北海道新聞　Hokkaido Shimbun Press

　自民党の中川昭一前財務相は二十八日に地元・帯広市入りする。市内での後援会会合に出席、先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議（Ｇ７）後にろれつが回らない状態で記者会見した責任を取り、財務相を辞任したことを支持者に謝罪、次期衆院選での支持をあらためて訴える。

　ただ、自らが財務相として提出した二〇〇九年度予算案を採決する二十七日午後の衆院本会議は欠席する。

　中川氏事務所などによると、十七日夜に入院して腰痛や風邪の状態の検査を受け、今後も議員活動を続ける上で支障がないと診断された。二十六日に東京都内で地元後援会の幹部と協議した結果、次期衆院選への影響も踏まえ「早く地元に入り、支持者に謝罪した方がいい」と判断した。

　自民党内には中川氏辞任が国際社会に与えた影響を重く見る一部議員から「議員辞職してけじめをつけるべきだ」との声もあり、厳しい再出発が予想される。