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臨床研修:短縮案をほぼ了承 厚労省医道審

 厚生労働省は2日、新人医師に義務付けられている臨床研修の見直し案を、厚労省医道審議会医師臨床研修部会に示し、大筋で了承された。10年度から研修期間を2年以上から実質1年程度に短縮する。新設する都道府県別研修医の募集定員の上限について、目安のために今年度実績に基づき初試算すると、全国で約9900人になると公表した。一般の意見を募り、4月に省令改正する方針。

 見直しは、都市部への研修医の集中を防ぎ、専門的な診療を長期間学び現場の担い手になることで、医師不足を解消するのが狙い。7診療科あった必修科目を、内科(6カ月以上)▽救急(3カ月以上)▽地域医療(1カ月以上)と3診療科に削減。研修病院の指定基準も「年間入院患者3000人以上」--などとした。

 募集定員の上限値では、(1)人口分布(2)医師の養成状況(3)地理的条件--などに基づき算定した。全国で計9911人で、東京都(上限値1287人)や神奈川県(同538人)、大阪府(同552人)、京都府(同247人)、福岡県(同391人)の5都府県で今年度の実際の採用数が上限値を超えた。厚労省は10年度の実施に向け、さらに精査する。【河内敏康】

毎日新聞 2009年3月2日 21時56分

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