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梅田カズヒコ梅田カズヒコ

テレビがつまらなくなった、その理由とは?

「テレビがつまらなくなった」と言う意見をよく聞くことがありますが、何ででしょうか? 確かに僕も思春期の頃より一生懸命テレビを見ることが減ったと実感しております。制作サイドには耳が痛い話だと思いますが、制作会社のスタッフとして番組に関わっている現役ディレクターのYさんに話を聞いてみました。

「僕はテレビをダメにした理由は2つあると思います。ひとつはインターネットをはじめ様々なメディアが登場したことですね。たとえば、話題の番組を見逃したら、学校のクラスで話題についていけない、ということってよくあったと思うんですが、話題になるような名場面はたいていYOUTUBEにアップされていますよね。これなら、わざわざテレビの前にかじりつく必要もありません。また、ネットで動画を配信できる時代になったことも大きな要因。しかも、ネットの番組は、地上波ではできない面白い試みもたくさんできる。『江頭2:50のPPPするぞ!』とか。あと、DVDでも自由度の高い試みはできますしね。また、制作費がそれほどかからないからさほど儲からなくても上から怒られない、などがあると思います」

次から次へと番組制作への不満がでてきました。さらに話は続きます。

「不況で制作費が落ちて、でもCSやBSなどの番組をあわせると放送されるソフト(番組)の数は増えているわけです。ということは、1本当たりにかける時間やお金が減っているわけです。時間もない、お金もないではいい番組なんて作れないですよね」

うーん、このサイトは転職希望者向けのサイトなのですが、テレビの現場に転職……なんてことも考えていた人にはちょっと未来のない話ですね。景気も一時的には下がってもまた元に戻ることがあるでしょうし、そんなに悲観することではないのだと思うんですが……。

「もちろん景気は水物ですが、今までテレビがすごく巨大なマスメディアだったのが、様々な業界に分散化していく傾向は止められないでしょうね」

じゃあ、これからテレビ業界へ入りたい、という転職希望者に対して何かメッセージはありますか?

「幸か不幸かインターネットのおかげで、番組制作の本数は増えます。すると、お金は儲からなくても、新しい試みを始めようと思っている人には、自由な制作環境が与えられるとも言えます。この不景気で、出演料の高い大御所のかたは苦しくなってくると思いますので、逆に言えば若手はチャンスとも言えるかもしれません。マニアックな番組作りも可能になるかもしれません。健闘を祈ります」

というわけで、誰もが一度はあこがれるテレビ業界ですが、現状はなかなか厳しいようですね。でも、Yさんの話で、若手にも一筋の光が差しているようにも感じたので、テレビにあこがれを持っているかたはこの際思い切って挑戦してみるのも悪くないかもしれません。

(梅田カズヒコ/プレスラボ)

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江頭2:50のPPPするぞ
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