以前掲示板に書いたことがあるのですが、「銀の鬼」は最初「白い鬼」だったんです。
でも…「白」という色がいろんな問題を含んでいたようで避けることになり、「銀」に決まりました。
なぜ「白」にこだわったかというと、十年のイメージは雪の中から生まれたからでした。
29歳の終わり頃、次は鬼作品を描こうと決め、京都の奥の西舞鶴まで資料を探しに行った時のにわか雪の中から…。
それは何分間か目の前が白一色になった程でしたが、やがてスッと消えてしまいました。雨に変化することもなしに。一瞬の大雪という感じでした。
そこで確かに私は”何者か”の存在を感じました。
孤独な自分が生み出した幻想なのかもしれませんが…。
とにかくそれが島影十年の原点です。
…あれから23年です。
私はまだ、その雪の中の何者かの謎を解けずにいます。それが私の「銀の鬼」です。
このブログタイトルを「雪が降る」とした理由も、もうお分かりですよね?
続編の構想もだんだん形作られてきました。
もうすぐ描き始めるつもりです。