この時、『売上』が目的ではなかったと森は語る。「ここまでしてでも家賃を払わないと大変なことになると、気づいて欲しかったのです。学校の先生に近いかもしれません。『勉強しなさい』といっても、学生が『後でやればいい』と思えば何も変わらない。時には行動を通じて、『意識』を変える。今回はその『きっかけ』になったと思います」。ポイントは、先を見る目だという。
「入居者様が考えるのは来月の家賃だけですが、私たちは数ヶ月後の状況を考えます。少しずつでも毎月家賃を支払えるサイクルに戻すことで、入居者様の『日常』を守っているのです」と語る。今日も森は入居者様の『明日』を考え、一人ひとりに正面から向き合っている。
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顔が見えない電話だから、伝えやすいこともある。お客様の声に耳をすませ、心理や状況をくみ取りながら、交渉を行なっている。
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