グアム移転協定について見解を述べる岡田民主党副代表=1日、那覇市内のホテル
来県した民主党の岡田克也副代表は1日、琉球新報のインタビューに応じ、「在沖米海兵隊のグアム移転に係る協定」の国会審議への対応について「党として手続きを踏んで議論する」とした上で、「(普天間飛行場の)辺野古移設を前提とするところがある。われわれの考え方は県外への移転であり、相いれないことがあることも事実。そこも踏まえて議論したい」との認識を示した。
民主党の「沖縄ビジョン2008」では、普天間飛行場について「県外移転を引き続き模索し、戦略環境の変化を踏まえ国外移転を目指す」としており、普天間辺野古移設を「パッケージ」(一括実施)とする協定に疑問を呈した形だ。
政権交代が実現した場合の協定の取り扱いについて「政権が変わることは、いろいろなことが変わること。(協定が)できたからといって、それを大前提にしなければならない、ということではない」と指摘。普天間移設問題や、日米地位協定も含めた日米同盟の在り方について両国間であらためて議論すべきだとの考えを示唆した。
次期衆院選の政権公約(マニフェスト)に普天間県外移転を盛り込むかどうかについては「マニフェストの議論はこれから。県外移転は以前からの党の方針であり、変わることはない」と述べた。
次期衆院選沖縄1区で、党本部が決定した現職・下地幹郎氏(国民新)の推薦に県連が反発していることに「現時点では党の方針が変わることはない。互いの信頼感を増す努力をしてほしい」と述べた。社民公認と競合する沖縄3区でも「目指しているのは政権交代。互いが分裂してはかなわない」と、一本化が必要との認識を示した。
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