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「おくりびと」のロケ地が人気 山形庄内地方に受賞効果

2009年3月1日 17時33分

 映画「おくりびと」の撮影で使われた銭湯を撮影する観光客=2月26日、山形県鶴岡市の鶴乃湯

写真

 米アカデミー賞外国語映画賞を獲得した「おくりびと」の舞台、山形県庄内地方でロケ地を訪ねる観光客が急増。現場をツアーに組み入れようとする旅行会社も次々現れ、映画にちなんだ商品が大売れとなるなど“受賞効果”に沸いている。

 俳優本木雅弘さん演じる主人公が旧友に再会するシーンなどで使われた鶴岡市の銭湯、鶴乃湯。

 番台に立つ三谷享子さん(67)は「撮影話があったのは経営難で閉店を考えていたころ」と言うが、今では観光客がのれんの前で記念撮影し、他県からわざわざ入浴に訪れる人もいる。三谷さんも「映画をきっかけにいろいろな出会いがあった。もう少し頑張ろうと思います」。

 ロケ地の情報提供など撮影に協力した酒田市の特定非営利活動法人(NPO法人)「酒田ロケーションボックス」には、受賞直後から「ツアーを企画したいので撮影地や付近の名所を教えて」と、旅行会社20数社から問い合わせが相次ぐ。

 映画で葬祭下請け会社とされた建物の写真をラベルにした純米吟醸酒「おくりびと」も好評だ。

 昨年11月にお歳暮などの贈答用に発売したが「葬式がテーマでは縁起が悪い」と当初、売り上げは伸びなかった。受賞後は販売元の池田屋酒店(酒田市)に続々と注文が入る。受賞のお祝いムードにあやかり、誕生日や送別会の乾杯に使うケースも増えたという。

(共同)
 

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