サブプライム直撃でロス市警が大人気!その理由は?
不況の嵐が吹き荒れるアメリカで、今、警察官が大変な人気を集めています。
厳しい訓練を終え、ロサンゼルス市警のポリスアカデミーから44人の新米警察官が巣立ちました。常に危険と隣り合わせで、一般人には遠い存在と思われていた警官ですが、最近、見方が変わってきているということです。サブプライムローン問題の直撃を受けたカリフォルニア州では、失業率は全国平均を大きく上回り、全米最悪です。そんななか、安定した収入が得られ、応募に年齢制限がないロス市警が注目を集めています。
ロス市警・採用担当者:「ロサンゼルス市警も、いわば『会社』なのよ」
就職を希望する人は:「18年間メーカーで働いて、解雇された」「(Q.市警は待遇が良い)そうだね、良いと思うよ」
大卒の初任給は6万1000ドルで、医療保険や年金が保証され、リストラもありません。今年になって毎月1000人を超える応募者が殺到しました。なんと、20倍近くの競争率になる時もあります。大手銀行など一流企業で働いていた人が応募してくるケースも多くなりました。
ロス市警・マリアーニ人事部長:「30代後半の人の応募も増えている。先週は53歳の男性を採用した。一部の人が職を失ったのは不幸だが、雇う私たちにとっては幸運だ」
合格すると6カ月間の厳しい訓練が待っています。一方で、カリフォルニア州全体で毎年20人前後の殉職者がいるのも現実です。
新人警察官:「早く現場に出て、学んだことを生かしたい」「ここまで色々な苦労があったけど 、この町を良くしたいと思う」