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「自殺の名所」巡回・監視強化 不況で増加懸念(2/2ページ)

2009年3月1日1時28分

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写真自殺が多発する三段壁。夕闇が迫るなか、町職員や警察官らが巡回パトロールをしていた=和歌山県白浜町、高島写す

 樹海で自殺した男性の遺族から「自殺予防に役立てて」と寄付された約500万円を活用し、昨夏まず2台を設置。「監視カメラ作動中」と書かれた看板も併設し、自殺を思いとどまらせる効果を狙う。残り4台も届き次第、すぐに設置工事に取りかかる。

 町は08年6月、周辺自治体や地元警察などとともに「いのちをつなぐ青木ケ原ネットワーク会議」を発足。11月には、自殺を考える人への「声かけボランティア」の養成講座を開いた。タクシー運転手や駅員ら約100人が参加。受講者からの通報で警察に保護されたケースもあり、2月19日の会議で来年度以降も養成講座を開くことを決めた。

 町の担当者は「雇用悪化が進めば、樹海で自殺を考える人が増えるかもしれない。水際で命を救う活動を強化したい」と話している。(高島靖賢)

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