災害時などに飼い犬が迷っても飼い主の元に戻れるように県獣医師会は、個体識別番号が記録された「マイクロチップ」の代金と登録料を助成するキャンペーンを初めて実施している。2月末まで、県内の獣医師会加盟の97病院で申し込みを受け付けている。
対象は、県内で08年度の狂犬病の予防接種と登録を済ませている飼い犬300匹。病院でチップを埋め込むための技術料1000円は飼い主の負担となるが通常は計4000円ほどかかるチップ代と登録料は無料となる。
狂犬病予防接種の接種率を上げ、迷い犬になった時の身分証明となるチップを普及させようと企画した。チップは獣医師が注射器で皮下に埋め込み、専用の読み取り機を向けると番号が表示され、インターネットで照会すると飼い主が分かる。
申し込みはまだ300匹に達していないという。県獣医師会の橋爪俊裕・狂犬病予防部会長は「飼い犬の“身分証明”をぜひ付けてもらいたい」と話している。【高木香奈】
〔三重版〕
毎日新聞 2009年2月26日 地方版