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2009年2月26日記載 |
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コストダウンは大いに結構だが安全管理までダウンするな |
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飛行機は最も安全な乗り物である。今年に入りアメリカ、ブラジル、トルコで立て続けに死亡者が出る事故が発生、安全神話が崩れつつある。
飛行機という乗り物に搭載している様々な部品は仮に飛行中故障しても常にバックアップできるよう様々な細工が装置に搭載されており、トラブルが同時に複数発生しない限り、墜落という最悪の事故は起こらないような技術が結集されている。
ノースウエスト航空機の乱気流事故は想定の範囲内だが、直近で発生したトルコの着陸失敗事故の原因は現時点詳細は不明も、飛行中にエンジンが落下して墜落したとの情報があり、素人的に考えてもどうしてそんなトラブルが発生したのか理解に苦しむ。
ボンバル機の両翼の着氷による墜落事故は、着氷リスクについては当然ながら航空機業界の常識だった。なのにそのことが原因で墜落がなぜ発生したのか。このままでは飛行機そのものの安全神話が崩れる非常事態だ。
幸い日本の航空会社ではボンバル機の前方車輪が出ずに胴体着陸した以降、大きな事故はないが、管制官の指示の勘違いなどで滑走路上でのヒヤリ事故まで含めると残念ながらゼロではない。
わずか一部の者の怠慢によって、普段から安全管理に徹底して汗を流している関係者の方たちまで不信感が広がってしまうのは非常に残念だ。安全にやりすぎという概念はない。そういった意味で航空関連の安全管理は素人的にも他の分野と比較しても過剰と思うほど本当に徹底されている。
昨今、航空機業界はコストダウンによる厳しい経営を強いられている。そんなコストダウンが安全を脅かすようでは本末転倒である。今一度、世界レベルで航空業界は引き締めてもらいたい。 |
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