(CNN) 米東部メーン州の人口わずか4500人の町バッサルボロに2月末、ウェイトレスもウェイターもトップレスで働く喫茶店がオープンした。不況の嵐を吹き飛ばすかのような盛況ぶりで、開店して1週間足らずで常連客がつき始めたという。
グランド・ビュー・トップレス・コーヒー・ショップを開いたドナルド・クラブツリーさんによると、店員がトップレスという計画には難色を示す人も多かったという。しかし、町の許可を得て開店。大勢の客が詰めかけた。
ウェイトレスとウェイターの求人募集には、近ごろの失業率上昇を反映して150人以上の応募があった。クラブツリーさんは10代の若者は雇わないと決め、フレンドリーでどのお客にも公平に対応できる点を基準に、女性10人、男性5人を採用した。ほとんど全員が、過去数カ月以内に職を失っていた。
採用されたエルビス・トンプソンさんは、元レストランのコック。「仕事が見つかって本当によかった」と話している。また、ジンニ・ラブリーさんは、ここで採用されるまでにいくつかのレストランに応募したが、どの店でも経験不足を理由に不採用となっていた。「仕事に就けて、本当に本当にうれしい」と喜んでいる。
お客も楽しんでいるようで、チップもはずんでいる。あるウエートレスは、コーヒー1杯を給仕して、100ドルのチップを受け取った。どの店員もたいてい、1テーブルで30ドルのチップを得ているという。
客層も広く、特にカップルや女性客が目立っているという。
クラブツリーさんは「経済状況が悪くて、みんな何かを失っているが、ここに来ると楽しいようで、すぐにまたやってくる。みんなが笑顔になるのは嬉しいね」と話している。