【社会】2寺院の仏像盗も認める 建仁寺仏像盗容疑の社長2009年3月2日 21時19分
京都市東山区の建仁寺で仏像が盗まれた事件で、京都府警捜査3課は2日、会社社長阿部逸男容疑者(59)=三重県四日市市=が、東寺(京都市南区)と毘沙門堂(同市山科区)からも仏像を盗んだことを認める供述をしていることを明らかにした。 捜査3課は、阿部容疑者の自宅から東寺と毘沙門堂の被害品とみられる2体を含む仏像21体のほかに、掛け軸や骨董品など約20点を押収し、裏付けを進めている。 同課によると、阿部容疑者は骨董収集が趣味で月に一度は京都に通っており、仏像を物色し盗みを繰り返していたとみている。建仁寺の仏像については「立派な観音様で家で拝みたいと思った」と話している。 昨年12月19日夜には、金戒光明寺(同市左京区)のお堂に上がり込んでいるのを寺の関係者に見つかり、警察に通報される騒ぎを起こしていたことも判明。川端署員が事情を聴くと、「リストラされてうろつき、たまたま寺で寝てしまった」と説明したため、そのまま帰したという。 阿部容疑者は、1月31日午後3時50分ごろ、建仁寺の方丈に侵入し、「木造十一面観音座像」を盗んだとして逮捕された。 (共同)
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