衆院予算委員会は26日午前、麻生太郎首相と関係閣僚が出席し外交および国際関係について集中審議した。首相は、領有権を巡って中国などと対立している尖閣諸島が侵攻された場合について「日本固有の領土である以上、日米安全保障条約の対象になる」と指摘。その上で「(米国と)近々に再確認する意味で話をしたい」と述べた。
アフリカ・ソマリア沖などでの海賊対策に関し「日本だけではなく国際社会で脅威。日本の財産、生命にかかわる極めて重要な案件だ」と強調。今国会に新法案を提出する考えを重ねて示した。
ワシントンでの日米首脳会談については「日米同盟は日本外交の要であると同時に、米国外交の礎でもあることを実感した」と報告。世界経済危機への対応では「世界第1位と2位の経済大国として両国が手を携えて全力を尽くすことで一致した」と述べた。(11:45)