世界的な経済危機の中、フランスのパリでは「庶民の生活を救え」と訴える過激なパフォーマンスが、市内の大型スーパーで行なわれました。
「生活危機から人々を救え!」
スーパーの試食コーナーの混乱ではありません。若者たちが店の商品を勝手に取って、お客に振る舞うという、生活苦を訴えるためのかなり過激なパフォーマンスです。不法行為であることは間違いありません。
28日、パリの大型スーパーで白昼、予告なしに行なわれたこのアピールは、左翼政党支持の若者グループが「銀行や企業ばかり支援を受けるのはおかしい」と、毎月場所を変えて行なっているものです。
店側は一度中止を求めましたが、結局あきれ顔で放置。その場に商品を残し、30分余りで終了しました。
「不法だけど、正当だわ。ポケットいっぱいにお金があって、この店みたいに大金がある会社もあれば、生活に困っている人もいるのよ」(主催者の1人)
「いい考えね。正しいわ。スーパーの物価も高すぎるのよ」(買い物客)
日本ではちょっと考えられない行為ですが、様々なデモやストライキが毎日当たり前というフランスだから起き得た光景と言えます。(01日02:12)