子育てを頑張る女性への応援歌を奏でたい‐。低音の大型弦楽器コントラバスの女性奏者4人でつくる「Ladies(レディース)」が3月24日午後7時、福岡市早良区の西南学院大博物館で初コンサートを開く。女性だけのコントラバスのグループは九州でも珍しいとされるが、メンバーのうち3人は自らも子育て中の“ママ奏者”だ。
四重奏をするのは杉上あつこさん(50)=同市早良区、藤井良子さん(37)=同市南区、時津りかさん(33)=筑前町、森しのぶさん(37)=粕屋町。いずれもフリーランス奏者で、音楽教室や学校で指導したり、オーケストラで演奏したりしている。
杉上さんと森さん、時津さんは、子育てをしながら活動。10歳と8歳の娘がいる時津さんは「大変だが、家族が支えてくれているからこそできます」と話す。
オーケストラで一緒に演奏するうちに気が合いグループを結成。家庭の仕事との両立の大変さを感じているだけに「子育てを頑張る女性を元気づける演奏がしたいね」と話すようになり、活動の方針にしたという。
これまでは県内を中心にイベントに参加して演奏したり、ロビーコンサートをしたりしてきたが、コンサートホールを貸し切った初の単独での演奏会を開くことにした。「コントラバスのための四重奏」や「花のワルツ」など9曲を演奏する。
森さんは「母の強さを音で表現する。豊かな音の調和と、重低音の振動とを一緒に楽しんでほしい」と話している。
入場料は一般2500円、学生1500円(いずれも当日券は500円増)。託児もある。
=2009/02/28付 西日本新聞朝刊=
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