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中国の疑惑の死亡事件、怒れるネットユーザーが自治体サイトをハッキング

政府の依頼でネットユーザーが事件を調査したが、新事実は明らかにならず、怒ったユーザーは自治体のサイトを書き換えた。(ロイター)
2009年02月26日 15時55分 更新

 警察に拘留中の男性が「目隠しをしてかくれんぼをしていて壁に激突して」死亡したとされる事件で、中国政府はインターネットユーザーに事件の調査を依頼したが、ユーザーらは自治体のWebサイトをハッキングして奇妙なメッセージを残すことでその不誠実に報いた。

 雲南省南西部の当局は先週、リー・チャオミン(24)の死亡事件を調査するようインターネットユーザーに依頼した。リーは違法伐採の容疑で拘置されていた晋寧県の拘置所から病院に搬送された数日後に、重度の脳損傷で死亡した。

 リーの死はオンラインで疑惑を呼んだ。

 インターネットユーザーは2月24日に晋寧県のWebサイトをハッキングし、リンクを奇妙なメッセージに書き換えたと、中国のメディアは伝えている。

 「腕立て伏せ(訳注:昨年起きた中国の少女暴行殺人事件で、警察は容疑者が「腕立て伏せをしていただけ」と説明した)、しょうゆを買いに来ただけ、かくれんぼ――戒厳令の世界の3つの傑作」というフレーズが、何度も繰り返されていると新華通信のWebサイトの記事には書かれているが、説明は記されていない。

 当局はハッキングされたWebサイトのサーバを停止したと同紙は伝えている。25日朝の時点で、このサイトにはアクセスできなかった。

 メディアのコメンテーターや法律の専門家は雲南省政府を批判し、調査は雑で、法的な正当性も疑わしいとしている。

 ジャーナリストやネットユーザーを含む調査チームは今週、拘置所を見て回り、収容者たちに話を聞いて、7000語の報告書を当局に提出したとChina Dailyは報じている。

 しかし報告書は新事実を明らかにするものではなく、ほかのネットユーザーは怒って、調査は「意味がない」と話しているという。

 リーの父は当局から「慰謝料」として1000元(145ドル)を受け取ったとBeijing Newsは別の記事で伝えている。

 同紙によると、雲南省広報官は調査の結果は「早くて今週」にも出るだろうと語ったという。

[北京 25日 ロイター]

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