いや〜オーバーなタイトルですねえ、秘話というほどのものじゃないんですがね…。
十年さんの“お菓子の家”は本当にあった建物を描いたのです、というお話です。
私は京都市内の観光名所にはあまり興味がなく、ごく普通の街中をぶらぶらするのが好きなんです。
和風と洋風が混ざりあって独特の趣を持つ家やお店などを見つけた時に思います。
”おお、これが京都ぞ!”と。
ある素敵な美容室を見つけた時はかなり感動しました。
それは京都らしい黒塗りの壁の和風建築の小さな店だったんですが、
黒い看板にひらがなで…
ぴんく
と、ピンク色で書かれていました。横に小さく”美容室”と添えて。
もし下手なやり方をすれば悪趣味にもなりかねない、ミスマッチの見事な成功例だと思いました。
京都の粋なセンスを見せてもらった気がしました。
あ、十年の”お菓子の家”のモデルとなった建物の話でしたね。
そうです、その建物には、美容室ぴんくを見つけてから程なく出会いました。
ミントグリーンの壁、さりげない洋風の玄関ポーチ、二つの窓…。
冬だったので薔薇はありませんでしたが、初夏であればもしかしたら、
砂糖漬けチェリーのような薔薇が咲いていたのかもしれませんね。
でもその看板には意外な名称が書かれていました。
○○○○保健所
なんと素敵な保健所だったでしょう!
多分、分室だったのでしょうね。小さな小さな保健所でした。
そこにも何だか京都らしさが、普通の京都らしさが溢れてるようで、私はすごく感動したものです。
そうなんです。
十年の“お菓子の家”は、京都で出会った素敵な保健所だったんです。
…でも木造だったから、今はもうないでしょうね…。
十年の家のほうは、しぶとくしぶとく頑張ってますけどね。
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皆様、コメントをありがとう!
確かに十年のお菓子の家に住んでみたいものですよね〜。
でも犯罪が多くなってきた今日では、住みたいと言うより、
ディズニーランドのようにパーク内にさりげなくアトラクションとして存在してればなあ…なんて夢を見たりします。すごくすごく贅沢な夢ですよね。
でも夢見るのは楽しいです〜。