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2月15日 |
チャレンジトーク |
師と心を合わせ不可能を可能に 総合格闘技「修斗」世界ライト級チャンピオン リオン武さん 日々決意新たに攻めて攻め抜け 総神奈川青年部長・牙城会警備局長 牧野克隆さん 今回の「チャレンジ・トーク」は、総合格闘技「修斗」の世界ライト級チャンピオンとして活躍し、男子部の第一線でも奮闘するリオン武選手の登場です。牧野・総神奈川青年部長との対談は、勝利への魂が燃える語らいに。それでは開始のゴング! ラウンド1 陰徳あれば陽報あり 牧野 改めまして、昨年11月29日の世界ライト級チャンピオン返り咲き、大変におめでとうございます! リオン 「修斗」を応援してくださるファンの皆さんはもちろん、いつも励ましてくださる池田先生、同志に感謝でいっぱいです。 それと、今回もやはり、牙城会着任の功徳を頂いて勝てたと確信しています。 牧野 試合前日、厳しい減量の末の計量を終えた後、「横浜旭文化会館」での警備任務をまっとうして、決戦に臨まれたんですね。 リオン これまで何度も、試合の前日に着任が重なりましたが、困難に挑むからこそ限りない力が湧く。実際、無事故の任務を勝ち取った翌日の試合は全勝です! 今では勝利のリズムです(笑い)。 牧野 仕事や生活が大変な中をやり繰りして、人々のために尽くす。その姿勢が因となって、社会で信頼の実証を広げる牙城会の姿は、各地で大きな感動を送っています。 リオン 「陰徳あれば陽報あり」(御書1178ページ)ですよね。 牧野 さすが、御書根本の男子部の部長! ところで、総合格闘技ブームが来て久しいですが、修斗は本年でプロ化20周年。ブーム前からの長い歴史があり、世界中に広がっていますね。 リオン 打・投・極――手足を使っての打撃も、投げ技も、極め技もすべてOKですが、根本に「礼」の心を置き、流れるような技の展開を重んじます。 牧野 5分間の1R(ラウンド)を戦うだけでも、激しく体力を消耗するようですね。 リオン どう自分のペースに持ち込めるかの戦いです。リズムに乗っている時は、不思議と体力が消耗しない。逆もしかりです。 牧野 見る側からすれば、激しい打ち合いを期待してしまう部分がありますが。 リオン プロですからそこも意識します。でも、修斗は柔道やサッカーと同じように、独自のルールと伝統をもったスポーツです。戦術の勝負であり、僕は試合相手を憎んだりすることはありません(笑い)。 牧野 なるほど。戦術などに注目すると、より修斗の魅力を楽しめるわけですね。 リオン 是非、リングサイドで、生の修斗の迫力を感じてもらいたいです。 ラウンド2 獅子の如く立ち上がれ 牧野 修斗を始めたきっかけは? リオン 小さいころからプロレスが大好きで。アントニオ猪木さんに夢中で(笑い)。 牧野 やはり「強い男」への憧れですね。 リオン 中学・高校では柔道一筋。大学にも推薦で入学できたんですが、そこでまったく歯が立たずに挫折。普通に社会人として働いていたんです。 牧野 そこから、どうして修斗に? リオン 心のどこかに埋められない隙間があって。10年前、修斗の試合を見た時、これだと思ってジムの門をたたきました。 牧野 地元の男子部の方からは「アマチュア時代のリオンは勝ったり負けたりだった」と聞きました。 リオン 2002年7月、負けたら引退を覚悟していた東日本選手権の前日。学会の先輩から「思いっきり題目を唱えて挑んでみないか」と言われ、かつてない唱題を。そこで優勝できたんです。 牧野 自らの懸命な祈りで勝ち取った体験こそ重要です。 リオン 全日本選手権でも3位になり、確信を深め、その後、牙城会では大学校時代に決着できなかった初の弘教を実らせました。03年は、学会本部牙城会の着任もさせていただきました。 牧野 その年にプロデビューし、自らリング名を「リオン武」とつけたんですよね。 リオン 池田先生の「獅子の如く立ち上がれ」との指導が心にいつもあって、「LION(獅子)」をローマ字読みして「リオン」としました(笑い)。 牧野 当時、神奈川ヤング男子部「若獅子会」でも、地元の区ヤング男子部長として奮闘していましたね。 リオン ヤングの勢いのまま、プロとしての試合で次々と勝ち星。そして06年5月、突然、世界タイトルのチャンスがまわってきました。 牧野 相手は、その1年前の試合で歯が立たなかった強豪のアントニオ・カルバーリョ選手。勝つのは難しいとの前評判でした。 リオン 題目を唱え抜いて挑むと、自分のペースで戦えました。皆があっと驚く、1R・KO勝利を収めることができたんです。 ラウンド3 人生勝利の船出を! 牧野 発心して一気に世界チャンピオンまで登りましたが、その後はどうでしたか? リオン 正直、それからが本当に苦しかった。チャンピオンは常に100点。95点でもマイナスに見られてしまいますから。 牧野 迎えた07年5月の初防衛戦で負け、ベルトを失った。 リオン 恥ずかしい話ですが、減量に失敗し、当日、リングに立つのがやっとの状態でした。油断でした。 牧野 いかなる時も「油断大敵」を心に刻み、攻めの姿勢で戦うことが重要ですね。 リオン 今思えば、「男子部で頑張っているから何とかなる」みたいな甘さが、どこか自分にありました。 牧野 再起への転機はいつですか? リオン その年の10月、横浜・旭総区で男子部の部長の任を受けました。御書を心肝に染めて、怒涛の弘教・拡大に戦うなかで、不可能を可能にするには「師匠に心を合わせた祈り」が必要であることを学びました。 牧野 「師弟相違せばなに事も成べからず」(御書900ページ)ですね。 リオン 昨年は「チャンピオンベルトをもう一度、勝ち取って、池田先生に報告しよう」と決め、反転攻勢の戦いに挑みました。 牧野 青年部に結成されたスポーツ部の一員にもなり、勝利への誓いを固めるなかで迎えた11月29日、再びの世界戦でしたね。 リオン 泥くさい戦いでしたが、自分らしく勝つことができ、「青年・勝利の年」の先駆を切れたことが嬉しいです。 牧野 本年は、1979年(昭和54年)、先生が神奈川文化会館で世界につながる海を見つめ、「正義」の揮毫をしたためられて30年。 日々、決意新たに、人生勝利、師弟勝利の船出をしていきたい! リオン 僕は、その会館で、本年の牙城会任務にあたります。 人生という航海には必ず荒波がありますが、すべて勝ち越えていきます。 牧野 共々に、師弟の誓願を果たす戦いに挑んでいきましょう!
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