2009年2月の日記

2009.02.01.
映画の日が日曜日の時って、映画館的には嬉しいんだろうか残念なんだろうか、ちょっと気になる時の不定期連載。
 いまだに荒野の夢を見る。
 というより、うなされる。おかげで目を開けてからしばらく天井を眺めるのが、このところの癖になった。数週間も彷徨った荒野の記憶と、いま見ている現実と、どちらかが揺れて薄れていくのを待つ。
 現在のところ、常に後者が勝っている――幸いにも。
 葛藤が終わってみれば、現実が勝つのは当たり前だった。無駄な時間だ。もっとも、
(別にすることもないし、いいんだけど)
 むくりと起き上がって、陰鬱につぶやく。
 カーテンを閉じた窓からは朝日がのぞいていた。日差しの角度で分かる。実のところそう早くもないが、昼にはなっていない。そんな時刻だ。部屋に時計はない。住人が避難の時に持っていったか、侵入者が盗んでいったのだろう。
(いいんだけど)
 こいつは繰り返した。ベッドの脇に置いてあるバスケットにはクッションが詰めてあって、そこにディープ・ドラゴンが寝ている。その様子を確かめるものの、今までと変化はない。
 ここ数日、まったく変化がなかった日常と同じく、なんの変化もない。
 黒い獣に倣うわけでもないが、こいつはまだしばらく寝台に寝そべっていようか、誘惑に駆られた――眠気はないものの、妙な倦怠感が手足に絡みついている。だが意を決して飛び起きると、身支度を調えた。もちろん寝間着があるわけでもなく、昨日の夜に干しておいた服を着込むだけだ。
 部屋は、ほとんど生活に支障ない程度には家具が残っていた。
 家具を持ち出さなかったということは、避難は急なものだったのだろう。となると元の住人は、よほどの慌て者だったと思わざるを得ない――アーバンラマに程近いこのあたりが争乱に脅かされたことはまだ一度もなく、その危険を感じさせることすらなかったはずだ。キムラック崩壊の報を聞いて、慌てて逃げ出したのだろう。


2009.02.02.
まさか風邪で倒れるとは……時の不定期連載。
 荒野を抜けてきたから実感することだが、騎士軍はキムラック東方にはほとんど布陣していない。タフレムは戦力不足に喘いでいるが、それは騎士軍も同じようだ。もっとも、それを知ってか知らずか、アーバンラマ市は門を固く閉じて防備を強めている。
 おかげで……
(こんな目の前で手詰まりなんだから)
 呆れる。
 着てから気づいたが、服はまだ生乾きだった。やはりもう少し寝ていたほうが良かったのかもしれない。
 のろのろした足取りで、階下に降りる。
 台所に下りるものの、家にもう食料が残っていないのは確認済みだった。持っていた携行食も尽きて――朝食を用意するつもりなら、寝室に置き去りになっていたサボテンでも調理するしかないだろう。
 もっとも、そのつもりもなかった。単に食指が動かなかったというのもあるが、この家主なき家の、仮の主人のように思えたからだ。
 応接間のソファーに、そいつがいた。なにをするでもなくただ座っている。
 そいつはそこにいるか、そこで眠っているか、あるいはまったくどこにもいないか、このどれかだった。にもかかわらず退屈しているようにも見えないし、退屈潰しすらしている様子がない。
「おはよう」
 こいつはつぶやいた。仕方がないため一応こちらから声をかけるのだが、いつも奇妙な心持ちにさせられる――長い間、いっしょに暮らしてきたみたいだ。恋人どころか家族というくらいに。そいつの無反応さがそれを思わせるのだろうが。
 ただ、むしろこいつにとっては警戒感が増していた。


2009.02.03.
10秒チャージっていうけど、測ってみたらわたしあのゼリー吸いきるのに50秒かかってました。時の不定期連載。
 もともと脆かった共生関係は、今や完全に意味を失っている。食糧はもうないし、荒野を抜ければ道案内の意味は薄い。アーバンラマは目の前だ。それでもまだふたりがここにとどまっているのは、単に市内に入るあてがないからに過ぎない。
(……あとは)
 やましくもあったが、こいつは認めた。別離を言い出せば、自分とこの男との関係は、標的を狙う殺し屋とその邪魔者に変わる。
 現実的に考えて、いまだその準備はできていない。
 が、そいつは珍しくこちらを無視しなかった。
 だからといって愛想があったわけでもない。そいつはただこいつのほうを見、議論の余地のない口調でただこう言った。
「すぐにここを出る」
「え?」
「準備ができた」
 怪訝な心持ちを隠せず、こいつが眉間にしわを寄せていると、そいつは億劫そうに言い足した。
「なら置いていけばいい――という顔だな」
「良くはないけど……」
 こいつはうめいた。他に言うことも思いつかず、一番あり得そうにない言葉を口にする。
「それ、親切心?」
 そいつはしばらく考え込んだようだった。


2009.02.04.
丸かぶってやったぜ時の不定期連載。
「近いな」
 平然と言うそいつに、こいつは念を押した。
「食い違うとアレだから、一応質問させてね。親切心ってどういう意味で使ってる?」
「互いの益になるよう利用することだ」
「……反対語は、自分の利益のためだけに利用すること?」
「そうだ」
 しばらく検討して、反論する意味はないと判断し、こいつは話題を切り換えた。
「準備って、どんなことを?」
「情報収集だ」
「誰とも会ってなんか――」
 つい言いかけて、口ごもる。
 そいつは知ったことではないという風に手を振ってみせた。
「尾行していたのは知っている。だから分からないよう連絡を取った」
 と、そいつは懐から何通かの書簡を取り出して、テーブルに放った。
 見ろということなのだろうと見当をつけて、こいつはそれを手に取った。どの紙片にも土や草の汚れがある――どこかの隠し場所に置いてやり取りしていたのだろう。
 一番上にあった書類を、こいつは読み上げた。
「外大陸開拓計画」
 大陸中で噂されていることだ。キムラック難民の間で知れ渡り、そして難民は大陸中を巡るのだから、噂が広まるのも早かった。
 半年前には第一陣が発ったという話もある。まことしやかに囁かれる伝説の類とは違って、信憑性は高いと思っていた。が、こうして書類など見ると、夢で見た怪物に肩でも叩かれたようで、ぎょっとする。
「こんなこと可能なの?」
 それは質問ではなく、つい口をついて出た言葉だった。が、そいつは答えた。
「不可能だ」


2009.02.05.
よく行く喫茶店に会議室があって、今日はその入り口が見える席にいたんですが。
入り口に札がついてるわけです。その会議室を利用する団体名の。俺たち会議しちゃうぜの会、とか、そんなんです。
で、今日は最初、雑誌名がかかってました。みなさんもよく知っておられるであろう有名な。
取材かなにかなんですかね。カメラマンとか記者らしき人とか入っていって、フラッシュが扉の向こうから漏れたりしてました。
で、しばらくして……
中にいる人たちはそのままなのに、店員が来て、札をまったく違う会社名に入れ替えていきました。会議は続行。
会議中、みんなが一斉に転職したに違いないと信じています。時の不定期連載。
 そいつの言いように、こいつは顔を上げた。その視線の前に、そいつの表情はただ自明の理とばかりに繰り返す。
「失敗する」
「どうして?」
「失敗する可能性が一番高いからだ」
 肩をすくめて、そいつは話を続けた。
「アーバンラマが市を挙げて、門を閉ざして取り組んでいる計画だ。公然の秘密で、こうした動きがあるのはとうの昔に知っていた。計画を主導しているのはアーバンラマのいくつかの資産家だが、実質、あいつで間違いない」
「…………」
 こいつが黙っているうちに、また言い足す。
「貴族連盟が奴を殺したい理由のひとつでもある――最優先課題でもないが。失敗は確実だからな」
「あの人は、どうしてこれを?」
「いくつか推測することはできるが、差し当たっては、身の安全を守るのに都合が良かったんだろう」
「そうかしらね」
 思わず皮肉な口調になる。どのみち、この場で良いように解釈しようと悪いように解釈しようと、意味がないことには変わりない。
 と、ふと矛盾に気づいて、こいつは訊ねた。
「わたしに分からないよう情報を集めたってことは、アーバンラマに入る前に、わたしを撒くつもりだったんでしょう。どうして気を変えたの」
 手元の書簡を叩く。


2009.02.06.
葉わさびの手巻き寿司にはまってます。時の不定期連載。
 そいつは即答した。
「親切心だ」
 そいつがそれをどう説明したか、思い出そうとしている間に、そいつ自身が言い直す。
「あいつは俺が来ることは予想している。予防線を張っているかもしれない。だから――」
 だから頭数を増やして欺瞞するということなのだろう。なるほど、親切心か――こいつは内心うめきつつ、つぶやいた。
「もしかしたら、わたしが来ることだって予想しているかも」
(え?)
 言ってから、ぞっとする。
 思いつきで喋ったことだが、自分がなにを言ったのかを悟って、つい胸に痛みを覚えた――具体的な苦痛ではない。ただ、自分で自分の足下に罠を置いたと気づいた。
(予想、していたら?)
 あいつはどうするだろう。予防線を張っているだろうか。追い返すため、邪魔されないために?
「そうだとしても――」
 そいつのしたり顔は、なんとも腹立たしいものだった。
 明らかになんの感傷もなく、こともなげにそいつはただこう言った。
「追加の害はない」


2009.02.07.
♪ディキディキディッ。トゥーデュルデュー(こんな音がいきなり頭で鳴って止まらなくなった時の不定期連載)。
 すぐに発つというのは無論、すぐにということだ。
 荷物をまとめて、捨てられた家を出る。再び無人になった建物を見返すこともなくアーバンラマへの道を目指す。また無言の旅かとこいつが思っていると、そいつが突然口を開いた。
「問題は、計画の実行日が俺の予想より早かったことだ」
 もともと歩くのが速いそいつだが、確かにとりわけ急いでいるようではある――こいつは問いかけた。
「いつ?」
「四日後だ」
「四日……」
 絶句する。地図を思い浮かべても、移動に要する距離というのはなかなか見当のつかないものだが、少なくとも余裕がないことは想像できた。
「アーバンラマに着くまで――」
「丸一日というところだな」
「すぐ入れるの?」
「手はず通りだとしても一日はかかるだろう」
 淡々と答えるそいつに、こいつは八つ当たりと認めつつも、つい口を尖らせた。
「予想より早かったって、どれくらいを予想してたの」
「実行にこぎ着けることは永遠にないと思っていた」
「…………」
 あとはまた元通り、無言の旅にもどった。


2009.02.08.
一年前、鞄に貼ったシールがそろそろ剥がれそうで剥がれない日々。時の不定期連載。
 その日の暮れ方に、道ですれ違うようにして、ひとりの農夫と会った。
 そいつとその男は互いに無愛想に一言二言話して、農夫からそいつに、ひとつの包みが手渡された。古びた革でくるまれた、そう大きくない荷物だ。そいつはその場で包みを開け、中身の半分をこいつに押しつけた。
(手紙)
 封蝋は破られている。宛名は見覚えがなかったが、貴族らしい名前だった。サイフェーシア・エインズハンボット。差出人はベン・エバンズ法律事務所。
 中をのぞく。王都の貴族、エインズハンボットは今回の戦争で資産を失い破産寸前であり、アーバンラマのとある工場が残された唯一の資産であるらしい。問題は、アーバンラマが門を閉ざしたことでそれが実質差し押さえられてしまっていることだ。アーバンラマ市に申し立てをして所有権を主張できれば、銀行から融資を受けられる可能性が……云々。
「これでアーバンラマに入れるの?」
 疑わしげに訊くと、そいつは即座に首を振った。
「いや。無理だから、俺たちは不法侵入をする。それは捕まった際の保険だ。留置場から抜け出すのはわけないが、取り調べに余計な時間をかけられたくない」
「子供騙しじゃない?」
「その手紙自体は本物だ。アーバンラマにいるベン・エバンズの親類に照会させれば証言させられる」
 こいつは目をぱちくりした。
「じゃあ、このサイフェーシア……ええと、エインズハンボット? って人、すごく困ってるんじゃないの」
「本物のサイフェーシアは半年前に病没している。が、閉鎖しているアーバンラマにその情報はない。俺は護衛役だ」
 包みに入っていた残りもやはりすべて書類で、工場の権利書その他というところだ。こちらは偽造らしい。
 手紙を眺めつつ、こいつはつぶやいた。
「わたしが考えてること、分かる?」


2009.02.09.
アイスのピノって美味いですけど、懸賞は絶対当たらない。おのれ。時の不定期連載。
 言ってから、いま話している相手にはこんな話は最も向かないと気づくのだが、だからといって他に話し相手がいるわけでもない。さほど興味もなさそうなそいつに、こいつは続けた。
「わたしはあの人の友達です、会わせてくださいって門番に言うほうが手っ取り早いんじゃないかって」
「その案は俺も考えた」
 そいつの返答は意外だった。こいつが顔をしかめていると、そいつは繰り返した。
「逃げずに決着をつけろと言えば、奴は来るかもしれない」
 では恐らく、そうしない理由は自分と似たようなものなのだろう。
 こいつはそんなことを胸中でつぶやいて、手紙を荷物に入れた。
 夜通しの旅も、荒野でなく街道ならばそう危険でもない。歩き続けて、予告通りアーバンラマを見たのは一日後だった。
(変な感じ……)
 都市の影を見上げて、思い出す。以前同じ場所から同じ影を見上げた時には、違う連れといっしょだった。その中には、今の連れの妻も含まれていた。あいつは当時、いなくなった夫を追っていた――復讐のために。今、その男はここにいて、やはり雪辱を願っている。その標的はあの時には、こいつの側にいた。
 まるで配役が順繰りに入れ替わる劇のようだ。演目だけが変わらない。自分の役もだ。いや……演目がすっかり変わっているのに、誰もそれに気づいていないだけか?
 アーバンラマ市は頑丈な市壁で覆われている。街には灯が灯っていたが、その外は閑散としていた。
 こいつは高くない空を見やった。夜明けだ。
 当然くたくたに疲れている。それでも壁を見上げると空腹も忘れた。
(この向こうにいる)
 頭の上のディープ・ドラゴンを撫でてから、こいつはそいつを見やった。
「それで、どうするの?」
 そいつはこう答えた。
「港の側には壁がない」


2009.02.10.
ねむし。時の不定期連載。
 何故ないのかといえば、必要がないからだ。道理で考えればそうなる。脇道からひょいと跨いで入れるわけでもないし、一泳ぎで行けるわけでもない。
 街から数キロ離れた沿岸の岩場に手こぎのボートが隠してあるのを見ても、もはやこいつは驚きもしなかった。まだ日は落ちていなかったが、太陽の位置はだいぶ水平線に近くなっている。
「夜のうちに港湾から街へ入る」
 船にロープをかけて、隠し場所から引っぱり出しつつ、そいつが予定を言ってくる。
 手伝いながらこいつは訊ねた。
「港には見張りがいるんでしょう?」
「当たり前だ。出航前で、準備作業も夜通し続いている」
 漕ぎ手は交互に交代した。恐らく三十分ごとくらいだったのではないかと思うが、正確なところは分からない。暗い海の上を、遠くに見える港の灯を頼りに漕ぎ進んだ。
 歩いている時と同じく、ほとんど会話らしい会話をすることもない。
 幸い、月はそう明るくなかったものの、船に荷を積んでいるらしい港の灯りはかなり大きかった。大勢の人が作業をしているのだろう。離れた海上からではその喧噪も無音だが、灯の揺らめきはそのまま人の動きを思わせる。
 巨大な船の影が、港の大半を覆っているように見えた。
 実際にはそこまで大きくはなかったろう――船が落とす影のおかげで、実際の大きさの数倍に見えている。波間に漂うボートから、こいつはじっと見入った。ただの船ではない。キエサルヒマ大陸を去る船だ。
(何人くらいが乗るんだろう)
 具体的な数字は、そいつの手に入れた書類のどこかに書いてあったかもしれない。
 なかったかもしれない。もともと数千ページはあっただろう計画書のほんの梗概であるし、そいつがあえて必要とするような情報でもない。


2009.02.11.
祝日ってテンション下がるなー。時の不定期連載。
 近づくにつれて影の形もはっきりして、船の大きさはむしろ遠ざかったようにも思えた。漕ぎ手はそいつで、光を避けて慎重にゆっくりと回り込んでいる。おかげで作業の様子を一回り見ることができた。
 こいつはとりわけ船を見上げていたが、甲板から梯子を下ろして、船体横に作った足場に人が取り付いていることに気がついた。
 見張りかと思って警戒するものの、そうではないらしい。作業をしている。船体に向き合って、海には背を向けていた。こいつはじっと目を凝らして、その男がなにをしているのか見て取った。
(……船名を書き換えてる?)
 ペンキを塗り直しているらしい。昨日今日作ったばかりの船というわけでもないだろうに、今さらやるようなことなのだろうかと奇妙に思う。が、それをしていた。
 波の音に混じって、作業者らの号令や歌声が聞こえる距離になってきた。
「頭を下げろ」
 そいつの囁きに従って、こいつは顔を引っ込めた。が、そいつはまだ満足ではなかったらしい。
「布を被れ。お前の髪は目立つ」
 こいつは無言で、言われた通りにした。
 船の影に入り、桟橋の影に進む。
 もうそう遠くはない。泳げば泳げる距離だろう。
 暗がりに身を伏せて思索に沈む。
(どうする……?)
 行動が取れる。
 既にもう、アーバンラマには着いた。
 封鎖も突破したと言える。
 布の陰から、そいつを見やった――そいつはなんの表情も見せていないが、考えていないはずはない。


2009.02.12.
喫茶店にて。なんでか今日はほとんど全部の席で客がパソコン使っていて、妙な空気でした。まあわたしもその一員ですけど。時の不定期連載。
 タイミングを測っているのは間違いない。偽の書類まで用意して、しばらく自分を同伴していくと匂わせていたが、まさかまったく信じるつもりはなかった。こいつがこの時点で裏切る可能性が高い――いや、裏切らないわけにいかないことを、分かっているはずだ。
 ここまでそいつを利用したが、あの人のところまで連れて行くわけにはいかない。可及的速やかに排除しなければ。
 心を決める必要がある。
 これからは、そいつと敵対するしかない。
 そしてこの男と敵対するからには――勝たなければ死ぬしかない。
 波に揺れる狭い足場。そいつは櫓を漕いで両手が塞がっており、すぐには行動できない。この場で騒ぎを起こせば、こいつは(運が良ければ)追い返されずに目的を達成できるかもしれないが、そいつはそういかない。港湾には見張りがいて、警察か警備隊だっているだろう。
 不利な条件はひとつだけだ。自分がこの男の目の前にいるということ。そいつが自分の裏切りを予測していれば――していないはずがないが――なにか対策も用意しているかもしれない。
 唾を呑んで、その音すらきっかけになるのではないかと背筋が凍る。
(どうする?)
 自問を繰り返した。何度も。そして。
 ゴツン。
 鈍い音とともに、ボートに軽い衝撃が走る。夢から覚めるように、こいつは顔を上げた。見やると、ボートの先端が岸にぶつかって停まったらしい。


2009.02.13.
なんか急にあたたたたかいですね。時の不定期連載。
 真っ暗でなにも見えない。きらきらと輝く海面も遠くに見え、こことひとつながりの水の上であることすら否定しているようだった。そいつはなにも言わず、手振りで示した。『上がれ』と。
 こいつは荷物を手に取り、周囲を見回した。そこは桟橋の陰、ゴミ捨て場のようだった。発生するガスがゴミの山を踊らせて、カタカタと音を立てている。臭いもひどい――が、そのおかげで好んで近づく人間もいないだろう。
 手がかりを見つけて、ボートからあがる。足場は悪いがなんとか登れそうだった。なにかの拍子で落とすのを避けるためディープ・ドラゴンは鞄の中だが、相変わらず大人しくしている。
 先に登るため、背後にそいつの気配を意識した。
 今はどうか――今より好機はあるだろうか。一刻一刻過ぎるたび、それを考える。
 やがてゴミの山を乗り越えて、爪先が石畳を踏んだ。
 同時に、背後から肩を掴まれた。
(しまった!)
 心臓が跳ねる。
 先手を取られた。恐らく次の瞬間には自分は殺され、海にでも放り投げられているだろう。旅はここで終わりだ。まだ始まってもいないのに……
 いや。
 うっかり悲鳴でもあげていたら、本当にそうなったかもしれないが。こいつが身体を硬直させていると、そいつが低く囁くのが耳に入った。
「こっちだ」
 と、こいつが進もうとしていたのと反対方向を指さしている。


2009.02.14.
今年はどっちかっていうと、13日の金曜日チョコって感じじゃありません?時の不定期連載。
 港から離れて、街中にということらしい。アーバンラマの地理はよく分からないが。
 進む。自然と、こいつがそいつの後からついていく形に入れ替わった。
 そいつは自然と暗がりに溶け込んでいる。それでも見失うことはなかった。
 真夜中はとうに過ぎて、やがて夜明けという時間帯だ。街にひとけは多くない。が、港湾に人が出ているせいもあってか、まったくないこともない。そのうちのいくらかは、警備隊か警察らしい制服を着ていた。
 隠れ家のあてでもあるのか――そいつの足取りには迷いがない。
(わたしはどうだろう)
 不安とも違うが、ふと胸をよぎる。
 そいつの背中を観察しながら、周囲を警戒し過ぎて挙動不審かもしれない。気ばかりが焦るが、なにを待っているのか自分でも分からない。
(行動を起こすなら、とっくにやれば良かった)
 考えれば考えるほど腑に落ちない。渋々ではあったが、こいつは認めた――すっかり機を逸してしまった。
 その時だった。
「おい、ちょっと」
 声は、意識していなかった背後から聞こえてきた。一瞬、無視しようかと思うものの、そいつが立ち止まったのでこいつも足を止めざるを得ない。ひやりとした悪寒には、ふたつかみっつの意味があった――単に誰何の声に対してと、そいつがそれにどう対処するつもりでいるのか、そしてそれを止められるかどうかについて。
 こいつはゆっくりと振り返り、声の主を見やった。後ろから、走ってはいないが歩くよりは速く近づいてくる。人影はふたり。制服を着ている。アーバンラマの市警官だろう。
 そのうちの一方が手を挙げ、制止を示した。とうにこいつらは立ち止まっていたが、念押しということだろう。ふたりとも警棒に手をかけてはいないが、ことさら友好的な態度というわけでもない。


2009.02.15.
マーカーじゃこれが限界だ!しかも色が足りない……時の不定期連載。

「こんな時間に、どこへ? そっちは旧市街だ」
(旧市街?)
 咄嗟に言い繕おうとしたものの、こいつはなにも言えないうちに口ごもった。警官は、旧市街に近寄ってならない当然の理由があるという口ぶりだ。が、それがなんなのか分からない。
 もう一方の警官が、自分をじろじろ見ているのにも気づく。さすがに剣などは布でくるんで隠してあるが、そうでなくとも大きな鞄を持って、ちょっとした散歩という出で立ちではない。あの空き家で多少は身繕いもできたので、露骨に長旅の末という格好でもないが、疑わしいには違いない――アーバンラマは一年近く封鎖され、旅行者などいないのだから。
(まずい……)
 動揺を隠せている自信がない。なにより不安を掻き立てるのは、そいつが黙っていることだった。取り繕うつもりがないのだとすると、そいつが取りそうな行動はひとつだ。
 深夜、どこにいてもおかしくなくて、若い女と剣呑な男のふたり連れで、警官と会って気まずくて、問答にならずさっさと退散できるには。どんな用事なら妥当なのか――
「ハッ!」
 すべてを丸く収める言葉を探し当てて、こいつは警官に向かって盛大に言い放った。
「物欲しそうに見るんじゃねぇよ! 目当ては分かってんだ!」
 警官の視線を払うように、腕を一振りする。
 ふたりの顔に浮かぶのが、納得か疑念か――こいつは睨みつけるふりをして観察した。自分の言動が、そいつらの予期している答えだったかどうか。それ次第で説得力は大きく変わる。


2009.02.16.
昨日のよりは上手く塗れた!気がする。時の不定期連載。

「でも今日のあがりなんてもう残っちゃねぇよ。てめぇら、自分の仲間に先を越されてんだ……」
 やがて警官らがニヤリとするのを見て、こいつは内心で胸を撫で下ろした。
「じゃあ、一晩働いたあげくに素寒貧か。ついてなかったな」
「ケッ」
 こいつは警官の足下に唾を吐いた――が、靴には当てなかった。怒らせてはまずい。
 先に声をかけてきたほうが、嘲るように笑い声をあげる。
「なんなら、これから俺たちが客になってやろうか? 日銭がいるだろう」
「ざけんな! やってられっか」
 一蹴して背を向ける。十分に遠ざかったと思えるまで、大股で振り向かずに進んだ。
 おかげで確認もしなかったが、そいつは黙ってついてきていたようだ。通りを曲がって、こいつが気を抜くのを見計らってか、こんなことをつぶやいてみせた。
「エインズハンボットよりは上手い言い訳だ」
「冗談でしょ。しつこくつきまとわれたらどうしようってヒヤヒヤ」
 ちらと横目で、そいつを見上げる。
「身を隠せる場所はあるの?」
「手配してある」
「どうやって?」
 答えてもらえるとは思っていなかったが、一応こいつは訊ねてみた。
 そいつは存外あっさりとつぶやいた。
「この街にも、開拓事業に反対している者はいる」
「……そりゃそうか」
 それ以上返す言葉もなく、こいつは身を起こした。


2009.02.17.
次はロボかなと思ってしまった時の不定期連載。

 隠れ家は、古いアパートの一室だった。
 他に住人はいないらしい。壁には蔦が這い、汚れ、傾きかけた建物だ。その二階へと上がる。汚れてはいても、構造はまだしっかりしていた。階段も崩れていない。
「廃屋なんかに住み着いたら、かえって噂になるんじゃない?」
 一番マシそうな――大差はないが――部屋を選んで、その入り口でこいつが問うと、そいつは首を振ることもなく、ただ静かに否定した。
「夜になるまで、数時間身体を休めるだけだ」
「今夜、仕事にかかるっていうこと?」
 そいつは答えてこなかった――その理由は、こいつにも分かった。答えるまでもないからだ。
 会話が途切れたまま、こいつは部屋の奥に荷物を下ろした。鞄の蓋を開けてディープ・ドラゴンの顔を見る。ドラゴンは眠ったままだ。クッションと毛布で寝床を整えて、ディープ・ドラゴンをその上に乗せる。
 室内にはなにもない。郊外の空き家よりも人が出入りするのか、ちらほらとゴミで散らかってはいる。
 そろそろ夜明けだが、建物は雑木林の中にあって、日当たりが悪い。それでも空は明るくなり始めていた。
 こいつは何度か、ディープ・ドラゴンの背を撫でた。一年間、もう何度となく繰り返してきた動作だ。ドラゴンは一度も目を開けなかった。理由は分からない。理由などなく、そういうものなのかもしれない――もう滅んだはずだという、そいつの言葉を思い出しながら、こいつは溜息をついた。目を覚まさないことのほうが正しいのかもしれない。そうでないと、誰に言える?
(これからわたしがやることも)
 同じことか。それとも逆のことか。


2009.02.18.
とにかくまあ頑張ったとは思う時の不定期連載。

 立ち上がると、こいつは荷物から剣を引っぱり出した。鞘から抜く。急ぎはしなかった。不意を突こうなどとしても無駄だろう。
 振り向いて切っ先を向けると、そいつは部屋の入り口に立っていた。なにをしているでもなく、こちらを見て突っ立っている。
 そいつの目を見据えて、こいつは告げた。
「ここからは、あなたと敵対する」
「ならば、警官をまく前にそうするべきだったな」
 そいつは別段驚きもせずそう言った。そいつも剣を見るのではなく、こちらの目を見ている。
 目を逸らさない範囲で、こいつは首を振った。
「前もって言えてたら、そうした」
「不意に裏切るのは気が咎めたということか?」
「ええ」
「どうして」
「そんなの、わたしの勝手でしょう」
 やや捨て鉢にこいつが言い放つと、そいつは、きょとんと納得してみせた。
「まあ、確かに」
 そして同様のなにげなさで、こう言い加える。
「言っておくが、俺はお前を殺すのには気が咎めない」
「分かってる」
 それくらいは仕方ない――他人と敵対するというのはそういうことだ。それでもなお敵対するかを考え、そうするのかどうかだ。


2009.02.19.
またようやく一段落。時の不定期連載。
(ここで敵対できないのなら……)
 あの人に会っても、なにも言えない。
 なにも言えないのなら、なにも始まらない。
 なにも始められないならば進むこともできない――そのために乗り越えないとならない相手がこの男だというのは、出来すぎなほどに思えた。まさにそいつは進まないものの代表だ。
 こいつは言葉を発しようとして、そのまま声に出さず息を吐いた。もう言葉には意味がない。空気の変化は確かめるまでもないものだった。そいつの体勢は変わっていない。それは自分も同じだが、既に引き返せないところに踏み込んでいる。
 まっとうにやったところで敵わない。
 こんな時のため、あいつに仕込まれた奇策がある。
 迷えば迷うほど悟られるだろう。こいつは即座に実行した。
 気勢とともに踏み込む――ふりをして、手から剣を落とす。
 その剣が床に落ちる前に、右足で柄を蹴り上げた。
 剣先は、真下から衝き上げる形で顎の下を狙う。狙いさえ正確なら防御は難しく、避けるには身体を左右か後方に逃すしかない。外れた場合には蹴り上げた剣をそのまま再度、手に掴み取って追撃を……
 こいつが剣の柄を掴んだ時、そいつの姿は視界のどこにもなかった。
(…………!?)
 全身が戦く。狭い室内だ。どれだけ反応が素早くとも、逃げられる範囲には限度があると踏んでいた。
 だがそいつはどこにもいない。
(駄目か……)
 なにもない視界を黒いものが覆った。
 それがそいつの拳だということは、不思議とすぐに理解できた。
 次の瞬間には、拳の影よりももっと黒く、暗く、大きな闇が、すべてを包み込んだ。


2009.02.20.
調子に乗って次はこれ。

ラファール好きなんですよね。
「ガキめ!」と言われようとも黒のが好きです。
デアゴスティーニのアレもラファールの号だけ持ってます。
ホーネットも好きです。隠れちゃったけど。

2009.02.21.
遊びっていうのは怖いもんで、やってると「あれ?俺ちょっと上手くなってねえ?」と思ってしまうことがあります。

罠です。アホの罠です。アホが引っかかります。
でもまあ「アホでよかったなあ、俺」と思ってしまうこともあります。
それも多分、アホの罠なんですけど。罠こええ。

2009.02.22.
このサイトでの不定期連載の書籍化ですが、とにもかくにも、やる、ということでほぼ固まりました。
時期は、どんなに早くても夏から秋、かなあ。
デザイナーさんやイラストレーターさんの作業なども絡むので、確約は難しいです。
ネット限定通販、みたいなことを言っていましたが、みなさんの御意見もうかがいまして、違う形も模索しているところです。もちろん元のネット限定通販でも、手に入れたいと思っていただいた方が買えないという事態はないよう、考えています。
本の具体的な内容までは未定ですが、豪華なものにしようという感じになりそうです。
書き下ろしと、いっそのこと今まで雑誌に掲載して未収録の原稿なんかも収録してしまおうかという話も出ています。オーフェンと関係ないやつなんかも。
通常の4、5冊分の量になりそうなので、ボックスというか、数冊のセットのような形になるんじゃないかと思います(というか少部数で考えてるので、1冊だけ出しても高額になるから、豪華にしても単価そんなに変わらなさそうって言われたんですよね)。
ただ実は、未収録原稿というのはわたしの手元にもなかったりして、さてどうしたものかと。データが残ってないものもありますし、仮にデータがあっても、それは雑誌に掲載したものと必ずしも同じデータではないんですよね。つまり元のデータなので、修正とか校正が反映されてないのです。
結局、実際の掲載誌・等が必要なわけです。
意外に思われるかもしれませんが出版社では保存してないんですよね(出版したものをすべて保存していたらとんでもない量になってしまうんで、考えてみればそりゃそうなんですが)。
いざとなったら国会図書館に行くしかないんですが、以前この話が出た時、読者の方々から「わたし持ってるんで提供しても良いですよ」とのお声をいただいたので、せっかくだからご厚意に甘えさせていただこうかと……
で、もひとつせっかくなら、プレゼント企画にしてしまおうかと。
今のところ未収録原稿として思いつくのは、角川ミニ文庫の2点(ミニ文庫に入ってるのに未収録って言うのも妙なんですが)と、ドラゴンマガジン増刊に掲載した『エンジェル・ハウリング』の番外編、ザ・スニーカーで「これは雑誌にだけ載っけて以後一切触れないことにしよう」と編集者と悪ふざけして書いた『リングのカタマリ』
あとドラマガ増刊のノベライズ『パノのみに冒険』は……原作アリのものなのでかなり難しいかな。一応、話はしてみますが……
とりあえずこんなところじゃないかって思います。あんまり細かいモノ(コメントとかコラムとか)はきりがなさそうなんで除外で。
まだ編集部に交渉もしてないのでこの全部になるかは分かりませんが、現時点ではこの7点。
これを提供いただいた方に、完成した本を献本させていただこうかと思います。
ただまあ、何冊とか重複してしまっても意味がないので、妙な言い方になってしまいますが、提供いただく御方を抽選させていただこうかと。
前もって日時を決めて、よーいドンで申し出をいただきまして。
それぞれのタイトルについて1人ずつ、1番早かった方から順番に、こちらから確認の連絡を入れていく。OKならその御方にお願いします……ってあたりかなあと。どうでしょう。
手順の細かいところはこれから考えます。まあ思いつきなので無理かもしれませんが。個人情報保護法?とかそのへんのことでアウトとかあり得なくもない気がしますし。
もちろん、お借りした雑誌等はお返しいたします(というか、送っていただくのはコピーでいいんですけど)。
ああ、あと久しぶりにあとがきでヒロインと対談しちゃうぜと思ってます。
あれって何巻までやってたんでしたっけ……やめた理由も思い出せないんですけど。ゲストヒロインとかいなくなっちゃったからだったかな。
もうひとつ、たった今思いついたんですけど、『オーフェン』用の書き下ろしは既に短いのをひとつ書いて、あと長いのをひとつ書いてる途中で、これも間に合えば収録されると思うんですが……
あとひとつくらい短いの書けたらいいかなー、という気でいます。
で、その題材をリクエストしていただくのはどうかな、と。
話の内容をリクエストしてもらうのもなんなので『主人公となる登場人物とその年齢設定、加えてサブキャラを2人、いや、まあどうせ空気読めよテメーと言われそうなので7人まで』を募集ってことで。
どうせ思いつきなんで今この時点から募集します。
締め切りは今月内、28日23時59分まで。
リクエストの中から「一番多かったもの」「作者の独断でオモシローと思ったもの」「とにかくあり得ないもの」を1本ずつ挙げて、後日、投票を募ります。
思いつきなんで公正さとか二の次です。テキトーでいきます。
送り先は、またここで。
motsunabenohigan@akita.email.ne.jp

2009.02.23.
昨日の補足ですがー。
・未収録原稿の御提供の件ですが、どれを収録できるかというのも未定ですし、実際にどうお借りさせていただくかというのも未定なので、まだ先のことですよー。
 そのへんが決まって、期日の告知をしてから連絡いただければありがたいです。
・書き下ろしリクエストの「一番多い」は内容がだいたいかぶってるもののなかで多数のもの、「独断オモシロー」はまあわたしが直感的に思ったもの、「あり得ない」は要するに(?)ぱっと見、わたしがそれだけは勘弁してよーと思ったもの、って感じです。
 おおむねどれも独断って気がしないでもないですが、まあそんなものだと思ってください。
 既に書いた書き下ろしとかぶってるものは申し訳ないですが、自動で落選かなって感じです(ないと思ってたのに意外とあるんだよなー)。

2009.02.24.

安売りしてたので買ってきました。ビッグマックポリスの人形。
……なんで安売りしてたからって買ってきたんだろう。

2009.02.25.
さすがにプラモは次が思いつかないかなあ、と思ってたんですが。
見かけて可愛かったのでつい買ってしまいました。

丸っこい系の車、好きなんですよね。
でもナイト2000だって好きですよ!カッチョイーから!

2009.02.26.
エロースなDMが来てました。
というかこの部屋の前の住人宛だったみたいなんですが、気づかず開けちゃいました。前の住人ごめん。
でもここ住んでもう3年になるんだけどなー。エロース情報網古いな!
まあこれだけだったらそれで済むことだったんですが。さらりと衝撃的なこと書いてあって笑ってしまいました。

安っ!
学校のクラスでひとり1枚配れちゃうじゃん(怒られます)。義理チョコ並の枚数じゃん。
義理裏DVDだよもう。喜ばれるんだかどうなんだかさっぱり分からないし、なんの日に配るのか謎だけど。
でもカタログ見ながら35枚も裏DVDのタイトル選ぶのとかむしろつらいでしょ。
5枚や10枚じゃないですよ35枚ですよ。そんなにテンション持たないでしょ。内容もそんなバリエーションないだろうし。胸焼けしますって。
これトライして何枚まで選べるかでオス度が測れるかもしれないですね。オス度試験。国家は採用を検討しても良いと思います。

2009.02.27.
写真を見てたら気づきました。

丸さバージョンアップしてる!

2009.02.28.
雪!雪!雪が!
出かけた時は雨だったのに、喫茶店入ってメール打ってるうちに雪になっててビビりました。
なんかこう、雨が雪になる瞬間ってなかなか目撃できないもんですねー。
雪ってーと、ユニコーンの『雪が降る町』が好きです。
これ好きなおかげで雪が嫌いになれないです。
これ聴かないと一年が終わった気がしません。
ていうか、あれ聴くとなんでも終わった気になります。
アルバム聴いててもこれが最後の曲みたいに思っちゃいます。
コンサートででも、聴いたらもう帰る気分になると思います。
チケットは取れなかったがな!