日本産科婦人科学会は28日、学会の会告に反して姉妹や実母による代理出産を実施している諏訪マタニティークリニック(長野県)の根津八紘(ねつやひろ)院長を、同日付で厳重注意処分にしたと発表した。日産婦は07年4月にも根津院長に同じ処分をしており、厳重注意は2度目。日産婦は03年に代理出産を禁じる会告を出しており、「前回の厳重注意後も代理出産を続けている」と判断、処分を決めた。
根津院長は夫婦以外の卵子や精子を使った非配偶者間体外受精を行ったとして98年に日産婦から除名され、04年、会告の順守を条件に再入会している。【奥野敦史】
毎日新聞 2009年3月1日 東京朝刊