欺の可能性はありますが、その場合、
荒田氏は被害者でもなんでもありません。
寄付をした人が被害者です。

なんか、基本的な要件さえおさえずに、詐欺だ詐欺だとおっしゃって
いるように見受けられますが、それはただの名誉毀損罪です。

本当に詐欺があるのであれば、こんな所で書いてないで、
速やかに捜査機関へ告発をしてください。

告発が受理され捜査が端緒についたら、起訴されるまでの間のみ
書き込みが名誉毀損の要件から外れますが、公訴以降も名誉毀損
となりますので、ご注意を。

895. ジルベルト下大利 — March 2, 2009 @09:34:57

荒田先生自身が「会社設立を持ちかけられて自分もそれなりに準備をしたのに全く反故にされ、なんら釈明もない」と訴えているなら詐欺に当たるかもしれませんが、そうでないなら詐欺とは言えませんね。
お金が渡っていないのもホームページができていないのも発表できないのも荒田先生が納得しているなら問題なし。しかもホームページと発表についてはあくまで予定だし。

いつも思うんですがこんな人間が世の中には少なからずいて、そのうち何人かが裁判員として司法に関わるんですよね?
なんかすごく鬱陶しそう...。

896. トンデモブラウ — March 2, 2009 @09:51:11

>寄付したい人 ― March 2, 2009 @09:47:50
>大量のパウダー状の粉塵と健康被害(実例:【白血病、脳腫瘍、リンパ腫、骨髄腫】)を同時に満たす原因は何ですか。
 
もぅ、知らんがな。
自分で調べろや。
 
ところで、なぜ、「大量のパウダー状の粉塵」→「水爆」なんですか?
水爆によるビルの制御解体というのはどこで見られますか?

897. 妄想撲滅 — March 2, 2009 @09:58:26

911とコシミズの話は、寄付したい人さんが、2月28日の1時56分58秒に書き込んだコメントが発端になったように思います。つまり言い出したのは、寄付したい人さんです。

皆さん、馬鹿馬鹿しい話でも真摯に答えてあげているのですよ。

それと、うわごとのように繰り返しているパウダー状の云々ですが、昨日一日のコメントでも、皆さんかなり詳細に答えてあげているじゃあないですか。

私がいつも思うことなのですが、あなたがた陰謀論者は、人の話を聞こうとしないし、文章も全くと言っていいほど読まない。

くだらない話でもつきあってくださる皆さんの気持ちも理解しようとしない。

どこまでも子供ですね。ダメダメです。

Up898. かとう — March 2, 2009 @10:02:50

>きくちさん
ありがとうございます。
慣性静電閉じこめ、検索してみたら、ここのエントリの上の方
も引っかかりました^^;
寄付したい人が来た後に遅参いたしたので、未読でした。
ざっくり読んできましたが、実用まではまだかかりそうですね。

現状をまとめると、治療に中性子線を利用するものは、加速器の
近くか、実験原子炉を持っている所と共同で研究中の段階と
いう理解でいいと思いました。

で、本題のごんべさんに戻ると、中性子をちょこっと当てた
ぐらいで水素爆弾の起爆にはならない事は、e10goさん、芹沢さん
の言及の通りです。

でも、そもそもごんべさんの発言を読むと、「水爆」の定義が通常
と違う様なので、それを明確にして戴かないと、話が進みません。

899. かとう — March 2, 2009 @10:16:21

>寄付したい人
上で仮定で書いた事に対して、事実を述べてもらわないと
話にならないのですが。
<検証1>
「お金(=研究資金¥1億)を渡すときの、本人(=松藤民輔氏)の話に嘘があり」
*荒田先生に、お金が渡っていないので、確かに話に嘘があります。

ここは詐欺とは全然無関係。
上記に書いた通り、ただの契約不履行。

<検証2>
*実印は、設立した会社のお金を左右する重大な物です。
ここの部分ですが、この会社を設立したのは誰ですか?
1. 資本金の提供。
2. 代表取締役は誰か?
3. その他の取締役は?
4. 定款
たぶん、会社自体の設立が出来ていないでしょうから、1.2.3.は、
誰になる予定だったかでいいです。2.3.を聞くのは、責任の所在
と、その会社に荒田氏がどの程度関与しているかの確認です。
設立に漕ぎ着けてないのであれば、4.は無いとの回答でいいです。

で、会社の設立に荒田氏の実印の必要性がわからないため上記
の質問をしたのですが、別の事実から、
松藤氏(日本語の話ですが、名前の後ろに「氏」をつけるのは
正しくないです。本来、苗字の後ろのみにつく敬称です。)が、
荒田氏の実印を得る目的で、会社成立をでっち上げたというので
あれば、詐欺にあたる可能性はあります。
その場合、松藤氏が荒田氏の実印を得て、何か利益があるので
しょうか。
そこがわからないため、上記の会社の内実を把握したいのですが。

900. かとう — March 2, 2009 @11:14:14

寄付したい人
<結論>
最後の文言の通り、「詐欺が成立します。」になります。名誉毀損罪には当てはまらないことになりますが、如何でしょうか。

上記に書かれた事が事実である事の証明はあなたがしなければ
なりません。
「コシミズ氏が講演でそう言った。」「ブログに書いてある。
では、名誉毀損罪に定義されている、
-------------
刑法232条の2
(前略)事実の真否を判断し、真実であることの証明があったときは、これを罰しない。
-------------
を満たしません。
あなたが直接、荒田氏とその周辺の方の証言を押え、(もちろん、録音
等でもいいし、紙に書いてもらって署名してもらってもいいですが。)
松藤氏側の証言も同様に取ってきたのでなければ、真実であることの
証明にはなりません。

よって、上記を満たしていなければ、やはり名誉毀損は成り立ちます。
(ま、上のほうで書いてある、きくち氏の削除する宣言の所を、
法的に説明しなおしただけですが。)

Up901. ちがやまる — March 2, 2009 @11:11:52

被災者にそれらの疾患が多い、とか、増えている、とかいう「証拠」があればそれを示してください。まともに検討します。

どんな弱い証拠でもいいですが、「伝聞」(だれだれが増えていると言った)じゃだめです。証拠を示さないで他の人に信じろと言っても無駄です。
「寄付したい人」ご自身があまりお疲れなようでしたら、ご家族ないし医療機関・保健所等に念のため相談なさってみるのもいいかもしれません。

902. トンデモブラウ — March 2, 2009 @11:30:18

「水爆」と「健康被害」の因果関係を語る前に、
「水爆によるビルの制御解体」を知る手がかりは「大量のパウダー状の粉塵もしくは、それによる健康被害」だけなわけですか?
驚天動地の新兵器を全く誰にも気づかれることなくこっそりビルに仕掛けられたのに、いざ実行したあとバレバレなわけですね。
アホ満開の陰謀組織ですな。
例えて言うと、ナノ単位で精密な機動ができる機械を開発したのに、その機械でできることは、普通の縫い針に木綿糸を通すだけ、みたいな。
こういう陰謀論を信じる人たちの考える陰謀組織ってのは、笑い所が多すぎてちっともおかしくない。
残念ながら、ネタとしても0点。

903. ちがやまる — March 2, 2009 @11:32:38

あと、スレッド違いの余計な話ですが、
「アスベストは、中皮腫→肺ガン、」
これはなりません。肺がんは肺の上皮細胞から、中皮腫は(胸膜等の)間質細胞から生じ()、一般にアスベスト曝露から中皮腫の発生までの時間の方が肺がんより長くなります。

904. 技術開発者 — March 2, 2009 @11:30:05

こんにちは、皆さん。

とりあえずざっと、いろんな陰謀論を見てみると「WTCの粉塵では癌はおきない」みたいな議論が根底にあるみたいです。

単純なセメント粉塵では、塵肺とかの肺障害や気管支喘息などが関係づけられる訳ですが、なにせ、いろんな化学物質が使われているビルが、航空機燃料の燃焼であぶられて倒壊した際の粉塵ですから、粉塵以外にもいろんな化学物質が大気中にも存在したと思われますし、粉塵にも含まれていたと考えられます。

たとえば、衛生工学の世界では「ベンゼンは発ガン性物質であり、様々な癌や造血器障害や白血病を引き起こす」なんてのは常識なんですね。1950年代ですが、「ベンゼンゴム糊災害(またの名をヘップサンダル災害)」なんてのが起こって、その結果としてベンゼンはいわゆる有機溶剤から特定化学物質と指定が変わって、労働現場での使用が大きく制限されたりした訳です。

905. KOH — March 2, 2009 @11:55:43

寄付したい人さん,連日の確固とした確信に基づくご発言に敬意を表します.
そこで,相談に乗ってほしいのです.

誰だかが地球と火星の間を楕円軌道を描いて回っているティーポットが存在すると言ってるらしいのです!
それが気になって夜も眠れません.
私は存在しないと思うのですが,どうにも私の力では証明できないのです.
私はそれを信じたほうがいいのでしょうか?
Yes,Noとその理由について,ぜひご意見をお聞かせください.
よろしくおねがいいたします.

Up906. ジルベルト下大利 — March 2, 2009 @11:43:48

粉塵の成分が
50%:繊維質以外の素材と建築材の破片(この素材は高pHなので吸引すれば肺を痛める可能性あり)
40%:ガラスとその他の繊維質
9.2%:セルロース、おそらく紙とその他の事務用品から発生したもの。
0.8%:アスベスト

などと記されてから、"アスベストだけ"にこだわっているのは寄付したい人だけってことに気づいた方がいいですよ。
普通の電気設計者さんだって原因物質のひとつにアスベストを上げただけでそれだけで全て説明できるとは思われていないでしょう。

ところでWTC作業者が被曝したというのはJeff Renseが主張しているだけで、公式の発表はないのでしょうか?

宇宙ステーションに日本の協力で作られたという大きなレーザー機があります。建前上はミサイルを突き落とすためのものということですが、おそらく2012年の世紀末劇に使うためにアメリカが作ったのではないか。

宇宙ステーションとはおそらくISSでしょうが、ロシアがそんな都合の悪いもの(ミサイル撃墜を目的としても)を搭載するステーションの建設に協力するわけないというのがRenseには分からないようです。
そんな人間のサイトをリンクしているようなブログを純粋水爆使用の証拠として挙げられても苦笑するしかないですね。

907. KOH — March 2, 2009 @12:18:23

寄付したい人さん

>≪アスベストだけ≫で、【白血病、脳腫瘍、リンパ腫、骨髄腫】

そんな誰も言ってない話はいいじゃないですか.
ティーポットの話は確かに聞いたことがあります.

UpOwner Comment きくち  March 3, 2009 @00:51:06

「寄付したい人」氏のコメントを大量に消しましたが、そこにはティーポットの説明はありませんでした

Up909. 芹沢 — March 2, 2009 @12:17:42

>http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/%7Ekikuchi/weblog/index.php?UID=1211901606#CID1235961226Link

>(主として白血病、脳腫瘍,骨髄腫、非ホジキンリンパ腫等の癌など)

>WTC対応者に広範な肺機能障害が続いている

これは何かの冗談なんでしょうか。白血病、脳腫瘍,骨髄腫いずれも肺機能障害ではありませんよね。非ホジキンリンパ腫についてはよく知りませんが、リンパ腫ですから肺とは関係ない。

しかもさんざん「リチャード・コシミズのは証拠にならん」と言われ続けているのにまだ参照元として提示する。他を当たってきたと思えば陰謀論の巣窟たる阿修羅ときた。

宜しいですか、「客観的な」データというのは当該の論点について利害関係にない第三者からのものでなければ意味を為しません。9.11が純粋水爆により破壊されたとする証言を、そう主張する人物とその支持者から得たところで何の意味もないのです。あたかも被告が被告自身や身内の証言に基づき犯罪の不可能性を証明するようなもので、一笑に付されてお終いです。

で。
「純粋水爆を使うと長期間にわたり肺機能障害をもたらすパウダー状の大量粉塵が出る」という説についての説明はまだですか?
純粋水爆以外でもそれが生じ得るならば、純粋水爆が使われた証拠にはなりませんよ。
それと、リチャード・コシミズと荒田氏のどちらが正しいのかについての表明は?
お忘れでしたらhttp://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/%7Ekikuchi/weblog/index.php?UID=1211901606#CID1235869224Link をご確認下さい。

910. KOH — March 2, 2009 @12:26:24

>私が言っています。

はい? あの..言ったもの勝ちってことですか?
御無体な

911. 妄想撲滅 — March 2, 2009 @12:35:31

うわ〜、消されないと思ったら物凄い粘着ですね。

【白血病、脳腫瘍,骨髄腫、非ホジキンリンパ腫】って話も過去レスで何度も出てきてますよ。

きくちさんから、時間の無駄なので過去レスを読んでこいと言われているでしょ。終わった話を蒸し返すのは陰謀論者のいつもの癖で、そんなもんにつきあうのは面倒臭いのが、判らないようですね。

判らないから徹底無視とか言ってるし。

過去レスをよく読んでからにしないさいな。

NATROMさんのブログでもこの話で陰謀論者が粘着していて、あの時はコシミズ本人が書き込んでいましたね。

パターンも醜態ぶりもソックリだ。

Owner Comment きくち  March 3, 2009 @00:56:57

もちろん消すと言った以上、こちらの注文に応えない限り消すわけです。
「寄付したい人」氏は、ご自身が注文に応えていないのに、どうして「消されない」と思うんですかね。それとも、消されてもいいから書く、という方針なんでしょうか。
それにしても、短期間にものすごい数のコメントを書いたものです。消すほうの身にもなってほしいですが、それはそれとして、よくまあ同じことの繰り返しを延々と続けられるなあと、感服すると同時に不思議です。

Up913. トンデモブラウ — March 2, 2009 @12:41:18

議論(会話)も満足にできんのか・・・
あさっての健康被害にご執心のようですね。
 
ところで、私の質問はどうしてスルーなの?
『陰謀論は完全に論理破綻していますが、どうしましょう?』という結論でよろしいか?

Owner Comment きくち  March 3, 2009 @00:59:34

僕はその結論でいいと思いますけどねえ

915. ジルベルト下大利 — March 2, 2009 @12:35:29

>何が【白血病、脳腫瘍,骨髄腫、非ホジキンリンパ腫】を引き起こすのですか。アスベストもベンゼンも論理破綻しました。

それを言うなら純粋水爆はとっくに論理破綻してますよ。なんといっても存在していないんだから。
「論理破綻しました」と言うからには検証可能な証拠を挙げて否定してはいかがですか?

白血病の原因物質の一つとしてベンゼンの可能性は考えられますし、非ホジキンリンパ腫ならダイオキシンでしょうか?専門家じゃないので全ての病気についてどれが原因かを述べることはできませんし、本当に因果関係があるのかも明らかにされていません。

それ以前にどこまで事実でどこまで陰謀論者の思い込みかも分かりません。

Up916. ながぴい — March 2, 2009 @12:54:18

で、その新聞のどこに、それらの疾患が水爆やそれに伴う放射線、放射性物質によるものだと書かれているのでしょうか?
情報を捻じ曲げないでください。

WTCの粉塵中の有毒物質が原因だとしても、その因果関係をはっきりさせねば、
被害者の補償も救済もできないわけです。

専門家がきちんとした調査を行わなくてはいけないような事象に対して、
独善的な素人が脇からデタラメなことを言うのは許し難い行為だと思います。

Owner Comment きくち  March 3, 2009 @00:41:47

消してしまいましたが、「寄付したい人」氏が参考に挙げた新聞のURLはこれです
.........................................
●Lung Problems Persist for 9/11 Responders
 U.S. News & World Report, DC - Feb 5, 2009
http://health.usnews.com/articles/health/healthday/2009/02/05/lung-problems-persist-for-911-responders.htmlLink

Up918. ずくなし — March 2, 2009 @13:14:07

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1211901606#CID1235967032Link
>新聞にあります
【06年12月NYP :発癌者283人。死者33人 → 08年1月NYP :死者204人(主として白血病、脳腫瘍,骨髄腫、非ホジキンリンパ腫等の癌など)】

新聞過去記事探しましたがありません。
引用していただくなら引用元をお願いします。

919. DICE — March 2, 2009 @13:03:44

>大量のパウダー状の粉塵と健康被害(実例:【白血病、脳腫瘍、リンパ
>腫、骨髄腫】)を同時に満たす原因は何ですか。

同時に満たす原因は考えられません。

この質問の意図だと恐らく、

大量のパウダー状の粉塵→『核兵器の爆発』
健康被害→『放射能』

と結びつけてそれが原因だとおっしゃりたいのだと思いますが違います
でしょうか?

とりあえず私の見解は『考えられません。』とお答えしましたので、次は
私の質問にお答え下さい。

その核兵器を『いつ』『誰が』『どこに』『どの様にして』『どの様な意図で
』設置したと考えられるのかを論理的にお答え下さい。

920. 技術開発者 — March 2, 2009 @13:09:29

こんにちは、皆さん。

面白いなと思うのは、ニセ科学系の健康食品などでは、発ガン性物質が「これでもか」と取り上げられ、まるで身の回りのあらゆるものが発ガン性があるかのように喧伝される傾向にあるということです。例えば焼魚にはベンゾピレンが含まれていて、いろんな癌の元になるなんて話はよく使われる訳です。もちろん健康食品の宣伝では、「これだけ発ガン性の有害物にかこまれているのだから、この健康食品で防止しましょう」と続く訳ですけどね(笑)。

なんていうかな、同じニセ科学でも、健康食品を売りたい信奉者は、真っ黒にまで焼かない焼魚にすら発ガン性を認め、WTC系のニセ科学信奉者は、コントロールされない火災粉塵の中にすら「発ガン性物質はふくまれるはずがない」と思う部分がなかなか面白いです(笑)。

世の中に知られている発ガン性物質だけでも数百種類はあったと思うので、一つずつ「この可能性は?」とやって見ましょうか?例えば塩ビモノマーの可能性は、とかニッケル化合物の可能性は、とやっていくと幾らでも続けられるんですね。

921. 芹沢 — March 2, 2009 @13:07:18

大元のアレな話題はまあ置いておくとして。

癌の「潜伏期間」って何ですかね。発癌性物質は細菌やウィルスと違って「拡散のために一定期間潜伏の後発症」なんてことはしないわけです、なにしろ単なる物質ですから。
すると潜伏期間、つまり因子の曝露から発症までの時間差というのは単に強度的な問題に過ぎないのではないかと。因子がごく微量ならば癌細胞が発生してもごく少量であるため自覚的症状となって現れるまでに時間がかかる。しかし多量曝露すると同時多発的に多量発生し短期間のうちに発症するようなこともあるのではないかと思うんですが、どうなんでしょうね。

仮にそのように作用するのであれば、アスベスト+コンクリートやガラスなどの粉塵+熱変性した様々な化学物質に晒された人が短期間のうちに癌を発症したとしても別段不思議はないように思われます。
まあそもそも、12月時点での死者数と1月時点での死者数を比較しているだけなので、内訳見て特定の癌が有意に多いなどとするデータを示してるわけでもなさそうですね。

922. shimix — March 2, 2009 @13:21:43

>寄付したい人 ― March 2, 2009 @13:00:27
>>なんといっても存在していないんだから。
>
>【白血病、脳腫瘍,骨髄腫、非ホジキンリンパ腫】は存在します。

すごい曲解ですね。#936を素直に読めば存在しないのは「純粋水爆」だと読めるハズなのに・・。

>アスベスト、ベンゼンだけに限定しようとねじ曲げたのは誰ですか。

誰も限定しようとはしていません。様々な要因があるだろうということで考えられる物質については書いていますが、「原因はこれ【だけ】」などとは誰も書かれていないと思います。

とにかく寄付したい人さんが日本語をまともに理解できないことだけはじゅうぶんにわかりました(食傷気味です)。

Up923. KOH — March 2, 2009 @13:28:43

> 私が言っているのに、「誰も言っていない」と表現なさったのです。

そんな,「何時,何分,何秒,どこの誰..」みたいなレベルまで落ちないでくださいな.

『あなた以外に』誰も言っていない,に決まってるじゃないですか.

で,「私が言ってるんだから」にどれだけの意味がありますか?
ティーポットの件はそれをお訊ねしているようなものなんですが.

ま,先に多くの宿題が出ているようですからこれ以上コメント欄を汚さないよう静観します.

924. ジルベルト下大利 — March 2, 2009 @13:29:37

>>なんといっても存在していないんだから。

>【白血病、脳腫瘍,骨髄腫、非ホジキンリンパ腫】は存在します。

私は「それを言うなら純粋水爆はとっくに論理破綻してますよ。なんといっても存在していないんだから。」と、純粋水爆の実在を否定しているのですが、ちゃんと文章を読んでいますか?

925. 寄付したい人 — March 2, 2009 @13:34:58

ジルベルト下大利 様

何が【パウダー状の大量粉塵】と【白血病、脳腫瘍,骨髄腫、非ホジキンリンパ腫】を同時に引き起こすのですか。なぜ、この点を徹底無視するのですか。

Up926. ずくなし — March 2, 2009 @13:45:17

寄付したい人様

リンク先を読みますと、多くは航空燃料由来のベンゼンなどによるのではないかと推測されていますが、裁判になっており、因果関係の立証までは話が出ていません。

増えているのは確かです。

原因不明なのも確かです。

パウダー状の大量粉塵が原因とは書いてありませんでした。また、幾つかの疫学的な学術論文の概要だけかいつまんで見ましたが、そちらにも疾患が広がっている事は出ておりますが、因果関係についての言及があるものはございませんでした。

これらの因果関係について断定するのは無理と判断しました。

927. 技術開発者 — March 2, 2009 @13:47:59

こんにちは、みなさん。

もともと、消防士という仕事が、ある種の癌り発生率が高い仕事だという研究もある見たいです。
http://healthnews.uc.edu/news/?/3750Link

928. ずくなし — March 2, 2009 @13:48:45

学術論文→学術記事
間違えました訂正します。

929. かとう — March 2, 2009 @14:18:11

>妄想撲滅さん
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1211901606#CID1235920447Link
ここにある通り、詐欺呼ばわりを解決しない限り消す前提ですよ。
まあ、消されるまでは議論しててもいいと、きくち氏はおっしゃって
ますので構わないのですが、後から来た人にわかるように、
突っ込む対象を引用しておく方がいいと思います。

930. 妄想撲滅 — March 2, 2009 @15:48:11

かとう様、ご指摘ありがとうございます。

後学のためにも、そうします。

931. ずくなし — March 2, 2009 @16:02:48

寄付したい人様
「パウダー状の大量粉塵」の生成については私は語る立場にいません。
ただ現時点でいえることは、【パウダー状の大量粉塵】と【白血病、脳腫瘍,骨髄腫、非ホジキンリンパ腫】の間の因果関係は確認されていないという事です。
お示しいただきましたリンクには同じ記事が多かった為、航空燃料由来のベンゼンが原因である事が複数回指摘されています。全ての記事には【パウダー状の大量粉塵】との関係を示唆する事柄はございませんでした。

あれらの記事やあなたの仰ることからだけではこれ以上は推測ではなく予断による思い付きになりますので、申し訳ないですが、公式発表も含め事実関係に当たられることをお奨めします。

なお、新聞記事はある意味予断によるバイアスがかかる場合が往々にしてあります。ご指摘いただきましたリンクについてて一つないしは極少数の元データによる記事と思われますので、軽々に判断は下せないことも申し添えておきます。

Up932. DICE — March 2, 2009 @16:11:21

参考までに…

ド下劣妨害工作記念館
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/2092/12249962004/Link

933. かとう — March 2, 2009 @15:43:47

>寄付したい人
>松藤氏が自身のブログで「僕が設立した。」と述べています。

>登記簿をみれば判るでしょう。

>え?松藤氏は「10月1日に設立した」と言っていますけど。

>松藤氏が周囲への説得材料として信憑性を高めるために荒田先生の実印
>を必要としたのでしょうか。私も判りません。

>松藤氏は、品川のホテルでの自身の支持者から聞かれて口を濁しまし
>たよね。さて、どんな目的だったのでしょうか。私にも判りません。

>それは、当事者である松藤氏とコシミズ氏に聞いてください。おそら
>く荒田先生は、コシミズ君を通してくれと仰るでしょうから。

これでは全然話になりません。

私が、
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1211901606#CID1235960054Link
で、刑法の条文を上げた通り、事実である事を、「あなた」が
証明する義務があり、それをしない限り、あなたが名誉毀損罪です。
あなたが、事実である証拠を入手するまでは、ブログ等の
公の場所での詐欺呼ばわりは止めて下さい。

934. ずくなし — March 2, 2009 @16:20:42

寄付したい人様

>存在を否定すると言うことですか。

あることとそれがなぜ出来たのかを語ることは同義ではございません。
娘や息子になぜ君が生まれたのかを語ることと、彼らがこの世界に存在する事は別の事です。不幸にも父も母も亡くなられている場合はその子供の存在を否定されますか?

>>「パウダー状の大量粉塵」の生成については私は語る立場にいません。

>存在を否定すると言うことですか。

私の疑問はあなたが新聞に載っているという事を言ったのにリンクすらないので、お聞きした事です。全ての人間があなたと同じ疑問を共有しているわけではございませんし、共有する義務もなく、共有する必要もありません。疑問にお答えいただきましたことについて感謝いたします。よってそこに書かれていた事について、私が理解した事を書き込ませていただきました。

>>因果関係は確認されていない
> これは、ベンゼンやアスベストも同じですが、皆さんがこちらを殊更に強調するのは何故なのですか。

私は記事に書かれていた事を読んでそう理解いたしました。違いましたらご指摘ください。書かれていないことを勝手に書き加えて理解するのは、情報のリテラシーとして非常に不味い事と思います。
もしベンゼンやアスベストと【パウダー状の大量粉塵】を同等に扱えと仰るのでしたら、それら全てと【白血病、脳腫瘍,骨髄腫、非ホジキンリンパ腫】の間の因果関係は確認されていません。確認されたという情報をお持ちでしたらよろしくお願いします。
幾つかの学術記事も当たりましたが、それに言及したものはありませんでした。

Up935. ちがやまる — March 2, 2009 @16:28:59

とりあえず寄付したい人さんご紹介の2009年の記事から、ニューヨーク市の健康問題のページへのリンクがあります。
ここの中に、WTC事故とそれ以降に粉じんをはじめとする有害因子に曝露した可能性のある人々の健康調査と現在までの成果について説明があるようですので、興味のある方はまずここから見ていくのがいいと思います。
http://nyc.gov/html/doh/wtc/html/registry/registry.shtmlLink

寄付したい人さんご紹介の記事の最近のものはこれらの調査の経過に関わる話のようです。途中経過とはいっても、消防士の調査でも対象者は約1.5万人、他の調査でも数万人規模を対象にしていますから、事故とは関係なくがんで亡くなる方は出てきます。どういう状況で曝露したか、曝露した人はどんな人であったか(若い人より年をとった方ががんになりやすいでしょう)などをを考慮してはじめて信頼できる結果が出ます。
閉塞性肺疾患や外傷後ストレス障害などすでに結果の一部が出てきているものもあるようですが、それらの比べれば頻度の低い造血系の腫瘍に関してはそのような検討に必要な発生数を得るまで今後まだ何年も待たなければならないでしょう(私は検出力の検討までしてはいませんが)。

そのようなことから、現段階で造血系のがんになった(あるいはそれで亡くなった)方が出ているとしても、それが事故のためであるということはできないと思われます。
私は記事のすべてを見たわけではありませんから、はっきりとWTC事故によるがんが増えている、という事を示す証拠を扱ったものがありましたら、「その記事だけ」をご紹介ください。

放射線への曝露は、事故時点でそのような可能性を示す状況があったか、急性の放射線曝露障害でもあったか、いずれかを示すような証拠でもない限り、現在知られている健康影響から存在を推しはかることはできないでしょう。

936. disraff — March 2, 2009 @16:58:39

他人を「自分でろくな根拠も示せないのに」詐欺師呼ばわりしておいて、詳細は「コシミズに聞け」では話にならない、と言ってるんです。

「あなたが」詐欺であると言っているのだから、立証義務は他でもないあなたにあります。なお何度も繰り返しているように、動画だのは証拠になりません。警察に提出できるレベルの証拠を出しなさい。

それができないなら、名誉毀損罪が成立します。そのつもりで覚悟しておくように。

937. かとう — March 2, 2009 @17:01:14

>寄付したい人

一番下に刑法の230条、231条の2の1項(以下は略)を引用して
おきます。

>コシミズ氏に聞いてください。
これでは話にならないのです。
ここのブログで、詐欺呼ばわりしたのは、「寄付したい人」です。
よって、名誉毀損罪に問われるのは、「寄付したい人」です。
「寄付したい人」が、真実である事を証明した場合のみ、
罰しないとされています。(引用した刑法の条文参照)

その為、ここで指摘している人(きくち氏とか、かとう)に、
自分で○○さんに聞いてください。などという発言は通用しません。
それを証明するのは、「寄付したい人」以外の誰でもないのです。
その為、必要な人の証言を求めるのも「寄付をしたい人」以外には
ありえません。
また、ブログなんて証言の証拠になりえないので、書面に自書署名
がある形で取ってきてくださいと言っているのです。

それさえ理解出来ないのなら、最初のきくち氏の言う通り、
「詐欺云々の発言は、詳細未確認のため撤回します。」と
ここで宣言してください。
そうして、きくち氏が手間ながら、適度に処理(不適切部分のみ消
すことは出来るんですか?丸ごと削除しかない?)した後、
告訴権者にねんごろに、告訴しないようにお願いしてください。


(名誉毀損)
第二百三十条 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
2 死者の名誉を毀損した者は、虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ、罰しない。

(公共の利害に関する場合の特例)
第二百三十条の二 前条第一項の行為が公共の利害に関する事実に係り、かつ、その目的が専ら公益を図ることにあったと認める場合には、事実の真否を判断し、真実であることの証明があったときは、これを罰しない。

938. ちがやまる — March 2, 2009 @17:38:35

#943.あたりにあった 芹沢さんの「がんの潜伏期間」latent periodは、化学発がんでも、曝露があって細胞の遺伝子に変異が生じた(と推測される)時点から、変異が集積し、やがてその子孫(というより遠い姉妹とでもいうか)が「がん」細胞となりそれが相当数に達して診断で発見されるか症状となって現れるまでの期間をそのように呼びます。

具体例をすぐ挙げよといわれても困りますが、曝露量が大きくなるほど発症までの時間が短くなるという一般原則というか大まかな傾向はいろいろな物質についてあったと思います。アスベストによる肺がんが化学発がんなのかはわかりませんが、ふつう20年かかるといわれているものが10年程度より短くなるとはちょっと考えられません。が、全くあり得ないともいえないと思います。

Up939. プリゴロタ — March 2, 2009 @19:14:34

寄付したい人さんのコメントですが

▼以下引用▼
菊池誠 様
>主張者(=リチャード氏)が科学的知識も常識も持ち合わせていないと判断してかまわない
 そのリチャード氏の支援を荒田先生は受けました。11月1日の対談動画で「荒田先生は、普通の科学者より理解している。」と評価されました。つまり、リチャード氏は科学的知識を持ち合わせていることになります。コシミズ氏への誹謗・中傷は、荒田先生への誹謗・中傷につながってきます。菊池誠先生は、荒田氏を誹謗中傷したという解釈でよいですね。
▲引用ここまで▲

これもひどいなぁ…

.螢船磧璽瓢瓩蓮峭單沈萓犬蓮普通の科学者より理解している」と評価した。
菊池氏は「リチャード氏は、科学的知識も常識も持ち合わせていないと判断してかまわない」と書いた。
´△茲蝓峙特啝瓩蝋單鳥瓩鯣韜鄰羹した」という解釈でよい。

どんな三段論法ですか(苦笑)

いやまあ、それ以外の発言も凄いのですが、必要条件と十分条件の区別が出来ない「某血液型信者」様を思い出してしまいましたf(--;

940. zorori — March 2, 2009 @19:59:14

うわあ〜
【パウダー状の大量粉塵】と【白血病、脳腫瘍,骨髄腫、非ホジキンリンパ腫】
が襲ってくる・・・・

・・・・何が私の【非ホジキンリンパ腫】を引き起こすのですか。

私の主治医も原因は説明出来ませんでした。説明出来なかったので、純粋水爆しかあり得ません。
で、どこで、純粋水爆に被爆したかが問題ですが、思い当たるフシがあります。
数年前に近所で火事がありました。パウダー状の大量粉じん(煤ともいう)が火の粉と共に舞い上がっていました。多分、純粋水爆による放火に違いありません。保険金詐取の陰謀ですよ。・・・・

妄想してみました。

941. 通りすがりのサバタイ夫人 — March 2, 2009 @20:17:56

ただの通りすがりですが。

私も昔、専門職でしたが素人のお客さんの知ったかぶりには何度も泣かされました。
必ず結果は素人さんが恥をかくものです。

菊池さんがどのような方かは知りませんが、陰謀論者が胡散臭く思われ、そういうレベルで扱われるのは社会の常識です。

そういう自覚がまるでないのでしょうか。
独立党の方々は荒田先生から直接お話しを聞いた事はありますか?
コシミズ氏というフィルターを通して知っているような気になっているだけではないですか?

942. トンデモブラウ — March 2, 2009 @20:46:51

このトピ、もうじき消えてしまうパウダー粉塵マニアのせいで重いよぉ・・・

Owner Comment きくち  March 3, 2009 @00:35:37

「寄付したい人」氏はこれまでのコメントで"白血病、脳腫瘍,骨髄腫、非ホジキンリンパ腫"と43回書かれました。その執念には感服しますが、常軌を逸しています。
これはもう論理とかそういう問題じゃないですね。
リチャード・コシミズ支持者の典型なのでしょうか。

詐欺問題についてきちんとしてくれないので、ほとんど消してしまいましたが。
「寄付したい人」氏は自分の見解を披露すれば僕の注文に答えたことになると誤解していたようですが、そんなことは言っていません。荒田先生に確認する(ことを明言する)か撤回するかの二者択一ですから、ご自分の見解を書いたってどうにもならんのですよね。もちろん、リチャード・コシミズの見解を書いてもだめです。

簡単な注文なのに、なんでダメなんでしょうね。前回と同じです。

Up944. YMN — March 2, 2009 @21:16:32

#839 妄想撲滅さん
>私が常々疑問に思っているのは、コシミズ氏が主張するように911のときに、常温核融合で起爆するマイクロニュークが使われたなら、常温核融合は完成された技術だったはずで、コシミズ氏はそれをよく知っていた訳ですよね。
>
>ではなぜ、荒田先生の公開実験のような初歩的ともいえるものに、あれほど大騒ぎしたのかということなのですよ。
 
 そうですね、金星人を信じ込んでいるアダムスキー信者が火星人を信じたりするのはありがちなことで不思議はありませんが、この場合は選択肢として両方というのはありえないはずです。
精神構造が分りませんが、細かいことは気にしないということでスルーして平気でいられるのでしょう。
 
 パソコンの前にへばりつきバッタバッタと論敵をなぎ倒しているつもりと思われますが、減らないどころかむしろウンカのごとく新手まで出てきて、無駄な努力であることにそろそろ気がついても良さそうなものです。
何も考えずにパコパコ書き込むスタイルを止めて、量より質ということで、(せめて3分でも)少しは考えてから書き込むようにするだけでも、ずっとまともになることでしょう。

945. NiKe — March 2, 2009 @23:05:28

「寄付したい人」さんは、松藤氏を名指しで「投資詐欺師」と言い切りました。また、松藤氏が荒田吉明さんに1億円の資金提供を約束したのに破った、とも言いました。

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1211901606#CID1234427684Link
「荒田吉明先生に棄て台詞をはいた投資詐欺師の松藤民輔氏」

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1211901606#CID1234657777Link
「民輔は、1億の研究資金の約束不履行した」

このどちらについても、未だに撤回されていません。
このまま撤回しないのであればきちんとした根拠や情報源を呈示して下さい。

946. ながぴい — March 2, 2009 @23:46:08

お、消えちゃいましたね。

ところで、
よく考えたら、(いや、よく考える必要はない)
陰謀論に登場するのは、WTCの南タワーと北タワー、そして第7棟の倒壊ですね。

水爆が3つも爆発したというのでしょうか?
陰謀論者さんはなんも考えてないんだと思います。

947. エウリピデス — March 3, 2009 @00:13:22

再度紹介します。

リチャード・コシミズをまだまともな事を言っていると思っている人は、常温核融合なんか議論する前に、以下のHPを読んでからにしようね。告発暴露記事として、あんまり面白いので繰り返し紹介します。

リチャード・コシミズは、911テロを小説にした本を書いたそうです。「小説911」2000円、寄付したい人は、10冊ぐらい買えよな。

ところで超小型水爆だとしたら、1個で、WTC南タワー、北タワー、WTC7、まとめて3棟ぐらい吹っ飛ばせると思います。

*******************************************

[情報統合思念体]


妄想撲滅シリーズの総括
http://tamagodon.xrea.jp/diarypro/diary.cgi?no=20Link

リチャード・コシミズ氏の悪意
http://tamagodon.xrea.jp/diarypro/diary.cgi?no=21Link

リチャード・コシミズ氏と独立党の手口
http://tamagodon.xrea.jp/diarypro/diary.cgi?no=19Link

リチャード・コシミズ氏の欺瞞
http://tamagodon.xrea.jp/diarypro/diary.cgi?no=18Link

どのようにしてcrack氏が工作員認定されたのか? 2
http://tamagodon.xrea.jp/diarypro/diary.cgi?no=17Link

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