岩手県立山田病院 内科医不在の恐れ 常勤医が異動岩手県立山田病院(60床)で1人しかいない内科の常勤医が今月いっぱいで、他病院に異動することが1日までに決まった。内科医不在の事態を避けるため、県医療局は県立中央病院(盛岡市)など他病院から応援する方向で対応に追われている。異動するのは40代の消化器内科医。派遣元の岩手医大の人事で、県立大槌病院(121床)に移る。 岩手医大人事は、大槌病院の常勤内科医3人(いずれも消化器内科医)のうち1人が退職するのに伴う対応。近くの県立釜石病院には消化器内科医が1人しかおらず、釜石市内からの受診者も多いことから補充が必要と判断したとみられる。 山田病院で内科医が不在になれば、入院患者受け入れも難しくなるが、「岩手医大からの派遣は医局の医師不足もあって難しい」(県医療局)。近くの県立宮古病院も医師不足に直面し、応援できない状況という。 このため、医療局は中央病院から医師を応援に出す方向で検討中。ただ中央病院は釜石病院に消化器内科医を応援派遣するなど、人的余裕がどの程度あるかははっきりしていない。 医療局は「何とかしようと思っているとしか言えない」と説明している。
2009年03月02日月曜日
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