「あなたの腎臓だいじょうぶ?」―慢性腎臓病シンポ開催
自覚症状がないまま進行し、本人が気付いた時には人工透析か腎臓移植を選択するしか道が残されていないとされる慢性腎臓病(CKD)について広く知ってもらおうと、厚生労働省は3月13日午後1時から、東京都品川区のゲートシティ大崎で「慢性腎臓病(CKD)シンポジウム〜あなたの腎臓だいじょうぶ?〜」と題するシンポジウムを開催する。参加費は無料。
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慢性腎臓病は年々増加傾向にある。厚労省によると、慢性腎臓病がさらに悪化した「腎不全」による死亡は日本人の死因の第8位を占めており(2006年度)、腎臓の機能に異常がある患者の治療や早期発見が進んでいないことが問題となっている。
07年末には約27.5万人が透析療法を受けるなど、国民の健康に重大な影響を及ぼしている慢性腎臓病は、発症から進展に生活習慣がかかわっており、生活習慣の改善や薬物療法などによって進行の予防が可能な疾患になってきている。しかし、その重要性が十分に理解されていない状況にあるという。
そこで、毎年3月の第2木曜日に開かれる「世界腎臓デー」に合わせ、慢性腎臓病に関する正しい知識などを国民に幅広く情報提供することを目的にシンポジウムを開催する。対象者は、一般400人程度。
シンポジウムでは、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の槇野博史教授が慢性腎臓病について講演するほか、総合病院聖隷浜松病院で腎臓内科部長・腎センター長を務める磯崎泰介氏が、地域における腎疾患予防への取り組みを紹介。また、東京歯科大市川総合病院角膜移植センター長の篠崎尚史氏が「CKD患者のQOL向上のために〜腎移植拡大に向けた取り組み〜」と題して講演する。
参加希望者は、ファクスまたは電子メールで申し込む。
詳しくは、厚労省のホームページ、
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/jinshikkan/090313-1.html
または、社団法人日本腎臓学会のホームページで。
http://www.jsn.or.jp/
更新:2009/03/02 10:45 キャリアブレイン
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