2009年3月2日 13時29分更新
全国4位の大きさを誇り、発掘が可能な古墳としては全国最大の岡山市の造山古墳で、1日から発掘調査が始まりました。
岡山市の新庄下にある造山古墳は、5世紀前半に造られたと考えられている前方後円墳で、最も長いところがおよそ360メートルと全国4位の大きさを誇ります。
こうした大規模な古墳のほとんどは宮内庁が管轄する天皇陵で立ち入りが出来ませんが、造山古墳は岡山市が所有しており、発掘が可能な古墳としては全国最大です。
発掘調査は、岡山大学大学院の新納泉教授のチームがあたり、初日の1日は、学生ら20人余りが古墳の丘の周りの2か所で土の表面の草やごみを取り除きました。
このあと、チームのメンバーは、地図上で決めた発掘地点が、現地のどの部分にあたるのかを、人工衛星を利用して位置を知らせるGPSで調べ、杭を打っていきました。
今回の調査は1か月間にわたって行われ古墳の周囲に格式の高さを示す壕が巡らされているかどうかやはにわなどの副葬品があるかなどを調べることにしています。
新納教授は「調査によって造山古墳がつくられた細かい年代を特定するなどその実態を明らかにしたい」と話しています。