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ストレス感じたらご確認…緊張状態で男性ホルモン低下

EDタチのいい話、悪い話

 仕事に追われ日常的に感じている強いストレスは知らぬ間に“男のタチ”を悪くさせる。男性ホルモンの分泌や勃起・射精のメカニズムに非常に密接に関係するからだ。

 「体内のアンドロゲン(男性ホルモン)とコルチゾール(ストレスホルモン)の値はシーソーの関係にある」と説明するのは、札幌医科大学名誉教授の熊本悦明医師(男性医学)。

 男性ホルモンは20代をピークに徐々に減少するが、中高年になって急に極端に低下するとED(勃起障害)や抑うつ、不眠症などの不定愁訴を引き起こす。いわゆる「男性更年期障害(LOH症候群)」だ。

【ホルモンの働きを邪魔】

 「アンドロゲンの分泌は脳から出る性腺刺激ホルモンによって促進されている。が、コルチゾールが多いと性腺刺激ホルモンが抑制されてしまうためアンドロゲンも低下してしまうのです」

 つまり、過度のストレスが脳内ホルモンの働きを邪魔して男性ホルモンを低下させる。加えてストレスは自律神経の働きも悪くさせる。

 自律神経には、日中の活発な活動や緊張状態に働く“交感神経”と睡眠時などリラックス状態で働く“副交感神経”がある。そもそも「勃起→射精」も、この2つの自律神経の絶妙な連携によって成り立っているという。

 「勃起しているときは副交感神経の興奮によって起きている。それがさらに高まり、交感神経の興奮に“転換”されたとき、その刺激によって射精が起こるのです」

 “勃起”と聞くと荒々しいイメージがあるが、実際はまったりとした“夜の神経”の働き。それを会社から持ち帰った強いストレスを抱えたまま、いざコトに運ぼうとしても交感神経が優位にあるため、なかなか副交感神経が興奮しないのだ。

 「ストレス漬けの毎日では、レム睡眠のときの副交感神経興奮に反応して夜中4−5回は繰り返している夜間睡眠時勃起が抑えられてしまう。そのため最後の勃起である朝立ちもなくなり、日常での自信がなくなる。だからストレス管理や男性ホルモンのチェックは非常に大事」と熊本医師。

 性交がなくとも、ストレスを感じたら勃起だけは確認しておきたい。

ZAKZAK 2009/03/02

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