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最終更新日: 2008/10/01
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プロの仕事研究
家賃滞納をくり返す入居者の『意識』を変えた、賃貸保証のプロ。
専門職系−金融系専門職
名古屋店 営業部 営業管理/マネージャー
森 章雄 (24歳) Akio Mori
入社2年目 / 中京大学 経済学部 経済学科 出身

プロフィール
就職活動で証券・生保業界を回る中で、フォーシーズに出会う。金融と不動産の側面をもつ事業内容と、平均年齢20代と活気あふれる社風に惹かれて入社。研修後、5月より名古屋店へ営業として配属となる。2ヶ月後には福岡での勤務を申し出て営業管理を担当。2008年6月から再び名古屋店に赴任し、活躍している。

プロローグ
「家賃は、当たり前に払うもの」―― 森の中の常識は、入社して数ヶ月で崩れた。

家賃を払わない滞納者が増えている現実を、フォーシーズに入社して初めて気づいたのだ。たとえば、関東のある県では県営住宅の家賃滞納額が約5億円、滞納者は約3000名に上る。全国で「家賃滞納」が一つの社会問題化しているのだ。滞納をくり返せば入居者は強制退去となり、住む家を失う。逆に、家主や不動産管理会社からすれば、貸す物件があっても、保証人問題で二の足を踏むことも多くなっていた。そこに「賃借人保証業務」という解を示したのが、フォーシーズ株式会社である。

同社が入居者の「保証人」になり入居をスムーズにサポートすると同時に、滞納した場合には家賃を立て替え、入居者と返済計画を立てるというビジネスだ。ここで家賃を毎月支払える「仕組み」を入居者と一緒に模索していくのが、同社の営業管理職である。同社に入社した森は、入社4ヶ月目から営業管理に配属となった。「家賃回収を通じて、家主様の権利を守り、入居者様の日常生活を守る」。希望に燃える森が、営業管理の本当の難しさとやりがいに気づいたのは、入社1年目の冬のことだった――

新たに任されたのは、1ヶ月遅れで家賃を払う会社員。 1
2008年1月、福岡県は南区に森の姿があった。福岡店へ異動し、営業管理業務をはじめて8ヶ月。一通りの仕事を覚え、毎月100件以上の入居者対応を任されていた。福岡店が担当する入居者数は3000名近く。そのほとんどが毎月、家賃を支払う優良顧客だ。また、支払いが遅れる入居者も、「入金を忘れていた」「出張が重なって」などケアレスミスがほとんど。毎月、家賃を滞納する滞納者は、数えるほどしかいなかった。

森が新たに担当することになったのは、ある30代の男性の会社員だった。前任者からは「家賃が遅れがちになるから、気をつけてほしい」と言われていた。森が担当になった初月も入金が遅れ、連絡をとると、「スマン、20日まで待ってもらえないか」という返事。「20日は何があるんですか?」「給与が振り込まれるので、それで支払う」と、支払える「根拠」を確認し、期日まで待つことにした。「分割してでも滞納分を支払っていただかないと、2ヶ月、3ヶ月と滞納が慢性化してしまう」と危機感を募らせる森。

そして、約束した20日――、家賃は振り込まれなかった。

さらに支払いが遅れるも、滞納者の「意識」は変わらない。 2
「もしもし、フォーシーズの森ですけれども。
今日、入金のお約束でしたが、確認ができないのですが、どうされましたか?」。

万が一、時間外に振り込み手続きをして、入金の確認が遅れている可能性がある。冷静に確認の電話をする森だったが、「いやー、ゴメンゴメン。給料はもらったけど、落としてしまってさぁ。どうしたもんかね」と、苦笑いが返ってきた。「そう言われましても、今日中に払っていただかなくては。お約束した日ですから」と、諭す森。

給料を無くしたのであれば、給料での返済は期待できない。来月の給料日まで待てば、2ヶ月分の家賃が圧しかかる。このままでは支払い金額が、2倍、3倍と増えていくのは目に見えていた。だが、入居者の声にその悲壮感はない。「どうしようもないじゃないか」と開き直り、「遅れても待ってくれる、何とかなる」。そんな「甘え」のようなものを、入居者の言葉に感じていた。「一度、お会いしてお話をしましょう」とアポイントを設定し、初めて入居者の住まいに足を踏み入れた。そこに広がっていたのは――

停滞する交渉を打破するため、滞納者と街へ飛び出した。 3
――――『動物』、『キャラクター』、『数字』、『記号』…

さまざまなフォルムのシルバーアクセサリーが、ところ狭しと置かれていた。「副業で、アクセサリーをつくっているんですよ」と誇らしげに語る入居者自慢の作品を見ながら、台所にも目を配る森。そこには開けたばかりの日本酒のビンがあった。「家賃を支払うだけの余力はあるはずだ」。そう確信した森は、「本当に、落とされたんですか?」と切り出した。

「いや、本当に落としたんだよ。どうしようかね…」と、ただくり返すだけ。「じゃあ、家賃はどうするんですか?」「収入の当てがないから、来月まで無理だよ」「副業の収入は見込めないのですか?」「たいした売上にはならないさ」「それでは、お部屋を出ていただくことになってしまいます」「いや、それは困る」。話は堂々巡りのまま、時間だけが過ぎていく。一番の問題は、「家賃」の優先順位が低いことだった。副業のための材料費や、アルコールなどの嗜好品の出費をおさえれば、家賃代は捻出できるはず。「家賃は、お金がある時に払えばいい」、そう思っている節が見られた。「分割でもいいですので、毎月の家賃に上乗せして払っていきましょう」「いや、アクセサリーの材料費もかかるからね…」。

「だったら…、今からアクセサリーを売りに行きましょう!」。

「家賃の重み」を知り、滞納者から初めてもれた謝罪の言葉。 4
「何を言っているんだ!? ムリだよ」。
「私もお手伝いします。少しずつでも滞納分を解消しましょう」。

戸惑う入居者を説得。アクセサリーの山を荷台に詰め込み、入居者が運転する車の助手席に乗りこんだ。「絶対、売りましょう。売れます」。アクセサリーショップが立ち並ぶ店舗街に足を踏み入れた森は、率先して販売にあたった。「いつもよりいい出来なんです。多めに買い取ってもらえませんか?」。最初は半信半疑だった入居者も、森の熱に浮かされるように、販売の声に力がこもりだした。

そして、3時間後――入居者の手には、4万円の売上が握られていた。「売れたじゃないですか。やりましたね!」。2月半ば、まだ肌寒い空の下、森のひたいには薄っすら汗がにじんでいた。「じゃあ、今日はこれだけだけど…」と全額を手渡そうとする入居者。だが、森は「次の材料代も必要ですよね」と、3枚だけを抜きとった。自分の手に残ったお札を見つめ、身じろぎ一つしない入居者。「では、また」と去ろうとする森の背中に、小さく「悪かったね」という言葉が響いた。振り向くと下を向いたまま、入居者は「ほんとに…、悪かったね」とくり返した。「意識が変わりはじめた」。森は、手にした金額以上の達成感を覚えていた。

エピローグ
この時、『売上』が目的ではなかったと森は語る。「ここまでしてでも家賃を払わないと大変なことになると、気づいて欲しかったのです。学校の先生に近いかもしれません。『勉強しなさい』といっても、学生が『後でやればいい』と思えば何も変わらない。時には行動を通じて、『意識』を変える。今回はその『きっかけ』になったと思います」。ポイントは、先を見る目だという。

「入居者様が考えるのは来月の家賃だけですが、私たちは数ヶ月後の状況を考えます。少しずつでも毎月家賃を支払えるサイクルに戻すことで、入居者様の『日常』を守っているのです」と語る。今日も森は入居者様の『明日』を考え、一人ひとりに正面から向き合っている。
顔が見えない電話だから、伝えやすいこともある。お客様の声に耳をすませ、心理や状況をくみ取りながら、交渉を行なっている。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
大学でイベントサークルを立ち上げた森。当初、数名だったメンバーが、最終的には40名という大所帯へ。友人として話すだけではなく、立場や状況に応じて、上下関係を意識したコミュニケーションの大切さを学んだ。その経験は、現在、会社内でのコミュニケーションや、オーナー様や家主様との交渉の場で、活かされている。
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