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No.63 貝原己代子さん プリント メール

シェルター運営や電話相談 DV被害者支援を広めたい

 
 夫や恋人からの暴力、ドメスティックバイオレンス(DV)の被害者支援に取り組むNPO法人「さんかくナビ」。被害者を守るシェルターの運営、電話相談や自立を支援するカフェの経営など、さまざまな活動を展開しています。行政と連携しながら民間ならではの柔軟な対応で活動する、設立者で理事長の貝原己代子さんに聞きました。(リポーター・鈴木富美子)
  

NPO法人さんかくナビ 理事長
貝原 己代子さん

 
PROFILE
1944年、岡山市生まれ。97年日本女性会議事業部長、98年岡山市総合計画審議会委員などを務める。現在「さんかくナビ」理事長のほか、岡山市男女共同参画専門委員、岡山市民生委員、DV防止サポートシステムをつなぐ会・岡山副代表など。
▶DV相談、さんかくナビ入会・支援=TEL:086(801)5073
▶DV休日電話相談=TEL:086(227)1002 ※日曜・祝日の午前9時30分~午後4時30分受け付け
 
 
―まず「さんかくナビ」設立の経緯から。
 20年ほど前から女性問題を勉強し始めたのですが、1997年、岡山で開かれた日本女性会議で事業部長を務めたのをきっかけに、「岡山市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例」、いわゆる“男女平等条例”を作るグループの代表になりました。
 この条例を作る過程でDV被害者から直接話を聞く機会があり、被害の深刻さに驚いたのです。これは、単なる個人的な男女の問題などではなく、女性と子どもの基本的人権が阻害される社会的な問題であり、すぐに支援を要する問題だと。
 そこで、条例にも全国で初めてDV防止の施策を盛り込みましたし、被害者に向けては一晩でも安心して休める場所をと、仲間とシェルターの運営を始めたのが、2004年の「さんかくナビ」設立につながりました。それから3年になりますが、今では市内6カ所にシェルターを開設し、夫や恋人などからの暴力から被害者を保護する活動を進めています。
 
―出石まちかどカフェも運営していますね。
 「さんかくナビ」は女性の自立支援を最大の目標にしています。DVから逃れるためには、経済的自立が重要だということで、カフェが社会復帰の訓練の場になればと。
 DVを根絶していく活動は、安全・安心の町づくりにもかかわります。地域の中に安全が確保され、DVサバイバーでも安心して身を置ける場所を作ることは、弱い立場にある人たちでも安心して暮らせる町づくりにもなる。DV支援活動が決して特別なことではなく、広く地域の人たちに認識してもらう場として、カフェを位置づけています。
     
―取り組みの原点は?
 私は古風な家に育ち、結婚後も古い価値観に縛られていました。日々の暮らしの中で「女だから」「母親だから」と押し付けられた役割に対する反発が原点でしょうか。 
 
―今後の活動は?
 来年岡山で、全国でDV被害者支援にかかわる人たちの集まり「全国シェルターシンポジウム」が開かれます。これを機にDV支援の輪を岡山から全国に広げたい。
 そして被害者に向け、これからも継続的な支援、公的機関とも連携し迅速な対応をしていきます。さまざまな情報と支援が提供できるので、一人で悩まないで声をあげてほしい。支援活動するスタッフの育成も急務。資金援助など、一般の方々にもぜひ協力をお願いしたいです。

 

提供:岡山リビング新聞社
(「リビングおかやま」2007年9月29日号掲載)

 

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