＜セルティック・セントミレン＞前半、ゴールを決めて喜ぶ中村俊輔 Photo By 共同

　セルティックの日本代表ＭＦ中村俊輔（３０）が２８日のホーム・セントミレン戦でハットトリックを達成した。前半１６分に右足で０９年初ゴールを決めると、前半３５分に左足で追加点。後半１３分には左足で直接ＦＫを叩き込んだ。１試合３得点は０６年１０月１４日のダンディーＵ戦以来で、欧州移籍後２度目。日本人初の快挙で、７―０の大勝の立役者となった。

　３本の指を立て、誇らしげに右腕を突き上げた。中村が０６年１０月１４日のダンディーＵ戦以来となる自身２度目のハットトリックを達成した。「最近、勝ってないから勝ち点３にこだわりたい」と気合十分に臨んだ一戦で鮮やかな活躍。欧州リーグで２度の１試合３得点は日本人初の快挙だ。

　０９年初得点は意外な形で生まれた。０―０の前半１６分、中村がマクマナスから縦パスを受けてドリブルを開始すると、ＤＦをかわして利き足ではない右足でシュート。ボールは相手ＧＫ正面やや高めの甘いコースに飛んだが、ＧＫがキャッチミスして後方にそらし、ネットを揺らした。右足でのゴールはセルティック移籍後４年目で初。珍しい一撃で勢いに乗った。

　前半３５分には右サイドからのパスをペナルティーエリア内で左足でトラップ。ＤＦに囲まれながら冷静に左足でゴール右隅を射抜いた。後半１３分には右４５度、約２５メートルの位置から直接ＦＫを左足で右上にゴール。昨年１１月２２日のセントミレン戦以来ゴールがなかったが、今季得点を一気に８に伸ばし、自身初の２ケタ得点も視野に入ってきた。

　チームはリーグ戦４試合ぶりの勝利。勝ち点で並ぶ首位レンジャーズとは前節終了後に得失点差で１０も離されていたが、中村の活躍で得失点差は大幅に縮まった。欧州ＣＬで１次リーグ敗退した今季の最大の目標はリーグ４連覇。チームの中心には背番号２５がいる。

[ 2009年03月01日 ]