岡山放送局

2009年2月28日 15時45分更新

備前国分寺跡発掘資料展


奈良時代に聖武天皇の命でいまの岡山県赤磐市に建てられたといわれる「備前国分寺」の遺跡でみつかった出土品などを紹介する展示会が開かれています。

「備前国分寺」は、奈良時代に聖武天皇の命によって今の赤磐市馬屋に建てられたと伝えられる寺でその遺跡は「備前国分寺跡」として国の史跡に指定されています。

展示会にはこの遺跡で平成15年度から毎年行われている発掘調査でみつかった瓦や土器などおよそ120点が展示されています。

このうち僧侶の住まいである「僧房」から見つかった青銅製の印鑑は、同様のものが全国のほかの国分寺跡からも見つかっていることから当時、行政文書を作成するうえで使われたと見られています。

また、「上」という文字が彫られた瓦は、「僧房」の建物の基礎部分に使われていたもので「上」の文字は当時、建築を行った職人が瓦の種類を識別するための記号のような役割を果たしたものと考えられています。

この展示会は赤磐市の山陽郷土資料館で3月1日まで、開かれています。