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爆弾:高1を再逮捕 製造準備「学校で爆発」計画 札幌

 爆弾を自作し同級生を殺害しようとしたとして、札幌西署は26日、札幌市北区の北海道立高1年の少年(16)=脅迫容疑で既に逮捕=を殺人予備容疑で再逮捕した。同署によると、少年はインターネットで爆弾の製造方法を知りネットなどを通じて材料を購入。完成した場合、住宅1棟を破壊するほどの威力があったとみられるという。

 容疑は、学校の教室で爆弾を爆発させ同級生を殺害しようと計画し2月6日、有機過酸化物爆薬や黒色火薬などを製造するのに必要な過酸化水素水や木炭など約50点を自宅に準備した疑い。

 札幌西署によると、少年は今年1月末、学校に折りたたみナイフを持ってきたとして、学校から相談があった。同署が教諭らから事情を聴いたところ、少年が1月29日、同級生の携帯電話に「オレをバカにしてきたやつを消す」などと書き込んだメールを送っていたことが判明した。

 2月6日、脅迫容疑で少年を逮捕し自宅を家宅捜索したところ、爆弾の材料が見つかった。この2~3日前から実際に木炭をすりつぶすなど加工段階だった。少年は容疑を認め「世の中が面白くない。春休み前にはカバンに爆弾を入れて登校し、教室内で爆発させて同級生を殺すつもりだった」と供述しているという。【和田浩幸】

 ◇授業中大声上げ 精神的に不安定

 少年が通っていた札幌市内の道立高の教頭らによると、少年は昨年4月に入学後、陸上部に所属。欠席もなく大きな問題はなかった。しかし、昨年12月から今年1月にかけて授業中に大声を上げるなど精神的に不安定な状態になることがあったため、家庭訪問するなど親とも相談しながら注意して見守っていたという。教頭は「他の生徒が動揺しないように対応したい」と話した。【大谷津統一】

毎日新聞 2009年2月26日 21時46分(最終更新 2月27日 0時21分)

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