前項目の「銀の鬼」創作秘話は、皆様のお気に召していただけたようで嬉しく思います。
丹後まで行ったのは、大江山の酒天童子伝説について調べるためでした。
神便鬼毒酒による鬼退治はあまりにも有名ですよね。
その伝説から私は考えました。
退治されてしまったのは酒好きな鬼だけだったのではないか?
そこにもし、酒に興味がない甘党の鬼がいたとしたら、逃げ延びたのではないかしら?
そして今でも生き続けているかもしれない…と。
それが島影十年なんです。
彼のその後は、いやがうえにも甘党になったでしょうね。
お酒など一滴も口にしなかったでしょうね。
甘党だったおかげで命が助かったんですから、甘党万歳!ってな気持ちだったでしょうね。
…まあ、その大好きなお菓子の中に鬼毒酒が仕込まれる未来が来るまでは…ね。
えっ…青い鬼?
彼は甘辛両刀使いだったんでしょうねえ。
お酒も飲んじゃったけど、よもぎ餅もパクついていたら仮死状態になってしまったのじゃないかしら?
それで十年が担いで関東まで逃げて来たのでしょうね。
鬼が本気出せば、まあ一晩で着いちゃったでしょう。
それでもやっぱ蘇生しなかったので、青い鬼を野原にでも埋めておいたんでしょう。
そこがその後何となく墓地になっていった…と。(いい加減ですねえ〜〜〜)
-続く-
↑
嘘かも