(CNN) アフリカ東部ソマリア暫定政府のアフメド大統領は2月28日、政府部隊とイスラム反政府勢力の停戦に向け、反政府勢力の要求であるイスラム法(シャリア)施行を受け入れたと発表した。
ただし穏健派のアフメド氏は記者会見で、女子の学校教育や音楽、テレビ放送を禁止したり、女性のベールや男性のあごひげを義務付けるなど、イスラム法を厳格に施行することには反対姿勢を示した。
アフメド氏が首都モガディシオ市内で語ったところによると、反政府勢力は連絡役である地元の長老や宗教指導者らを通じて、2年間に及んでいる戦闘の停戦要求を暫定政府に伝えた。アフメド氏はこれを受けて、アフリカ連合(AU)の平和維持部隊に警備体制を解くよう要請した。
アフメド氏は今年1月31日、暫定政府大統領に就任した。内戦の政治的解決が確定した場合、アフメド氏はAU平和維持部隊にソマリア撤退を求める方針だ。